JP2000193189A - 重量物支持装置 - Google Patents

重量物支持装置

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JP2000193189A
JP2000193189A JP10372645A JP37264598A JP2000193189A JP 2000193189 A JP2000193189 A JP 2000193189A JP 10372645 A JP10372645 A JP 10372645A JP 37264598 A JP37264598 A JP 37264598A JP 2000193189 A JP2000193189 A JP 2000193189A
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JP10372645A
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Susumu Nabeoka
進 鍋岡
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】支持部で摺動変位が生じる重量物支持装置に於
いて、高温、高面圧下でも滑り性を確保し、接触部近傍
の変形、亀裂の発生を防止する。 【課題を解決するための手段】被支持重量物側5に被支
持摺接面13を設け、建屋側7の前記被支持摺接面と対
向する位置に渦巻状、又は同心多重円状とした摺接座2
1を溶接付けし、前記被支持摺接面が摺接座に当接して
前記被支持重量物が建屋側に支持される重量物支持装置
に係り、前記被支持重量物の支持部と建屋側の支持部と
は渦巻状、又は同心多重円状とした摺接座を介して接触
するので、接触面は渦巻状、又は同心多重円状の線状接
触面となり、支持部の全面に亘り均等に接触し、前記被
支持重量物の支持部と建屋側の支持部との間で摺動が容
易になり、又摺動により発生した金属粉は摺接座の溝に
溜るので、被摺接面を傷付けることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は重量物例えば脱硝装
置の脱硝反応器の様な重量物を支持する場合の重量物支
持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】事業ボイラとして石炭炊きボイラがある
が、石炭炊きボイラでは石油等他の燃料に比べ、燃焼性
が悪いので排ガス中に含まれるNOx及び未燃焼分が発
生し易い。従って、脱硝装置が設けられ、排ガスよりN
Oxを除去、低減している。
【0003】前記脱硝装置は煙道途中に設けられた脱硝
反応器を具備し、該脱硝反応器はアンモニアを還元剤と
して触媒の存在下で排ガスの脱硝を行うものである。
【0004】前記脱硝反応器入口の排ガス温度は通常3
50°〜400°と高く、石炭炊きボイラの始動、停止
に伴い前記脱硝反応器は大きな温度変化を呈する。
【0005】図3に於いて、脱硝反応器及び従来の重量
物支持装置について説明する。
【0006】鉛直方向に向けられた煙道1に脱硝反応器
2が設けられ、排ガスは該脱硝反応器2を上方から下方
に向って流れる。
【0007】前記脱硝反応器2について略述する。
【0008】鉄骨枠組3には触媒ユニット4が3層に収
納可能であり、前記鉄骨枠組3の周囲は外壁(図示せ
ず)により密閉されている。前記鉄骨枠組3は複数の水
平な支持ビーム5に立設され、該支持ビーム5の両端は
支持装置6を介して建屋側の横梁7に支持されている。
尚、8は前記支持ビーム5の補強斜材である。
【0009】上述した様に、ボイラの始動、停止に伴
い、前記脱硝反応器2は常温から300°以上の範囲を
温度変化する。従って、前記支持装置6は前記脱硝反応
器2の熱膨張の変位が許容される様に前記横梁7に対し
前記支持ビーム5の両端が水平方向に移動できる構造と
なっている。
【0010】図4、図5に於いて従来の支持装置6につ
いて説明する。
【0011】前記支持ビーム5の先端下面には支脚10
が溶接付され、前記横梁7の上面には前記支脚10に対
向し、台座11が溶接付されている。
【0012】十字に組合わされた垂直支板14に矩形の
上板12と矩形の下板13とが溶接付けされ、前記支脚
10が構成される。前記台座11は、十字に組合わされ
た垂直支板15の上端に座板16を溶接付けしたもので
あり、前記台座11は前記横梁7の上面に溶接付けされ
る。
【0013】上述した様に、前記脱硝反応器2の熱膨張
により前記支持ビーム5の先端は前記横梁7に対して水
平方向に相対移動し、前記支持ビーム5先端と前記横梁
7の相対変位は前記支脚10と台座11との接触面の滑
りとして現れる。
【0014】従来の支持装置6では支脚10と台座11
間の滑りを容易にする為、前記支脚10と台座11と座
板16との間にライナプレート17を介設している。該
ライナプレート17は鋼片の上下両面をショットブラス
トし、更に酸洗い処理をした後モリブデンを焼付けコー
ティングしたものである。モリブデンの自己潤滑性によ
り前記台座11と座板16間の摩擦抵抗を減少させ、前
記支脚10と台座11との接触面の滑りが容易に行われ
る様にしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記した脱硝反応器2
は800トンを越える大重量物であり、前記支脚10と
台座11との接触面の面圧は、前記台座11と座板16
が全面で均等に接触したとしても60Kg/cm以上
の高い値となる。更に、前記支脚10と台座11との接
触は、前記下板13と座板16との接触であり、前記下
板13、座板16は十字に組合わせた前記垂直支板1
4,15によって支持されている。前記下板13、座板
16の鉛直方向の剛性は前記垂直支板14,15の鉛直
方向の剛性に比べれば極めて小さい。この為、前記下板
13、座板16に高い面圧が作用した場合、前記下板1
3、座板16は撓み、両者が実質的に接触するのは前記
垂直支板14,15が溶接されている部分、特に前記垂
直支板14,15が交差している中心部分の極めて限ら
れた範囲となっている。従って、前記下板13、座板1
6中心部の面圧は極めて高い状態となっている。
【0016】前記下板13と座板16との間には前記ラ
イナプレート17が介在しているが、高温下、高面圧下
で滑りが生じた場合は、前記ライナプレート17表面の
コーティング面が剥離する虞れがあり、コーティング面
が剥離した状態で更に滑りが生じると、金属面が削ら
れ、金属粉が前記下板13とライナプレート17、前記
座板16とライナプレート17間に発生し、前記コーテ
ィング面の剥離を更に進行させる。又、外部の埃が滑り
面に浸入することでもコーティング面の剥離が進行す
る。更に、前記モリブデンが高温で硬化することがあ
り、硬化すると潤滑の機能をなくしてしまうとい問題か
あった。
【0017】コーティング面が剥離し、前記下板13と
ライナプレート17、前記座板16とライナプレート1
7とが金属面で直に接触すると高温下、高面圧下の条件
では焼き付きが生じ、もはや前記支脚10と台座11間
での滑りは生じなくなる。この場合、前記脱硝反応器2
の熱膨張による前記支持ビーム5の水平変位により、前
記支脚10、台座11が変形する、或は前記支持ビーム
5が変形してしまう。
【0018】前記支脚10、台座11、支持ビーム5の
変形はこれら部材に亀裂等が入る原因となり、更に前記
支持ビーム5の変形が前記脱硝反応器2の外壁に迄及ぶ
と外壁に亀裂が入り排ガスが漏れる原因となる。
【0019】本発明は斯かる実情に鑑み、高温、高面圧
下でも滑り性を確保し、接触部近傍の変形、亀裂の発生
を防止しようとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持部で摺動
変位が生じる重量物支持装置に於いて、被支持重量物側
に被支持摺接面を設け、建屋側の前記被支持摺接面と対
向する位置に渦巻状、又は同心多重円状とした摺接座を
溶接付けし、前記被支持摺接面が摺接座に当接して前記
被支持重量物が建屋側に支持される重量物支持装置に係
り、又前記摺接座内に形成される溝が連通し、前記摺接
座の中心近傍にドレン孔が連通する重量物支持装置に係
り、又前記摺接座を線材によって成形した重量物支持装
置に係り、更に又前記摺接座を帯板によって成形した重
量物支持装置に係るものであり、前記被支持重量物の支
持部と建屋側の支持部とは渦巻状、又は同心多重円状と
した摺接座を介して接触するので、接触面は渦巻状、又
は同心多重円状の線状接触面となり、支持部の全面に亘
り均等に接触し、前記被支持重量物の支持部と建屋側の
支持部との間で摺動が容易になり、又摺動により発生し
た金属粉は摺接座の溝に溜るので、被摺接面を傷付ける
ことがなく、溜った金属粉は前記ドレン孔を介して外部
に放出することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態を説明する。
【0022】図1、図2に於いて、図4〜図6中で示し
たものと同一のものには同符号を付し、詳細は省略す
る。
【0023】支持ビーム5の先端下面に支脚10を溶接
し、横梁7の上面には前記支脚10と対向する台座11
を溶接付けする。線材を渦巻状にして摺接座21を成形
し、該摺接座21を前記台座11の座板16上面(支持
摺接面)に溶接付けする。前記摺接座21の略中心位置
にドレン孔22を貫通穿設する。
【0024】前記支脚10は前記摺接座21を介して前
記台座11に接する。前記摺接座21は前記下板13下
面(被支持摺接面)に線接触する。前記した様に下板1
3、座板16の鉛直方向の剛性は小さいので、線材と線
材間も微視的には撓んでおり、前記下板13は線材間に
ブリッジの様に掛渡り、結局は前記摺接座21の線材の
全長に亘って下板13は接触すると考えられる。従っ
て、前記下板13は略全面に亘り均等に前記摺接座21
に接触することとなる。又、高面圧条件では前記摺接座
21と下板13間の接触状態は厳密には線接触とはなら
ず、前記線材の線径幅が接触に寄与していると考えら
れ、実際には帯状の面接触となる。
【0025】又、前記線材の断面は円形であることか
ら、前記下板13と摺接座21間で摺動が生じた場合
に、円滑な相対移動が可能となる。更に、前記下板13
と摺接座21間の摺動により、金属粉が生じた場合、金
属粉は前記摺接座21の溝(線材と線材との間に形成さ
れる溝)に落下して溜り、前記下板13と摺接座21間
に金属粉が介入することがない。従って、摺動面が傷付
くことがなく、更に焼付きが防止できる。
【0026】定期点検時等所要の時期に前記摺接座21
の外周から、或は前記ドレン孔22から圧縮空気を吹込
めば、前記摺接座21の溝に溜った金属粉は前記ドレン
孔22から或は前記摺接座21の外周から吹出され、清
掃が簡単に行える。
【0027】前述した様に本発明は高温、高面圧下での
摺動を目的とするもので、前記摺接座21、前記下板1
3は共に硬度の高い材質を使用する。前記摺接座21の
材質としては、容易に入手できる材質でよく、例えば線
径φ16のSUS304、硬度200HB等があり、一
方前記下板13の材質はSUS410、硬度270H
B、或はSC450、硬度130HBであり、前記摺接
座21と下板13間で大きな硬度差は付ける必要がな
い。
【0028】前記下板13が前記摺接座21に倣って接
触することを考慮すると、前記台座11の剛性は高い方
がよく、鋼材のインゴットでもよい。
【0029】更に、前記摺接座21は線材を渦巻き状に
成形したものではなく、直径を漸次小さくした複数のリ
ングを同心多重に前記座板16に溶接してもよい。この
場合もリングの一部を欠切しておけば、金属粉の吹出し
清掃が可能となる。又、前記摺接座21は帯板によって
成形したものであってもよい。更に又、直径を漸次小さ
くした複数の円筒を同心多重に前記横梁7に直接溶接す
れば、前記台座11を省略することも可能である。
【0030】尚、前記支脚10は被支持重量物の支持ビ
ーム5に設けられたが、設ける場所については被支持構
造物の構造により適宜変更があることは言う迄もなく、
更に前記支脚10を省略し、支持ビーム5下面に直接下
板13を溶接付けし、該下板13を被支持摺接面とする
様な構造であってもよい。
【0031】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、支脚と
台座間の接触を渦巻、同心多重円の摺接座を介して行う
ので、支脚と台座間の接触面全面に亘り均等に接触し、
更に局部的な接触が避けられるので面圧が低減し、高面
圧下でも円滑な摺動が可能となる。更に、摺接座の中心
近傍に通じるドレン孔を設けることで摺動により生じた
金属粉、或は埃の吹出し清掃が容易に行えるという優れ
た効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す正面図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】本発明が実施される脱硝装置の概略図である。
【図4】従来例の正面図である。
【図5】図4のB矢視図である。
【図6】図4のC矢視図である。
【符号の説明】
5 支持ビーム 7 横梁 10 支脚 11 台座 13 下板 16 座板 21 摺接座 22 ドレン孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部で摺動変位が生じる重量物支持装
    置に於いて、被支持重量物側に被支持摺接面を設け、建
    屋側の前記被支持摺接面と対向する位置に渦巻状、又は
    同心多重円状とした摺接座を溶接付けし、前記被支持摺
    接面が摺接座に当接して前記被支持重量物が建屋側に支
    持されることを特徴とする重量物支持装置。
  2. 【請求項2】 前記摺接座内に形成される溝が連通し、
    前記摺接座の中心近傍にドレン孔が連通する請求項1の
    重量物支持装置。
  3. 【請求項3】 前記摺接座を線材によって成形した請求
    項1の重量物支持装置。
  4. 【請求項4】 前記摺接座を帯板によって成形した請求
    項1の重量物支持装置。
JP10372645A 1998-12-28 1998-12-28 重量物支持装置 Pending JP2000193189A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021501296A (ja) * 2017-11-01 2021-01-14 スミトモ エスエイチアイ エフダブリュー エナージア オサケ ユキチュア 支持構造を備えるボイラシステム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021501296A (ja) * 2017-11-01 2021-01-14 スミトモ エスエイチアイ エフダブリュー エナージア オサケ ユキチュア 支持構造を備えるボイラシステム
US11143398B2 (en) 2017-11-01 2021-10-12 Sumitomo SHI FW Energia Oy Boiler system with a support construction
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