JP2000190546A - サ―マルプリンタ - Google Patents

サ―マルプリンタ

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JP2000190546A JP10371293A JP37129398A JP2000190546A JP 2000190546 A JP2000190546 A JP 2000190546A JP 10371293 A JP10371293 A JP 10371293A JP 37129398 A JP37129398 A JP 37129398A JP 2000190546 A JP2000190546 A JP 2000190546A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーマルヘッドの寿命を延ばし、サーマルヘ
ッドの劣化による印字品質の低下を防止しつつ、実際に
印字された文字、記号などのキャラクタやイメージ画像
などの輪郭が広がってしまうことを防止する。 【解決手段】 与える熱エネルギ量によって発色する色
が異なる複数の発色層からなる多色感熱紙に印字ドット
データに基づき印字処理を行うサーマルプリンタにおい
て、最も低い熱エネルギ量で発色する発色層を発色させ
る場合にはその熱エネルギ量による印字処理を1回行
い、発色層よりも高い熱エネルギ量で発色する発色層を
発色させる場合には低い熱エネルギ量による印字処理を
複数回重ねて行うようにし、後者の場合は1回目に印字
処理した印字ドットデータのうち輪郭部を構成するドッ
トを削除して印字面積を小さくした印字ドットデータに
基づいて2回目以降の印字処理を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の色層からな
る多色感熱紙に印字処理を行うサーマルプリンタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】多色感熱紙として例えば2色感熱紙があ
るが、この2色感熱紙としてはさらに消色型と加色型が
ある。この加色型の感熱紙は台紙上に赤発色層、黒発色
層が重なって構成される。消色型の感熱紙は図7に示す
ように台紙101上に黒発色層102、消色層103、
赤発色層104が重なって構成される。また、表面には
長期保存や黄ばみ防止等のためのコーティング層105
が形成される。このコーティング層105は消色型につ
いても形成されている。
【0003】このような2色感熱紙の発色特性を図8に
示す。同図中、縦軸に発色の度合、横軸に感熱紙に与え
る熱エネルギ量をとっている。また、グラフy1 は赤色
を発色する発色層、グラフy2 は黒色を発色する発色層
の特性である。例えば、赤色は熱エネルギ量EA で適性
な発色となるのに対して、黒色は熱エネルギ量EA とE
B の間くらいのところから発色し始め、熱エネルギ量E
B 以上で適性な発色となる。このように黒色の発色層
は、黒色が発色し始めてから適性な発色になるまで比較
的広い発色領域を有する特性をもつ。
【0004】このような特性があるため、サーマルプリ
ンタでこのような2色感熱紙に印字出力を行う場合に
は、低い熱エネルギ量EA を与えて赤色を発色させ、高
い熱エネルギ量EB を与えて黒色を発色させるような制
御で印字出力を行う。
【0005】この際、サーマルラインヘッド106を図
9に示すように左右の2領域で出力する熱エネルギ量を
変えて印字を行うものがある。すなわち、左側部分10
6aは低い熱エネルギ量で印字出力を行って、右側部分
106bは高い熱エネルギ量で印字出力を行う。このよ
うな印字出力により、2色感熱紙の左半分に印字した文
字「A」は赤色に発色し、右半分に印字した文字「B」
は黒色に発色する。
【0006】また、サーマルラインヘッド106を2領
域に分けずに、高い熱エネルギ量で印字するものと低い
熱エネルギ量で印字するものに分けて印字を行うものも
ある。すなわち、図10に示すように最初は赤色に印字
する部分のみ(図10では文字「A」)を低い熱エネル
ギ量で印字出力を行った後、続いて黒色に印字する部分
のみ(図10では文字「B」)を高い熱エネルギ量で印
字出力を行う。
【0007】ところが、上述したいずれのものにおいて
も、高いエネルギ量で発色する発色層を印字する場合
は、サーマルラインヘッド106を高いエネルギ量で駆
動させる必要があるので、サーマルラインヘッド106
の耐久性が低下したり、寿命が短くなったりするという
問題があった。
【0008】このため、本出願人は、印字回数を複数回
に分けて低い熱エネルギ量で重ねて印字することにより
高いエネルギ量を必要とする色を発色させるサーマルプ
リンタを提案し、出願した(特願平9−229566
号、特願平10−19917号、特願平10−8672
7)。このサーマルプリンタを使用すれば、1回の印字
で必要な熱エネルギ量を減らすことができるので、サー
マルラインヘッドの寿命を延ばすことができ、ヘッドの
劣化による印字品質の低下を防止できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなサーマルプリンタにおいては、サーマルラインヘッ
ド106のうちのある発熱素子を発熱させると、隣接す
る発熱素子にも熱が伝わったり、感熱紙上でも熱が伝わ
ってしまうので、実際に印字された文字、記号などのキ
ャラクタやイメージ画像などの輪郭が印字しようとした
ものの輪郭(印字ドットデータ上の輪郭)よりも外側に
広がってしまうという問題があった。特に高い熱エネル
ギ量で印字する場合には、伝わる熱エネルギ量も比較的
大きいため、輪郭の広がりが無視できない。
【0010】例えば図11(b)、(c)に示すように
低い熱エネルギ量EA で2回印字出力を重ねることによ
り高い熱エネルギ量EB で発色する発色層を発色させる
場合、2回目の印字出力では1回目の印字出力の場合と
同じ印字ドットデータで熱エネルギ量を与えていたの
で、感熱紙に与えた熱エネルギ量の総量は図11(d)
に示すようになる。つまり、その発熱素子で発色させよ
うとする(印字出力を行う)対象ドットとこれに隣接す
るドットとの境目で熱エネルギ量は0にはならず、隣接
ドットの領域まで熱が広がって徐々に0になる。従っ
て、隣接ドットのうち対象ドットに近い部分の熱エネル
ギ量は、黒色の発色領域に入ってしまうので、印字出力
を行わないドットであるにもかかわらず部分的に発色す
る。このため、実際に印字された文字、記号などのキャ
ラクタやイメージ画像などの輪郭が広がってしまう。
【0011】このような現象は、図9、図10に示すよ
うな一度に高い熱エネルギ量を与えるサーマルプリンタ
においても同様に起りうる。例えば、図12に示すよう
にサーマルラインヘッド106のうちのある発熱素子を
高い熱エネルギ量EBに発熱させるとその熱は隣接する
発熱素子に伝達したり、感熱紙上で伝達したりするの
で、実際に感熱紙に与えられる熱エネルギ量は図12
(b)に示すようになる。従って、感熱紙の隣接ドット
のうち対象ドットに近い部分に与えられる熱エネルギ量
は感熱紙の黒色の発色領域内に入ってしまうので部分的
に発色する。従って、この場合も、隣接ドットのうち対
象ドットに近い部分は発色するので、実際に印字された
文字、記号などのキャラクタやイメージ画像などの輪郭
が広がってしまう。
【0012】ここでは、印字出力を行う対象ドットに隣
接した1ドット分が発色してしまう場合について説明し
たが、サーマルラインヘッド106や感熱紙の熱伝達率
の大きさによっては数ドット分発色してしまうこともあ
り、実際に印字された画像などのイメージが所望するも
のと異なってしまうという問題があった。
【0013】そこで、本発明は、サーマルヘッドの寿命
を延ばすことができ、サーマルヘッドの劣化による印字
品質の低下を防止しつつ、実際に印字された文字、記号
などのキャラクタやイメージ画像などの輪郭が広がって
しまうことを防止することができるサーマルプリンタを
提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、与える熱エネ
ルギ量によって発色する色が異なる複数の発色層からな
る多色感熱紙に印字ドットデータに基づき印字処理を行
うサーマルプリンタにおいて、最も低い熱エネルギ量で
発色する発色層を発色させる場合にはその熱エネルギ量
による印字処理を1回行い、その最も低い熱エネルギ量
で発色する発色層よりも高い熱エネルギ量で発色する発
色層を発色させる場合にはその高い熱エネルギ量よりも
低い熱エネルギ量による印字処理を複数回重ねて行うよ
うにし、その複数回の印字処理のうち1回は印字ドット
データ通りに印字処理を行い、その他の印字処理は前記
印字ドットデータのうち輪郭部を構成するドットを削除
して印字面積を小さくした印字ドットデータに基づいて
印字処理を行うようにしたことを特徴とするサーマルプ
リンタである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図6を参照して説明する。図1は本実施の形態の
要部構成を示すブロック図で、1は制御部本体を構成す
るCPU(中央処理装置)、2はこのCPU1が各部を
制御するためのプログラムデータ等を格納したROM
(リード・オンリ・メモリ)、3はデータ処理のために
使用されるメモリエリア等を設けたRAM(ランダム・
アクセス・メモリ)、4はI/O(入出力)ポート、5
はI/F(インタフェース)である。上記CPU1とR
OM2、RAM3、I/Oポート4、I/F5とはアド
レスバス、データバス、制御バス等のバスライン6によ
り電気的に接続している。
【0016】上記I/Oポート4には、連続した感熱紙
を進み方向又は戻り方向に搬送可能な紙送りモータ7を
駆動するモータドライバ8、感熱紙に熱を与える複数の
発熱素子をライン状に配設してなるサーマルラインヘッ
ド9の発熱素子をオン・オフ駆動させるヘッドドライバ
10、カッタ21を駆動するカッタモータ11を駆動す
るモータドライバ12、その他各種操作を行うための操
作パネル(図示しない)等がそれぞれ接続している。
【0017】上記カッタ21は、図3に示すようにサー
マルラインヘッド9の近傍に配置されており、サーマル
ラインヘッド9で印刷した感熱紙を切離すためのもので
ある。また、I/F5にはパーソナルコンピュータ等で
構成されるホスト装置15が通信回線を介して接続して
いる。
【0018】本実施の形態にかかるサーマルプリンタで
は、図3に示すような感熱紙22を使用する。この感熱
紙22は、連続した台紙22aに高い熱エネルギ量EB
で適性に発色する発色層(例えば黒色)、上層の発色層
の色を消す消色層、低い熱エネルギ量EA で発色する発
色層(例えば赤色)、長期保存や黄ばみ防止等のための
コーティング層を重ねてなる図7に示すような感熱部2
2bを一定間隔おきに複数設けて構成される。これらの
発色層の特性としては図8に示すものと同様である。す
なわち、上記低い熱エネルギ量で発色する発色層につい
ては、最も発色が良好に行われる適性熱エネルギ量がE
A (説明を簡単にするためこれを低い熱エネルギ量EA
と称している)であり、高い熱エネルギ量で発色する発
色層については、最も発色が良好に行われる適性熱エネ
ルギ量がEB(説明を簡単にするためこれを高い熱エネ
ルギ量EB と称している)である。
【0019】この感熱紙22の感熱部22bにおいて、
上記高い熱エネルギ量EB は、低い熱エネルギ量EA の
約2倍である。また、高い熱エネルギ量EB で発色する
発色層を適性に発色させるためには、感熱部22bに高
い熱エネルギ量EB を短時間与えるだけでなく、感熱紙
22に与えた全体の熱エネルギ量がその色を発色させる
高い熱エネルギ量EB に達していればよい。従って、高
い熱エネルギ量EB で発色する発色層は、低い熱エネル
ギ量EAで2回重ねて印字を行うことにより発色させる
ことができることがわかる。
【0020】さらに、もし2回目の印字出力において1
回目の印字出力を行う印字ドットデータと同じデータで
印字したとすると、図11(d)に示すように隣接ドッ
トのうち対象ドットに近い部分は1回目と2回目の印字
出力における熱の伝達によって感熱紙に与えられる熱エ
ネルギ量の総量が黒色の発色領域に入ってしまうので、
印字出力を行わないドットであるにもかかわらず部分的
に発色する。このため、実際に印字された文字、記号な
どのキャラクタやイメージ画像などの輪郭が広がってし
まう。
【0021】これを防止するには、2回目以降の印字出
力においては、1回目で印字した印字ドットデータの輪
郭部を構成する1又は数ドット分を削除して印字面積を
小さくした印字ドットデータで印字を行うようにすれば
よい。こうすれば、図5に示すように高い熱エネルギ量
EB で印字出力を行うドットに隣接する印字出力を行わ
ないドットでは、1回目(図5(b))と2回目(図5
(c))の印字出力における熱エネルギ量の総量は、図
5(d)に示すように黒色の発色領域に入ることはなく
なる。従って、高い熱エネルギ量EB で印字しようとす
る文字などの輪郭が広がることを防止できる。
【0022】なお、こうして削除するドット数は、1回
の印字出力で感熱紙に与える熱エネルギ量や感熱紙・サ
ーマルラインヘッドの熱伝達率の程度などによって異な
るが、2回目以降の印字出力で与える熱エネルギ量の総
量が、対象ドットと隣接ドットとの境目において、黒色
の発色領域に入らない程度に輪郭部を構成するドットを
削除すればよい。例えば、1回目で印字する印字ドット
データが図4(a)に示すような画像の場合、この印字
ドットデータの輪郭部を1ドット削除した図4(b)に
示すような印字ドットデータで2回目の印字を行う。
【0023】本実施の形態にかかるサーマルプリンタで
感熱紙22に印字する場合、上記CPU1は上述した原
理に基づいて図2に示すような印字処理を行うようにな
っている。すなわち、CPU1は先ずST(ステップ)
1にて紙送りモータ7を順方向に駆動させて感熱紙22
をサーマルラインヘッド9へ向けて所定の印字位置まで
進み方向に搬送する。これにより、感熱紙22は図3
(a)に示すような状態から同図(b)に示すような状
態になる。この場合、例えばペ−パセンサによって感熱
紙22の先端を検出し、そこから所定量だけ搬送しても
よい。
【0024】そして、ST2にて発色させようとする色
とは無関係に図6(a)に示すようなすべての印字ドッ
トデータ「AB」を1つの感熱部22bに低い熱エネル
ギ量EA で印字する。これにより、すべての印字ドット
データ 「AB」について赤色が発色する。その後、S
T3にて印字した感熱部22bの分以上紙送りモータ7
を逆方向に駆動して感熱紙22を戻し方向に搬送させ
る。これにより、感熱紙22は図3(c)に示すような
状態から同図(d)に示すような状態になる。
【0025】続いてST4にて再び紙送りモータ7を順
方向に駆動させて感熱紙22をサーマルラインヘッド9
へ向けて所定の印字位置まで進み方向に搬送する。これ
により、感熱紙22は図3(d)に示すような状態から
同図(e)に示すような状態になる。
【0026】次に、ST5にて高い熱エネルギ量を必要
とする色(黒色)で出力する印字ドットデータ「B」の
みをST2での熱エネルギ量と同じ熱エネルギ量で重ね
て印字する。この場合、ST2にて印字した印字ドット
データのうち高い熱エネルギ量を必要とする色(黒色)
で出力する印字ドットデータ「B」のみについて、図6
(b)に示すようにその輪郭部を1ドット削除した印字
ドットデータを使用して印字を行う。
【0027】これにより、高い熱エネルギ量を必要とす
る色(黒色)で出力する印字ドットデータの部分「B」
については、合計で上記低い熱エネルギ量の2倍の熱エ
ネルギ量、すなわち高い熱エネルギ量Ebを与えたこと
になる。従って、図3(e)又は図6(c)に示すよう
に高い熱エネルギ量を必要とする色(黒色)で出力する
印字ドットデータの部分「B」のみ黒色に発色し、印字
ドットデータ「A」は赤色のままである。
【0028】また、この2回目の印字では、1回目の印
字で使用した印字ドットデータ「B」のみについて、そ
の輪郭部を1ドット削除した印字ドットデータを使用す
るので、実際に感熱紙に与えられる熱エネルギ量の総量
は、1回目の印字で与えた熱エネルギ量(図5(b))
と2回目の印字で与えた熱エネルギ量(図5(c))と
を加えたもの(図5(d))となり、印字結果は図5
(e)に示すようになる。
【0029】その後、カッタモータ11を駆動して感熱
紙22をカットして、図3(f)に示すように印字済み
の感熱部22bを感熱紙22から切離す。
【0030】このような構成の本実施の形態において
は、1回目の印字ではすべての印字ドットデータについ
て低い熱エネルギ量で印字を行い、2回目の印字では高
い熱エネルギ量で出力する印字ドットデータのみについ
て1回目と同一の熱エネルギ量で、しかも印字ドットデ
ータの輪郭部を1ドット削除した印字ドットデータを使
用して重ねて印字する。これにより、1回目のみで印字
した部分については低い熱エネルギ量を必要とする色
(赤色)が発色し、2回目に重ねて印字した部分につい
ては高い熱エネルギ量を必要とする色(黒色)が発色す
る。
【0031】このようにすることによって、サーマルラ
インヘッド9は常に低い熱エネルギ量による印字出力で
複数色の印字を行うことができることから、一度に高い
熱エネルギを加えるような印字出力を行う必要がなくな
るため、サーマルラインヘッド9の耐久性が増し、寿命
を延ばすことができ、ヘッドの劣化による印字品質の低
下を防止できる。
【0032】さらに、1回目の印字で出力した印字ドッ
トデータの輪郭部を構成する1ドットを削除した印字ド
ットデータで2回目の印字を行うようにしたので、1回
目の印字出力と2回目の印字出力で感熱紙に与えられた
熱エネルギ量の総量は、図5(d)のようになるので、
高い熱エネルギ量で印字するドットに隣接する印字出力
を行わないドットにおいて熱エネルギ量の総量が黒色の
発色領域に入ることはなくなる。これにより、当該隣接
ドットにおいて黒色が発色することがなくなり、高い熱
エネルギ量EB で印字しようとする文字や画像などの輪
郭が広がることを防止できる。
【0033】なお、本実施の形態においては、1回目の
印字処理において元の印字ドットデータと同じデータで
印字し、2回目の印字処理において元の印字ドットデー
タの輪郭部を構成する1ドットを削除した新たな印字ド
ットデータで印字を行う場合について述べたが、必ずし
もこれに限定されるものではなく、1回目の印字処理に
おいて元の印字ドットデータの輪郭部を構成する1ドッ
トを削除した新たな印字ドットデータで印字を行い、2
回目の印字処理において元の印字ドットデータと同じデ
ータで印字してもよい。
【0034】また、本実施の形態においては、低い熱エ
ネルギ量を必要とする色及び高い熱エネルギ量を必要と
する色の2色を発色できる感熱紙22に印字するものに
ついて述べたが、必ずしもこれに限定されるものではな
く、発色に必要な熱エネルギ量が異なる3つ以上の色を
発色できる感熱紙22に印字するものであってもよい。
【0035】この場合は、最も低い熱エネルギ量で発色
できる色における熱エネルギ量の整数倍の熱エネルギ量
で発色できる色を重ねてなる感熱紙22を使用してもよ
い。このような感熱紙22を使用する場合に、その色を
発色させる必要な倍数の数だけ繰返して重ね印字を行う
ようにし、2回目以降の印字処理において印字出力を行
う印字ドットデータとしては、1回目の印字処理におい
て印字出力を行った元の印字ドットデータの輪郭部を数
ドット削除した新たな印字ドットデータを使用する。こ
れにより、高い熱エネルギ量で印字しようとする文字や
画像などの輪郭が広がることを防止できる。
【0036】さらに、この場合、複数回の印字処理のう
ち1回は元の印字ドットデータ通りに印字処理を行い
(この1回の印字処理は1回目の印字処理に限られず、
何回目の印字処理であってもよい)、その他の印字処理
は元の印字ドットデータのうち輪郭部を構成するドット
を削除して印字面積を小さくした新たな印字ドットデー
タに基づいて印字処理を行うようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、サ
ーマルヘッドの寿命を延ばすことができ、サーマルヘッ
ドの劣化による印字品質の低下を防止しつつ、実際に印
字された文字、記号などのキャラクタやイメージ画像な
どの輪郭が広がってしまうことを防止することができる
サーマルプリンタを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるサーマルプリンタ
の構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態におけるCPUが行う印字処理を
示す流れ図。
【図3】同実施の形態における作用を説明する図。
【図4】本発明の形態における原理を説明する図。
【図5】同実施の形態における印字ドットデータ、感熱
紙に与えられる熱エネルギ量、印字結果の関係を説明す
る図。
【図6】同実施の形態における作用を説明する図で、同
図(a)は1回目の印字処理で使用する印字ドットデー
タを示し、同図(b)は2回目の印字処理で使用する印
字ドットデータを示し、同図(c)は最終的な印字結果
を示すものである。
【図7】感熱紙の構成を説明する図。
【図8】図7に示す感熱紙の特性を示す図。
【図9】従来のサーマルプリンタを説明する図。
【図10】従来の他のサーマルプリンタを説明する図。
【図11】2回に分けて印字するサーマルプリンタにお
ける印字ドットデータ、感熱紙に与えられる熱エネルギ
量、印字結果との関係を説明する図。
【図12】図9及び図10に示すサーマルプリンタにお
ける印字ドットデータ、感熱紙に与えられる熱エネルギ
量、印字結果との関係を説明する図。
【符号の説明】
1…CPU 7…紙送りモータ 9…サーマルラインヘッド 22…感熱紙 22b…感熱部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与える熱エネルギ量によって発色する色
    が異なる複数の発色層からなる多色感熱紙に印字ドット
    データに基づき印字処理を行うサーマルプリンタにおい
    て、 最も低い熱エネルギ量で発色する発色層を発色させる場
    合にはその熱エネルギ量による印字処理を1回行い、 その最も低い熱エネルギ量で発色する発色層よりも高い
    熱エネルギ量で発色する発色層を発色させる場合にはそ
    の高い熱エネルギ量よりも低い熱エネルギ量による印字
    処理を複数回重ねて行うようにし、その複数回の印字処
    理のうち1回は印字ドットデータ通りに印字処理を行
    い、その他の印字処理は前記印字ドットデータのうち輪
    郭部を構成するドットを削除して印字面積を小さくした
    印字ドットデータに基づいて印字処理を行うようにした
    ことを特徴とするサーマルプリンタ。
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