JP2000190851A - ステアリングホイ―ルの製造方法 - Google Patents

ステアリングホイ―ルの製造方法

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JP2000190851A
JP2000190851A JP10373648A JP37364898A JP2000190851A JP 2000190851 A JP2000190851 A JP 2000190851A JP 10373648 A JP10373648 A JP 10373648A JP 37364898 A JP37364898 A JP 37364898A JP 2000190851 A JP2000190851 A JP 2000190851A
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steering wheel
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molding material
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Mikine Hayashi
幹根 林
Atsushi Nagata
篤 永田
Susumu Koyama
享 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】体積の異なる複数の合成樹脂製の被覆部を、リ
ング部の平面周方向に沿って分断させて配置させるとと
もに、射出成形により一括して形成しても、バリの発生
を抑えて製造することができるステアリングホイールの
製造方法を提供すること。 【解決手段】製造するステアリングホイールWは、体積
を異ならせた合成樹脂製の被覆部6F・6Bが、操舵時
に把持する円環状のリング部Rの芯金4の周囲に、リン
グ部Rの平面周方向に沿って分断されて配置されるとと
もに、射出成形により一括して形成される。被覆部6F
・6Bの成形時には、各被覆部6F・6Bを成形する成
形型20の各キャビティ20a・20c内への成形材料
Mの充填完了時間を略等しくして、各被覆部6F・6B
を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の操舵用のス
テアリングホイールの製造方法に関し、特に、体積を異
ならせた複数の合成樹脂製の被覆部が、操舵時に把持す
る円環状のリング部の芯金周囲に、リング部の平面周方
向に沿って分断されて配置されるとともに、射出成形に
より一括して形成されるステアリングホイールの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ステアリングホイールでは、複数
の合成樹脂製の被覆部が、操舵時に把持する円環状のリ
ング部の芯金周囲に、リング部の平面周方向に沿って部
分的に配置されるとともに、射出成形により一括して形
成されるものがあった(特開平10ー226338号公
報参照)。
【0003】上記公報のステアリングホイールは、具体
的には、鋼管製のリング部芯金の周囲に、リング部の平
面周方向に沿うように、硬質合成樹脂からなる硬質被覆
部と、硬質被覆部より軟質の軟質合成樹脂からなる軟質
被覆部と、が配置されていた。硬質被覆部は、ステアリ
ングホイールの前後の部位に配置されて、それぞれ、リ
ング部芯金周囲を覆う発泡エポキシ樹脂等の硬質合成樹
脂から形成され、軟質被覆部は、ステアリングホイール
の左右の部位に配置されて、リング部芯金周囲を覆う発
泡ウレタンから形成されていた。
【0004】なお、硬質被覆部の表面には、木目模様の
薄肉の外皮材が配置され、軟質被覆部の表面には、皮革
が配置されていた。
【0005】また、このステアリングホイールの製造で
は、ステアリングホイールの芯金を製造した後、硬質被
覆部を成形する成形型にステアリングホイール芯金と外
皮材とをセットして、前後の硬質被覆部を一括して射出
成形し、その後、左右の軟質被覆部を一括して射出成形
し、さらに、軟質被覆部に、皮革を巻き付けて製造して
いた。
【0006】
【発明が解決しようするとする課題】しかしながら、従
来のステアリングホイールでは、射出成形によって一括
して形成される前後の硬質被覆部が、前部側の体積を後
部側の体積より大きくしていた。
【0007】そのため、成形時、後部側の硬質被覆部を
成形するキャビティ内への成形材料の充填完了が、前部
側の硬質被覆部を成形するキャビティ内への成形材料の
充填完了より、先となっていた。
【0008】その結果、前部側の硬質被覆部の周囲に比
べて、後部側の硬質被覆部の周囲にバリが大きく発生
し、バリ取り作業に手間がかかることとなっていた。
【0009】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、体積を異ならせた複数の被覆部を、リング部の平面
周方向に沿って分断させて配置させるとともに、射出成
形により一括して形成しても、バリの発生を抑えて製造
することができるステアリングホイールの製造方法を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る製造方法
は、体積を異ならせた複数の合成樹脂製の被覆部が、操
舵時に把持する円環状のリング部の芯金周囲に、リング
部の平面周方向に沿って分断されて配置されるととも
に、射出成形により一括して形成されるステアリングホ
イールの製造方法であって、分断された前記被覆部の成
形時、前記各被覆部を成形する成形型の各キャビティ内
への成形材料の充填完了時間を略等しくして、前記各被
覆部を成形することを特徴とする。
【0011】そして、前記各被覆部を成形する成形型の
各キャビティ内への成形材料の充填完了時間を略等しく
する際、前記各被覆部を成形するための、成形型のスプ
ルから延びる各ランナ、を通過する際の成形材料の抵抗
を、前記被覆部の体積の大小に反比例させるように、増
減させたり、あるいは、小体積の前記被覆部を成形する
ための成形型のスプルから延びるランナに、前記成形材
料を貯留させる貯留部を配設させて、前記各被覆層を成
形しても良い。
【0012】
【発明の効果】本発明に係る製造方法では、分断されて
体積の異なる被覆部の成形時、各被覆部を成形する成形
型の各キャビティ内への成形材料の充填完了時間を略等
しくして、各被覆部を成形していることから、充填完了
時間に対応させて、成形型の各キャビティ内へ成形材料
を注入する射出機の作動を、停止させることができ、そ
して、射出機の作動を停止させれば、各キャビティ内に
射出圧が加わらず、各被覆部の周囲でのバリの発生を抑
えることができる。その結果、成形後のバリ取り作業が
簡便となる。
【0013】そして、各被覆部を成形するための、成形
型のスプルから延びる各ランナ、を通過する際の成形材
料の抵抗を、被覆部の体積の大小に反比例させるよう
に、増減させて、大体積の被覆部を成形するためのラン
ナを通過する成形材料の抵抗を小さく、小体積の被覆部
を成形するためのランナを通過する成形材料の抵抗を大
きくすれば、大体積の被覆部を成形するキャビティ内へ
の充填完了時間を、短くすることができ、また、小体積
の被覆部を成形するキャビティ内への充填完了時間を、
長くすることができて、成形型の各キャビティ内への成
形材料の充填完了時間を略等しくすることができる。
【0014】また、小体積の被覆部を成形するための、
成形型のスプルから延びる各ランナに、成形材料を貯留
させる貯留部を配設させて、大体積の被覆部を成形する
ためのランナに貯留部を設けないように構成すれば、小
体積の被覆部を成形するキャビティ内への充填完了時間
が、貯留部に成形材料が貯留される分、長くなって、成
形型の各キャビティ内への成形材料の充填完了時間を略
等しくすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明すると、実施形態で製造するステアリン
グホイールWは、図1に示すように、操舵時に把持する
円環状のリング部Rと、リング部Rの中央に配置される
ボス部Bと、リング部Rとボス部Bとを連結する4本の
スポーク部Sと、を備えて構成され、各部には、相互を
連結するためのステアリングホイール芯金1が配設され
ている。すなわち、ステアリングホイール芯金1は、図
1・5に示すように、ボス部Bに配置されるボス部芯金
2、各スポーク部Sに配置されるスポーク部芯金3、リ
ング部Rに配置されるリング部芯金4、から構成されて
いる。
【0016】このステアリングホイール芯金1は、ステ
アリングシャフトと接続されるボス部芯金2の中央のボ
ス2aが鋼製として、他の、ボス部芯金2におけるボス
2aの周囲のボス被覆部2b、スポーク部芯金3、及
び、リング部芯金4が、マグネシウム合金・アルミニウ
ム合金等の軽合金を利用したダイカスト鋳造により形成
されている。
【0017】なお、リング部芯金4の断面形状は、図3
・4に示すように、ステアリングホイールWの下方側を
開口させるように、逆U字形状としている。
【0018】ステアリングホイールWのリング部Rに
は、図1〜4に示すように、リング部芯金4の周囲に、
リング部Rの平面周方向に沿うように、硬質合成樹脂か
らなる硬質被覆部6と、硬質被覆部6より軟質の軟質合
成樹脂からなる軟質被覆部12と、が交互に2つずつ配
置されて構成されている。
【0019】軟質被覆部12は、ステアリングホイール
Wの左右に配置されて、それらの外周面には、皮革13
が設けられている。皮革13・13は、図3に示すよう
に、リング部Rにおけるボス部B側の内側で、縫合糸1
4を使用して、縫合されている。なお、実施形態の場
合、左右の軟質被覆部12L・12Rは、発泡ウレタン
製として、相互に体積を等しくし、左右両側における2
つずつのスポーク部Sのリング部R側の部位まで、延設
されて配置されている。
【0020】前後の硬質被覆部6F・6Bは、実施形態
の場合、ポリプロピレン製として、前部側の硬質被覆部
6Fが、後部側の硬質被覆部6Bより、体積を大きくし
ている。また、各硬質被覆部6F・6Bの本体7の表面
には、それぞれ、水圧転写により印刷される木目模様の
装飾層10が配設されている。
【0021】なお、実施形態では、製造工程の都合によ
り、装飾層10が、硬質被覆部6F・6Bの後述する支
持部9やリング部芯金4の周囲にまで、延設されてい
る。
【0022】さらに、各硬質被覆部6F・6Bの本体7
におけるリング部Rの平面周方向の各先端には、図1・
2・5に示すように、木目込み溝8を配設させて、皮革
13の端部13aを支持する支持部9が形成されてい
る。各支持部9は、略円柱状として、皮革13の裏面側
に当接させて皮革端部13aを支持する支持面部9a
と、先端側の先細り状のテーパ部9bと、を備えて構成
されている。各木目込み溝8は、皮革13の各端末13
bを嵌入させるように、硬質被覆部6F・6Bの断面周
方向に、円環状に形成されている。
【0023】そして、各硬質被覆部6F・6Bを射出成
形する際に使用する成形型20は、図6に示すように、
ステアリングホイールWの上下方向で開閉する2つの割
型21・22を備えて構成されている。各割型21・2
2は、型締め時に、硬質被覆部6F・6Bを成形可能な
キャビティ20a・20cを形成する成形用型面21a
・21b・22a・22bを備えている。成形用型面2
1a・22aは、前部側の硬質被覆部6Fを成形するこ
ととなり、成形用型面21b・22bは、後部側の硬質
被覆部6Bを成形することとなる。
【0024】また、上方側の割型21には、射出機のノ
ズルが挿入されるノズルタッチ20eが形成され、ノズ
ルタッチ20eには、1つのスプル20fが連通してい
る。さらに、この1つのスプル20fには、成形材料を
キャビティ20a・20c内に注入するための各ゲート
20b・20dに連通されるランナ20g・20hが連
通されている。
【0025】そして、各キャビティ20a・20c内へ
の成形材料の充填完了時間を略等しくできるように、実
施形態の場合、ランナ20g・20hを通過する成形材
料の抵抗を、被覆部6F・6Bの体積の大小に反比例さ
せるように、増減させている。具体的に述べれば、図5
・6に示すように、大体積の硬質被覆部6Fを成形する
ためのランナ20gを通過する成形材料の抵抗が小さく
なるように、ランナ20gが、長さを短く、かつ、開口
断面積を大きく設定されている。また、小体積の硬質被
覆部6Bを成形するためのランナ20hを通過する成形
材料の抵抗が大きくなるように、ランナ20hが、長さ
を長く、かつ、開口断面積を小さく設定されている。
【0026】なお、硬質被覆部6F・6Bを成形するた
めの成形材料をキャビティ20a・20c内に注入する
ゲ−ト20b・20dは、図5の二点鎖線で示すよう
に、本体6F・6Bのリング部平面周方向の端部である
支持部9に、1つずつ開口されている。また、各ゲ−ト
20b・20dは、キャビティ20a・20cに注入さ
れた成形材料Mが、芯金4の上面4a(図4参照)に沿
って流れるように、芯金4の上方に開口されている。
【0027】さらに、割型21には、ステアリングホイ
ール芯金1のボス2aを嵌め込むセットピン20iが配
設されている。
【0028】つぎに、実施形態のステアリングホイール
Wの製造方法について説明すると、予め、ステアリング
ホイール芯金1を製造しておく。このステアリングホイ
ール芯金1の製造は、所定のダイカスト鋳造型に、ボス
2aをセットして、ダイカスト鋳造して製造する。
【0029】そして、型開き状態の成形型20における
セットピン20iに、ボス2aを嵌め込む等して、割型
21にステアリングホイール芯金1をセットする。つい
で、型締めして、硬質被覆部6F・6Bの成形材料M
を、射出機からスプル20f・ランナ20g・20hを
経てキャビティ20a・20c内に注入させ、木目込み
溝8と支持部9とを備えた硬質被覆部6F・6Bを一括
して成形する。
【0030】この時、ランナ20gを通過する成形材料
Mの抵抗が小さく、ランナ20hを通過する成形材料M
の抵抗が大きいことから、大体積の硬質被覆部6Fを成
形するキャビティ20内への充填完了時間を、短くする
ことができ、また、小体積の硬質被覆部6Bを成形する
キャビティ20c内への充填完了時間を、長くすること
ができて、各キャビティ20a・20c内への成形材料
Mの充填完了時間を略等しくすることができる。
【0031】そのため、充填完了時間に対応させて、射
出機の作動を停止させることができ、そして、射出機の
作動を停止させれば、各キャビティ20a・20c内に
射出圧が加わらず、各硬質被覆部6F・6Bの周囲での
バリの発生を抑えることができる。
【0032】また、実施形態の場合、各ゲート20b・
20dからキャビティ20a・20c内に注入された
際、成形材料Mは、リング部芯金4の上面4a側と衝突
し、その上面4a側に沿って流れ、上面4a側にある程
度充填された後、リング部芯金4の下面側に流れること
となって、リング部芯金4の上面側にウエルドマークが
発生することを抑えることができる。
【0033】その後、型開きさせて離型させて、バリ取
り作業を行ない、さらに、ステアリングホイール芯金1
のボス部芯金2をマスキングして、各硬質被覆部6F・
6Bの木目込み溝8・8間の本体7部位を含めて、ボス
部芯金2以外の部位に、水圧転写によって、装飾層10
を形成する。
【0034】ついで、マスク材を外して、軟質被覆部1
2L・12Rの成形型に、硬質被覆部6F・6Bを設け
たステアリングホイール芯金1をセットし、型締め後、
軟質部本体12L・12Rの成形材料を注入し、軟質被
覆部12L・12Rを成形する。なお、軟質被覆部12
L・12Rの成形型の型面では、型締め時、硬質被覆部
6の支持部9における支持面部9aの外周面を圧接する
状態にする。
【0035】その後、軟質被覆部12L・12Rの成形
型から離型させて、バリ取り作業を行ない、ついで、各
軟質被覆部12L・12Rの周囲に皮革13を縫合して
配置させる。その際、皮革13の端部13aを、装飾層
10を介在させて、硬質被覆部6の支持部9における支
持面部9aの外周面に当接させつつ、端末13bを硬質
被覆部6に設けられた木目込み溝8に嵌合させ、縫合糸
14を使用して、皮革13・13を軟質被覆部12・1
2の部位に配置させる。なお、支持面部9bや軟質部本
体13の部位には、所望により皮革接着用の接着剤を塗
布して、皮革13を縫合しても良い。
【0036】さらに、ボス部Bの下部や上部に、図示し
ないロアカバーやパッドPを取り付ければ、ステアリン
グホイールWの製造が完了し、車両に装着して使用する
ことができる。なお、車両への装着時には、ステアリン
グホイールWをステアリングシャフトにナット止めする
ことから、パッドPを取り外した状態で車両に装着し、
装着後にパッドPを組み付けることとなる。
【0037】このような実施形態のステアリングホイー
ルWの製造方法では、分断されて体積の異なる硬質被覆
部6F・6Bの成形時、各被覆部6F・6Bを成形する
成形型20の各キャビティ20a・20c内への成形材
料Mの充填完了時間を略等しくして、各被覆部6F・6
Bを成形していることから、充填完了時間に対応させ
て、射出機の作動を停止させることができ、そして、射
出機の作動を停止させれば、各キャビティ20a・20
c内に射出圧が加わらず、各被覆部6F・6Bの周囲で
のバリの発生を抑えることができる。その結果、成形後
のバリ取り作業が簡便となる。
【0038】なお、各被覆部6F・6Bを成形するため
のランナ20g・20hを通過する成形材料Mの抵抗
を、被覆部6F・6Bの体積の大小に反比例させるよう
に、増減させる際、実施形態では、ランナ20g・20
hの長さと開口断面積とを調整して対処した場合を示し
たが、ランナ20g・20hの長さ調整だけ、若しく
は、ランナ20g・20hの開口断面積の調整だけで、
対処しても良い。
【0039】また、ランナ20g・20hの開口断面積
を調整する際、実施形態のように、全長にわたって、均
等な開口断面積としなくとも、部分的に1つ若しくは複
数の堰等を設けて、ランナ20g・20hを絞るように
構成し、ランナ20g・20hを通過する成形材料Mの
抵抗を調整しても良い。
【0040】さらに、各被覆部6F・6Bを成形する成
形型20の各キャビティ20a・20b内への成形材料
Mの充填完了時間を略等しくする際、小体積の被覆部6
Bを成形するためのランナ20hに、成形材料を貯留さ
せる貯留部を配設させて、各被覆層6F・6Bを成形し
ても良い。
【0041】すなわち、図7の成形型20Aに示すよう
に、1つのスプル20fから延びる各ランナ20g・2
0hの内の、ランナ20hに、貯留部20jを設けて、
各被覆層6F・6Bを成形する。貯留部20jの容積
は、ランナ20g・20hの容積が等しければ、大体積
の被覆部6Fと小体積の被覆部6Bとの体積差分とな
る。勿論、ランナ20g・20hの容積に差があれば、
その容積差分を考慮して、貯留部20jの容積を設定す
れば良い。そして、既述の実施形態のように、ランナ2
0g・20hを通過する成形材料Mの抵抗を増減させつ
つ、貯留部20jを併用して設けても良い。
【0042】この成形型20Aを使用した成形時には、
小体積の被覆部6Bを成形するキャビティ20c内への
充填完了時間が、貯留部20jに成形材料が貯留される
分、長くなって、成形型20Aの各キャビティ20a・
20c内への成形材料Mの充填完了時間を略等しくする
ことができ、既述の実施形態と同様に、各被覆部6F・
6Bの周囲でのバリの発生を抑えることができることと
なり、その結果、成形後のバリ取り作業を簡便に行なう
ことができる。
【0043】なお、実施形態では、分断されて体積を異
ならせた被覆部6F・6Bを、リング部Rに2箇所設け
た場合を示したが、ステアリングホイールWのスポーク
部Sの本数等に対応させて、3箇所以上に被覆部を設け
ても良い。その場合、同一の体積の被覆部が複数あって
も、いずれかの被覆部相互に体積差があれば、本発明を
適用することができる。勿論、体積差が全ての被覆部相
互にある場合であっても、本発明を適用することができ
る。
【0044】また、射出成形で形成する被覆部は、実施
形態のようなポリプロピレン製ばかりでなく、他の汎用
のABS樹脂等から形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態で製造するステアリングホ
イールの平面図である。
【図2】図1のIIーII部位の断面図である。
【図3】図1の IIIー III部位の断面図である。
【図4】図1のIV−IV部位の断面図である。
【図5】同実施形態のリング部芯金の周囲に、硬質被覆
部を射出成形した状態を示す平面図である。
【図6】同実施形態に使用する成形型の概略断面図であ
る。
【図7】他の実施形態に使用する成形型の概略断面図で
ある。
【符号の説明】
4…リング部芯金、 6(6F・6B)…(被覆部)硬質被覆部、 20・20A…成形型、 20a・20c…キャビティ、 20b・20d…ゲート、 20f…スプル、 20g・20h…ランナ、 20j…貯留部、 21・22…割型、 W…ステアリングホイール、 R…リング部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 享 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 3D030 DA26 DA34 DA35 DA44 DA57 DA64 DA65 DA70 DB81 DB83

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体積を異ならせた複数の合成樹脂製の被
    覆部が、操舵時に把持する円環状のリング部の芯金周囲
    に、リング部の平面周方向に沿って分断されて配置され
    るとともに、射出成形により一括して形成されるステア
    リングホイールの製造方法であって、 分断された前記被覆部の成形時、前記各被覆部を成形す
    る成形型の各キャビティ内への成形材料の充填完了時間
    を略等しくして、前記各被覆部を成形することを特徴と
    するステアリングホイールの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記各被覆部を成形するための、成形型
    のスプルから延びる各ランナ、を通過する際の成形材料
    の抵抗を、前記被覆部の体積の大小に反比例させるよう
    に、増減させて、前記各被覆層を成形することを特徴と
    する請求項1に記載のステアリングホイールの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 小体積の前記被覆部を成形するための、
    成形型のスプルから延びる各ランナに、前記成形材料を
    貯留させる貯留部を配設させて、前記各被覆層を成形す
    ることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の
    ステアリングホイールの製造方法。
JP10373648A 1998-10-30 1998-12-28 ステアリングホイ―ルの製造方法 Withdrawn JP2000190851A (ja)

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