JP2000193384A - 熱交換器用伝熱管 - Google Patents
熱交換器用伝熱管Info
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- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D7/00—Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
- F28D7/10—Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being arranged one within the other, e.g. concentrically
- F28D7/12—Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being arranged one within the other, e.g. concentrically the surrounding tube being closed at one end, e.g. return type
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Abstract
も破損や腐食をなくして長期間使用でき、熱効率に優
れ、しかも、炉内に投入するゴミの量や燃焼の状態の変
化により、炉内温度が急激に変化しても、このときの熱
衝撃に耐えることが出来る熱交換器用伝熱管を得る。 【解決手段】気孔率が10〜35%以上で、熱衝撃温度
500゜Cでの初期室温強度からの劣化率が40%以下
のセラミックスを用いる。
Description
から排出される1000℃以上の高温ガスから熱を回収
するのに適した熱交換器用伝熱管に関する。
方自治体の焼却炉で燃やされ、燃焼後の焼却灰及び排煙
中の飛灰には重金属成分やダイオキシン、フラン等の有
害物質が含まれている。
埋められていたが、最終処分場の立地条件は厳しく、場
所の確保も難しくなっており、加えてダイオキシンやフ
ラン等の有害物質の規制が法律や条令でかなり厳しくな
りつつあるため、焼却灰や飛灰を回収し、これを再溶融
することにより有害物質を無害化する大型の溶融炉の必
要性が年々高まっている。
ば、焼却灰の1/2から1/4程度にその体積を小さく
することができる。また、ダイオキシン等の有害物質を
高熱により分解し無害化できる。これらの理由により、
前記溶融炉での高温加熱処理が有望視されている。
焼却して廃棄物の威容化を行うことを目的として設置さ
れるものであるが、エネルギーの有効利用の観点から焼
却時の排ガスのもつ熱エネルギーを回収し、発電、燃焼
用空気の予熱、暖房等に利用している。そして、前記熱
エネルギーを最大限回収するためには、まず熱交換器で
熱を回収することにより排ガス温度を可能な限りの低温
となるまで冷却することが重要である。従来の熱交換器
は、500〜600℃程度の温度環境で使用されていた
が、近年の焼却炉や溶融炉では1200〜1300℃で
運転される。
に設置される熱交換器に使用され、伝熱管内外を流通す
る雰囲気や媒体の熱エネルギーを交換する。図3におい
て、従来の熱交換器を設けた焼却炉の概略を説明する
と、熱交換器用伝熱管(以下、伝熱管という)101、
燃焼用の圧送空気を通すための空気管103、熱交換器
110で加熱された空気を発電用のタービンヘ送るため
の空気管104、熱交換器110で加熱された空気を分
岐し焼却炉106へ予熱空気として送る空気管105、
焼却炉106からの排ガスを通す排気ダクト107、排
気ダクト107の中途に挿入し、設置された熱交換器1
10が設置されている。伝熱管101は、このようなゴ
ミ焼却炉や溶融炉に設置される熱交換器110で系内外
の雰囲気熱エネルギーを交換するもので、ここで、置換
された熱エネルギーは焼却炉内106に導入される空気
の予熱や、発電用の蒸気発生用に使用される。従来、こ
のような1000度をこえる熱交換機110では、ステ
ンレス鋼またはCr−Ni合金鋼管体の外面もしくは内
面に普通鋼製の被覆層を形成し使用していた。(特公昭
60ー216192公報参照)
0℃を超える高温で運転される近年の焼却炉では、腐食
性の強いダストやHClガスが発生し、そのため、上記
従来のステンレス鋼又はCr―Ni合金鋼からなる管体
の外面若しくは内面に、普通鋼製の被覆層を介してA1
メツキ層を形成したものの場合、熱や腐食性ガスにより
腐食し、実用に耐えるものではなかった。
ックを熱交換器に利用することが提案されているが(特
開昭59−466492号参照)、実際には、焼却炉の
ような大型の炉では、セラミックの伝熱管と金属製の熱
交換器本体との熱膨張差を考慮した設計が必要である。
従来の伝熱管はパイプ状であり、その両端を熱交換器本
体で保持した形状をしている。この場合、セラミック製
の伝熱管を使用すると、1200℃程度の高温では、伝
熱管の両端部分が熱交換器本体との熱膨張差で破損して
しまうおそれがあった。又、炉内に投入するゴミの量や
燃焼の状態の変化により、炉内温度が急激に変化する場
合があり、このときの熱衝撃に耐えられず、破損してし
まうことがあった。
れたものであり、その目的は1000℃以上の高温環境
でも破損や腐食をなくして長期間使用でき、熱効率に優
れる熱交換器用伝熱管とすることにある。
て行われたもので、一端が開口され他端が閉塞した筒状
体、又は両端が開口した筒状体から成り、その外周面が
高温雰囲気に晒され、内部で熱交換用の流体を流通させ
るようにした熱交換器用伝熱管であって、気孔率が10
〜35%で、熱衝撃温度500゜Cでの初期室温強度か
らの劣化率が40%以下のセラミックスを用いたもので
ある。即ち、多孔質体を用いることによって耐熱衝撃性
を高めるとともに、気孔率を上記範囲とすることによ
り、リークの恐れを防止するようにした。
以上であり、室温での抗折強度が50MPa以上で、伝
熱管の外周面の表面粗さが、Ra50μm以下である、
多孔質熱交換器用伝熱管を用いたものである。
5〜50μmのSiC結晶粒子を10〜30重量%、平
均粒径が0.5〜5μmのSiC結晶粒子又はSi3N
4結晶粒子を60〜85重量%、Al2 O3 を1〜5
%、Y2 O3 を0.1〜5%含有する多孔質複合材料を
用いることにより、これらの特性を確実に得ることが出
来る。このように平均粒径5〜50μmの粒径大SiC
結晶粒子を含有することにより、意識的に焼結性を低下
させ好的な多孔質体を得ることが出来る。
詳述する。
断面図、図2は熱交換器を設けた焼却炉の概略を表すブ
ロック図である。
焼却炉の概略を説明すると、熱交換器用伝熱管(以下、
伝熱管という)1、燃焼用の圧送空気を通すための空気
管3、熱交換器10で加熱された空気を発電用のタービ
ンヘ送るための空気管4、熱交換器10で加熱された空
気を分岐し焼却炉6へ予熱空気として送る空気管5、焼
却炉6からの排ガスを通す排気ダクト7、排気ダクトア
の中途に挿入し、設置された熱交換器10が設置されて
いる。伝熱管1は、このようなゴミ焼却炉や溶融炉に設
置される熱交換器10で系内外の雰囲気熱エネルギーを
交換するもので、ここで、置換された熱エネルギーは焼
却炉内6に導入される空気の予熱や、発電用の蒸気発生
用に使用される。
下、伝熱管という)、2は伝熱管1の開口の周囲に設け
られたフランジである。図1(a)に示すようにフラン
ジ2を一体的に形成したり、あるいは図1(b)に示す
ように、熱交換器用伝熱管とフランジを別々に作製して
組み付けても良い。
6等の燃焼炉の排気ダクト7中に設置され晒された状態
で使用されるものであり、一端が開口され他端が閉塞し
ている筒状体を成し、前記閉塞部側が燃焼炉の排気ダク
ト7中に晒され、その内部を熱交換用の流体が流通する
伝熱管である。そして、この伝熱管1の材質に気孔率1
0〜35%以上のセラミックスを用いた。これは気孔率
が10%未満では、耐熱衝撃の緩和効果が得られにく
く、逆に35%をこえる場合は、チューブ内を循環し熱
交換されるAirが内圧が高いためリークしてしまい効
率が悪くなる問題があるためである。
温度500℃での初期室温強度からの劣化率を40%以
下とした。熱衝撃温度500℃での初期室温強度からの
劣化率が40%をこえると、1200〜1300℃近傍
で運転される焼却炉内近傍で多量の焼却灰や外気が入っ
た場合、炉内温度が700〜800℃レベル迄急速に低
下する可能性がある。その際炉内にセットされたセラミ
ック伝熱管にも熱衝撃が加わり、最悪の場合破損に至
る。
加熱したテストピースを、水中に投下することによって
行う。このとき、水に接した面は水に冷やされて温度が
下がり縮もうとし、水に接していない部分は暖かいまま
で膨張した状態である。すると内部に引っ張り応力がは
たらき、テストピースに熱衝撃によるクラック等がはい
ることとなる。なお、このときの条件は、以下の通りで
ある。
mm、テストピース温度:500℃ (ロ)水中温度:室温(30℃) そして上記耐熱衝撃試験後の強度を測定し、初期の室温
強度に対する劣化率を求める。本発明ではこの劣化率が
40%以下であるようなセラミックスを用いるのであ
る。
伝導率を15W/mk以上とすることが好ましい。熱伝
導率が15W/mk以下であると、伝熱管として使用す
る為、所定の熱交換機能が得られないためである。
が50MPa以上のものを用いることが好ましい。これ
が室温での抗折強度が50MPa未満であると、炉内へ
の伝熱管の搬入、セット、メンテナンス時の取り外し等
の必要性があり、また、作業時に人為的なミスも加わ
り、カケ、割れ、クラックなどが生じる為である。
平均粗さ(Ra)50μmをこえると、明らかにダスト
の付着が見られ、伝熱管の熱交換効率を阻害する。
粒径が5〜50μmの粗大なSiC結晶粒子を10〜3
0重量%、平均粒径が0.5〜5μmのSiC結晶粒子
又はSi3 N4 結晶粒子を60〜85重量%、Al2 O
3 を1〜5%、Y2 O3 を0.1〜5%含有する多孔質
複合セラミックスを用いる。
リアと混合された平均粒径5〜50μmの粗大なSiC
結晶粉体と0.5〜5μmのSiC結晶粉体、又はSi
3 N4 結晶粉体を、乾式混合機を用いて混合し、その後
湿式ミキサーを用いてバインダーと混合し、これを用い
て、金型プレス、冷間静水圧加圧成形(SIP)等を用
いて、成形後、1700〜2000゜C、還元雰囲気中
で焼成する。このとき粗大なSiC結晶粉体を含有させ
ることで、焼結性が低下し、上述したような適度な気孔
を形成することができる。
ことなく、U字管構造、両端解放構造等の他の形状での
使用が可能である。
即ち平均粒径の大きなSiC結晶粒子と、平均粒径の小
さなSiC結晶粒子又はSi3 N4 結晶粒子及び、アル
ミナ、イットリア等の焼結助剤を調合した原料を作製
し、これに成形バインダー5重量%を加えて造粒し、成
形圧1t/cm2 で金型プレス成形し、その後1800
℃、2時間、還元雰囲気で焼成して、多孔質焼結体を得
た。
験片を作製した。サイズは3×4×50mmとした。こ
れら用いて、表1、2の各種特性を測定し、熱交換器用
伝熱管として使用できるかどうかの適否を判定した。
50μmの粗大なSiC結晶粒子を10〜30重量%、
平均粒径が0.5〜5μmのSiC結晶粒子又はSi3
N4結晶粒子を60〜85重量%、Al2 O3 を1〜5
%、Y2 O3 を0.1〜5%含有する多孔質複合材料を
用い、気孔率が10〜35%としたものは、熱衝撃温度
500℃での初期室温強度からの劣化率が40%以下、
熱伝導率が15W/mk以上となり、熱交換器用伝熱管
として適することがわかる。
φ100×1500Lチューブを作製、表面切削加工条
件を変え、表面粗さの異なった伝熱管を成形後焼成し
た。これを溶融炉内に500Hr設置し、取り出した後
の表面ダストの付着状況を確認した。結果は表3の通り
である。
心線平均粗さ(Ra)50μm以下において、ダストの
付着は見られてなかった。
で、熱衝撃温度500゜Cでの初期室温強度からの劣化
率が40%以下のセラミックスからなる熱交換器用伝熱
管を用いることにより、1200〜1300゜Cで運転
される焼却炉や溶融炉用の熱交換器伝熱管として、高温
下での熱衝撃による破損が無く、又、ダスト付着が少な
く、HClガス等からの耐腐食性に優れ、最終的には熱
交換性能に優れた伝熱管を得ることができる。
す断面図である。
略を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
Claims (3)
- 【請求項1】一端が開口され他端が閉塞した筒状体、又
は両端が開口した筒状体から成り、その外周面が高温雰
囲気に晒され、内部で熱交換用の流体を流通させるよう
にした熱交換器用伝熱管であって、気孔率が10〜35
%で、熱衝撃温度500℃での初期室温強度からの劣化
率が40%以下であるセラミックスを用いることを特徴
とする熱交換器用伝熱管。 - 【請求項2】上記セラミックスが、熱伝導率が15W/
mk以上で、かつ室温での抗折強度が50MPa以上
で、伝熱管の外周面の表面粗さが、Ra50μm以下で
あることを特徴とする、請求項1に記載の熱交換器用伝
熱管。 - 【請求項3】上記セラミックスが、平均粒径が5〜50
μmのSiC結晶粒子を10〜30重量%、平均粒径が
0・5〜5μmのSiC結晶粒子又はSi3 N4 結晶粒
子を60〜85重量%、Al2 O3 を1〜5%、Y2 O
3 を0.1〜5%含有することを特徴とする請求項1、
2に記載の熱交換器用伝熱管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37172398A JP3548446B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 熱交換器用伝熱管 |
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JP37172398A Expired - Fee Related JP3548446B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 熱交換器用伝熱管 |
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JP (1) | JP3548446B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101370374B1 (ko) | 2013-12-06 | 2014-03-05 | 에스엠메탈(주) | 소각장용 고온공기 가열기 튜브 |
WO2015182553A1 (ja) * | 2014-05-28 | 2015-12-03 | 京セラ株式会社 | 流路部材およびこれを用いた熱交換器ならびに半導体モジュール |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP37172398A patent/JP3548446B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2015182553A1 (ja) * | 2014-05-28 | 2015-12-03 | 京セラ株式会社 | 流路部材およびこれを用いた熱交換器ならびに半導体モジュール |
JPWO2015182553A1 (ja) * | 2014-05-28 | 2017-04-20 | 京セラ株式会社 | 流路部材およびこれを用いた熱交換器ならびに半導体モジュール |
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---|---|
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