JP2000191962A - 発泡インキ - Google Patents

発泡インキ

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JP2000191962A
JP2000191962A JP37233598A JP37233598A JP2000191962A JP 2000191962 A JP2000191962 A JP 2000191962A JP 37233598 A JP37233598 A JP 37233598A JP 37233598 A JP37233598 A JP 37233598A JP 2000191962 A JP2000191962 A JP 2000191962A
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JP
Japan
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ink
blue
manufactured
water
parts
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JP37233598A
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English (en)
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Toshiyuki Wakae
敏行 若江
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡インキとして、塗膜の乾燥時間が短く、
定着性を保ちつつ発泡するインキを得る。 【解決手段】 樹脂エマルジョンをインキ全体に対して
50〜80重量%、粉末シリカをインキ全体に対して1
〜10重量%使用している発泡インキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗膜した面に加熱
処理すると塗膜部分が発泡して嵩高になる発泡インキに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一般の筆記具感覚で絵、文字等の
模様が描け、かつその表面が盛り上がってフェルトのよ
うな感触を与えられるインキとして、次のようなものが
知られている。インキ中に化学発泡剤を添加してあるも
ので、得られた塗膜をアイロンやブラジェット等の加熱
器で処理することで塗膜自体を発泡さているものであ
る。しかしながら、この場合では、一端発泡した塗膜が
萎み易かったり、再度加熱処理した時に必ず発泡すると
は限らなかったりと、経時的な問題があった。そこで、
これらの問題を解決するため、塗膜を発泡させるために
先の化学発泡剤、あるいは低沸点溶媒を密閉内包させた
マイクロカプセルをインキ中に添加する方法が開発され
た。このインキは、得られた塗膜を加熱処理すると、カ
プセルに密閉内包されている化学発泡剤や低沸点溶媒が
気化して蒸発・揮散しようとし、カプセルの膜を膨張さ
せ、塗膜全体が盛り上がり膨らむことになるのである。
何れにしても、これらのインキは加熱処理して塗膜を膨
らませるので、塗膜が紙や布等に対して盛り上がること
になり非常に剥がれ易くなるという問題があり、定着剤
を十分に添加することで、紙や布等から剥がれないよう
にする必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たインキは、インキの乾燥防止やあるいは流動性を得る
ために多価アルコール等を添加しているので、紙や布等
に絵や文字を描いた後、実際に塗膜が乾燥するまでに非
常に長い時間放置しなければならないという問題があっ
た。
【0004】本発明の目的は、紙や布等に絵や文字等の
模様を描き、得られた塗膜が短時間で乾燥でき、この塗
膜を加熱処理することで塗膜部が十分に定着性を保ちつ
つフェルトのような感触を与える発泡インキを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、発泡剤内含マ
イクロカプセルと樹脂エマルジョンと粉末シリカと水と
から少なくともなる発泡インキにおいて、前記樹脂エマ
ルジョンをインキ全体に対して50〜80重量%、前記
粉末シリカをインキ全体に対して1〜10重量%使用す
ることを特徴とした発泡インキを要旨とする。
【0006】本発明の必須成分である発泡剤内包マイク
ロカプセルは、乾燥時間を短縮するため、また、経時的
に安定な発泡塗膜を得るために添加するのであって、具
体的にはポリスチレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリアクリルニトリル、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、これら
の共重合体等の熱可塑性樹脂微粒子中にブタン等の液体
発泡剤、炭酸水素ナトリウム等の熱分解性化学薬剤等の
発泡剤を密封内包したもので、その平均粒径は35μm
以下が好ましく、市販されている商品としては、マツモ
トマイクロスフェアー F−30、同F−30VSD、
同F−40、同F−50、同F−80S、同F−82、
同F−85、同F−80VSD、同F−80GSD、同
F−1400D(以上、松本油脂製薬株式会社製)、サ
ランマイクロフェアーシリーズ(以上、ダウケミカル社
製)等が挙げられ、これらは1種または2種以上選択し
て併用できるものである。また、その使用量は、インキ
全量に対して15〜35重量%が好ましい。
【0007】溶媒又は分散媒は、必須要件である水の他
に各種の水溶性有機溶剤が使用可能であり、これらは水
性インキとしての種々の品質、例えば、塗布先(ノズ
ル、ペン先)でのインキ乾燥防止、低温時でのインキ凍
結防止、顔料の分散媒などの目的で使用するものであ
る。具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコ
ール、チオジエチレングリコール、グリセリンなどのグ
リコ−ル類や、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、2−ピ
ロリドンなどが使用でき、これらは1種又は2種以上選
択して併用できるものである。
【0008】前記樹脂エマルジョンは、インキを著しく
増粘せずに塗膜の定着性を保つ目的で添加するのであっ
て具体的にはアクリル系エマルジョン、酢酸ビニル系エ
マルジョン、ポリウレタン系エマルジョン等が挙げられ
るが、市販されている商品として、アクロナール 4
D、同80DN、同81DN、同85D、同YJ−27
40D、同YJ−2741D、同YJ−3401DN、
同YJ−3403D、同YJ−3407D、同YJ−3
415D、同YJ−3419D、同YJ−8400D、
同YJ−8501D、同YJ−85058(以上、三菱
化学BASF株式会社製)、ジュリマー SE−510
1、同SE−5102、同SE−5103、同SE−3
61、同SE−363、同SE−6311、同SE−6
312(以上、日本純薬株式会社製)、アクリセット
EMN−307E−B、同EMN−2951、同EMN
−2957(以上、株式会社日本触媒製)、モビニール
421、同620、同650、同655、同718、
同730、同730L、同745、同760、同760
H、同761H、同763、同776、同914、同9
37、同950、同952、同963、同987、同1
300、同1410、同DM758、同S−71、同S
−72、同775C、同775S、同864M、同94
0、同942、同DM760、同DM765、同09
5、同5130、同5131、同8000、同802
0、同8021、同8040、同116、同128、同
135、同168、同206、同303、同354、同
354H、同500、同502、同504、同506、
同507、同508、同510、同568、同590
S、同AD35、同AD40、同AD40H、同AD4
2W、同AD45、同AD50、同D025、同DC0
2、同DHP1、同HA10、同MA6、同AD100
H、同S−100A(以上、ヘキスト合成株式会社
製)、ボンコート ER−205、同3660H、同E
C−760、同CD−520、同620、同630、同
4001、同SFC−55C、同SFC−60、同ER
−202(以上、大日本インキ化学工業株式会社製)、
ニカゾール TG−134A、同RX−866A、同R
X−284S、同RX−78B、同RX−210、同R
X−669A、同FH−003A、KE−1078(以
上、日本カーバイト工業株式会社製)、ポリゾール接着
用−1000AX、同接着用−1011、同接着用−2
080、同接着用−16L、同接着用1038W、同A
X−428、同AX−440、同L−101、同AX−
500、同AX−510、同AX−751、同AX−8
20、同NS−2170W、同NS−2146、同AD
−92、PV−26、同BX−6059、同BX−62
56、同BX−6254、同L−360、同NS−28
58、同HG−3862、同接着用−11FW、同接着
用−12W、同L−451、同L−468F、同L−3
70、同L−501N−2、同接着用−1310、同B
X−6055、同L−316、同L−320、同L−5
25AA、同L−716、同L−608AA、同L−6
05、同L−460、同L−410、同L−9700、
同L−9400、同L−6510、同L−6500、同
L−838、同L−200、同L−6701、同S−1
6、同AD−901、同AD−910、同S−550
0、同S−5501、同S−6、AD−262T、同A
D−263T、同AD−265T、同AD−406T
H、同AD−409T、同AD−410T、同AD−4
42T、同ADX−505TBW、同ADX−645T
G、同ADX−652、同HR−818WL、同HR8
5T、同HR−26TL−1、同HR−83TA、同L
−516P、同L−518PAA、同L−520AA、
同L−531T、同L−535AA、同L−590、同
L−591K、同L−8000、同AD−986、同接
−7、同AP−5530、同AP−5600、同AP−
5570、同AP−2851、同AP−9000、同H
W−750、同HW−770、同AP−4690、同A
P−609L、同AP−4750、同AP−3050、
同AP−3060、同AP−6720、同AP−120
0、同AP−5650、同AP−5670、同P−50
0、同PS−3HA、同PS−120、同AP−190
0、同AP−2675E、同P−3E、同P−38、同
P−906、同AP−764、同AE−801、同AE
−803、同AE−820B、同AE−710、同M−
200、同M−330、同M−335、同M−260、
同AE−811、同AE−815、同AE−830、同
M−730、同AP−5595、同ローンフィックス2
00、同M−720、同M−700、同P−250、同
ロイシール6204、同ロイシール6260、同F−3
41、同F−342、同F−361、同F−390、同
F−417、同F−433、同AT−130、同AT−
191、同KG−230、同EF−421、同747
L、同SY−460、同AM−300、同AM−31
0、同SUM−2002、同AM−600、同AD−
2、同AD−4、同AD−5、同AD−59、同AD−
56、同AD−6、同AD−68、同AD−88、同A
D−96、同AD−64、同AD−92、同AD−7
2、同P−3、同P−62、同P−4、同P−550、
同P−20、同P−300、同P−400B、同EF−
421、同F−390、同M−200、同M−260、
同M−330、同M−720、同ローフィクス#20
0、同P−250(以上、昭和高分子株式会社製)、サ
イビノール EK−22、同EK−29、同EC−3、
同EK−106、同X−594−704E、同X−59
4−709E、同X−592−641E−1、EK−5
2、同X−592−888E、同X−590−379
E、同EK−60、同EK−61、同EK−62、同O
P−2002、同X−595−824E−2、同DP−
46、同X−285−908E−21、同AZ−222
0X、同ACF−11、同ACF−10、同ACF−1
2、同ACF−9、同X−596−752E(以上、サ
イデン化学株式会社製)等が挙げられる。これらは、1
種または2種以上選択して併用できるものである。ま
た、その使用量はインキ全体に対して50重量%〜80
重量%が好ましい。使用量が50重量%より少ないとイ
ンキの定着性が悪かったり、乾燥時間が長くなったり
し、また80重量%より多くても定着性あるいは乾燥時
間に大きな変化はなく、効果が上がらず、不経済であ
る。
【0009】上記樹脂エマルジョンの他に、インキの粘
度調整のため、又は着色材等の分散安定化のために、他
の水溶性高分子を併用することもできる。具体的には、
ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポ
リアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、
ポリエチレンオキサイド、酢酸ビニルとポリビニルピロ
リドンの共重合体、アクリル樹脂のアルカリ金属塩、ア
クリル酸とアルキルメタクリレートの共重合体、天然系
のアラビアガム、トラガカントガム、キサンタンガム、
グァーガム、ローカストビーンガム、アルギン酸、カラ
ギーナン、ゼラチン、カゼイン、デキストラン、半合成
系のメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デン
プングリコール酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、
アルギン酸プロピレングリコールエステル等が挙げられ
る。
【0010】前記粉末シリカは、塗膜の乾燥時間を短縮
するために添加するのであって、具体的には市販されて
いる商品として、サイリシア 250、同250N、同
310、同320、同350、同430、同431、同
440、同450、同470、同530、同540、同
550、同730、740、同770(以上、富士シリ
シア化学株式会社製)、ADVANCE−MSSシリー
ズ(株式会社アドバンス製)、アエロジルシリーズ(日
本アエロジル株式会社製)等が挙げられる。また、その
使用量はインキ全体に対して1重量%〜10重量%が好
ましい。使用量が1重量%より少ないと乾燥時間が長く
なってしまい、また10重量%より多いとインキが著し
く増粘したり、定着性が悪くなる。また、上記粉末シリ
カと併用してに無機物質粉体や高分子樹脂球も使用可能
であり、一例を挙げると、無機物質粉体としては、酸化
チタン、炭酸カルシウム、セメント、石膏、プラスタ
ー、石灰、粘土、水ガラス、アルミナゾル、硅石粉、マ
イカ粉、タルク粉、クレー粉等が挙げられ、高分子樹脂
球としては、アクリル系樹脂球、スチレン系樹脂球、ポ
リエチレン系樹脂球等挙げられる。具体的には市販され
ている商品として、テクポリマー MB−4、同MB−
8、同MB−12、同MB−20、同MB−50、 同
MBX−4、同MBX−8、同MBX−20、同MBX
−20、同MBX−30、同MBX−40、同MBX−
50、同SBX−5、同SBX−8、同MBX−20、
同MBTX−2050A、同MBX−20−BL、同M
BX−20−R、同MBX−20−R−11、同MBX
−20−B、同MBX−20−Y−1、同MBX−20
−Y−10、同MBX−20−G−10、同MB−4
C、同MB−8C、同MB−12C、同MBT−053
0C、同MBT−0850C、同MB−8C−R、同M
B−8C−BL−2、同MB−8C−Y−1、同MBP
シリーズ、同SBPシリーズ、同MB−Sシリーズ、同
MB−SSシリーズ、同SB−Sシリーズ、同MBTP
シリーズ、同TPシリーズ(以上、積水化成品工業株式
会社製)、フロービーズ LE−1080、同LE−2
080、同HE−5023、同EA−209、同CL−
2080(以上、住友精化株式会社製)、MR−7G、
MR−13G、MR−20G、MP−1000、MP−
1100、MP−1201、MP−1400、MP−1
401、MP−1450、MP−1451、MP−16
00、MP−2701、MP−300、MP−400
9、SP−30、SP−106A、SPR−10、SG
P−70C、SGP−100C、SGP−15CS、S
GP−3G(以上、綜研化学株式会社製)、ファインパ
ール 3000SP、同3000F、同PB−300
0、PB−3003、PB−3002、PB−300
5、PB−3006(以上、住友化学工業株式会社
製)、SNP−609B、SNP−613、SNP−6
19、SNP−638、SNP−6643(以上、株式
会社メタルカラー藻類研究所製)、ジュリマー MB−
1、同MB−1P、同MB−S、同MB−1X、同MB
−10X、同MB−20X(以上、日本純薬株式会社
製)、オルガソール 1002D、同1002ES4、
同2001UD、同2001EXD、同2002D、同
2002ES3、同2002ES4、同2002ES
5、同3202D、同3502EXD、3502D(以
上、日本リルサン株式会社製)、エポスター L、同
M、同S、同MA、エポカラー MA0502B、同0
504B、同MA3002W、同MA1002FW(以
上、株式会社日本触媒製)、トスパール 103、同1
05、同108、同120、同130、同145、同2
40、同3120(以上、東芝シリコーン株式会社
製)、トレフィル E−500、同E−501、同E−
600、同E−601、同E−602、同E−603、
同E−730S、同R−925、同R−930(以上、
東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社製)、J
SR中空粒子 SX863(A)、同SX864
(B)、同865(B)(以上、日本合成ゴム株式会社
製)等が挙げられる。
【0011】また、インキの着色用として従来水性イン
キに用いられている染顔料が限定無く使用可能である
が、一例として、染料は、ジャパノールファストブラッ
クDコンク(C.I.ダイレクトブラック17)、ウォ
ーターブラック100L(同19)、ウォーターブラッ
クL−200(同19)、ウォーターブラック#7(同
19)、カヤセットブラックW9(同19)、ダイレク
トファストブラックB(同22)、ダイレクトファスト
ブラックAB(同32)、ダイレクトディープブラック
EX(同38)、ダイレクトディープブラック(同38
類似品)、ダイレクトファストブラックコンク(同5
1)、カヤラススプラグレイVGN(同71)、カヤク
ダイレクトブリリアントエローG(C.I.ダイレクト
エロー4)ダイレクトファストエロー5GL(同2
6)、アイゼンブリムラエローGCLH(同44)、ダ
イレクトファストエローR(同50)、アイゼンダイレ
クトファストレッドFH(C.I.ダイレクトレッド
1)、ニッポンファストスカーレットGSX(同4)、
ダイレクトファストスカーレット4BS(同23)、ア
イゼンダイレクトデュリンBH(同31)、ダイレクト
スカーレットB(同37)、カヤクダイレクトスカーレ
ット3B(同39)、アイゼンブリムラビンコンク2B
LH(同75)、スミライトレッドF3B(同80)、
アイゼンブリムラレッド4BH(同81)カヤラススプ
ラルビンBL(同83)、カヤラスライトレッドF5G
(同225)、カヤラスライトレッドF5B(同22
6)、カヤラスライトローズFR(同227)ダイレク
トスカイブルー6B(C.I.ダイレクトブルー1)、
ダイレクトスカイブルー5B(同15)、ベンゾブリリ
アントスカイブルー8GS(同41)、スミライトスプ
ラブルーBRRコンク(同71)、ダイボーゲンターコ
イズブルーS(同86)、ウォーターブルー#3(同8
6)、カヤラスターコイズブルーGL(同86)、ダイ
ワブルー215H(同87)、カヤラススプラブルーF
F2GL(同106)、カヤラススプラブルーFFRL
(同108)カヤラススプラターコイズブルーFBL
(同19)などの直接染料や、アシッドブルーブラック
10B(C.I.アシッドブラック1)、ニグロシン
(同2)、ウォーターブラックR455(同2)、ウォ
ーターブラックR510(同2)、スミノールミリング
ブラック8BX(同24)、カヤノールミリングブラッ
クVLG(同26)、カヤノールミリングブラックBR
コンク(同31)、ミツイナイロンブラックGL(同5
2)、アイゼンオパールブラックWHエクストラコンク
(同52)、スミランブラックWA(同52)、ラニル
ブラックBGエクストラコンク(同107)、カヤノー
ルミリングブラックTLB(同109)、スミノールミ
リングブラックB(同109)、カヤノールミリングブ
ラックTLR(同110)、アイゼンオパールブラック
ニューコンク(同119)、ウォーターブラック187
−L(同154)アシッドイエロー#10(C.I.ア
シッドエロー1)、カヤクアシッドブリリアントフラビ
ンFF(同7:1)、カヤシルエローGG(同17)、
キシレンライトエロー2G140%(同17)、スミノ
ールレベリングエローNR(同19)、ウォーターイエ
ロー#1(同23)、ダイワタートラジン(同25)、
カヤクタートラジ(同23)、スミノールファストエロ
ーR(同25)ダイアシッドライトエロー2GP(同2
9)、スミノールミリングエローO(同38)、スミノ
ールミリングエローMR(同42)、ウォ−ターイエロ
ー#6(同42)、カヤノールエローNFG(同4
9)、スミノールミリングエロー3G(同72)、スミ
ノールファストエローG(同61)、スミノールミリン
グエローG(同78)、カヤノールエローN5G(同1
10)、スミノールミリングエロー4G200%(同1
41)、カヤノールエローNG(同135)、カヤノー
ルミリングエロー5GW(同127)、カヤノ−ルミリ
ングエロー6GW(同142)、スミトモファストスカ
ーレットA(C.I.アシッドレッド8)、カヤクシル
クスカーレット(同9)、ソーラールビンエクストラ
(同14)、ダイワニューコクシン(同18)、ウォー
タースカーレット(同18)、ダイワ赤色102号(同
18)、アイゼンボンソーRH(同26)、ダイワ赤色
2号(同27)、スミノールレベリングブリリアントレ
ッドS3B(同35)、カヤシルルビノール3GS(同
37)、アイゼンエリスロシン(同51)、カヤクアシ
ッドローダミンFB(同52)、ダイワ赤色106号
(同52)、スミノールレベリングルビノール3GP
(同57)、ダイアシッドアリザリンルビノールF3G
200%(同82)、アリザリンルビノール5G(同8
3)、アイゼンエオシンGH(同87)、ウォーターレ
ッド#2(同87)、ダイワ赤色103WB(同8
7)、ウォーターピンク#2(同92)、アイゼンアシ
ッドフロキシンPB(同92)、ダイワ赤色104号
(同92)、ローズベンガル(同94)、カヤノールミ
リングスカーレットFGW(同111)、カヤノールミ
リングルビン3BW(同129)、スミノールミリング
ブリリアントレッド3BNコンク(同131)、スミノ
ールミリングブリリアントレッドBS(同138)、ア
イゼンオパールピンクBH(同186)、スミノールブ
リリアントレッドBコンク(同249)、カヤクアシッ
ドブリリアントレッド3BL(同254)、カヤクアシ
ッドブリリアントレッドBL(同265)、カヤノール
ミリングレッドGW(同276)、ミツイアシッドバイ
オレット6BN(C.I.アシッドバイオレット1
5)、ミツイアシッドバイオレットBN(同17)、ウ
ォーターバイオレット#1(同49)、ウォーターバイ
オレット#5(同49)、ダイワ紫1号(同49)、イ
ンキバイオレットL10(同49)、スミトモパテント
ピュァブルーVX(C.I.アシッドブルー1)、ウォ
ーターブルー#106(同1)、パテントブルーAF
(同7)、ウォーターブルー#9(同9)、ダイワ青色
1号(同9)、インキブルーL20(同9)、スプラノ
ールブルーB(同15)、ウォーターブルー#116
(同15)、オリエントソルブルブルーOBC(同2
2)、オリエントソルブルブル−OBX(同22)、ス
ミノ−ルレベリングブルー4GL(同23)、ミツイナ
イロンファストブルーG(同25)、カヤシルブルーA
GG(同40)、カヤシルブルーBR(同41)、ミツ
イアリザリンサフィロールSE(同43)、スミノール
レベリングスカイブルーRエクストラコンク(同6
2)、ミツイナイロンファストスカイブルーR(同7
8)、スミトモブリリアントインドシアニン6Bh/e
(同83)、サンドランシアニンN−6B350%(同
90)、ウォーターブルー#115(同90)、ウォー
ターブルー#105(同90)、オリエントソルブルブ
ルーOBB(同93)、スプラノールシアニン7BF
(同100)、スミトモブリリアントブルー5G(同1
03)、アシッドブルー(同103)、アシランブリリ
アントブルーFFR(同104)、カヤノールミリング
ウルトラスカイSE(同112)、カヤノールミリング
シアニン5R(同113)、アイゼンオパ−ルシアニン
2GLH(同158)、ダイワギニアグリーンB(C.
I.アシッドグリ−ン3)アシッドブリリアントミリン
ググリーン(同9)、ダイワグリーン#70(同1
6)、カヤノールシアニングリーンG(同25)、スミ
ノールミリンググリーンG(同27)、ウォーターオレ
ンジ#17(C.I.アシッドオレンジ56)などの酸
性染料、ウォーターイエロー#2(C.I.フードエロ
ー3、食品用黄色5号(C.I.フードエロー3)食品
用赤色3号(C.I.フードレッド14)、食品用青色
2号(C.I.アシッドブルー74)、食品用緑色2号
(C.I.アシッドグリーン5)などの食用染料、マラ
カイトグリーン(C.I.42000)、ビクトリアブ
ルーFB(C.I.44045)、メチルバイオレット
FN(C.I.42535)、ローダミンF4G(C.
I.45160)、ローダミン6GCP(C.I.45
160)などの塩基性染料等が挙げられる。
【0012】また、顔料としては、従来公知の顔料が使
用でき、市販されている商品の一例として、Speci
al Black 6、同S170、同S610、同
5、同4、同4A、同550、同35、同250、同1
00、Printex 150T、同U、同V、同14
0U、同140V、同95、同90、同85、同80、
同75、同55、同45、同P、同XE2、同L6、同
L、同300、同30、同3、同35、同25、同20
0、同A、同G(以上、デグサ・ジャパン(株)製)、
#2400B、#2350、#2300、#2200
B、#1000、#950、#900、#850、#M
CF88,MA600、MA100、MA7、MA1
1、#50、#52、#45、#44、#40、#3
3、#32、#30、CF9、#20B、#4000B
(以上、三菱化成工業(株)製)、MONARCH 1
300、同1100、同1000、同900、同88
0、同800、同700、MOGUL L、REGAL
400R、同660R、同500R、同330R、同
300R、同99R、ELFTEX 8、同12、BL
ACKPEARLS 2000(以上、米国、キャボッ
トCo.LTD製)、Raven7000、同575
0、同5250、同5000、同3500、同200
0、同1500、同1255、同1250、同120
0、同1170、同1060、同1040、同103
5、同1020、同1000、同890H、同890、
同850、同790、同780、同760、同500、
同450、同430、同420、同410、同22、同
16、同14、同825Oil Beads 、同H2
0、同C、Conductex 975、同900、同
SC(以上、コロンビヤン・カーボン日本(株)製)な
どのカーボンブラック、KA−10、同10P、同1
5、同20、同30、同35、同60、同80、同9
0、KR−310、同380、同460、同480(以
上、チタン工業(株)製)、P25(日本アエロジル
(株)製)などの酸化チタン、BS−605、同607
(以上、東洋アルミ(株)製)、ブロンズパウダーP−
555、同P−777(以上、中島金属箔工業(株)
製)、ブロンズパウダー3L5、同3L7(以上、福田
金属箔工業(株)製)などの金属粉顔料、また、黒色酸
化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、紺青、コバルト
ブルー、クロムグリーン、酸化クロムなどの無機顔料、
ハンザエー−10G、同5G、同3G、同4、同GR、
同A、ベンジジンエロー、パ−マネントエローNCG、
タートラジンレーキ、キノリンエロー、スダーン1、パ
−マネントオレンジ、インダスレンブリリアントオレン
ジGN、パーマネントブラウンFG、パラブラウン、パ
ーマネントレッド4R、ファイヤーレッド、ブリリアン
トカーミンBS、ピラゾロンレッド、レーキレッドC、
キナクリドンレッド、ブリリアントカーミン6B、ボル
ドー5B、チオインジゴレッド、ファストバイオレット
B、ジオキサンバイオレット、アルカリブルーレーキ、
フタロシアニンブルー、インジゴ、アシッドグリーンレ
ーキ、フタロシアニングリーンなどの有機顔料などが挙
げられる。また、この他に硫化亜鉛、珪酸亜鉛、硫酸亜
鉛カドミウム、硫化カルシウム、硫化ストロンチウム、
タングステン酸カルシウムなどの無機蛍光顔料、あるい
はジアミノスチルベンゼン系染料、フルオレセイン、チ
オフラビン、エオシン、ローダミンB等と合成樹脂とを
重合固化させた製造される有機蛍光顔料などが挙げられ
る。前記した着色剤は、単独或いは、他との組み合わせ
により使用できる。その使用量は色調などによっても異
なるが、少ない場合はインキの発色が悪くなり、多い場
合は着色剤が溶解・分散不足となり各種不具合が発生す
るため、インキ全量に対して0.1〜10重量%が好ま
しい。
【0013】ここで着色剤として顔料を用いた場合は、
分散剤を併用することが好ましいが分散剤としては、従
来一般に用いられている水溶性もしくは水可溶性樹脂
や、アニオン系もしくはノニオン系の界面活性剤などが
使用できる。高分子分散剤としては、アラビアゴム、ト
ラガントゴムなどの天然ゴム類、サポニンなどのグルコ
シド類、CMCダイセルシリーズ、HECダイセルシリ
ーズ(以上、ダイセル化学工業(株)製)のセルロ−ス
誘導体、リグニンスルホン酸塩、日本シェラックシリー
ズのシェラック等の天然高分子、ダイヤナールBRレジ
ンシリーズ(以上、三菱レイヨン(株)製)等のポリア
クリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物の塩、ビニ
ルナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタレ
ンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リン酸
塩等の陰イオン性高分子やポバールシリーズ(以上、
(株)クラレ製)のポリビニルアルコール、ポリエチレ
ングリコールなどの非イオン性高分子等が挙げられる。
また、界面活性剤としては、SLS、SLS−30、K
LS、TEALS、TEALS−42、ALS−25、
SMS、SCS、SGC−80N等のアルキル硫酸塩
類、SBL−2N−27、SBL−3N−27、SBL
−4N、SBL−2T−36、SBL−4T、SBL−
2A−27、NES−203−27、NES−303−
36、SNP−4N等のポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸塩類、サルコシネート CN−30、サルコ
シネート LH、サルコシネート LN、サルコシネー
ト LN−30、サルコシネート LK−30、サルコ
シネート MN、サルコシネート PN、サルコシネー
ト OH、アラニネート LN−30等のN−アシルア
ミノ酸及びその塩類、CMT−30、CMT−30T、
LMT、LMT−30、MMT、PMT、SMT等のN
−アシルメチルタウリン塩類、ECT−3NEX、EC
TD−3NEX、ECTD−6NEX、ECT−3、E
CT−7、AKYPORLM 45 NV、AKYPO
RLM 45、AKYPO RLM 100NV、K
YPO RLM 100等のポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル酢酸塩類、OTP−100、OTP−75、
LSA、OS−14等のアルキルスルホン酸塩やα−オ
レフィンスルホン酸塩類、SLP−N、ホステン HL
P、ホステン HLP−N、ホステン HLP−1等の
アルキルリン酸塩やポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルリン酸塩類等の陰イオン界面活性剤、BL−2、BL
−4.2、BL−9EX、BL−21、BL−25、B
C−2、BC−5.5、BC−7、BC−10TX、B
C−15TX、BC−20TX、BC−23、BC−2
5TX、BC−30TX、BC−40TX、BS−2、
BS−4、BS−20、BO−2、BO−7、BO−1
0TX、BO−15TX、BO−20、BO−50、B
B−5、BB−10、BB−20、BB−30、BD−
2、BD−4、BD−10、BT−3、BT−5、BT
−7、BT−9、BT−12等のポリオキシエチレンア
ルキルエーテル類、NP−2、NP−5、NP−7.
5、NP−10、NP−15、NP−18TX、NP−
20、OP−3、OP−10、OP−30等のポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル類、SL−10、
SP−10、SS−10、SS−15、SS−30、S
O−10、SO−15、SO−30、SO−10R、S
O−15R、SO−30R、SO−15EX、SI−1
0R、SI−15R等のソルビタンアルキルエステル
類、TL−10、TP−10、TS−10、TS−3
0、TS−106、TO−10M、TO−10、TO−
30、TO−106、TI−10等のポリオキシエチレ
ンソルビタンアルキルエステル類の非イオン性界面活性
剤(以上、日光ケミカルズ(株)製)等が挙げられる。
これらの1種または2種以上を選択し、併用しても使用
できる。その使用量は、少ない場合は添加する目的であ
る分散効果が弱く、多い場合はインキ中の各組成物の溶
解バランスを崩してしまい各種不具合が発生するため、
水性インキ全量に対して1〜5重量%が好ましい。
【0014】更に、顔料インキの場合、顔料を予め水性
媒体に分散した水性インキベースを用いることは、顔料
インキ製造上有利である。市販されている商品の一例と
して、Fuji SP Black 8031、同81
19、同8167、同8276、同8381、同840
6、Fuji SP Red 5096、同5111、
同5193、同5220、Fuji SP Borde
aux 5500、Fuji SP Blue 606
2、同6133、同6134、Fuji SPGree
n 7051、Fuji SP Yellow 406
0、FujiSP Violet 9011、Fuji
SP Pink 9524、同9527、Fuji
SP Orange 534、FUji SP Bro
wn3074(以上、富士色素(株)製)、Emaco
l Black CN、Emacol Blue FB
B、同FB、同KR、Emacol GreenLX
B、Emacol Violet BL、Emacol
Brown 3101、Emacol Carmmi
ne FB、Emacol Red BS、Emaco
l Orange R、Emacol Yellow
FD、同IRN、同3601、同FGN、同GN、同G
G、同F5G、同F7G、同10GN、同10G、Sa
ndye Super Black K、同C、San
dyeSuper Grey B、Sandye Su
per Brown SB、同FRL、同RR、San
dye Super Green L5G、同GXB、
Sandye Super Navy Blue HR
L、同GLL、同HB、同FBL−H、同FBL−16
0、同FBB、Sandye Super Viole
t BL H/C、同BL、Sandye Super
Bordeaux FR、Sandye Super
Pink FBL、同F5B、Sandye Sup
er Rubine FR、Sandye super
Carmmine FB、Sandye Super
Red FFG、同RR、同BS、Sandye S
uper Orange FL、同R、同BO、San
dye Gold Yellow 5GR、同R、同3
R、Sandye Ywllow GG、同F3R、同
IRC、同FGN、同GN、同GRS、同GSR−13
0、同GSN−130、同GSN、同10GN(以上、
山陽色素(株)製)、Rio Fast Black
Fx 8012、同8313、同8169、Rio F
ast Red Fx 8209、同8172、Rio
FastRed S Fx 8315、同8316、
Rio Fast Blue Fx8170、Rio
Fast Blue FX 8170、Rio Fas
tBlue S Fx 8312、Rio Fast
Green S Fx8314(以上、東洋インキ
(株)製)、NKW−2101、同2102、同210
3、同2104、同2105、同2106、同210
7、同2108、同2117、同2127、同213
7、同2167、同2101P、同2102P、同21
03P、同2104P、同2105P、同2106P、
同2107P、同2108P、同2117P、同212
7P、同2137P、同2167P、NKW−300
2、同3003、同3004、同3005、同300
7、同3077、同3008、同3402、同340
4、同3405、同3407、同3408、同347
7、同3602、同3603、同3604、同360
5、同3607、同3677、同3608、同370
2、同3703、同3704、同3705、同377
7、同3708、同6013、同6038、同6559
(以上、日本蛍光(株)製)、コスモカラーS 100
0Fシリーズ(東洋ソーダ(株)製)、ビクトリアエロ
ー G−11、同G−20、ビクトリアオレンジ G−
16、同G−21、ビクトリアレッド G−19、同G
−22、ビクトリアピンク G−17、同G−23、ビ
クトリアグリーン G−18、同G−24、ビクトリア
ブルー G−15、同G−25(以上、御国色素(株)
製)などが挙げられ、これらは1種又は2種以上選択し
て併用できるものである。
【0015】また、黴の発生によるインキの筆記具のイ
ンキ通路におけるインキの流出阻害を抑制するためにデ
ヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ベンゾチアザリン−3
−オン、安息香酸ナトリウム等の防腐防黴剤を適量加え
ることもできる。
【0016】本発明のインキを製造するに際しては、従
来知られている種々の方法が採用できる。例えば、着色
材として染料を用いた場合にはターボミキサーなどの撹
拌機により撹拌混合することによって、着色材として顔
料を用いた場合にはボールミル、サンドグラインダー、
スピードラインミル、ロールミル等の分散機により混合
摩砕することによって容易に得られる。
【0017】
【作用】発泡剤内包マイクロカプセルと粉末シリカと樹
脂エマルジョンとを併用することが、何故良いのかにつ
いては以下のように推察される。塗膜の乾燥時間を短く
するためには、インキ中の固形分を単純に増やすことが
考えられる。そこで、粉体を添加することが考えられる
が、まずこのインキは、発泡させるために発泡剤なるも
のが添加されているが、これをマイクロカプセルとして
添加している。これは、樹脂球であるためにインキ中の
固形分を増やすことになり、乾燥時間を向上させる要因
になる。しかし、このマイクロカプセルだけでは、十分
に乾燥時間を短縮することが難しく、更に粉体を添加す
ることを考えなければならないが、ただ多量に添加する
だけでは、発泡した時に塗膜が剥がれ易くなったり、イ
ンキが著しく増粘したりするので、粉体なら何でも良い
という訳ではないのである。そこで添加するものとして
特に粉末シリカが挙げられる。これは次のような理由か
らである。これは、粉体を添加することで、単純にイン
キ中の固形分が増すことにより、よりインキとして乾燥
し易くなることはもちろんであるが、更には、ここで粉
末シリカの表面状態に着目するべきである。粉末シリカ
の表面がシラノール基(−SiOH)で覆われているの
であるが、これは非常に水素結合し易い極性基であるこ
とから、インキ中の水が水素結合により粉末シリカ表面
に吸着され、インキとして見かけ上乾燥した状態を作り
出すことが出来るのである。このことから、塗膜の乾燥
が速くなるのである。しかしながら、粉末シリカのよう
な粉体を添加すると、粉体自体に定着効果が無いので加
熱し発泡して塗膜が盛り上がる時、粉体が簡単に紙等か
ら持ち上がり塗膜を剥がれ易くしてしまうために定着性
が悪くなるという点があり、これを解決するためには定
着剤となる樹脂を併用することが不可欠になってくる。
しかしここで、溶解しているタイプの樹脂を添加すると
次のような問題がある。溶解しているタイプの樹脂は、
その分子中に親水性の強い極性基を持つことで水に溶解
しているのである。そのために粉末シリカと併用する
と、シリカの表面に一部樹脂が吸着してしまい、水の吸
着を遮ってしまい、見かけ上乾燥した状態を作り出し難
くしてしまうのである。また、定着の効果が出るように
するためには、ある程度添加量を多くする必要がある
が、そうするとインキが著しく増粘してしまうという問
題も発生する。そこで、同じ樹脂であっても低濃度で定
着剤としての効果が得られるものとして樹脂エマルジョ
ンが挙げられるが、これは水に溶解しないものをエマル
ジョンという分散した状態にして作られているものであ
り、よって溶解タイプのような親水性の強い極性基によ
る樹脂の吸着の影響が非常に少なくなり、インキ中の水
が粉末シリカへ十分に吸着され、樹脂エマルジョン自体
も造膜するために塗膜が乾燥した状態を速やかに作り出
すことになる。更には、インキに同程度の樹脂分を添加
した場合に溶解タイプの樹脂に比べて増粘し難くいとい
う利点がある。そのため、粉末シリカと樹脂エマルジョ
ンを併用することが効果的なのである。また、使用する
際の各々の添加量であるが、特に粉末シリカ並びに樹脂
エマルジョンについて、粉末シリカにおいては、添加量
が多いとインキが増粘し過ぎたり、塗膜の定着性が著し
く悪くなり、添加量が少ないと水を十分に吸着すること
が出来ずに乾燥時間が短くならないという問題がある。
これと併用される樹脂エマルジョンについても添加量が
多くなると粉末シリカへの樹脂の吸着の影響が出て、水
の吸着を遮ることになり乾燥状態を作り出し難くなった
り、インキが著しく増粘したり、あるいは添加量が少な
いと塗膜の定着性が著しく悪くなるという問題があるの
で、粉末シリカが1〜10重量%、樹脂エマルジョンが
50〜80重量%でインキ中で併用されると十分な効果
が得られるのである。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。尚、各実施例中単に「部」とあるのは「重量部」を
表す。
【0019】 実施例1 マツモトマイクロスフェアー F−82(発泡剤内包マイクロカプセル、松本 油脂製薬(株)製) 16.00部 NKW−2117(桃色水性顔料ベース、日本蛍光化学(株)製) 2.30部 アクロナール YJ−2741D(アクリル系エマルジョン、三菱BASF( 株)製) 76.50部 サイリシア 450(粉末シリカ、富士シリシア化学(株)製) 1.00部 プロクセルGXL(防腐剤、ICIジャパン(株)製) 0.10部 水 4.10部 上記各成分を撹拌機にて3時間混合攪拌して、桃色の発
泡インキを得た。
【0020】 実施例2 マツモトマイクロスフェアー F−80S 15.00部 ウォーターブルー#9(染料、オリエント化学工業(株)製) 0.65部 モビニール 116(酢酸ビニル系エマルジョン、ヘキスト合成(株)製) 68.00部 サイリシア 470 10.00部 プロクセルGXL 0.10部 水 6.25部 上記各成分を撹拌機にて3時間混合攪拌して、水色の発
泡インキを得た。
【0021】 実施例3 マツモトマイクロスフェアー F−50 18.00部 NKW 2105(黄色水性顔料ベ−ス、日本蛍光化学(株)製) 2.00部 アクロナール 80DN 70.00部 サイリシア 440 5.00部 プロクセルGXL 0.10部 水 4.90部 上記各成分を撹拌機にて3時間混合攪拌して、黄色の発
泡インキを得た。
【0022】 実施例4 マツモトマイクロスフェアー F−40 22.00部 ウォーターレッド#1(染料、オリエント化学工業(株)製 0.52部 モビニール DM5(酢酸ビニル系エマルジョン、ヘキスト合成(株)製) 67.30部 サイリシア 250N 7.00部 デヒドロ酢酸ナトリウム(防腐剤) 0.15部 水 3.03部 上記各成分を撹拌機にて3時間混合撹拌して、赤色の発
泡インキを得た。
【0023】 実施例5 マツモトマイクロスフェアー F−82 21.00部 NKW−2117(桃色水性顔料ベース、日本蛍光化学(株)製) 2.30部 アクロナール YJ−2741D 65.00部 サイリシア 450 4.50部 テクポリマー MB−8C(メタクリル酸メチル高分子樹脂球、積水化成品工 業(株)製) 3.00部 プロクセルGXL(防腐剤、ICIジャパン(株)製) 0.10部 水 4.10部 上記各成分を撹拌機にて3時間混合撹拌して、桃色の発
泡インキを得た。
【0024】 実施例6 マツモトマイクロスフェアー F−85 35.00部 NKW−2102(緑色水性顔料ベース、日本蛍光化学(株)製) 2.50部 ポリゾール NS−2146(酢酸ビニル系エマルジョン、昭和高分子(株) 製) 50.00部 サイリシア 470 7.20部 デヒドロ酢酸ナトリウム 0.20部 水 5.10部 上記各成分を撹拌機にて3時間混合攪拌して、緑色の発
泡インキを得た。
【0025】 実施例7 マツモトマイクロスフェアー F−50 16.00部 ウォーターバイオレッド#5(染料、オリエント化学工業(株)製) 0.40部 アクロナール 4D 80.00部 サイリシア 450 2.50部 デヒドロ酢酸ナトリウム 0.20部 水 0.90部 上記各成分を撹拌機にて3時間混合攪拌して、紫色の発
泡インキを得た。
【0026】比較例1 実施例1のサイリシア 450を除き、その量だけ水を
加えた以外は、実施例1と同様になして桃色の発泡イン
キを得た。
【0027】比較例2 実施例2のサイリシア 470を12.00部とし、モ
ビニール 116を64.50部とした以外は実施例2
と同様になして、水色の発泡インキを得た。
【0028】比較例3 実施例3のサイリシア 440を0.50部とし、アク
ロナール 80DNを74.50部とした以外は実施例
3と同様になして、黄色の発泡インキを得た。
【0029】比較例4 実施例4のモビニール DM5を38.00部として、
ルビスコールVA28E(ビニルピロリドンと酢酸ビニ
ルの共重合体溶液、ビーエーエスエフジャパン株式会社
製)を16.3部添加した以外は、実施例4と同様にな
して赤色の発泡インキを得た。
【0030】以上、実施例1〜6及び比較例1〜4で得
られた発泡インキを用いて次の試験を行った。結果を表
1、表2に示す。
【0031】乾燥時間:各々のインキを筆記用紙A(J
IS P 3201)に30mm×30mmで厚さが1
mmとなるように塗布して、温度25℃で湿度40%に
放置する。1分おきに指で軽く触り、指に塗膜面が付着
しなくなるまでの時間を各インキとも3回測定し、その
平均を算出し乾燥時間とした。
【0032】定着性:上記試験で乾燥した塗膜をブラジ
ェット(熱風加工器)で面に均一になるように10秒間
加熱して、塗膜を発泡させた。その時の塗膜面の筆記用
紙Aに対する定着性(塗膜の剥がれの有無)を観察し
た。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
かかる発泡インキは、得られた塗膜が短時間で乾燥し、
かつ加熱処理することで十分に定着性を保ちつつ発泡す
る優れたインキである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡剤内含マイクロカプセルと樹脂エマ
    ルジョンと粉末シリカと水とから少なくともなる発泡イ
    ンキにおいて、前記樹脂エマルジョンをインキ全体に対
    して50〜80重量%、前記粉末シリカをインキ全体に
    対して1〜10重量%使用することを特徴とした発泡イ
    ンキ。
JP37233598A 1998-12-28 1998-12-28 発泡インキ Pending JP2000191962A (ja)

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