JP2000190917A - 閉止具取付け機 - Google Patents

閉止具取付け機

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JP2000190917A
JP2000190917A JP10366223A JP36622398A JP2000190917A JP 2000190917 A JP2000190917 A JP 2000190917A JP 10366223 A JP10366223 A JP 10366223A JP 36622398 A JP36622398 A JP 36622398A JP 2000190917 A JP2000190917 A JP 2000190917A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開脚タイプの閉止具の装着に最適な閉止具取付
け機を提供すること。 【解決手段】閉止具1の端部を把持する第2ストッパー
80と、閉止具1の爪体3,3aを開脚させる押圧体4
4を有すると共に押圧体44に対して摺動して閉止具1
と第2ストッパー80との係合を解除する押し部材52
を有する閉止具押出装置40と、すだれ状に連結してい
る集合閉止体Nを1ピッチずつ前進させる閉止具供給装
置60と、閉止具同士を連結している連結体15を切断
するカッター51とから形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンボール箱など
の包装箱のフラップを閉止する合成樹脂製の閉止具の装
着に用いる閉止具取付け機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ダンボール箱などの包装箱のフラ
ップを閉止する際、紙又は布製の粘着テープや金属製の
ステップルの代わりに、短冊形の本体と二本の爪体とか
ら成る合成樹脂製の閉止具を用いることが行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、閉止具に
は、短冊形の本体に対して二本の爪体が立設固定されて
いる固定タイプ(特開平8−301235号公報参
照)、或いは、短冊形の本体に対して二本の爪体が開脚
可能に設けられている開脚タイプ(特開平9−3154
14号公報参照)などがあるため、閉止具のタイプ毎に
専用の取付け機が必要である。本発明は、係る事態に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、開
脚タイプの閉止具の装着に最適な閉止具取付け機を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明に係る閉止具取付け機は、短
冊状の本体にアンカー状の一対の爪体を開脚可能に設け
た閉止具の装着に用いる閉止具取付け機であって、閉止
具の端部を把持する第2ストッパーと、閉止具の爪体を
開脚させる押圧体を有すると共に前記押圧体に対して摺
動して閉止具と第2ストッパーとの係合を解除する押し
部材を有する閉止具押出装置と、すだれ状に連結してい
る集合閉止体を1ピッチずつ前進させる閉止具供給装置
と、閉止具同士を連結している連結体を切断するカッタ
ーと、から形成されている。
【0005】また、請求項2に記載の発明に係る閉止具
取付け機は、取付け機本体に、集合閉止体の逆戻りを防
止する第1ストッパーを設けている。また、請求項3に
記載の発明に係る閉止具取付け機は、取付け機本体に、
閉止具を支持する第3ストッパーを設けている。また、
請求項4に記載の発明に係る閉止具取付け機は、取付け
機本体に、渦巻き状に巻いた集合閉止体を装填する装填
部を設けている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を説明するが、その前に閉止具について説明する。
図10及び図11に示すように、閉止具1は、短冊形の
本体2を主体とし、その平面内に一対の爪体3,3aを
左右対称に有している。爪体3,3aは、3個の連結部
4を介して本体2に連結され、開脚可能になっている。
爪体3,3aは、その先端に本体2の端部方向に湾曲し
た爪7が設けられ、所謂アンカー状になっている。爪体
3,3aの回動部(幹部)6には、本体2の表面(上
面)Fより突出するリブ状の第1肉厚部9と、本体2の
裏面(下面)Bより突出するリブ状の第2肉厚部9aと
が設けられている。また、第1肉厚部9の外端部には、
半円形の部材(フランジ)9cが設けられている。
【0007】また、本体2の裏面Bには、第2肉厚部9
aの角部9bに対応する肉厚部(ストッパー)5bが設
けられている。その上、爪体3,3aの基体部5と回動
部6とは、薄肉のヒンジ5aによって接続している。ま
た、本体2の端部には、第2ストッパー80の把持部8
2を逃がすための逃げ溝18が設けられている。なお、
図中、符号2aは本体中央の連結体、2b,2cは本体
2と爪体3,3aとの間の室(すき間)、8は爪体3,
3aの窓(開口部)、11は面取り部を示している。図
12に示すように、閉止具1は、連結体15によって互
いに連結され、集合閉止体Nとなっている。集合閉止体
Nは、ナイロンやポリプロピレンなどの可塑性を持つ合
成樹脂で一体的に形成されている。
【0008】上記の閉止具によってダンボール箱のフラ
ップを閉止する場合は、後述する閉止具取付け機を使用
するが、フラップの閉止について説明すると、先ず、図
13に示すように、爪体3,3aの第1肉厚部9を矢印
aの方向に押して爪体3,3aを矢印b(図14参照)
のように開脚させる。しかる後に、矢印cのように、爪
体3,3aをダンボール箱16のフラップ16a,16
bに設けられている一対の孔17,17に差込み、図1
5に示すように、閉止具1の本体2とアンカー状の爪体
3,3aによってダンボール箱16のフラップ16a,
16bを固定する。一方、ダンボール箱16のフラップ
16a,16bを開封する場合は、図16に示すよう
に、閉止具1の本体2の中央に設けられている指掛け部
12を挟持して本体2を矢印dの方向に引っ張り、閉止
具1の本体2と爪体3,3aとを連結している連結部4
を破断する。ダンボール箱16は、孔17,17が破損
しない限り、繰り返し使用できる。
【0009】次に、本発明に係る閉止具取付け機につい
て説明する。図4に示すように、閉止具取付け機20
は、ピストル型に形成され、胴部21の先端にノズル2
2が装着されている。また、胴部21と一体的に形成し
た握り部25の前に引金26が軸着されている。また、
胴部21の後端部に開閉可能に軸着した円弧状の支持部
材24によって胴部背面の装填部23に装填した渦巻き
状の集合閉止体Nを支持するようになっている。更に、
胴部21の前面の開口部fには、第1ストッバー(図示
せず)が設けられ、胴部21の両側(符号gの箇所)に
は、第2ストッバー(図示せず)が設けられる。なお、
上記支持部材24の代わりにコの字状の支持部材24’
を胴部21の側面に設けた水平な案内溝34に摺動自在
に装着させてもよい。
【0010】図1に示すように、胴部21の内部には、
閉止具押出装置40と閉止具供給装置60とが設けられ
ている。符号35は、装填部23の底部を兼ねる集合閉
止体案内レールであり、胴部21の左右の内壁面に設け
られている。閉止具押出装置40は、主として、サンド
イッチ状に配設させた3枚のピストン41,42,43
から形成され、これらのピストン41,42,43は、
胴部21の前後に摺動できるようになっている。更に、
第2,第3ピストン42,43は、第1ピストン41に
対して前後に摺動できるようになっている。
【0011】図2に示すように、第1ピストン41は、
先端部に角状の一対の押圧体44を備えている。押圧体
44は、爪体3,3aの第1厚肉部9に対応する部位4
5が湾曲し、爪体3,3aのフランジ9cに対応する部
位46が階段状になっている。また、押圧体44は、そ
の内端部にフィン47を有している。フィン47は、弾
頭状に形成され(図1参照)、その丈又は高さは、閉止
具1の室2b,2cの横幅より狭くなっている。更に、
第1ピストン41は、その両側に第2ストッパー80の
把持部82が入り込むための遊び溝48を有すると共
に、そのほぼ中央部にコマ状又はキノコ状の開口部49
を有している。開口部49のうち、台形状の開口部49
aには、弓状の板バネ50が配設され、スリット状の開
口部49bには、中間レバー27の上端部が挿入されて
いる。また、第1ピストン41は、その前端部にバネ力
に抗して閉止具供給装置60を時計方向に回転させる一
対の第1カム54を有している。
【0012】第1ピストン上に配設されている第2ピス
トン42は、T字状の頭部42aに集合閉止体Nの連結
体15を切断するための一対のカッター51を有すると
共に、頭部42aの前端部にバネ力に抗して閉止具供給
装置60を時計方向に回転させる一対の第2カム55を
有している。なお、上記カッター51は、第2ピストン
ではなく、胴部21自体に設置してもよい。第1ピスト
ン下に配設されている第3ピストン43は、T字状の頭
部43aの両端に第2ストッパー80の把持部82を左
右に押し退けるための板状の押し部材52を有してい
る。第3ピストン43の押し部材52は、第2ピストン
42の頭部42aの両端部に接続し、第2ピストン42
の後端部にある連結部53は、第3ピストン43の上面
に接続している。
【0013】図1に示すように、閉止具供給装置60
は、閉止具押出装置40の上方に位置し、軸61によっ
て胴部21に回動自在に軸着されている。図3に示すよ
うに、閉止具供給装置60の送り爪62は、バネ部63
を介して胴板64に接続し、送り爪63より後方に位置
している脚部65は、その先端部内側に突起66を有し
ている。脚部65は、第1,第2ピストン41,42の
カム54,55に対応するように一対になっている。ま
た、胴板64の後方に向かってアーム68が突出してお
り、アーム68の先端に設けた横軸69と胴部21に設
けた横軸30との間に架橋させたコイルばね31によっ
て閉止具供給装置60を反時計方向に付勢するようにな
っている。なお、閉止具送送給装置60を正逆回転させ
る手段としては、カム54,55の代わりにラックピニ
オンを採用してもよい。
【0014】図1に示すように、第1ストッパー70
は、胴部前面の開口部fに装着させた支持部材71に軸
着され、その爪体72が隣接する閉止具1同士のすき間
13に食い込むようになっている。爪体72は、図示し
ないバネによって反時計方向に付勢されている。図2に
示すように、第2ストッパー80は、バネ力を有する板
状のアーム81とアーム81の自由端に設けた把持部8
2とから成り、把持部82の内側には、閉止具1の端部
を把持する把持溝83を有している。アーム81は、図
示しない止め具によって胴部21の側面に装着され、把
持部82は、胴部21の横穴14に挿入されている。
【0015】図1に示すように、胴部先端の吐出口32
に装着させたノズル22内には、上下一対の第3ストッ
パー90が枢支されている。第3ストッパー90は、そ
の先端部91が横断面L字状に形成され、背面の板バネ
92によって胴部先端の吐出口32を塞ぐように付勢さ
れている。上記の中間レバー27は、軸28によって握
り部25に軸支され、中間レバー27と握り部25との
間に架橋させたコイルばね29によって引金26が握り
部25の前方に突き出るように付勢されている。
【0016】次に、閉止具取付け機の動作について説明
する。閉止具取付け機20の引金26を引くと、図5に
示すように、閉止具押出装置40が前進し、第1ピスト
ン41の押圧体44,44によって閉止具1の脚体3,
3aが開脚される。この時、閉止具1の両端は、第2ス
トッパー80の把持部82によって把持されている。更
に、引金26を引くと、閉止具1によって第1ピストン
41の前進が阻止されているため、図6に示すように、
第2,第3ピストン42,43のみが前進し、第2ピス
トン42のカッター51,51によって閉止具1同士を
連結している連結体(図示せず)が切断される。と同時
に、第3ピストン43の頭部両端にある押し部材52に
よって第2ストッパー80の把持部82が矢印iの方向
に押し広げられ、第2ストッパー80の把持部82が閉
止具1から外れる。第2ストッパー80の把持部82
は、閉止具1の両端に逃げ溝18があるため、逃げやす
い。
【0017】一方、第1,第2ピストン41,42のカ
ム54,55によって閉止具供給装置60の脚部65が
押し上げられるため、図7に示すように、閉止具供給装
置60が時計方向に回転し、送り爪62が集合閉止体N
から外れる。その時、第1ストッパー70によって閉止
具供給装置60の回転に起因する閉止集合体Nの連れ戻
しが阻止される。更に、引金26を引くと、図8に示す
ように、閉止具押出装置40が更に前進し、閉止具1の
本体2によって第3ストッパー90が上下に開かれる
が、閉止具1の本体2が通過すると、板バネ92のバネ
力によって第3ストッパー90の先端91が閉じ、図9
に示すように、第3ストッパー90のL字形の先端部9
1,91によって閉止具1の上面Fが支えられる。この
時、第2ストッパー80の把持部82は、第1ピストン
41の側面に設けられている遊び溝48内に入り込み、
アーム81のバネ力の衰退が防止される。
【0018】しかる後に、閉止具1の爪体3,3aをダ
ンボール箱16のフラップ16a,16bに設けられて
いる穴17に突き刺しながら、引金26を弛めると、既
に説明した如く(図13〜図15参照)、閉止具1がダ
ンボール箱16のフラップ16a,16bに装着され
る。上記のように、引金26を弛めると、握り部25内
のコイルばね29のバネ力によって引金26が初期位置
に復帰するのに伴って閉止具押出装置40が初期位置に
復帰し、更に、第1ピストン41に設けた板バネ50に
よって第2,第3ピストン42,43が初期位置に復帰
する。
【0019】一方、胴部21内のコイルばね31によっ
て閉止具供給装置60が初期位置に復帰するのに伴って
送り爪62が閉止具1,1間のすき間13に係合し、集
合閉止体Nが1ピッチ送られる(図1参照)。なお、集
合閉止体Nを装填部23から取り外す場合は、図8に示
すように、第4ストッパー100によって二点鎖線で示
す位置に回転させた閉止具供給装置60を支持する。閉
止具供給装置60は、胴部21の側面に設けた円弧状の
スリット36を通って外方に突出している横軸69の先
端を摘んで二点鎖線で示す位置に回転させることができ
る。
【0020】第4ストッパー100は、図1に示すよう
に、胴部21内に枢支させたアーム101と、アーム1
01の自由端に設けた爪状の支持部102と、アーム1
01の枢支部に接続させた板バネ103と、支持部10
2の真横に設けらた摘み部104とから形成されてい
る。一方、第4ストッパー100と閉止具供給装置60
の横軸69との係合を外す場合は、胴部21の側面に設
けた円弧状のスリット37を通って外方に突出している
摘み部104を反時計方向に引く。本発明の閉止具取付
け機は、図10に示す閉止具が最も適しているが、この
閉止具に類似する閉止具であれば、使用することができ
る。
【0021】
【発明の効果】上記のように、本発明よれば、閉止具押
出装置の角状の押圧体によって閉止具の爪体を開脚保持
した後、カッターによって集合閉止体の閉止具が1個ず
つ自動的に切り離されるので、閉止具をダンボール箱な
どの包装箱のフラップ穴に簡単に、かつ、確実に装着す
ることができる。また、本発明の閉止具取付け機は、部
品数が少なく、構造が簡単なため、故障が少なく、安心
して使用でき、信頼性が高い。また、コンパクトな作り
であるから取り扱い易く、連続して使用しても疲労が少
ない。また、上記の開脚形の閉止具は、爪体固定形の閉
止具に比べて爪体同士の絡みが少なく、上記の閉止具取
付け機を使用する上で便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る閉止具取付け機の一部断面側面図
である。
【図2】本発明に係る閉止具取付け機の要部を示す平面
図である。
【図3】本発明に係る閉止具取付け機の要部拡大縦断面
図である。
【図4】本発明に係る閉止具取付け機の斜視図である。
【図5】閉止具押出装置により閉止具の爪体を開脚させ
た状態を示す説明図である。
【図6】集合閉止体の連係体を切断すると共に、第2ス
トッパーと閉止具との係合を解除した状態を示す説明図
である。
【図7】閉止具供給装置が吐出口から後退した状態を示
す説明図である。
【図8】閉止具本体によって第3ストッパーを開いた状
態を示す説明図である。
【図9】第3ストッパーがバネ力によって閉じた状態を
示す説明図である。
【図10】閉止具の平面図である。
【図11】閉止具の一部断面を示す側面図である。
【図12】集合閉止体の斜視図である。
【図13】閉止具の爪体を矢印a方向に押す様子を示す
説明図である。
【図14】閉止具の爪体を矢印b方向に開脚させた様子
を示す説明図である。
【図15】閉止具の爪体をダンボール箱のフラップの穴
に挿入させた様子を示す説明図である。
【図16】閉止具を開封する様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 閉止具 2 本体 3,3a 爪体 15 連結体 20 閉止具取付け機 40 閉止具押出装置 44 押圧体 51 カッター 52 押し部材 60 閉止具供給装置 80 第2ストッパー N 集合閉止体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短冊状の本体にアンカー状の一対の爪体
    を開脚可能に設けた閉止具の装着に用いる閉止具取付け
    機であって、閉止具の端部を把持する第2ストッパー
    と、閉止具の爪体を開脚させる押圧体を有すると共に前
    記押圧体に対して摺動して閉止具と第2ストッパーとの
    係合を解除する押し部材を有する閉止具押出装置と、す
    だれ状に連結している集合閉止体を1ピッチずつ前進さ
    せる閉止具供給装置と、閉止具同士を連結している連結
    体を切断するカッターと、から成る閉止具取付け機。
  2. 【請求項2】 取付け機本体に、集合閉止体の逆戻りを
    防止する第1ストッパーを設けた請求項1記載の閉止具
    取付け機。
  3. 【請求項3】 取付け機本体に、閉止具を支持する第3
    ストッパーを設けた請求項1又は2記載の閉止具取付け
    機。
  4. 【請求項4】 取付け機本体に、渦巻き状に巻いた集合
    閉止体を装填する装填部を設けた請求項1,2又は3記
    載の閉止具取付け機。
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