JP2009211095A - 光学ユニットおよびそれを用いた投射型映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
範囲を、色光毎に独立に調整できる光学ユニットを提供する。
【解決手段】光源から照射される白色の収束光を最初に第1の色光とその補色
光の2色光に分離する第1のダイクロイックミラーの後の各色光の光路上で、第
1のダイクロイックミラーと第1の色光をこれに対応する第1の映像表示素子側
方向に折り返すミラーとの間、及び第1ダイクロイックミラーと前記補色光を第
2の色光と第3の色光に分離する第2のダイクロイックミラーとの間に、液晶パ
ネル上の照射位置を調整するための位置調整手段を備えた集光レンズを配置する
。
【選択図】 図1
Description
色光に対応した映像表示素子に照射し、該映像表示素子で映像信号に応じて画素
毎の濃淡に変える光強度変調を行って、光学像を形成し、その光学像をスクリー
ンなどに映像として拡大投射する3板式の投射型映像表示装置に関する。
える光強度変調(空間光変調ともいう)を行い、光学像を形成し、その光学像を
投射レンズにて拡大投射する光学ユニットを搭載した投射型映像表示装置が知ら
れている。映像表示素子としては、透過型液晶パネル、反射型液晶パネル、マイ
クロミラーパネルなどが知られている。
。このため、従来、例えば、映像表示素子として透過型液晶パネルを3枚用い、
光源からの光を2つのレンズアレイを用いたインテグレータ照明光学系で複数光
束に分割し、これらの光束を2つの集光レンズで液晶パネル上に重畳させて均一
照明する3板式の投射型映像表示装置が広く用いられている。
1に開示されている。下記特許文献1では、その図1の実施形態(5頁乃至8頁
)で述べられているように、R透過GB反射ダイクロイックミラー106を透過
後のR光路に第1の負レンズ109を、R透過GB反射ダイクロイックミラー1
06を反射後のGB光路に第2の負レンズ110を設け、さらに、第1の負レン
ズ109,第2の負レンズ110および第2のリレーレンズ113を光軸に平行
な方向および垂直な方向に移動させる調整部を設けて、光源光が各液晶パネル1
15,116,117を正しく照射するように、第1の負レンズ109,第2の
負レンズ110および第2のリレーレンズ113を各々独立に調整できるように
している。その調整は、光軸に平行な方向の移動で照射範囲(照射面積)の大き
さを、垂直な方向の移動で照射位置を変えるものである。
109,第2の負レンズ110および第2のリレーレンズ113を、各々独立に
、光軸に平行な方向および垂直な方向に移動させ、各色光の対応する第1〜第3
の液晶パネル115〜117上の照射位置および照射範囲を独立に調整できるよ
うにして、光学部品の製造上の正規位置からのずれに起因する液晶パネルに集光
する照射位置のずれの補正を各色光毎に最適化することができ、かつ液晶パネル
に入射する光線の角度変化を抑え、投射される光量の減少を抑えることができ、
照明欠けがなく明るい投射型映像表示装置を実現している。
うに屈折しても、光軸に平行な平行光線とはならないので、G反射ダイクロイッ
クミラー107には依然として入射角度の異なる光束が入射する。
光を透過、及び反射するという特性(入射角依存性)がある為、前記例では、例
えばG光用液晶パネル116,B光用液晶パネル117の左右で、照射される光
の色が異なるという色むらの問題が生じる可能性がある。
差による影響を補正するウェッジコートをかける公知の手法が用いられるが、低
価格化に対し不利となり、またウェッジコートの製造上のばらつきにより、色む
らが残存する可能性が残る。
分布から明らかなように、ランプのスペクトル特性として赤色の光量が少なく、
色再現性が不充分となる問題がある。
れていない。
し、3色に分離された各色光の対応する液晶パネル上への照射位置と照射範囲を
、色再現性を良好に保ちながら、色光毎に独立に調整できる光学ユニットおよび
それを用いた投射型映像表示装置を提供することにある。
色光、緑色光、青色光に分離する第1及び第2のダイクロイックミラーと、分離
した複数の各成分毎に各色光を変調する3個のライトバルブ手段と、該ライトバ
ルブ手段からの光を合成する合成手段と、合成後の変調光を投射表示する投射手
段と、前記第1のダイクロイックミラーと前記第2のダイクロイックミラーとの
間の光路、及び前記第1のダイクロイックミラーでの反射直後の光路に、前記光
源からの白色光を略平行光とする第1及び第2の集光レンズを備えた構成とする
。
して調整できる為、従来に対して映像表示素子上における光の照射範囲を縮小で
き、高輝度化に有利となる。
なる。
て、共通な機能を有する部分には同一符号を付して示し、一度説明したものにつ
いては、煩雑さを避けるために、その繰り返した説明を省略する。
収束光を最初に第1の色光とその補色光(例えばR光とGB光)の2色光に分離
する第1のダイクロイックミラーの後の各色光の光路上で、第1のダイクロイッ
クミラーと第1の色光をこれに対応する第1の映像表示素子側方向に折り返すミ
ラーとの間に、そして、第1ダイクロイックミラーと前記補色光を第2の色光と
第3の色光に分離する第2のダイクロイックミラーとの間に、それぞれ集光レン
ズを配置したことに特徴がある。
態の上面概略図である。
した光は、放物反射面鏡リフレクタ1bで反射され、前面ガラス2を透過した後
、公知のレンズアレイ方式のインテグレータ光学系に入射する。インテグレータ
光学系は、放物反射面鏡リフレクタ1bの出射開口と略同等サイズの矩形枠に設
けられた矩形状の複数のレンズセルにより構成され、複数の2次光源像を形成す
るための第1のレンズアレイ3と、同様に矩形状の複数のレンズセルにより構成
され、前述の複数の2次光源像が形成される近傍に配置されて、かつ液晶パネル
16に第1のレンズアレイ3の個々のレンズセル像を結像させる第2のレンズア
レイ4とからなる。インテグレータ光学系で複数光束に分割された各光束は偏光
変換素子5で所定偏光方向(例えばS偏光)に揃えられ、S偏光に揃えられた各
光束は、第1集光レンズ6により集光され、第2集光レンズ8により平行光とさ
れた後、液晶パネル16上に重畳して照射され、液晶パネル16は均一な照明が
なされる。
角度に配置された光源からの白色光をR(赤色)光とG(緑色)B(青色)光に
分離する色分離手段であるR反射ダイクロイックミラー7により、GB光は透過
し、R光は反射する。そして、R反射ダイクロイックミラー7を透過したGB光
は、G反射ダイクロイックミラー9により、G光は反射し、B光は透過する。
Rによりその光路を90°折り曲げられて、温度上昇の原因となる赤外線を除去
する為のIRカットフィルターが設けられた透光性基板14R及び入射偏光板1
5Rを通過し、透過型の液晶パネル16Rに入射する。そして、液晶パネル16
Rでは光強度変調されて、液晶パネル16Rの出射側に設けられた前置出射偏光
板17R及び出射偏光板18Rを通過し、ダイクロイックプリズム19に入射す
る。
液晶パネル16Rの各画素を形成する液晶セル毎にその偏光方向が変わり、最終
的に前置出射偏光板17R,出射偏光板18Rの偏光方向と一致する方向になっ
た光が出射され、その偏光方向と直交方向になった光は前置出射偏光板17R及
び出射偏光板18Rで吸収される。このようにして、外部より入力する映像信号
に応じて光の濃淡に変える光強度変調が行われて、光学像である画像が形成され
る。
ズ8Gによって平行光とされ、G反射ダイクロイックミラー9に入射する。この
G反射ダイクロイックミラー9によりG光は反射し、色再現性を向上させる為の
トリミングフィルターであるダイクロイックフィルターが設けられた透光性基板
14G及び入射偏光板15Gを通過し、液晶パネル16Gに入射する。そして、
液晶パネル16Gでは光強度変調されて、液晶パネル16Gの光の出射側に設け
られた前置出射偏光板17G及び出射偏光板18Gを通過し、ダイクロイックプ
リズム19に入射する。
0を透過し、B光用全反射ミラー11Baによりその光路を90°折り曲げられ
て第2リレーレンズ12を透過後、B光用全反射ミラー11Bbによりその光路
を90°折り曲げられて、液晶パネル前に設けられているコンデンサレンズ13
により平行光とされる。その後、偏光板劣化の原因となる紫外線を除去する為に
配置されたUVカットフィルターが設けられた透光性基板14B及び入射偏光板
15Bを通過し、透過型の液晶パネル16Bに入射する。そして、液晶パネル1
6Bでは光強度変調されて、液晶パネル16Bを透過した後、液晶パネル16B
の光の出射側に設けられた前置出射偏光板17B及び出射偏光板18Bを通過し
、ダイクロイックプリズム19に入射する。
したR光,B光を反射し、G光を透過させて色合成し、投射手段20に出射する
。そして、投射手段20はダイクロイックプリズム19で色合成された画像を図
示しないスクリーンに拡大して投射する。
に、第2集光レンズ8R,8Gおよび第2リレーレンズ12にそれぞれ光軸に直
交する面内で2次元方向に移動可能なおよび光軸に平行な方向に移動可能な位置
調整手段30を設けている。
軸に平行な方向の移動で照射範囲(照射面積)の大きさを、各々独立に調整でき
るようにしている。
近傍位置から本発明による位置に配置されるにあたり、配置された位置に適した
曲率のレンズが用いられることはいうまでもない。
偏光板18は所定の間隔で対向して配置されているが、これは、図示しない冷却
手段(例えば冷却ファン)から送風される冷却風が通る風路を形成するためであ
る。冷却風が通る風路を形成して、偏光板で生じる熱を効率的に放熱させる。
配置されていた第2集光レンズを、R光路ではR反射ダイクロイックミラー7と
R用全反射ミラー11Rとの間に配置し、GB光路ではR反射ダイクロイックミ
ラー7とG反射ダイクロイックミラー9との間に配置して、第1集光レンズ6か
らの収束光束を平行光束となるようにしている。従って、光軸に45°傾斜して
設けられたG反射ダイクロイックミラー9には、入射角度がほぼ45°の光軸に
平行な光束が入射するので、ダイクロイックミラーの反射、透過特性に表れる入
射角依存性を低減でき、従来用いられていたウェッジコートをなくすことができ
るので、所定の良好な色再現性を確保しながら、コストダウンを図ることができ
る。
記した図である。図3において、光源1からの光束はレンズアレイ方式のインテ
グレータ光学系で複数光束に分割され、偏光変換素子5で所定偏光方向に揃えら
れて、第1集光レンズ6で収束光束とされ、第2集光レンズ8Gで平行光束され
た後に液晶パネル16Gに照射される。このとき、収束光束を平行光束とする第
2集光レンズ8Gにより、2枚目のG反射ダイクロイックミラー9において入射
角が光軸の左右で略相等しく、光束の左右角度差を生じず、ダイクロイックミラ
ー9にはウェッジコートをかける必要が無い。このため、低価格化に優位となり
、またウェッジコートのばらつきによる影響も、1枚目のダイクロミラー7だけ
になる為、従来比半分に低減される。
には、それぞれ、光軸に直交する面内で2次元方向に移動可能なおよび光軸に平
行な方向に移動可能な位置調整手段30R,30G,30Bを設けている。そし
て、光軸に直交する面内の垂直な方向の移動で照射位置を、光軸に平行な方向の
移動で照射範囲(照射面積)を、各々独立に調整できるようにしている。
光レンズ8Gと第2リレーレンズ12の位置を光軸に平行に若干液晶パネル側か
ら遠ざかる方向に移動させ、照明範囲を広げて、R光の光量、及び単色の色度を
変化させること無く、GB光の光量のみを減少させることができる。これにより
明るさは低下するが、R光量の少ない超高圧水銀ランプを用いた場合でも良好な
色再現性が実現できる。勿論、第2集光レンズ8Rの位置を光軸に平行に少し液
晶パネル側に近づけて、液晶パネル上の照明範囲を照明欠けが生じない程度に狭
め、R光の光量を増してもよいことはいうまでもない。
全反射ミラーとの間、および、R反射ダイクロイックミラー7とG反射ダイクロ
イックミラー9との間に配置している位置調整手段30を備えた第2集光レンズ
8を、液晶パネルとインテグレータ光学系を構成する第2のレンズアレイ4との
略中間の位置に配置する。
また本発明により、第2集光レンズ8R,8Gの曲率のみの変更で、同一の光
学ユニットによる明るさ重視の投射型映像表示装置と、色再現性重視の投射型映
像表示装置が実現でき、初期投資費用が大幅に削減可能となる。
透過する形式をとっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば
ダイクロイックミラー7でB光を反射し、RG光を透過する形式としてもよいこ
とはいうまでもない。また、光源方向を変えて、R光はダイクロイックミラー7
を透過させ、GB光は反射させるようにしてもよい。
の場合、R光とG光を分離する第2のダイクロイックミラーの分離特性は、光源
として超高圧水銀ランプを用いるとき、図2に示す分光エネルギー分布から明ら
かなように、G光とR光の間に黄色成分があるので、半値波長のばらつきの影響
を受け易く、これに加えて、ダイクロイックミラーに入射する入射角度が45°
からずれると、入射角依存性の影響も受ける。従って、ダイクロイックミラーの
半値波長が所定どおりとしても、入射角依存性は残り、例えばG光が黄緑色とな
り色純度が悪くなる。この場合、本発明は、R光とG光を分離する第2のダイク
ロイックミラーへの入射光を光軸に略平行として、第2のダイクロイックミラー
への入射角度を略45°に揃えることができるので、入射角依存性を低減でき、
特に有効である。
式図である。図4において、図1,図3に同じ機能を有する要素には同一符号を
付して示す。
ユニット300と液晶パネルに光学像を形成させるように表示駆動を行う表示駆
動回路301とからなる。以下、投写装置310の機能を述べる。
れ、図示しない色分離手段(例えば図1のR反射ダイクロイックミラー7、G反
射ダイクロイックミラー9)でR,G,B光に分離されて透過型の液晶パネル1
6(16R,16G,16B)に照射される。液晶パネル16では表示駆動回路
301からの映像信号に応じて色光毎に前記所定偏光の偏光方向が変えられ、各
色光の濃淡に変えられる光強度変調が行なわれて、光学像が形成される。各色光
の該光学像は図示しない色合成手段(例えば図1のダイクロイックプリズム19
)で合成されて投射手段20で拡大されて投写される。
像表示装置に適用した一実施形態であり、側面から見た概略断面図である。図5
において、投射装置310からの投射映像光は背面ミラー311でスクリーン3
12方向に光路を折り返えされて、スクリーン312の背面側から投射される。
なお、313は背面投写型映像表示装置の筐体である。
移動可能および光軸に平行な方向に移動可能であるとしたが、これに限定される
ものではなく、少なくとも、光軸に直交する面内で2次元方向に移動可能であれ
ばよいことはいうまでもない。このようにすることにより、輝度が低下するが、
液晶パネル上での照射範囲のマージンを少し大きくすることで対応可能である。
RGBの各色光において独立に調整でき、従来に対して映像表示素子上における
光線照射範囲を可変することが可能となり、色再現性を良好に保つことができ、
高輝度化にも有利となる。
ロイックミラーにおける光線角度の左右差による色むらを低減でき、この点から
も良好な色再現性を図れる。
、5…偏光変換素子、6…第1集光レンズ、7…R反射ダイクロイックミラー、
8…第2集光レンズ、9…G反射ダイクロイックミラー、10…第1リレーレン
ズ、11…全反射ミラー、12…第2リレーレンズ、13vコンデンサレンズ、
14…透光性基板、15…入射偏光板、16…液晶パネル、17…前置出射偏光
板、18…出射偏光板、19…ダイクロイックプリズム、20…投射手段、30
…位置調整手段、300…光学ユニット、310…投射装置、301…表示駆動
回路、311…背面ミラー、312…スクリーン、313…筐体。
Claims (6)
- 光源と、該光源からの白色光を赤色光、緑色光、青色光に分離する第1及び第
2のダイクロイックミラーと、分離した複数の各成分毎に各色光を変調する3個
のライトバルブ手段と、該ライトバルブ手段からの光を合成する合成手段と、合
成後の変調光を投射表示する投射手段と、前記第1のダイクロイックミラーと前
記第2のダイクロイックミラーとの間の光路、及び前記第1のダイクロイックミ
ラーでの反射直後の光路に、前記第1のダイクロイックミラーにより分離された
2個の色光を略平行光とする第1及び第2の集光レンズを備えたことを特徴とす
る光学ユニット。 - 前記第1及び第2の集光レンズは、光軸に略直交する面内で、2次元方向の位
置調整を行なう調整手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光学ユニッ
ト。 - 前記第2のダイクロイックミラーを透過した光が入射されるリレーレンズを有
し、該リレーレンズは、光軸に略直交する面内で、2次元方向の位置調整を行な
う調整手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項2の何れか一項に記載
の光学ユニット。 - 前記光源からの光を前記ライトバルブに均一に照射させるためのインテグレー
タを有し、前記集光レンズは、前記ライトバルブと前記インテグレータの略中央
の位置に配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項2の何れか一項に記載の
光学ユニット。 - 前記集光レンズの保持部材として、該レンズ保持位置を光軸方向に調整可能な
部材を用いたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の光学
ユニット。 - 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の光学ユニットと、前記ライトバル
ブを駆動する駆動回路を有することを特徴とする投射型映像表示装置。
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