JP2000192610A - 支圧板のシ―ル構造 - Google Patents

支圧板のシ―ル構造

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JP2000192610A
JP2000192610A JP10368367A JP36836798A JP2000192610A JP 2000192610 A JP2000192610 A JP 2000192610A JP 10368367 A JP10368367 A JP 10368367A JP 36836798 A JP36836798 A JP 36836798A JP 2000192610 A JP2000192610 A JP 2000192610A
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JP
Japan
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sealing
sealing material
distribution plate
support plate
grout
Prior art date
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Pending
Application number
JP10368367A
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English (en)
Inventor
Yusuke Kamiyoshi
祐輔 神吉
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Japan Life Co Ltd
Original Assignee
Japan Life Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体の圧力伝達面に環状の凹溝を設け、この
凹溝にシール材を弾発的に挿入してその一部を圧力伝達
面の外側へ臨出させるのは、凹溝の加工が必要となるの
でコストが高くなり、シール材を弾発的に凹溝に嵌合す
る作業は大変厄介である。 【解決手段】 支圧板のシール構造は支圧板(1)とシー
ル材(2)を有している。該支圧板(1)は軸孔(3)とグラウ
ト孔(4)を備えている。該シール材(2)は弾性を有し、該
支圧板(1)の外周部分(5)を被覆している。そして該シー
ル材(2)の該支圧板(1)の圧力伝達面(6)上に位置する部
分をシール部(7)としている。該シール材(2)は支圧板
(1)に接着されたり、収縮力で弾着したりしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプレストレストコン
クリート、即ちPCコンクリートの緊張材の緊張力を圧
縮力としてコンクリートに導入するための支圧板であっ
て充填用モルタルの漏れを防止するシール構造にかか
る。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は先に特願平10−1614
92号で弾性を有するシール材を本体の圧力伝達面に設
けた環状の凹溝に弾発的に挿入してその一部を圧力伝達
面の外側へ臨出させ、この臨出部のコンクリート製品面
との圧接変形によって充填モルタルの漏れを防止するよ
うにした支圧板を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本体の圧力伝達面に環
状の凹溝を設け、この凹溝にシール材を弾発的に挿入し
てその一部を圧力伝達面の外側へ臨出させるのは、凹溝
の加工が必要となるのでコストが高くなり、シール材を
弾発的に凹溝に嵌合する作業は大変厄介である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる支圧板の
シール構造は支圧板とシール材を有している。該支圧板
は軸孔とグラウト孔を備えている。該シール材は弾性を
有し、該支圧板の外周部分を被覆し、該支圧板の圧力伝
達面上に位置する部分をシール部としている。この支圧
板の平面形状は、応力を均等に分散できる点で円形が好
ましいが、正方形やその他の形状でも差し支えない。
【0005】支圧板の外周部分を弾性シール材で被覆す
る。この被覆は接着剤を介して接着しても、シール材を
一旦緊張させた後の収縮力を利用してもよい。また、接
着の場合、支圧面側だけにシール材が配置されるように
してもよい。
【0006】通常のように、この支圧板の支圧面をコン
クリート製品の受圧面に当てがい、このコンクリート製
品の中を通ってきた緊張材を支圧板の軸孔に挿通して外
部へ引き出し、楔止又はネジ止めする。グラウト孔を通
して充填材を充填すると充填材はシース孔や支圧板の軸
孔に充満し、支圧板の支圧面とコンクリート製品の受圧
面間の隙間に漏れ出た充填材は、緊張材の収縮力により
支圧面と受圧面の間で変形して両面に密着しているシー
ル材によって、外部への流出を阻止される。
【0007】該シール材は閉環状に構成されたものであ
ってもよい。この場合、シール材は圧力伝達面上で不連
続部が存在しないので、シールが完全となる。
【0008】該シール材が該外周部分に接する周囲長さ
は該外周部分の周囲長さより短くなっていてもよい。こ
の場合、シール材は緊張した状態で外周部分に圧着する
ので、シール材による被覆が容易に行え、接着剤を用い
ないでも離脱したりしない。
【0009】該シール材は断面で溝を備えていてもよ
い。この場合、シール材は溝の部分で外周部分に嵌合す
るので、離脱の防止が一層確実となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面につ
き説明する。1は支圧板、2はシール材である。この支
圧板1は軸孔3とグラウト孔4を備えている。シール材
2は弾性を有し、支圧板1の外周部分5を被覆してい
る。そして、このシール材2は支圧板1の圧力伝達面6
上に位置する部分をシール部7としている。
【0011】この支圧板1の形状や材質は、支圧板とし
ての本来の目的を達成できるものなら適当でよい。図示
の例では截頭円錐体状で小径の側の端面が支圧面8で大
径の側の端面が圧力伝達面6となっている。また、この
支圧板1の材質は鉄となっているが、その他の金属やプ
ラスチックでもよい。
【0012】軸孔3は支圧板1を貫通している。この軸
孔3は同一径の直孔でよいが、図示の例では支圧面8側
が小径部9で、圧力伝達面6側が大径部10となってお
り、両部をテーパー部11が繋いでいる。従って、以下
の説明ではこのテーパー状の軸孔3について述べる。こ
の小径部9は緊張材Tを通せるだけの内径を有し、大径
部10はコンクリート製品Cに埋設されるシースSの端
部に嵌合する受筒S′が嵌入できる内径を有している。
【0013】グラウト孔4は支圧板1の外面の斜面部1
2と軸孔3にわたって貫設される。図示のように軸孔3
にテーパー部11がある場合、グラウト孔4をこのテー
パー部11に開口させてもよい。このグラウト孔4は緊
張作業の終了後に緊張材TとシースSの間の隙間にグラ
ウト材を充填するためのものである。
【0014】このシール材2は弾性を有し、支圧板1の
外周部分5を被覆している。このシール材2の材質はゴ
ムが好ましいが、プラスチックでもよい。そして、この
シール材2は支圧板1の圧力伝達面6上に位置する部分
をシール部7としている。このシール材2の圧力伝達面
6上での厚さは、緊張材Tの緊張力が解放された場合、
シール材2が支圧板1とコンクリート製品C間で変形し
て両者に密接し、グラウトが漏れ出る隙間を生じない厚
さとする。
【0015】この支圧板1は次のようにして使用され
る。緊張材Tをコンクリート製品C内のシースSに挿通
し、その一端部をコンクリート製品Cの外部に引き出し
て支圧板1の軸孔3を通過させ、シースSの端部を支圧
板1の軸孔3の大径部10から突き出た受筒S′に嵌合
する。コンクリート製品Cの反対側でも同様になされ
る。
【0016】緊張材Tを緊張し、楔Kを支圧板に当てた
コーンK′と緊張材Tとの間の隙間に打ち込んだり、緊
張材にネジを切ってナットを螺合したりして、緊張材T
を解放する。緊張材Tの復元力により、支圧板1はコン
クリート製品C方向へ強く引っ張られ、予めこの支圧板
1の圧力伝達面6上に設けられたシール材2のシール部
7は変形してコンクリート製品C面に密接する。
【0017】支圧板1の圧力伝達面6が円形の場合、応
力は均等に分散し、一部が欠けたりすることがない。ま
た、シール材2は支圧板1に予め用意されているので、
テープを張り付けるような特別の作業は必要ない。後
は、通常のようにグラウト孔4にグラウトホースを挿入
し、グラウトを圧入する。
【0018】圧入されたグラウトは軸孔3を通ってレー
スSと緊張材Tの隙間を埋めると共に軸孔3にも充満
し、遂には軸孔3の小径部9を通って外部へ流れ出る。
そして、支圧面8とコーンK’または座金の接触面間の
微細隙、あるいは楔Kと緊張材TやコーンK’との間の
細隙を通って外部へ漏出する。
【0019】この漏出を阻止するため、通常のようにシ
ール板やキャップが採用されるが、ここではその説明を
省略する。
【0020】シール材2は閉環状に構成されたものであ
る。こうすると、シール材2は圧力伝達面6上で不連続
部が存在しないので、シールが完全となる。
【0021】シール材2が外周部分5に接する周囲長さ
はこの外周部分5の周囲長さより短くなっている。こう
すると、シール材2は緊張した状態で外周部分5に圧着
するので、シール材2による被覆が容易に行え、接着剤
を用いないでも離脱したりしない。
【0022】シール材2は断面で溝15を備えている。
こうすると、シール材2はこの溝15の部分で外周部分
5に嵌合するので、離脱の防止が一層確実となる。
【0023】なお図面で、21は球面座22と協働する
球面体で、緊張材Tに作用する緊張力の方向に対し支圧
面8を常に直角に保つ型式の支圧板に適用される。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、支圧板の外周部分を弾
性のシール材で被覆し、このシール材の圧力伝達面上に
位置する部分をシール部としたので、支圧板の圧力伝達
面をコンクリート製品に当てがって緊張力を導入するだ
けで、シール部が変形して圧力伝達面とコンクリート製
品面間の隙間を密封し、グラウト材の漏れ出るのを効果
的に防止できる。
【0025】請求項2によれば、シール材が閉環状に構
成されているので、シール材には圧力伝達面上に不連続
部が存在せず、シールが完全となる。
【0026】請求項3によれば、シール材が外周部分に
接する周囲長さが、この外周部分の周囲長さより短くな
っているので、シール材は緊張した状態で外周部分に圧
着することになり、シール材による被覆が容易に行え、
接着剤を用いないでも離脱したりしない。
【0027】請求項4によれば、シール材は断面で溝を
備えているので、シール材はこの溝の部分で外周部分に
嵌合することになり、離脱の防止が一層確実となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる支圧板の具体例を示す背面図で
ある。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】シール材の具体例を示す一部切断斜面図であ
る。
【符号の説明】
1 支持板 2 シール材 3 軸孔 4 グラウト孔 5 外周部分 6 圧力伝達面 7 シール部 15 溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支圧板(1)とシール材(2)を有し、該支圧
    板(1)は軸孔(3)とグラウト孔(4)を備え、該シール材(2)
    は弾性を有し、該支圧板(1)の外周部分(5)を被覆し、該
    支圧板(1)の圧力伝達面(6)上に位置する部分をシール部
    (7)としていることを特徴とする支圧板のシール構造。
  2. 【請求項2】 該シール材(2)は閉環状に構成されたも
    のである請求項1に記載の支圧板のシール構造。
  3. 【請求項3】 該シール材(2)が該外周部分(5)に接する
    周囲長さは該外周部分(5)の周囲長さより短くなってい
    る請求項2に記載の支圧板のシール構造。
  4. 【請求項4】 該シール材(2)は断面で溝(15)を備えて
    いる請求項1,2又は3に記載の支圧板のシール構造。
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