JP2000190587A - インクジェット画像形成装置 - Google Patents

インクジェット画像形成装置

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JP2000190587A
JP2000190587A JP37743398A JP37743398A JP2000190587A JP 2000190587 A JP2000190587 A JP 2000190587A JP 37743398 A JP37743398 A JP 37743398A JP 37743398 A JP37743398 A JP 37743398A JP 2000190587 A JP2000190587 A JP 2000190587A
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pattern
head
unit
detecting
ejection
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Mitsuharu Takizawa
三晴 滝沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印字パターンの検出ユニットの出力がその取り
付け位置や検出方向によって変動しても正常に印字パタ
ーンの検出ができるようにする。 【解決手段】単一の吐出位置検出ユニット23は、回転
ユニット24を介してキャリッジ15に回転可能に搭載
される。自動レジストレーション調整時に、複数のヘッ
ド相互間のインク吐出位置のずれを検出するための第1
及び第2の印字パターンを印字し、これを吐出位置検出
ユニット23による相対的走査によって検出する。この
際、第1の印字パターンと第2の印字パターンを検出す
る際に、そのスキャン方向に応じて吐出位置検出ユニッ
ト23を回転させ、その向きを変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、プロッ
タ等のインクジェット記録方式の画像形成装置に関し、
特に搬送される用紙に対して複数のヘッドを用紙搬送方
向とほぼ直交する方向に移動させながら、各ヘッドから
インクを吐出させて印字を行うインクジェット方式の画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のヘッドを有するインクジェット画
像形成装置においては、ヘッドの取り付け精度、インク
の吐出状態などによりヘッド相互間でインクの吐出位置
にずれが生じる。インクジェットの画像形成装置は、こ
のようなヘッド相互間のインクの吐出位置のずれを補正
するために、ずれ量検出用の印字パターン(レジストレ
ーションパターン)を用意し、このレジストレーション
調整(以下、単にレジ調整ともいう)パターンに基づい
て、自動あるいは手動でずれ量を検出し、補正する機能
を有する。ずれ量の補正は、各ヘッドに供給する画像の
出力データをシフトし、または、1画素以下のずれに対
しては吐出タイミングを調整することにより行う。ある
いは、ヘッド位置の微調により各ヘッド間の吐出位置の
ずれを補正する。
【0003】手動でずれ量を検出する場合、例えば、図
16に示したような、基準ヘッドと他の比較ヘッドで印
字した平行線のずれ量を順次1ドットずつ異ならせて印
字した複数の印字パターン部を有するずれ量手動検出用
の印字パターンを出力し、ユーザに最も重なっているパ
ターン部を選択させ、選択されたパターン部の番号が入
力されると、それに対応する画像のシフト量が設定さ
れ、これに基づいて1画素単位での吐出位置の調整を行
うことができる。
【0004】また、図9に示したようなずれ量自動検出
用の印字パターンを出力して、これをキャリッジ等の駆
動部に取り付けた光センサ等で検出させ、自動的に各ヘ
ッドの吐出位置のずれ(基準の1ヘッドに対する他のヘ
ッドのずれ)を検出するものも知られている。
【0005】図9の、印字パターンを光センサにより、
自動的に検出させる場合に使用される吐出位置検出ユニ
ットとして図6の構成をもつものがある。
【0006】図6に示した印字パターンの検出ユニット
23は発光部91から、光を発光し、その光を印字パタ
ーンに当て、反射した光のうち、各色の反射光の有無が
判断できるようにフィルタ93A,93Bを通し、これ
らのフィルタを通った光を2チャンネルのセンサA,B
で受け、この2つのセンサの差分出力に基づいてパター
ンの検出を行うことにより、検出時に紙浮きによるレベ
ル変動の影響を小さくする。このような技術は、例え
ば、本願出願人が先に提案した特願平7−269957
号に開示されている。この差分出力信号が一定レベルよ
り高く(低く)なった時のセンサの位置をパターンの検
出位置とし、さらに各ヘッドに対して、この検出位置が
変化することを考慮して、キャリッジ移動方向および用
紙搬送方向の両方向で、それぞれ複数回検出した位置の
平均値を求め、それぞれのヘッドの印字パターンの検出
位置と、基準となるヘッドの印字パターンの検出位置と
を比較して基準ヘッドに対する他の各ヘッドの相対的な
吐出位置を求める。
【0007】ただし、図5に示すように、吐出位置検出
ユニット23は、キャリッジ走査方向および用紙搬送方
向の両方の検出を行うため、キャリッジの移動方向に対
して45度の角度に設置される。また、印字パターンの
各要素には幅があり、その中心位置を検出するために、
キャリッジ走査方向(あるいは用紙搬送方向)の往復で
検出を行う場合、2チャンネルセンサの差分出力の符号
が往復で逆転するので、これに対応するために閾値の符
号を変化させる必要がある。
【0008】実際の印字の際に検出された各ヘッドの相
対位置のずれを相殺するように画像データをシフトさせ
ることで各ヘッドの吐出位置を一致させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のような既存の方
法では、光源からの照射光にフィラメント影等があった
場合に、反射光量に部分的なバラツキを生じることがあ
る。このため、光源となるランプは選別して、取り付け
時の角度などに関して微調整を必要とした。
【0010】また、2チャンネルのセンサを45度傾け
た状態で固定して使用するため、差分出力を得た時点で
振幅が小さくなった。
【0011】本発明は、このような背景において成され
たものであり、印字パターンの検出ユニットの出力がそ
の取り付け位置や検出方向によって変動することを前提
として、そのような検出ユニットの構成であっても正常
に印字パターンの検出ができるようにすることを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるインクジェ
ット画像形成装置は、搬送される用紙に対して複数のヘ
ッドを用紙搬送方向とほぼ直交する方向に移動させなが
ら、各ヘッドからインクを吐出させて印字を行うインク
ジェット方式の画像形成装置において、それぞれ用紙搬
送方向およびこれと直交する方向における、複数のヘッ
ド相互間のインク吐出位置のずれを検出するための第1
及び第2の印字パターンを複数のヘッドで印字する手段
と、前記第1の印字パターンと第2の印字パターンを、
当該各方向に相対的にスキャンすることにより検出する
単一の吐出位置検出ユニットと、スキャン方向に応じて
前記吐出位置検出ユニットを回転させ、その向きを変更
させる回転駆動手段と、前記吐出位置検出ユニットによ
り検出された印字パターンの位置に基づいて、基準ヘッ
ドに対する他のヘッドのインク吐出位置を補正する補正
手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】前記吐出位置検出ユニットは、好ましく
は、用紙に照射した光の反射光を検出する第1および第
2の光学センサを有し、両光学センサの出力の差分に基
づいて印字パターンを検出する。
【0014】このような構成により、光源からの照射光
の不均一性の影響を無くし、また2つのセンサが最も大
きな振幅を得られる形で検出を行うことが可能となる。
これにより、紙浮きや細かいゴミ等による印字パターン
の誤認識も軽減される。
【0015】前記回転駆動手段は、例えば、前記第1お
よび第2の光学センサが前記スキャン方向に前後に並
び、かつ、スキャンの進行方向に対して常にその前後関
係が維持されるよう、前記吐出位置検出ユニットの向き
を制御することができる。
【0016】前記回転駆動手段は、好ましくは、回転の
基準位置を検出する手段を有する。これにより、吐出位
置検出ユニットの回転位置を正確に所定の角度位置に設
定できる。
【0017】吐出位置検出ユニットの回転位置は、その
任意のスキャン方向に対して、最もレジ調整の精度が高
くなるような向きにして検出を実行することも可能であ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、プリンタ装置を例として、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0019】図3は、本実施の形態におけるプリンタ装
置の全体の外観図である。また、図14は、このプリン
タ装置の概略のハードウェア構成を示すブロック図であ
る。
【0020】以下、図3,図14を使用して、このプリ
ンタ装置の動作、および本実施の形態における特有の動
作について説明する。
【0021】図3において、15は、用紙の搬送方向と
は垂直の方向にヘッドを移動させるためのキャリッジで
ある。17は、キャリッジ15をスライド可能に支持す
るキャリッジ支持レールである。12(12a〜12
d)は、キャリッジ15に取り付けられた複数のヘッド
であり、それぞれ、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)の各ヘッドを示している。19
は、紙押さえローラ16a,16bとともに、用紙を搬
送する搬送ローラ(主)である。20は、紙押さえ拍車
21とともに用紙を排出する搬送ローラ(副)である。
【0022】14および7は、それぞれキャリッジ15
上のヘッド12の位置を検出するためのリニアスケール
およびリニアスケールセンサである。リニアスケールセ
ンサ7は、リニアスケール14に記録された吐出間隔と
等しい(またはその整数分の1)の目盛を検出して位相
の異なる2つのパルス信号を出力する。リニアスケール
センサ7からのこれら2つのパルス信号から、周知の方
法により、現在のキャリッジ15の移動方向およびキャ
リッジ15の位置を検出することができる。さらにこの
信号は、インクの吐出タイミング信号として利用され
る。
【0023】このリニアスケールセンサ7の出力パルス
(吐出パルス)は印字時にヘッド駆動部4(後述する図
15参照)に送られ、ヘッド駆動部4でキャリッジ位置
の算出が行われる。ヘッド駆動部4では、印字時にこの
リニアスケールセンサ7からの吐出パルスに同期させ
て、かつ画像データの有無に合わせて、ヘッド駆動電流
を生成する。ヘッド駆動部4で生成されたヘッド駆動電
流をヘッド12に入力することにより、ヘッド12に対
して画像データに対応する吐出信号を与え、これにより
インクの吐出を行い、ヘッド12の下部に位置する用紙
上に画像を形成する。
【0024】印字制御部5(図14)は、キャリッジ1
5および用紙の搬送を制御する手段であり、印字される
画像サイズ等によりキャリッジ15の移動、および用紙
の搬送位置を算出してキャリッジ15の駆動、用紙の搬
送を制御するための駆動信号を生成する。また、印字制
御部5は、吐出位置検出ユニット23およびこれを回転
駆動する回転ユニット24を制御することによりレジス
トレーションのためのずれ量検出の制御を行い、検出し
たそれぞれのヘッド12の、印字方向に対応するずれを
補正する。そのためのシフト量は、搬送方向の画像シフ
トに関しては画像入力部9(図14)へ、キャリッジ方
向の画像シフトに関しては画像データの位置情報に足し
込んでヘッド駆動部4(図14)へ通知する。
【0025】図14に示すように、回転ユニット24
は、吐出位置検出ユニット23を回転駆動するためのモ
ータ61およびその回転の基準位置を検出するためのホ
ームポジション(HP)センサ23hを有する。
【0026】図14においてさらに、6は、キャリッジ
駆動系である。前述の印字制御部5からの駆動信号によ
り、キャリッジモータを回転させキャリッジ15を移動
させる。8は、用紙を搬送するための搬送系であり、前
述の印字制御部5からの駆動信号により、搬送ローラ1
9(図3)を回転させ用紙の搬送を行う。
【0027】9は、ホストシステムから出力された画像
を受け付ける画像入力部であり、黒シアン、マゼンタ、
イエローの各2値(ドットの有り無しを指示する)の画
像情報を各色毎のデータに変換する。かつ、受け付けた
データから画像の開始位置情報を生成して印字制御部5
に通知する。
【0028】10は、画像入力部9で黒、シアン、マゼ
ンタ、イエローの各画像データに分解されたデータを各
色毎に展開するための展開用メモリである。
【0029】14は、ヘッド用画像データ生成部であ
り、展開用メモリ10に展開された各色の画像データを
ヘッド駆動部4で画像データの有無を判断できる形式に
変換してヘッド駆動部4に出力する。
【0030】実際にはヘッド12の駆動は以下の仕組み
で行われる。
【0031】図15に、図14の画像入力部9の内部の
処理構成を示す。まず画像入力部9内の受信処理(9
a)で外部のホストシステムから画像データを受信し
て、受信した画像データから抽出処理(9c)で印字位
置の情報を抽出し、印字制御部5に通知する(15
a)。印字パターンのような最初からパターン保持用の
メモリに保存されていた画像データに関しては、画像デ
ータをパターン保持メモリ(図示せず)から読み出し
(9b)、読み出した画像データから印字位置の情報を
抽出して(9c)、印字制御部5に通知する。さらに画
像データを黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色の画
像データとして、それぞれ展開用メモリ10に展開する
(9d)。この画像展開時、印字制御部5から通知され
た搬送方向のずれ補正のためのシフト量(15j)にし
たがって各ヘッドの画像データを搬送方向にシフトした
状態で展開用メモリ10上に展開する。これにより出力
時点で搬送方向に対して各色の吐出位置のずれが補正さ
れ、同じ搬送方向の同じ位置に吐出すべき各色のドット
は搬送方向に対して同じ位置に吐出される。
【0032】この展開処理が終了すると、印字制御部5
は、画像入力部9で受け付けた画像位置情報にしたがっ
て、印字位置に用紙を搬送し(15d)、画像の開始位
置をヘッド駆動部に通知し(15e)、キャリッジ15
の駆動を開始する(15c)。この画像の開始位置は、
実際の画像開始位置にレジストレーションにより検出さ
れたキャリッジ方向ずれを補正するためのシフト量を足
し込んだ値が通知される。
【0033】キャリッジ15が移動すると、キャリッジ
15に取り付けられたリニアスケールセンサ7から出力
パルスが出力され(15i)、ヘッド駆動部4ではこの
信号を計数して各色のヘッド12の位置を算出する。算
出された各色のヘッド12の位置が、先に通知されてい
る画像の位置に一致した時点でヘッド駆動部4は、ヘッ
ド用画像データ生成部14に対して、画像の位置に一致
した色に対する画像データ出力信号を出力する(15
g)。この画像データ出力信号としては、リニアスケー
ルセンサ7から出力された信号に基づいて吐出タイミン
グを生成した信号が出力される。(リニアスケールの目
盛が画素間の距離に等しい場合にはそのまま、画素間距
離の整数分の1に等しい場合には、その整数倍に一度オ
ンするタイミング信号とする。)ヘッド用画像データ生
成部14では、画像データ出力許可信号に同期して、展
開用メモリ10内の画像データをヘッド用の画像データ
に変換しながらヘッド駆動部に出力する(15g)。ヘ
ッド駆動部5では、ヘッド用画像データ生成部14から
ヘッド駆動に必要なデータが入力された時点で、ヘッド
駆動のデータのオン/オフに合わせて吐出用の電流を駆
動することでインクが吐出される。
【0034】ヘッド駆動部4において各色のヘッド12
がそれぞれ画像の開始位置に一致した時点で画像データ
出力許可信号がオンされ、それに伴って画像データがヘ
ッド駆動部4にセットされることで、それぞれのヘッド
12の出力開始位置を一致させることができる。その結
果、黒、シアン、マゼンタ、イエローそれぞれのインク
が画像データに対応する位置に吐出され画像を形成す
る。
【0035】次に、前述したレジストレーションのため
に吐出位置のずれを検出し、補正する方法について、以
下に詳細に説明する。
【0036】本実施例において用いる吐出位置検出ユニ
ット23の概略構成は、図6に示した構成の通りである
が、その構成をさらに具体的に説明する。
【0037】この吐出位置検出ユニット23は、ランプ
91から発行された光の、印字パターンによる拡散光を
検出することで吐出位置の検出を行うものである。レン
ズ96は、印字パターン上で拡散された光をセンサA,
B上に結像させる働きをする。93A,93Bは、それ
ぞれ赤外カットフィルタ、ブルーフィルタであり、イエ
ローの印字パターンで拡散された光を検出できなくする
赤外線領域および500〜800nmの可視光線をカッ
トして、イエローの印字パターンを検出できるようにす
る。
【0038】図7に示すように、2チャンネルのセンサ
A,Bの2つの検出信号を差分合成した信号でパターン
位置を検出することにより、多少の紙浮きの影響を押え
ることができる。
【0039】図6の95は、赤外センサである。このセ
ンサ95は、センサA,Bで受光する拡散光ではOHP
等の用紙が検出できないため、ランプ91からの反射光
で用紙を検出するために使用するものであるが、本発明
とは直接関係ない。
【0040】吐出位置検出ユニット23は、図3に示し
たように、回転ユニット24を介してキャリッジ側面に
取り付けられ、印字パターン上での移動は搬送方向に対
しては用紙の搬送により、またキャリッジ移動方向に対
してはキャリッジを移動することで印字パターンに対し
て相対的に移動する。また、吐出位置検出ユニット23
は、それを保持する回転ユニット24により回転するこ
とが可能であり、少なくとも図4の回転矢印で示した範
囲で(270度)回転することが可能である。
【0041】図2に回転ユニット24の構成例を示す。
この例では、吐出位置検出ユニット23の回転は、パル
スモータ24aを制御し、ベルト24bを介して行う。
24cは吐出位置検出ユニットの基準位置を検出するた
めのフラグであり、基準位置(図4実線で示された吐出
位置検出ユニット23の位置)にある時に吐出位置検出
ユニット23に取り付けられたをオンするように構成さ
れる。また、基準位置センサ23hは、フラグ24cの
ストッパの役目もしており、吐出位置検出ユニット23
が1回転以上回転することを防止している。これは、ケ
ーブル23iが吐出位置検出ユニット23の回転軸に巻
き付き、この機構が破損することのないようにするため
である。吐出位置検出ユニット23の角度の制御は、基
準位置検出の後、モータのステップ数を管理することで
行うことができる。
【0042】図1により、本実施の形態における、吐出
位置検出ユニット23による印字パターンの検出の方法
について説明する。図では、位置aに吐出された基準パ
ターン要素P1に対して、画像データ上では本来位置c
に吐出されるべき比較パターン要素P2が位置bにずれ
て吐出されている様子を示す。
【0043】パターンの検出は、吐出位置検出ユニット
23のランプを点灯した状態でパターン上を走査させる
ことにより行う(往スキャン)。この時、センサAおよ
びセンサBは特性が同じであってもその位置が走査方向
に前後しているので、図7(b)に示したように、それ
ぞれの出力に若干の位相差が生じ、両出力の差分が差分
出力D1として得られる。この差分出力D1に基づい
て、基準パターン要素P1吐出および比較パターン要素
P2の吐出それぞれの検出位置a’、b’が得られる。
更に、吐出位置検出ユニットを180度回転させ、反対
方向に走査させる(復スキャン)。この走査により、セ
ンサA、センサBの差分出力D2が得られ、基準パター
ン要素P1吐出および比較パターン要素P2の吐出それ
ぞれの検出位置a”、b”が得られる。これらの位置
a’,a”,b’,b”は、単純に出力を閾値で判断し
ただけなので、検出するパターンの濃度によって実際の
パターン要素のエッジに対してずれる可能性がある。こ
のため、a’,a”およびb’,b”を平均することに
より、それぞれパターン要素P1,P2の中央位置a,
bを検出する。基準パターン要素P1に対する比較パタ
ーン要素P2の位置は「b−a」で表される。
【0044】さらに実際の画像データ上での比較パター
ン要素の位置(中心点)をcとすれば、比較パターン要
素P2の吐出位置のずれは“c−b”となり、基準パタ
ーン要素P1からの距離で表せば、ずれは、 画像データ上の基準パターン要素P1と比較パターン要
素P2の距離−(b−a) となり、これをa’,a”,b’b”で書き換えれば次
のようになる。
【0045】a=(a’+a”)/2, b=(b’+b”)/2 したがって、 ずれ=画像データ上の基準パターン要素P1と比較パタ
ーン要素P2の距離−((b”−a”)+(b’−
a’))/2 となる。
【0046】このように、吐出位置のずれは画像データ
上の基準パターン要素P1と比較パターン要素P2の距
離から、実際に往スキャン、復スキャンでの基準パター
ン要素P1と比較パターン要素P2の検出位置の間隔の
平均値を引いたものになる。
【0047】以下のレジストレーションの説明におい
て、パターンの検出は、この基準パターン要素と比較パ
ターン要素の複数組を一回のスキャンで検出させ、算出
された複数個のずれを平均してずれの値を算出する。
【0048】実際の印字時には、それぞれのヘッドに対
して画像をずれの分だけ、それを相殺する方向にシフト
して出力することにより、ヘッドのインク吐出位置が画
像データ上の位置と一致することになる。
【0049】図8に、本実施の形態における各種レジス
トレーションのフローチャートを示す。
【0050】レジストレーションは、不吐検出、搬送方
向レジストレーション、キャリッジ移動方向レジストレ
ーションの3種を含み、図9に例示したようなそれぞれ
に専用の印字パターンを出力し、それを検出する処理で
構成される。これらのパターンの印字は、ずれを検出す
るために印字を行うため、前述の印字の際に説明したず
れを補正する様な画像のシフトを行わずに出力する。こ
のためこれらのパターンは、吐出位置のずれを完全に反
映した形で出力されることになる。
【0051】最初に搬送方向のレジストレーションに使
用するノズルの不吐検出用のパターンを出力し(S1
1)、この検出を行う(S12)。搬送方向のレジスト
レーションの検出用パターンはノズルの不吐が存在しな
いことを前提としている。検出エッジ付近のノズルが不
吐していた場合に別なノズルの吐出位置を検出してしま
い、吐出位置ずれ量を誤検出してしまう。不吐検出用パ
ターンの検出を行うのは、このような不具合を防止する
ためである。
【0052】この不吐検出で不吐ノズルが検出された場
合には(S13,有り)、レジストレーションのエラー
を表示してレジストレーションを終了する(S14)。
【0053】不吐検出は、不吐検出用パターンを出力し
て、出力されたパターンの位置に吐出位置検出ユニット
23を移動して搬送方向のレジストレーションに使用す
るノズルが吐出していることを確認することにより行
う。
【0054】不吐検出用パターンは、図10に示すよう
に、搬送方向レジストレーションで使用する全てのノズ
ルに対して順次1ノズルずつ一定長さ分吐出を行い、そ
れを繰り返して各ノズルの吐出パターンが吐出検出ユニ
ットのセンサで検出できる幅となるように出力する。図
10の例では、各ノズルについて12回吐出を繰り返
し、12ドットの幅のパターンとしている。図10の不
吐検出用パターンの出力は、全てのヘッドについて、搬
送方向に位置をずらして繰り返して行う。これにより、
図9(c)に示すような不吐検出用パターンが形成され
る。
【0055】不吐検出の結果、すべての検出する全ての
ヘッドに対して不吐ノズルが無い場合に次の搬送方向レ
ジストレーションに移行する。
【0056】搬送方向レジストレーションのパターン
は、図9(b)に示したように、2本に1本の割合で長
い基準パターン要素を往印字で出力し、その他の短いパ
ターン要素の集まりは左半分を往印字で、右半分を復印
字で出力する(S15)。この時の出力に用いるノズル
は前述の不吐検知で吐出が確認されたノズルで行う。搬
送方向レジストレーションのパターン出力後、搬送方向
レジストレーションを行う(S16)。
【0057】搬送方向レジストレーションが終了後、キ
ャリッジ移動方向レジストレーションに移行する。これ
も搬送方向レジストレーションと処理の流れは同様であ
る。まず図9(c)のキャリッジ移動方向レジストレー
ションのパターンを出力する(S17)。図9(c)の
上半分は往印字により、下半分は復印字により出力す
る。その後、パターンの検出を行い、各ヘッドそれぞれ
往、後方向印字のパターンに対する吐出位置のずれを求
める(S18)。
【0058】図11に、不吐検出用パターン出力後の不
吐検出の際のパターンに対する吐出位置検出ユニット2
3の動きを示す。この図および以降のパターンに対する
吐出位置検出ユニットの動きの図において、移動を示す
縦(搬送方向)の矢印は相対的な移動方向を示し、実際
にはその矢印と反対方向に用紙が移動されることを表
す。また、それぞれ、矢印の始点、終点は吐出位置検出
ユニット23の中心部の位置を示す。矢印の終点の周り
に回転を示す円弧状の矢印がある場合には、吐出位置検
出ユニット23が移動した後で吐出位置検出ユニット2
3が回転矢印で示す方向にその角度分だけ回転すること
を示す。
【0059】不吐検出は、特に各パターン要素の位置を
正確に検出する必要がなく、各パターン要素が吐出され
ているかどうかを判断することが目的であるため、それ
ぞれのパターン要素上を1回ずつ吐出位置検出ユニット
23でスキャンしてパターン要素の有無を判断する。吐
出パターン要素があるべき位置で吐出パターン要素が全
く検出できない場合に不吐ノズルと判断する。
【0060】図12に、搬送方向レジストレーションの
際の吐出位置検出ユニットの動きを示す。搬送方向レジ
ストレーションは、各ヘッド位置についてその往、復の
パターンに対して検出を行う。基準パターン要素(1色
の長いパターン要素)を基準として比較パターン要素の
相対的位置を検出する。基準パターン要素と比較パター
ン要素の1組を1単位と考えたとき、15単位を1回の
スキャンで走査する。その結果、得られる15組のずれ
両を合計して15で割ってずれの平均値を求め、これを
そのスキャンにおける当該ヘッドの吐出位置のずれ量と
する。全てのヘッドの往方向印字、復方向印字のパター
ン要素を検出してそれぞれのずれ量を算出する。
【0061】図13に、キャリッジ移動方向レジストレ
ーションの検出スキャン時の吐出位置検出ユニット23
の動きを示す。搬送方向レジストレーションと同様に、
各ヘッド、往復方向の吐出位置のずれを算出して求め
る。以上で、レジストレーションが終了する。
【0062】図11〜図13のいずれの場合にも共通な
ことは、吐出位置検出ユニット23がスキャン時に常に
スキャン方向に対する2つのセンサA,Bの関係が一定
となるように、吐出位置検出ユニット23の向きを変え
ていることである。すなわち、この例では、スキャン時
にはセンサA,Bがスキャン方向に並び、かつ、センサ
AがセンサBより先行するようにしている。これによ
り、2チャンネルセンサから得られる出力がスキャン方
向の違いにより変化することを防止できる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、吐出位置検出ユニット
を回転させ、位置検出に最も適した方向で各種印字パタ
ーンを検出させることにより吐出位置検出ユニットの方
向的な出力レベルの違いを無視することができる。この
ため、吐出位置検出ユニットに対する方向的な違いを押
えるための微細な調整が不要となった。
【0064】また、常にパターンの検出に最適な方向で
吐出位置検出ユニットを使用するために吐出位置検出ユ
ニットが固定の場合に比較して紙浮き等による影響を受
けにくくなり、位置検出の確実性を向上させることがで
きる。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における、吐出位置検出ユ
ニットによる印字パターンの検出の方法の説明図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態における吐出位置検出ユニ
ットの構造図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるプリンタ装置の全
体の外観図である。
【図4】本発明の実施の形態の吐出位置検出ユニットの
回転範囲を示す図である。
【図5】従来の固定式の吐出位置検出ユニットの位置を
示す図である。
【図6】吐出位置検出ユニットの構造図である。
【図7】本発明の実施の形態において用いる2チャンネ
ルセンサと紙浮きの関係を説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態における各種レジストレー
ションのフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態において用いるずれ量自動
検出用の印字パターンの一例を示す図である。
【図10】図9内の不吐検出用パターンの出力方法を示
す図である。
【図11】本発明の実施の形態における不吐検出時の吐
出位置検出ユニットの動きを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態における搬送方向レジス
トレーション時の吐出位置検出ユニットの動きを示す図
である。
【図13】本発明の実施の形態におけるキャリッジ移動
方向レジストレーション時の吐出位置検出ユニットの動
きを示す図である。
【図14】図1のプリンタ装置の概略のハードウェア構
成を示すブロック図である。
【図15】図14内の画像入力部の内部の処理構成を示
すブロック図である。
【図16】ずれ量手動検出用の印字パターンの一例を示
す図である。
【符号の説明】
12(12a〜12d)…ヘッド、15…キャリッジ、
17…キャリッジ支持レール、23…吐出位置検出ユニ
ット、23h…基準位置センサ、24…回転ユニット、
24c…フラグ、A,B…センサ、91…ランプ、93
A,93B…フィルタ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送される用紙に対して複数のヘッドを用
    紙搬送方向とほぼ直交する方向に移動させながら、各ヘ
    ッドからインクを吐出させて印字を行うインクジェット
    方式の画像形成装置において、 それぞれ用紙搬送方向およびこれと直交する方向におけ
    る、複数のヘッド相互間のインク吐出位置のずれを検出
    するための第1及び第2の印字パターンを複数のヘッド
    で印字する手段と、 前記第1の印字パターンと第2の印字パターンを、当該
    各方向に相対的にスキャンすることにより検出する単一
    の吐出位置検出ユニットと、 スキャン方向に応じて前記吐出位置検出ユニットを回転
    させ、その向きを変更させる回転駆動手段と、 前記吐出位置検出ユニットにより検出された印字パター
    ンの位置に基づいて、基準ヘッドに対する他のヘッドの
    インク吐出位置を補正する補正手段と、 を備えたことを特徴とするインクジェット画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】前記吐出位置検出ユニットは、用紙に照射
    した光の反射光を検出する第1および第2の光学センサ
    を有し、両光学センサの出力の差分に基づいて印字パタ
    ーンを検出することを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェット画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記回転駆動手段は、前記第1および第2
    の光学センサが前記スキャン方向に前後に並び、かつ、
    スキャンの進行方向に対して常にその前後関係が維持さ
    れるよう、前記吐出位置検出ユニットの向きを制御する
    ことを特徴とする請求項2記載のインクジェット画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】前記回転駆動手段は、回転の基準位置を検
    出する手段を有することを特徴とする請求項1、2、ま
    たは3記載のインクジェット画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016064663A (ja) * 2015-11-19 2016-04-28 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
JP2017140854A (ja) * 2017-05-11 2017-08-17 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置

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