JP2000195391A - 遮断器の流体圧駆動装置 - Google Patents

遮断器の流体圧駆動装置

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JP2000195391A
JP2000195391A JP10372821A JP37282198A JP2000195391A JP 2000195391 A JP2000195391 A JP 2000195391A JP 10372821 A JP10372821 A JP 10372821A JP 37282198 A JP37282198 A JP 37282198A JP 2000195391 A JP2000195391 A JP 2000195391A
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valve
pressure
cylinder
piston
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JP10372821A
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Shinji Seto
信治 瀬戸
Tadahiko Nogami
忠彦 野上
Masaru Yamazaki
勝 山崎
Goro Daimon
五郎 大門
Yasuhide Takeda
康秀 武田
Hideo Kawamoto
英雄 河本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】開路動作および閉路動作の圧力上昇を適切に抑
え、小型且つ安価で信頼性の高い遮断器の流体圧駆動装
置を提供する。 【解決手段】本発明の遮断器の流体圧駆動装置は、流体
が封入されたシリンダ4とシリンダ内に摺動可能に配置
されたピストン5と、ピストンを移動させる制御弁と、
加圧された作動流体を供給する流体圧源8と、ピストン
の摺動によって開閉する電路開閉用の接触子1とを備
え、シリンダ操作室7はピストン5が開路動作する方向
に摺動するとシリンダ操作室7の圧力が上昇してピスト
ン動作を緩衝する機能を有する遮断器の流体圧駆動装置
において、バイパス弁50は、一側がシリンダ操作室7
に接続し,他側が流体圧源8側に接続して設けられ、シ
リンダ操作室と流体圧源8側との圧力差が所定以上にな
ったときに開路するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遮断器の流体圧駆動
装置に係わり、特に、電力用遮断器の流体圧駆動装置に
好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電力用遮断器の流体圧駆動装置
は、特開平8-287789号公報に示されているよう
に、流体が封入されたシリンダと、前記シリンダ内をシ
リンダ操作室と小受圧面積室とに区分するとともに、前
記シリンダ内に摺動可能に配置されたピストンと、前記
シリンダ内のシリンダ操作室側の作動流体を制御して前
記ピストンを移動させる制御弁と、加圧された作動流体
を小受圧面積室に供給する流体圧源と、前記ピストンの
摺動によって開閉する電路開閉用の接触子とを備え、前
記シリンダ操作室は前記ピストンが前記接触子を開路動
作する方向に摺動すると前記シリンダ操作室の圧力が上
昇してピストン動作を緩衝する機能を有する。この電力
用遮断器は、落雷等の非常時に電力供給系統を保護する
ために設けられており、極めて高速の開路動作が要求さ
れる。このため、ピストンがシリンダ端面に高速で動作
することとなる。この場合、前記シリンダ操作室で絞り
を介して制御弁に連通するために圧力が上昇するダッシ
ュポット室を設けることにより、ピストンを制動させて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、開
路動作の際に、ダッシュポット室の圧力変化が微妙であ
り、ピストンを適度に制動させるための絞りの形状の設
定が困難であり,適度な制動を得ることが困難であっ
た。また、投入動作開始時にシリンダ操作室での圧力が
瞬時に上昇するため、圧力の変動が大きくなり、変動が
繰り返される現象が起きるため、誤動作がおきやすかっ
た。さらには、この圧力変動に対する十分な強度を得る
ため、流体圧駆動装置は大型となり高価な材料を必要と
していた。
【0004】本発明の目的は、開路動作時および閉路動
作時の圧力上昇を適切に抑え、小型で信頼性の高い遮断
器の流体圧駆動装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の遮断器の流体圧駆動装置は、流体が封入さ
れたシリンダと、前記シリンダ内をシリンダ操作室と小
受圧面積室とに区分するとともに、前記シリンダ内に摺
動可能に配置されたピストンと、前記シリンダ内のシリ
ンダ操作室側の作動流体を制御して前記ピストンを移動
させる制御弁と、加圧された作動流体を小受圧面積室に
供給する流体圧源と、前記ピストンの摺動によって開閉
する電路開閉用の接触子とを備え、前記シリンダ操作室
は前記ピストンが前記接触子を開路動作する方向に摺動
すると前記シリンダ操作室の圧力が上昇してピストン動
作を緩衝する機能を有する遮断器の流体圧駆動装置にお
いて、バイパス弁は、一側が前記シリンダ操作室に接続
し,他側が流体圧源側に接続して設けられ、前記シリン
ダ操作室と前記流体圧源側との圧力差が所定以上になっ
たときに開路するように構成されている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の遮断器の流体圧駆
動装置の一実施例を図1ないし図8を用いて説明する。
【0007】図1は閉路状態(通電中の状態)を、図2は
開路動作の初期の状態を、図3は開路動作の後期の状態
を、図4は開路状態(遮断した状態)、図5は閉路動作中
の初期の状態を、図6は閉路動作中の後期の状態を、図
7は開路動作中のシリンダ内の圧力変化を、図8は閉路
動作中のシリンダ内の圧力変化をそれぞれ示す。
【0008】固定接触子1と可動接触子2から成る接点
を開閉する遮断器の流体圧駆動装置3は、ピストン5で
可動接触子2を駆動する流体圧シリンダ4を備え、流体
圧シリンダ4の小受圧面積側6には、流体圧源8から吐
き出されアキュムレータ9に蓄圧された作動流体の供給
圧が常時作用し、シリンダ操作室7を成す大受圧面積側
は、開路用主弁11と閉路用主弁12によって高圧の供
給圧側またはリザーバ10につながる低圧の戻り側に選
択的に接続される。
【0009】開路用主弁11は、シリンダ操作室7を低
圧の戻り側に接続して開路動作させるための2方弁であ
る。開路用主弁パイロット室17には切換弁13の制御
ポート14が接続され、弁体15は、ばね16の力およ
び開路用主弁パイロット室17を高圧にしたときに作用
する力によって閉じられ、開路用主弁パイロット室17
を低圧にしたときにシリンダ操作室7から押し出される
流体の圧力によって開かれる。弁体15の背面には常に
戻り側に通じて低圧になっている低圧室18が設けてあ
り、その分だけ開路用主弁パイロット室17の内径は弁
座19よりも小径にしてある。但し、閉路状態において
弁座19から外側に作用する供給圧によって弁を開こう
とする力よりも、開路用主弁パイロット室17にかかる
供給圧によって弁を閉じようとする力の方が大きくなる
ように構成してある。
【0010】閉路用主弁12はシリンダ操作室7を高圧
の供給側に接続して閉路動作させるための2方弁であ
り、弁体20とピストン21を有する。弁体20にはば
ね22の力が、ピストン21にはばね23の力がそれぞ
れ作用しており、ばね22はばね23よりも大きな力を
発生している。閉路用主弁パイロット室24には開路用
主弁パイロット室17と同様に切換弁13の制御ポート
14が接続される一方、弁体20の背面には導通孔25
を介してシリンダ操作室7を接続した弁室につながる補
助室26が設けてある。弁座27の直径は、閉路用主弁
パイロット室24の内径すなわちピストン21の外径よ
りも小さく、かつ、補助室26の内径よりも大きくして
ある。従って、弁体20は、閉路用主弁パイロット室2
4を低圧にすれば、ばね22とばね23の力の差と、弁
座27と補助室26の径差の部分に作用する供給圧によ
る力、および、補助室26に作用する圧力による力によ
って閉じられ、閉路用主弁パイロット室24を高圧にす
れば、ここで発生する力によって開かれる。
【0011】切換弁13は、切換弁パイロット室28を
閉路用パイロット弁37および開路用パイロット弁39
によって高圧または低圧に選択的に切り換えることによ
り、開路用主弁パイロット室17および閉路用主弁パイ
ロット室24に通じる制御ポート14を、高圧の供給側
につながる供給側弁室29または低圧の戻り側につなが
る戻り側弁室30のいずれかに接続する2位置3方弁で
ある。弁体31の円筒部32は供給側弁座33よりも小
径にして円筒部32の背面を戻り側に開き、切換弁パイ
ロット室28の受圧面積は、戻り側弁座34と円筒部3
2の径差の部分の受圧面積よりも大きくなるように構成
してある。さらに、切換弁パイロット室28は絞り35
を経て制御ポート14を有する弁室に接続されている。
【0012】尚、切換弁31の円筒部32の背面には保
持機構36が設けてある。この機構は、流体圧がないと
きに弁体31を機械的に保持するためのものであり、流
体圧による通常の動作には影響を及ぼさない程度の保持
力にしてある。
【0013】閉路用パイロット弁37および開路用パイ
ロット弁39は、ともに開路用ソレノイド38または閉
路用ソレノイド40を励磁すると開き、励磁を解くとば
ね力で閉じる構成の2方弁であり、両者は間に逆止弁4
1を挟んで直列に接続してある。開路用パイロット弁3
9の1次側は高圧の供給側に、開路用パイロット弁39
の2次側は逆止弁41を経て閉路用パイロット弁37の
1次側および切換弁パイロット室28に、閉路用パイロ
ット弁37の2次側は低圧の戻り側に接続している。
【0014】さらに、逆止弁41の背面にはアンチポン
ピングピストン42とばね43が設けてあり、ばね43
は常に低圧の戻り側に通じる部屋に設けてある。また、
開路用パイロット弁39の2次側には絞り45と絞り4
6を経て戻り側に至る管路が設けてあり、絞り45と絞
り46の間がアンチポンピングピストン操作室44に接
続している。従って、アンチポンピングピストン42
は、操作室44に作用する圧力によって逆止弁41を閉
じ、ばね43の力によってこれを開放する。
【0015】バイパス弁50は、弁体51とばね52か
ら構成され、一側がシリンダ操作室7に接続し,他側が
流体圧源8の側に接続されている。弁体51は流体圧源
8側の圧力及びばね力を受けて前記バイパス弁50を閉
じるように設置される。シリンダ操作室7は、動作時に
その一部がダッシュポット室53を形成する。
【0016】次に、本実施例の動作を説明する。
【0017】上記の構成により、図1の閉路状態では、
シリンダ操作室7、開路用主弁パイロット室17と閉路
用主弁パイロット室24、切換弁パイロット室28、閉
路用パイロット弁37と開路用パイロット弁39の1次
側、逆止弁41の2次側は全て高圧であり、全ての弁は
閉じている。
【0018】この状態において開路指令が発せられる
と、図2に矢印で示すように、開路用ソレノイド38が
励磁されて開路用パイロット弁37が押し開かれ、切換
弁パイロット室28が低圧の戻り側に接続されるので、
切換弁13が供給側弁室29と制御ポート14を有する
弁室に作用する高圧によって開路操作状態に切り換わ
る。従って、制御ポート14およびこれに接続する開路
用主弁パイロット室17が戻り側に接続して低圧になる
ため、開路用主弁11は流体圧シリンダ4のシリンダ操
作室7から作用する高圧によって開いてシリンダ操作室
7を戻り側へ接続し、ピストン5と可動接触子2が開路
動作を開始する。その後は、シリンダ4の小受圧面積側
6にかかる高圧によってシリンダ操作室7の流体が押し
出される際に開路用主弁11の前後に発生する圧力差に
よって開路用主弁11は開いた状態を保ち、図3に示す
開路状態に至る。開路動作の後半では、シリンダ操作室
7で絞り54を介して前記制御弁に連通するために圧力
が上昇するダッシュポット室53が形成される。その
際、ダッシュポット室53の圧力上昇がばね力と、供給
圧による弁体を閉じる力以上になるとバイパス弁50は
開路する。開路動作が終了すると、ダッシュポット室5
3は絞り54を介して戻り側へ抜けるため、圧力が低下
しバイパス弁50は閉路する。また、シリンダ操作室7
から戻り側への流れが止まるので、開路用主弁11前後
の圧力差がなくなるから、開路用主弁11はばね16に
よって閉じられる。一方、開路用ソレノイド38の励磁
が解かれるので、開路用パイロット弁37もばね力によ
って閉じ、再び全ての弁が閉じた状態となる。
【0019】この際、切換弁パイロット室28は、既に
低圧になった制御ポート14に絞り35を介して接続し
ているので、開路用パイロット弁37が閉じても低圧に
保たれ切換弁13を開路操作状態に保持する。
【0020】尚、開路用主弁パイロット室17とともに
閉路用主弁パイロット室24も低圧になるので、閉路用
主弁12のピストン21が一旦上方へ動き、開路動作が
終了するとばね23によって下方へ戻るが、閉路用主弁
12は始めから閉じており、ピストン21だけが動いて
も閉じたままなので上記の開路動作には影響しない。
【0021】開路動作のときのダッシュポット室53の
圧力変化を図に7示す。横軸が時間、縦軸が圧力変化を
示し、ダッシュポット室53の圧力を101、供給圧を
102で示す。制御弁が切り換わることにより、ダッシ
ュポット室53の圧力101は減少する。そしてピスト
ンの開路動作の終端手前で制動のために圧力が上昇し、
所定圧力以上となると、バイパス弁が開き一定圧力が維
持される。開路動作が終了すると、圧力はリザーバ側に
抜けるため低圧になる。
【0022】次に、図4の開路状態において閉路指令が
発せられると、図5に示すように、閉路用ソレノイド4
0が励磁され、閉路用パイロット弁39が押し開かれて
供給側に接続している1次側から2次側へ流入し、逆止
弁41を押し開いて、切換弁パイロット室28を高圧に
して切換弁13を閉路操作状態に切り換える。従って、
制御ポート14およびこれに接続する閉路用主弁パイロ
ット室24が高圧になるため、閉路用主弁12のピスト
ン21と弁体20が下方に動いて弁を開き、シリンダ操
作室7を高圧側に接続し、ピストン5と可動接触子2は
閉路動作を開始する。この際、シリンダ操作室7は、シ
リンダ動作開始時に瞬時に高圧となる。このとき、バイ
パス弁50は、このシリンダ操作室7の圧力上昇が弁体
を閉じる力以上になると開路する。ピストン動作中は、
シリンダ操作室7の圧力は供給圧よりも低下し、そのた
めバイパス弁50は閉路する。シリンダ操作室7の圧力
上昇とともに導通孔25を経て補助室26の圧力も高ま
るが、ピストン5が動いている間は供給圧までは上昇し
ない。すなわち、小受圧面積側6に作用する供給圧、可
動接触子等の質量、ピストン5周囲のパッキンの摩擦力
等の負荷に打ち勝ってピストン5を駆動するに足るだけ
の圧力がシリンダ操作室7に生じ、この圧力は概ね小受
圧面積側6とシリンダ操作室7の受圧面積の比で決まる
が、シリンダ操作室7の方が受圧面積が大きいのでこの
圧力は供給圧よりも低い値となる。従って、この圧力で
はピストン21は閉路用主弁パイロット室24に作用す
る供給圧とばね23の力によって下方に押されており、
この力は補助室26やばね22から上方に作用する力よ
りも大きくなるように構成してある。よって、ピストン
5の閉路動作中、閉路用主弁12は開いた状態に保た
れ、閉路動作を継続する。
【0023】この際、切換弁13が閉路操作状態に切り
換わると、開路用主弁パイロット室17も高圧になる
が、開路用主弁11は動作開始前から閉じており、弁を
閉じる力が増すだけなので何ら動作に影響は与えない。
【0024】一方、図6に示すように、閉路用パイロッ
ト弁39が開いて2次側が高圧になると、アンポンピン
グピストン操作室44の圧力が絞り45と46によって
決まる圧力まで高まり、この圧力によってアンチポンピ
ングピストン42は逆止弁41の2次側の高圧による力
に打ち勝って左方へ動き逆止弁41を押して閉じる。し
かし、既に切換弁13は閉路操作状態に切換わり制御ポ
ート14を有する弁室は高圧になっているので、絞り3
5を介してここに接続された切換弁パイロット室28は
逆止弁41が閉じても高圧に保たれ閉路操作状態を保持
する。同様に、閉路用ソレノイド40の励磁が解かれて
閉路用パイロット弁39が閉じても切換弁13は閉路操
作状態を保持する。
【0025】そして、閉路動作が終了してピストン5が
停止し流れが止まると、シリンダ操作室7、導通孔2
5、補助室26が供給圧まで高まるので、ばね22の力
によって弁体20とピストン21を押し上げて閉じる。
また、閉路用パイロット弁39と逆止弁41が閉じる
と、これらの間にあった圧力は絞り45と46を介して
戻り側へ抜け、次第に低圧になるので、アンチポンピン
グピストン42はばね43によって右方へ戻される。こ
れら一連の動作の結果、図1に示した閉路状態に至る。
【0026】閉路動作時のシリンダ操作室7の圧力変化
を図8に示す。シリンダ操作室の圧力変化201に示す
ようにサージ圧力が立つがバイパス弁50が開くことに
より、所定圧力以上にはならない。そして、ピストン動
作中は供給圧よりも低下するためバイパス弁50が閉路
し、動作が完了すると供給圧になる。
【0027】本実施例によれば、以下の効果が得られ
る。
【0028】まず、遮断器ではきわめて高速の開路動作
が要求されるため、ピストン5は極めて高速で動作する
が、これを適度に制動しなければならない。しかし、本
実施例によれば、バイパス弁50により、ばね力と供給
圧による弁体51を閉じる力を容易に設定できるため、
制動時のダッシュポット室の圧力を所望の値に設定で
き、適度な制動を得ることができ、信頼性の高い遮断器
の流体圧駆動装置とすることができる。
【0029】また、閉路動作時には、シリンダ操作室の
圧力が瞬時に上がるろうとするが、その圧力が所定圧力
以上になると、バイパス弁50によりシリンダ操作室7
の圧力を逃がすことができるため、サージ圧の発生を容
易に抑えることができる。そのため主弁での誤動作を防
ぐことができ、信頼性の高い遮断器の流体圧駆動装置と
することができる。また、サージ圧の発生を小さくする
ことができるので、装置の応力を下げることができ、小
型で安価な流体圧駆動装置とすることができる。
【0030】次に、本発明の他の実施例を図9を用いて
説明する。
【0031】本実施例は、バイパス弁50で示したばね
を用いたものではなく、図9に示すバイパス弁60を用
いてもよい。このバイパス弁60は一側がシリンダ操作
室7に接続し,他側が流体圧源8の側に接続して設けら
れ、流体圧源8の側に接続された弁室から受ける部分の
受圧面積がシリンダ操作室側に接続された弁室から受け
る部分の受圧面積よりも大きくなるように構成してい
る。図9は閉路状態を示している。
【0032】バイパス弁50をバイパス弁60に変えた
点以外は、図1ないし図8に示した実施例とすべて同じ
構成である。本実施例の動作を説明する。バイパス弁6
0は、流体圧源側に接続されている弁室63からの受圧
部分で受ける力よりも、シリンダ操作室側に接続された
弁室62から受ける部分の受圧部分で受ける力よりも、
大きくなったときに開路する。そのほかの動作は前述の
実施例と同じである。
【0033】また、バイパス弁50あるいはバイパス弁
60をシリンダの外につける必要はなく図10のように
ピストン内部に収めたものであってもよい。動作は前述
の実施例と同じである。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、シリン
ダ操作室と流体圧源側とに接続し、シリンダ操作室と流
体圧源側との圧力差が所定以上になったときに開路する
バイパス弁を設けることにより、開路動作時および閉路
動作時の圧力上昇を適切に抑えることができ、そのた
め、小型且つ安価で、信頼性の高い遮断器の流体圧駆動
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の遮断器の閉路状態を示す
構成図である。
【図2】同遮断器の開路動作中の初期の状態を示す構成
図である。
【図3】同遮断器の開路動作中の後期の状態を示す構成
図である。
【図4】同遮断器の閉路状態を示す構成図である。
【図5】同遮断器の閉路動作中の初期の状態を示す構成
図である。
【図6】同遮断器の閉路動作中の後期の状態を示す構成
図である。
【図7】同遮断器の開路動作中のシリンダ操作室内の圧
力変化示す図である。
【図8】同遮断器の開路動作中のシリンダ操作室内の圧
力変化示す図である。
【図9】本発明の第二実施例の遮断器を示す構成図であ
る。
【図10】本発明の第三実施例の遮断器を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1・・・固定接触子、2・・・可動接触子、3・・・流体圧駆動
装置、4・・・流体圧シリンダ、5・・・ピストン、6・・・小
受圧面積室、7・・・シリンダ操作室、8・・・流体圧源、1
1・・・開路用主弁、12・・・閉路用主弁、13・・・切換
弁、50・・・バイパス弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 勝 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 大門 五郎 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 武田 康秀 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 河本 英雄 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体が封入されたシリンダと、前記シリン
    ダ内をシリンダ操作室と小受圧面積室とに区分するとと
    もに、前記シリンダ内に摺動可能に配置されたピストン
    と、前記シリンダ内のシリンダ操作室側の作動流体を制
    御して前記ピストンを移動させる制御弁と、加圧された
    作動流体を小受圧面積室に供給する流体圧源と、前記ピ
    ストンの摺動によって開閉する電路開閉用の接触子とを
    備え、前記シリンダ操作室は前記ピストンが前記接触子
    を開路動作する方向に摺動すると前記シリンダ操作室の
    圧力が上昇してピストン動作を緩衝する機能を有する遮
    断器の流体圧駆動装置において、一側を前記シリンダ操
    作室に接続し,他側を流体圧源側に接続してバイパス弁
    を設け、バイパス弁は、前記シリンダ操作室と前記流体
    圧源側との圧力差が所定以上になったときに開路するよ
    うに構成したことを特徴とする遮断器の流体圧駆動装
    置。
  2. 【請求項2】前記バイパス弁は、弁体とばねで構成さ
    れ、前記弁体は流体圧源側の圧力及び前記のばね力を受
    けて前記バイパス弁を閉じるように設置され、前記シリ
    ンダ操作室の圧力が弁体を閉じる力以上になると開路す
    るように構成しことを特徴とする請求項1記載の遮断器
    の流体圧駆動装置
  3. 【請求項3】前記ピストンが前記接触子を開路動作する
    ように摺動した際に、動作終端付近において作動流体が
    高圧に圧縮されるように,前記ピストンと前記シリンダ
    内壁により構成されるダッシュポット室と、バイパス弁
    は、一側が前記ダッシュポット室に接続するように構成
    されたことを特徴とする請求項1記載の遮断器の流体圧
    駆動装置。
  4. 【請求項4】前記弁体は流体圧源側に接続された弁室か
    ら受ける部分の受圧面積がシリンダ操作室側に接続され
    た弁室から受ける部分の受圧面積よりも大きくなるよう
    に構成したことを特徴とする請求項1記載の遮断器の流
    体圧駆動装置
  5. 【請求項5】前記バイパス弁は前記ピストンの内部に設
    置したことを特徴とする請求項1記載の遮断器の流体圧
    駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013182318A1 (de) * 2012-06-08 2013-12-12 Abb Technology Ag Differentialzylinderanordnung für einen hydromechanischen antrieb für elektrische leistungsschalter

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