JP2000193898A - 光学チョッパ - Google Patents

光学チョッパ

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JP2000193898A
JP2000193898A JP10370498A JP37049898A JP2000193898A JP 2000193898 A JP2000193898 A JP 2000193898A JP 10370498 A JP10370498 A JP 10370498A JP 37049898 A JP37049898 A JP 37049898A JP 2000193898 A JP2000193898 A JP 2000193898A
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optical path
optical
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optical chopper
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Daijiro Kinoshita
大日郎 木下
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Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学チョッパのローコスト化、長寿命
化、高性能化を達成する光学チョッパを提供する。 【解決手段】 光路Lに対して直交する方向に設けた回
転軸10と、この回転軸10に取り付けられた磁化され
た板体11と、この板体11を少なくとも光路Lを開放
する回転角α1 および板体11が光路Lを遮断する回転
角α2 に誘引する磁力を供給可能とする電磁石12とを
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学チョッパに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より光を使った分析計では、検出し
た信号に含まれるノイズを除去して出力信号の安定性を
良くするために、光学チョッパなどにより光ビームを断
続して検出信号を交流信号とすることにより交流信号を
検出するようにして測定を行っていた。そして、検出し
た交流信号を光学チョッパの動きに同期させて整流する
ことにより、ノイズによる影響の少ない直流の出力信号
を得ていた。
【0003】図8(A),(B)は従来より用いられる
光学チョッパ20の構成を示す側面図である。これらの
図において、21は光源、Lはこの光源21から放出さ
れる光、22はこの光Lを検出する検出器、23はこの
検出器22によって検出された信号を増幅すると共に同
期整流するアンプである。
【0004】光学チョッパ20の構成は基本的には、各
種のモータ24と、このモータ24の回転軸25に取り
付けられた扇形の遮光板26とからなり、この遮光板2
6を回転させることにより光の断続を行っていた。な
お、図8(A)は回転軸25の中心が歪まないように、
ルビーよりなる軸受け27を設けた例を示し、図8
(B)は回転軸25にベアリングによる軸受け28を設
けた例を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転軸
25の軸ブレを防ぐために、ルビーからなる軸受けやベ
アリングなどの高価な部材を用いることは、製造コスト
の引き上げを招くものであり、好ましくなかった。ま
た、上記構成の光学チョッパ20では、光の断続変化を
瞬時に行うことは不可能であり、安定でノイズの少ない
信号を得るためには、光の断続変化が、ほゞ安定した正
弦波を描くようにする必要があった。それゆえに、従来
の光学チョッパにおいては遮光板26の回転速度を安定
させて、チョッパによる遮光および透光の切換え速度を
安定させることが肝要であった。
【0006】そのために上述した軸受け27,28を設
けたり、モータ24のドライブ回路に回転速度を安定化
させるインバータを設けて同期回転させたり、遮光板2
6のバランスを良くして回転によるブレを少なくするな
どの種々の対策を行ってきたが、何れも高価であった。
また、これらの構成には機械的精度が多分に要求される
ので、寿命の点でも問題があった。加えて、バランスの
よい安定した回転をする遮光板26を構成するためには
ある程度の重量を要し、それだけ、遮光板26の駆動に
比較的大きなエネルギーが必要で、消費エネルギーも高
くならざるを得なかった。
【0007】さらに、上記構成の光学チョッパ20で
は、遮光板26が実際にどの程度の速度で回転している
のかを確認し、同期整流のための遮光タイミングを取る
ために、遮光板26の位置を検出するフォトセンサ29
を別途設ける必要があった。
【0008】本発明は上述の点を考慮に入れてなされた
ものであり、その目的とするところは、光学チョッパの
ローコスト化、長寿命化、高性能化を達成する光学チョ
ッパを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光学チョッパは、光路に対して直交する方
向に設けた回転軸と、この回転軸に取り付けられた磁化
された板体と、この板体を少なくとも光路を開放する回
転角および板体が光路を遮断する回転角に誘引する磁力
を供給可能とする電磁石とを設けたことを特徴としてい
る。
【0010】すなわち、電磁石に加える電力に応じて、
板体が光路を開放する回転角と、光路を遮断する回転角
とに切換えるように、板状体の状態を制御することがで
きる。しかも、板体や回転軸に機械的な精度が要求され
ることもないので、これらをコスト安に形成することが
できる。なお、回転板はバランスを取りやすく、その製
作が容易である。また、板体を可及的に軽量にすること
ができるので、光路の開放状態と遮光状態の切換制御を
高速に行うことができる。そして、光の断続を高速に切
り換えるので光学ノイズが少なくなり、同期整流の精度
を向上させてより効果的にノイズを除去することができ
る。
【0011】また、板体の応答速度が早いのと電磁石を
パルス駆動できることから、前記断続周波数を自由に選
択することが可能となる。加えて、回転軸に少々の軸ブ
レがあったとしても、これが測定値に影響を与えること
がない。
【0012】前記板体をほゞL字状に折曲し、折曲部に
回転軸を取付けると共に、折曲によって生じた2面のう
ちの1面に光透過窓を形成し、この板体を90°回動す
ることにより光路を断続可能とした場合には、電磁石に
よる誘引力が板体に効果的に作用して切換え動作をさら
に高速に行うことができる。
【0013】光路に対して直交する方向に設けた回転軸
と、この回転軸に取り付けられた磁化された板体と、こ
の板体の一面に取り付けられた光路を遮断する遮光板
と、光路に遮光板を位置させる回転角および光路に遮光
板を位置させない回転角に板体を誘引可能とする電磁石
とを設けた場合にも、電磁石に加える電力に応じて遮光
板によって光路の断続を切換制御することができる。そ
して、これらをコスト安に形成することができ、光路の
開放と遮断の切換制御を高速に行うことができる。すな
わち、同期整流の精度を向上させて効果的にノイズを除
去できる。
【0014】前記電磁石が磁化特性を有するステータス
ピンと、電磁コイルとからなる場合には、光路の開放と
遮断の切換制御を行うときに、最初に前記電磁石に電力
を供給するだけで、ステータスピンが磁化されて、以
後、電磁石に電力を供給しなくてもステータスピンに残
った磁力によって板体の位置を切り換えられた状態に保
持することができる。すなわち、可及的に消費エネルギ
ーを削減でき、発熱も少なくすることができる。さら
に、板体の停止位置が保持されるので、光学チョッパの
取り付け方向に制限がなくなる。
【0015】前記板体と電磁石との距離が最小になる角
度の少し手前で規制するように前記板体の回動角度の範
囲を制限する2つのストッパを有する場合には、電磁石
による反発力が加わったときにおける板体の回動方向を
明確に定めることができる。したがって、板体の切換速
度を向上してさらに応答速度を向上することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜3は本発明の光学チョッパ
の第1実施例を示している。図1,3において、1は例
えばダブルセルタイプの赤外線ガス分析計2の光源3と
赤外線検出器4との間の光路L中に設けられた光学チョ
ッパであり、5,6は光路L中に設けられて、それぞれ
サンプルガスS,リファレンスガスRを流すセルであ
る。なお、本発明の光学チョッパ1は赤外線ガス分析計
に設けるものに限定するものではない。また、光学チョ
ッパ1をセル5,6と検出器4との間に設けるものに限
定するものでもなく、種々の分析計の光路Lに配置され
うるものである。
【0017】7は前記検出器4から出力されるサンプル
ガスS,リファレンスガスRのセル5,6を通った赤外
光の検出信号を増幅すると共に、光学チョッパ1による
赤外光の断続に同期して同期整流するアンプ、8はパル
ス信号の入力を受けて各光学チョッパ1を駆動する電力
1 ,P2 を供給すると共に、アンプ7に同期信号Sb
を出力する制御回路である。
【0018】前記光学チョッパ1は光路Lに対して直交
する方向に設けられた回転軸10と、この回転軸10に
取り付けられた磁化された板体11と、この板体11が
光路Lを遮断するように光路Lに対してほぼ直角に位置
させる回転角α2 および光路Lを開放するように光路L
に対してほぼ平行に位置させる回転角α1 に回動させる
磁力を発生させる電磁石12と、前記板体11の回転角
を前述の回転角α1 ,α2 の間に限定する2つのストッ
パ13とからなる。
【0019】電磁石12は例えばほゞU字状に屈曲され
た磁化特性のあるステータスピン12aと、このステー
タスピン12aに巻かれたコイル12bとからなり、こ
のステータスピン12aの一端側12Aを回転軸10に
平行するように光路Lの下流側に配置し、かつ、他端側
12Bを光路Lの外側に配置する。
【0020】図2は、光学チョッパ1の動作を説明する
図であり、図2(A)は板体11が光路Lを開放するよ
うに光路Lにほぼ平行する回転角α1 にある状態を示し
ている。たとえば、板体11の一端側11AがN極であ
り、他端側11BがS極であるとすると、ステータスピ
ン12aの一端側12AがS極に磁化されているときに
図2(A)に示した位置を保持することができる。な
お、板体11の他端側11Bにはストッパ13があるの
で、板体11の一端側11Aとステータスピン12a
(電磁石12)との距離が最小になる角度(光路Lを基
準とする0°)の位置の少し手前で規制される。
【0021】次に、図2(B)に示すように、コイル1
2bに対して制御回路8(図1参照)から矢印iに示す
方向に電流を流すとステータスピン12aの一端側12
AがN極に、他端側12BがS極になると共に、このス
テータスピン12aが磁化される。このとき、前記板体
11の一端側11Aはストッパ13によってステータス
ピン12aの一端側12Aより少し離れた位置に規制さ
れているのでステータスピン12aの一端側12AのN
極に反発して速やかに反時計周りに回動する。また、ス
テータスピン12aの他端側12BのS極に引きつけら
れることによりさらに加速する。
【0022】図2(C)に示す状態は、板体11の他端
側11Bがもう一方のストッパ13に当たるまで回動し
た状態を示している。このとき、板体11は光路Lを遮
断するように光路Lに対してほゞ直角になる回転角α2
の位置で、板体11の一端側11Aとステータスピン1
2a(電磁石12)との距離が最小になる少し手前の位
置で保持される。また、ステータスピン12aは磁化特
性を有しており、その一端側12AがN極、他端側12
BがS極になるように磁化されるので、コイル12bに
電流iを流さなくても、ステータスピン12aに残った
磁力によって前記板体11の回転角α2 を保持すること
ができる。
【0023】すなわち、ステータスピン12aが磁化特
性を有することにより、板体11が回動する瞬間の電力
を供給するだけで、板体11の回転角を変更してその位
置を保持することができるので、その消費エネルギーが
極めて少なくなる。特に、板体11の移動は電磁石12
による反発力と吸引力の両方で誘引するものであり、板
体11の構造を極めて簡素で軽量にすることができ、応
答速度が極めて早く、数百μsで状態を切り換えること
ができる。したがって、図1の制御回路8に供給される
パルスPの幅が長くても、各光学チョッパ1に供給する
電力P1 ,P2の幅を数百μs程度にすることができ、
可及的に消費電力を削減できる。
【0024】加えて、応答速度が極めて早いので、板体
11による光路Lの開放状態/閉鎖状態の切換えをデジ
タル的に行うことができ、事実上パルスPによる駆動を
することが可能となる。また、瞬時に切り換えられる板
体11は従来のように滑らかな正弦波を描くような動作
をするものではないので、その回転軸10に少々の軸ブ
レが生じても測定に悪影響を及ぼすものではないと共
に、板体11はバランスが取りやすい。すなわち、回転
体を構成する回転軸10と板体11を可及的に簡素化す
ることができる。
【0025】図2(D),(E)は光路Lの閉鎖状態か
ら開放状態に切り換えるときの各部の動作を示す図であ
り、図2(B),(C)に説明したものと逆の動作をす
る。すなわち、板体11をその回転角α2 の状態から回
転角α1 の状態に切り換えるときも、極めて高速に、低
消費電力に動作可能である。
【0026】また、光学チョッパ1の応答速度が早くな
ったことから、光学チョッパ1を駆動するパルス信号P
の周波数を任意に変更可能となり、各光学チョッパ1は
パルス信号Pの出力とほぼ同時(ズレが生じても数百μ
s)に切換え動作完了と見なすことができる。したがっ
て、本発明によれば、図8に示した従来例のように、チ
ョッパ26の状態を確認するフォトセンサ29のような
別途部材を形成する必要がなくなり、それだけ、製造コ
ストを引き下げることができる。
【0027】加えて、光学チョッパ1の構成が簡素で、
パルス信号Pに容易に同期できることから光学チョッパ
1の位置関係を自由に設定できる。すなわち、本発明の
光学チョッパ1を用いることによりセル5,6の配置を
平行させる必要がなくなり、セル5,6を対向位置に設
けるなど、従来型の光学チョッパ20では考えられなか
ったような分析計の設計を可能とすることができる。
【0028】さらに、光学チョッパ1の動作が瞬時に行
われるので、チョッパの動作中の光学ノイズが極めて少
なくなり、同期整流の精度を向上させてより効果的にノ
イズを除去することができる。つまり、従来のように、
光量が正弦波的に変化するものではないので、安定した
正弦波を得るための複雑な制御回路を設ける必要もなく
なる。また、回転体を構成する部分はバランスがよく、
その取り付け方向を限定する必要が全く無くなる。
【0029】図4,5は本発明の光学チョッパ1の別の
例を示す斜視図である。なお、以下の各例において、図
1〜3に示した符号と同じ符号を付した部材は、同一ま
たは同等の部材であるので、その詳細な説明を省略す
る。
【0030】本例の光学チョッパ1を構成する回転体は
磁性体からなる板体14と、回転軸10とからなる。板
体14はその中央位置でほゞ90°(L字状)に折り曲
げて二つの面14a,14bを有し、例えばその一端側
14AがN極、他端側14BがS極である。また、板体
14の折曲部分14cに前記回転軸10を取り付けて、
2枚の板体14によって断面ほゞ十字状を形成する。そ
して、折曲によって生じた面14bに光透過窓14dを
形成している。
【0031】したがって、図4,5に示すように、ステ
ータスピン12aを回転軸10を中心として90°の位
相をもって配置することにより、前記回転体を90°の
位相で回動させることができる。すなわち、図示した状
態が光の遮断状態で、これから90°回動させた状態が
光の開放状態である。
【0032】何れの状態においても板体14の両端14
A,14Bはステータスピン12aの両端12A,12
Bによって引きつけられて、その位置を保持することが
できるので、より強力にその位置を保持することができ
る。また、電磁石12の極性を逆にしてステータスピン
12aが板体14を反発するときも、反発力が板体14
の両端14A,14Bの両端に働くので、板体14は速
やかに回動し、その状態をより迅速に切り換えることが
できる。
【0033】加えて、本例の光学チョッパ1は、図1〜
3の光学チョッパ1に比較して、板体14を大きく形成
しており、その回転軸10およびステータスピン12a
の一端側12Aを2つのセル5,6の間に位置させてい
る。これにより、回転軸10やステータスピン12aに
よって遮られる光の影響が分析結果に全く生じないよう
にすることができる。
【0034】図6は、前記光学チョッパ1の別の変形例
を示している。本例の光学チョッパ1において、その回
転体を回転軸10に取り付けられた磁化された板体15
と、この板体15に対して回転軸10を中心に90°の
位相で取り付けられた光路Lを遮断する遮光板16とを
有している。また、前記遮光板15の回転軸10に対す
る対向位置に前記遮光板15とバランスを取るための重
り17を形成し、この重り17には光透過窓17aを形
成している。
【0035】また、本例の光学チョッパ1は、そのステ
ータピン12aを光路Lの外側で、回転軸10に対して
平行に、かつ、その両端12A,12Bが回転軸10を
中心に180°位相の位置に配置するようにしている。
つまり、ステータピン12aは加工が自由なので、周囲
の条件により回転板15,16とステータピン12aの
位置関係を自由に選択可能である。
【0036】上述のようにステータスピン12aを回転
軸10を中心に180°位相の位置に配置した場合に
は、板体15の両端をステータスピン12aの両端12
A,12Bによって引きつけて、その停止位置を保持さ
せることができる。また、電磁石12の極性を反転させ
たときも、ステータスピン12aの両端12A,12B
で板体15の両端を反発して回転板15,16を回動さ
せることができる。すなわち、状態を保持させるときに
はより安定し、状態を反転させるときには応答速度を向
上することができる。
【0037】また、図6は光路Lを遮断している状態を
示している。そして、電磁石12の磁極を反転させるこ
とにより、回転板15,16を回動させ、図示下側の重
り17を上側に位置させて、光透過窓17aを光路L中
に位置させることができる。つまり、光の透過状態に切
換えることができる。
【0038】図7は本発明のさらに別の変形例を示して
いる。すなわち、本例の光学チョッパ1は回転軸10に
回動自在に磁化された板体18を回動自在に取り付ける
と共に、回転軸10に分けられた板体18の一面に光透
過窓18aを設けている。またステータスピン12aは
光路Lの外側で、回転軸10を中心に光路Lに対して直
角に配置されている。
【0039】すなわち、本例のように構成することによ
り、板体18を遮光板として用いて光学チョッパ1の構
成を可及的に簡素化することができる。また、ステータ
スピン12aや回転軸10を光路Lの外側に位置させて
いるので、検出器4によって検出する赤外光にステータ
スピン12aや回転軸10の影が含まれることがなくな
り、それだけ分析精度を向上できる。
【0040】なお、図6,7に示した例ではサンプルガ
スS,リファレンスガスRのセル5,6を横方向に並べ
ている。つまり、両セル5,6を通る光路Lを機械的に
同時に断続することができるようにしている。しかしな
がら、本考案はこれに限られるものではなく、図4に示
すように、セル5,6を縦方向に並べることにより、両
セル5,6を通る光路Lを交互に断続するようにするこ
とも可能である。
【0041】さらに、上述した各例の板体14,18,
遮光板16の動きはサンプルガスS側およびリファレン
スガスR側で機械的に同期させることができ、光学チョ
ッパ1に供給する電力P0 も一種類だけ生成すればよ
い。なお、上記構成の光学チョッパ1を各光路Lに対し
て各々設けるようにして、各部の配置の自由度を向上さ
せてもよいことは言うまでもない。
【0042】そして、上述した各実施例の板体11,1
4,18、遮光板16によって形成される回転体の何れ
においても、その基本形状が円形であるが、本発明はこ
れに限定されるものではない。すなわち、この回転体の
形状を四角形や楕円形にすることも可能である。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の光学チョッ
パによれば、電磁石に加える電力に応じて、板体が光路
の開放状態と遮断状態を切換え制御できる。また、板体
や回転軸に機械的な精度が要求されるないので、コスト
安になるだけでなく、可及的に軽量化することができる
ので、光路の開放状態と遮光状態の切換制御を高速に行
うことができる。そして、光の断続を高速に切り換える
ので光学ノイズが少なく、同期整流の精度を向上させて
効果的にノイズを除去できる。また、板体の応答速度が
早いことから、前記断続周波数を自由に選択でき、回転
軸に少々の軸ブレがあったとしても、これが測定値に影
響を与えることがない。
【0044】前記電磁石が磁化特性を有するステータス
ピンと、電磁コイルとからなる場合には、可及的に消費
エネルギーを削減でき、発熱も少なくできる。前記板体
と電磁石との距離が最小になる角度の少し手前で規制す
るように前記板体の回動角度の範囲を制限する2つのス
トッパを有する場合には、板体の切換速度を向上してさ
らに応答速度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学チョッパを用いた分析計の一例を
示す全体図である。
【図2】前記光学チョッパの動作を説明する図である。
【図3】前記光学チョッパを示す斜視図である。
【図4】前記光学チョッパの別の例を示す斜視図であ
る。
【図5】図4の光学チョッパの縦断面図である。
【図6】前記光学チョッパの変形例を示す図である。
【図7】前記光学チョッパの別の変形例を示す図であ
る。
【図8】従来の光学チョッパの光学チョッパの例を示す
図である。
【符号の説明】
1…光学チョッパ、10…回転軸、11,14,15,
18…板体、12…電磁石、13…ストッパ、14c…
折曲部、14d…光透過窓、16…遮光板、L…光路、
α1 …光路を開放する回転角、α2 …光路を遮断する回
転角。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光路に対して直交する方向に設けた回転
    軸と、この回転軸に取り付けられた磁化された板体と、
    この板体を少なくとも光路を開放する回転角および板体
    が光路を遮断する回転角に誘引する磁力を供給可能とす
    る電磁石とを設けたことを特徴とする光学チョッパ。
  2. 【請求項2】 前記板体をほゞL字状に折曲し、折曲部
    に回転軸を取付けると共に、折曲によって生じた2面の
    うちの1面に光透過窓を形成し、この板体を90°回動
    することにより光路を断続可能とする請求項1に記載の
    光学チョッパ。
  3. 【請求項3】 光路に対して直交する方向に設けた回転
    軸と、この回転軸に取り付けられた磁化された板体と、
    この板体の一面に取り付けられた光路を遮断する遮光板
    と、光路に遮光板を位置させる回転角および光路に遮光
    板を位置させない回転角に板体を誘引可能とする電磁石
    とを設けたことを特徴とする光学チョッパ。
  4. 【請求項4】 前記電磁石が磁化特性を有するステータ
    スピンと、電磁コイルとからなる請求項1〜3の何れか
    に記載の光学チョッパ。
  5. 【請求項5】 前記板体と電磁石との距離が最小になる
    角度の少し手前で規制するように前記板体の回動角度の
    範囲を制限する2つのストッパを有する請求項1〜4の
    何れかに記載の光学チョッパ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003057177A (ja) * 2001-08-17 2003-02-26 Horiba Ltd 赤外線ガス分析計
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CN113866978A (zh) * 2021-08-31 2021-12-31 电子科技大学 一种用于高能射线的脉冲调制装置及斩波片结构

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