JPH1146473A - 磁石可動型揺動制御アクチュエータ - Google Patents
磁石可動型揺動制御アクチュエータInfo
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- JPH1146473A JPH1146473A JP21571297A JP21571297A JPH1146473A JP H1146473 A JPH1146473 A JP H1146473A JP 21571297 A JP21571297 A JP 21571297A JP 21571297 A JP21571297 A JP 21571297A JP H1146473 A JPH1146473 A JP H1146473A
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- magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ミラー等を固定する可動部分となる磁石可動
体が固定部分のほぼ中央部となる構成として小型化を図
るとともに、磁石可動体の慣性質量の低減を図り、揺動
動作の制御性の向上させる。 【解決手段】 1対の永久磁石12A,12Bを対称配
置でシャフト11に固着一体化した可動磁石体1を有
し、永久磁石12A,12Bはシャフト11に直交する
向きに着磁され、かつ異極同士が対向する配置となって
いる。この磁石可動体1は、固定コイル体3の内側に揺
動自在に配置されており、磁石可動体1の磁界を検出す
る制御用磁気検知素子としてのホールIC4が前記固定
コイル体3側に設けられている。
体が固定部分のほぼ中央部となる構成として小型化を図
るとともに、磁石可動体の慣性質量の低減を図り、揺動
動作の制御性の向上させる。 【解決手段】 1対の永久磁石12A,12Bを対称配
置でシャフト11に固着一体化した可動磁石体1を有
し、永久磁石12A,12Bはシャフト11に直交する
向きに着磁され、かつ異極同士が対向する配置となって
いる。この磁石可動体1は、固定コイル体3の内側に揺
動自在に配置されており、磁石可動体1の磁界を検出す
る制御用磁気検知素子としてのホールIC4が前記固定
コイル体3側に設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気エネルギーを
電磁作用により揺動運動エネルギーに変換する磁石可動
型のアクチュエータに係り、とくに揺動制御のための磁
気検知素子を具備し、磁石可動体にミラー等を固定して
揺動させることで、レーザー、LED等の光を反射させ
る用途等に好適に使用でき、角速度や周波数を制御でき
る小型、小スペースタイプの磁石可動型揺動制御アクチ
ュエータに関する。
電磁作用により揺動運動エネルギーに変換する磁石可動
型のアクチュエータに係り、とくに揺動制御のための磁
気検知素子を具備し、磁石可動体にミラー等を固定して
揺動させることで、レーザー、LED等の光を反射させ
る用途等に好適に使用でき、角速度や周波数を制御でき
る小型、小スペースタイプの磁石可動型揺動制御アクチ
ュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の磁石可動型の揺動アクチ
ュエータとしては、本出願人提案の特開平7−2889
64号がある。但し、この特開平7−288964号の
揺動アクチュエータは共振タイプであるため、細かい動
きの制御ができず、用途によっては使用上問題があっ
た。
ュエータとしては、本出願人提案の特開平7−2889
64号がある。但し、この特開平7−288964号の
揺動アクチュエータは共振タイプであるため、細かい動
きの制御ができず、用途によっては使用上問題があっ
た。
【0003】また、コイルに通電することにより磁界を
発生する電磁極と、マグネット回転子とを有する揺動モ
ーターは、直流モーターに類似した構造を持つが、外形
が大きく、また可動部分の質量が大きくなりがちであ
る。
発生する電磁極と、マグネット回転子とを有する揺動モ
ーターは、直流モーターに類似した構造を持つが、外形
が大きく、また可動部分の質量が大きくなりがちであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、上記の点に鑑み、ミラー等を固定する可動部分とな
る磁石可動体が固定部分のほぼ中央部となる構成として
小型化を図るとともに、磁石可動体の慣性質量の低減を
図り、揺動動作の制御性の向上を可能とした磁石可動型
揺動制御アクチュエータを提供するにある。
は、上記の点に鑑み、ミラー等を固定する可動部分とな
る磁石可動体が固定部分のほぼ中央部となる構成として
小型化を図るとともに、磁石可動体の慣性質量の低減を
図り、揺動動作の制御性の向上を可能とした磁石可動型
揺動制御アクチュエータを提供するにある。
【0005】本発明の第2の目的は、磁石可動体の揺動
制御のための磁気検知素子の配置を工夫することで、小
型化、制御の安定性並びに信頼性の向上を図った磁石可
動型揺動制御アクチュエータを提供するにある。
制御のための磁気検知素子の配置を工夫することで、小
型化、制御の安定性並びに信頼性の向上を図った磁石可
動型揺動制御アクチュエータを提供するにある。
【0006】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
の実施の形態において明らかにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁石可動型揺動制御アクチュエータは、シ
ャフトに、少なくとも1つ以上の前記シャフトに直交す
る向きに着磁された永久磁石を配置した磁石可動体を、
固定コイル体の内側に揺動自在に配置し、前記磁石可動
体の磁界を検出する制御用磁気検知素子を前記固定コイ
ル体側に設けた構成としている。
に、本発明の磁石可動型揺動制御アクチュエータは、シ
ャフトに、少なくとも1つ以上の前記シャフトに直交す
る向きに着磁された永久磁石を配置した磁石可動体を、
固定コイル体の内側に揺動自在に配置し、前記磁石可動
体の磁界を検出する制御用磁気検知素子を前記固定コイ
ル体側に設けた構成としている。
【0008】また、前記磁石可動型揺動制御アクチュエ
ータにおいて、前記磁石可動体が1対の永久磁石を有し
かつ異極の磁極端同士が対向する配置であり、前記シャ
フトの向きをZ軸方向としたとき、前記磁石可動体が基
準角度位置にあるときの当該1対の永久磁石の配列方向
は前記Z軸に直交するX軸方向であり、前記磁気検知素
子は前記X軸及びZ軸に直交するY軸方向の磁界成分を
検知するものであり、前記磁気検知素子は、前記磁石可
動体が基準角度位置にあるときの、対向する前記磁極端
をそれぞれ通る前記Y軸及びZ軸に平行な平面同士で挟
まれた範囲で、かつ相互に対向する前記異極の磁極端同
士による磁界が強勢な第1の領域、又は前記磁石可動体
の揺動時に前記Y軸方向の磁界成分が前記第1の領域に
対して反転した極性となる当該第1の領域に隣接した第
2の領域内に配置されているとよい。
ータにおいて、前記磁石可動体が1対の永久磁石を有し
かつ異極の磁極端同士が対向する配置であり、前記シャ
フトの向きをZ軸方向としたとき、前記磁石可動体が基
準角度位置にあるときの当該1対の永久磁石の配列方向
は前記Z軸に直交するX軸方向であり、前記磁気検知素
子は前記X軸及びZ軸に直交するY軸方向の磁界成分を
検知するものであり、前記磁気検知素子は、前記磁石可
動体が基準角度位置にあるときの、対向する前記磁極端
をそれぞれ通る前記Y軸及びZ軸に平行な平面同士で挟
まれた範囲で、かつ相互に対向する前記異極の磁極端同
士による磁界が強勢な第1の領域、又は前記磁石可動体
の揺動時に前記Y軸方向の磁界成分が前記第1の領域に
対して反転した極性となる当該第1の領域に隣接した第
2の領域内に配置されているとよい。
【0009】さらに、前記固定コイル体の外側に磁性体
を固定配置し、前記磁石可動体の磁気的安定点を設ける
構成としてもよい。
を固定配置し、前記磁石可動体の磁気的安定点を設ける
構成としてもよい。
【0010】前記固定コイル体は、前記磁石可動体を揺
動させる電磁力を発生する駆動コイルと、センサー用2
次コイルとを有する構成としてもよい。
動させる電磁力を発生する駆動コイルと、センサー用2
次コイルとを有する構成としてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁石可動型揺
動制御アクチュエータの実施の形態を図面に従って説明
する。
動制御アクチュエータの実施の形態を図面に従って説明
する。
【0012】図1及び図2において、1は磁石可動体、
2は固定部としての非磁性の絶縁性取付板、3は取付板
に固定された固定コイル体、4は磁気検知素子としての
ホールICである。
2は固定部としての非磁性の絶縁性取付板、3は取付板
に固定された固定コイル体、4は磁気検知素子としての
ホールICである。
【0013】前記磁石可動体1は、シャフト11に1対
の永久磁石12A,12Bを対称配置で固着一体化した
ものであり、永久磁石12A,12Bは図3のようにシ
ャフト11に直交する向きに着磁され、かつ異極同士が
対向する配置である。ここで、シャフト11の方向をZ
軸方向としたとき、1対の永久磁石12A,12Bの着
磁方向及び配列方向はZ軸に直交する方向(後述する基
準角度位置のときX軸と一致)であり、図3から判るよ
うに、永久磁石12A,12Bは例えばZ軸方向に沿っ
て長い角柱状である。この磁石可動体1の幅広の片面に
光線反射体としてのミラー15が固定されている。
の永久磁石12A,12Bを対称配置で固着一体化した
ものであり、永久磁石12A,12Bは図3のようにシ
ャフト11に直交する向きに着磁され、かつ異極同士が
対向する配置である。ここで、シャフト11の方向をZ
軸方向としたとき、1対の永久磁石12A,12Bの着
磁方向及び配列方向はZ軸に直交する方向(後述する基
準角度位置のときX軸と一致)であり、図3から判るよ
うに、永久磁石12A,12Bは例えばZ軸方向に沿っ
て長い角柱状である。この磁石可動体1の幅広の片面に
光線反射体としてのミラー15が固定されている。
【0014】前記固定コイル体3は、方形巻枠形状をな
すボビン20に駆動コイル21及びセンサー用2次コイ
ル22を巻装したものであり、ボビン20の一方の鍔部
20aに端子ピン23が植設され、駆動コイル21の巻
線端が接続されている。また、他方の鍔部20bは螺子
24で非磁性の絶縁性取付板2に固定されている。な
お、固定コイル体3は磁石可動体1を揺動自在に設置す
るための内側穴部(内側空間)25を有している。ま
た、絶縁性取付板2にも磁石可動体1の揺動の妨げとな
らないように、部分的に逃げ穴26が形成されている。
すボビン20に駆動コイル21及びセンサー用2次コイ
ル22を巻装したものであり、ボビン20の一方の鍔部
20aに端子ピン23が植設され、駆動コイル21の巻
線端が接続されている。また、他方の鍔部20bは螺子
24で非磁性の絶縁性取付板2に固定されている。な
お、固定コイル体3は磁石可動体1を揺動自在に設置す
るための内側穴部(内側空間)25を有している。ま
た、絶縁性取付板2にも磁石可動体1の揺動の妨げとな
らないように、部分的に逃げ穴26が形成されている。
【0015】前記ボビン20の内周、つまり内側穴部2
5の内面には1対の非磁性ホルダー30が固着され、該
ホルダー30で軸受31が内側穴部25側に固定支持さ
れている。そして、軸受31にて前記磁石可動体1のシ
ャフト11が回転自在に支持されている。
5の内面には1対の非磁性ホルダー30が固着され、該
ホルダー30で軸受31が内側穴部25側に固定支持さ
れている。そして、軸受31にて前記磁石可動体1のシ
ャフト11が回転自在に支持されている。
【0016】なお、前記固定コイル体3の両側(X軸方
向)に磁性体35が固定配置されており、これにより磁
石可動体1の磁気的安定点を設けるようにしている。つ
まり、駆動コイル21に通電しない状態では、永久磁石
12A,12Bの外側の磁極と磁性体35との磁気吸引
力で図1及び図2の状態で安定する。ここでは、この磁
気的に安定した磁石可動体1の位置を基準角度位置と言
う。磁石可動体1が基準角度位置にあるとき、固定コイ
ル体3の駆動コイル21及び2次コイル22はX軸及び
Z軸を通る平面内で磁石可動体1のまわりを周回してい
る。
向)に磁性体35が固定配置されており、これにより磁
石可動体1の磁気的安定点を設けるようにしている。つ
まり、駆動コイル21に通電しない状態では、永久磁石
12A,12Bの外側の磁極と磁性体35との磁気吸引
力で図1及び図2の状態で安定する。ここでは、この磁
気的に安定した磁石可動体1の位置を基準角度位置と言
う。磁石可動体1が基準角度位置にあるとき、固定コイ
ル体3の駆動コイル21及び2次コイル22はX軸及び
Z軸を通る平面内で磁石可動体1のまわりを周回してい
る。
【0017】磁気検知素子としてのホールIC(ホール
素子内蔵)4は、前記絶縁性取付板2の両方の逃げ穴2
6で挟まれた中間部分に固定配置され、そのリードが絶
縁性取付板2の外側に引き出されている。
素子内蔵)4は、前記絶縁性取付板2の両方の逃げ穴2
6で挟まれた中間部分に固定配置され、そのリードが絶
縁性取付板2の外側に引き出されている。
【0018】図3及び図4を用い、この実施の形態にお
いて、磁石可動体1の永久磁石配置に対応した磁気検知
素子の適切な設置範囲を考察する。図3の実線は磁石可
動体が基準角度位置にあるときの永久磁石12A,12
Bの配置であり、シャフト11のZ軸方向に直交したX
軸方向に配列されている。また、仮想線は基準角度位置
に対して角度θだけ磁石可動体が揺動したときの状態を
示す。磁気検知素子はその角度θの増減にほぼ正比例し
て磁界が変化する位置に設けることが望ましい。
いて、磁石可動体1の永久磁石配置に対応した磁気検知
素子の適切な設置範囲を考察する。図3の実線は磁石可
動体が基準角度位置にあるときの永久磁石12A,12
Bの配置であり、シャフト11のZ軸方向に直交したX
軸方向に配列されている。また、仮想線は基準角度位置
に対して角度θだけ磁石可動体が揺動したときの状態を
示す。磁気検知素子はその角度θの増減にほぼ正比例し
て磁界が変化する位置に設けることが望ましい。
【0019】図4はシャフト11のZ軸及び基準角度位
置にあるときの永久磁石12A,12Bの配列方向X軸
にそれぞれ直交するY軸方向の磁束密度成分Byを磁石
可動体の揺動支点となる原点0(シャフト11の中心)
を起点として測定したものであり、横軸は原点0を起点
としたY軸方向の距離(単位mm)、縦軸はY軸方向の磁
束密度成分By(単位ガウス)である。図中、HY
(0)は基準角度位置からの揺動角度θが0度のとき、
HY(2.5)は基準角度位置からの揺動角度θが2.
5度のとき、HY(5)は基準角度位置からの揺動角度
θが5度のときを示している。但し、各永久磁石12
A,12Bの方形断面のX軸方向に沿った長さmは3m
m、Y軸方向に沿った長さnは4mmとした。
置にあるときの永久磁石12A,12Bの配列方向X軸
にそれぞれ直交するY軸方向の磁束密度成分Byを磁石
可動体の揺動支点となる原点0(シャフト11の中心)
を起点として測定したものであり、横軸は原点0を起点
としたY軸方向の距離(単位mm)、縦軸はY軸方向の磁
束密度成分By(単位ガウス)である。図中、HY
(0)は基準角度位置からの揺動角度θが0度のとき、
HY(2.5)は基準角度位置からの揺動角度θが2.
5度のとき、HY(5)は基準角度位置からの揺動角度
θが5度のときを示している。但し、各永久磁石12
A,12Bの方形断面のX軸方向に沿った長さmは3m
m、Y軸方向に沿った長さnは4mmとした。
【0020】図4から、磁束密度成分Byが反転する境
界であるY軸方向の距離が8mmの点Pより離れた位置
は、揺動角度θ(0〜90度)によるY軸方向の磁束密
度成分Byの変化が小さくなるので磁気検知素子の配置
には不適当な領域であると言える。点Pよりも原点0に
近い距離であれば、点Kを境にして磁束密度成分Byの
極性が反転するが、原点0から点K間、及び点Kから点
P間のいずれも揺動角度θの増加に略比例して磁束密度
成分Byが大きく増加する所があり、磁気検知素子の配
置に適していることがわかる。
界であるY軸方向の距離が8mmの点Pより離れた位置
は、揺動角度θ(0〜90度)によるY軸方向の磁束密
度成分Byの変化が小さくなるので磁気検知素子の配置
には不適当な領域であると言える。点Pよりも原点0に
近い距離であれば、点Kを境にして磁束密度成分Byの
極性が反転するが、原点0から点K間、及び点Kから点
P間のいずれも揺動角度θの増加に略比例して磁束密度
成分Byが大きく増加する所があり、磁気検知素子の配
置に適していることがわかる。
【0021】なお、図4はY軸上の原点0からの距離に
対する磁束密度成分Byの変化であるが、図3のように
磁石可動体が基準角度位置にあるときの、永久磁石12
A,12Bの対向する磁極端をそれぞれ通るY軸及びZ
軸に平行な平面R,S同士で挟まれた範囲であれば、X
軸上の点を起点としてY軸に平行に測った距離とY軸方
向の磁束密度成分は図4の磁束密度成分Byに近似した
値となることから、平面R,Sと点Pを通るX軸及びZ
軸に平行な平面Qとで囲まれた範囲が磁気検知素子の配
置に適した所である。つまり、磁気検知素子は、磁石可
動体が基準角度位置にあるときの、対向する永久磁石1
2A,12Bの磁極端をそれぞれ通るY軸及びZ軸に平
行な平面R,Sで挟まれた範囲で、かつ相互に対向する
異極の磁極端同士による磁界が強勢な第1の領域(図4
の原点0から点K間の特性を示す領域)、又は磁石可動
体の揺動時にY軸方向の磁界成分が前記第1の領域に対
して反転した極性となる当該第1の領域に隣接した第2
の領域(図4の点Kから点P間の特性を示す領域)内に
配置されていることが好ましい。
対する磁束密度成分Byの変化であるが、図3のように
磁石可動体が基準角度位置にあるときの、永久磁石12
A,12Bの対向する磁極端をそれぞれ通るY軸及びZ
軸に平行な平面R,S同士で挟まれた範囲であれば、X
軸上の点を起点としてY軸に平行に測った距離とY軸方
向の磁束密度成分は図4の磁束密度成分Byに近似した
値となることから、平面R,Sと点Pを通るX軸及びZ
軸に平行な平面Qとで囲まれた範囲が磁気検知素子の配
置に適した所である。つまり、磁気検知素子は、磁石可
動体が基準角度位置にあるときの、対向する永久磁石1
2A,12Bの磁極端をそれぞれ通るY軸及びZ軸に平
行な平面R,Sで挟まれた範囲で、かつ相互に対向する
異極の磁極端同士による磁界が強勢な第1の領域(図4
の原点0から点K間の特性を示す領域)、又は磁石可動
体の揺動時にY軸方向の磁界成分が前記第1の領域に対
して反転した極性となる当該第1の領域に隣接した第2
の領域(図4の点Kから点P間の特性を示す領域)内に
配置されていることが好ましい。
【0022】なお、図3は永久磁石12A,12Bの一
方の側における磁気検知素子に適した配置を検討したも
のであるが、永久磁石12A,12Bの他方の側も同様
の磁界分布となるから、図3のX軸に対して対称的に磁
気検知素子の配置に好適な範囲があることは明白であ
る。
方の側における磁気検知素子に適した配置を検討したも
のであるが、永久磁石12A,12Bの他方の側も同様
の磁界分布となるから、図3のX軸に対して対称的に磁
気検知素子の配置に好適な範囲があることは明白であ
る。
【0023】ちなみに、図1の実施の形態では、原点か
らのY軸上の距離が約3mmの位置に磁気検知素子として
のホールIC4が配置されており、前記第2の領域に配
置している。
らのY軸上の距離が約3mmの位置に磁気検知素子として
のホールIC4が配置されており、前記第2の領域に配
置している。
【0024】この実施の形態において、固定コイル体3
の駆動コイル21に通電しない状態では、永久磁石12
A,12Bの外側端の磁極が磁性体35に磁気的に吸引
される結果、磁石可動体1は基準角度位置で揺動角度θ
は零であり、Byも零となる。駆動コイル21に電流を
流すことで、電磁力により磁石可動体1は揺動するが、
その揺動角度θはホールIC4でByを検出することに
よって検出でき、その検出出力に基づき駆動コイル21
に通電する電流値を制御することで、揺動角度θを所定
値に制御することが可能である。
の駆動コイル21に通電しない状態では、永久磁石12
A,12Bの外側端の磁極が磁性体35に磁気的に吸引
される結果、磁石可動体1は基準角度位置で揺動角度θ
は零であり、Byも零となる。駆動コイル21に電流を
流すことで、電磁力により磁石可動体1は揺動するが、
その揺動角度θはホールIC4でByを検出することに
よって検出でき、その検出出力に基づき駆動コイル21
に通電する電流値を制御することで、揺動角度θを所定
値に制御することが可能である。
【0025】また、磁石可動体1が揺動することで、そ
の揺動運動に対応した誘起電圧がセンサー用2次コイル
22に発生するから、該コイル22の検出出力から磁石
可動体1の揺動運動の速度等を検出して制御可能であ
る。
の揺動運動に対応した誘起電圧がセンサー用2次コイル
22に発生するから、該コイル22の検出出力から磁石
可動体1の揺動運動の速度等を検出して制御可能であ
る。
【0026】この実施の形態によれば、次の通りの効果
を得ることができる。
を得ることができる。
【0027】(1) 今までの揺動モーターは、外形が大
きく、また可動部分の質量が大きくなりがちであった
が、実施の形態に係る磁石可動型揺動制御アクチュエー
タは、反射体としてのミラー15を固定した磁石可動体
1がアクチュエータのほぼ中心(つまり固定コイル体3
のほぼ中心)にあるため、小型化が可能であり、可動部
分の慣性質量も小さくできる。このため、揺動動作の制
御性が向上する。
きく、また可動部分の質量が大きくなりがちであった
が、実施の形態に係る磁石可動型揺動制御アクチュエー
タは、反射体としてのミラー15を固定した磁石可動体
1がアクチュエータのほぼ中心(つまり固定コイル体3
のほぼ中心)にあるため、小型化が可能であり、可動部
分の慣性質量も小さくできる。このため、揺動動作の制
御性が向上する。
【0028】(2) 小型揺動制御タイプのアクチュエー
タを製作する場合、磁気検知素子を磁気的にバランスの
良い場所に設置することが困難であったが、永久磁石の
形状並びに配置に応じて磁気検知素子の配置に適した場
所の定量的検討を行うことで、磁気検知素子としてのホ
ールIC4の適切な取付位置を求めて小型、薄型化を図
ることができる。そして、ホールIC4が磁気的にバラ
ンスの良い所に配置してあるため、電磁波等の外乱に対
して強く、制御性の安定化を図ることができる。
タを製作する場合、磁気検知素子を磁気的にバランスの
良い場所に設置することが困難であったが、永久磁石の
形状並びに配置に応じて磁気検知素子の配置に適した場
所の定量的検討を行うことで、磁気検知素子としてのホ
ールIC4の適切な取付位置を求めて小型、薄型化を図
ることができる。そして、ホールIC4が磁気的にバラ
ンスの良い所に配置してあるため、電磁波等の外乱に対
して強く、制御性の安定化を図ることができる。
【0029】(3) 磁石可動体1に直接光線反射用のミ
ラー15を取り付けることが可能であり、この点でも小
型化を図る得る。
ラー15を取り付けることが可能であり、この点でも小
型化を図る得る。
【0030】なお、磁気検知素子としてホールICを用
いたが、その他の磁気検知素子を用いることも可能であ
る。
いたが、その他の磁気検知素子を用いることも可能であ
る。
【0031】また、固定コイル体3に直接軸受構造を設
けることで、ホルダー30を省略することができる。
けることで、ホルダー30を省略することができる。
【0032】さらに、磁石可動体1にミラー15を設け
たが、ミラー15の代わりにレンズ、プリズム等の光学
部品等を磁石可動体1に取り付けてもよい。
たが、ミラー15の代わりにレンズ、プリズム等の光学
部品等を磁石可動体1に取り付けてもよい。
【0033】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
小型で可動部分の慣性が小さく、外乱に対して強い磁石
可動型揺動制御アクチュエータを実現可能である。ま
た、バーコードリーダー等の装置に適用することで、光
学的読み取りユニット等の小型化が可能である。また、
電装品等の用途にも応用が可能である。
小型で可動部分の慣性が小さく、外乱に対して強い磁石
可動型揺動制御アクチュエータを実現可能である。ま
た、バーコードリーダー等の装置に適用することで、光
学的読み取りユニット等の小型化が可能である。また、
電装品等の用途にも応用が可能である。
【図1】本発明に係る磁石可動型揺動制御アクチュエー
タの実施の形態を示す一部を断面とした平面図である。
タの実施の形態を示す一部を断面とした平面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】磁石可動体の永久磁石配置及びこれに対応した
磁気検知素子の適切な設置範囲を示す説明図である。
磁気検知素子の適切な設置範囲を示す説明図である。
【図4】Y軸上に沿った原点0からの距離とY軸方向の
磁束密度成分Byとの関係を揺動角度θをパラメータと
して示すグラフである。
磁束密度成分Byとの関係を揺動角度θをパラメータと
して示すグラフである。
1 磁石可動体 2 絶縁性取付板 3 固定コイル体 4 ホールIC 11 シャフト 12A,12B 永久磁石 15 ミラー 20 ボビン 21 駆動コイル 22 センサー用2次コイル 30 非磁性ホルダー 31 軸受 35 磁性体
Claims (4)
- 【請求項1】 シャフトに、少なくとも1つ以上の前記
シャフトに直交する向きに着磁された永久磁石を配置し
た磁石可動体を、固定コイル体の内側に揺動自在に配置
し、前記磁石可動体の磁界を検出する制御用磁気検知素
子を前記固定コイル体側に設けたことを特徴とする磁石
可動型揺動制御アクチュエータ。 - 【請求項2】 前記磁石可動体が1対の永久磁石を有し
かつ異極の磁極端同士が対向する配置であり、前記シャ
フトの向きをZ軸方向としたとき、前記磁石可動体が基
準角度位置にあるときの当該1対の永久磁石の配列方向
は前記Z軸に直交するX軸方向であり、前記磁気検知素
子は前記X軸及びZ軸に直交するY軸方向の磁界成分を
検知するものであり、前記磁気検知素子は、前記磁石可
動体が基準角度位置にあるときの、対向する前記磁極端
をそれぞれ通る前記Y軸及びZ軸に平行な平面同士で挟
まれた範囲で、かつ相互に対向する前記異極の磁極端同
士による磁界が強勢な第1の領域、又は前記磁石可動体
の揺動時に前記Y軸方向の磁界成分が前記第1の領域に
対して反転した極性となる当該第1の領域に隣接した第
2の領域内に配置されている請求項1記載の磁石可動型
揺動制御アクチュエータ。 - 【請求項3】 前記固定コイル体の外側に磁性体を固定
配置し、前記磁石可動体の磁気的安定点を設けてなる請
求項1又は2記載の磁石可動型揺動制御アクチュエー
タ。 - 【請求項4】 前記固定コイル体は、前記磁石可動体を
揺動させる電磁力を発生する駆動コイルと、センサー用
2次コイルとを有している請求項1,2又は3記載の磁
石可動型揺動制御アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21571297A JPH1146473A (ja) | 1997-07-26 | 1997-07-26 | 磁石可動型揺動制御アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21571297A JPH1146473A (ja) | 1997-07-26 | 1997-07-26 | 磁石可動型揺動制御アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1146473A true JPH1146473A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16676927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21571297A Withdrawn JPH1146473A (ja) | 1997-07-26 | 1997-07-26 | 磁石可動型揺動制御アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1146473A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019187051A (ja) * | 2018-04-06 | 2019-10-24 | タカノ株式会社 | ロータリソレノイドの切換点検出方法及び装置 |
CN112612171A (zh) * | 2020-12-25 | 2021-04-06 | 成都极米科技股份有限公司 | 一种投影仪及与其配合使用的振镜组件 |
-
1997
- 1997-07-26 JP JP21571297A patent/JPH1146473A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019187051A (ja) * | 2018-04-06 | 2019-10-24 | タカノ株式会社 | ロータリソレノイドの切換点検出方法及び装置 |
CN112612171A (zh) * | 2020-12-25 | 2021-04-06 | 成都极米科技股份有限公司 | 一种投影仪及与其配合使用的振镜组件 |
CN112612171B (zh) * | 2020-12-25 | 2022-04-12 | 成都极米科技股份有限公司 | 一种投影仪及与其配合使用的振镜组件 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041005 |