JP2000193928A - 光変調素子および画像投射表示装置 - Google Patents

光変調素子および画像投射表示装置

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JP2000193928A
JP2000193928A JP10372980A JP37298098A JP2000193928A JP 2000193928 A JP2000193928 A JP 2000193928A JP 10372980 A JP10372980 A JP 10372980A JP 37298098 A JP37298098 A JP 37298098A JP 2000193928 A JP2000193928 A JP 2000193928A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ギャップ厚の制御をし易くすると共に、高品
質な画像表示を行うことを可能にする。 【解決手段】 液晶パネル210aに入射した入射光1
は、対向基板20のガラス基板24を透過し、マイクロ
レンズ22によって集光作用を受けて液晶層30、画素
電極部13を通過し、画素基板10のガラス基板11の
内部で焦点を結ぶ。入射光1は、液晶層30を通過する
間に、画素電極部13に印加された画像信号電圧に応じ
て空間的な変調を受ける。ここで、1つの画素電極部1
3に対しては、マイクロレンズ22として、例えば、正
方格子状に4つのレンズが分割配置されている。液晶パ
ネル210aに入射した入射光1は、この4つのレンズ
のそれぞれによって、1つの画素電極部13に入射する
ように集光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号に応じて
画素ごとに光を変調して画像表示を可能とする光変調素
子およびこの変調光変調素子を用いた画像投射表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶素子等の光変調素子を用いた画像表
示装置には、直視型表示装置のほかに、画像をスクリー
ンに投影して表示を行う液晶プロジェクタ等の画像投射
表示装置がある。この画像投射表示装置は、カラー表示
に用いられる3つの色光を光変調素子の各色に対応する
画素に導き、ここで画像信号に応じた光変調を行ったの
ちスクリーン上に投影させてカラー画像の表示を行うも
のである。このような光変調素子として液晶表示素子
(以下、液晶パネルという。)を用いた画像投射表示装
置は、赤(Red =R),緑(Green =G),青(Blue=
B)の3色の色分離手段を備えた液晶パネルを1枚用い
て構成した単板方式と、色分離手段を備えていない液晶
パネルをR,G,Bの各色光路ごとにそれぞれ配置し全
体で3枚の液晶パネルを用いて構成した3板方式とに大
別される。また、このような画像投射表示装置の使用形
態としては、スクリーンの裏面から画像を投射するリア
式と、スクリーンの前面から画像を投射するフロント式
とがある。
【0003】一般的に、液晶パネルは、規則的に2次元
配置された画素電極が形成された画素基板と、この画素
基板と対向するようにして配置された対向基板と、画素
基板と対向基板との間を満たすように配置された液晶層
とを含んで構成されるものである。
【0004】近年では、このような液晶パネルを用いた
画像投射表示装置の高輝度、高画質化が進んでいる。例
えば、フロント式の画像投射表示装置においては、その
表示規格がVGA(Video Graphics Array)からSVG
A(Super VGA)、更にはXGA(Extended Graphics A
rray)からSXGA(Super XGA)等と高解像度化して
いる。また、リア式の画像投射表示装置としてリア式プ
ロジェクションTV(テレビジョン)においては、NT
SCまたはPAL方式等からデータ表示可能化(Multi-S
can)、更には、HDTV(高品位テレビジョン)からH
D対応デジタルTV対応化と高画素数化、高解像度化が
必至となっている。また更に、近年では、このような高
画素数化および高解像度化の要求の他に液晶パネルの小
型化の要求も伴っていることが多い。
【0005】上述のような画素密度の向上や高輝度化の
要求に応えるために、近年では、対向基板にマイクロレ
ンズアレイを設置した液晶パネルが盛んに開発されてい
る。マイクロレンズアレイは、複数のマイクロレンズか
らなるものである。個々のマイクロレンズは、1つまた
は複数の画素に対応して設けられ、液晶パネルに入射し
た光を対応する画素に集光させるようなっている。この
マイクロレンズは、集光性能の極大化を達成するために
数10μmの大きさの画素部に集光させる必要があり、
対向基板内に内蔵されているものが多い。
【0006】図14は、マイクロレンズを用いた従来の
液晶パネルの一構成例を示す断面図である。なお、以下
の説明で、前面側とは光の入射面側をいい、後面側とは
光の出射面側をいうものとする。この図に示した液晶パ
ネルは、画素基板110と、この画素基板110の前面
側(入射光100の入射面側)に所定距離を隔てて対向
配設された対向基板120と、画素基板110と対向基
板120とによって挟まれた液晶層130とを備えてい
る。液晶層130には、シール部140によって画素基
板110と対向基板120との間に液晶が封止されてい
る。
【0007】画素基板110は、ガラス基板111と、
このガラス基板111の前面側に液晶層130と接する
ようにして規則的に(周期的に)配置された多数の画素
電極部113と、これらの各画素電極部113に対して
画像信号電圧をそれぞれ印加するためのスイッチング素
子や配線等が形成されたブラックマトリクス部112と
を備えている。ここで、スイッチング素子としては、例
えば、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;以
下、TFTという)が使用される。このブラックマトリ
クス部112は、図示しない金属膜等で遮光され、光照
射によってTFTが誤動作しないようになっている。各
画素電極部113は、例えば、単板方式用の液晶パネル
の場合には、それぞれがB,R,Gのいずれかの色光用
に割り当てられている。
【0008】対向基板120は、画素電極部113に対
向配設された対向電極125と、一方の面側が対向電極
125に接着されたカバーガラス121と、このカバー
ガラス121の他方の面側に形成された複数のマイクロ
レンズ122と、このマイクロレンズ122の凸面側に
透明な樹脂層123を介して配置されたガラス基板12
4とを備えている。マイクロレンズ122は、例えば、
対向基板120の一部をウェットエッチングまたはドラ
イエッチング等によりレンズ形成されたものである。樹
脂層123は、マイクロレンズ122をエッチング等に
よりレンズ形成した後、屈折率の異なる樹脂(例えば、
レジスト、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂またはフッ
素系樹脂等)を充填することにより形成された層であ
る。これら複数のマイクロレンズ122および樹脂層1
23によりマイクロレンズアレイが形成される。
【0009】図15は、マイクロレンズを用いた従来の
液晶パネルの他の構成例を示す断面図である。なお、こ
の図で、図14に示した液晶パネルと同一構成要素には
同一符号を付し、説明を省略するものとする。この図に
示した液晶パネルは、画素基板210と、この画素基板
210の前面側(入射光100の入射面側)に所定距離
を隔てて対向配設された対向基板220と、画素基板2
10と対向基板220とによって挟まれた液晶層130
とを備えている。
【0010】画素基板210には、各画素電極部113
に対して画像信号電圧をそれぞれ印加するためのスイッ
チング素子や配線等からなるトランジスタ部212を備
えている。対向基板220は、カバーガラス221を備
えている。カバーガラス221には、液晶層130側に
ブラックマトリクス部213が内蔵されている。ブラッ
クマトリクス部213は、光を遮断するための金属膜等
からなものであり、トランジスタ部212に対応するよ
うにして設けられている。また、対向基板220におい
て、ガラス基板124とカバーガラス221との間に
は、マイクロレンズ222が複数配置されている。この
マイクロレンズ222は、樹脂層123とは異なる屈折
率の少なくとも一つの樹脂を用いて形成されたものであ
る。これら複数のマイクロレンズ222および樹脂層1
23によりマイクロレンズアレイが形成される。
【0011】これらの図に示した液晶パネルは、マイク
ロレンズアレイが内蔵された対向基板と画素基板とを、
有効画素を除いた部分で接着樹脂(紫外線硬化型樹脂、
熱硬化型樹脂またはエポキシ樹脂等)によってギャップ
調整(液晶層の厚さの調整)をしながらシールし、その
中に液晶を封止することによって製造される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、液晶
パネルにおいて、液晶を封止するためのシール部には、
たとえ紫外線硬化型樹脂であっても、硬化を完全にする
ために熱が加えられる。また、液晶パネルのその他の製
造工程でも、100〜200℃くらいまで加熱されるこ
とが多い。このように製造に伴って液晶パネルが加熱さ
れると、液晶層のギャップ厚が面内で不均一になり易い
という問題点がある。
【0013】ここで、例えば、3板方式の画像投射表示
装置の場合には、3枚の液晶パネルのうち1枚でもギャ
ップむら(液晶層の厚さの不均一性)があると、各色光
の合成後の表示画像に輝度むらが生じてこれが色むらと
して表れてしまうという問題点がある。また、単板方式
の画像投射表示装置の場合には、表示画像に輝度むらが
生じてしまうという問題点がある。このように、液晶パ
ネルにおけるギャップむらは、液晶透過率のむらとなっ
てあらわれ、液晶プロジェクター等に応用した場合に
は、輝度むらや色むらになって、画質劣化に結びつく。
このため、液晶パネルではギャップ厚の均一性が保たれ
ていることが望ましい。
【0014】なお、上述したギャップ厚の不均一性の発
生は、対向基板の内部に樹脂等の異物質を内蔵したこと
による熱膨張率や弾性率の変化によって生ずると考えら
れる。従って、通常の液晶パネルの組立て時に生ずる昇
温や降温時の熱ストレスがギャップ厚の不均一性の発生
の起因となっていると思われる。よって、このギャップ
厚の不均一性の問題に対する対策としては、マイクロレ
ンズアレイにおける樹脂層をできるだけ薄くして、熱ス
トレスの影響を低減させることが望ましい。
【0015】ところで、特開昭62−94826号(特
許番号第2754529号)公報には、一対の基板間に
液晶を挟持すると共に、マトリクス状の画素を有した液
晶装置において、一対の基板のうちの光入射側の基板の
液晶側の面に、マトリクス状の画素の各画素部分に対し
てそれぞれ光入射側の基板を透過して入射する入射光を
集光するマイクロレンズをマトリクス状に設けたことを
特徴とする液晶装置についての発明が記載されている。
この液晶装置では、液晶層内にマイクロレンズの凸面が
形成されている。しかしながら、通常、マイクロレンズ
の凸面の実効深さは10数μmにもなるので、凸面を液
晶層内に形成すると、ギャップ厚を制御することが難し
くなり、実際に実用的な液晶パネルを製造することは難
しいという問題点がある。従って、この発明による液晶
パネルは、現実的な装置とは言い難い。
【0016】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、ギャップ厚の制御をし易くすると共
に、高品質な画像表示を行うことを可能とする光変調素
子および画像投射表示装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による光変調素子
は、少なくとも一つの色光の各々に対応付けられて2次
元的に配列された複数の画素電極と、1つの画素電極ま
たは複数の色光に対応付けられた一群の画素電極毎に対
向配置されると共に、各々が曲率の異なる複数のレンズ
面または分割された複数のレンズ面を有する複数のマイ
クロレンズと、画素電極に印加される画像信号に応じ
て、入射した色光を変調する光変調手段とを備えてい
る。
【0018】また、本発明による画像投射表示装置は、
複数の色光を生成する色光生成手段と、色光生成手段か
らの各色光に対して画像信号に応じた光変調処理を行う
少なくとも一つの光変調素子と、光変調素子で変調され
た各色光をスクリーン上に投射する投射手段とを備えた
画像投射表示装置であって、光変調素子は、少なくとも
一つの色光の各々に対応付けられて2次元的に配列され
た複数の画素電極と、1つの画素電極または複数の色光
に対応付けられた一群の画素電極毎に対向配置されると
共に、各々が曲率の異なる複数のレンズ面または分割さ
れた複数のレンズ面を有する複数のマイクロレンズと、
画素電極に印加される画像信号に応じて、入射した色光
を変調する光変調手段とを有している。
【0019】本発明による光変調素子および画像投射表
示装置では、入射した少なくとも一つの色光が、1つの
画素電極または複数の色光に対応付けられた一群の画素
電極毎に対向配置された複数のマイクロレンズによっ
て、集光される。マイクロレンズに入射した色光は、光
変調手段において、画素電極に印加される画像信号に応
じて変調される。複数のマイクロレンズの各々は、曲率
の異なる複数のレンズ面または分割された複数のレンズ
面を有しており、レンズ全体の薄型化が図られている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0021】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る画像投射表示装置の光学系の概略
構成を表すもので、装置を真上から見下ろした状態を示
している。なお、この図では、煩雑さを避けるために、
主たる光線の経路のみを描き、他を省略している。この
画像投射表示装置は、モノクロの液晶パネルを3枚使用
する3板方式の液晶プロジェクタとして構成されたもの
であり、白色光を発する光源201と、この光源201
から発せられた白色光に含まれる紫外(UV)および赤
外(IR)領域の光を除去するUV/IRカットフィル
タ202と、このUV/IRカットフィルタ202を透
過した光を拡散させて光の照度分布が均一化された平行
光を出射するインテグレータ203と、このインテグレ
ータ203から出射された平行光を集光して光源像を形
成するリレーレンズ204と、このリレーレンズ204
と共にテレセントリック光学系を形成してリレーレンズ
204により集光された光を再び所定幅の平行光として
出射するコリメータレンズ205とを備えている。
【0022】光源201は、発光体と、回転対称な凹面
鏡とを含んで構成される。発光体としては、例えばメタ
ルハライド系のランプが用いられる。凹面鏡としてはで
きるだけ集光効率のよい形状のものがよく、例えば回転
楕円面鏡や回転放物面鏡等が用いられる。インテグレー
タ203は、光源201から出射した白色光を拡散させ
て後述する液晶パネル210における面内照度分布を均
一化するためのものであり、例えば、多数のマイクロレ
ンズを配列して形成した1対のレンズアレイ(フライア
イレンズ)、またはグラスロッド等によって構成され
る。
【0023】本実施の形態に係る画像投射表示装置は、
また、同一光路上に、所定間隔を空けて設けられ、コリ
メータレンズ205から出射された平行光を、それぞれ
色表示の基本となるR,G,Bの3色の色光に選択的に
分離するダイクロイックミラー20R,206G,20
6Bと、ダイクロイックミラー206Rにより反射され
たR色光を更に後述の液晶パネル210R側に反射する
反射ミラー207と、ダイクロイックミラー206Bに
より反射されたB色光を更に後述の液晶パネル210B
側に反射する反射ミラー208とを備えている。
【0024】本実施の形態に係る画像投射表示装置は、
更に、ダイクロイックミラー206R,206G,20
6Bにより分離されたR,G,Bの各色光を直線偏光さ
せる入射側偏光板209R,209G,209Bと、こ
れらの入射側偏光板209R,209G,209Bによ
り直線偏光された各色光を、それぞれ表示する画像に応
じて空間的に変調するモノクロの液晶パネル210R,
210G,210Bと、これらの液晶パネル210R,
210G,210Bにより空間的に変調された光のうち
所定の方向に偏光された光のみを透過させる出射側偏光
板211R,211G,211Bと、これらの出射側偏
光板211R,211G,211Bを透過した各色光を
合成する色合成用ダイクロイックプリズム212と、こ
の色合成用ダイクロイックプリズム212により合成さ
れた光をスクリーン111に投射する投射レンズ213
とを備えている。
【0025】ここで、投射レンズ213が本発明におけ
る「投射手段」に対応する。
【0026】色合成用ダイクロイックプリズム212は
立方体形状をしている。この色合成用ダイクロイックプ
リズム212は、それぞれR,G,Bの各色光が入射す
る3つの入射面212R,212G,212Bを有して
いる。入射側偏光板209R,液晶パネル210Rおよ
び出射側偏光板211Rは、この色合成用ダイクロイッ
クプリズム212の一つの入射面212Rに対向するよ
うに配置されている。また、入射側偏光板209G,液
晶パネル210Gおよび出射側偏光板211Gは、ダイ
クロイックプリズム212における入射面212Rと直
交する他の入射面212Gに対向するように配置されて
いる。一方、入射側偏光板209B,液晶パネル210
Bおよび出射側偏光板211Bは、色合成用ダイクロイ
ックプリズム212における入射面212Rと平行な他
の入射面212Bに対向するように配置されている。
【0027】液晶パネル210R,210G,210B
(以下、これらを総称して液晶パネル210と記す。)
は、カラーフィルタを用いない透過型のマイクロレンズ
方式の液晶表示素子であり、入射した各色光に対して画
像信号に応じた選択的な変調を行うようになっている。
この液晶パネル210は、規則的に2次元配置された画
素電極(本図では図示せず)が形成された画素基板(図
示せず)と、この画素基板と対向するようにして配置さ
れた対向基板と(図示せず)、画素基板と対向基板との
間を満たすように配置された液晶層(図示せず)とを含
んで構成される。
【0028】ここで、液晶パネル210が本発明におけ
る「光変調素子」に対応する。
【0029】図2は、図1における液晶パネル210の
一構成例である液晶パネル210aの要部構造を示す断
面図である。なお、以下の説明で、前面側とは光の入射
面側をいい、後面側とは光の出射面側をいうものとす
る。この図に示した液晶パネル210aは、画素基板1
0と、この画素基板10の前面側(入射光1の入射面
側)に所定距離を隔てて対向配設された対向基板20
と、画素基板10と対向基板20とによって挟まれた液
晶層30とを備えている。液晶層30には、シール部4
0によって画素基板10と対向基板20との間に液晶が
封止されている。
【0030】ここで、主として液晶層40が本発明にお
ける光変調手段に対応する。
【0031】画素基板10は、ガラス基板11と、この
ガラス基板11の前面側に液晶層30と接するようにし
て規則的に(周期的に)配置された多数の画素電極部1
3と、これらの各画素電極部13に対して画像信号電圧
をそれぞれ印加するためのスイッチング素子や配線等が
形成されたブラックマトリクス部12とを備えている。
ここで、スイッチング素子としては、例えば、TFTが
使用される。このブラックマトリクス部12は、図示し
ない金属膜等で遮光され、光照射によってTFTが誤動
作しないようになっている。
【0032】対向基板20は、画素電極部13に対向配
設された対向電極21と、1つの画素電極部13毎に画
素電極部13に対して対向配置された複数のマイクロレ
ンズ22と、このマイクロレンズ22の凸面側に透明な
樹脂層23を介して配置されたガラス基板24とを備え
ている。マイクロレンズ22は、例えば、対向基板20
の一部をウェットエッチングまたはドライエッチング等
によりレンズ形成されたものである。樹脂層23は、マ
イクロレンズ22をエッチング等によりレンズ形成した
後、屈折率の異なる樹脂(例えば、レジスト、アクリル
系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂またはフッ素
系樹脂等)を充填することにより形成された層である。
これら複数のマイクロレンズ22および樹脂層23によ
りマイクロレンズアレイが形成される。このマイクロレ
ンズアレイの後面側は、例えばCMP法(化学機械研磨
法)等を用いて研磨されており、その上に対向電極21
が形成される。この場合、マイクロレンズアレイに対す
る対向電極21の密着性を高めるために、マイクロレン
ズアレイの上に透明な2酸化シリコン膜等を形成してか
らその上に対向電極21を形成するようにしてもよい。
対向電極21は、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の
透明導電膜で形成され、一定の電位(例えば接地電位)
に固定されている。この対向電極21は、例えば、スパ
ッタリング法によりマイクロレンズアレイに蒸着され
る。
【0033】マイクロレンズ22は、1つの画素電極部
13に対して複数のレンズを有している。例えば、マイ
クロレンズ22は、1つの画素電極部13に対して、正
方格子状に配置された4つのレンズによって構成され
る。図では、1つの画素電極部13について、正方格子
状に配置された4つのレンズのうち、2つのマイクロレ
ンズ22a,22bの断面のみが示されている。このよ
うに図2に示した例では、マイクロレンズ22が、1つ
の画素電極部13に対して複数のレンズで構成されてい
るので、1つの画素電極部13に対して複数に分割され
た曲面が形成されることになる。このマイクロレンズ2
2の各曲面は、球面または球面に近い形状の非球面から
なるものである。なお、1つの画素電極部13に対し
て、4つのレンズを配置する構成に限らず、1つの画素
電極部13に対して、4つより少ないまたは多い数のレ
ンズを配置するようにしてもよい。
【0034】図3は、図2に示したマイクロレンズ22
による集光特性を示す平面図である。この図は、マイク
ロレンズ22によって、1つの画素電極部13に集光す
る集光像を模式的に示したものである。なお、図におけ
る点線51は、マイクロレンズ22を構成する複数のレ
ンズの分割線(境界線)に相当するものである。この図
に示したように、マイクロレンズ22によって、1つの
画素電極部13には、正方格子状に複数の円形の集光像
50a,50b,50c,50dが形成される。
【0035】図4は、図2に示した液晶パネル210a
におけるマイクロレンズ22と従来の液晶パネルにおけ
るマイクロレンズとを比較するための説明図である。こ
の図では、1画素に対応するマイクロレンズのみを示し
ている。この図において、二点鎖線で示した部分は、従
来のマイクロレンズ52を示している。3板方式の画像
投射表示装置に適用される液晶パネルの場合、従来で
は、マイクロレンズ52が、1画素に対して1つの割合
で配置されている。これに対し、図2に示した本実施の
形態のマイクロレンズ22は、上述のように、1つの画
素電極部13に対して複数のレンズにより構成されてい
る。これにより、集光性能を同等にしつつ、マイクロレ
ンズ22の全体の厚みt1を従来のマイクロレンズ52
の厚みt2に対して小さくすることができる。従って、
図2に示した液晶パネル210aは、従来に比べて薄型
化が図られている。
【0036】次に、図1に示した液晶パネル210の他
の構成例について説明する。図5は、液晶パネル210
の他の構成例としての液晶パネル210bの要部構造を
示す断面図である。この図において、図2に示した液晶
パネル210aと同一構成要素には同一符号を付し、適
宜説明を省略するものとする。この図に示した液晶パネ
ル210bは、図2に示した液晶パネル210aにおけ
る複数のマイクロレンズ22に代えて、複数のマイクロ
レンズ60を備えたものである。このマイクロレンズ6
0は、1つの画素電極部13に対して1つのレンズが形
成されたものである。各マイクロレンズ60は、1つの
画素電極部13に対して複数の曲率を有したレンズによ
って構成されている。各マイクロレンズ60は、例え
ば、中央部61と周辺部62とで曲率が異なっている。
この図の例では、中央部61が平坦化され、周辺部62
に入射光1を集光するための曲面が形成されている。周
辺部62の曲面は、球面または球面に近い形状の非球面
からなるものである。このように、マイクロレンズ60
の中央部61を平坦化することにより、レンズの厚みを
従来の液晶パネルにおけるマイクロレンズの厚みに対し
て小さくすることができる。従って、図5に示した液晶
パネル210bは、従来に比べて薄型化が図られてい
る。
【0037】図6は、図5に示したマイクロレンズ60
による集光特性を示す平面図である。この図は、マイク
ロレンズ60によって、1つの画素電極部13に集光す
る集光像を模式的に示したものである。この図に示した
ように、マイクロレンズ60の周辺部62に形成された
曲面の作用によって、1つの画素電極部13には、環状
の集光像63が形成される。なお、中央部61に入射し
た光は、そのまま画素電極部13の中央部に到達する。
【0038】なお、図5に示したマイクロレンズ60に
おいて、中央部61を完全に平坦化せず、周辺部62と
は異なる曲率の曲面によって構成してもよい。また、図
2に示したマイクロレンズ22において、1つの画素電
極部13に対して複数に分割されたレンズの各々の中央
部を、マイクロレンズ60と同様に平坦化して構成する
ようにしてもよい。これにより、液晶パネル210の更
なる薄型化を図ることができる。
【0039】次に、液晶パネル210のより具体的な構
成例を説明する。通常、3板方式の液晶プロジェクタで
その使用形態がフロント方式の場合、液晶パネルに入射
する光の角度成分は、±10°程度である。従って、例
えば、図5に示したマイクロレンズ60における中央部
61の平坦化された部分においても、光の入射成分は約
±10°の角度分布を持つことになる。
【0040】図7は、液晶パネル210に入射する光の
角度依存性の例を説明するための特性図である。この図
において、縦軸は液晶パネル210に入射する入射光の
相対強度を示しており、横軸は入射角度を示している。
この図では、特に、液晶パネル210として図2に示し
た構成の液晶パネル210aにおける入射光の強度分布
例を示している。なお、この強度分布例は、画素電極部
13上の対向基板20に投射される光の強度分布に対応
する。液晶パネル210aに入射する光の強度分布は、
符号71で示した曲線のように、例えば、約±10°の
角度成分を有している。従って、液晶パネル210にお
けるマイクロレンズは、この角度分布を考慮して設計す
る必要がある。なお、図では、角度成分が約±8°であ
る例(符号72で示した曲線)を同時に示している。
【0041】ここで、図8を参照して、本実施の形態に
おける液晶パネル210について、光の角度成分を考慮
した具体的な設計手法を説明する。ここでは、図5に示
したマイクロレンズ60と同様に、1つの画素電極部1
3に1つのレンズが配置されていると共に、レンズの中
心部に平坦部73が形成されたマイクロレンズ70を有
する液晶パネルを設計する場合を例に説明する。なお、
図8において、図5に示した液晶パネル210bと同一
構成要素には同一符号を付している。また、この図にお
いて、(A)は、図5と同様に液晶パネルの断面構造を
示し、(B)は、マイクロレンズ70部分を光の入射側
から見た平面図を示している。ここで、図に示したよう
に、1つのマイクロレンズ70の大きさをD1,隣り合
うマイクロレンズ70との境界部74における液晶層3
0との間の距離をdc,ブラックマトリクス部12間の
距離をD2,1つのブラックマトリクス部12の大きさ
をD3,マイクロレンズ70の平坦部73から、画素電
極部13の底部までの距離をdとする。また、マイクロ
レンズ70の平坦部73の周端部(曲率変化点75)と
ブラックマトリクス部12との間の水平方向の距離を
x,入射角度θで入射した入射光2と曲率変化点75と
の間の水平方向の距離をyとする。
【0042】この図に示した液晶パネルにおいて、x/
d<tanθの関係が成り立つ。このとき、入射角度θ
が10°であったとすると、tan10°は、約0.1
76であるから、x/0.176<dの関係が成り立
つ。ここで、距離dが20μmであるとすると、x<
3.5μmとなる。更に、ブラックマトリクス部12の
大きさD3が4μmであるとすると、距離y<x+2μ
m=5.5μmとなる。
【0043】また、仮に画素電極部13の一辺の長さに
相当する距離D1が20μmであると共に、マイクロレ
ンズ70の基本的な形状が球であるとすると、このレン
ズの球半径rは、20√2/2であり約14μmであ
る。ここで、更に、入射光2が±10°の角度成分まで
持ち、x=3.5μm,d=20μmであると仮定すれ
ば、距離dcは、約6μmで良くなる。
【0044】図9は、以上のような設計手法による一設
計例である液晶パネル210cの要部構造を示す構成図
である。この図において、(A)は、液晶パネル210
cの断面構造を示し、(B)は、マイクロレンズ80部
分を光の入射側から見た平面図を示している。なお、こ
の図において、図8に示した液晶パネルと同一構成要素
には同一符号を付している。この液晶パネル210cの
各部の設計値は、以下の通りである。なお、距離da
は、マイクロレンズ80の平坦部73と境界部74との
間の距離である。距離y1は、マイクロレンズ80の曲
率変化点75と境界部74との間の水平方向の距離であ
り、距離y2は、マイクロレンズ80の曲率変化点75
とレンズ中心Oとの間の水平方向の距離である。角度α
は、マイクロレンズ80の曲率変化点75と境界部74
との間のレンズ中心Oを基準とした角度である。マイク
ロレンズ80および樹脂層23は、それぞれ屈折率の異
なる樹脂(例えば、レジスト、アクリル系樹脂、エポキ
シ系樹脂、シリコン系樹脂またはフッ素系樹脂等)によ
り形成されている。樹脂層23は、マイクロレンズ80
をエッチング等によりレンズ形成した後、この屈折率の
異なる樹脂を充填することにより形成される。なお、マ
イクロレンズ80の屈折率n2は、樹脂層23の屈折率
1よりも大きい。
【0045】 マイクロレンズ80の半径r=14.1μm 距離da=11.2μm 距離dc=4μm 距離y1=5.5μm 距離y2=8.6μm 角度α=52°
【0046】図10は、以上のような設計手法による他
の設計例である液晶パネル210dの要部構造を示す構
成図である。この図において、(A)は、液晶パネル2
10dの断面構造を示し、(B)は、マイクロレンズ2
80部分を光の出射側(後面側)から見た平面図を示し
ている。なお、この図において、図9に示した液晶パネ
ル210cと同一構成要素には同一符号を付している。
この液晶パネル210dにおいて、マイクロレンズ28
0は、1つの画素電極部13に対して複数のレンズを有
している。より具体的には、図の(B)に示したよう
に、マイクロレンズ280は、1つの画素電極部13に
対して、正方格子状に配置された4つのレンズ280
a,280b,280c,280dによって構成されて
いる。但し、このマイクロレンズ280は、図2に示し
たマイクロレンズ22とは異なり、レンズが光の出射側
に凸な形状となっていると共に、レンズ全体の中央部に
図9に示したマイクロレンズ80と同様に平坦部73が
形成されている。すなわち、この図の例では、マイクロ
レンズ280が、1つの画素電極部13に対して、レン
ズの分割化と平坦化の双方が行われた構成となってい
る。このマイクロレンズ280の平坦化により、レンズ
の薄型化に寄与することができると共に、液晶層30に
対してレンズの凸面の深さが深くなり過ぎ、ギャップ厚
の制御が難しくなるような事態を防止することができ
る。
【0047】液晶パネル210dの各部の設計値の基本
的な部分については図9に示した液晶パネル210cと
同様である。例えば、距離da,dc,y1,y2につい
ては、液晶パネル210cと同様である。なお、ここで
の距離dcは、マイクロレンズ280の平坦部73と液
晶層30との間の距離である。マイクロレンズ280お
よび樹脂層23は、それぞれ屈折率の異なる樹脂により
形成されている。マイクロレンズ280および樹脂層2
3の形成方法については図9に示した液晶パネル210
cと同様である。
【0048】次に、上記のような構成の画像投射表示装
置の作用について説明する。
【0049】まず、図1を参照して、画像投射表示装置
の全体の作用を説明する。光源201から発せられた白
色光は、UV/IRカットフィルタ202により紫外線
および赤外線が除去される。そして、このUV/IRカ
ットフィルタ202を透過した光は、インテグレータ2
03において拡散され、光の照度分布が均一化されたほ
ぼ平行な光として出射される。このインテグレータ20
3から出射された平行光は、リレーレンズ204によ
り、一旦集光された後、リレーレンズ204と共にテレ
セントリック光学系を形成したコリメータレンズ205
により、所定幅の平行光として出射される。
【0050】コリメータレンズ205から出射した平行
光は、ダイクロイックミラー206R,206G,20
6Bの作用により、色表示の基本となるR,G,Bの3
色の色光に選択的に分離される。分離されたR,G,B
の各色光は、入射側偏光板209R,209G,209
Bにより直線偏光された後、それぞれ液晶パネル210
R,210G,210Bに入射する。液晶パネル210
R,210G,210Bは、入射した光を空間的に変調
して出射する。液晶パネル210R,210G,210
Bを出射した光は、出射側偏光板211R,211G,
211Bに入射する。出射側偏光板211R,211
G,211Bを透過した各色光は、それぞれ色合成用ダ
イクロイックプリズム212の入射面212R,212
G,212Bに入射する。色合成用ダイクロイックプリ
ズム212の入射面212R,212G,212Bに入
射した各色光は、色合成用ダイクロイックプリズム21
2の作用により色合成された後、投射レンズ213によ
り、スクリーン111に投射される。
【0051】次に、液晶パネル210の作用について説
明する。まず、図2および図3を参照して、液晶パネル
210の一構成例である液晶パネル210aの作用につ
いて説明する。なお、以下では特に、1つの画素電極部
13に入射する入射光1が受ける作用について説明す
る。
【0052】図2に示したように、液晶パネル210a
に入射した入射光1は、対向基板20のガラス基板24
を透過し、マイクロレンズ22によって集光作用を受け
て液晶層30、画素電極部13を通過し、画素基板10
のガラス基板11の内部で焦点を結ぶ。なお、マイクロ
レンズ22による光の集光位置は、ガラス基板11の内
部ではなく、画素電極部13上であっても構わない。入
射光1は、液晶層30を通過する間に、画素電極部13
に印加された画像信号電圧に応じて空間的な変調を受け
る。
【0053】1つの画素電極部13に対しては、マイク
ロレンズ22として、例えば、正方格子状に4つのレン
ズが分割配置されている。液晶パネル210aに入射し
た入射光1は、この4つのレンズのそれぞれによって、
1つの画素電極部13に入射するように集光される。よ
り具体的には、分割配置された4つのレンズによって、
画素電極部13上には、図3に示したように、正方格子
状に複数の円形の集光像50a,50b,50c,50
dが形成される。以上の作用は、マイクロレンズ22に
入射する全ての光について同様である。
【0054】次に、図5および図6を参照して、液晶パ
ネル210の他の構成例である液晶パネル210bの作
用について説明する。この液晶パネル210bによる作
用は、マイクロレンズ60による作用を除いて上述の液
晶パネル210aによる作用と同様である。マイクロレ
ンズ60は、1つの画素電極部13に対して1つのレン
ズが配置されていると共に、例えば、中央部61と周辺
部62とで曲率が異なっている。このため、レンズの中
央部61と周辺部62とで光の集光作用が異なる。図5
に示した例では、中央部61が平坦化され、周辺部62
に入射光1を集光するための曲面が形成されおり、この
周辺部62に形成された曲面の作用によって、1つの画
素電極部13には、図6に示したように環状の集光像6
3が形成される。なお、中央部61に入射した光は、そ
のまま画素電極部13の中央部に到達する。
【0055】なお、図9および図10に示した液晶パネ
ル210c,210dについても、その全体的な作用は
液晶パネル210a,210bと同様である。
【0056】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、液晶パネル210におけるマイクロレンズの各々
が、曲率の異なる複数のレンズ面(例えば、図5に示し
たマイクロレンズ60)または分割された複数のレンズ
面(例えば、図2に示したマイクロレンズ22)を有す
るようにして構成されているので、マイクロレンズ部分
の薄型化を図ることができ、マイクロレンズを構成する
基板の熱膨張率、弾性率の変化によるギャップ厚の制御
がし易くなる。これにより、ギャップ厚の均一化を図る
ことができるので、ギャップ厚のばらつきによる色むら
を少なくして高品質な画像表示を行うことが可能とな
る。特に、図10に示したマイクロレンズ280では、
レンズ中央部の平坦化を図ってレンズの凸面を液晶層3
0側に配置するようにしたので、レンズの凸面が液晶層
30側に配置されているにも関わらず、液晶層30に対
してレンズの境界部分の深さが深くなり過ぎることがな
く、ギャップ厚の制御がし易くなっている。
【0057】また、本実施の形態によれば、従来のよう
に、マイクロレンズを単一の曲率のレンズのみで構成す
ると共に、1つの画素電極部13に1つのレンズを対応
させるような構成を採っていないので、従来に比べて、
焦点距離や厚さ等を含めたレンズの設計自由度を向上さ
せることができる。
【0058】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。本発明は、3板方式の
みならず、単板方式の画像投射表示装置にも適用可能で
ある。本実施の形態では、本発明を単板方式の画像投射
表示装置に適用した場合について説明する。
【0059】図11は、本発明の第2の実施の形態に係
る画像投射表示装置の光学系の概略構成を表すもので、
装置を真上から見下ろした状態を示している。なお、こ
の図では、煩雑さを避けるために、主たる光線の経路の
みを描き、他を省略している。この画像投射表示装置
は、カラーフィルタを用いない単板方式の液晶プロジェ
クタとして構成されたものであり、白色光を発する光源
1と、この光源1から発せられた白色光に含まれる紫外
および赤外領域の光を除去するUV/IRカットフィル
タ302と、このUV/IRカットフィルタ302を透
過した光を拡散させて光の照度分布が均一化された平行
光を出射するインテグレータ303と、このインテグレ
ータ303から出射された平行光を集光して光源像を形
成するリレーレンズ304と、このリレーレンズ304
と共にテレセントリック光学系を形成してリレーレンズ
304により集光された光を再び所定幅の平行光として
出射するコリメータレンズ305とを備えている。
【0060】光源301は、発光体と、回転対称な凹面
鏡とを含んで構成される。発光体としては、例えばメタ
ルハライド系のランプが用いられる。凹面鏡としてはで
きるだけ集光効率のよい形状のものがよく、例えば回転
楕円面鏡や回転放物面鏡等が用いられる。インテグレー
タ303は、光源301から出射した白色光を拡散させ
て後述する液晶パネル308における面内照度分布を均
一化するためのものであり、例えば、多数のマイクロレ
ンズを配列して形成した1対のレンズアレイ(フライア
イレンズ)、またはグラスロッド等によって構成され
る。
【0061】この画像投射表示装置は、また、コリメー
タレンズ305から出射された平行光を、色表示の基本
となるB,R,Gの3色の色光に選択的に分離して出射
するダイクロイックミラー306と、このダイクロイッ
クミラー306により分離されたB,R,Gの3色の色
光の各々を直線偏光させる入射側偏光板307と、この
入射側偏光板307により直線偏光されたB,R,Gの
3色の色光を、表示する画像に応じて空間的に変調する
液晶パネル308と、この液晶パネル308により空間
的に変調された光のうち所定の方向に偏光された光のみ
を透過させる出射側偏光板309と、この出射側偏光板
309を透過した光をスクリーン311に投射する投射
レンズ310とを備えている。
【0062】ここで、投射レンズ310が本発明におけ
る「投射手段」に対応する。また、液晶パネル308が
本発明における「光変調手段」に対応する。
【0063】ダイクロイックミラー306は、それぞれ
B,R,Gの各色光を選択的に反射するB用ミラー30
6B,R用ミラー306RおよびG用ミラー306Gの
3枚のミラーを有している。また、ミラー306B,3
06R,306Gは、液晶パネル308にそれぞれ異な
る方向から入射するR,G,Bの各色光の入射角を設定
するための色調整保持機構(図示せず)を有している。
【0064】液晶パネル308は、カラーフィルタを用
いない透過型のマイクロレンズ方式の液晶表示素子であ
り、ダイクロイックミラー306で反射された各色光に
対して画像信号に応じた選択的な変調を行うようになっ
ている。この液晶パネル308は、B,R,Gの各色に
対応して規則的に2次元配置された画素電極(本図では
図示せず)が形成された画素基板(図示せず)と、この
画素基板と対向するようにして配置された対向基板と
(図示せず)、画素基板と対向基板との間を満たすよう
に配置された液晶層(図示せず)とを含んで構成され
る。
【0065】図12は、図11における液晶パネル30
8の一構成例を示す断面図である。なお、以下の説明で
は、図2に示した液晶パネル210aにおける構成要素
と同一の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略す
る。この図に示した液晶パネル308は、画素基板10
1と、この画素基板101の前面側(入射光R,G,B
の入射面側)に所定距離を隔てて対向配設された対向基
板102とを備えている。
【0066】画素基板101は、ガラス基板11の前面
側に液晶層30と接するようにして規則的に(周期的
に)配置された多数の画素電極部91を備えている。画
素電極部91は、B,R,Gのいずれかの色光用に割り
当てられている。ここで、B,R,Gの各色光用の画素
電極部91をそれぞれ91B,91R,91Gと記すこ
とにすると、各画素電極部91は、1つの方向(図では
右から左に向かう方向)に沿って91B,91R,91
Gという順序で繰り返し配列がなされている。なお、以
下では、3つの画素電極部91B,91R,91Gの組
を総称して1群の画素電極部91と呼ぶ。
【0067】対向基板102は、1群の画素電極部91
毎に画素電極部91に対して対向配置された複数のマイ
クロレンズ90を備えている。このマイクロレンズ90
には、ダイクロイックミラー306B,306R,30
6G(図11)によって白色光から色分離して得られた
B,G,Rの3つの光束が互いに異なる方向から入射す
るようになっている。このマイクロレンズ90に入射し
たB,R,Gの各色光は、それぞれ画素電極部91B,
91R,91Gに入射するようになっている。各マイク
ロレンズ90は、1群の画素電極部91に対して複数の
曲率を有したレンズによって構成されている。各マイク
ロレンズ90は、例えば、中央部と周辺部とで曲率が異
なっている。この図の例では、中央部に対して周辺部の
レンズ面の曲率が小さくなっている。すなわち、各マイ
クロレンズ90は、周辺部のレンズ面の方が大きなパワ
ーを有している。なお、このマイクロレンズ90が、入
射した光に与える作用については後に図13を参照して
詳述する。
【0068】なお、液晶パネル308におけるマイクロ
レンズとして、上記第1の実施の形態の液晶パネル21
0におけるマイクロレンズの構成と同様のレンズを使用
することも可能である。また、逆に、上記第1の実施の
形態の液晶パネル210におけるマイクロレンズとし
て、本実施の形態の液晶パネル308におけるマイクロ
レンズの構成と同様のレンズを使用することも可能であ
る。
【0069】次に、上記のような構成の画像投射表示装
置の作用について説明する。
【0070】まず、図11を参照して、画像投射表示装
置の全体の作用を説明する。光源301から発せられた
白色光は、UV/IRカットフィルタ302により紫外
線および赤外線が除去される。そして、このUV/IR
カットフィルタ302を透過した光は、インテグレータ
303において拡散され、光の照度分布が均一化された
ほぼ平行な光として出射される。このインテグレータ3
03から出射された平行光は、リレーレンズ234によ
り、一旦集光された後、リレーレンズ304と共にテレ
セントリック光学系を形成したコリメータレンズ305
により、所定幅の平行光として出射される。
【0071】コリメータレンズ305から出射した平行
光は、ダイクロイックミラー306R,306G,30
6Bの作用により、色表示の基本となるR,G,Bの3
色の色光に選択的に分離される。ダイクロイックミラー
306R,306G,306Bは、分離した各色光を互
いに異なる角度方向に反射する。このようにダイクロイ
ックミラー306R,306G,306Bによって分離
され互いに異なる角度方向に反射されたR,G,Bの各
色光は、入射側偏光板307により直線偏光された後、
液晶パネル308にそれぞれ異なる方向から入射する。
液晶パネル308は、入射した光を空間的に変調して出
射する。液晶パネル308を出射した光は、出射側偏光
板309に入射する。出射側偏光板309を透過した各
色光は、投射レンズ310により、スクリーン311に
投射される。
【0072】次に、図12を参照して液晶パネル308
の作用について説明する。なお、以下では特に、1群の
画素電極部91に入射する入射光が受ける作用について
説明する。
【0073】図12に示したように、液晶パネル308
に異なる方向から入射したB,R,Gの各入射光は、対
向基板102のガラス基板24を透過し、マイクロレン
ズ90によって集光作用を受けて液晶層30、画素電極
部91を通過し、画素基板101のガラス基板11の内
部でそれぞれの色毎に異なる位置に焦点を結ぶ。なお、
マイクロレンズ90による光の集光位置は、ガラス基板
11の内部ではなく、画素電極部91上であっても構わ
ない。マイクロレンズ90に入射したB,R,Gの各入
射光は、それぞれの色用の画素電極部91B,91R,
91Gに入射する。また、B,R,Gの各入射光は、液
晶層30を通過する間に、それぞれの色用の画素電極部
91B,91R,91Gに印加された画像信号電圧に応
じて空間的な変調を受ける。
【0074】次に、図13を参照してマイクロレンズ9
0の作用について詳述する。なお、図では、入射光とし
てR光の経路のみを代表して示している。また、図にお
いて、符号90で示した部分は、マイクロレンズ90の
中央部の円弧をその曲率を変えずに中央部から延長して
示したものであり、マイクロレンズ90の比較例として
の従来のレンズに相当する部分である。
【0075】マイクロレンズ90は、1群の画素電極部
91に対して1つのレンズが配置されていると共に、中
央部と周辺部とで曲率が異なっている。このため、レン
ズの中央部と周辺部とで光の集光作用が異なる。この図
に示した例では、中央部に対して曲率変化点90bを境
に周辺部のレンズ面の曲率が小さくなっており、周辺部
のレンズ面の方が大きなパワーを有している。このマイ
クロレンズ90によれば、焦点距離自身はあまり変化さ
せることなく、周辺部に入った入射光3cを、いわば球
面収差のようにレンズ中央部に曲げる効果がある。この
ため、従来のように単一の曲率で構成したレンズでは、
画素電極部91に有効に入射させることのできなかった
周辺部の入射光3bについても、中央部の入射光3aと
同様に有効に入射させることができる。このため、周辺
部から画素電極部91に入射する光量を従来より有効に
使用することが可能となる。更に、このマイクロレンズ
90によれば、特に、本実施の形態のように単板式の液
晶パネルに対する光量増大の効果と共に、隣接する画素
電極部91への漏れ光を低減する効果があり、混色を少
なくして色純度の向上にも寄与するという効果がある。
【0076】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、単板方式の画像投射表示装置に対しても、液晶パネ
ル308におけるマイクロレンズ部分の薄型化を図るこ
とができ、マイクロレンズを構成する基板の熱膨張率、
弾性率の変化によるギャップ厚の制御がし易くなる。こ
れにより、ギャップ厚の均一化を図ることができるの
で、ギャップ厚のばらつきによる輝度むらを少なくして
高品質な画像表示を行うことが可能となる。
【0077】なお、本実施の形態におけるその他の構
成、作用および効果は、上記第1の実施の形態と同様で
ある。
【0078】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されず種々の変形実施が可能である。例えば、本発明の
画像投射表示装置の使用形態としては、スクリーンの裏
面から画像を投射するリア方式と、スクリーンの前面か
ら画像を投射するフロント方式のいずれの形態であって
もよい。また、本発明は、透過型の液晶パネルのみなら
ず、反射型の液晶パネルにも適用することが可能であ
る。更に、液晶パネルの構成については、例えば、液晶
層とマイクロレンズが設けられた層との間にカバーガラ
スが配置された構成であってもよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし3
のいずれかに記載の光変調素子または請求項4ないし6
のいずれかに記載の画像投射表示装置によれば、少なく
とも一つの色光の各々に対応付けられて2次元的に配列
された複数の画素電極と、1つの画素電極または複数の
色光に対応付けられた一群の画素電極毎に対向配置され
ると共に、各々が曲率の異なる複数のレンズ面または分
割された複数のレンズ面を有する複数のマイクロレンズ
と、画素電極に印加される画像信号に応じて、入射した
色光を変調する光変調手段とを備えるようにしたので、
マイクロレンズの薄型化を図ることができ、ギャップ厚
の制御がし易くなる。これにより、ギャップ厚の均一化
を図ることができるので、輝度むらや色むらの少ない高
品質な画像表示を行うことが可能となるという効果を奏
する。
【0080】また、請求項3記載の光変調素子または請
求項6記載の画像投射表示装置によれば、複数のマイク
ロレンズ部分の各々の中央部を平坦化すると共に、この
平坦化された面を、光変調手段を構成する液晶層側に配
置するようにしたので、更に、マイクロレンズの凸側を
液晶層側に配置したとしても、液晶層に対してレンズの
凸面の深さが深くなり過ぎることがなく、ギャップ厚の
制御がし易くなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像投射表示
装置の全体構成を表す平面図である。
【図2】図1に示した画像投射表示装置における液晶パ
ネルの一構成例を表す断面図である。
【図3】図2に示した液晶パネルにおけるマイクロレン
ズによる集光特性を示す平面図である。
【図4】図2に示した液晶パネルにおけるマイクロレン
ズと従来の液晶パネルにおけるマイクロレンズとを比較
するための説明図である。
【図5】図1に示した画像投射表示装置における液晶パ
ネルの他の構成例を示す断面図である。
【図6】図5に示した液晶パネルにおけるマイクロレン
ズによる集光特性を示す平面図である。
【図7】図1に示した画像投射表示装置における液晶パ
ネルに入射する光の角度依存性の例を示す特性図であ
る。
【図8】図1に示した画像投射表示装置における液晶パ
ネルを光の角度成分を考慮して具体的に設計するための
設計手法を説明するための説明図である。
【図9】図8を用いて説明した設計手法による一設計例
である液晶パネルの要部構造を示す構成図である。
【図10】図8を用いて説明した設計手法による他の設
計例である液晶パネルの要部構造を示す構成図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る画像投射表
示装置の全体構成を表す平面図である。
【図12】図11に示した画像投射表示装置における液
晶パネルの要部構造を表す断面図である。
【図13】図12に示した液晶パネルにおけるマイクロ
レンズの集光特性を説明するための説明図である。
【図14】従来の液晶パネルの一構成例を表す断面図で
ある。
【図15】従来の液晶パネルの他の構成例を表す断面図
である。
【符号の説明】
10…画素基板,12…ブラックマトリクス部,20,
20a…対向基板,22,60…マイクロレンズ,30
…液晶層,61…平坦部,210a,210b,210
c,210d,210R,210G,210B…液晶パ
ネル,213,310…投射レンズ、111,311…
スクリーン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA15 HA13 HA14 HA25 MA04 2H091 FA29Y FA35Y FB07 FC26 FD04 FD06 GA01 GA17 KA01 LA18 MA07 5C058 AA06 AB01 BA06 EA12 EA26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの色光の各々に対応付け
    られて2次元的に配列された複数の画素電極と、 1つの画素電極または複数の色光に対応付けられた一群
    の画素電極毎に対向配置されると共に、各々が曲率の異
    なる複数のレンズ面または分割された複数のレンズ面を
    有する複数のマイクロレンズと、 前記画素電極に印加される画像信号に応じて、入射した
    色光を変調する光変調手段とを備えたことを特徴とする
    液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 前記複数のマイクロレンズの各々の中央
    部が平坦化されていることを特徴とする請求項1記載の
    液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 前記光変調手段は、液晶層によって構成
    され、 前記複数のマイクロレンズの平坦化された面は、前記液
    晶層側に配置されていることを特徴とする請求項2記載
    の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】 複数の色光を生成する色光生成手段と、
    前記色光生成手段からの各色光に対して画像信号に応じ
    た光変調処理を行う少なくとも一つの光変調素子と、前
    記光変調素子で変調された各色光をスクリーン上に投射
    する投射手段とを備えた画像投射表示装置であって、 前記光変調素子は、 少なくとも一つの色光の各々に対応付けられて2次元的
    に配列された複数の画素電極と、 1つの画素電極または複数の色光に対応付けられた一群
    の画素電極毎に対向配置されると共に、各々が曲率の異
    なる複数のレンズ面または分割された複数のレンズ面を
    有する複数のマイクロレンズと、 前記画素電極に印加される画像信号に応じて、入射した
    色光を変調する光変調手段とを有することを特徴とする
    画像投射表示装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のマイクロレンズの各々の中央
    部が平坦化されていることを特徴とする請求項4記載の
    画像投射表示装置。
  6. 【請求項6】 前記光変調手段は、液晶層によって構成
    され、 前記複数のマイクロレンズの平坦化された面は、前記液
    晶層側に配置されていることを特徴とする請求項5記載
    の画像投射表示装置。
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