JP2000196200A - 発光素子 - Google Patents
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Abstract
しかも活性層への光閉じ込め、或いは/及びキャリア閉
じ込めを良くして、しきい値電流を小さくした発光素子
を提供する。 【解決手段】 窒化物系よりなるn−クラッド層6とp
ー−クラッド層8との間に活性層7を有する発光素子に
おいて、前記n−クラッド層6及びp−クラッド層がB
を含有することを特徴とする。
Description
ダイオード等の発光素子に関する。
テムに用いられる記録或いは再生用の光源として、窒化
物系半導体レーザ素子の研究開発が行われている。
は、クラッド層にAlGaNを用いているが、活性層へ
の光の閉じ込め及びキャリアの閉じ込めを良好にするた
めに、クラッド層のAlの組成比を高くすると、クラッ
ド層にクラックが発生し易くなるという問題がある。こ
のクラックが発生する原因は、クラッド層内のAlが多
くなると、クラッド層自体が脆くなり、クラッド層と、
その外側に位置する基板或いはGaN等からなる層との
格子定数の差による影響が大きくなるためである。
アの閉じ込めを良好にするために、AlGaNからなる
クラッド層の厚みを大きくしても、クラッド層にクラッ
クが発生し易くなるという問題がある。このクラックが
発生する原因も、クラッド層の厚みを大きくすると、ク
ラック層自体が脆くなるためである。
を用いた従来の窒化物系半導体レーザでは、クラッド層
のAlの組成比を高くしたり、クラッド層の厚みを大き
くすることは出来ず、活性層への光閉じ込め、キャリア
の閉じ込めが悪くなり、しきい値電流小さくすることが
困難であるという問題がある。
欠点に鑑み為されたものであり、クラッド層にクラック
が発生するのを抑え、しかも活性層への光閉じ込め、或
いは/及びキャリア閉じ込めを良くした発光素子を提供
することを目的とするものである。
化物系の半導体材料よりなるn型クラッド層とp型クラ
ッド層との間に活性層を有する発光素子において、前記
n型クラッド層及びp型クラッド層の少なくとも一方の
クラッド層がB(ホウ素)を含有することを特徴とす
る。
するクラッド層は、屈折率が大きくなり、活性層への光
閉じ込め係数が大きくなるため、クラッド層よりも外側
に光が漏れることが防止され、発振効率の低下が抑えら
れる。また、Bを含有するクラッド層は、エネルギーバ
ンドが大きくなり、活性層とのバンドギャップが大きく
なるため、活性層に注入されたキャリアは活性層内に十
分に閉じ込められる。
子の漏れがしきい値電流の増大になることが多いため、
p側のクラッド層にBを加えることが特に有効である。
含まない、或いはAlの組成比が小さくてよく、クラッ
ド層にクラックが発生にし難い。
ッド層が、Bを含有する第1クラッド層と、該第1クラ
ッド層よりも前記活性層側に位置し、前記第1クラッド
に比べBの組成比が小さい若しくはBを含有しない第2
クラッド層とを有することを特徴とする。
性層側に位置する第2クラッド層ではエネルギーバンド
が小さく、活性層と反対側に位置する第1クラッド層で
はエネルギーバンドが大きい複数段の構造となるため、
活性層への光の閉じ込め、及びキャリアの閉じ込めは一
層向上する。
ッド層と前記活性層との間に光ガイド層が形成されてい
ることを特徴とする。尚、光ガイド層のエネルギーバン
ドは、活性層のエネルギーバンドとクラッド層のエネル
ギーバンドとの間の大きさである。
することにより、活性層から出射される光の垂直広がり
角を自由に設定できる。
ッド層中に光ガイド層が形成されていることを特徴とす
る。尚、光ガイド層のエネルギーバンドは、活性層のエ
ネルギーバンドとクラッド層のエネルギーバンドとの間
の大きさである。
膜厚を調整することにより、活性層から出射される光の
垂直広がり角を自由に設定できる。
クラッド層がp型クラッド層である場合、活性層からの
光が漏れ易いp型クラッド側での前記光の垂直広がり角
を自由に設定できる。
ッド層が、Bの組成比が異なる複数の層の超格子構造で
あることを特徴とする。
比或いはAl等のその他の元素の組成比を大きくした
り、またはクラッド層の厚みを大きくすることが出来
る。
を含有する層とBを含有しない層との超格子構造である
ことを特徴とする。
るBの組成比或いはAl等のその他の元素の組成比を大
きくしたり、またはクラッド層の厚みを大きくすること
が出来る。
ッド層が、前記活性層から離れるに従い連続的若しくは
段階的にBの組成比が大きくなるように構成されている
ことを特徴とする。
びエネルギーバンドが連続的若しくは段階的に変化する
ため、活性層への光の閉じ込め、及びキャリアの閉じ込
めは一層向上する。また、クラッド層の厚みを大きくす
ることが可能となる。
ッド層の前記活性層とは反対側に形成されている層がB
を含有することを特徴とする。
に形成されている層とは共にBを含有するため、両層の
格子定数の差は小さくなり、クラッド層はよりクラック
が発生し難くなる。
れている層とは、基板と前記Bを含有するクラッド層と
の間に形成されている層若しくは/及び前記Bを含有す
るクラッド層の上側の層である。
ッド層若しくは前記クラッド層中のBを含有する層が、
Alを含有することを特徴とする。
が小さくなり、バンドギャップが大きくなる。
若しくは前記クラッド層中のBを含有する層としては、
BAlGaNが適している。
ッド層若しくは前記クラッド層中のBを含有する層が、
前記活性層から離れるに従い連続的若しくは段階的にA
lの組成比が大きくなるように構成されていることを特
徴とする。
の組成変化により、屈折率が連続的若しくは段階的に変
化し、活性層への光の閉じ込めが一層向上する。
実施の形態について詳細に説明する。
例の半導体レーザ装置の構成を示す断面図である。
ッジ導波型の半導体レーザ装置であり、サファイア基板
1のc面上に、MOCVD法により、アンドープのi−
B0.01Al0.49Ga0.5Nからなる厚さ300Åのバッ
ファ層2、アンドープのi−B0.02Ga0.98Nからなる
厚さ2μmのi−BGaN層3、Siドープのn−B
0.01Ga0.99Nからなる厚さ3μmのn−BGaN層
4、Siドープのn−B0.01Al0.14Ga0.85Nからな
る厚さ0.1μmのn−クラック防止層5、Bを含有す
るn−クラッド層6、Siドープのn−BInGaNか
らなる多重量子井戸構造の活性層7、Bを含有するp−
クラッド層8、Mgドープのp−B0.01Ga0.99Nから
なる厚さ0.2μmのp−コンタクト層9が順に積層さ
れた半導体ウエハにより構成されている。尚、Bはジボ
ランガス又は有機金属であるトリエチルボロンを原料と
して反応管に供給することにより各層に含まれる。
チング又は反応性イオンビームエッチングによりp−ク
ラッド層8の所定の深さまで除去されてストライプ状の
リッジ部10が形成され、同様のエッチングによりn−
BGaN層4の所定の深さまで除去されて電極形成面1
1が形成されている。尚、p−クラッド層9のリッジ部
10以外の厚みは横モード制御を行うために、0.05
〜0.4μmであるのが好ましい。
層8の平坦面、pクラッド層8の側面からnクラッド層
4の側面、及びn−クラッド層4の電極形成面のうち実
際に電極が形成される部分を除いた部分にはSiO2等
よりなる絶縁膜12が形成され、p−コンタクト層9の
上面にはp−電極131が形成され、n−クラッド層4
の電極形成面11にはn−電極132が形成されてい
る。
いて導波路であるリッジ部10の下方領域におけるn−
クラッド層、活性層及びp−クラッド層の詳細な構造を
示す断面図、図3はそれらの層のエネルギーバンドを示
す図である。
に形成されたSiドープのn−B0.02Al0.10Ga0.88
Nからなる厚さ0.35μmの第1n−クラッド層61
と、第1n−クラッド層61上に形成されたSiドープ
のn−Al0.10Ga0. 90Nからなる厚さ0.35μmの
第2n−クラッド層62とにより構成されている。第2
n−クラッド層62上には、活性層7が形成されてい
る。
からなる厚さ60Åのバリア層71とSiドープのn−
InGaNからなる厚さ30Åの井戸層72とが交互に
形成された多重量子井戸構造の活性層である。活性層7
上には、p−クラッド層8が形成されている。
れたMgドープのp−Al0.10Ga0.90Nからなる厚さ
0.35μmの第2p−クラッド層82と、第1p−ク
ラッド層81上に形成されたMgドープのp−B0.02A
l0.10Ga0.88Nからなる厚さ0.35μmの第1p−
クラッド層81とにより構成されている。第1p−クラ
ッド層82上にはp−コンタクト層9が形成されてい
る。
では、n−クラッド層6、p−クラッド層8は夫々、B
を含有しない第2n−クラッド層62、82の外側に、
Bを含有する第1n−クラッド層61、第1p−クラッ
ド層81を夫々有しているので、図3に示すように、n
−クラッド層6、p−クラッド層8におけるエネルギー
バンドは、活性層7から離れるに従い段階的大きくな
り、活性層7内へのキャリアの閉じ込めは良好になる。
8におけるは、屈折率分布は活性層7から離れるに従い
段階的小さくなり、活性層7内への光の閉じ込めは良好
になる。
8において活性層7側の第2n−クラッド層62、第2
p−クラッド層82は、活性層7と同様にBを含んでい
ないので、n−クラッド層6、p−クラッド層8と活性
層7との接合部での格子定数の差は小さくなり、活性層
7の結晶性の劣化は抑えられる。
ッド層62、第2p−クラッド層82はBを含有してい
ないが、第2n−クラッド層62、第2p−クラッド層
82は第1n−クラッド層61、第2p−クラッド層8
1よりもBの組成比が少なければBを含んでも良い。
装置について説明する。この第2実施例の半導体レーザ
装置は、n−クラッド層6、活性層7、pクラッド層8
及びそれらの層間構造以外は、上記第1実施例と同様の
構造である。
いて導波路であるリッジ部10の下方領域におけるn−
クラッド層、活性層及びp−クラッド層の詳細な構造を
示す断面図、図5はそれらの層のエネルギーバンドを示
す図である。
に形成されたSiドープのn−B0.02Al0.10Ga0.88
Nからなる厚さ0.35μmの単層構造である。
−GaNからなる厚さ0.1μmのn−光ガイド層1
5、上記第1実施例と同一構造の活性層7、Mgドープ
のp−GaNからなる厚さ0.1μmのp−光ガイド層
16が形成されている。
p−B0.02Al0.10Ga0.88Nからなる厚さ0.35μ
mの単層構造であるp−クラッド層8が形成されてい
る。p−クラッド層8上にはp−コンタクト層9が形成
されている。
は、活性層とクラッド層との間に光ガイド層を設けた場
合であり、n−クラッド層6、p−クラッド層8がBを
含有するBAlGaN層により構成されているので、第
1実施例と同様に活性層内へのキャリアの閉じ込め、及
び光の閉じ込めが向上する。
6のAl組成及び膜厚を調整することにより、活性層7
から発せられるビームの垂直ビーム広がり角を自由に設
定出来る。
装置について説明する。この第3実施例の半導体レーザ
装置は、n−クラッド層6、活性層7、p−クラッド層
8及びそれらの層の間の構造以外は、上記第1実施例と
同様の構造である。
いて導波路であるリッジ部10の下方領域におけるn−
クラッド層、活性層及びp−クラッド層の詳細な構造を
示す断面図、図7はそれらの層のエネルギーバンドを示
す図である。
に形成されたSiドープのn−B0.02Al0.10Ga0.88
Nからなる厚さ0.35μmの単層構造である。n−ク
ラッド層6上には上記第1実施例と同一構造の活性層7
が形成されている。
Al0.10Ga0.88Nからなる厚さ0.01μmのp−ク
ラッド層8aが形成されている。p−クラッド層8a上
には、Mgドープのp−GaNからなる厚さ0.03m
のp−光ガイド層16が形成されており、その上にはM
gドープのp−B0.02Al0.10Ga0.88Nからなる厚さ
0.6μmのp−クラッド層8bが形成されている。p
−クラッド層8b上にはp−コンタクト層9が形成され
ている。
は、活性層近傍のp型クラッド層の層中に光ガイド層を
設けた場合であり、n−クラッド層6、p−クラッド層
8がBを含有するBAlGaN層により構成されている
ので、第1実施例と同様に活性層内へのキャリアの閉じ
込め、及び光の閉じ込めが向上する。特に、p−クラッ
ド層8中に光ガイド層16が設けられており、光が漏れ
易いp型クラッド層より光が漏れるのを抑えた構造であ
る。
l組成及び膜厚を調整することにより、活性層7から発
せられるビームの垂直ビーム広がり角を自由に設定出来
る。
6中にも光ガイド層を形成しても良い。
装置について説明する。この第4実施例の半導体レーザ
装置は、n−クラッド層6及びp−クラッド層8の構造
以外は、上記第1実施例と同様の構造である。
いて導波路であるリッジ部10の下方領域におけるn−
クラッド層、活性層及びp−クラッド層の詳細な構造を
示す断面図、図9はそれらの層のエネルギーバンドを示
す図である。
0.02Al0.20Ga0.78Nからなる厚さ50Åのn−BA
lGaN層と、Siドープのn−B0.02Ga0.98Nから
なる厚さ50Åのn−BGaN層とが交互に100層づ
つ形成された厚さ1.0μmの超格子構造である。ま
た、p−クラッド層8は、Mgドープのp−B0.02Al
0.20Ga0.78Nからなる厚さ50Åのp−BAlGaN
層と、Mgドープのp−B0.02Ga0.98Nからなる厚さ
50Åのp−BGaN層とが交互に100層づつ形成さ
れた厚さ1.0μmの超格子構造である。
n−クラッド層6及びp−クラッド層8が超格子構造で
あるため、クラッド層の厚みを大きくすることが出来、
活性層7への光の閉じ込め及びキャリアの閉じ込めが一
層良くなる。
超格子構造の一方の層のみがBを含有する層でもよく、
例えば、n−クラッド層が、Siドープのn−B0.05A
l0.10Ga0.85Nからなる厚さ50Åのn−BAlGa
N層と、Siドープのn−Al0.10Ga0.90Nからなる
厚さ50Åのn−AlGaN層と交互に100層づつ形
成された厚さ1.0μmの超格子構造であり、p−クラ
ッド層8が、Mgドープのp−B0.05Al0.10Ga0.85
Nからなる厚さ50Åのp−BAlGaN層と、Mgド
ープのp−Al0.10Ga0.90Nからなる厚さ50Åのp
−AlGaN層とが交互に100層づつ形成された厚さ
1.0μmの超格子構造であってもよい。
ッド層6及びp−クラッド層8が超格子構造であるた
め、クラッド層の厚みを大きくすることが出来、しか
も、n−クラッド層6及びp−クラッド層8全体におけ
るBの組成比が大きくなるため、活性層7への光の閉じ
込め及びキャリアの閉じ込めが、より一層良くなる。
ド層6を最下層ではn−B0.05Al0.10Ga0.85Nから
なり、上層に行くに従いBの組成比が連続的に減少し、
Gaの組成比が連続的に増加し、最上層ではn−Al
0.10Ga0.90Nからなるように構成し、p−クラッド層
8を最下層ではp−Al0.10Ga0.90Nからなり、上層
に行くに従いBの組成比が連続的に増加し、Gaの組成
比が連続的に減少し、最上層ではn−B0.05Al0.10G
a0.85Nからなるように構成してもよい。図10はこの
場合のエネルギーバンドを示す図である。尚、n−クラ
ッド層6及びp−クラッド層8のエネルギーバンドの変
化は、図10に示すように直線的な変化でも良く、また
それ以外にも、例えば活性層7から離れる程、急激に大
きくなるような曲線的な変化でも良い。
ッド層8は、活性層7から離れるに従い、Bの組成比が
連続的に大きくなるため、クラッド層の屈折率分布は活
性層から離れるに従い、連続的に小さくなる。このた
め、活性層への光閉じ込めが一層良くなる。また、この
ような組成比が連続的に変化するn−クラッド層6及び
p−クラッド層8の構成では、クラッド層内における格
子定数及び熱膨張係数の不連続性を小さく出来、クラッ
ド層でのクラックの発生を防止することが出来、Bの組
成比が大きく、しかも厚みが大きいクラッド層を成長さ
せることが出来る。このため、活性層への光閉じ込め係
数を一層大きくすることが出来、クラッド層よりも外側
に光が漏れることが防止され、発振効率が低下すること
が抑えられる。また、このような構成のクラッド層で
は、クラッド層内における格子欠陥の発生を抑えること
が出来る。
るBの組成を連続的に変化させたが、段階的に変化させ
ても良い。例えば、n−クラッド層6を下層側から順
に、n−B0.03Al0.10Ga0.87N層、n−B0.02Al
0.10Ga0.88N層、n−B0.01Al0.10Ga0.89N層、
n−Al0.10Ga0.90N層を厚さ0.25μmづつ形成
し、p−クラッド層8を下層側から順に、n−Al0.10
Ga0.90N層、n−B0.01Al0.10Ga0.89N層、n−
B0.02Al0.10Ga0.88N層、n−B0.03Al0.10Ga
0.87N層を厚さ0.25μmづつ形成してもよい。図1
1はこの場合のエネルギーバンドを示す図である。
B0.02Al0.15Ga0.83Nからなり、上層に行くに従い
Alの組成比が連続的に減少し、Gaの組成比が連続的
に増加し、最上層ではn−B0.02Al0.05Ga0.93Nか
らなるように構成し、p−クラッド層8を最下層ではp
−B0.02Al0.05Ga0.93Nからなり、上層に行くに従
いAlの組成比が連続的に増加し、Gaの組成比が連続
的に減少し、最上層ではn−B0.02Al0.15Ga0.83N
からなるように構成してもよい。
ッド層8は、Bが含有されているため、クラッド全体に
おける屈折率は小さく、エネルギーバンドは高くなって
いる。しかも、n−クラッド層6及びp−クラッド層8
は、活性層7から離れるに従い、Alの組成比が連続的
に大きくなるため、クラッド層の屈折率分布は活性層か
ら離れるに従い、連続的に小さくなる。このため、活性
層への光閉じ込めが一層良くなる。また、このような組
成比が連続的に変化するn−クラッド層6及びp−クラ
ッド層8の構成では、クラッド層内における格子定数及
び熱膨張係数の不連続性を小さく出来、クラッド層での
クラックの発生を防止することが出来、Bの組成比が大
きく、しかも厚みが大きいクラッド層を成長させること
が出来る。このため、活性層への光閉じ込め係数を一層
大きくすることが出来、クラッド層よりも外側に光が漏
れることが防止され、発振効率が低下することが抑えら
れる。また、このような構成のクラッド層では、クラッ
ド層内における格子欠陥の発生を抑えることが出来る。
明をリッジ導波型の半導体レーザに用いた場合について
説明したが、本発明はそれ以外の構造、例えば、図12
に示すようなセルフアライン構造の半導体レーザに用い
てもよい。
あり、サファイア基板21のc面上には、MOCVD法
により、アンドープの厚さ300Åのバッファ層22、
厚さ2μmのアンドープのi−BGaN層23、厚さ3
μmのSiドープのn−GaN層24、Siドープの厚
さ0.1μmのn−クラック防止層25、n−クラッド
層26、活性層27、第1p−クラッド層28、Siド
ープのn−B0.02Al0.15Ga0.83Nからなる厚さ0.
5μmのn−電流ブロック層29、Mgドープのp−A
l0.15Ga0.85Nからなる厚さ0.5μmの第2p−ク
ラッド層30、Mgドープのp−GaNからなる厚さ
0.2μmのp−コンタクト層31が順に積層された半
導体ウエハが構成されている。尚、電流ブロック層29
は電流通路となる部分がエッチングにより除去されてい
る。また、この半導体ウエハには、反応性イオンエッチ
ング又は反応性イオンビームエッチングによりn−Ga
N層24の所定の深さまで除去されて電極形成面32が
形成されている。p−コンタクト層31の上面にはp−
電極33が形成され、n−クラッド層24の電極形成面
32にはn−電極34が形成されている。
ド層26、活性層27、及び第1p−クラッド層28と
第2p−クラッド層20とからなるp−クラッド層は、
上述の第1〜第4実施例と同様に構成することにより、
活性層27への光の閉じ込め及びキャリアの閉じ込めが
向上する。
3、n−GaN層24、n−クラック防止層25及びp
−コンタクト層31の組成は、上述のリッジ導波型の半
導体レーザ素子と同じでよい。
も良い。
ファイア基板を用いたが、SiCやスピネル等の他の材
料で構成してもよい。
Bを入れ過ぎると結晶性が低下するので、Bは2〜3%
以下が良い。また、SiC基板の場合は、Bは15%程
度まで含有させることが出来る。
以外に、III族元素としてIn等を有すもの、V族元素
としてPやAsを有するものでもよい。また、本発明
は、半導体レーザ以外にも発光ダイオード等の他の発光
素子にも適用可能である。
が発生するのを抑え、しかも活性層への光閉じ込め、或
いは/及びキャリア閉じ込めを良くして、しきい値電流
を小さくした発光素子を提供し得る。
体構成を示す断面図である。
る要部構成を示す断面図である。
る要部のエネルギーバンドの構成を示す図である。
る要部構成を示す断面図である。
る要部のエネルギーバンドの構成を示す図である。
る要部構成を示す断面図である。
る要部のエネルギーバンドの構成を示す図である。
る要部構成を示す断面図である。
る要部のエネルギーバンドの構成を示す図である。
における要部のエネルギーバンドの構成を示す図であ
る。
における要部のエネルギーバンドの構成を示す図であ
る。
装置の全体構成を示す断面図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 窒化物系の半導体材料よりなるn型クラ
ッド層とp型クラッド層との間に活性層を有する発光素
子において、前記n型クラッド層及びp型クラッド層の
少なくとも一方のクラッド層がBを含有することを特徴
とする発光素子。 - 【請求項2】 前記Bを含有するクラッド層が、Bを含
有する第1クラッド層と、該第1クラッド層よりも前記
活性層側に位置し、前記第1クラッドに比べBの組成比
が小さい若しくはBを含有しない第2クラッド層とを有
することを特徴とする請求項1記載の発光素子。 - 【請求項3】 前記Bを含有するクラッド層と前記活性
層との間に光ガイド層が形成されていることを特徴とす
る請求項1記載の発光素子。 - 【請求項4】 前記Bを含有するクラッド層中に光ガイ
ド層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
発光素子。 - 【請求項5】 前記光ガイド層が層中に形成されるクラ
ッド層がp型クラッド層であることを特徴とする請求項
4記載の発光素子。 - 【請求項6】 前記Bを含有するクラッド層が、Bの組
成比が異なる複数の層の超格子構造であることを特徴と
する請求項1記載の発光素子。 - 【請求項7】 前記Bを含有するクラッド層が、Bを含
有する層とBを含有しない層との超格子構造であること
を特徴とする請求項1記載の発光素子。 - 【請求項8】 前記Bを含有するクラッド層が、前記活
性層から離れるに従い連続的若しくは段階的にBの組成
比が大きくなるように構成されていることを特徴とする
請求項1記載の発光素子。 - 【請求項9】 前記Bを含有するクラッド層の前記活性
層とは反対側に形成されている層がBを含有することを
特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記
載の発光素子。 - 【請求項10】 前記活性層とは反対側に形成されてい
る層が、基板と前記Bを含有するクラッド層との間に形
成されている層若しくは/及び前記Bを含有するクラッ
ド層の上側の層であることを特徴とする請求項9記載の
発光素子。 - 【請求項11】 前記Bを含有するクラッド層若しくは
前記クラッド層中のBを含有する層が、Alを含有する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
8,9又は10記載の発光素子。 - 【請求項12】 前記Bを含有するクラッド層若しくは
前記クラッド層中のBを含有する層が、BAlGaNよ
りなることを特徴とする請求項11記載の発光素子。 - 【請求項13】 前記Bを含有するクラッド層若しくは
前記クラッド層中のBを含有する層が、前記活性層から
離れるに従い連続的若しくは段階的にAlの組成比が大
きくなるように構成されていることを特徴とする請求項
11又は12記載の発光素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP36970398A JP2000196200A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 発光素子 |
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JP (1) | JP2000196200A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006270028A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-10-05 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体発光素子 |
-
1998
- 1998-12-25 JP JP36970398A patent/JP2000196200A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006270028A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-10-05 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体発光素子 |
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