JP2000190878A - 車両用スペアタイヤの格納構造 - Google Patents
車両用スペアタイヤの格納構造Info
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Abstract
することで操作性を高める。 【解決手段】 巻上げケーブル9をスペアタイヤ格納状
態から所定量送り出した際、フック28と係止解除装置
30の第2ロッド部材33との連係を絶ってフック28
を係止姿勢に自動復帰させる。
Description
イヤをフロアパネル裏面のタイヤ格納部に格納する格納
構造の改良に関し、特にスペアタイヤの脱落を防止する
係止手段の作動機構に関するものである。
両として、例えば特開昭62−268779号公報に開
示されているように、乗員が車外に出て巻上げケーブル
先端の吊下げ具をスペアタイヤのハブ孔に係合させ、こ
の状態で操作ハンドルを巻上げ装置の差込み部に差し込
んで回転させて巻上げ装置を作動させることで上記巻上
げケーブルを巻き取り、上記スペアタイヤを車体下部に
巻き上げて斜め姿勢に保持格納するようにしたタイプの
ものがある。
にフロアパネル裏面のホイール間にタイヤ格納部を設
け、このタイヤ格納部にスペアタイヤを格納する試みが
ある。
のタイプにおいて、前者の如きケーブル巻取り方式を採
用する場合、タイヤ格納部がフロアパネル裏面にあって
ハンドル操作がし辛いため、ハンドル操作を車内側で行
い得るようにすることが望ましい。また、スペアタイヤ
が格納部から脱落しないように何らかの係止手段を設け
る必要がある。
乗員が一旦車外に出て巻上げケーブル先端の吊下げ具を
スペアタイヤのハブ孔に係合させた後、車内に戻って操
作ハンドルを回転させることになるわけであるが、係止
手段の係合操作や離脱操作をその都度行うのは非常に煩
わしく操作性が低下する。
であり、その目的とするところは、係止手段の操作性を
高めんとすることにある。
め、この発明は、係止手段を解除した後に係止姿勢に自
動復帰させるようにしたことを特徴とする。
イヤをフロアパネル裏面のタイヤ格納部に格納する格納
構造を対象とし、次のような解決手段を講じた。
スペアタイヤのハブ孔に係合する吊下げ具を一端に有す
る巻上げケーブルと、上記巻上げケーブルの他端側が巻
き付けられ、この巻上げケーブルを巻上げ作動により巻
き取ることで上記スペアタイヤを巻き上げてタイヤ格納
部に格納する一方、巻戻し作動により送り出すことで上
記スペアタイヤをタイヤ格納部から降ろす巻上げ装置
と、上記巻上げ装置の差込み部に車内側から脱着自在に
差し込まれ、ハンドル操作により巻上げ装置を巻上げ作
動・巻戻し作動させる操作ハンドルと、上記スペアタイ
ヤがタイヤ格納部に巻き上げられた際、上記吊下げ具に
係脱可能に係合してスペアタイヤを脱落しないように係
止する係止手段と、上記巻上げ装置の差込み部側に上記
係止手段と連係するように設けられ、上記係止手段の吊
下げ具に対する係止状態を解除する係止解除手段と、上
記巻上げケーブルをスペアタイヤ格納状態から所定量送
り出した際、上記係止手段と係止解除手段との連係を絶
って係止手段を係止姿勢に自動復帰させる自動復帰手段
とを備えたことを特徴とする。
では、係止解除手段の操作により係止手段の吊下げ具に
対する係止状態が解除されるが、その後に行われる巻上
げケーブルの所定量の送出し動作により、上記係止手段
と係止解除手段との連係が絶たれて係止手段が係止姿勢
に自動復帰することから、係止手段を一々元の位置に復
帰させる操作が別途にいらず、その分手間が省けて操作
性が向上する。
の発明において、係止解除手段は、巻上げ装置の差込み
部側に設けられた操作レバーと、一端が上記操作レバー
に取り付けられるとともに、他端が係止手段に係脱可能
に係合するロッド部材とからなることを特徴とする。
では、係止解除手段の構成が具体化される。
の発明において、ロッド部材の係止手段側の端部の移動
を規制するカム手段と、スペアタイヤがタイヤ格納部に
巻き上げられるとき、吊下げ具の上昇動作により上方に
回動して押し上げられるレバーとが設けられ、巻上げケ
ーブルをスペアタイヤ格納状態から所定量送り出した
際、上記ロッド部材の係止手段側の端部を上記吊下げ具
の下降動作により下方に回動するレバーにより押し下
げ、上記係止手段と係止解除手段との連係を絶って係止
手段を係止姿勢に自動復帰させるように構成されている
ことを特徴とする。
では、係止手段と係止解除手段との関係、つまり係止手
段の自動復帰の作動機構が具体化される。
の発明において、操作レバーは、非操作状態で巻上げ装
置の差込み部を覆っていることを特徴とする。
では、操作レバーは巻上げ装置の差込み部を覆うカバー
の役目をもなしている。
いて図面に基づいて説明する。
ヤの格納構造が車両Cに適用された箇所を示す。図示の
ように、この適用箇所は車両C側部のフロアパネルc1
裏面の前後のホイールc2間であり、車内側から見れば
車体前後に3列に並べられたシートc3のうち前列のシ
ートc3と中央のシートc3との間に対応しており、当
該箇所のフロアパネルc1裏面にタイヤ格納部c4が設
けられ、このタイヤ格納部c4に車両Cのスペアタイヤ
Tを格納するようになっている。
に係る格納構造は、巻上げ装置1を備えている。この巻
上げ装置1は、上記フロアパネルc1裏面に間隔をあけ
て設けられた支持プレートc5の一端側に設置され、フ
ロアパネルc1の上記巻上げ装置1の真上には操作用孔
部c6が形成されている。また、上記支持プレートc5
の他端側を上記タイヤ格納部c4としている。
は、ケース2内を貫通するドライブシャフト3を備え、
このドライブシャフト3のケース2内の基端側ほぼ半分
の領域には偏心カム4が形成され、この偏心カム4に
は、外周に複数の歯5aを有するドライブギヤ5がギヤ
プレート6に支持されて取り付けられている。また、ド
ライブシャフト3のケース2内の偏心カム4のない先端
側には、内周に複数の歯7aを有する巻取りホイール7
が取り付けられ、上記ドライブギヤ5がこの巻取りホイ
ール7の歯7aで囲まれるように内側に配置されてい
る。この巻取りホイール7には、吊下げ具8を一端に有
する巻上げケーブル9の他端側が巻き付けられ、ドライ
ブシャフト3が回転することでドライブギヤ5は回転中
心を変位させながら回転し、その歯5aを巻取りホイー
ル7の歯7aに噛み合わせたり外したりするようになっ
ている。なお、上記ギヤプレート6の一端には膨出部6
aが形成され、この膨出部6aが巻上げ装置1の巻上げ
作動及び巻戻し作動時にケース2内壁に当接することで
逆作動を規制して巻上げケーブル9の弛みを防止するよ
うになっている。これにより、巻上げケーブル9が巻き
取られたり巻き戻されたりするとともに、巻取り位置及
び巻戻し位置をずれないようにしている。
び図3に示すように、上記フロアパネルc1のタイヤ格
納部c4中央に取り付けられたL字形のガイド筒10に
挿入されてタイヤ格納部c4下方に垂下しており、当然
に上記吊下げ具8もタイヤ格納部c4の下方に配置され
ている。この吊下げ具8は、巻上げケーブル9下端が取
り付けられた下側の円形プレート11と、その上方にコ
イルスプリング12を介して配置された矩形プレート1
3とを備え、そのうち上記矩形プレート13がスペアタ
イヤTのハブ孔t1に下方から係合するようになってい
る。その係合操作は、吊下げ具8全体を斜めにしてスペ
アタイヤTのハブ孔t1に上方から挿入した後、矩形プ
レート13をハブ孔t1周縁に係合させるようにする。
また、上記矩形プレート13の中央には、上方に突出す
る筒状突出部13aが一体に形成され、巻上げケーブル
9の下端が上記突出部13aに挿入されて下側の円形プ
レート11の中央に連結されている。
端には、差込み部3aが形成され、この差込み部3a周
りには係合溝3bが形成されている。図1及び図3に示
すように、この差込み部3aには、操作ハンドル14先
端が車内側からフロアパネルc1の操作用孔部c6を介
して脱着自在に差し込まれ、その先端から半径方向に突
出する係合ピン14aが上記差込み部3aの係合溝3b
に係合し、操作ハンドル14のハンドル操作により回転
力をドライブシャフト3に伝達して巻上げ装置1を巻上
げ作動・巻戻し作動させるようになっている。そして、
上記巻上げケーブル9を巻上げ装置1の巻上げ作動によ
り巻き取ることでスペアタイヤTを巻き上げてタイヤ格
納部c4に格納する一方、巻上げ装置1の巻戻し作動に
より送り出すことでスペアタイヤTをタイヤ格納部c4
から降ろすようになっている。
納部c4には、巻上げ完了位置検出装置15が設けら
れ、この巻上げ完了位置検出装置15により、上記巻上
げケーブル9が操作ハンドル14のハンドル操作により
巻き取られて上記吊下げ具8が上昇端に上昇することで
スペアタイヤTが巻上げ完了位置にあることを検出する
ようになっている。
15は、ハンドル離脱防止装置16を備え、このハンド
ル離脱防止装置16は、一端が軸17a回りに回動自在
な第1爪部材18と、一端が軸17b回りに回動自在な
第2爪部材19とからなり、この2つの第1爪部材18
及び第2爪部材19は上記軸17a,17bによってフ
ロアパネルc1裏面の操作用孔部c6周り、つまりドラ
イブシャフト3の差込み部3a周りに取り付けられ、そ
のうち第2爪部材19は図示しないスプリングのばね力
で第1爪部材18から離れる方向に常時付勢されてい
る。上記第1爪部材18の先端は後述する作動装置20
のロッド27に連結されているとともに、基端には延出
部18aが形成されている。一方、上記第2爪部材19
の基端には当接片19aが形成され、この当接片19a
に第1爪部材18が図1で反時計回りに回動してその延
出部18aが当接することで第2爪部材19を図1で時
計回りに回動させ、第1爪部材18と第2爪部材19と
を互いに接近させて閉じる一方、第1爪部材18が上記
とは逆方向に回動することで第1爪部材18と第2爪部
材19とを互いに離間させて開くようになっている。つ
まり、第2爪部材19は第1爪部材18の作動装置20
による回動動作に連動して反対方向に回動することで第
1爪部材18とで開閉作動し、開状態で操作ハンドル1
4の係合ピン14aが第1爪部材18及び第2爪部材1
9に引っ掛からず、操作ハンドル14をドライブシャフ
ト3の差込み部3aから離脱可能にする(図1実線参
照)一方、閉状態で操作ハンドル14の係合ピン14a
が第1爪部材18及び第2爪部材19に引っ掛かり、操
作ハンドル14をドライブシャフト3の差込み部3aか
ら離脱不能にしている(図1仮想線参照)。
は、上記ハンドル離脱防止装置16を作動させる作動装
置20を備え、この作動装置20は、タイヤ格納部c4
上面の2枚のプレートからなるブラケット21間に軸2
2回りに回動可能に支持された第1レバー23を備えて
いる。この第1レバー23には、上記ガイド筒10下端
寄りに形成された第1切欠部10aに挿入される当接ピ
ン24が設けられ、この当接ピン24は、上記吊下げ具
8が図1実線にて示すように上昇端に上昇した際、この
吊下げ具8の突出部13a先端に当接して押し上げら
れ、第1レバー23が図1仮想線の状態から図1実線の
状態へと回動するようになっている。つまり、吊下げ具
8の突出部13a先端が当接ピン24を押し上げた状態
をスペアタイヤTが巻上げ完了位置にある状態としてい
る。
25がブラケット21に軸26回りに回動可能に支持さ
れている。上記第1レバー23及び第2レバー25は共
に図示しないスプリングのばね力でハンドル離脱防止装
置16側に常時回動付勢され、両者に外力が作用してい
ないときは第1レバー23先端が第2レバー25下端を
押圧して第2レバー25を図1仮想線にて示す姿勢に保
持している一方、第1レバー23が吊下げ具8の突出部
13a先端で押し上げられると、その押圧力が解除され
て第2レバー25は図1実線にて示す姿勢に復帰するよ
うになっている。つまり、第2レバー25は第1レバー
23の吊下げ具8との当接による回動動作に連動して回
動するようになっている。
材27の一端が連結され、この第1ロッド部材27の他
端は上記ハンドル離脱防止装置16の第1爪部材18先
端に連結されている。そして、スペアタイヤTが巻上げ
完了位置になく未だタイヤ格納部c4に格納されていな
い段階では、第1レバー23、第2レバー25及び第1
ロッド部材27の連係動作により第1爪部材18を図1
破線矢印のように引っ張って第2爪部材19との間隔を
狭め、操作ハンドル14が巻上げ装置1から離脱しない
ようになっている。一方、吊下げ具8が上昇端に上昇す
ると、このことによる第1レバー23及び第2レバー2
5の連動した回動動作により、操作ハンドル14が巻上
げ装置1から離脱可能なようにハンドル離脱防止装置1
6を作動させるようになっている。つまり、第1ロッド
部材27で第1爪部材18を図1実線矢印のように押し
て第1爪部材18及び第2爪部材19を開くようになっ
ている。
段としてのフック28が軸29回りに回動自在に取り付
けられ、このフック28の下端には、第1係止部28a
とその反対側に突出する第2係止部28bとが形成され
ている。上記フック28は図示しないスプリングのばね
力でガイド筒10の基端側に常時付勢され、上記第1係
止部28aはガイド筒10の第2切欠部10bに挿入さ
れ、上記スペアタイヤTがタイヤ格納部c4に巻き上げ
られた際、上記吊下げ具8の突出部13aに係脱可能に
係合してスペアタイヤTを脱落しないように係止するよ
うになされている。
には、上記フック28の吊下げ具8に対する係止状態を
解除する係止解除手段しての係止解除装置30が上記フ
ック28と連係するように設けられている。具体的に
は、上記係止解除装置30は、巻上げ装置1の差込み部
3a側に軸31回りに回動自在に配置された操作レバー
32と、一端が上記操作レバー32に連結プレート32
aを介して取り付けられるとともに、他端が上記フック
28の第2係止部28bに係脱可能に係合するロッド部
材(以下、第2ロッド部材という)33とからなり、上
記操作レバー32は図示しないスプリングのばね力で図
1実線の状態に上記常時付勢されており、非操作状態で
巻上げ装置1の差込み部3aを覆ってカバーの役目をも
なしている。
前のブラケット21(図示せず)には、第2ロッド部材
33のフック28側の端部の移動を規制するカム手段と
しての略台形状の開口部34(図1に仮想線で示す)が
形成されている。上記第2ロッド部材33のフック28
側の端部はL字状に折り曲げられ、この折曲端部33a
が上記開口部34周縁に沿って移動するように係合して
いるとともに、この折曲端部33aはスプリング35に
よって常時上方に付勢され、フック28の第2係止部2
8b及び第1レバー23が係止するようになっている。
そして、巻上げケーブル9をスペアタイヤ格納状態から
所定量送り出した際、上記第2ロッド部材33の折曲端
部33aを吊下げ具8の下降動作により下方に回動する
第1レバー23により押し下げて上記フック28の第2
係止部28bから離脱させ、上記フック28と第2ロッ
ド部材33との連係を絶ってフック28をスプリング具
のばね力で係止姿勢に自動復帰させるように構成されて
いる。
から地上に降ろす要領について図1及び図2(a)〜
(d)を参照しつつ説明する。
3は吊下げ具8の突出部13aが当接ピン24を押し上
げることで上方に回動し、これに伴い第2レバー25は
ハンドル離脱防止装置16側に傾いており(図2(a)
の状態)、第1爪部材18及び第2爪部材19は第1ロ
ッド部材27に押されて開いている(図1実線の状
態)。また、フック28の第1係止部28aは吊下げ具
8の突出部13aに係止しているとともに、第2係止部
28bは第2ロッド部材33の折曲端部33aに係止し
ている(図2(a)の状態)。
状態から図1仮想線の状態へと回動操作して巻上げ装置
1の差込み部3aを車内に開放し、操作ハンドル14を
上記差込み部3aに差し込む。この操作レバー32の回
動操作により、フック28が第2ロッド部材33で引っ
張られて図2(a)の状態から図2(b)の状態へと回
動し、吊下げ具8の突出部13aに対するフック28の
第1係止部28aの係止状態が解除され、スペアタイヤ
Tの下降態勢が整えられる。
て巻上げ装置1を巻戻し作動し、巻上げケーブル9を送
り出す。これにより、スペアタイヤTが下降して吊下げ
具8の突出部13aが下がることで第1レバー23が下
方に回動し、第2レバー25が第1レバー23で押され
てハンドル離脱防止装置16から離れる方向に回動する
(図2(c)の状態)。この第2レバー25の回動操作
により第1ロッド部材27が引っ張られ、第1爪部材1
8折曲端部33a及び第2爪部材19が互いに閉じる方
向に狭められ(図1仮想線の状態)、操作ハンドル14
が巻上げ装置1の差込み部3aから離脱できないように
なる。また、これと同時に、第2ロッド部材33が第1
レバー23で押し下げられ、これにより、第1ロッド部
材27がフック28の第2係止部28bから外れ、フッ
ク28がスプリングのばね力で元の位置に自動復帰する
(図2(c)の状態)。
してスペアタイヤTを地上に降ろし、吊下げ具8をスペ
アタイヤTから外してタイヤ交換をする。交換作業が終
わると、乗員が操作ハンドル14を操作して巻上げ装置
1を巻上げ作動する。これにより、巻上げケーブル9が
巻き取られて吊下げ具8がタイヤ格納部c4の上昇端に
上昇し、吊下げ具8の突出部13a先端が図2(c)の
状態から図2(d)の状態へと上昇して第1レバー23
の当接ピン24を押し上げ、第1レバー23が上方に回
動する(図2(d)の状態)。これと同時に、第2レバ
ー25に対する第1レバー23の押付け力が解除され、
第2レバー25がハンドル離脱防止装置16側に回動し
(図2(d)の状態)、第1爪部材18及び第2爪部材
19が互いに開く方向に拡げられ、操作ハンドル14の
引抜き態勢が整えられる(図1実線の状態)。
げ装置1から引き抜くと、操作レバー32がスプリング
のばね力で元の位置の復帰し(図1実線の状態)、これ
により第2ロッド部材33が押し出され、その折曲端部
33aが図2(d)の状態から図2(a)の状態へと移
動してフック28の第2係止部28bに係止し、初期状
態に戻って一連の作業を完了する。
に格納する場合も同様にして行われる。また、この格納
作業を行う際には、図7に仮想線にて示すように、前側
のシートc3及び中央のシートc3を互いに離れる方向
にスライドさせて乗員のハンドル操作の容易化を図るよ
うにしている。
タイヤTをタイヤ格納部c4に格納した状態で、フック
28を吊下げ具8の突出部13aに係合させるので、ス
ペアタイヤTをタイヤ格納部c4に脱落することなく安
定して格納することができる。また、スペアタイヤ格納
状態で、万が一、巻上げケーブル9が切れても、フック
28が吊下げ具8の突出部13aに係合しているので、
スペアタイヤTが巻上げケーブル9の切断と同時に脱落
するのを回避することができる。特に、係止解除装置3
0(操作レバー32、第2ロッド部材33)の操作によ
りフック28の吊下げ具8に対する係止状態を解除する
が、その後に行われる巻上げケーブル9の所定量の送出
し動作により、上記フック28と第2ロッド部材33と
の連係を絶ってフック28を係止姿勢に自動復帰させる
ようにしていることから、フック28を元の位置に復帰
させる操作をその都度別途に行う必要がなく、その分手
間が省けて操作性を高めることができる。
にあってタイヤ格納部c4に格納されたことを巻上げ完
了位置検出装置15(ハンドル離脱防止装置16、作動
装置20)で検出するようにしていることから、つま
り、スペアタイヤTが巻上げ完了位置になく未だタイヤ
格納部c4に格納されていない段階では、作動装置(第
1レバー23、第2レバー25)により作動するハンド
ル離脱防止装置16(第1爪部材18、第2爪部材1
9)で操作ハンドル14が巻上げ装置1から離脱しない
ようにしていることから、操作ハンドル14が巻上げ装
置1の差込み部3aから離脱しないということはスペア
タイヤTの格納が未だ完了していないということであ
り、このことを確認することでスペアタイヤTの巻上げ
忘れを確実になくすことができ、スペアタイヤTを引き
ずったまま運転する事態をなくすことができる。
納したり、ノーマルタイヤを格納している場合には、そ
の形状の違いによって吊下げ具8が上昇端位置に達して
いないので、吊下げ具8の突出部13aは作動装置20
の第1レバー23を押し上げず、つまり第1レバー23
は作動せず、したがって、ハンドル離脱防止装置16の
第1爪部材18及び第2爪部材19は閉じたままであっ
て操作ハンドル14は第1爪部材18及び第2爪部材1
9に引っ掛かって抜けず、このことに乗員が気付くこと
で格納ミスであることが判り、そのまま運転することを
回避することができる。
ば、巻上げケーブルをスペアタイヤ格納状態から所定量
送り出した際、係止手段と係止解除手段との連係を絶っ
て係止手段を係止姿勢に自動復帰させるようにしたの
で、その分手間が省けて操作性を向上させることができ
る。
検出装置とダイヤ離脱防止機構とを示す構成図である。
機構の作動図である。
示す正面図である。
おける断面図である
ある。
面図である。
面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 車両のスペアタイヤをフロアパネル裏面
のタイヤ格納部に格納する格納構造であって、 上記スペアタイヤのハブ孔に係合する吊下げ具を一端に
有する巻上げケーブルと、 上記巻上げケーブルの他端側が巻き付けられ、この巻上
げケーブルを巻上げ作動により巻き取ることで上記スペ
アタイヤを巻き上げてタイヤ格納部に格納する一方、巻
戻し作動により送り出すことで上記スペアタイヤをタイ
ヤ格納部から降ろす巻上げ装置と、 上記巻上げ装置の差込み部に車内側から脱着自在に差し
込まれ、ハンドル操作により巻上げ装置を巻上げ作動・
巻戻し作動させる操作ハンドルと、 上記スペアタイヤがタイヤ格納部に巻き上げられた際、
上記吊下げ具に係脱可能に係合してスペアタイヤを脱落
しないように係止する係止手段と、 上記巻上げ装置の差込み部側に上記係止手段と連係する
ように設けられ、上記係止手段の吊下げ具に対する係止
状態を解除する係止解除手段と、 上記巻上げケーブルをスペアタイヤ格納状態から所定量
送り出した際、上記係止手段と係止解除手段との連係を
絶って係止手段を係止姿勢に自動復帰させる自動復帰手
段とを備えたことを特徴とする車両用スペアタイヤの格
納構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両用スペアタイヤの格
納構造において、 係止解除手段は、巻上げ装置の差込み部側に設けられた
操作レバーと、 一端が上記操作レバーに取り付けられるとともに、他端
が係止手段に係脱可能に係合するロッド部材とからなる
ことを特徴とする車両用スペアタイヤの格納構造。 - 【請求項3】 請求項2記載の車両用スペアタイヤの格
納構造において、 ロッド部材の係止手段側の端部の移動を規制するカム手
段と、スペアタイヤがタイヤ格納部に巻き上げられると
き、吊下げ具の上昇動作により上方に回動して押し上げ
られるレバーとが設けられ、 巻上げケーブルをスペアタイヤ格納状態から所定量送り
出した際、上記ロッド部材の係止手段側の端部を上記吊
下げ具の下降動作により下方に回動するレバーにより押
し下げ、上記係止手段と係止解除手段との連係を絶って
係止手段を係止姿勢に自動復帰させるように構成されて
いることを特徴とする車両用スペアタイヤの格納構造。 - 【請求項4】 請求項2記載の車両用スペアタイヤの格
納構造において、 操作レバーは、非操作状態で巻上げ装置の差込み部を覆
っていることを特徴とする車両用スペアタイヤの格納構
造。
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JP37393998A JP4269377B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 車両用スペアタイヤの格納構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37393998A JP4269377B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 車両用スペアタイヤの格納構造 |
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JP (1) | JP4269377B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20030045503A (ko) * | 2001-12-04 | 2003-06-11 | 현대자동차주식회사 | 스페어타이어 캐리어의 록킹장치 |
KR100718197B1 (ko) | 2005-11-08 | 2007-05-14 | 현대자동차주식회사 | 스페어 타이어 지지장치 |
JP2012126159A (ja) * | 2010-12-13 | 2012-07-05 | Nissan Motor Co Ltd | 自動車用スペアタイヤの保持構造 |
CN109774804A (zh) * | 2019-03-05 | 2019-05-21 | 张俊华 | 一种备胎升降器 |
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1998
- 1998-12-28 JP JP37393998A patent/JP4269377B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4269377B2 (ja) | 2009-05-27 |
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