JP2010085442A - 電磁アクチュエータ及びカメラ用羽根駆動装置 - Google Patents

電磁アクチュエータ及びカメラ用羽根駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電磁アクチュエータに含まれるロータの起動性及び保持力等を高める。
【解決手段】円筒状の外周面102aを画定する着磁ロータ部102及び駆動ピン103を有し所定の軸線L回りに回動し得るロータ100、励磁用のコイル120、着磁ロータ部の外周面に対向する円弧面111a,112aを画定し通電時に互いに異なる磁極を生じる平板状の第1磁極部111及び第2磁極部112を有するヨーク110を備えた電磁アクチュエータにおいて、ロータ100は、軸線方向において第1磁極部及び第2磁極部とそれぞれ対向し得るべく外周面から径方向に所定幅にて突出すると共に軸線を中心として点対称に形成された第1突出着磁部104及び第2突出着磁部105を含む。これによれば、小型化を達成しつつ、所望の駆動トルク、磁気的付勢力等を確保でき、ロータを回転端に保持する保持力の強化、ロータの高速化等を達成することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、電磁力により回転駆動力を発生する電磁アクチュエータに関し、特に、着磁されたロータの外周面に対向する磁極部を形成するヨーク等を備え、カメラのシャッタ羽根、絞り羽根、NDフィルタ羽根等の羽根部材を駆動する際に適用される電磁アクチュエータ及びこれを用いたカメラ用羽根駆動装置に関する。
従来の電磁アクチュエータとしては、N極及びS極に二分して着磁された円筒状の外周面を有し所定の角度範囲を回動し得るロータ、励磁用のコイル、ロータの外周面に対向する円弧面を有しかつコイルへの通電によりお互いに異なる磁極を発生する第1磁極部及び第2磁極部を有する略U字状のヨーク等を備えた構成において、ロータに対して、一体的に形成されると共に外部に回転駆動力を出力する駆動ピン、ロータの軸線方向においてヨーク(の磁極部の上面又は下面)と対向するようにロータの外周面から円板状(鍔状)に延出して形成された着磁部(スラスト着磁部)を設け、駆動力及び保持力を大きくしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この電磁アクチュエータにおいては、ロータの全周に亘って鍔状(円板)状に張り出した着磁部が設けられているため、ロータの質量が増加して慣性モーメントが大きくなり、又、ヨークの第1磁極部と第2磁極部との間に生じる磁気的保持力が強くなり過ぎて、ロータの動き出しが遅くなり、一方、素早く動かすにはコイルへの通電を大きくする必要があった。
特開2007−159377号公報
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、小型化、慣性モーメントの低減、消費電力の低減等を図りつつ、ロータとヨークの間において効率の良い磁気回路を形成して、所望の駆動トルク、磁気的吸引力(磁気的保持力)、磁気的反発力等を確保し、ロータの起動性を向上させ、カメラのシャッタ羽根、絞り羽根、NDフィルタ羽根等の羽根部材を駆動する駆動源として適用する際に素早く駆動することができ、又、安定した回転駆動力及び保持力を発生し得る電磁アクチュエータ及びこれを用いたカメラ用羽根駆動を提供することにある。
本発明の電磁アクチュエータは、円筒状の外周面を画定する着磁ロータ部及び着磁ロータ部から突出して外部に駆動力を及ぼす駆動ピンを有し所定の軸線回りに回動し得るロータと、励磁用のコイルと、着磁ロータ部の外周面に対向する円弧面をそれぞれ画定すると共にコイルへの通電によりお互いに異なる磁極を生じる平板状の第1磁極部及び第2磁極部を有するヨークと、を備えた電磁アクチュエータであって、上記ロータは、軸線方向において第1磁極部及び第2磁極部とそれぞれ対向し得るべく,外周面から径方向に所定幅にて突出すると共に軸線を中心として点対称に形成された第1突出着磁部及び第2突出着磁部を含む、ことを特徴としている。
この構成によれば、第1磁極部及び第2磁極部の円弧面と対向する着磁ロータ部の他に、ロータの軸線方向において平板状の第1磁極部と対向する第1突出着磁部と平板状の第2磁極部と対向する第2突出着磁部を設け、第1突出着磁部と第2突出着磁部を(軸線を中心として)点対称に形成したことにより、全周に亘って着磁突出部を設ける場合に比べて、質量を軽減、すなわち慣性モーメントを小さくすることができ、所望の磁気的保持力、磁気的吸引力及び反発力を確保しつつも、応答性(起動性)を高めて、ロータを素早く回転させることができる。すなわち、コイルへの非通電時には、第1突出着磁部と第1磁極部との間でかつ第2突出着磁部と第2磁極部との間で磁気的吸引力を生じて安定した保持力(ディテントトルク)が得られ、コイルへの通電時には、第1突出着磁部と第1磁極部との間でかつ第2突出着磁部と第2磁極部との間で強力な磁気的反発力を生じて強力な起動トルク(駆動トルク)が得られ、ロータを素早く起動(回転)させることができる。
このように、ロータとヨークの間において効率の良い磁気回路を形成したことにより、小型化を達成しつつ、所望の駆動トルク、磁気的付勢力(磁気的吸引力、磁気的反発力)等を確保することができ、ロータを回転端に保持する保持力の強化、ロータの高速化等を達成することができる。
上記構成の電磁アクチュエータにおいて、着磁ロータ部は、軸線を通る境界面により二分して着磁され、第1突出着磁部及び第2突出着磁部は、それぞれ境界面により二分して着磁されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、第1突出着磁部及び第2突出着磁部が、着磁ロータの着磁と同様に境界面を境に二分されるようにN極とS極に着磁されているため、第1磁極部及び第2磁極部との間で、磁気的吸引力と磁気的反発力を得ることができ、停止時の磁気的保持力を高めることができると共に、起動時の回転トルクを高めることができる。
上記構成の電磁アクチュエータにおいて、第1突出着磁部は、ロータの回転角度範囲の少なくとも一方の回転端において、第1磁極部の円弧面の領域からはみ出さない外輪郭をなすように形成され、第2突出着磁部は、ロータの回転角度範囲の少なくとも一方の回転端において、第2磁極部の円弧面の領域からはみ出さない外輪郭をなすように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、ロータの慣性モーメント(慣性質量)を抑えつつ、所望の磁気的付勢力(吸引力、反発力)を確保することができる。
上記構成の電磁アクチュエータにおいて、第1突出着磁部及び第2突出着磁部は、ロータの回転方向において、第1磁極部及び第2磁極部の円弧面の範囲よりも幅狭の外輪郭をなすように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、ロータの慣性モーメント(慣性質量)を抑えつつ、所望の磁気的付勢力(吸引力、反発力)を確保することができる。
上記構成の電磁アクチュエータにおいて、第1突出着磁部は、軸線方向において、第1磁極部の両面に対向するように形成され、第2突出着磁部は、軸線方向において、第2磁極部の両面に対向するように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、第1突出着磁部が第1磁極部の両面に対向するように二つ形成され、第2突出着磁部が第2磁極部の両面に対向するように二つ形成されているため、磁気的付勢力(吸引力、反発力)をより大きくすることができる。
本発明のカメラ用羽根駆動装置は、被写体光を通す開口部を有する基板と、開口部に臨む位置と開口部から退避した退避位置との間を移動自在に設けられた羽根部材と、羽根部材を駆動する駆動源とを備え、この駆動源は、上述の電磁アクチュエータのいずれか一つの電磁アクチュエータである、ことを特徴としている。
この構成によれば、駆動源として上述の電磁アクチュエータを採用するが故に、装置の小型化を達成しつつも、十分な駆動力がロータから出力されて、羽根部材は所望のタイミングで素早く駆動され、又、所定の位置(例えば、開口部に臨む位置あるいは開口部から退避した位置)に確実に保持される。
上記構成をなす電磁アクチュエータによれば、小型化、慣性モーメントの低減、消費電力の低減等を達成しつつ、ロータとヨークの間において効率の良い磁気回路を形成して、所望の駆動トルク、磁気的吸引力(磁気的保持力)、磁気的反発力等を確保し、ロータの起動性が向上した電磁アクチュエータを得ることができる。
また、上記構成をなすカメラ用羽根駆動装置によれば、駆動源として上述の電磁アクチュエータを採用するが故に、装置の小型化を達成しつつも、ロータにより得られる十分な駆動トルクにより、羽根部材(例えば、シャッタ羽根、絞り羽根、NDフィルタ羽根等)を、所望のタイミングで素早く駆動させることができ、又、開口部に臨む位置又は開口部から退避した位置に確実に保持することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図11は、本発明に係る電磁アクチュエータを駆動源として適用したカメラ用羽根駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置が携帯電話機に搭載された状態を示す斜視図、図2は装置の分解斜視図、図3は装置の平面図、図4は装置の背面図、図5は装置の断面図、図6は電磁アクチュエータの一部をなすロータ及びヨークの平面図及び側面図並びにロータの斜視図、図7はロータとヨークの関係を説明する平面図、図8及び図9は電磁アクチュエータの動作を説明するための平面図、図10及び図11は羽根部材が開口部から退避した位置と開口部に臨む位置にある状態を示す平面図である。
カメラ用羽根駆動装置Mは、図1に示すように、操作ボタン等が配置された本体PH0、種々の情報を表示する表示パネル等が配置され本体PH0に対して開閉自在に連結された蓋体PH1等を備える携帯電話機PHにおいて、本体PH0に設けられた撮影窓PHwの背後に収容して配置されている。そして、カメラ用羽根駆動装置Mの後方には、レンズ光学系及び撮像素子を含むカメラユニット(不図示)が収容されている。尚、カメラ用羽根駆動装置Mは、本体PH0に限らず、蓋体PH1に設けられてもよい。
カメラ用羽根駆動装置Mは、図2ないし図5に示すように、被写体光を通す開口部10a,20aを有する基板としての地板10及び裏板20、開口部10a,20aに臨む位置と開口部10a,20aから退避した退避位置との間を移動自在に地板10に支持された羽根部材30、羽根部材30を駆動する駆動源としての電磁アクチュエータAC等を備えている。
電磁アクチュエータACは、図2に示すように、ロータ100、略U字状のヨーク110、励磁用のコイル120、コイル120を巻回すると共にヨーク110を固定する保持部材130等を備えている。
地板10は、図2ないし図5に示すように、被写体光を通すための円形をなす開口部10a、ロータ100を回動自在に支持する支軸11、ロータ100の駆動ピン103を通す略円弧状の貫通孔12、ヨーク110を位置決めする凹部13、ネジBを螺合するネジ穴14、羽根部材30を回動自在に支持する支軸15、羽根部材30を開口部10a,20aから退避した退避位置に停止させるストッパ16、羽根部材30を開口部10a,20aに臨む位置に停止させるストッパ17等を備えている。
裏板20は、図2、図4、図5に示すように、被写体光を通すための円形の開口部20a、ロータ100の駆動ピン103を移動自在に受け入れる円弧状の長孔21、ネジBを通す円孔22、支軸15を通す円孔23等を備えている。そして、裏板20は、地板10の背面と所定の間隔をおいてネジBにより連結され、地板10と協働して羽根部材30を回動自在に収容する羽根室Cを画定している。尚、裏板20は、地板10に柱を形成し、この柱に対して溶着することにより、地板10に連結されてもよい。
羽根部材30は、図2、図4、図5に示すように、支軸15が挿入される円孔31、ロータ100の駆動ピン103が挿入される長孔32を備えている。
そして、駆動ピン103が往復動することにより、羽根部材30は、図10に示すように開口部10a,20aから退避した退避位置と、図11に示すように開口部10a,20aに臨む位置との間を往復動するようになっている。
尚、羽根部材30としては、遮光性の板材により形成されたシャッタ羽根、通過する光量を減少させる絞り羽根やNDフィルタ羽根、あるいは、赤外光をカットするフィルタ羽根等各種の羽根部材が適用される。
ロータ100は、図2、図5、図6に示すように、地板10の支軸11が通される貫通孔101、円筒状の外周面102aを画定する着磁ロータ部102、着磁ロータ部102から突出して非着磁に(着磁しないで)形成された駆動ピン103、着磁ロータ部102の外周面102aから径方向外側に向かって所定幅Wにて突出して形成された第1突出着磁部104及び第2突出着磁部105を備えている。
そして、ロータ100は、軸線Lを中心として、図7に示すように、所定の回転角度範囲(作動角θ;ここでは、略30度〜35度の範囲)を回動し得るように地板10に支持されている。
着磁ロータ部102は、円筒状の外周面102aを画定するように形成され、その外周面102aは軸線Lを通る境界面BPにより周方向に二分(ここでは、180度ごとに二等分)されて、N極とS極とに着磁されている。
駆動ピン103は、図5及び図6に示すように、着磁ロータ部102と一体的にかつ樹脂材料等により非着磁に形成されており、ロータ100の径方向に延出する腕部103a、腕部103aの先端から直角に屈曲するピン部103b、ピン部103bの先端から直角に張出して形成された抜け止め片103cを備えている。
そして、駆動ピン103は、図4、図5、図10、図11に示すように、羽根部材30の長孔32に挿入されて、ロータ100の回転駆動力を外部としての羽根部材30に及ぼすようになっている。
第1突出着磁部104は、図6及び図7に示すように、着磁ロータ部102の外周面102aから径方向に所定幅Wにて突出すると共に軸線L方向においてヨーク110の第1磁極部111と所定隙間をあけて対向し得るように形成され、又、軸線Lを中心として第2突出着磁部105と点対称に形成されている。
また、第1突出着磁部104は、図6及び図7に示すように、境界面BPにより二分されてN極とS極に着磁されている。
このように、第1突出着磁部104が、着磁ロータ102の着磁と同様に境界面BPを境に二分されてN極とS極に着磁されているため、コイル120への非通電時において第1磁極部111との間で効率の良い磁気回路(第1突出着磁部104のN極→第1磁極部111→第1突出着磁部104のS極)が形成されて強力な磁気的保持力を得ることができ、又、コイル120への通電時において第1磁極部111との間で磁気的吸引力及び磁気的反発力を得ることができる。すなわち、停止時の磁気的保持力を高めることができると共に起動時の回転トルクを高めることができる。
さらに、第1突出着磁部104は、図7中の実線で示すように、ロータ100の回転角度範囲(作動角θ)の一方側の回転端(ここでは、回転端P2)において、その外輪郭104bが、回転方向において第1磁極部111の円弧面111aの領域からはみ出さないように形成され、かつ、図7中の二点鎖線で示すように、ロータ100の回転角度範囲(作動角θ)の他方側の回転端(ここでは、回転端P1)において、その外輪郭104a及び外輪郭104bが、回転方向において第1磁極部111の円弧面111aの領域からはみ出さないように形成されている。
すなわち、第1突出着磁部104は、ロータ100の回転角度範囲(作動角θ)の少なくとも一方の回転端P1において、第1磁極部111の円弧面111aの領域からはみ出さない外輪郭104aをなすように形成されている。また、第1突出着磁部104は、ロータ100の回転方向において、第1磁極部111の円弧面111aの範囲よりも幅狭の(幅Wをなす)外輪郭104a,104bをなすように形成されている。これにより、ロータ100の慣性モーメント(慣性質量)を抑えつつ、所望の磁気的付勢力(吸引力、反発力)を確保することができる。
第2突出着磁部105は、図6及び図7に示すように、着磁ロータ部102の外周面102aから径方向に所定幅Wにて突出すると共に軸線L方向においてヨーク110の第2磁極部112と所定隙間をあけて対向し得るように形成され、又、軸線Lを中心として第1突出着磁部104と点対称に形成されている。
また、第2突出着磁部105は、図6及び図7に示すように、境界面BPにより二分されてN極とS極に着磁されている。
このように、第2突出着磁部105が、着磁ロータ102の着磁と同様に境界面BPを境に二分されてN極とS極に着磁されているため、コイル120への非通電時において第2磁極部112との間で効率の良い磁気回路(第2突出着磁部105のN極→第2磁極部112→第2突出着磁部105のS極)が形成されて強力な磁気的保持力を得ることができ、又、コイル120への通電時において第2磁極部112との間で磁気的吸引力と磁気的反発力を得ることができる。すなわち、停止時の磁気的保持力を高めることができると共に起動時の回転トルクを高めることができる。
さらに、第2突出着磁部105は、図7中の実線で示すように、ロータ100の回転角度範囲(作動角θ)の一方側の回転端(ここでは、回転端P2)において、その外輪郭105bが、回転方向において第2磁極部112の円弧面112aの領域からはみ出さないように形成され、かつ、図7中の二点鎖線で示すように、ロータ100の回転角度範囲(作動角θ)の他方側の回転端(ここでは、回転端P1)において、その外輪郭105a及び外輪郭105bが、回転方向において第2磁極部112の円弧面112aの領域からはみ出さないように形成されている。
すなわち、第2突出着磁部105は、ロータ100の回転角度範囲(作動角θ)の少なくとも一方の回転端P1において、第2磁極部112の円弧面112aの領域からはみ出さない外輪郭105aをなすように形成されている。また、第2突出着磁部105は、ロータ100の回転方向において、第2磁極部112の円弧面112aの範囲よりも幅狭の(幅Wをなす)外輪郭105a,105bをなすように形成されている。これにより、ロータ100の慣性モーメント(慣性質量)を抑えつつ、所望の磁気的付勢力(吸引力、反発力)を確保することができる。
ヨーク110は、図2、図5ないし図7に示すように、磁力線を通す磁性材料により軸線L方向に扁平(板状)でかつ略U字状に屈曲して形成され、その一端側において中心角α(ここでは、略90度)をなす円弧面111aを画定する第1磁極部111、その他端側において中心角α(ここでは、略90度)をなす円弧面112aを画定する第2磁極部112、その屈曲領域においてネジBが通される位置決め円孔113を備えている。
第1磁極部111の円弧面111aと第2磁極部112の円弧面112aは、図7に示すように、着磁ロータ部102の外周面102aと所定隙間をおいて対向すると共に軸線Lを中心として点対称に形成されている。
コイル120は、図2、図3、図5に示すように、保持部材130のボビン部131に巻回されている。
そして、コイル120は、通電されることにより、ヨーク110内に電磁力による磁力線を発生させ、又、その通電方向を切り替えることにより、ヨーク110の第1磁極部111にN極及び第2磁極部112にS極又は第1磁極部111にS極及び第2磁極部112にN極を発生させるものである。
保持部材130は、樹脂材料を用いて成型されており、図2、図3、図5に示すように、コイル120を巻回するボビン部131、ボビン部131の両側から延出した平板部132、ボビン部131に形成されてヨーク110を嵌合して固定する嵌合孔133、ネジBを通す円孔134を備えている。
そして、保持部材130は、コイル120をボビン部131の周りに巻回して保持すると共に、嵌合孔133にヨーク110を嵌合して保持するようになっている。また、保持部材130は、ヨーク110及びコイル120を保持した状態で、ネジBを用いて、地板10に固定されるようになっている。尚、保持部材130は、円孔134を貫通する柱を地板10に形成し、この柱の突出部分を平板部132の上面と溶着することにより、地板10に固定されてもよい。
上記構成をなす電磁アクチュエータACの動作及びカメラ用羽根駆動装置Mの動作について、図8ないし図11を参照しつつ説明する。
先ず、コイル120に非通電の状態で、図8(a)に示すように、ロータ100が時計回り(回転角度範囲の一方側)の回転端P1に位置するとき、着磁ロータ部102の磁極の境界線BPが円弧面111a,112aの範囲内にあり、第1突出着磁部104が第1磁極部111(の平面)と軸線L方向において対向し、又、第2突出着磁部105が第2磁極部112(の平面)と軸線L方向において対向している。
すなわち、着磁ロータ部102の外周面102a(N極)と第2磁極部112の円弧面112aの間、着磁ロータ部102の外周面102a(S極)と第1磁極部111の円弧面111aの間、第1突出着磁部104と第1磁極部111との間、第2突出着磁部105と第2磁極部112との間に、それぞれ磁気的吸引力(保持力)が生じており、ロータ100は時計回りの回転端P1に(羽根部材30がストッパ16に当接して位置決めされることで)位置決めされて確実に保持される。
この状態は、カメラ用羽根駆動装置において、羽根部材30が、図10に示すように、ストッパ16に当接して、開口部10a,20aから退避した退避位置(開放位置)に位置決めされた状態に対応する。
この状態において、コイル120に所定向きの通電が行われると、図8(b)に示すように、第1磁極部111にS極が発生し、第2磁極部112にN極が発生する。
これにより、着磁ロータ部102の外周面102a(N極)と第2磁極部112の円弧面112aの間、着磁ロータ部102の外周面102a(S極)と第1磁極部111の円弧面111aの間、第1突出着磁部104(主としてS極)と第1磁極部111との間、第2突出着磁部105(主としてN極)と第2磁極部112との間に、それぞれ電磁力による反発力が生じて、ロータ100は反時計回りに素早く起動して回転し始める。
そして、ロータ100は、反時計回りに回転して、図8(c)に示すように、(回転角度範囲の他方側)の回転端P2に(羽根部材30がストッパ107に当接して位置決めされることで)位置決めされて停止する。
この状態において、コイル120の通電が断たれると、図8(d)に示すように、着磁ロータ部102の外周面102a(N極)と第1磁極部111の円弧面111aの間、着磁ロータ部102の外周面102a(S極)と第2磁極部112の円弧面112aの間、第1突出着磁部104と第1磁極部111との間、第2突出着磁部105と第2磁極部112との間に、それぞれ磁気的吸引力(保持力)が生じて、ロータ100は反時計回りの回転端P2に確実に保持される。
この状態は、カメラ用羽根駆動装置において、羽根部材30が、図11に示すように、ストッパ17に当接して、開口部10a,20aに臨む位置(閉鎖位置)に位置決めされた状態に対応する。
一方、図9(a)に示す反時計回りの回転端P2に位置する状態において、コイル120に逆向きの通電が行われると、図9(b)に示すように第1磁極部111及び第2磁極部112にそれぞれ逆の磁極が発生し、ロータ100は、素早く時計回りに回転して、図9(c)に示す時計回りの回転端P1に至り、コイル120への通電が断たれるとその回転端P1に位置決めされて保持される。
このとき、カメラ用羽根駆動装置においては、羽根部材30は、図11に示すように開口部10a,20aに臨む位置(閉鎖位置)から図10に示すように開口部10a,20aから退避した位置(開放位置)に移動して位置決めされる。
このように、第1磁極部111及び第2磁極部112の円弧面111a,112aと対向する着磁ロータ部102の他に、ロータ100の軸線L方向において平板状の第1磁極部111(の平面)と対向する第1突出着磁部104と平板状の第2磁極部112(の平面)と対向する第2突出着磁部105を設けたことにより、全周に亘って着磁突出部を設ける場合に比べて、質量を軽減、すなわち慣性モーメントを小さくすることができ、所望の磁気的保持力、磁気的吸引力及び反発力を確保しつつも、応答性(起動性)を高めて、ロータ100を素早く回転させることができる。
すなわち、コイル120への非通電時には、第1突出着磁部104と第1磁極部111との間でかつ第2突出着磁部105と第2磁極部112との間で磁気的吸引力を生じて安定した保持力(ディテントトルク)が得られ、コイル120への通電時には、第1突出着磁部104と第1磁極部111との間でかつ第2突出着磁部105と第2磁極部112との間で強力な磁気的反発力を生じて強力な起動トルク(駆動トルク)を得て、ロータ100を素早く起動(回転)させることができる。
このように、ロータ100とヨーク110の間において効率の良い磁気回路を形成したことにより、小型化を達成しつつ、所望の駆動トルク、磁気的付勢力(磁気的吸引力、磁気的反発力)等を確保することができ、ロータ100を回転端に保持する保持力の強化、ロータ100の高速化等を達成することができる。
図12(a),(b),(c)は、本発明に係る電磁アクチュエータの他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態に対してロータの形状(第1突出着磁部及び第2突出着磁部の個数)を変更したものである。
この実施形態において、ロータ100´は、図12(a),(b),(c)に示すように、貫通孔101、円筒状の外周面102aを画定する着磁ロータ部102、着磁ロータ部102から突出して非着磁に(着磁しないで)形成された駆動ピン103、着磁ロータ部102の外周面102aから径方向外側に向かって所定幅Wにて突出して形成された2つの第1突出着磁部104及び2つの第2突出着磁部105を備えている。
すなわち、ロータ100´において、第1突出着磁部104は、軸線L方向において、第1磁極部111の両面に対向するように形成され、第2突出着磁部105は、軸線L方向において、第2磁極部112の両面に対向するように形成されている。
これによれば、第1突出着磁部104が第1磁極部111の両面に対向するように二つ形成され、第2突出着磁部105が第2磁極部112の両面に対向するように二つ形成されているため、磁気的付勢力(吸引力、反発力)をより大きくすることができる。
図13ないし図16は、本発明に係る電磁アクチュエータのさらに他の実施形態を示すものであり、前述の図6に示す実施形態に対してロータの形状(第1突出着磁部及び第2突出着磁部の形状)を変更したものである。
この実施形態において、ロータ100´´は、図13(a),(b),(c)に示すように、貫通孔101、円筒状の外周面102aを画定する着磁ロータ部102、着磁ロータ部102から突出して非着磁に(着磁しないで)形成された駆動ピン103、着磁ロータ部102の外周面102aから径方向外側に向かって所定幅W´にて突出して形成された第1突出着磁部104´及び2つの第2突出着磁部105´を備えている。
第1突出着磁部104´は、図13及び図14に示すように、着磁ロータ部102の外周面102aから径方向に所定幅W´(W´<W)にて突出すると共に軸線L方向においてヨーク110の第1磁極部111と所定隙間をあけて対向し得るように形成され、又、軸線Lを中心として第2突出着磁部105´と点対称に形成されている。
また、第1突出着磁部104´は、図13及び図14に示すように、境界面BPにより二分(ここでは、二等分)されてN極とS極に着磁されている。
このように、第1突出着磁部104´が、着磁ロータ102の着磁と同様に境界面BPを境に二分されてN極とS極に着磁されているため、コイル120への非通電時において第1磁極部111との間で効率の良い磁気回路(第1突出着磁部104´のN極→第1磁極部111→第1突出着磁部104´のS極)が形成されて強力な磁気的保持力を得ることができ、又、コイル120への通電時において第1磁極部111との間で磁気的吸引力及び磁気的反発力を得ることができる。すなわち、停止時の磁気的保持力を高めることができると共に起動時の回転トルクを高めることができる。
さらに、第1突出着磁部104´は、図14中の実線で示すように、ロータ100´´の回転角度範囲(作動角θ)の一方側の回転端(ここでは、回転端P2)において、その外輪郭104a´及び外輪郭104b´が、回転方向において第1磁極部111の円弧面111aの領域からはみ出さないように形成され、かつ、図14中の二点鎖線で示すように、ロータ100´´の回転角度範囲(作動角θ)の他方側の回転端(ここでは、回転端P1)において、その外輪郭104a´及び外輪郭104b´が、回転方向において第1磁極部111の円弧面111aの領域からはみ出さないように形成されている。
すなわち、第1突出着磁部104´は、ロータ100´´の回転角度範囲(作動角θ)の両方の回転端P1,P2において、第1磁極部111の円弧面111aの領域からはみ出さない外輪郭104a´,104b´をなすように形成されている。また、第1突出着磁部104´は、ロータ100´´の回転方向において、第1磁極部111の円弧面111aの範囲よりも幅狭の(幅W´をなす)外輪郭104a´,104b´をなすように形成されている。これにより、ロータ100´´の慣性モーメント(慣性質量)を抑えつつ、所望の磁気的付勢力(吸引力、反発力)を確保することができる。
第2突出着磁部105´は、図13及び図14に示すように、着磁ロータ部102の外周面102aから径方向に所定幅W´(W´<W)にて突出すると共に軸線L方向においてヨーク110の第2磁極部112と所定隙間をあけて対向し得るように形成され、又、軸線Lを中心として第1突出着磁部104´と点対称に形成されている。
また、第2突出着磁部105´は、図13及び図14に示すように、境界面BPにより二分(ここでは、二等分)されてN極とS極に着磁されている。
このように、第2突出着磁部105´が、着磁ロータ102の着磁と同様に境界面BPを境に二分されてN極とS極に着磁されているため、コイル120への非通電時において第2磁極部112との間で効率の良い磁気回路(第2突出着磁部105´のN極→第2磁極部112→第2突出着磁部105´のS極)が形成されて強力な磁気的保持力を得ることができ、又、コイル120への通電時において第2磁極部112との間で磁気的吸引力と磁気的反発力を得ることができる。すなわち、停止時の磁気的保持力を高めることができると共に起動時の回転トルクを高めることができる。
さらに、第2突出着磁部105´は、図14中の実線で示すように、ロータ100´´の回転角度範囲(作動角θ)の一方側の回転端(ここでは、回転端P2)において、その外輪郭105a´及び外輪郭105b´が、回転方向において第2磁極部112の円弧面112aの領域からはみ出さないように形成され、かつ、図14中の二点鎖線で示すように、ロータ100´´の回転角度範囲(作動角θ)の他方側の回転端(ここでは、回転端P1)において、その外輪郭105a´及び外輪郭105b´が、回転方向において第2磁極部112の円弧面112aの領域からはみ出さないように形成されている。
すなわち、第2突出着磁部105´は、ロータ100´´の回転角度範囲(作動角θ)の両方の回転端P1,P2において、第2磁極部112の円弧面112aの領域からはみ出さない外輪郭105a´,105b´をなすように形成されている。また、第2突出着磁部105´は、ロータ100´´の回転方向において、第2磁極部112の円弧面112aの範囲よりも幅狭の(幅W´をなす)外輪郭105a´,105b´をなすように形成されている。これにより、ロータ100´´の慣性モーメント(慣性質量)を抑えつつ、所望の磁気的付勢力(吸引力、反発力)を確保することができる。
上記構成をなす電磁アクチュエータACの動作及びカメラ用羽根駆動装置Mの動作について、図15及び図16、図10及び図11を参照しつつ説明する。
先ず、コイル120に非通電の状態で、図15(a)に示すように、ロータ100´´が時計回り(回転角度範囲の一方側)の回転端P1に位置するとき、着磁ロータ部102の磁極の境界線BPが円弧面111a,112aの範囲内にあり、第1突出着磁部104´が第1磁極部111(の平面)と軸線L方向において対向し、又、第2突出着磁部105´が第2磁極部112(の平面)と軸線L方向において対向している。
すなわち、着磁ロータ部102の外周面102a(N極)と第2磁極部112の円弧面112aの間、着磁ロータ部102の外周面102a(S極)と第1磁極部111の円弧面111aの間、第1突出着磁部104´と第1磁極部111との間、第2突出着磁部105´と第2磁極部112との間に、それぞれ磁気的吸引力(保持力)が生じており、ロータ100´´は時計回りの回転端P1に(羽根部材30がストッパ106に当接して位置決めされることで)位置決めされて確実に保持される。
この状態は、カメラ用羽根駆動装置において、羽根部材30が、前述の図10に示すように、ストッパ16に当接して、開口部10a,20aから退避した退避位置(開放位置)に位置決めされた状態に対応する。
この状態において、コイル120に所定向きの通電が行われると、図15(b)に示すように、第1磁極部111にS極が発生し、第2磁極部112にN極が発生する。
これにより、着磁ロータ部102の外周面102a(N極)と第2磁極部112の円弧面112aの間、着磁ロータ部102の外周面102a(S極)と第1磁極部111の円弧面111aの間に、それぞれ電磁力による反発力が生じて、ロータ100´´は反時計回りに素早く起動して回転し始める。
そして、ロータ100´´は、反時計回りに回転して、図15(c)に示すように、(回転角度範囲の他方側)の回転端P2に(羽根部材30がストッパ107に当接して位置決めされることで)位置決めされて停止する。
この状態において、コイル120の通電が断たれると、図15(d)に示すように、着磁ロータ部102の外周面102a(N極)と第1磁極部111の円弧面111aの間、着磁ロータ部102の外周面102a(S極)と第2磁極部112の円弧面112aの間、第1突出着磁部104´と第1磁極部111との間、第2突出着磁部105´と第2磁極部112との間に、それぞれ磁気的吸引力(保持力)が生じて、ロータ100´´は反時計回りの回転端P2に確実に保持される。
この状態は、カメラ用羽根駆動装置において、羽根部材30が、前述の図11に示すように、ストッパ17に当接して、開口部10a,20aに臨む位置(閉鎖位置)に位置決めされた状態に対応する。
一方、図16(a)に示す反時計回りの回転端P2に位置する状態において、コイル120に逆向きの通電が行われると、図16(b)に示すように第1磁極部111及び第2磁極部112にそれぞれ逆の磁極が発生し、ロータ100´´は、素早く時計回りに回転して、図16(c)に示す時計回りの回転端P1に至り、コイル120への通電が断たれるとその回転端P1に位置決めされて保持される。
このとき、カメラ用羽根駆動装置においては、羽根部材30は、前述の図11に示すように開口部10a,20aに臨む位置(閉鎖位置)から前述の図10に示すように開口部10a,20aから退避した位置(開放位置)に移動して位置決めされる。
このように、第1磁極部111及び第2磁極部112の円弧面111a,112aと対向する着磁ロータ部102の他に、ロータ100の軸線L方向において平板状の第1磁極部111(の平面)と対向する第1突出着磁部104´と平板状の第2磁極部112(の平面)と対向する第2突出着磁部105´を設けたことにより、全周に亘って着磁突出部を設ける場合に比べて、質量を軽減、すなわち慣性モーメントを小さくすることができ、所望の磁気的保持力、磁気的吸引力及び反発力を確保しつつも、応答性(起動性)を高めて、ロータ100を素早く回転させることができる。
すなわち、コイル120への非通電時には、第1突出着磁部104´と第1磁極部111との間でかつ第2突出着磁部105´と第2磁極部112との間で磁気的吸引力を生じて安定した保持力(ディテントトルク)が得られ、コイル120への通電時には、主として着磁ロータ部102と第1磁極部111及び第2磁極部112との間で強力な磁気的反発力を生じて強力な起動トルク(駆動トルク)を得ることで、ロータ100´´を素早く起動(回転)させることができる。
このように、ロータ100´´とヨーク110の間において効率の良い磁気回路を形成したことにより、小型化を達成しつつ、所望の駆動トルク、磁気的付勢力(磁気的吸引力、磁気的反発力)等を確保することができ、ロータ100´´を回転端に保持する保持力の強化、慣性モーメント(慣性質量)のさらなる低減によるロータ100´´の高速化等を達成することができる。
図17(a),(b),(c)は、本発明に係る電磁アクチュエータのさらに他の実施形態を示すものであり、前述の図13に示す実施形態に対してロータの形状(第1突出着磁部及び第2突出着磁部の個数)を変更したものである。
この実施形態において、ロータ100´´´は、図17(a),(b),(c)に示すように、貫通孔101、円筒状の外周面102aを画定する着磁ロータ部102、着磁ロータ部102から突出して非着磁に(着磁しないで)形成された駆動ピン103、着磁ロータ部102の外周面102aから径方向外側に向かって所定幅W´にて突出して形成された2つの第1突出着磁部104´及び2つの第2突出着磁部105´を備えている。
すなわち、ロータ100´´´において、第1突出着磁部104´は、軸線L方向において、第1磁極部111の両面に対向するように形成され、第2突出着磁部105´は、軸線L方向において、第2磁極部112の両面に対向するように形成されている。
これによれば、第1突出着磁部104´が第1磁極部111の両面に対向するように二つ形成され、第2突出着磁部105´が第2磁極部112の両面に対向するように二つ形成されているため、磁気的付勢力(吸引力、反発力)をより大きくすることができる。
上記実施形態においては、一つの羽根部材30を駆動する駆動源として本発明に係る電磁アクチュエータACを採用したカメラ用羽根駆動装置Mを示したが、これに限定されるものではなく、複数の羽根部材を駆動する駆動源として本発明に係る電磁アクチュエータACを採用してもよい。
以上述べたように、本発明の電磁アクチュエータは、小型化を達成しつつも、所望の保持力及び駆動トルク(起動トルク)を発生することができるため、カメラ用羽根駆動装置の駆動源として適用できるのは勿論のこと、被動部材を往復動させる必要のあるその他の光学機器あるいは電子機器等の駆動源として有用である。
本発明に係る電磁アクチュエータを駆動源として適用したカメラ用羽根駆動装置を搭載した携帯電話機を示す斜視図である。 本発明に係る電磁アクチュエータを備えたカメラ用羽根駆動装置を示す分解斜視図である。 図2に示すカメラ用羽根駆動装置の平面図である。 図2に示すカメラ用羽根駆動装置の背面図である。 図2に示すカメラ用羽根駆動装置の断面図である。 図2に示すカメラ用羽根駆動装置に含まれる電磁アクチュエータの一部をなすものであり、(a)はロータ及びヨークを示す平面図、(b)はロータ及びヨークを示す側面図、(c)はロータを示す斜視図である。 図2に示すカメラ用羽根駆動装置に含まれる電磁アクチュエータの一部をなすロータ及びヨークの関係を示す平面図である。 (a),(b),(c),(d)は、図2に示す装置に含まれる電磁アクチュエータの動作を説明するためのそれぞれの状態を示す平面図である。 (a),(b),(c),(d)は、図2に示す装置に含まれる電磁アクチュエータの動作を説明するためのそれぞれの状態を示す平面図である。 カメラ用羽根駆動装置の動作を説明するためのものであり、羽根部材が開口部から退避した退避位置にある状態を示す平面図である。 カメラ用羽根駆動装置の動作を説明するためのものであり、羽根部材が開口部に臨む位置にある状態を示す平面図である。 本発明に係る電磁アクチュエータの他の実施形態を示すものであり、(a)はロータ及びヨークを示す平面図、(b)ロータ及びヨークを示す側面図、(c)はロータを示す斜視図である。 本発明に係る電磁アクチュエータのさらに他の実施形態を示すものであり、(a)はロータ及びヨークを示す平面図、(b)ロータ及びヨークを示す側面図、(c)はロータを示す斜視図である。 図13に示す電磁アクチュエータの一部をなすロータ及びヨークの関係を示す平面図である。 (a),(b),(c),(d)は、図13に示す電磁アクチュエータの動作を説明するためのそれぞれの状態を示す平面図である。 (a),(b),(c),(d)は、図13に示す電磁アクチュエータの動作を説明するためのそれぞれの状態を示す平面図である。 本発明に係る電磁アクチュエータのさらに他の実施形態を示すものであり、(a)はロータ及びヨークを示す平面図、(b)ロータ及びヨークを示す側面図、(c)はロータを示す斜視図である。
符号の説明
PH 携帯電話機
PH0 本体
PH1 蓋体
PHw 撮影窓
AC 電磁アクチュエータ
M カメラ用羽根駆動装置
10 地板(基板)
10a 開口部
11 支軸
12 貫通孔
13 凹部
14 ネジ穴
15 支軸
16,17 ストッパ
20 裏板(基板)
20a 開口部
21 長孔
22,23 円孔
30 羽根部材
31 円孔
32 長孔
100,100´,100´´,100´´´ ロータ
L 軸線
101 貫通孔
102 着磁ロータ部
102a 外周面
103 駆動ピン
103a 腕部
103b ピン部
103c 抜け止め片
104,104´ 第1突出着磁部
104a,104b,104a´,105a,105b 外輪郭
105,105´ 第2突出着磁部
110 ヨーク
111 第1磁極部
111a 円弧面
112 第2磁極部
112a 円弧面
113 位置決め円孔
120 励磁用のコイル
130 保持部材
131 ボビン部
132 平板部
133 嵌合孔
134 円孔
C 羽根室
B ネジ
W 所定幅
BP 境界面
P1 回転端
P2 回転端
α 中心角

Claims (6)

  1. 円筒状の外周面を画定する着磁ロータ部及び前記着磁ロータ部から突出して外部に駆動力を及ぼす駆動ピンを有し所定の軸線回りに回動し得るロータと、励磁用のコイルと、前記着磁ロータ部の外周面に対向する円弧面をそれぞれ画定すると共に前記コイルへの通電によりお互いに異なる磁極を生じる平板状の第1磁極部及び第2磁極部を有するヨークと、を備えた電磁アクチュエータであって、
    前記ロータは、前記軸線方向において前記第1磁極部及び第2磁極部とそれぞれ対向し得るべく,前記外周面から径方向に所定幅にて突出すると共に前記軸線を中心として点対称に形成された第1突出着磁部及び第2突出着磁部を含む、
    ことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 前記着磁ロータ部は、前記軸線を通る境界面により二分して着磁され、
    前記第1突出着磁部及び第2突出着磁部は、それぞれ前記境界面により二分して着磁されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁アクチュエータ。
  3. 前記第1突出着磁部は、前記ロータの回転角度範囲の少なくとも一方の回転端において、前記第1磁極部の円弧面の領域からはみ出さない外輪郭をなすように形成され、
    前記第2突出着磁部は、前記ロータの回転角度範囲の少なくとも一方の回転端において、前記第2磁極部の円弧面の領域からはみ出さない外輪郭をなすように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁アクチュエータ。
  4. 前記第1突出着磁部及び第2突出着磁部は、前記ロータの回転方向において、前記第1磁極部及び第2磁極部の円弧面の範囲よりも幅狭の外輪郭をなすように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁アクチュエータ。
  5. 前記第1突出着磁部は、前記軸線方向において、前記第1磁極部の両面に対向するように形成され、
    前記第2突出着磁部は、前記軸線方向において、前記第2磁極部の両面に対向するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一つに記載の電磁アクチュエータ。
  6. 被写体光を通す開口部を有する基板と、前記開口部に臨む位置と前記開口部から退避した退避位置との間を移動自在に設けられた羽根部材と、前記羽根部材を駆動する駆動源とを備え、
    前記駆動源は、請求項1ないし5いずれか一つに記載の電磁アクチュエータである、
    ことを特徴とするカメラ用羽根駆動装置。
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