JP2000193385A - 平面型ヒートパイプ - Google Patents

平面型ヒートパイプ

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JP2000193385A
JP2000193385A JP10367715A JP36771598A JP2000193385A JP 2000193385 A JP2000193385 A JP 2000193385A JP 10367715 A JP10367715 A JP 10367715A JP 36771598 A JP36771598 A JP 36771598A JP 2000193385 A JP2000193385 A JP 2000193385A
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heat pipe
groove
thickness
upper member
flat heat
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Toru Arimoto
徹 有本
Kenya Kawabata
賢也 川畑
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体チップや集積回路基板等の発熱体を冷
却するために使用することができる、薄い厚さの、強度
に優れ、そして、その作動に信頼性のある平面型ヒート
パイプを提供する。 【解決手段】 (1)並列に配置された複数の穴を有す
る、上部材、底部材および支柱部材からなる多穴管と、
(2)底部材の内側に、上部材との間に所定の空間を有
するように形成された、毛細管力を有する内面グルーブ
と、(3)多穴管内に封入された作動流体とを備えた平
面型ヒートパイプ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップや集
積回路基板等の発熱体を冷却するために用いられる平面
型ヒートパイプに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エレクトロニクス機器は、マイク
ロプロセッサ等の高出力、高集積の部品を内蔵してい
る。マイクロプロセッサは集積度が高くなり、高速での
処理を行うために多量の熱を放出する。高出力、高集積
のチップ等を冷却するために、各種の冷却システムが提
案されてきた。その1つに、ヒートパイプがある。ヒー
トパイプには丸パイプ形状のヒートパイプ、平面形状の
ヒートパイプがある。電子機器の冷却用としては、被冷
却部品に取り付ける都合上平面型ヒートパイプが好んで
用いられる。ヒートパイプの内部には作動流体の流路と
なる空間が設けられ、その空間に収容された作動流体
が、蒸発、凝縮等の相変化や移動をすることによって、
熱の移動が行われる。
【0003】密封された空洞部を備え、その空洞部に収
容された作動流体の相変態と移動により熱の移動が行わ
れるヒートパイプの詳細は次の通りである。ヒートパイ
プの吸熱側において、ヒートパイプを構成する容器の材
質中を熱伝導して伝わってきた被冷却部品が発する熱に
より、作動流体が蒸発し、その蒸気がヒートパイプの放
熱側に移動する。放熱側においては、作動流体の蒸気は
冷却され再び液相状態に戻る。このように液相状態に戻
った作動流体は再び吸熱側に移動(還流)する。このよ
うな作動流体の相変態や移動によって熱の移動が行われ
る。重力式のヒートパイプにおいては、相変態によって
液相状態になった作動流体は、重力または毛細管作用等
によって、吸熱側に移動(還流)する。
【0004】図3に押し出し材を利用した多穴管の断面
を示す。押し出し材を利用した多穴管を使用する従来の
平面型ヒートパイプは、押し出し加工によって形成され
た並列する多数の矩形の穴を有し、図示しないウイック
を有する平面型ヒートパイプである。隣接する穴と穴の
間に形成された壁が支柱としての機能を有しており、ヒ
ートパイプの強度を高めている。
【0005】図4に押し出し材を利用した多穴管からな
る別の従来の平面型ヒートパイプを示す。図4に示すよ
うに、押し出し材を利用した多穴管からなる従来の平面
型ヒートパイプにおいては、押し出し材の各穴にウイッ
クとしてのワイヤーを挿入し、管壁とワイヤーとが接触
する部分に毛細管力をもたせることによって、ヒートパ
イプの水平作動および逆動作を可能にしている。平面型
ヒートパイプは各種加工、例えば、押し出し材を利用し
て形成される。従来の平面型ヒートパイプの材質は一般
的には、アルミニウム、銅等である。押し出し材を利用
した多穴管の材質としてはアルミニウムが適している。
また、作動流体としては、水、フロン、代替フロン、ア
セトン、メタノール等がある。なお、ヒートパイプの両
端は通常溶接によって密封されている。
【0006】しかしながら、多穴管からなるヒートパイ
プの各穴にワイヤーを挿入した図4に示すヒートパイプ
では、毛細管現象を得るためのワイヤーの外径が太く、
ヒートパイプの厚さが大きくなるという問題点があっ
た。
【0007】図5に押し出し材を利用した多穴管からな
る更に別の従来の平面型ヒートパイプを示す。上述した
多穴管の各穴にワイヤーを挿入したヒートパイプの厚さ
を小さくするために、図5に示すように、この従来の多
穴管からなる平面型ヒートパイプにおいては、ワイヤー
を使用する代わりに、多穴管からなる平面型ヒートパイ
プの上部材および下部材の内側にそれぞれグルーブ加工
を施し、毛細管力を有するグルーブを形成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、押し出
し材を利用したグルーブを有する多穴管からなる従来の
平面型ヒートパイプには下記の問題点がある。即ち、上
述した従来の平面型ヒートパイプは、押し出し加工によ
って成形するので、ヒートパイプ全体の厚さが大きく、
所定の厚さ以下に小さくすることが困難であり、ポータ
ブル型電気機器等の非常に幅の薄い機器に使用すること
ができないという問題点がある。
【0009】更に、上述した従来の平面型ヒートパイプ
は、多穴管の上部材および下部材の両内面にグルーブを
形成し、しかも、上部材と下部材との間に所定の間隔を
設けなければならないので、ある一定以下の厚さにする
ことが困難である。即ち、上部材と下部材との間には、
蒸気流のための所定の間隔を確保することが必要であ
り、ヒートパイプの厚さを薄くするために、所定の間隔
を小さくすると、蒸気流が制限されて熱移動が充分行わ
れないという問題点がある。更に、ヒートパイプの厚さ
を薄くするために、溝の深さを小さくすると、溝が毛細
管力を失い。ヒートパイプとして充分に機能しないとい
う問題点がある。上述したように、従来のヒートパイプ
では、上部材と下部材との間に所定の間隔を確保するこ
とと、毛細管力を有する溝を備えることとを両方満足し
つつ、ヒートパイプの厚さを薄くすることができなかっ
た。
【0010】従って、この発明の目的は、半導体チップ
や集積回路基板等の発熱体を冷却するために使用するこ
とができる、薄い厚さの、強度に優れ、そして、その作
動に信頼性のある平面型ヒートパイプを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述した従
来の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、
平面型ヒートパイプは通常水平状態または水平面からの
傾斜角度が小さい傾斜状態において使用されるので、凝
縮部で凝縮された作動流体が蒸発部に戻るときには、多
穴管の各穴の重力方向にある底部のみに作動流体が存在
していることが判明した。その結果、作動流体が存在す
る面のみにグルーブを設ければ、従来の溝の深さ分だけ
ヒートパイプの厚さを薄くすることができることを知見
した。即ち、このようにすると、上部材と下部材との間
に所定の間隔を確保し、しかも、所要の深さを有する溝
を備えることができ、ヒートパイプの厚さを薄くして
も、十分にヒートパイプとして機能することを知見し
た。
【0012】この発明は、上記知見に基づいてなされた
ものであって、この発明の平面型ヒートパイプの第1の
態様は、下記部材を備えたことを特徴とするものであ
る。 (1)並列に配置された複数の穴を有する、上部材、底
部材および支柱部材からなる多穴管と、(2)前記底部
材の内側に、前記上部材との間に所定の空間を有するよ
うに形成された、毛細管力を有する内面グルーブと、
(3)前記多穴管内に封入された作動流体
【0013】この発明の平面型ヒートパイプの第2の態
様は、前記多穴管の厚さが3mm以下であることを特徴
とするものである。
【0014】この発明の平面型ヒートパイプの第3の態
様は、前記多穴管の前記上部材および前記底部材が0.
1〜1.0mmの範囲内の肉厚を有する熱伝導性材から
なっていることを特徴とするものである。
【0015】この発明の平面型ヒートパイプの第4の態
様は、前記内面グルーブは、長手方向に延びる複数個の
溝からなっており、前記溝の深さが0.1〜1.0mm
の範囲内であることを特徴とするものである。
【0016】この発明の平面型ヒートパイプの第5の態
様は、前記所定の空間は、前記内面グルーブの頂部と前
記上部材の内側との間の空間からなっており、前記空間
は0.15〜2.0mmの範囲内であることを特徴とす
るものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の平面型ヒートパイプの態
様について詳細に説明する。図1は、この発明の平面型
ヒートパイプの断面を示す図である。図1に示すよう
に、この発明の平面型ヒートパイプは、並列に配置され
た複数の穴を有する、上部材、底部材および支柱部材か
らなる多穴管と、上述した底部材の内側に、上述した上
部材との間に所定の空間を有するように形成された、毛
細管力を有する内面グルーブと、多穴管内に封入された
作動流体とからなっている。
【0018】多穴管は、熱伝導性材からなっており、熱
伝導性材としては、銅、アルミニウム、鋼、ステンレス
鋼、ニッケル、チタン、ガラス、セラミックス等があ
る。その中でも、銅、アルミニウムが適している。その
結果、熱伝導性に優れた多穴管によって、熱拡散に優れ
たヒートパイプを得ることができる。作動流体として、
従来と同様に、水、代替フロン、アセトン、メタノー
ル、ヘリウム、窒素、アンモニア、ダウサムA、ナフタ
リン、ナトリウム等を使用することができる。
【0019】この発明の平面型ヒートパイプの上部材お
よび底部材は、0.1〜1.0mmの範囲内の肉厚を有
する上述した熱伝導材料からなっている。上部材および
底部材の肉厚が0.1mm未満では、蒸気化した作動流
体の蒸気圧に耐えることができず、また、ヒートパイプ
の強度が低下する。一方、上部材および底部材の肉厚が
1.0mmを超えると、ヒートパイプ全体の厚さが大き
くなってしまう。なお、上部材および底部材の肉厚は
0.2〜0.7mmの範囲内であることが望ましい。
【0020】なお、この発明の上部材、底部材、およ
び、支柱部材は、押し出し成形によって一体的に形成さ
れている。
【0021】この発明の平面型ヒートパイプの底部材の
内側に形成される内面グルーブは、長手方向に延びる複
数個の溝からなっており、前記溝の深さが0.1〜1.
0mmの範囲内であり、望ましくは、0.15〜0.7
mmの範囲内である。溝は、U字形、コ形、V字形等の
各種形状の溝からなっている。複数個の溝によって、ヒ
ートパイプに毛細管力が付与される。即ち、複数個の溝
に収容された作動流体は、吸熱側において被冷却部品の
発熱によって蒸気になり、上部材、底部材および支柱部
材によって形成される空間を蒸気流として流れ、放熱側
において冷却され液体状態に戻る。このように液体状態
に戻った作動流体は、上述した溝の有する毛細管現象に
よって再び吸熱側に移動する。
【0022】図2はこの発明の平面型ヒートパイプの内
面グルーブの断面の詳細を示す図である。図6は従来の
平面型ヒートパイプの内面グルーブの断面の詳細を示す
図である。図2および図6を参照して、この発明の内面
グルーブを従来の内面グルーブと比較しながら説明す
る。
【0023】図6において、上部材および下部材の肉厚
をaで示す。bは毛細管力を有するために必要なグルー
ブの深さを示す。cは蒸発した作動流体の蒸発流が流れ
るための空間を得るために必要な間隔を示す。図6から
明らかなように、従来のヒートパイプには、ヒートパイ
プの所要の強度を確保するために必要な上部材、下部材
の肉厚(a)、上部材、下部材のそれぞれの内側に設け
られた溝の深さ(b)、および、蒸発した作動流体の蒸
発流が流れる空間(c)が必要であり、ヒートパイプの
厚さ(t1)は、t1=2×(a+b)+cで表され
る。
【0024】これに対して、本発明のヒートパイプに
は、ヒートパイプの所要の強度を確保するために必要な
上部材、下部材の肉厚(a)、底部材の内側に設けられ
た溝の深さ(b)、および、蒸発した作動流体の蒸発流
が流れる空間(c)が必要であり、ヒートパイプの厚さ
(t2)は、t2=2×a+b+cで表される。従っ
て、本発明のヒートパイプの厚さは、従来のヒートパイ
プの厚さと比較して、溝の深さ分だけ薄くなる。
【0025】この発明の平面型ヒートパイプにおける、
前記所定の空間は、前記内面グルーブの頂部と前記上部
材の内側との間の空間からなっており、前記空間は0.
15〜2.0mmの範囲内である。
【0026】この発明の平面型ヒートパイプの多穴管の
厚さは3mm以下である。即ち、平面型ヒートパイプ全
体の厚さが3mm以下である。全体の厚さを3mm以下
にすることによって、コンパクトなポータブル型電子機
器等の冷却用に使用することが可能になる。
【0027】
【実施例】実施例1 図1および図2に示すように、肉厚0.5mmの上部材
1、深さ0.5mmの溝4を有する肉厚0.5mmの底
部材2、長さ200mmの、複数の穴を有する銅合金製
の多穴管を作製し、真空引きして、作動流体として水を
使用し、両端部を溶接によって密封して本発明の平面型
ヒートパイプを製作した。底部材の溝の頂部と上部材の
内面との間に設けられた間隔は1.5mmであった。こ
のように製作された本発明の平面型ヒートパイプの厚さ
は3mmであった。
【0028】このように製作された平面型ヒートパイプ
を、CD−ROM装置、DVD装置、ゲーム機等におい
て使用される光学読み取り装置のレーザ発振部に適用し
たところ、発熱を効果的に移動させることができ、良好
な冷却効果が得られた。従って、非常に薄い厚さの底部
材の内側のみにグルーブを有する多穴管を使用した平面
型ヒートパイプによって良好な冷却効果が得られること
がわかる。
【0029】実施例2 図1および図2に示すように、肉厚0.3mmの上部材
1、深さ0.3mmの溝4を有する肉厚0.3mmの底
部材2、長さ150mmの、複数の穴を有する銅合金製
の多穴管を作製し、真空引きして、作動流体として水を
使用し、両端部を溶接によって密封して本発明の平面型
ヒートパイプを製作した。底部材の溝の頂部と上部材の
内面との間に設けられた間隔は0.7mmであった。こ
のように製作された本発明の平面型ヒートパイプの厚さ
は1.6mmであった。
【0030】このように製作された平面型ヒートパイプ
を、ノートブックパソコンに適用したところ、発熱を効
果的に移動させることができ、良好な冷却効果が得られ
た。従って、非常に薄い厚さの底部材の内側のみにグル
ーブを有する多穴管を使用した平面型ヒートパイプによ
って良好な冷却効果が得られることがわかる。
【0031】実施例3 図1および図2に示すように、肉厚0.15mmの上部
材1、深さ0.15mmの溝4を有する肉厚0.15m
mの底部材2、長さ170mmの、複数の穴を有する銅
合金製の多穴管を作製し、真空引きして、作動流体とし
て水を使用し、両端部を溶接によって密封して本発明の
平面型ヒートパイプを製作した。底部材の溝の頂部と上
部材の内面との間に設けられた間隔は0.55mmであ
った。このように製作された本発明の平面型ヒートパイ
プの厚さは1.0mmであった。
【0032】このように製作された平面型ヒートパイプ
を、小型CPUのチップに適用したところ、発熱を効果
的に移動させることができ、良好な冷却効果が得られ
た。従って、非常に薄い厚さの底部材の内側のみにグル
ーブを有する多穴管を使用した平面型ヒートパイプによ
って良好な冷却効果が得られることがわかる。 実施例4
【0033】図1および図2に示すように、肉厚0.5
mmの上部材1、深さ0.5mmの溝4を有する肉厚
0.5mmの底部材2、長さ200mmの押し出し成形
によって一体成形された、複数の穴を有するアルミニウ
ム製の多穴管を作製し、真空引きして、作動流体として
代替フロンを使用し、両端部を溶接によって密封して本
発明の平面型ヒートパイプを製作した。底部材の溝の頂
部と上部材の内面との間に設けられた間隔は1.5mm
であった。このように製作された本発明の平面型ヒート
パイプの厚さは3mmであった。
【0034】このように製作された平面型ヒートパイプ
を、CD−ROM装置、DVD装置、ゲーム機等におい
て使用される光学読み取り装置のレーザ発振部に適用し
たところ、発熱を効果的に移動させることができ、良好
な冷却効果が得られた。従って、非常に薄い厚さの底部
材の内側のみにグルーブを有する多穴管を使用した平面
型ヒートパイプによって良好な冷却効果が得られること
がわかる。
【0035】実施例5 図1および図2に示すように、肉厚0.3mmの上部材
1、深さ0.3mmの溝4を有する肉厚0.3mmの底
部材2、長さ150mmの押し出し成形によって一体成
形された、複数の穴を有するアルミニウム製の多穴管を
作製し、真空引きして、作動流体として代替フロンを使
用し、両端部を溶接によって密封して本発明の平面型ヒ
ートパイプを製作した。底部材の溝の頂部と上部材の内
面との間に設けられた間隔は0.7mmであった。この
ように製作された本発明の平面型ヒートパイプの厚さは
1.6mmであった。
【0036】このように製作された平面型ヒートパイプ
を、ノートブックパソコンに適用したところ、発熱を効
果的に移動させることができ、良好な冷却効果が得られ
た。従って、非常に薄い厚さの底部材の内側のみにグル
ーブを有する多穴管を使用した平面型ヒートパイプによ
って良好な冷却効果が得られることがわかる。
【0037】実施例6 図1および図2に示すように、肉厚0.15mmの上部
材1、深さ0.15mmの溝4を有する肉厚0.15m
mの底部材2、長さ170mmの押し出し成形によって
一体成形された、複数の穴を有するアルミニウム製の多
穴管を作製し、真空引きして、作動流体として代替フロ
ンを使用し、両端部を溶接によって密封して本発明の平
面型ヒートパイプを製作した。底部材の溝の頂部と上部
材の内面との間に設けられた間隔は0.55mmであっ
た。このように製作された本発明の平面型ヒートパイプ
の厚さは1.0mmであった。
【0038】このように製作された平面型ヒートパイプ
を、小型CPUのチップに適用したところ、発熱を効果
的に移動させることができ、良好な冷却効果が得られ
た。従って、非常に薄い厚さの底部材の内側のみにグル
ーブを有する多穴管を使用した平面型ヒートパイプによ
って良好な冷却効果が得られることがわかる。
【0039】上述したように、本発明の平面型ヒートパ
イプは薄く、強度に優れているので小型CPUのチッ
プ、ノートブックパソコン、CD−ROM装置、DVD
装置、ゲーム機等において使用される光学読み取り装置
のレーザ発振部等、各種電子機器の筐体の冷却用に使用
することができる
【0040】
【発明の効果】上述したように、この発明によると、ヒ
ートパイプ全体の厚さが非常に薄く、強度に優れ、そし
て、その作動に信頼性のある平面型ヒートパイプが提供
することができ、半導体チップや集積回路基板等の発熱
体を冷却するために使用でき、産業上利用価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の、この発明の平面型ヒート
パイプの断面を示す図である。
【図2】図2は、この発明の平面型ヒートパイプの内面
グルーブの断面の詳細を示す図である。
【図3】図3は、押し出し材を利用した多穴管からなる
従来の平面型ヒートパイプを示す図である。
【図4】図4は、押し出し材を利用した多穴管からなる
別の従来の平面型ヒートパイプを示す。
【図5】図5は、押し出し材を利用した多穴管からなる
更に別の従来の平面型ヒートパイプを示す図である。
【図6】図6は従来の平面型ヒートパイプの内面グルー
ブの断面の詳細を示す図である。
【符号の説明】
1.上部材 2.底部材 3.支柱部材 4.溝 11.上部材 12.下部材 13.支柱部材 14.ワイヤー 15.溝 a.肉厚 b.溝の深さ c.空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記部材を備えたことを特徴とする平面
    型ヒートパイプ。(1)並列に配置された複数の穴を有
    する、上部材、底部材および支柱部材からなる多穴管
    と、(2)前記底部材の内側に、前記上部材との間に所
    定の空間を有するように形成された、毛細管力を有する
    内面グルーブと、(3)前記多穴管内に封入された作動
    流体
  2. 【請求項2】 前記多穴管の厚さが3mm以下であるこ
    とを特徴とする請求項1の平面型ヒートパイプ。
  3. 【請求項3】 前記多穴管の前記上部材および前記底部
    材が0.1〜1.0mmの範囲内の肉厚を有する熱伝導
    性材からなっていることを特徴とする、請求項1または
    2に記載の平面型ヒートパイプ。
  4. 【請求項4】 前記内面グルーブは、長手方向に延びる
    複数個の溝からなっており、前記溝の深さが0.1〜
    1.0mmの範囲内であることを特徴とする、請求項1
    から3の何れか1項に記載の平面型ヒートパイプ。
  5. 【請求項5】 前記所定の空間は、前記内面グルーブの
    頂部と前記上部材の内側との間の空間からなっており、
    前記空間は0.15〜2.0mmの範囲内であることを
    特徴とする、請求項1から4の何れか1項に記載の平面
    型ヒートパイプ。
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