JP2001183764A - 液晶プロジェクタ装置 - Google Patents

液晶プロジェクタ装置

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JP2001183764A
JP2001183764A JP37113399A JP37113399A JP2001183764A JP 2001183764 A JP2001183764 A JP 2001183764A JP 37113399 A JP37113399 A JP 37113399A JP 37113399 A JP37113399 A JP 37113399A JP 2001183764 A JP2001183764 A JP 2001183764A
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wavelength
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Toru Goto
透 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明光及び又は投影光の透過波長を制限する
手段を設けることにより、照明光の色温度や色純度性能
を向上させることができるとともに、コスト低減化を図
ること。 【解決手段】 ダイクロイックミラー方式の液晶プロジ
ェクタ装置1では、液晶パネル21の入手側または出射
側に、照明光の透過波長を制限するため、着色剤が混入
されたプラスチック製の照明フレネルレンズ14、又は
投影フレネルレンズ23を配置している。この場合、こ
れらフレネルレンズ14,23は、B,G及びR付近の
波長の光を透過し、他の不必要な帯域の光を吸収する特
性を要している。このため、従来用いられていたG用ダ
イクロイックミラーに替えて全反射ミラー18を利用す
ることができる。これにより、簡単な構成でコスト低減
及び機器性能の向上を図ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像光を投射して
カラー映像表示を行う液晶プロジェクタ装置に係り、特
に複数のダイクロイックミラーを用いたシステムの場合
には波長制御を簡素化し、カラーフィルター方式のシス
テムの場合には、温度上昇等を防止して寿命劣化を軽減
するのに好適の液晶プロジェクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般的に知られている液晶プロジェ
クタ装置は、大きく分けると、3原色に応じて液晶表示
素子を3枚用いる3板式と1枚しか用いない単板式とに
分類され、またこの液晶表示素子は、光源からの照明光
を透過する透過タイプや照明光を反射する反射タイプと
に分類される。
【0003】前者の3板式の液晶プロジェクタは、赤
(R),緑(G),青(B)の3原色用の3枚の液晶パ
ネルを使用し、光源からの光をダイクロイックミラー等
によってRGBの光に分光して各液晶パネルに照射し、
その後、再度集光してスクリーンなど投射するものであ
る。一方、単板式の液晶プロジェクタは、直視型の液晶
TVと同様、モザイク状の3原色カラーフィルターパタ
ーンを備えた液晶表示素子をスライド投影機と同様の光
学系によって投影するもので、光学系の構成が簡単で、
使用する液晶表示素子も1枚であることから、小型の投
影型システムに適している。
【0004】このような液晶プロジェクタ装置では、ダ
イクロイックミラー方式やカラーフィルター方式等のい
ずれの方式においても、光源からの照明光を高効率に集
光し、液晶表示素子を介して投影されるようになってい
る。
【0005】ところで、液晶プロジェクタにて用いられ
た光源からの照明光は、カラー映像表示する上で必要な
赤(R),緑(G),青(B)の3波長のみで構成され
ているわけではなく、不必要な波長の光束も多数含んで
いる。
【0006】一般に液晶プロジェクタに使用される白色
光源としては、放電方式ランプが主であり、例えばハロ
ゲンランプ,キセノンランプ,メタルハライドランプ等
が使用される。このようなランプから発っせられる照明
光は、図8に示す波長特性図のように、水銀の出す55
0nm付近の輝線を中心とした発光分布を有しており、
特に緑(G)の帯域が強いという特性がある。このた
め、良好なカラー表示映像を得るためには、RGBのバ
ランスを取ることが必要であり、またRGBのバランス
を取るためには、赤(R),青(B)に合わせて緑
(G)やその他不必要な波長の光束を抑制しなければな
らない。
【0007】このように各波長を抑制して制御する手段
としては、一般に例えば光学系部材としてのUV/IR
フィルターや上述した表示素子上に設けられたいるカラ
ーフィルタ、あるいはダイクロイックミラー等がある。
【0008】例えば、図8に示すように不必要な波長の
内、400nm以下の紫外線と700nm以上の赤外線
においては、通常、UV/IRフィルター等によって吸
収又はカットするようにしている。
【0009】また、特にカラー映像に大きく左右する可
視光帯域(400nm〜700nm)においては、例え
ば図9に示す複数のダイクロイックミラー50〜52
や、図11に示すカラーフィルター61等によって各波
長を抑制するようにしている。
【0010】複数のダイクロイックミラーを用いて各波
長を制御するシステムでは、図9に示すように、光源か
ら略平行に照射される白色光を取り込み、各波長を制御
するRGBに対応したダイクロイックミラー50〜52
によって白色光を3原色に分光すると同時に、液晶パネ
ル54上の入射面に配設された各マイクロレンズ53へ
の入射角を変えるようにして各波長を制御している。そ
して、得られた前記液晶パネル54の映像光は投射レン
ズ55を介して図示しないスクリーンに拡大投射され
る。この場合の各ダイクロイックミラー50〜52にお
ける反射率特性が図10に示されている。
【0011】つまり、B用ダイクロイックミラー50
は、図10(a)に示すように550nm近傍までのB
光成分を反射し、それ以上の波長については透過する特
性を有し、またR用ダイクロイックミラー51は、図1
0(b)に示すように550nm以上のR光成分を反射
し、それ以下の波長については透過する特性を有し、さ
らにG用ダイクロイックミラー52は、図10(c)に
示すように500〜550nm近傍のG光成分を反射
し、その波長以外については透過する特性を有してい
る。このような各ダイクロイックミラー50〜52を使
用することで、各波長を制御している。
【0012】一方、カラーフィルタを用いて波長を制御
するシステムでは、図11に示すように一枚の液晶パネ
ル60の入射面上に複数のRGB画素に対応して設けら
れたカラーフィルタ61によって、液晶パネル60の入
射される各RGB光の波長を変えることにより、該液晶
パネル60の出射面からは各波長が制御された各RGB
の光束が得られ、その後図示しない投射レンズを介して
スクリーンに拡大投射されるようになっている。
【0013】しかしながら、このように波長制御する手
段を備えた従来の液晶プロジェクタ装置では、上述のよ
うにカラーフィルタ方式で有る場合、液晶表示素子上に
配設されたカラーフィルタに、液晶パネルの光透過率増
大や他の光学系部材等の構造的な影響により多大な負担
がかかってしまうとともに温度上昇等が生じてしまうた
め、寿命の点で問題がある。また、ダイクロイックミラ
ー等を用いた波長制御方式では、ダイクロイックミラー
が高価な光学系部材であるがゆえに全体的にコストが向
上してしまうとともに、その性能面においても満足する
ものではない。したがって、より簡単な構成で照明光及
び投影光の波長を制御を行うことができ、照明光の色温
度、色純度性能を向上させるとともに、コスト低減化を
図ることが望まれている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来にお
ける液晶プロジェクタ装置では、カラーフィルタ方式で
有る場合、液晶表示素子上に配設されたカラーフィルタ
に、液晶パネルの光透過率増大や他の光学系部材等の構
造的な影響により多大な負担がかかってしまうとともに
温度上昇等が生じてしまうため、寿命の点で問題があ
り、また、ダイクロイックミラー等を用いた波長制御方
式では、全体的なコスト面やその性能面において問題が
あり、簡単な構成で且つ低コストで、照明光の色温度や
色純度性能を向上させるためには、これら波長制御方式
を改良する必要があった。
【0015】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、照明光及び投影光の各波長制御を簡素化し
た構成とすることにより、照明光の色温度や色純度性能
を含む機器性能を向上させることができるとともに、コ
スト低減化を図ることのできる液晶プロジェクタ装置の
提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
の画素、及び各画素を画像信号にて駆動する駆動手段を
有する液晶パネルと、前記液晶パネルに光源からの光を
三原色光に分光して前記液晶パネル入射する入射系光学
手段と、前記液晶パネルを透過した光をスクリーンに向
けて投射する出射系光学手段とを有する液晶プロジェク
タ装置において、前記入射系光学手段の分光前の光路及
び前記出射系光学手段の光路の少なくとも一方の光路上
に配置され、前記三原色付近の波長の色光を透過し、他
の波長付近の色光の透過を制限する波長制限手段を具備
したことを特徴とする液晶プロジェクタ装置である。
【0017】この発明によれば、波長制限手段により不
要波長の色光が投射されることを防止でき、分光手段の
構成を簡略化し低コストにすることができる。
【0018】また、請求項5の発明は、複数の画素、及
び各画素を画像信号にて駆動する駆動手段を有する液晶
パネルと、前記液晶パネルの各画素に対向して配置した
カラーフィルターと、前記液晶パネルに光源からの光を
入射する入射系光学手段と、前記液晶パネルを透過した
光をスクリーンに向けて投射する投射手段とを有する液
晶プロジェクタ装置において、前記入射系光学手段の光
路上に配置され、前記三原色付近の波長の色光を透過す
るとともに前記三原色光の特定の色光の透過率を抑制し
て透過し、他の波長付近の色光の透過を制限する波長制
限手段を具備したことを特徴とする液晶プロジェクタ装
置である。
【0019】この発明によれば、波長制限手段により液
晶パネルに入射する三原色の色光の強度バランスを適正
にすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1乃至図5は本発明に係る液晶プ
ロジェクタ装置の一実施の形態を示し、図1は該装置の
概略構成を示す構成図、図2は図1の装置の光源部近傍
に配置された光学系部材の構成を示す図、図3は該装置
を背面型投射機器に搭載した場合の概略構成を示す構成
図、図4は図1の装置に採用されたMCS(Microlens
Color Splitter)方式の基本構成を示す構成図、図5は
図1の装置に搭載された本発明の特徴となる第1,第2
の波長制限手段及び全反射ミラーのそれぞれの特性を示
す特性図である。
【0021】本実施の形態の液晶プロジェクタ装置1
は、例えば背面投射型機器2に搭載した場合には、図3
に示すように液晶プロジェクタ1と、この投影光を反射
するミラー3と、この反射光を表示するためのスクリー
ンを形成するフレネルスクリーン4及びレンチキュラー
スクリーン5等で概略的に構成される。
【0022】このような背面投射型機器2では、前記液
晶プロジェクタ装置1により投射された映像光は、ミラ
ー3によって反射され、フレネルスクリーン4及びレン
チキュラースクリーン5で形成されるスクリーン上に写
し出されるようになっている。
【0023】次に本発明の液晶プロジェクタ装置の構成
について図1、図2及び図4を参照しながら説明する。
図1に示すように本実施の形態の液晶プロジェクタ装置
1には、各種の光学系ユニットを内蔵する光学ボックス
6が設けられ、この光学ブロック6には、従来技術にて
述べたような波長特性を備えた光源部7が設けられてい
る。この光源部7は、放電方式ランプとする例えばハロ
ゲンランプ,キセノンランプ,メタルハライドランプ等
のランプ7aと、このランプ7aからの光を集光して効
率良く照射するためのランプリフレクター7bとで構成
される。
【0024】ランプ7aにより発せられた光は、ランプ
リフレクター7bによって反射され、反射した照明光
は、光源部7の前方に配置された保護ガラス8に照射さ
れる。この保護ガラス8は、UVカットフィルタであ
り、入射された光源部1からの照明光の内、不必要な紫
外線を取り除き、後段に配置された凹レンズ9に照射す
る。またこの保護ガラス8は、光源部7のランプカバー
の役割も果たしている。
【0025】凹レンズ9は、前記保護カバー8を介して
入射された光源部7からの照明光を効率良く後段のフラ
イアイレンズ群へと照射するためのレンズであり、平面
部が光源部7側に配置されている。また、この凹レンズ
9とフライアイレンズ11aとの間には、IRカット反
射ミラーであるミラー10が配置されている。このミラ
ー10は、光源部7からの照明光を最初に90度反射す
るコールドミラーであり、赤外線はそのまま直線的に透
過しミラー後の板金にて放熱し、可視光のみ反射して、
前記フライアイレンズ11aへと照射する。
【0026】フライアイレンズ11aは該レンズ11a
の後段に配置されるもう一方のフライアイレンズ11b
との2枚組で配置される。これらのフライアイレンズ1
1a,11bは、それぞれガラスを成形したレンズアレ
イで、小さなレンズが複数集合した蠅の目のように構成
されており、照明光を均一に無駄無く集光してシリンダ
ーレンズ12に照射する。なお、フライアイレンズ1
1,11b及びシリンダーレンズ12の配置構成は、図
2に示すように設置される。
【0027】シリンダーレンズ12は、図2に示すよう
に平面部がフライアイレンズ11b側に配置され、フラ
イアイレンズ11bからの照明光を入射して該照明光の
アスペクト比を液晶パネル21のアスペクト比、例えば
16:9に合わせるためのレンズであり、出射側の曲面
部から後段に配置されたミラー13にその照明光を照射
する。
【0028】ミラー13及び光学ブロック6の背面側に
配置されたミラー15は、入射される照明光を90度反
射させて照射する反射ミラーである。ミラー13は、シ
リンダーレンズ12からの照明光を反射して、本発明の
特徴となる第1の波長制限手段(照明フレネルレンズ)
14に照射する。該照明フレネルレンズ14を透過した
照明光は、再度ミラー15によって90度反射され、波
長制御手段としてのB,Rに対応したダイクロイックミ
ラー16,17及び全反射ミラー18に入射される。
【0029】本実施の形態の液晶プロジェクタ装置1で
は、MCS(Microlens Color Splitter)方式が採用さ
れている。つまり、このMCS方式とは、光源部7から
の照明光(平方光)をダイクロイックミラーによって3
原色に分光し、液晶パネルの光源側に配置されているマ
イクロレンズに異なる角度で入射させるもので、液晶パ
ネルのカラーフィルターによるロスが少なく、光源から
の光を無駄なく利用できるという利点がある。
【0030】つまり、本実施の形態では、ダイクロイッ
クミラー16,17及び全反射ミラー18で構成された
波長制御手段によって、入射する照明光を3原色に分光
し液晶パネル21のマイクロレンズ21aへと角度を付
けて入射させるようにして、上述したMSC方式の利点
を得ている。
【0031】B,R用ダイクロイックミラー16,17
は、例えば厚さ1.1mmのガラス板に蒸着膜を施して
形成されたもので、それらの光学系特性(反射特性)に
ついては、図10(a),(b)に示すものと同様であ
る。つまり、B用ダイクロイックミラー16は、図10
(a)に示すように550nm近傍までのB光成分を反
射し、それ以上の波長については透過し、またR用ダイ
クロイックミラー17は、図10(b)に示すように5
50nm以上のR光成分を反射し、それ以下の波長につ
いては透過する。さらに、全反射ミラー18は、これら
2つのダイクロイックミラー16,17を透過した光を
全て90度反射して液晶パネル側へ照射することにな
る。またこれらの配置順序は、図1に示すように、照明
光の入射側から順にB用ダイクロイックミラー16,R
用ダイクロイックミラー17,全反射ミラー18の順序
で配置されるようになっている。
【0032】これら波長制御手段と液晶パネル21との
間には、プリ偏光板19,入射偏光板20が配置され、
また液晶パネル21の出射側には出射偏光板22が配置
されるようになっている。プリ偏光板19は、ガラス板
に偏光フィルムを張り合わせて構成されたもので、例え
ば照明光の偏光方向を揃える位相差板と放熱のためのプ
リ偏光板とが重ねて張り合わせて形成されている。ま
た、入射偏光板20及び出射偏光板22も同様にガラス
板に偏光フィルムを張り合わせて構成されたものであ
る。これらの偏光板は、入射する光の成分の内、液晶パ
ネルの配光方向(ラビング方向ともいう)と同じ位相の
偏光波のみ透過し、90度位相の異なる偏光波について
は吸収する光学特性を有している。上記プリ偏光板19
及び入射偏光板20を透過した光は、液晶パネル21へ
と照射される。
【0033】液晶パネル21を含む前記波長制御手段近
傍の配置構成は、図4に示すMCS方式の構成と同様に
配置されている。つまり、図4(a)に示すように液晶
パネル21の入射側には、複数のマイクロレンズ21a
が併設されるようになっており、これらのマイクロレン
ズ21aは、図4(b)に示すように3原色の開口部の
組みごとに対し1つに対応して配置されるようになって
いる。この場合、マイクロレンズ21aを透過した光束
は、液晶パネル21によってコントロールされて透過し
た後に合成することにより、カラー画像が得られるよう
になっている。
【0034】その後、液晶パネル21から出射された投
影光は、後段の出射偏光板22及び第2の波長制限手段
である投影フレネルレンズ23を介して、6群7枚のレ
ンズで構成された投射レンズ24によって、例えば図3
に示すスクリーンへと拡大投影される。
【0035】ところで、本実施の形態では、照明光の色
温度や色純度性能を含む機器性能を向上させることがで
きるとともに、コスト低減化を図ることのできる改良が
なされている。
【0036】具体的には、図1の液晶プロジェクタ装置
1において、前記照明フレネルレンズ14と前記投影フ
レネルレンズ23は、第1,第2の波長制限手段を構成
するもので、これらフレネルレンズ14,23は入射し
た光のうち所定波長の光は透過し、他の波長の光は透過
しないような特性を有している。即ち、これらフレネル
レンズ14,23は、着色剤を混入して形成されたプラ
スチック製レンズであり、図5(a)に示すようにB,
G付近の帯域(約450〜550nm)及びR付近の帯
域(約620〜700nm)の光は透過し、他の帯域
(450nm以下、700nm以上及びB,G帯域とR
帯域の間の波長)の光は透過しないような特性を有して
いる。つまり、フレネルレンズ14は、R,G,Bの三
原色付近の波長光のみを透過し、他の不要な波長の光は
抑制する特性を有する。そして、前記フレネルレンズ1
4を透過した光のうち、B光はダイクロイックミラー1
6で反射され、R光はダイクロイックミラー17で反射
されることになる。また両ダイクロイックミラー16,
17を透過した光は、G光成分のみとなり、全反射ミラ
ー18によって反射されて、R,G,B光の光束がそれ
ぞれマイクロレンズ21aに所定の角度で入射される。
【0037】したがって全反射ミラー18は、図5
(b)のように入射光を略100%反射する一般的な反
射ミラーでよく、従来のように簡素化と低コストを実現
することができる。
【0038】また、前記投影フレネルレンズ23にも同
様の着色処理が行われているから、液晶パネル21を透
過した色光のうち、R,G,B成分を中心とした光がス
クリーンに投射され、他の不要光はより一層排除するこ
とができる。
【0039】なお、上記説明では、第1の波長制限手段
としての照明フレネルレンズ14と、第2の波長制限手
段としての投影フレネルレンズ23の両方を使用する例
を述べたが、いずれか一方の波長制限手段を使用するよ
うにしても良い。
【0040】こうして、マイクロレンズ21aを透過し
た光は液晶パネルの各画素に入射され、画像信号に基づ
いて光変調される。
【0041】その後、液晶パネル21から出射された投
影光が、後段の出射偏光板22及び投影フレネルレンズ
23を介して投射レンズ24によって、例えば図3に示
すスクリーンへと拡大投影される。
【0042】したがって、本実施の形態によれば、複数
のダイクロイックミラーで各波長制御を行うMCS方式
の液晶プロジェクタ装置において、簡単な構成でしかも
精度良く照明光の各波長制御を行うことができるので、
色温度や色純度性能を含む機器性能を向上させることが
できるとともに、コスト低減化を図ることが可能とな
る。
【0043】ところで、本発明は上記実施の形態のよう
にMCS方式の液晶プロジェクタだけでなく、カラーフ
ィルター方式の液晶プロジェクタ装置についても適用可
能である。このような実施の形態を図6及び図7に示
す。
【0044】図6及び図7は本発明の液晶プロジェクタ
装置の他の実施の形態を示し、図6はカラーフィルター
方式に適用した場合の概略構成を示す構成図、図7は第
3の波長制限手段の透過特性を示す特性図である。
【0045】本実施の形態では、カラーフィルタ方式の
液晶プロジェクタ装置において、カラーフィルターを備
えた液晶パネルの入射側に、第3の波長制限手段として
の照明フレネルレンズ25を配置した点に特徴がある。
【0046】図6に示すように、本実施の形態の液晶プ
ロジェクタ装置1Aには、前記実施の形態と同様のラン
プ7aを備えた光源部7Aを有し、このランプ7aによ
り発せられた光は、ランプリフレクター7cによって反
射され、光源部7の前方に配置されたUV/IRカット
フィルター8aに照射される。このUV/IRカットフ
ィルタ8aは、この光源部7Aからの照明光の不必要な
波長の内、400nm以下の紫外線と700nm以上の
赤外線を吸収又はカットして、後段に配置された照明フ
レネルレンズ25に照射する。またこのUV/IRカッ
トフィルター8aは、光源部7Aのランプカバーの役割
も果たしている。
【0047】照明フレネルレンズ25は、照明光の色度
又は色温度を補正するために、着色剤を混入した材料を
用いて形成されたプラスチック製のレンズで形成されて
いる。この照明フレネルレンズ25は、図7に示すよう
に、B光の波長帯域及びR光の波長帯域を略100%に
近い透過率で透過させることが出来るとともに、G光の
波長帯域の透過率をやや落とし、その他不要な光束の帯
域の透過率を低くする光学特性を有している。その後、
照明フレネルレンズ25を透過した照明光は、カラーフ
ィルタが設けられた液晶パネル60に照射される。この
液晶パネル60の入射面上には、図11に示すように複
数のRGB画素に対応してカラーフィルター61(図示
せず)が設けられており、このカラーフィルタ61によ
って、液晶パネル60にRGBの波長の光が入射され、
該液晶パネル60の出射面からはRGBの光束が得ら
れ、その後投射レンズ24aを介して図示しないスクリ
ーンに拡大投射される。
【0048】このとき、カラーフィルター61に入射さ
れる照明光は、上述した照明フレネルレンズ25によっ
てG光が抑制され、その他不必要な帯域の光成分が吸収
されたものとなる。通常、ランプからの光のうち、G光
成分の強度が強くなる傾向にあることから、前記フレネ
ルレンズ25によってG光の透過率をやや減少させるこ
とにより、R,B光との強度バランスを均一にすること
ができ、カラーフィルター61に多大な負担がかかるこ
ともなく、温度上昇等を防止することができる。これに
より、寿命劣化を軽減して高寿命が期待でき、同時に前
記実施の形態と同様に照明光の色温度や色純度性能を向
上させることができるとともに、コスト低減化を図るこ
とが可能である。
【0049】したがって、本実施の形態によれば、カラ
ーフィルタ方式の液晶プロジェクタ装置においても、第
3の波長制限手段としての照明フレネルレンズ25を配
置することにより、R,G,Bの色バランスを最適に保
つことが出来る他に、カラーフィルター61に多大な負
担がかかることもなく、また温度上昇等が生じることも
ないので、高寿命が期待でき、理想的な前面投射型の液
晶プロジェクタ装置の実現が可能となる。
【0050】尚、本発明に係る各実施の形態において
は、単板式の液晶プロジェクタについて説明したが、こ
れに限定されるものもではなく、3板式の液晶プロジェ
クタにおいても適応可能である。
【0051】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
照明光の不必要な光の透過を制限する照明フレネルレン
ズ,または投影フレネルレンズを設けたことにより、ダ
イクロイック方式の場合には、ダイクロイックミラーの
枚数を減らすことができ、コスト低減に大きく寄与す
る。また、カラーフィルタ方式においても、色バランス
を向上させ、且つカラーフィルターの負担を低減して液
晶パネルの温度上昇を防止することができるので、長寿
命化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶プロジェクタ装置の一実施の形態
を示す構成図。
【図2】図1の装置の光源部近傍に配置された光学系部
材の構成を示す図。
【図3】図1の装置を背面型投射機器に搭載した場合の
概略構成を示す構成図。
【図4】図1の装置に採用されたMCS方式の基本構成
を示す構成図。
【図5】図1の装置に搭載された第1,第2の波長制限
手段の光学特性を示す特性図。
【図6】本発明の液晶プロジェクタ装置の他の実施の形
態を示す構成図。
【図7】図7の装置に採用された第3の波長制限手段の
光学特性を示す特性図。
【図8】光源ランプから発せられる照明光の波長特性
図。
【図9】ダイクロイックミラー方式の構成例を示す概略
構成図。
【図10】各ダイクロイックミラーの反射特性を示す特
性図。
【図11】カラーフィルター方式の液晶パネル部分の構
成を示す構成図。
【符号の説明】
1…液晶プロジェクタ装置、 6…光学ボックス、 7,7A…光源部、 7a…ランプ、 8…防護ガラス(UVカットフィルター)、 9…凹レンズ、 10…ミラー(IRカット反射ミラー)、 11a,11b…フライアイレンズ、 12…シリンダレンズ、 13,15…ミラー、 14…第1の波長制限手段(照明フレネルレンズ)、 16…B用ダイクロイックミラー、 17…R用ダイクロイックミラー、 18…全反射ミラー、 19…プリ偏光板、 20…入射偏光板、 21…液晶パネル、 21a…マイクロレンズ、 22…出射偏光板、 23…第2の波長制限手段(投影フレネルレンズ)、 24、24a…投射レンズ、 25…第3の波長制限手段(照明フレネルレンズ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA13 EA15 HA13 HA18 HA21 HA24 HA25 HA27 HA28 MA01 MA05 MA20 2H091 FA05Z FA08X FA08Z FA14Z FA26X FA26Z FA27Z FA29Z FA41Z FA42Z LA04 LA12 LA15 LA16 LA30 MA07 5C060 BA04 BA08 BC01 EA00 GA01 GA02 GB06 HC00 HC07 HC14 HC16 HC20 HC24 JA00 JA18 JB06 5G435 AA00 AA04 AA12 BB12 CC12 DD02 DD07 FF05 GG01 GG02 GG04 GG05 GG08 GG12 GG16 GG28 GG46 LL15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素、及び各画素を画像信号にて
    駆動する駆動手段を有する液晶パネルと、前記液晶パネ
    ルに光源からの光を三原色光に分光して前記液晶パネル
    入射する入射系光学手段と、前記液晶パネルを透過した
    光をスクリーンに向けて投射する出射系光学手段とを有
    する液晶プロジェクタ装置において、 前記入射系光学手段の分光前の光路及び前記出射系光学
    手段の光路の少なくとも一方の光路上に配置され、前記
    三原色付近の波長の色光を透過し、他の波長付近の色光
    の透過を制限する波長制限手段を具備したことを特徴と
    する液晶プロジェクタ装置。
  2. 【請求項2】 前記波長制限手段は、着色剤を混入して
    形成したプラスチックレンズで成ることを特徴とする請
    求項1に記載の液晶プロジェクタ装置。
  3. 【請求項3】 前記光源からの光を三原色に分光する手
    段は、第1,第2のダイクロイックミラーと全反射ミラ
    ーを含み、 前記光源からの光のうち第1の原色光を第1のダイクロ
    イックミラーで反射し、第1のダイクロイックミラーを
    透過した光のうち第2の原色光を第2のダイクロイック
    ミラーで反射し、第1,第2のダイクロイックミラーを
    透過した光を全反射ミラーで反射して、分光した三原色
    光を前記液晶パネル入射するようにしたことを特徴とす
    る請求項1に記載の液晶プロジェクタ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のダイクロイックミラーは青色
    光を反射し、前記第2のダイクロイックミラーは赤色光
    を反射することを特徴とする請求項2に記載の液晶プロ
    ジェクタ装置。
  5. 【請求項5】 複数の画素、及び各画素を画像信号にて
    駆動する駆動手段を有する液晶パネルと、前記液晶パネ
    ルの各画素に対向して配置したカラーフィルターと、前
    記液晶パネルに光源からの光を入射する入射系光学手段
    と、前記液晶パネルを透過した光をスクリーンに向けて
    投射する投射手段とを有する液晶プロジェクタ装置にお
    いて、 前記入射系光学手段の光路上に配置され、前記三原色付
    近の波長の色光を透過するとともに前記三原色光の特定
    の色光の透過率を抑制して透過し、他の波長付近の色光
    の透過を制限する波長制限手段を具備したことを特徴と
    する液晶プロジェクタ装置。
  6. 【請求項6】 前記波長制限手段は、前記三原色のうち
    G光の透過率をR光及びB光の透過率よりも低減するも
    のであることを特徴とする請求項5に記載の液晶プロジ
    ェクタ装置。
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