JP2000191273A - 移動式クレ―ンの後方監視装置 - Google Patents

移動式クレ―ンの後方監視装置

Info

Publication number
JP2000191273A
JP2000191273A JP10368703A JP36870398A JP2000191273A JP 2000191273 A JP2000191273 A JP 2000191273A JP 10368703 A JP10368703 A JP 10368703A JP 36870398 A JP36870398 A JP 36870398A JP 2000191273 A JP2000191273 A JP 2000191273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stay
television camera
mobile crane
monitoring device
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10368703A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenju Fujita
健樹 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP10368703A priority Critical patent/JP2000191273A/ja
Publication of JP2000191273A publication Critical patent/JP2000191273A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの監視用のテレビカメラで移動式クレー
ンの後方の安全状態と上部旋回体の後部のウインチ装置
の状態とを同時に広範囲の監視を行うことができるよう
にした構成が簡単で安価な後方監視装置の提供。 【解決手段】 移動式クレーンの作業車両本体の後方の
安全性を確認するための後方監視用テレビカメラをAフ
レームの脚柱または横軸から突出するステーの先端に設
け、このテレビカメラで移動式クレーンの後方の安全状
態と上部旋回体の後部のウインチ装置の状態とを同時に
広範囲の監視を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動式クレーンに
おける後方監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動式クレーンの一つであるクローラク
レーンは、下部走行体とその上に旋回可能に装架された
上部旋回体とからなる作業車両本体と、この作業車両本
体の上部旋回体に起伏可能に設けられ、上部旋回体に設
けられたジブ起伏用ウインチからの起伏ロープにより起
伏される作業用ジブとからなっており、この作業用ジブ
の先端に設けられたシーブを経て吊下げ用ロープにより
吊りフックを下ろし、上部旋回体に設けられた吊下げ用
ウインチにより前記吊下げ用ロープを巻上げ・巻下ろし
により、吊りフックに吊り下げられた吊荷を吊上げ・吊
下ろし作業をしている。
【0003】上記の移動式クレーンによる吊上げ・吊下
ろし作業の際に、上部旋回体を旋回して作業用ジブから
吊下げられた吊荷を左右方向(水平方向)に旋回搬送す
る場合や、作業用ジブから吊下げられた吊荷を作業車両
本体を前後進させて前後方向に搬送する必要がある。こ
のため、従来、運転室の運転席に着座したオペレータ
は、このような作業時の作業車両本体の後方の監視に当
たって、地上の後方誘導員による誘導や、運転室の後方
に設けられた窓を通しての後方監視をしている。また、
作業車両本体の側方の監視に当たって、上部旋回体の左
右前側方に設けたバックミラーによって側方の障害物と
の干渉を監視し、このように作業時の後方や側方の安全
を確保していた。
【0004】しかしながら、地上の後方誘導員による方
法では、そのための人員を必要とし、また、運転室の後
方の窓から後方を監視することは、オペレータは、身体
を捻って不自然な姿勢で後方を見なければならず、ま
た、上部旋回体の後部機台が視界の邪魔になり視野が狭
く死角となる範囲を生じる。特に、作業車後部の後方直
後部分の監視を十分にすることができない。上部旋回体
の左右前側方に設けたバックミラーでは、作業機の両側
方は確認視野に入るものの、やはり作業車両本体の後方
部分は視野に入らず、依然として死角となる範囲は残っ
ている。
【0005】また、クローラクレーンは、走行体である
クローラを走行時の幅より左右方向に拡幅することによ
り、クレーン作業時の作業車両本体の安定性を図ってい
る。このように拡幅したクローラによる後進移動時に
は、通常の走行移動時と走行幅が拡がっていることか
ら、その移動に当たって周りの障害物との接触をさける
必要がある。
【0006】このため、これら作業機後方の死角となる
範囲の安全性の監視を行うために、上部旋回体の後方に
後方安全確認のためのテレビカメラを取付け、このテレ
ビカメラで撮影された作業機後方の映像を運転席の前方
位置に取付けたモニターに表示し、このモニターに映し
出された映像をみて、作業機後方の安全状態を確認し、
移動式クレーンの作業車両を旋回させたり、後進させた
りしていた。しかし、このタイプのものは、テレビカメ
ラで作業機後方の安全性を監視するには適しているが、
作業機の後方の状態を監視するものではなかった。特
に、ウインチ装置の巻取り・巻戻しの繰り返し操作によ
るロープのウインチドラムへの巻取りの際に、ロープの
乱巻きが起こり易く、ロープの損傷を招きロープ寿命を
縮める恐れがあるが、このようなウインチドラムへの乱
巻き状態を監視するものではなかった。
【0007】また、ウインチ装置の巻取り状態の監視と
上部旋回体の後方に後方安全確認のためのテレビカメラ
を取付けた後方監視装置として、従来公知のものとして
実用新案登録第2547423号公報が知られている。
そしてこの従来公知の公報には、後方監視装置として、
移動式クレーンの上部旋回体の機台の後方にテレビカメ
ラを設置すると共に、運転室の前方位置に取付けたディ
スプレイ装置に該テレビカメラからの映像を表示させる
ようにしている。そして、運転席に着座したオペレータ
は、先ず、ウインチ装置の巻取り状態を監視するため
に、運転室内に取付けられた遠隔操作装置によりテレビ
カメラ回動装置を回動駆動して、吊上げウインチ装置の
撮影可能位置にテレビカメラを操作して、該ウインチ装
置へのロープの巻取り状態を撮影し、この撮影した該ウ
インチ装置の巻取り状態の映像を前記ディスプレイ装置
に表示してウインチ装置の巻取り状態を確認している。
次に、旋回体の後方の安全状態を監視するために、前記
遠隔操作装置によりテレビカメラ回動装置を回動駆動し
て、テレビカメラを旋回体後方撮影可能な位置に操作
し、撮影した映像を前記ディスプレイ装置に表示して旋
回体後方の安全状態を確認するようにした移動式クレー
ンにおける監視装置が提示されている。
【0008】また、移動式クレーンは、クレーン作業の
際には、吊荷を作業用ジブの先端からの吊上げロープに
よって吊上げているが、この際、重量のある吊荷を吊上
げると、吊荷は吊上がらずに吊荷と作業車両重量とのバ
ランスが崩れて、吊荷を吊上げるよりも、むしろ、移動
式クレーンの作業車両の作業ジブ側となる端部を回転支
点として作業車両の後部が持ち上がる現象が起きる。こ
のような現象を未然に防止するために、モーメントリミ
ッタと呼ばれる吊上げ負荷時の転倒モーメントを規制す
る安全装置を付けると共に、クレーンの上部旋回体の後
部にカウンターウエイトと云われる釣合い錘を積み増す
ことで作業用ジブにかかる吊荷と作業車両重量とのバラ
ンスをとることによって、前述のような現象の起こるこ
とを未然に防いでいる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
公知である監視装置は、ウインチ装置の駆動状態の監視
や移動式クレーンの上部旋回体の機台の後方部の監視
は、テレビカメラを回動装置で回動して撮影位置を変え
ることで、ウインチ装置と上部旋回体の機台の後方部と
を個々に監視することは可能であるものの、ウインチ装
置の巻取り状態と旋回台の後方部の安全性とを同時にテ
レビカメラで監視することはできない。また、前記監視
装置は、上部旋回体の機台の後方部の監視はできるが、
同時に、上部旋回体の後部に設けたカウンターウエイト
外縁の監視はしないので、カウンターウエイト外縁と周
りの障害物等との位置関係が把握できず、カウンターウ
エイト外縁と周りの障害物との距離が把握しずらかっ
た。そのために、テレビカメラをそれぞれの監視位置に
回動するための回動装置やそれを遠隔操作する装置など
を必要とし、監視装置の構成が複雑化すると共にコスト
アップとなっている。
【0010】このため、移動式クレーンの作業車両本体
の後方の安全性を確認するための監視装置として、構成
が簡単でありかつ安価で、一つの監視装置でウインチ装
置の巻取り状態と旋回台の後方部の安全性とを同時に広
範囲の監視を行うことができる移動式クレーンの後方監
視装置の出現が要求されている。
【0011】作業用ジブにかかる吊荷と作業車両重量と
のバランスをとるために、クレーンの上部旋回体の後部
にカウンターウエイトを積み増しているが、ウエイトを
積み増すことにより運転席の後方の窓からの視界は益々
狭まり、後方の安全性の確認がより困難となっている。
このため旋回や後進移動の際に、移動式クレーンの周り
にいる人や周りの障害物との衝突の危険性の無いように
十分監視するための移動式クレーンの後方監視装置の出
現も要求されている。
【0012】そこで、本発明は、上述した課題によりな
されたもので、移動式クレーンの作業車両本体の後方の
安全性を確認するためのテレビカメラをAフレームから
突出するステーの先端に設けることで、構成が簡単で安
価であり、かつ、一つの監視用のテレビカメラで、移動
式クレーンの上部旋回体の後部の状態(カウンターウエ
イト外縁および走行体の後端部が確認できる)と作業機
後方の安全状態とが、また、移動式クレーンの上部旋回
体の後部の状態と作業機後方の安全状態とウインチ装置
の巻取り状態とが、更に、カウンターウエイト外縁と周
りの障害物との距離の把握を、同時に広範囲の監視を行
うことができる移動式クレーンの後方監視装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載の発明は、Aフレームに設
けたステーにカウンターウエイト外縁が撮影範囲となる
ようにテレビカメラを取付け、該テレビカメラの撮影し
た映像を運転室内の前方に取付けたモニターに表示する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0014】また、上記の目的を達成するため、本発明
の請求項2に記載の発明は、Aフレームに設けたステー
にカウンターウエイト外縁および走行体の後端部が撮影
範囲となるようにテレビカメラを取付け、該テレビカメ
ラの撮影した映像を運転室内の前方に取付けたモニター
に表示するようにしたことを特徴とするものである。
【0015】また、上記の目的を達成するため、本発明
の請求項3に記載の発明は、Aフレームに設けたステー
にカウンターウエイト外縁とウインチ装置が撮影範囲と
なるようにテレビカメラを取付け、該テレビカメラの撮
影した映像を運転室内の前方に取付けたモニターに表示
するようにしたことを特徴とするものである。
【0016】また、上記の目的を達成するため、本発明
の請求項4に記載の発明は、Aフレームに設けたステー
にカウンターウエイト外縁とウインチ装置および走行体
の後端部が撮影範囲となるようにテレビカメラを取付
け、該テレビカメラの撮影した映像を運転室内の前方に
取付けたモニターに表示するようにしたことを特徴とす
るものである。
【0017】また、上記の目的を達成するため、本発明
の請求項5に記載の発明は、前記ステーは、Aフレーム
の脚柱に設けられていることを特徴とする請求項1〜4
のいずれかに記載されたことを特徴とし、また、本発明
の請求項6に記載の発明は、前記ステーは、Aフレーム
の横軸に設けられていることを特徴とする請求項1〜4
のいずれかに記載されたことを特徴とし、また、上記の
目的を達成するため、本発明の請求項7に記載の発明
は、前記ステーは、伸縮可能であることを特徴とする請
求項1〜6のいずれかに記載されたことを特徴とし、ま
た、上記の目的を達成するため、本発明の請求項8に記
載の発明は、前記ステーは、入れ子式であることを特徴
とする請求項1〜7のいずれかに記載されたことを特徴
とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって説明する。図1は、後方監視用のテレビカメラ
をAフレームに取付けた本発明の移動式クレーンの後方
監視装置の説明図で、図2は、Aフレームの脚柱にテレ
ビカメラ取付け用のステーを取付けた本発明の第1の実
施の形態の斜視図で、図3は、Aフレームの横軸にテレ
ビカメラ取付け用のステーを取付けた本発明の第2の実
施の形態の斜視図、図4は、後方監視用のテレビカメラ
による監視範囲を示す図である。
【0019】図1により本発明の移動式クレーンの後方
監視装置の構成を説明すると、移動式クレーンは、下部
走行体3とその上に旋回可能に装架された上部旋回体2
とからなる作業車両1本体と、この作業車両1本体の上
部旋回体2に起伏可能に設けられた作業用ジブ4とから
なっている。
【0020】下部走行体3は、クローラ等の走行手段を
有している。一方、上部旋回体2には、運転室、ジブ起
伏用ウインチ5、吊下げ用ウインチ8、カウンターウエ
イト19、Aフレーム11、及び、何れも図示されてい
ない動力装置やオペレータによって操作される各種の操
作装置、及びこれらの操作装置によって駆動制御される
駆動装置や制御装置等が設けられている。
【0021】一方、この作業用ジブ4は、上部旋回体2
に設けられたAフレーム11を経て、ジブ起伏用ウイン
チ5のジブ起伏用ロープ6の巻取り・巻戻しによって起
伏が行われる。また、作業用ジブ4の先端に設けられた
シーブ10を経て吊りフック7に掛け回された吊下げロ
ープ9を吊下げ用ウインチ8の巻取りことにより、該吊
りフック7で吊荷を吊上げてクレーン作業が行われる。
【0022】そして、上部旋回体2に設けられたAフレ
ーム11には、監視用テレビカメラ14を取付けたステ
ー13が取付けられており、図4に符号18で示される
円内の範囲が、この監視用テレビカメラ14に作業機後
方の状況および作業機後部の状態として撮影され、その
撮影された範囲の映像は、図示されていない運転席の前
方位置に取付けられたモニターに映し出される。
【0023】そして、運転席のオペレータは、このモニ
ターに映し出された作業機後方の状況の画面を、前向き
状態で着座したまま見ることによって作業機後方の安全
状態を確認することができる。このように、カウンター
ウエイト19を車体後方に積み増して後方の視界が十分
でない場合でも、また、移動式クレーンを後進または旋
回させる際にも、オペレータは、運転室の前方位置に設
けられたモニターに映し出された映像を、運転席に前向
きに着座したままの状態で、吊下げフック7に吊り下げ
られた吊荷を見ながら同時に作業機後方の安全状態をも
確認することができるので、安心して移動式クレーンを
後進または旋回することができる。
【0024】次に、上部旋回体2に設けられたAフレー
ム11と後方監視用のテレビカメラ14を取付けたステ
ー13の取付けについて説明すると、後方監視用のテレ
ビカメラ14を取付けたステー13は、図2、3に示さ
れているように、Aフレーム11の脚柱12または横軸
15に取付部材16、17によって取付けられる。
【0025】図2において、ステー13は、上部ステー
部材131と下部ステー部材132の2つの部材とから
なっており、両者は入れ子式になっている。そして、い
ずれか一方の部材に段階的に設けられた孔と他方の部材
に設けられた孔とにボルトを挿通することによって、ス
テー13の長さを段階的に長さ調整可能としている。該
下部ステー部材132の下端部には、Aフレーム11の
脚柱12を抱持して取付ける取付部材16が設けられ、
この取付部材16によりAフレーム11の脚柱12にス
テー13を固定する。
【0026】そして、上端部に後方監視用のテレビカメ
ラ14を取付たステー13の取付部材16をAフレーム
11の脚柱12の適宜個所に抱持して取付け、そのの
ち、テレビカメラ14がウインチ5、8とカウンターウ
エイト19の外縁全体と走行体の後端部および作業機の
後方とが同時に俯瞰して撮影可能になるように、ステー
13を構成する上部ステー部材131と下部ステー部材
132とに適宜間隔で設けられた孔に図示しないボルト
を挿通することによりステー13の長さを調整する。
【0027】このようにして位置合わせされた後方監視
用のテレビカメラ14により撮影されたクレーン作業機
の後部および後方の状態を、運転席の前方位置に取付け
られたモニターに映し出すことによって、オペレーター
は運転席に前向きに着座したまま、運転室後方の窓から
身体を捻って後方の安全を確認することなく作業機後方
の安全状態を確認することができるので、ウインチ5、
8の巻取り状態を確認したり、カウンターウエイト19
を車体後方に積み増して運転席からの視界が狭まって
も、安全に作業用車両1を後進または旋回することがで
きる。
【0028】本発明の第2の実施の形態として、図3に
示されているように、Aフレーム11の横軸15にステ
ー13の下部ステー部材132の下端部を抱持して取付
ける部材17を設け、この取付部材17によりAフレー
ム11の横軸15にステー13を取付け固定する。
【0029】さらに、本発明の移動式クレーンの後方監
視装置は、後方監視用のテレビカメラ14を取付けたス
テー13を入れ子式の伸縮ステーとすることにより、ウ
インチ装置5、8やカウンターウエイト19の外縁部や
左右走行体の後部および作業用車両1の後方が同時に俯
瞰できる位置までテレビカメラの位置を調整することに
より、後方の監視範囲を適切に位置合わせすることがで
きる。
【0030】なお、後方監視用のテレビカメラ14を取
付たステー13は、必ずしも入れ子式の伸縮調整可能の
ものに限定されず、他の伸縮方式によるものでも良い。
また、常時同じ作業機に取付けている場合には、必ずし
も伸縮式に限定するものではなく、長さ固定式のものと
してもよい。
【0031】よって、本発明の移動式クレーンの後方監
視装置は、Aフレーム11に設けたステー13に取付け
た後方監視用のテレビカメラ14により、該テレビカメ
ラ14の撮影位置を変えることなく、一台の後方監視用
のテレビカメラ14によって、ウインチ装置5、8の巻
取り状態とカウンターウエイト19の外縁部と走行体の
後部および作業機の後方とを略真上から同時に監視でき
るので、運転席に前向き状態で着座したオペレータは、
後方監視のために上半身を捻ることなく前向きの状態で
通常のクレーン作業を行いながら、カウンターウエイト
19の積み増し高さに関係なく作業機を後進または旋回
させることができ、旋回する上部旋回体の後方部や後進
移動時の走行体が、人や近傍の障害物とぶつかることの
なく確実で安全にクレーンの後方の状態を監視すること
ができる。
【0032】また、本発明の移動式クレーンの後方監視
装置は、後方監視用のテレビカメラ14を上部旋回体2
に取付けるのに、既設のAフレーム11を利用しこのA
フレーム11の脚柱12または横軸15にステー13を
取付けるようにしたので、構成が複雑で高価な部材を使
用することなく簡単な構成のみで確実・安全にクレーン
の後方の状態を監視することができる。
【0033】なお、ステー13をAフレーム11の脚柱
12または横軸15に取付ける取付部材16、17とし
て、図2および図3では、取付位置を変更可能とするた
めにAフレーム11の脚柱12または横軸15に抱持し
て取付けるタイプの抱持取付部材を実施の形態として示
したが、ステー13をAフレーム11の脚柱12または
横軸15に対し、取付位置を変更する必要のない場合に
は、取付部材16、17を溶接等の手段によって直接A
フレーム11の脚柱12または横軸15に取付けるもの
でもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移動式ク
レーンの後方監視装置は、Aフレームに設けたステーに
取付けた後方監視用のテレビカメラにより、該テレビカ
メラの撮影位置を変えることなく、一台の後方監視用の
テレビカメラによって、ウインチ装置の巻取り状態とカ
ウンターウエイトの外縁と走行体の後部および作業機の
後方とを略真上から同時に監視できるので、運転席に前
向き状態で着座したオペレータは、後方監視のために上
半身を捻ることなく前向きの状態で通常のクレーン作業
を行いながら、カウンターウエイトの積み増す高さに関
係なく作業機を後進または旋回させることができ、旋回
する上部旋回体の後方部や後進移動時の走行体が、人や
近傍の障害物とぶつかることのなく確実で安全にクレー
ンの後方の状態を監視することができる。更に、カウン
ターウエイト外縁と周りの障害物との距離の把握を確実
に把握することができる。また、本発明の移動式クレー
ンの後方監視装置は、後方監視用のテレビカメラを上部
旋回体に取付けるのに、既設のAフレームを利用しこの
Aフレームにステーを取付けるようにしたので、構成が
複雑で高価な部材を使用することなく簡単な構成のみで
確実・安全にクレーンの後方の状態を監視することがで
きる、と云う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】後方監視用のテレビカメラをAフレームに取付
けた本発明の移動式クレーンの後方監視装置の説明図、
【図2】Aフレームの脚柱にテレビカメラ取付け用のス
テーを取付けた本発明の第1の実施の形態の斜視図、
【図3】Aフレームの横軸にテレビカメラ取付け用の伸
縮ステーを取付けた本発明の第2の実施の形態の斜視図
【図4】後方監視用のテレビカメラによる監視範囲を示
す図である。
【符号の説明】
1 作業用車両、 2 上部旋回体、 3 下部走行
体、 4 作業用ジブ、5 ジブ起伏用ウインチ、 6
ジブ起伏用ロープ、 7 吊りフック、8 吊下げ用
ウインチ、 9 吊下げ用ロープ、 10 シーブ、1
1 Aフレーム、 12 Aフレームの脚柱、 13
ステー、14 テレビカメラ、 15 横軸、 16
取付部材、17 取付部材、 18 撮影の範囲、 1
9 カウンターウエイト。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動式クレーンの後方監視装置において、
    Aフレームに設けたステーにカウンターウエイト外縁が
    撮影範囲となるようにテレビカメラを取付け、該テレビ
    カメラの撮影した映像を運転室内の前方に取付けたモニ
    ターに表示するように構成したことを特徴とする移動式
    クレーンの後方監視装置。
  2. 【請求項2】移動式クレーンの後方監視装置において、
    Aフレームに設けたステーにカウンターウエイト外縁お
    よび走行体の後端部が撮影範囲となるようにテレビカメ
    ラを取付け、該テレビカメラの撮影した映像を運転室内
    の前方に取付けたモニターに表示するように構成したこ
    とを特徴とする移動式クレーンの後方監視装置
  3. 【請求項3】移動式クレーンの後方監視装置において、
    Aフレームに設けたステーにカウンターウエイト外縁と
    ウインチ装置が撮影範囲となるようにテレビカメラを取
    付け、該テレビカメラの撮影した映像を運転室内の前方
    に取付けたモニターに表示するように構成したことを特
    徴とする移動式クレーンの後方監視装置。
  4. 【請求項4】移動式クレーンの後方監視装置において、
    Aフレームに設けたステーにカウンターウエイト外縁と
    ウインチ装置および走行体の後端部が撮影範囲となるよ
    うにテレビカメラを取付け、該テレビカメラの撮影した
    映像を運転室内の前方に取付けたモニターに表示するよ
    うに構成したことを特徴とする移動式クレーンの後方監
    視装置。
  5. 【請求項5】前記ステーは、Aフレームの脚柱に設けら
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載されたことを特徴とする移動式クレーンの後方監視装
    置。
  6. 【請求項6】前記ステーは、Aフレームの横軸に設けら
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載されたことを特徴とする移動式クレーンの後方監視装
    置。
  7. 【請求項7】前記ステーは、伸縮可能であることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれかに記載されたことを特徴
    とする移動式クレーンの後方監視装置。
  8. 【請求項8】前記ステーは、入れ子式であることを特徴
    とする請求項1〜7のいずれかに記載されたことを特徴
    とする移動式クレーンの後方監視装置。
JP10368703A 1998-12-25 1998-12-25 移動式クレ―ンの後方監視装置 Pending JP2000191273A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10368703A JP2000191273A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 移動式クレ―ンの後方監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10368703A JP2000191273A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 移動式クレ―ンの後方監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000191273A true JP2000191273A (ja) 2000-07-11

Family

ID=18492521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10368703A Pending JP2000191273A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 移動式クレ―ンの後方監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000191273A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008179445A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Shinoda Juki Kk クレーン用カメラ取付装置
WO2009103216A1 (zh) * 2008-02-20 2009-08-27 泰安泰山工程机械股份有限公司 一种新型大吨位吊管机
JP2018017028A (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 株式会社タグチ工業 建設機械のカメラ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008179445A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Shinoda Juki Kk クレーン用カメラ取付装置
WO2009103216A1 (zh) * 2008-02-20 2009-08-27 泰安泰山工程机械股份有限公司 一种新型大吨位吊管机
JP2018017028A (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 株式会社タグチ工業 建設機械のカメラ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6894621B2 (en) Crane safety devices and methods
JP4455828B2 (ja) 自己昇降マストを備えたクレーン
JP2009035905A (ja) 作業機械のキャブ下方部確認装置
JP2000247572A (ja) ホイール式作業機械
CN113443561A (zh) 起重机及起重机的监视装置
JPH0948584A (ja) 移動式クレーンの吊り荷及び走行監視装置のカメラ装置
JP2000191273A (ja) 移動式クレ―ンの後方監視装置
JP3402771B2 (ja) クレーンの吊荷監視装置
JP7415789B2 (ja) 作業機械、作業機械の制御方法
JP2001002369A (ja) クレーンの吊荷監視装置
JP7119371B2 (ja) クレーンおよび情報表示方法
JP2004345825A (ja) 自走式作業機械
JP2017160027A (ja) クレーンの操作支援装置
JPH10129980A (ja) 油圧タグライン装置を有するクレーン
JP2018087059A (ja) 作業車両
JP3226637U (ja) 遠隔作業支援システム
JPH06239582A (ja) ホイール式クレーン
JP4467691B2 (ja) 高所作業車
KR102005853B1 (ko) 타워크레인의 텔레스코핑 작업시 흔들림 감지장치
JP7425469B2 (ja) ジブクレーン用カメラ
JPH10330084A (ja) クレーンのカウンタウエイト着脱装置
JP3238976B2 (ja) ジブ付きブームにおけるジブ脱着装置
JP7367406B2 (ja) 移動式クレーンおよび遠隔端末装置
JP5991294B2 (ja) 移動式クレーン
JP7111130B2 (ja) ジブ係留装置およびジブ係留方法