JP2002331648A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2002331648A
JP2002331648A JP2001138939A JP2001138939A JP2002331648A JP 2002331648 A JP2002331648 A JP 2002331648A JP 2001138939 A JP2001138939 A JP 2001138939A JP 2001138939 A JP2001138939 A JP 2001138939A JP 2002331648 A JP2002331648 A JP 2002331648A
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Application number
JP2001138939A
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English (en)
Inventor
Keiichi Yagi
圭一 八木
Yuji Murata
裕治 村田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速にかつ高画質な画像記録をする画像記録
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 インクジェットプリンタ10では、キャ
リッジ12の側面に赤外線センサ26が配設されてお
り、印字時に記録ヘッド14と共に走査されることによ
って、赤外線センサ26によってプラテン上の濃度が検
出され、これに基づいて制御部50に印字信号を通過/
不通過させるマスクが作成される。したがって、用紙が
主走査方向にずれていても、プラテン上にインク滴を吐
出することはなく、プラテンが汚れることはない。ま
た、赤外線センサ26が記録ヘッド14の印字領域に対
して搬送方向上流側に設けられているため、搬送方向下
流側に搬送していくだけで(逆方向に搬送することな
く)印字前に用紙幅を検出でき、迅速な画像形成をする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から画像記録装置、例えばインクジ
ェットプリンタでは、搬送されてくる用紙のレジずれ等
に対応して用紙上の所定位置に画像を形成するため、搬
送されてくる用紙の幅を検知して、その用紙幅に対応し
て印字領域を調整して、用紙に画像を形成するものが提
案されている。
【0003】また、インクジェットプリンタでは、先
ず、テストパターンを用紙に印字し、このテストパター
ンの記録結果に基づいて印字方法等を調整することが従
来から行われている。
【0004】このテストパターンを読み取るセンサは、
カラープリンタの場合、可視光に感度を持つカラー濃度
センサであり、印字されたテストパターンを読み取るた
めに、用紙の搬送(紙送り)方向において記録ヘッドの
印字領域下流側あるいは印字領域よりも下流側に配置さ
れる。
【0005】一方、このカラー濃度センサによって、用
紙サイズも検出して印字データと比較して適正でない場
合には、何らかの処理を施す機能を備えたインクジェッ
トプリンタが特開平10−21749号公報に提案され
ている。
【0006】このように、カラー濃度センサによって用
紙サイズまで検知することによって、一層良好な印字を
行うことができる。
【0007】このような従来例に係るインクジェットプ
リンタの要部について図11および図12のフローチャ
ートを介して説明する。
【0008】インクジェットプリンタ200は、主走査
方向(図面に直交する方向)に走査するキャリッジ20
2に配設された記録ヘッド204からプラテン206上
を副走査方向(矢印X方向)に搬送される用紙207に
対してインク滴が吐出されることによって、用紙上に画
像形成するものである。ところで、キャリッジ202に
おいて記録ヘッド204の副走査方向下流側には、カラ
ー濃度センサ208が配設されており、テストパターン
印字時には用紙207に形成されたテストパターンを読
み取ると共に、通常印字時には用紙207のレジずれ等
の用紙異常を検出するものである。
【0009】したがって、テストパターン印字時には、
記録ヘッド204によって用紙207に形成されたテス
トパターンを素早く読み取ることができる。
【0010】一方、通常印字時の動作については、図1
2のフローチャートを参照して説明する。
【0011】先ず、外部から印字命令が入力されると、
図示しないトレイからプラテン206まで用紙207を
搬送し、センサ208の読取位置P1の先(副走査方向
下流側)まで用紙207の先端を搬送する(ステップ2
10〜214)。
【0012】次に、キャリッジ202をデータ上の用紙
左端位置(左レジ)まで移動させ、キャリッジ202の
移動を停止させる。続いて、LEDを点灯することによ
ってカラー濃度センサ208から画像情報を読み込み、
用紙の左端(左エッジ)を検出する(ステップ216〜
220)。
【0013】続いて、用紙の左端を検出したか否かに基
づいて用紙の有無を判定する(ステップ222)。すな
わち、用紙無しと判定した場合には、用紙サイズが異な
るか、用紙が大幅に斜行する等、印字領域の調整をでき
ないものと判断して、印字動作を中断してエラーメッセ
ージを表示する(ステップ224)。これによって、レ
ジずれを生じた用紙に印字すること、および誤ってプラ
テン上をインクで汚すことを防止できる。
【0014】用紙有りと判定された場合には、キャリッ
ジ202をデータ上の用紙右端位置(右レジ)まで移動
させ、キャリッジ202の移動を停止させる。続いて、
LEDを点灯することによってカラー濃度センサ208
から画像情報を読み込み、用紙の右端(右エッジ)を検
出する(ステップ226〜230)。
【0015】続いて、用紙の右端を検出したか否かに基
づいて用紙の有無を判定する(ステップ232)。すな
わち、用紙無しと判定した場合には、用紙サイズが異な
るか、用紙が大幅に斜行する等、印字領域の調整をでき
ないものと判断して、印字動作を中断してエラーメッセ
ージを表示する(ステップ234)。これによって、レ
ジずれを生じた用紙に印字すること、および誤ってプラ
テン上をインクで汚すことを防止できる。
【0016】一方、ステップ222、232で用紙有り
と判定された場合、すなわち、所定位置で用紙の端部が
検出された場合には、所定のサイズの用紙が所定位置に
搬送されたと判定する。そこで、印字を行うために、記
録ヘッド204の印字領域S2の下流端位置P2まで用
紙の先端を戻す(逆方向に搬送する)(ステップ23
6)。
【0017】その後、キャリッジ202を走査すること
によって印字を行う(ステップ238)。
【0018】このように、キャリッジ202を走査する
ことによって、テストパターン読取用に設けられた濃度
センサ208を用いて所定サイズの用紙207が所定位
置に到達しているか否かを検出して、レジずれした用紙
207に画像形成することを防止すると共に、プラテン
上をインクで汚すことを確実に防止するものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
の濃度センサ208は、テストパターン読取用であるた
め、テストパターンを作成する記録ヘッド204の印字
領域よりも搬送方向下流側に配置されている。一方、用
紙の幅検出は、プラテン206上にインクが吐出される
ことを防止するために印字に先だって行うことが必要で
ある。
【0020】この結果、通常印字時に用紙207の幅検
出を行う場合には、先ず、用紙207の先端を濃度セン
サ208の読取位置P1よりも搬送方向下流側まで搬送
し、用紙位置および幅に異常がない場合に、印字するた
めに記録ヘッド204の印字位置(領域)の下流端近傍
まで逆送してから印字しなければならない。
【0021】このような、印字と無関係な用紙搬送は、
印字処理速度の低下につながり、印字効率の低下をもた
らす。
【0022】特に、分割印字を行っている場合には、最
初の印字に使用する(副走査方向の)ノズル数が減少す
るため、用紙を反対方向に搬送する搬送量が増加して一
層非効率となる。
【0023】また、上述のように用紙を反対方向に搬送
させるための用紙搬送機構が必要となるという不都合も
あった。
【0024】さらに、このカラー濃度センサは、印字領
域の下流側あるいは印字領域よりも下流側に配置されて
いるため、用紙の排出口近く配置されることになる。し
たがって、カラー濃度センサは、外光にさらされやすい
ので、外乱光の影響を受けやすい。特に、用紙のエッジ
を精度良く検出するために大光量を照射して外乱光の影
響を低減させる必要がある。すなわち、発光素子にパル
ス変調を施した大電流を流す光変調等を必要となり、光
変調の駆動回路等、複雑な電気回路が必要になる。ま
た、大光量が必要となるため、検出時にキャリッジを停
止させる必要があり、用紙サイズの検出に時間がかかっ
た。
【0025】さらにまた、用紙のエッジを検出するの
に、用紙を画像情報として読み取りエッジ検出を行うた
め、検出に長時間かかり、走査速度を低下させる必要が
あった。一方、単に用紙の検出信号と印字信号のAND
ゲートによって印字信号を選択する構成では、用紙のな
い領域に印字させないことはできても、印字位置の補正
はできなかった。
【0026】そこで、本願発明は、画像記録速度を高速
化すると共に高画質な画像を記録する画像記録装置を提
供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
副走査方向に搬送されてくる記録媒体に対して前記副走
査方向に交差する主走査方向に走査することによって、
前記記録媒体に画像を記録する記録ヘッドを搭載したキ
ャリッジと、前記キャリッジと一体的に設けられ、当該
記録ヘッドが前記記録媒体に対して1バンド目の記録を
行う時の用紙先端位置よりも副走査方向上流側に配置さ
れ、前記記録媒体側の濃度を検出する検出手段と、前記
検出手段の検出結果に基づいて前記記録媒体の幅と位置
を求める制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0028】請求項1記載の発明の作用について説明す
る。
【0029】本発明の画像記録装置では、記録ヘッドが
搭載されたキャリッジにおいて、記録ヘッドが記録媒体
に対して1バンド目の記録を行うときの用紙先端位置よ
りも副走査方向上流側に検出手段が配置されていれば、
用紙に1バンド目を印字する前、あるいは1バンド目の
印字をするときまでに検出手段が記録媒体側の濃度を検
出でき、この検出結果に基づいて制御手段で記録媒体の
幅と位置を求めることができる。
【0030】特に、記録媒体に対して前記記録ヘッドが
1バンド目を記録する時の用紙先端位置よりも副走査方
向(搬送方向)上流側に検出手段が配設されて記録媒体
側の濃度を検出しているため、記録媒体を順方向に搬送
しながら(反対方向に搬送することなく)濃度を検出し
た後、画像記録することができる。
【0031】したがって、幅検出後の画像記録のために
記録媒体を逆送させる必要がないため、画像記録速度
(画像処理速度)を高速化することができる。
【0032】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記検出手段は、前記副走査方向において
前記記録ヘッドの記録位置よりも上流側に配置されたこ
とを特徴とする。
【0033】請求項2記載の発明の作用についての説明
する。
【0034】検出手段は、副走査方向において記録ヘッ
ドの記録位置よりも上流側に配置されたため、いかなる
記録モードにおいても、記録時あるいは記録前に記録ヘ
ッドを走査させることによって記録媒体側の濃度を検出
でき、この検出結果に基づいて記録媒体の幅を検出でき
る。すなわち、記録媒体の幅を検出するために、記録媒
体を印字のための搬送方向と逆方向に搬送する必要はな
い。したがって、効率的に印字を行うことができる。
【0035】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記検出手段は、前記記録媒体に
対して1バンド目の印字開始前待機位置にあるキャリッ
ジにおいて、前記主走査方向において前記記録ヘッドよ
り1バンド目印字の進行方向側に配設されていることを
特徴とする。
【0036】請求項3記載の発明の作用についての説明
する。
【0037】記録媒体に対して1バンド目の印字開始前
の位置にあるキャリッジにおいて、主走査方向において
記録ヘッドより1バンド目印字進行方向(記録媒体)側
に配設されているため、記録ヘッドの画像記録用走査と
同時に検出手段によって記録媒体側の濃度検出を行って
も、記録媒体に対する画像記録に先だって制御手段にお
いて記録媒体の幅や位置を検出することができる。した
がって、制御手段において記録媒体の幅等に応じて画像
データの出力を調整することにより、用紙のレジずれを
生じた場合、プラテン上に画像記録して装置内部を誤っ
て印字することを防止できる。
【0038】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項記載の発明において、前記制御手段は、搬送
されてきた記録媒体について前記走査をしながら、前記
検出手段の検出結果に基づいて前記走査時の記録ヘッド
の位置が前記記録媒体上に対応することを更に検出し
て、前記記録ヘッドの位置情報と、前記記録媒体に画像
を記録することの可否を表す可否情報との対応関係を求
める演算手段を備えることを特徴とする。
【0039】請求項4記載の発明の作用についての説明
する。
【0040】前記制御手段は、走査時に検出手段の検出
結果に基づいて記録ヘッドの位置情報と記録媒体に画像
を記録することを表す可否情報の対応関係を演算手段で
求める。
【0041】ここで、対応関係とは、装置に予め定めた
記録領域に対して、実際の記録媒体の位置における記録
可能な領域を表す仮想的なマスクである。また、可否情
報とは、記録可か記録否の何れかを表す情報である。
【0042】したがって、画像データに基づいて装置に
予め設定された記録領域に記録ヘッドが到達した場合に
記録ヘッドに出力された記録信号は、記録ヘッドの位置
情報に対応する可否情報に基づいて記録可、あるいは記
録否とされる。具体的には、用紙が幅方向にずれて印字
位置に搬送された場合であっても、用紙がない位置に画
像データに基づいて記録信号が記録ヘッドに出力されて
も、記録ヘッドの位置情報に対応した可否情報によって
画像記録が否定された結果、記録信号が記録ヘッドに入
力されず画像記録が行われることはない。したがって、
記録媒体がない位置に画像記録が行われることによっ
て、装置内部が汚されることはない。
【0043】特に、走査しながら可否情報と記録ヘッド
の位置情報の対応関係を求めていくため、迅速に用紙の
有無(幅)を検出でき、上記対応関係を求めながら通常
速度で画像記録(走査)を行うことができる。したがっ
て、画像記録処理速度が向上する。
【0044】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の発明において、前記制御手段は、予め定めた固定
の印字可能領域に対する前記対応関係に基づく実際の印
字可能領域の変動を求める算出手段と、前記算出手段の
結果に基づいて前記記録媒体上にのみ画像が記録される
ように、入力される画像データを調整する調整手段と、
を備えることを特徴とする。
【0045】請求項5記載の発明の作用についての説明
する。
【0046】ここでは、算出手段が対応関係に基づいて
装置に予め定めた固定の印字可能領域に対する前記対応
関係に基づく実際の印字可能領域の変動を求め、この結
果に基づいて入力される画像データを調整して記録媒体
上にのみ画像が記録するように調整できる。したがっ
て、記録媒体がレジずれして搬送されてきても、記録媒
体がない位置に画像データに基づいて画像記録が行われ
て装置内部を汚すことはない。
【0047】なお、印字可能領域の変動は、予め定めた
規定の記録媒体位置からの実際の記録媒体の位置ずれを
用いることが好ましい。また、画像データの調整は、画
像データの遅延、拡縮などがあり、遅延とは、画像の平
行移動に対応し、拡縮とは画像の拡大縮小に対応する。
【0048】請求項6記載の発明は、請求項4または5
記載の発明において、前記記録ヘッドが所定回数走査す
る毎に、前記演算手段は新たな検出結果に基づいて前記
対応関係を更新し、更新された対応関係に基づいて画像
データを調整することを特徴とする。
【0049】請求項6記載の発明の作用についての説明
する。
【0050】記録ヘッドが所定回数走査する毎に演算手
段が新たな検出結果に基づいて対応関係を更新し、更新
された対応関係に基づいて画像データを調整するため、
用紙が斜行している場合に、主走査方向のずれ量の変化
に応じて画像記録領域を調整できる。したがって、記録
媒体のない位置に画像記録することを確実に防止でき
る。
【0051】請求項7記載の発明は、請求項1〜6記載
の発明において、前記検出手段は、光源から前記記録媒
体に照射された赤外線の反射光を受光する赤外線センサ
を備えることを特徴とする。
【0052】請求項7記載の発明の作用についての説明
する。
【0053】検出手段が可視光に感度をもたない赤外線
センサであるため、蛍光灯などの光によって検出精度が
低下することを防止できる。また、このように外乱光に
よる影響が小さいため、光源の光量が小さくても十分な
検出精度を確保できる。したがって、光源に変調回路を
設ける必要とせず、走査しながら記録媒体側の濃度を検
出することができる。すなわち、処理速度を向上させる
ことができる。
【0054】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれか1項記載の発明において、前記キャリッジと一体
的に設けられ、前記副走査方向において、前記記録ヘッ
ドの記録位置の下流側、あるいは前記記録位置よりも下
流側に配置され前記記録媒体に記録された画像情報を読
み取る画像情報読取手段を備えることを特徴とする。
【0055】請求項8記載の発明の作用についての説明
する。
【0056】キャリッジにおいて、記録ヘッドの記録位
置よりも副走査方向下流側に画像情報読取手段が配置さ
れることによって、記録ヘッドによってテストパターン
が作成された場合に、迅速にテストパターンの濃度を読
み取ることができる。
【0057】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、前記画像情報読取手段は、光源から記録媒
体に照射された可視光の反射光を受光する可視光センサ
を備えることを特徴とすることを特徴とする。
【0058】請求項9記載の発明の作用についての説明
する。
【0059】画像情報読取手段が可視光センサであるこ
とによって、テストパターンのカラー濃度を精度良く検
出することができる。
【0060】請求項10記載の発明は、請求項1〜9の
いずれか1項記載の発明において、前記検出手段と前記
画像情報読取手段が一体化されて前記記録ヘッドに装着
されていることを特徴とする。
【0061】請求項10記載の発明の作用について説明
する。
【0062】検出手段と画像情報読取手段が一体化され
て記録ヘッドに装着されているため、検出手段と画像情
報読取手段を所定の位置関係に容易に位置決めできる。
【0063】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の第1実
施形態に係るインクジェットプリンタについて図1〜図
9を参照して説明する。
【0064】インクジェットプリンタ10は、図1(カ
バーを省略)に示すように、各色(ブラック、シアン、
イエロー、マゼンタ)のインクジェット記録ヘッドカー
トリッジ(以下、記録ヘッドという)14BK、14
C、14Y、14M(以下、14と略す場合がある)を
保持したキャリッジ12がガイドシャフト16に沿って
矢印A方向(主走査方向)に走査され、プラテン18上
を矢印B方向(副走査方向)に搬送される用紙20に印
字する構成である。
【0065】すなわち、キャリッジ12を主走査方向に
走査しながら、記録ヘッド14からプラテン18上の用
紙20にインク滴を噴射することで、記録ヘッド14の
ノズル列長(副走査方向)とキャリッジの走査長で形成
される矩形領域(印字領域)の全域または一部領域にお
いて画像を印刷すると共に、副走査方向において印刷さ
れた長さに対応した量だけ用紙が送られることによって
画像形成が行われる。
【0066】主走査方向においてプラテン18の側部に
は、記録ヘッド14を保守するためのメンテナンスユニ
ット22が配設されており、メンテナンスユニット22
上の位置がキャリッジ12のホームポジションとされて
いる。したがって、キャリッジ12がホームポジション
からプラテン18に向かって移動し、プラテン18上で
走査することによって記録ヘッド14で印字し、印字終
了後にキャリッジ12がホームポジションに復帰するも
のである。
【0067】一方、ホームポジションに位置するキャリ
ッジ12(図1の状態)のプラテン側側面には、センサ
ユニット24が装着されている。
【0068】センサユニット24は、図2および図3に
示すように、プラテン18上に搬送されてくる用紙20
の幅を検出する赤外線センサ26と、カラーテストパタ
ーンを検出するためのカラー濃度センサ28が同一基板
30上に配設されている。
【0069】赤外線センサ26は、図3および図4に示
すように、ボックス32においてプラテン18に対して
副走査方向に傾斜して形成された傾斜孔34と、傾斜孔
34の奥に設けられ赤外線を発光する発光素子36と、
プラテン18に対して垂直に形成された垂直孔38と、
垂直孔38の奥に設けられ赤外線が用紙20によって拡
散された拡散光を受光する受光素子40が設けられてい
る。
【0070】この発光素子36と受光素子40の位置関
係は、発光素子36がプラテン18上の用紙20に照射
させた赤外線の拡散光を受光する構成となっている。な
お、受光素子40までの垂直孔38がプラテン18に対
して垂直とされるため、視野円が面倒れすることなく、
円形の正射影として印字面に形成される。したがって、
赤外線センサ26を位置決めする際に、視野円の中心位
置の設定が容易になっている。
【0071】カラー濃度センサ28も、発光素子が可視
光を照射する点のみが異なっているだけで赤外線センサ
26と同様の構成である。
【0072】それぞれのセンサ26、28の検出距離
(受光素子40からプラテン18までの距離)は同一に
してあるので、図2に示すように、赤外線センサ26と
カラー濃度センサ28を同一の基板30上に配設して、
基板30をキャリッジ12側面に水平に装着することに
よって、受光素子光路をプラテン18に対して垂直にで
き、視野中心位置の設計、各センサ26、28の組立が
容易にできる。
【0073】続いて、このように構成されたセンサユニ
ット24(赤外線センサ26、カラー濃度センサ28)
と記録ヘッド14の印字領域との位置関係について説明
する。
【0074】赤外線センサ26は、印字位置に搬送され
てくる用紙20の幅および位置を検出するために設けら
れているものであり、上記検出は、印字に先だって行う
必要があるものである。本実施形態では、後述するよう
に、印字と同時にマスクを作成するために、以下の構成
とした。
【0075】すなわち、赤外線センサ26は、図5に示
すように、用紙20に対する1回目(1バンド目)の印
字の際の用紙頭出し量が最小になる場合でも、視野円C
1が用紙20上に収まるように配置されている。
【0076】具体的には、図5に示すように、用紙20
に形成される1バンド目の印字領域S1の副走査方向上
流側(矢印B2方向)端部(以下、上流端という)から
印字のために頭出しされた用紙20の先端までの距離を
L1、赤外線センサ26の検出視野円C1の直径をD
1、視野中心から印字領域S1の上流端までの距離をL
2とすると、 D1≦L1 D1/2≦L2≦L1−D1/2 を満足するように配置されている。
【0077】次に カラー濃度センサ28は、図6に示
すように、テストパターン42の形成に用いた下流側の
ノズル列の中心位置と視野円C2の中心がほぼ一致する
位置に配置され、カラー濃度センサ28の視野円C2の
直径をD2、テストパターン42の副走査方向長さをL
3とすると、L3≧D2とする必要がある。これは、副
走査方向において、カラー濃度センサ28の視野円C2
が必ずテストパターン42の内側に配置することによ
り、読取画像においてテストパターンの背景である無印
刷部の影響を最小にするためである。
【0078】また、テストパターン42の平均濃度を検
出するために、テストパターン42の副走査方向長さL
3は、L3=1.2×D2〜1.5×D2程度にする必
要がある。
【0079】さらに、図6に示すように、記録ヘッド1
4の副走査方向に対する傾きを検出するために、テスト
パターンを分割印字によって重ねて形成した場合には、
記録ヘッド14の上流側のノズル列を長さL3だけ使用
して第1パターン42Aを印字し、用紙20を所定距離
L4(L4≦L0−L3)だけ搬送し、その後、下流側
のノズル列を長さL3だけ使用して第1パターン42A
上に第2パターン42Bを重ねたものである。ここで、
L0とは、各記録ヘッド14におけるノズル列15の副
走査方向最大長さである。
【0080】また、順方向(矢印B1方向)にのみに用
紙20を搬送して速やかに印字しつつテストパターン4
2の検出を行うために、カラー濃度センサ28の中心位
置が印字領域(ノズル列15)の上流端からL3/2+
L4の位置に配設されている。
【0081】なお、カラー濃度センサ42によるテスト
パターン42の検出精度は、L4=L0−L3として、
L4を最大値にした場合に最大になる。
【0082】このように、それぞれ記録ヘッド14のノ
ズル列15の上流端から赤外線センサ26とカラー濃度
センサ28が上述の位置関係を満たすようにを配置する
と、赤外線センサ26の視野中心とカラー濃度センサ2
8の視野中心の距離L5が、 L5=L3/2+L4−L2 を満足するような配置になる。
【0083】続いて、インクジェットプリンタ10の制
御部50について図7を参照して説明する。
【0084】制御部50は、CPU52、ROM54、
RAM56、I/O58がバス60で接続されると共
に、I/O58を介して記録ヘッド14、赤外線センサ
26、カラー濃度センサ28およびキャリッジ12を走
査させる搬送系62と接続されている。
【0085】このように構成されたインクジェットプリ
ンタ10の作用について、図8および図9のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0086】インクジェットプリンタ10の制御部50
に外部から印刷命令が入力されると、ROM54に格納
された印刷処理プログラムが起動され、図示しない用紙
搬送系(搬送ローラ等)が駆動され、印刷命令(印字モ
ード)に対応した印刷位置まで図示しないトレイから用
紙20の先端が搬送される(ステップ100、10
2)。具体的には、図5に示すように、分割印字を行う
記録ヘッド14の上流側ノズル列15が用紙20の先端
側印字領域S1と一致する位置まで用紙20の頭出しが
行われる。
【0087】用紙20が所定位置までの頭出しされる
と、キャリッジ12の搬送系62に対してパルス信号が
出力されることにより、ホームポジションに位置してい
たキャリッジ12が制御部50に入力された印字データ
に従ってプラテン18上を矢印A1方向に走査する(ス
テップ104)。このキャリッジ12の移動によって赤
外線センサ26も主走査方向に走査される。
【0088】ここで、CPU52では、キャリッジ12
の搬送系62に対して出力されるパルス信号のパルス数
に基づいてキャリッジ12の位置を検出し、キャリッジ
位置信号を生成する。
【0089】また、CPU52では、赤外線センサ26
の視野円C1が通過する範囲において受光素子40が受
光した濃度が入力され、この濃度に基づいて用紙の有無
を検出した用紙検出信号が作成され、この用紙検出信号
とキャリッジ位置信号の対応関係に基づいて、インク噴
射信号(印字信号)を通過/不通過させる信号ゲート
(マスク)をRAM56にキャリッジ走査と同時に作成
していく(ステップ106)。
【0090】例えば、用紙無しを0、用紙有りを1とす
ると、用紙20が主走査方向において所定位置に搬送さ
れた場合には、主走査方向においてプラテン18の端部
から0、0、1、1、1、1…というデータ列が、用紙
20が矢印A1方向にオフセットしている場合には、
0、0、0、0、1、1、…というデータ列がRAM5
6に作成されるものである。この場合、0は印字信号の
不通過、1は印字信号の通過を示す。
【0091】このマスクがRAM56に作成されると、
印字データに基づいてCPU52で印字信号が作成され
ても、そのキャリッジ位置に該当するマスクが0とされ
ていれば、印字信号が記録ヘッド14に到達することが
できず、印字されない(ステップ108)。すなわち、
主走査方向において赤外線センサ26よりも遅れて用紙
上を走査する記録ヘッド14には、マスクを通過した印
字信号のみが入力され、この通過した印字信号に基づい
て用紙20にインク滴が吐出されて印字される(ステッ
プ108)。
【0092】したがって、用紙20が主走査方向にずれ
ていた場合、例えば、用紙がホームポジションから離間
する方向にずれていた場合に、用紙がない位置にはマス
クが作成されており、マスクが作成された領域に印字信
号が入力されてもマスクによって印字信号が不通過とさ
れるため、記録ヘッド14からプラテン18上にインク
滴が吐出されて汚してしまうことを確実に防止できる。
【0093】このキャリッジ12の1回目の走査(一バ
ンド目の印字)は、記録ヘッド14が印字データ上で用
紙端とされている位置まで走査して終了する(ステップ
110)。これに伴なって、RAM56上のマスク作成
も終了する(ステップ112)。
【0094】この作成されたマスク領域情報のをソフト
ウエア展開して、用紙20の幅(主走査方向端部)や位
置情報を取りだし、用紙端部が正常位置にあるか否かを
判定する(ステップ114、116、122)。
【0095】ここで、ソフトウエア展開とは、CPU5
2において、作成されたマスクを構成するデータ列
(0、1のデータ列)から用紙の端部を検出するととも
に、用紙の幅を検出して、所定のサイズの用紙が所定位
置に搬送されているか否かの判断材料とするものであ
る。
【0096】ここでは、先ず、ホームポジションから遠
い側(以下、左側という)の用紙端(以下、左端とい
う)が所定位置よりもホームポジション側(以下、ショ
ートという)か否かを判定する(ステップ116)。こ
れは、用紙20の左端が所定位置よりもショートしてい
る場合には、レジずれによって用紙20がホームポジシ
ョン側にずれているか、用紙20のサイズが所定サイズ
よりも小さいと判断するものである。
【0097】したがって、用紙20の左端がショートし
ている場合には、インクジェットプリンタ10の図示し
ない表示部にアラームメッセージを表示してユーザーに
告知する(ステップ118)。これは、本実施形態にお
いては、用紙幅の検出と同時に1回目の印字が行われて
いるため、これが前記マスクの作用によって一部がトリ
ミングされている(印字されていない)可能性があり、
また、印字を続ける場合には後述する印字領域の補正に
よって2回目からの印字とずれるからである。
【0098】ユーザーが印字の継続を希望する場合に
は、続いて用紙20の幅情報および位置情報に応じて、
印字領域をソフト補正する(ステップ120)。具体的
には、マスクから取り出した用紙20の幅情報および位
置情報に対応して、印字タイミング等を調整するもので
ある。具体的には、装置固有の値としてROM54に格
納されていた仮想データ列0、0、1、1、1、1、…
と、マスクとなった実データ列0、0、0、0、1、
1、…とをCPU52上で比較して、0から1に切り換
わる位置のずれ量に応じて、例えば、印字信号の出力を
遅延するように補正するものである。このように補正し
たことによって、ショートしている用紙20に対しても
用紙上の所定位置に印字できることになる。
【0099】なお、ここでは、印字領域をソフト補正し
ているが、そのままにして印字を続行することも可能で
ある。すなわち、マスクに基づいてトリミング可能状態
で印字を続行させることもできる。
【0100】一方、用紙20の左端がショートでない場
合(ステップ116でNO)には、用紙20の左端が所
定位置よりも左側に位置する、あるいは、左端が検出さ
れていない(以下、オーバーという)か否かを判定する
(ステップ122)。これは、用紙20の左端が所定位
置よりもオーバーしている場合には、レジずれによって
用紙20が左側にずれているか、用紙20のサイズが所
定サイズよりも大きいと判断するためである。
【0101】したがって、用紙20の左端がオーバーし
ている場合には、インクジェットプリンタ10の図示し
ない表示部にアラームメッセージを表示してユーザーに
告知する(ステップ124)。これは、本実施形態にお
いては、用紙幅の検出と同時に1バンド目の印字が行わ
れているため、これが前記マスクの作用によって一部が
トリミングされた可能性があり、また、印字を続ける場
合には後述する印字領域の補正によって補正後の印字と
ずれるからである。
【0102】ユーザーが印字の継続を希望する場合に
は、キャリッジ12を反対(右)方向に走査して記録ヘ
ッド14によって印字を行う(ステップ126)。この
場合も、作成されたマスクによって印字領域の一部がト
リミングされる可能性がある点は、前回の印字と同様で
ある。
【0103】続いて、キャリッジ12を再び左側に向け
て走査して印字する際に、キャリッジ12をプラテン1
8の全幅にわたって走査させる。この際、赤外線センサ
26から制御部50に入力される濃度信号に基づいてマ
スクを新たに作成し、RAM56上に記憶されているマ
スクを更新する(ステップ128、130)。これは、
1回目の走査において用紙20の左端を検出することが
できなかったため、プラテン18の全幅にわたってキャ
リッジ12を走査させることによって、用紙20の左端
を確実に検出するものである。したがって、マスクも両
端を含んで作成することができる。
【0104】このようにして更新されたマスクを上記と
同様にソフトウエア展開することによって、用紙20の
幅および位置情報が得られ、この用紙20の幅情報およ
び位置情報に応じて、印字領域をソフト補正する(ステ
ップ132、134)。
【0105】以上、説明したように、用紙20のサイズ
(幅)および位置が正しい場合にはそのまま、用紙のサ
イズおよび位置に誤差を生じている場合にはこの誤差に
対応して印字領域をソフト補正した後、印字を続行する
(ステップ136)。したがって、用紙20が主走査方
向におけるオフセットの有無に拘わらず、用紙上の所定
位置に画像を形成することができる。
【0106】以下、印字データが残っている場合には、
所定行数印字する毎に、設定された印字領域の全範囲を
キャリッジ12が走査してマスクを更新する(ステップ
138〜ステップ144)。
【0107】更新されたマスク情報をソフト展開する
(ステップ114)ことによって、用紙20が極端に斜
行した場合や途中で幅が変化した特殊な紙に印字を対応
させるものである。しかしながら、この制御(ステップ
140〜144)は、割愛しても構わない。
【0108】一方、印字データがなくなると、キャリッ
ジ12をホームポジションに復帰させ、処理を終了す
る。
【0109】このように本実施形態に係るインクジェッ
トプリンタ10では、カラー濃度センサ28以外に赤外
線センサ26を備え、キャリッジ12側面において用紙
に対する1バンド目の印字が行われる際に、当該赤外線
センサ26の視野円C1が用紙上になるように配置した
ため、用紙を印字動作に伴なって搬送方向下流側に搬送
するだけで、用紙の幅検出もできる。すなわち、用紙の
幅検出後に印字するために用紙を逆方向に搬送する必要
などがなく、効率的に印字することができる。
【0110】特に、ホームポジションに位置するキャリ
ッジ12に対して、プラテン側に赤外線センサ26を配
設しているため、用紙20に対する1バンド目の印字の
ためのキャリッジ12の走査によって、赤外線センサ2
6によって濃度検出ができ、一層効率的に印字処理がで
きる。しかも、赤外線センサ26からの濃度量が制御部
50に入力されることによってマスクが迅速に形成で
き、このマスクによって1回目の印字すら制御できる。
したがって、用紙20が主走査方向にオフセットしたた
め、画像データに基づいて出力される印字信号によって
プラテン18上にインク滴が吐出されることを防止でき
る。
【0111】また、制御部50では、マスクに基づいて
用紙20の主走査方向の幅および位置情報を検出でき、
この検出結果に基づいて印字信号の遅延などを行うこと
によって、用紙のレジずれにかかわらず、用紙上の所定
位置に良好な画像形成を行うことができる。
【0112】さらに、赤外線センサ26で赤外線を用い
てプラテン18上の濃度検出を行っているため、蛍光灯
などの可視光の影響を受けることがない。したがって、
光量が小さくて済み、光変調回路等が不要となって迅速
な濃度検出が可能となる。すなわち、印字に伴なうキャ
リッジ走査によって濃度検出が可能となり、処理速度が
向上する。
【0113】また、1バンド目の印字のための走査を利
用して赤外線センサ26で濃度検出をしてマスクを作成
しているため、印字前に行う処理が少なく(図8、ステ
ップ100、102のみ)、1枚当たりの印字にかかる
所要時間が減少し、効率的に印字が行える(図12、ス
テップ210〜236参考)。 (第2実施形態)本発明の第2実施形態に係るインクジ
ェットプリンタについて説明する。なお、第1実施形態
と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細
な説明を省略する。なお、異なるのは印刷処理制御の一
部のみなので、図10のフローチャートを参照して該当
部分のみを詳細に説明する。
【0114】第1実施形態と同様に、インクジェットプ
リンタ10の制御部50に外部から印字命令が入力され
ることにより、図示しないトレイからプラテン18上の
所定位置まで用紙20を搬送し、キャリッジ12を走査
させながらRAM52にマスクを作成していく(ステッ
プ100〜106)。
【0115】ここで、第1実施形態と異なるのは、キャ
リッジ12の1回目の走査時には、印字を行わないこと
と、キャリッジ12の走査領域がプラテン18の全幅で
あることである(ステップ150)。
【0116】すなわち、本実施形態では、先ず、用紙2
0の幅、位置などを正確に検出して、これに応じて印字
領域を補正した後で、印字を行うことによって第1行目
の印字がトリミングされることを防止している。
【0117】また、キャリッジ12の走査がプラテン1
8の全幅にわたって行われることによって、赤外線セン
サ26が確実に用紙20の両端を通過する。したがっ
て、用紙20の状態に拘わらず、用紙の両端を含んだ形
でマスクを作成することができる。
【0118】以下、作成されたマスク領域情報をソフト
展開することによって、用紙20の幅、位置情報を取得
し(ステップ114)、これに基づいて用紙20のサイ
ズが正しいか、レジずれがないか否かに基づいて用紙端
検出が正常であるかないかを判定する(ステップ15
2)。
【0119】用紙端検出異常(用紙20のサイズ、ある
いは用紙20にレジずれ有り)と判定された場合には、
図示しない表示部にアラームメッセージを表示し、印字
領域のソフト補正を行う(ステップ118、120)。
ここでは、第1実施形態と異なり、プラテン18の全幅
に亘ってキャリッジ12を走査させているため、マスク
を作成するために新たに走査させる必要はない。
【0120】以下、印字データなくなるまで第1実施形
態と同様に印字動作を行うこのように、本実施形態のイ
ンクジェットプリンタ10では、キャリッジ12の1回
目の走査時に印字を行わずに赤外線センサ26からの検
出信号からマスクを作成することのみを行う。このマス
クをソフト展開して用紙の幅、位置情報を正確に検出し
て、これに基づいて印字領域を補正した後、2回目の走
査から印字を行うため、用紙のレジずれ等によってプラ
テン18をインクで汚すことがないと共に、第1実施形
態のように、1行目と印字領域が補正された2行目以下
の印字がずれるということも防止され、良好な画像形成
を行うことができる。
【0121】特に、キャリッジ12をプラテン18の全
幅(最大走査可能領域)にわたって走査するため、赤外
線センサ26が用紙20の両端を必ず通過する。したが
って、作成されたマスクには、必ず用紙の両端部分が含
まれており、第1実施形態の用紙左端オーバーの場合の
ように、用紙の左端を検出するためにキャリッジ12を
後でプラテン18の全幅走査させる必要もない。
【0122】1回目の走査が印字を行わない空走査であ
るため、この空走査に要する時間0.6秒程度、印字処
理速度が低下するが、上述のように正確に画像形成する
ことができるというメリットがある。
【0123】なお、第1、第2実施形態では、インクジ
ェットプリンタについて説明したが、これに限定される
ものではなく、同様の構成を有する画像記録装置に適用
できるものである。
【0124】
【発明の効果】本発明の画像記録装置では、迅速かつ高
画質な画像形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェットプリ
ンタの一部省略概略図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るセンサユニットの側
面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る赤外線センサの側面
図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る赤外線センサの下面
図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る赤外線センサと記録
ヘッドとの位置関係を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るカラー濃度センサと
記録ヘッドとの位置関係を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る制御部のブロック構
成図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る印刷処理制御のフ
ローチャートである。
【図9】本発明の第1実施形態に係る印刷処理制御のフ
ローチャートである。
【図10】本発明の第2実施形態に係る印刷処理制御の
フローチャートである。
【図11】従来例に係るインクジェットプリンタの記録
ヘッド周辺の概略側面図である。
【図12】従来例に係る印刷処理制御のフローチャート
である。
【符号の説明】
10 インクジェットプリンタ(画像記録装置) 14 記録ヘッド 26 赤外線センサ(検出手段) 28 カラー濃度センサ(画像情報読取手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 副走査方向に搬送されてくる記録媒体に
    対して前記副走査方向に交差する主走査方向に走査する
    ことによって、前記記録媒体に画像を記録する記録ヘッ
    ドを搭載したキャリッジと、 前記キャリッジと一体的に設けられ、当該記録ヘッドが
    前記記録媒体に対して1バンド目の記録を行う時の用紙
    先端位置よりも副走査方向上流側に配置され、前記記録
    媒体側の濃度を検出する検出手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて前記記録媒体の幅と
    位置を求める制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、前記副走査方向におい
    て前記記録ヘッドの記録位置よりも上流側に配置された
    ことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記記録媒体に対して
    1バンド目の印字開始前待機位置にあるキャリッジにお
    いて、前記主走査方向において前記記録ヘッドより1バ
    ンド目印字の進行方向側に配設されていることを特徴と
    する請求項1記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、搬送されてきた記録媒
    体について前記走査をしながら、前記検出手段の検出結
    果に基づいて前記走査時の記録ヘッドの位置が前記記録
    媒体上に対応することを更に検出して、前記記録ヘッド
    の位置情報と、前記記録媒体に画像を記録することの可
    否を表す可否情報との対応関係を求める演算手段を備え
    ることを特徴とする請求項1〜3記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、予め定めた固定の印字
    可能領域に対する前記対応関係に基づく実際の印字可能
    領域の変動を求める算出手段と、 前記算出手段の結果に基づいて前記記録媒体上にのみ画
    像が記録されるように、入力される画像データを調整す
    る調整手段と、 を備えることを特徴とする請求項4記載の画像記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドが所定回数走査する毎
    に、前記演算手段は新たな検出結果に基づいて前記対応
    関係を更新し、更新された対応関係に基づいて画像デー
    タを調整することを特徴とする請求項4または5記載の
    画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記検出手段は、光源から前記記録媒体
    に照射された赤外線の反射光を受光する赤外線センサを
    備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記
    載の画像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記キャリッジと一体的に設けられ、前
    記副走査方向において、前記記録ヘッドの記録位置の下
    流側、あるいは前記記録位置よりも下流側に配置され前
    記記録媒体に記録された画像情報を読み取る画像情報読
    取手段を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれ
    か1項記載の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記画像情報読取手段は、光源から記録
    媒体に照射された可視光の反射光を受光する可視光セン
    サを備えることを特徴とすることを特徴とする請求項8
    記載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】 前記検出手段と前記画像情報読取手段
    が一体化されて前記記録ヘッドに装着されていることを
    特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の画像記録
    装置。
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