JP2000193049A - 歯車変速装置 - Google Patents

歯車変速装置

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JP2000193049A
JP2000193049A JP10369616A JP36961698A JP2000193049A JP 2000193049 A JP2000193049 A JP 2000193049A JP 10369616 A JP10369616 A JP 10369616A JP 36961698 A JP36961698 A JP 36961698A JP 2000193049 A JP2000193049 A JP 2000193049A
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gear
rotation
gear transmission
output shaft
shaft
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JP10369616A
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Masahiro Saito
斉藤正洋
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/44Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
    • F16H3/62Gearings having three or more central gears
    • F16H3/66Gearings having three or more central gears composed of a number of gear trains without drive passing from one train to another
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/20Transmissions using gears with orbital motion
    • F16H2200/2002Transmissions using gears with orbital motion characterised by the number of sets of orbital gears
    • F16H2200/2007Transmissions using gears with orbital motion characterised by the number of sets of orbital gears with two sets of orbital gears

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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造でコンパクトに形成でき、しかも変
速制御を簡単にかつ即座に行うことのできる歯車変速装
置を提供する。 【解決手段】第1ブレーキ14が作動されると、第1イ
ンターナルギヤ12の回転が制止され、かつ第2インタ
ーナルギヤ13の回転が自由となる。入力軸3の入力回
転は第1サンギヤ6、第1プラネットギヤ10およびキ
ャリヤ8からなる第1遊星歯車機構16を介してこの第
1遊星歯車機構16の変速比で出力軸5に伝達される。
このとき、第2インターナルギヤ13が空転するので、
第2遊星歯車機構17を介しては出力軸5に伝達されな
い。第2ブレーキ15が作動されると、逆に、入力軸3
の入力回転は、第2遊星歯車機構17を介して出力軸5
に伝達され、第1遊星歯車機構16を介しては出力軸5
に伝達されない。このように、ブレーキ作動を制御する
だけで、変速比が簡単にかつ即座に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯車変速機構によ
り入力を所定の速度に減速して出力する歯車変速装置の
技術分野に属し、特に、簡単な構造で、種々の変速比の
うち、任意の変速比を他の変速比と関連されずに独立し
て設定できる歯車変速装置の技術分野に属するものであ
る。
【0002】
【従来の技術分野】従来、いくつかの食材を混練して練
り食品を製造する混練機においては、モータの回転が歯
車変速装置で減速されて混練機に伝達されて、この混練
機が駆動されるようになっている。
【0003】図3は、このような食材の混練機に採用さ
れている従来の歯車変速装置の一例を示す図である。図
中、30は歯車変速装置、31はモータの駆動トルクが
入力される入力軸、32は中間軸、33は減速されたモ
ータの回転を出力する出力軸、34は入力軸31に固定
支持された第1入力側歯車、35は入力軸31に固定支
持された、第1入力側歯車34より大径の第2入力側歯
車、36は中間軸32に相対回転自在に支持され、第1
入力側歯車34に常時噛合する第1中間歯車、37は中
間軸32に相対回転自在に支持され、第2入力側歯車3
5に常時噛合する第2中間歯車、38は中間軸32に相
対回転不能にかつ軸方向に摺動可能に支持され、第1お
よび第2入力側歯車34,35に選択的に係合可能な第
1段変速用クラッチ部材、39は中間軸32に固定支持
された第3中間歯車、40は中間軸32に固定支持され
た、第3中間歯車39より大径の第4中間歯車、41は
出力軸33に相対回転自在に支持され、第3中間歯車3
9に常時噛合する第1出力側歯車、42は出力軸33に
相対回転自在に支持され、第4中間歯車40に常時噛合
する第2出力側歯車、43は出力軸33に相対回転不能
にかつ軸方向に摺動可能に支持され、第3および第4中
間歯車39,40に選択的に係合可能な第2段変速用ク
ラッチ部材、44は出力軸33の出力端に設けられた減
速機側ベベルギヤ、45は混練機、46は歯車減速機3
0の出力軸33と直交する方向に配設された混練機45
の回転軸、47は回転軸46に設けられ、減速機側ベベ
ルギヤ44に常時噛合する混練機側ベベルギヤである。
【0004】この歯車変速装置30では、入力軸31か
ら中間軸32への第1段の変速と、中間軸32から出力
軸33への第2段の変速とにより、2段変速が行われる
ようになっている。
【0005】第1段の変速では、第1入力側歯車34と
第1中間歯車36とで第1変速(減速)比が設定され、
また、第2入力側歯車35と第2中間歯車37とで第2
変速(増速)比が設定されている。そして、第1段変速
用クラッチ部材38を図3において右動させてその係合
部38aを第1中間歯車36の係合部36aに係合させ
ることで、入力軸31の回転が第1変速比で変速されて
中間軸32に伝達され、また、第1段変速用クラッチ部
材38を図3において左動させてその係合部38bを第
2中間歯車37の係合部37aに係合させることで、入
力軸31の回転が第2変速比で変速されて中間軸32に
伝達されるようになっている。
【0006】第2段の変速では、第3中間歯車39と第
1出力側歯車41とで第3,0変速(減速)比が設定さ
れ、また、第4中間歯車40と第2出力側歯車42とで
第4変速(減速)比が設定されている。そして、第2段
変速用クラッチ部材43を図3において右動させてその
係合部43aを第1出力側歯車41の係合部41aに係
合させることで、中間軸32の回転が第3変速比で変速
されて出力軸33に伝達され、また、第2段変速用クラ
ッチ部材43を図3において左動させてその係合部43
bを第2出力側歯車42の係合部42aに係合させるこ
とで、中間軸32の回転が第4変速比で変速されて出力
軸33に伝達されるようになっている。
【0007】こうして、この従来の歯車変速装置30で
は、第1および第2変速比のいずれかと第3および第4
変速比のいずれかとを選択的に組み合わせることによ
り、互いに独立した異なる4つの変速比による2段変速
が行われるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来の歯車変速装置では、第1段変速用クラッチ38が
第1および第2中間歯車36,37のいずれか一方に選
択的に係合可能となるように設けられるようにしなけれ
ばならないばかりでなく、第2段変速用クラッチ43が
第1および第2出力軸側歯車41,42のいずれか一方
に選択的に係合可能となるように設けられるようにしな
ければならないので、クラッチ機構が複雑になってい
る。このため、クラッチ機構の切換制御が比較的面倒で
あるという問題がある。
【0009】しかも、第1および第2段変速用クラッチ
38,43が、それぞれ第1および第2中間歯車36,3
7の間および第1および第2出力軸側歯車41,42の
間に配設されているので、これらの構造が軸方向に長く
なっている。このため、歯車変速装置が比較的大型にな
るという問題がある。
【0010】一方、インバータモータによる無段変速が
一般化しているが、このインバータモータは、制御性が
良く、しかも高トルクを出力するという利点がある。そ
こで、このようなインバータモータを前述の従来の混練
機に適用して歯車変速装置の構造および制御を簡単にす
ることが考えられる。しかしながら、このインバータモ
ータは次のような問題がある。すなわち、例えば回転数
が0〜3000rpmまでの範囲で、定格回転数が15
00rpmのインバータモータの場合、0〜1500r
pm間の回転では一定トルクの回転となり、1500〜
3000rpm間の回転では一定出力回転となってい
る。したがって、このインバータモータでは、1500
rpm以下では回転数を下げてもトルクが増加しない。
このため、1500〜3000rpm間の高速領域での
回転しか、インバータモータの有効範囲でなく、しか
も、このインバータモータによる変速範囲が1/2以下
の狭い範囲に制限されてしまう。
【0011】このため、前述のような混練機にこのイン
バータモータを適用しようとする場合、低速領域でしか
も変速範囲が1/2以上必要な場合があるため、混練機
にこのインバータモータを簡単には適用できない。
【0012】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、簡単な構造でコンパクトに
形成でき、しかも変速制御を簡単にかつ即座に行うこと
のできる歯車変速装置を提供することである。本発明の
他の目的は、インバータモータの定格回転数以下の低速
域でも変速範囲を広範囲にできるようにする歯車変速装
置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、入力軸と、出力軸と、これら
の入力軸と出力軸との間に配設され、入力軸の入力を減
速して出力軸に伝達する遊星歯車変速機構とを備えた歯
車変速装置において、前記入力軸に固定されたサンギヤ
と、前記出力軸に固定されたキャリヤと、このキャリヤ
のプラネット軸に回転自在に支持され、前記サンギヤに
噛合するプラネットギヤと、回転可能に設けられ、前記
プラネットギヤに噛合するインターナルギヤと、このイ
ンターナルギヤの回転を制止する回転制止手段とから遊
星歯車変速機構の1つの組として、互いに変速比が異な
るように前記組が所定数組設けられており、前記回転制
止手段を選択的に作動させることにより、作動された回
転制止手段の組の遊星歯車変速機構を介してこの遊星歯
車変速機構の変速比で、前記入力軸の入力を減速して前
記出力軸に伝達するようになっていることを特徴として
いる。
【0014】また、請求項2の発明は、前記回転制止手
段がブレーキであることを特徴としている。更に、請求
項3の発明は、インバータモータが前記入力軸に連結さ
れて一体に設けられていることを特徴としている。
【0015】
【作用】このように構成された本発明の歯車変速装置に
おいては、1組の遊星歯車変速機構の回転制止手段が作
動されると、その組のインターナルギヤの回転が制止さ
れ、かつ他の組の遊星歯車変速機構のインターナルギヤ
の回転が自由となる。この状態で、入力軸の入力回転
は、回転制止手段が作動された組の遊星歯車変速機構の
サンギヤ、プラネットギヤおよびキャリヤを介して出力
軸に伝達され、他の組の遊星歯車変速機構を介しては出
力軸に伝達されない。このときの歯車変速装置の変速比
は、回転制止手段が作動された組の遊星歯車変速機構の
変速比で決定される。また、他の1組の遊星歯車変速機
構の回転制止手段が作動された場合は、前述と同様に、
入力軸の入力回転は、その組の遊星歯車変速機構を介し
て出力軸に伝達され、他の組の遊星歯車変速機構を介し
ては出力軸に伝達されない。このときの歯車変速装置の
変速比は、同様に回転制止手段が作動された組の遊星歯
車変速機構の変速比で決定される。
【0016】このように、回転制止手段の1つを選択的
に作動させて、インターナルギヤの1つを回転停止する
だけで、種々の変速比が簡単にかつ即座に決定されるよ
うになる。また、インバータモータを歯車変速装置に一
体に組み合わせることにより、そのインバータモータの
定格回転数以上の高速域でのインバータモータによる変
速制御を活かし、このインバータモータの定格回転数よ
り低い低速域で変速制御を歯車変速装置で行うことによ
り、変速制御がより効果的に行われるようになり、変速
範囲が広範囲となる。
【0017】更に、簡単な構造のブレーキを備えた所定
数組の遊星歯車変速機構が設けられるだけで、従来のよ
うに複雑なクラッチ機構が不要となるばかりでなく歯車
と歯車との間に配設することもなくなるので、歯車変速
装置の構造が簡単でコンパクトになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明に係る歯車変速装
置の実施の形態の一例を模式的に示す図である。
【0019】図1に示すように、この例の歯車変速装置
1は、ハウジング2と、ハウジング2に回転自在に支持
され、図示しないインバータモータの回転トルクが入力
される入力軸3と、入力軸3からの入力を所定の変速比
で減速する遊星歯車変速機構4と、ハウジング2に回転
自在に支持され、入力を遊星歯車変速機構4で減速した
出力を外部に出力する出力軸5とからなっている。
【0020】遊星歯車変速機構4は、入力軸3にこの入
力軸3と同軸に固定された2つの第1および第2サンギ
ヤ6,7と、出力軸5にこの出力軸5と同軸に固定され
たキャリヤ8と、キャリヤ8のプラネット支持軸9に回
転自在に支持され、第1および第2サンギヤ6,7にそ
れぞれ噛合する第1および第2プラネットギヤ10,1
1と、ハウジング2に回転自在に支持され、第1および
第2プラネットギヤ10,11にそれぞれ噛合するリン
グ状の第1および第2インターナルギヤ12,13と、
第1および第2インターナルギヤ12,13の回転をそ
れぞれ制止する第1および第2ブレーキ14,15とか
らなっている。そして、この遊星歯車変速機構4は2組
の第1および第2遊星歯車変速機構からなっている。そ
の場合、キャリヤ8、第1サンギヤ6、第1プラネット
ギヤ10、第1インターナルギヤ12および第1ブレー
キ14により第1の遊星歯車変速機構16が構成されて
いるとともに、キャリヤ8、第2サンギヤ7、第2プラ
ネットギヤ11、第2インターナルギヤ13および第2
ブレーキ15により第2の遊星歯車変速機構17が構成
されている。その場合、第1および第2の遊星歯車変速
機構16,17の各変速比が互いに異なるように設定さ
れている。図示例では、第1遊星歯車変速機構16の変
速比が第2の遊星歯車変速機構17の変速比より大きく
設定されている。
【0021】また、第1および第2ブレーキ14,15
は図示しないブレーキ制御装置によって互いに独立して
作動されるようになっており、このブレーキ制御装置は
図示しない、例えば操作ボタン等の変速比選択手段によ
って、第1および第2の遊星歯車変速機構16,17の
第1および第2ブレーキ14,15のうち、選択された
変速比に対応するブレーキを作動するようになってい
る。また、ブレーキ制御装置は図示しない中央処理装置
(CPU)によって制御するようにし、所定の条件が成
立したとき、この所定の条件が成立したことを検出する
検出センサ等の条件検出手段からの出力信号で、CPU
が成立した所定条件の変速比に対応するブレーキを作動
するようにすることもできる。このとき、例えば操作ボ
タン等の変速比選択手段によって選択した変速比信号
で、CPUが選択された変速比に対応するブレーキを作
動するようにしてもよい。
【0022】なお、第1および第2プラネットギヤ1
0,11は、図1には1つしか示されていないが、これ
らのプラネットギヤ10,11はそれぞれ2以上の所定
数設けることができる。その場合、第1および第2プラ
ネットギヤ10,11はそれぞれ同数でも異なる数でも
よく、また異なるプラネット軸に支持されるようにする
こともできる。また、図1において、18は第1および
第2プラネットギヤ10,11の間隔を調節する間隔部
材である。
【0023】このように構成されたこの例の歯車変速装
置1においては、2つのブレーキのうち、例えば第1ブ
レーキ14が選択されると、第1ブレーキ14が作動さ
れるが第2ブレーキ15は作動されない。この状態で、
インバータモータの回転トルクが入力軸3に入力される
と、入力軸3が回転し、第1および第2サンギヤ6,7
がともに回転する。すると、第1および第2サンギヤ
6,7の回転で、第1および第2プラネットギヤ10,1
1がともに回転する。このとき、第1ブレーキ14が作
動されて第1インターナルギヤ12の回転が制止されて
いるので、第1プラネットギヤ10の回転トルクでキャ
リヤ8が回転する。一方、第2プラネットギヤ11も回
転するが、第2ブレーキ15が作動されていなく第2イ
ンターナルギヤ13の回転が自由となっているので、第
2プラネットギヤ11の回転トルクで第2インターナル
ギヤ13が空転するだけで、この第2プラネットギヤ1
1の回転トルクがキャリヤ8には伝達されない。したが
って、キャリヤ8は第1プラネットギヤ10の回転トル
クのみによって回転駆動され、更に、このキャリヤ8の
回転は出力軸5に伝達されされるようになる。すなわ
ち、第1ブレーキ14が選択された場合は入力軸3の入
力は第1遊星歯車変速機構16を介して出力軸5に伝達
されるようになる。そして、出力軸5に伝達された回転
トルクは出力軸5から出力される。このときの歯車変速
装置1の変速比は第1遊星歯車変速機構16の変速比で
決定された大きいものとなる。
【0024】また、第2ブレーキ15が選択されると、
第2ブレーキ15が作動されるが第1ブレーキ14は作
動されない。この状態では、第2インターナルギヤ13
の回転が制止され、第1インターナルギヤ12の回転が
自由となっている。したがって、このときは入力軸3の
回転時第1インターナルギヤ12が空転するので、入力
軸3の入力は第1遊星歯車変速機構16を介して出力軸
5に伝達されるようになる。そして、出力軸5に伝達さ
れた回転トルクは出力軸5から出力される。このときの
歯車変速装置1の変速比は第2遊星歯車変速機構17の
変速比で決定された小さいものとなる。
【0025】このように、この例の歯車変速装置1によ
れば、変速比の異なる2組の第1および第2遊星歯車変
速機構16,17を、それぞれのブレーキを作動させる
ことで選択的に作動させるようにしているので、歯車変
速装置1の変速比を互いに独立して簡単にかつ即時に設
定できるようになる。したがって、変速制御が簡単にな
り、特に、前述の混練機のような種々の変速比を独立し
て設定する必要がある装置に対し、変速制御が効果的に
行うことができるようになる。しかも、前述の従来の歯
車変速装置のようにクラッチの係合部と歯車の係合部と
の係合制御を行う必要はなく、ブレーキによりインター
ナルギヤを単純に停止させるだけで変速の設定を行うこ
とができるので、変速制御が簡単になる。
【0026】また、この例の歯車変速装置1にインバー
タモータを一体に組み合わせることにより、そのインバ
ータモータの定格回転数以上の高速域でのインバータモ
ータによる変速制御を活かし、このインバータモータの
定格回転数より低い低速域で変速制御をこの例の歯車変
速装置1で行うことにより、変速制御をより効果的に行
うことができるようになり、変速範囲を広範囲にするこ
とが可能となる。
【0027】更に、簡単な構造のブレーキを備えた2組
の第1および第2遊星歯車変速機構16,17を設ける
だけで済み、従来のように複雑なクラッチ機構を歯車と
歯車との間に配設する必要はないので、軸方向長さが短
くなり、歯車変速装置1の構造を簡単にかつコンパクト
にまとめることが可能となる。
【0028】図2は、本発明の実施の形態の他の例を模
式的に示す図である。なお、前述の例の歯車変速装置と
同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、その詳細
な説明は省略する。
【0029】前述の図1に示す例の歯車変速装置1で
は、2組の第1および第2遊星歯車変速機構16,17
により2種類の変速比で変速制御を行うようにしている
が、この例の歯車変速装置1は、図2に示すように前述
の第1および第2遊星歯車変速機構16,17に加え
て、この第2遊星歯車変速機構17の変速比より更に小
さい変速比のもう1組の第3遊星歯車変速機構19が設
けられている。この第3遊星歯車変速機構19も、第1
および第2遊星歯車変速機構16,17と同様に、第1
サンギヤ20、第3プラネットギヤ21、第3インター
ナルギヤ22および第3ブレーキ23が設けられてい
る。この例の歯車変速装置1の他の構成は前述の例と同
じである。
【0030】このように構成されたこの例の歯車変速装
置1においては、前述の例と同様に第1ブレーキ14が
選択されて作動された場合は、入力軸3の入力は第1遊
星歯車変速機構16を介して出力軸5に伝達され、第2
および第3遊星歯車変速機構17,19の第2および第
3インターナルギヤ13,22が空転することにより第
2および第3遊星歯車変速機構17,19を介しては出
力軸5に伝達されない。したがって、この場合の歯車変
速装置1の変速比は、第1遊星歯車変速機構16の変速
比によって決定された最も大きいものとなる。
【0031】また、第2ブレーキ15が選択されて作動
された場合は、入力軸3の入力は第2遊星歯車変速機構
17を介して出力軸5に伝達され、第1および第3遊星
歯車変速機構16,19の第1および第3インターナル
ギヤ12,22が空転することにより第1および第3遊
星歯車変速機構16,19を介しては出力軸5に伝達さ
れない。したがって、この場合の歯車変速装置1の変速
比は、第2遊星歯車変速機構17の変速比によって決定
された第1遊星歯車変速機構16の変速比より小さいも
のとなる。
【0032】更に、第3ブレーキ23が選択されて作動
された場合は、入力軸3の入力は第3遊星歯車変速機構
19を介して出力軸5に伝達され、第1および第2遊星
歯車変速機構16,17の第1および第2インターナル
ギヤ12,13が空転することにより第1および第2遊
星歯車変速機構16,17を介しては出力軸5に伝達さ
れない。したがって、この場合の歯車変速装置1の変速
比は、第3遊星歯車変速機構19の変速比によって決定
された第2遊星歯車変速機構17の変速比より小さい最
小のものとなる。
【0033】このようにこの例の歯車変速装置1によれ
ば、3種類の変速比を互いに独立して簡単にかつ即座に
設定することができるようになる。この例の歯車変速装
置1の他の作用効果は、前述の例と同じである。
【0034】なお、前述の各例では、歯車変速装置1の
変速比として2または3種類の変速比が設定されるもの
としているが、4種類以上の変速比を設定したい場合
は、変速比の異なる遊星歯車機構の組をその変速比の種
類の数だけ設けるようにする。
【0035】また、本発明の歯車変速装置では構造が簡
単になり、潤滑が容易となることから、潤滑剤として例
えばグリースのような固体の潤滑剤を使用することが可
能となるので、前述の従来のように歯車変速装置の出力
軸と混練機の回転軸とを互いに直交させる必要はなく、
本発明の歯車変速装置を図示しないがその軸方向が鉛直
方向となるように配設して、歯車変速装置の出力軸と混
練機の回転軸とを同軸に連結させることが可能となる。
このようにすれば、歯車変速装置と混練機との組立体は
更にコンパクトなものとなる。
【0036】更に、前述の各例では、本発明の歯車変速
装置を前述の食材の混練機に適用して説明しているが、
本発明は、例えば搬送機、昇降機、巻取り機等の高変速
比により低速域での高トルク運転が必要な装置であれ
ば、どのような装置にも適用できる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の減速歯車装置によれば、所定数組の遊星歯車変速機構
を設け、これらの遊星歯車変速機構の回転制止手段の1
つを選択的に作動させてインターナルギヤの1つを回転
停止するだけで、種々の変速比を簡単にかつ即座に設定
できるようになる。
【0038】また、インバータモータを本発明の歯車変
速装置に一体に組み合わせることにより、そのインバー
タモータの定格回転数以上の高速域でのインバータモー
タによる変速制御を活かすとともに、このインバータモ
ータの定格回転数より低い低速域で変速制御を歯車変速
装置で行うことにより、変速制御をより効果的に行うこ
とができるようになり、変速範囲を広範囲に設定でき
る。
【0039】更に、簡単な構造のブレーキを備えた所定
数組の遊星歯車変速機構を設けるだけでよく、従来のよ
うに複雑なクラッチ機構が不要となるばかりでなく歯車
と歯車との間に配設することもなくなるので、歯車変速
装置の構造を簡単でコンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る歯車変速装置の実施の形態の一
例を模式的に示す図ある。
【図2】 本発明の実施の形態の他の例を模式的に示す
図ある。
【図3】 従来の歯車変速装置の一例を示す図ある。
【符号の説明】
1…歯車変速装置、2…ハウジング、3…入力軸、4…
遊星歯車変速機構、5…出力軸、6…第1サンギヤ、7
…第2サンギヤ、8…キャリヤ、9…プラネット軸、1
0…第1プラネットギヤ、11…第2プラネットギヤ、
12…第1インターナルギヤ、13…第2インターナル
ギヤ、14…第1ブレーキ、15…第2ブレーキ、16
…第1遊星歯車変速機構、17…第2遊星歯車変速機
構、19…第3遊星歯車変速機構、20第3サンギヤ、
21…第3プラネットギヤ、22…第3インターナルギ
ヤ、23…第3ブレーキ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月7日(1999.7.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸と、出力軸と、これらの入力軸と
    出力軸との間に配設され、入力軸の入力を減速して出力
    軸に伝達する遊星歯車変速機構とを備えた歯車変速装置
    において、 前記入力軸に固定されたサンギヤと、前記出力軸に固定
    されたキャリヤと、このキャリヤのプラネット軸に回転
    自在に支持され、前記サンギヤに噛合するプラネットギ
    ヤと、回転可能に設けられ、前記プラネットギヤに噛合
    するインターナルギヤと、このインターナルギヤの回転
    を制止する回転制止手段とから遊星歯車変速機構の1つ
    の組として、互いに変速比が異なるように前記組が所定
    数組設けられており、前記回転制止手段を選択的に作動
    させることにより、作動された回転制止手段の組の遊星
    歯車変速機構を介してこの遊星歯車変速機構の変速比
    で、前記入力軸の入力を減速して前記出力軸に伝達する
    ようになっていることを特徴とする歯車変速装置。
  2. 【請求項2】 前記回転制止手段はブレーキであること
    を特徴とする請求項1記載の歯車変速装置。
  3. 【請求項3】 インバータモータが前記入力軸に連結さ
    れて一体に設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の歯車変速装置。
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