JP2000196244A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP2000196244A
JP2000196244A JP10372619A JP37261998A JP2000196244A JP 2000196244 A JP2000196244 A JP 2000196244A JP 10372619 A JP10372619 A JP 10372619A JP 37261998 A JP37261998 A JP 37261998A JP 2000196244 A JP2000196244 A JP 2000196244A
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JP
Japan
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bolt
slit
insertion hole
mounting portion
bolt insertion
Prior art date
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Application number
JP10372619A
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English (en)
Inventor
Shinji Kawakita
伸二 川北
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成にて取付部の破損を抑制することが
できるとともに、コストアップを抑制することができる
電気接続箱を提供する。 【解決手段】ロアケース12は合成樹脂により形成さ
れ、その外周面には取付部14が一体に形成されてい
る。取付部14にはボルト挿通孔16が形成されてい
る。取付部14にはボルト挿通孔16に連通する幅狭の
スリット17が形成されている。このスリット17はロ
アケース12の成形時において取付部14におけるボル
ト挿通孔16の外側部分に対してウェルドを発生させな
いようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂により一
体に形成され、接続箱本体を取り付けるための取付部を
備えた電気接続箱に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から車両に取り付けられる電気接続
箱は合成樹脂により一体成形され、図4に示すように、
電装部品を収容するロアケース30と同ロアケース30
に嵌合されるアッパーケース(図示略)とからなる接続
箱本体を備えている。ロアケース30の外周部の複数箇
所には電気接続箱を取付ブラケット等に取り付けるため
の取付部31が外側に向かって延びるように一体に形成
されている。取付部31の中間部には固定用ボルトをそ
の軸線方向に挿通するボルト挿通孔32が形成されてお
り、これらの取付部31は固定用ボルトの締め付けトル
クに耐えられる厚肉に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ボルト
挿通孔32を有する取付部31を形成する際には、ロア
ケース30の成形時において、ボルト挿通孔32の両側
から溶融樹脂が回り込み、その両先端部が突き合わされ
て取付部31が環状に形成されるため、取付部31にお
いてボルト挿通孔32の外側部分にウェルド33が発生
し易い。
【0004】上記のように形成された電気接続箱を固定
用ボルトによって車両に取り付ける際、締め付け工具と
してインパクトレンチが用いられ、固定用ボルトにより
取付部31に10N・m程度の大きな締め付けトルクが
かけられる。すると、取付部31にはボルト挿通孔32
の半径方向外周に向かう応力が作用してこの応力がウェ
ルド33に集中し、取付部31にはウェルド33に沿っ
てクラックや割れが発生し易かった。
【0005】このような取付部31のクラックや割れを
防止するために、図5に示すように、取付部31にはそ
の外端部から固定用ボルト36の直径よりも幅広のU字
状スリット35を形成すればよい。ところが、U字状ス
リット35は一方が開放されているため、固定用ボルト
36が取付部31から外れるおそれがある。
【0006】取付部31のクラックや割れを防止し、し
かも固定用ボルト36が取付部31から外れるのを防止
するために、図6に示すように、ボルト挿通孔32内に
金属カラー37を挿入し、この金属カラー37にて固定
用ボルトの締め付けトルクを受けて取付部31のクラッ
クや割れを防止することが考えられる。しかしながら、
金属カラー37が必要になるため価格アップが必至とな
るとともに、金属カラー37の挿入工数の増加や金属カ
ラー37の管理に手間を要し、電気接続箱の製造コスト
が上昇してしまう。
【0007】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものであり、その目的は、
簡単な構成にて取付部の破損を抑制することができると
ともに、コストアップを抑制することができる電気接続
箱を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、合成樹脂により一体成
形され、箱本体を固定用ボルトにて締め付け固定するた
めの取付部を備え、該取付部には前記固定用ボルトを該
ボルトの軸線方向に挿通するボルト挿通孔を設けた電気
接続箱において、前記取付部の外端部から前記ボルト挿
通孔に連通しかつ前記固定用ボルトの通過不能なスリッ
トを形成したことを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電気接続箱において、前記スリットは、前記ボルト挿
通孔の前記接続箱本体から最も離間する側に連通されて
いることを要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を自動車に搭載さ
れる電気接続箱に具体化した一実施形態を図1〜図3に
基づいて詳細に説明する。
【0011】図1に示すように、電気接続箱は合成樹脂
により形成され、その接続箱本体11は、電装部品を収
容するロアケース12と同ロアケース12に嵌合される
アッパーケース13とからなる。ロアケース12の外周
面の複数箇所には取付部14,15が外側に向かって延
びるように一体に形成されている。これらの取付部1
4,15において、図3に示す固定用ボルト21にて被
取付体としての車両の取付ブラケット20に対して取り
付けるようになっている。
【0012】次に、これらの取付部14,15について
説明するが、両取付部14,15はロアケース12に対
する形成箇所及び形状が異なるのみで同様の構成である
ため、取付部14について説明し、取付部15の説明を
省略する。
【0013】取付部14の中間部には平面円形状のボル
ト挿通孔16が形成され、同ボルト挿通孔16は、固定
用ボルト21をその軸線方向に挿通させるようになって
いる。この取付部14は固定用ボルト21の締め付けト
ルクに耐えられるようにロアケース12の肉厚と比較し
て厚肉に形成されている。
【0014】取付部14にはその外端部からボルト挿通
孔16の最外端側に連通する幅狭のスリット17が形成
されている。このスリット17は前記ボルト挿通孔16
の軸線を含み、かつ、前記ロアケース12の外周面に直
交する平面内に形成されている。このスリット17はロ
アケース12の成形時において取付部14におけるボル
ト挿通孔16の外側部分に対して前記ウェルド33(図
4参照)を発生させないようにしている。このスリット
17の幅は同スリットに対応する金型部分がその強度を
維持できる最小の値に設定されている。従って、このス
リット17を介してボルト挿通孔16内に前記固定用ボ
ルト21を通過させることは不可能である。
【0015】上記のように構成された電気接続箱を車両
に取り付けるには、図3に示すように複数の取付部1
4,15のボルト挿通孔16に、取付ブラケット20の
固定用ボルト21をその軸線方向に沿って挿入する。そ
して、図2に示すように、座金22を介在させて固定用
ボルト21にナット23を螺合することにより取付部1
4,15を締め付け固定する。
【0016】このように構成された本実施形態の電気接
続箱からは以下の効果を期待することができる。 ・ 本実施形態の電気接続箱においては、ボルト挿通孔
16を有する取付部14,15には、ボルト挿通孔16
に連通するスリット17を形成したので、取付部14,
15にウェルドが発生することがない。そのため、固定
用ボルト21及びナット23によって取付部14,15
を締め付けることにより電気接続箱を車両に取り付ける
際、取付部14,15にはボルト挿通孔16の半径方向
外周に向かう応力が作用し、取付部14,15はスリッ
ト17において若干拡開し、取付部14,15の破損を
防止することができ、電気接続箱の信頼性を向上するこ
とができる。
【0017】・ また、本実施形態では、取付部14,
15の破損を防止するための金属カラーを不要にでき、
作業工数の増加を招いたり金属カラーの管理の手間が増
加したりするのを防止でき、電気接続箱のコストアップ
を抑制することができる。
【0018】・ 本実施形態では、スリット17はボル
ト挿通孔16のロアケース12から最も離間する側に連
通されているので、取付部14(15)はスリット17
を中心にしてほぼ対称状になるとともに、スリット17
の両側部分はロアケース12の外周面からほぼ同一の寸
法となる。そのため、スリット17の両側部分は同様の
弾性率を有することとなり、固定用ボルト21及びナッ
ト23によって取付部14(15)を締め付ける際に、
締め付けトルクをスリット17の両側部分にほぼ2等分
して取付部14,15を均一に締め付けることができ
る。
【0019】・ 本実施形態では、取付部14,15に
形成されたスリット17は幅狭に形成されて固定用ボル
ト21の通過が不可能に形成されているため、固定用ボ
ルト21がスリット17を介して取付部14,15から
外れるおそれがない。
【0020】・ 本実施形態では、取付部14,15に
形成されたスリット17は形成することができる最小の
値に設定されている。そのため、固定用ボルト21及び
ナット23によって取付部14,15を締め付ける際
に、締め付けトルクを円形状のボルト挿通孔16の周囲
の大きな面にて分散して取付部14,15を均一に締め
付けることができる。
【0021】・ 本実施形態では、スリット17はボル
ト挿通孔16の軸線を含み、かつ、ロアケース12の外
周面に直交する平面内に形成されているので、ボルト挿
通孔16及びスリット17を容易に形成することができ
る。
【0022】なお、前記実施形態は、次のように変更し
てもよい。 ・ 前記実施形態では取付部14のボルト挿通孔16を
円形状に形成したが、四角形状に形成してもよい。
【0023】次に、上記各実施形態から把握できる他の
技術的思想について記載する。 ・(イ)請求項1又は2に記載の電気接続箱において、
前記スリットは前記ボルト挿通孔の軸線と同一平面内に
形成されている電気接続箱。
【0024】・(ロ)請求項1、請求項2又は上記
(イ)に記載の電気接続箱において、前記スリットは前
記ボルト挿通孔の軸線を含み、かつ、前記接続箱本体の
外周面と直交する平面内に形成されている電気接続箱。
【0025】・(ハ)上記(ロ)に記載の電気接続箱に
おいて、前記ボルト挿通孔は円形状をなす電気接続箱。
【0026】
【発明の効果】請求項1又は2に記載の発明によれば、
簡単な構成にて取付部の破損を抑制することができると
ともに、コストアップを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の電気接続箱を示す斜視図。
【図2】取付部の平面図。
【図3】取付部の正面図。
【図4】従来の電気接続箱における取付部の平面図。
【図5】従来の別の電気接続箱における取付部の平面
図。
【図6】従来の別の電気接続箱における取付部の平面
図。
【符号の説明】
11…接続箱本体、14、15…取付部、16…ボルト
挿通孔、17…スリット、21…固定用ボルト。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂により一体成形され、接続箱本
    体を固定用ボルトにて締め付け固定するための取付部を
    備え、該取付部には前記固定用ボルトを該ボルトの軸線
    方向に挿通するボルト挿通孔を設けた電気接続箱におい
    て、 前記取付部の外端部から前記ボルト挿通孔に連通しかつ
    前記固定用ボルトの通過不能なスリットを形成した電気
    接続箱。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電気接続箱において、 前記スリットは、前記ボルト挿通孔の前記接続箱本体か
    ら最も離間する側に連通されている電気接続箱。
JP10372619A 1998-12-28 1998-12-28 電気接続箱 Abandoned JP2000196244A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015098897A1 (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 アイシン精機 株式会社 開閉体の開閉装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015098897A1 (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 アイシン精機 株式会社 開閉体の開閉装置
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