JP2000190423A - 耐衝撃性に優れた容器用熱可塑性樹脂積層金属板 - Google Patents

耐衝撃性に優れた容器用熱可塑性樹脂積層金属板

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JP2000190423A
JP2000190423A JP37442998A JP37442998A JP2000190423A JP 2000190423 A JP2000190423 A JP 2000190423A JP 37442998 A JP37442998 A JP 37442998A JP 37442998 A JP37442998 A JP 37442998A JP 2000190423 A JP2000190423 A JP 2000190423A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、金属容器用の熱可塑性樹脂積層金
属板に関するものであり、耐衝撃性に優れた熱可塑性樹
脂積層金属板を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 少なくとも容器の内面となる表面粗度R
aが0.7μm以下で金属板表面に熱処理無し及び22
0℃で10分間の熱処理後及び120℃で30分のレト
ルト処理後の衝撃強度値が4.0g・cm/厚μm以上
である熱可塑性樹脂皮膜を有することを特徴とする耐衝
撃性に優れた熱可塑性樹脂積層金属板。好ましくは熱可
塑性樹脂皮膜の表面粗度Raが0.20μm以下で、熱
可塑性樹脂がポリエステル組成物主体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属容器用の熱可
塑性樹脂積層金属板に関するものであり、特に、缶形状
に成形後に落下等の衝撃を受けても熱可塑性樹脂皮膜に
亀裂やピンホールの入りにくい絞り缶及び絞りしごき缶
用の熱可塑性樹脂積層金属板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属缶の内面には腐食防止として
一般的には塗装が施こされているが、有機溶剤を用いず
に熱可塑性樹脂を表面に積層した金属板を容器用金属板
として使用する開発が行なわれている。即ち、(1)二
軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムを低融点ポ
リエステルの接着層を介してラミネートし、製缶材とし
て用いる方法(特開昭56−10451号公報、特公平
1−192546号公報等)、(2)非晶質又は低結晶
性の芳香族ポリエステルフィルムを金属板にラミネート
し、製缶材として用いる方法(特開平1−192545
号公報、特開平2−57339号公報等)、(3)低配
向ポリエチレンテレフタレートフィルムを金属板にラミ
ネートし、製缶材として用いる方法(特開昭64−22
530号公報等)など多層構造あるいは複合構造のポリ
エステルフィルムを金属板にラミネートし、製缶材とし
て用いる方法(特開平6−297644号公報、特開平
6−320658号公報等)が提案されてきた。
【0003】また、熱可塑性樹脂皮膜の耐衝撃性が十分
でないため内容物を充填後、輸送や落下の衝撃で熱可塑
性樹脂皮膜に亀裂が生じ、金属が溶出したり腐食する問
題がある。そのための対応策としてポリエステル樹脂皮
膜の耐衝撃性を改善する方法として、固有粘度と加工後
の缶壁皮膜の配向度を規定する方法(特開平7−178
485号公報)が提案されている。しかしながら、特に
絞りしごき缶の場合には加工前の熱可塑性樹脂皮膜は絞
りしごき加工へ追随するために非晶質構造であることが
望ましい。非晶質構造皮膜の場合、缶側壁部では絞りし
ごき加工されて配向結晶化するが、缶底部では配向結晶
化しない。そのため、缶底部の耐衝撃性が不足してお
り、その改善が切望されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記事情に
鑑みてなされたものであり、耐衝撃性に優れた熱可塑性
樹脂積層金属板を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するためになされたものであり、 (1)少なくとも容器の内面となる表面粗度Raが0.
7μm以下の金属板表面に熱処理を行わない時の衝撃強
度値が4.0g・cm/厚μm以上である熱可塑性樹脂
皮膜を有することを特徴とする耐衝撃性に優れた熱可塑
性樹脂積層金属板。 (2)少なくとも容器の内面となる表面粗度Raが0.
7μm以下の金属板表面に220℃で10分間の熱処理
後の衝撃強度値が4.0g・cm/厚μm以上である熱
可塑性樹脂皮膜を有することを特徴とする耐衝撃性に優
れた熱可塑性樹脂積層金属板。
【0006】(3)少なくとも容器の内面となる表面粗
度Raが0.7μm以下の金属板表面に220℃で10
分間の熱処理及び120℃で30分のレトルト処理後の
衝撃強度値が4.0g・cm/厚μm以上である熱可塑
性樹脂皮膜を有することを特徴とする耐衝撃性に優れた
熱可塑性樹脂積層金属板。 (4)少なくとも容器の内面となる表面粗度Raが0.
7μm以下の金属板表面に衝撃強度値が8.0g・cm
/厚μm以上である熱可塑性樹脂皮膜を有することを特
徴とする耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂積層金属板。
【0007】(5)少なくとも容器の内面となる表面粗
度Raが0.7μm以下の金属板表面に220℃で10
分間の熱処理後の衝撃強度値が8.0g・cm/厚μm
以上である熱可塑性樹脂皮膜を有することを特徴とする
耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂積層金属板。 (6)少なくとも容器の内面となる表面粗度Raが0.
7μm以下の金属板表面に220℃で10分間の熱処理
及び120℃で30分のレトルト処理後の衝撃強度値が
8.0g・cm/厚μm以上である熱可塑性樹脂皮膜を
有することを特徴とする耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂
積層金属板。
【0008】(7)熱可塑性樹脂皮膜の表面粗度Raが
0.20μm以下であることを特徴とする前記(1)〜
(6)に記載の耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂積層金属
板。 (8)熱可塑性樹脂がポリエステル組成物主体であるこ
とを特徴とする前記(1)〜(7)に記載の耐衝撃性に
優れた熱可塑性樹脂積層金属板である。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おける熱可塑性樹脂積層金属板の少なくとも容器の内面
となる表面粗度Raが0.7μm以下の金属板表面上の
樹脂皮膜が、そのままで、220℃で10分間の熱処理
後或いはさらにその後120℃で30分のレトルト処理
後の衝撃強度値が4.0g・cm/厚μm以上である熱
可塑性樹脂皮膜であることが重要である。
【0010】我々は、種々の検討の結果、特に、絞りし
ごき缶缶底部の耐衝撃性改善のためには、容器の内面と
なる金属板の表面粗度Raが0.7μm以下で、かつ金
属板表面上の樹脂皮膜は、220℃で10分間の熱処理
後或いはさらに、その後120℃で30分のレトルト処
理を行った後の熱可塑性樹脂皮膜が4.0g・cm/厚
μm以上の衝撃強度値を有していれば、缶体に成形され
内容物を充填した後の輸送や落下の衝撃を受けた場合に
も熱可塑性樹脂皮膜に亀裂が生じることが無く、金属が
溶出したり腐食する問題が発生しないことを見出し本発
明に至ったものである。
【0011】金属板に積層された熱可塑性樹脂皮膜の衝
撃強度値が4.0g・cm/厚μm未満では、缶体に成
形され内容物を充填した後の輸送や落下の衝撃を受けた
場合に、熱可塑性樹脂皮膜に亀裂が生じたり、金属が溶
出したり腐食する問題が生じる。熱可塑性樹脂皮膜自体
の衝撃強度値が高い場合でも、金属板の表面粗度Raが
0.7μm超では、缶体に成形され内容物を充填した後
の輸送や落下の衝撃を受けた場合に、熱可塑性樹脂皮膜
に亀裂が生じることがあり、金属が溶出したり腐食する
場合があることもあわせて見出したものである。即ち、
本発明者らは、鋼板の表面粗度と樹脂皮膜の衝撃強度値
の限定の相互作用効果を知見し、これに基づいて本発明
を完成させたものである。
【0012】表面粗度が高い場合には、皮膜と金属板と
の密着性が不十分となることは考えられるが、これとは
別に衝撃によって金属板が変形するときに、微少領域で
変形或いは衝撃の大きなところが生じることが皮膜に亀
裂が生じる原因ではないかと推定される。缶体が外面塗
装あるいは印刷焼付け工程や、充填時にレトルト処理を
経る場合には、熱可塑性樹脂皮膜は結晶化や加水分解を
受けるため、衝撃強度値が変化する。このため、充填後
を考慮する必要がある。従って、220℃で10分間の
熱処理後或いはさらに、その後120℃で30分のレト
ルト処理後の衝撃強度値が4.0g・cm/厚μm以上
である熱可塑性樹脂皮膜であることが望ましい。熱可塑
性樹脂皮膜の衝撃強度値は、8.0g・cm/厚μm以
上である熱可塑性樹脂皮膜であることがより好ましい。
【0013】本発明での熱可塑性樹脂皮膜の衝撃強度値
は、皮膜が金属板上に積層された状態で220℃で10
分間の熱処理後或いはさらにその後120℃で30分の
レトルト処理を行った後、金属板を塩酸で溶解し樹脂皮
膜を単離して、東洋精機社製のインパクトテスターを用
いて、衝撃頭を直径1インチの半球とすることによって
求めることができる。本発明の熱可塑性樹脂積層金属板
の母材となる金属板には、鋼板、表面処理鋼板、アルミ
ニウム板、アルミニウム合金板等が使用できる。特に限
定するものではないが、鋼板としては、通常、板厚
0 :0.12〜0.60mmの範囲にあり、硬度(H
R30T)46〜7を有するものが望ましい。
【0014】この鋼板の表面に、Sn,Cr,Ni,A
l,Znの1種または2種以上の金属めっきを行い、ク
ロメート処理皮膜の上に、塗装を不要にするために密着
性・加工性・耐食性に優れる樹脂皮膜が積層されること
が望ましい。具体例としては、付着量0.5〜5.0g
/m2 の錫めっき後化成処理を施した錫めっき鋼板、付
着量0.3〜2.0g/m2 のニッケルめっき後化成処
理を施したニッケルめっき鋼板、Sn及びNi付着量と
して各々0.5〜2.0g/m2 、0.01〜0.5g
/m2 をNi、Snの順にめっき後化成処理を施したS
n/Niめっき鋼板、金属Cr付着量50〜200mg
/m2 、酸化Cr5〜30mg/m2 の通常TFS(T
in Free Steel)と呼ばれているクロム・
クロメート処理鋼板などがある。
【0015】また、本発明に使用されるアルミニウム板
としては、通常、板厚t0 :0.18〜0.60mmの
範囲にあり、合金組成としては、5052,5082,
5182,5352,5349,5017系で調質はH
19が望ましい。このアルミニウム板にクロメート処
理、ジルコメート処理あるいはリン酸−クロム酸系の化
成処理を施した表面処理金属板も使用することができ
る。本発明においては、熱可塑性樹脂皮膜の表面粗度R
aが0.20μm以下であることが望ましい。表面粗度
Raが0.20μm超では絞り加工及び/又はしごき加
工における成形性が低下する傾向があるとともに、絞り
加工及び/又はしごき加工に伴い、樹脂皮膜の耐衝撃性
が低下することがあり、熱可塑性樹脂皮膜の表面粗度R
aが0.20μm以下であることが望ましい。
【0016】本発明における樹脂皮膜としては、ポリエ
ステル系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどのオレフィン系樹脂、エチレン酢酸ビニル
共重合体、アイオノマーなどの変性オレフィン樹脂、ポ
リビニルアルコールおよびその共重合体、アクリル系樹
脂単体およびその混合物等からなる樹脂の単層及び複層
フィルムを挙げることができる。
【0017】特にその中でも、コスト、フレーバー性の
点からポリエステル組成物主体であることが好ましい。
ポリエステル組成物としては、特に限定されないが、代
表的なものとして以下の例を挙げることができる。酸成
分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン
ジカルボン酸のような芳香族二塩基酸、アジピン酸、セ
バチン酸、アゼライン酸、ドデカジオン酸のような脂肪
族ジカルボン酸、ダイマー酸、シクロヘキサンジカルボ
ン酸のような脂環族ジカルボン酸等が例示できる。又ア
ルコール成分としては、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオールのよ
うな脂肪族ジオールを挙げることができる。これらを1
種以上組み合わせて使用される。例えば好ましい例とし
て、酸成分としてテレフタル酸75モル%以上、アルコ
ール成分としてエチレングリコール85モル%以上より
なるポリエステル組成物を挙げることができる。
【0018】また、樹脂皮膜を表面層と接着層の2層構
造とし、接着層中にポリオレフィン系樹脂あるいはスチ
レンブタジエンラバーなどのように衝撃吸収樹脂を分散
させた構造とすることもできる。また、本発明における
樹脂皮膜厚みは特に限定されないが、2〜80μm程度
が適当であり、好ましくは8〜60μm、更に好ましく
は12〜40μmの範囲である。表面層、接着層の厚さ
比は特に限定されないが、表面層の厚さとしては1〜1
0μmであることが望ましい。
【0019】
【実施例】本発明の実施例及び比較例について説明す
る。 (実施例1)片側の表面に付着量2.8g/m2 の錫め
っき層を有し、他の片面にはSn及びNi付着量として
各々1.0g/m2 、2.5g/m2 をNi、Snの順
にめっき後化成処理を施したSn/Niめっき層を有す
る鋼板{板厚0.24mm、硬度(HR30T)61}
のSn/Niめっき層面に、厚み30μmの2層構造の
ポリエステル系フィルム(表面層が3μmで接着層が2
7μm)を積層した。なお、ポリエステル系フィルムは
表面層及び接着層とも、テレフタル酸、イソフタル酸と
エチレングリコールからなるポリエステルであり、接着
層にはスチレンブタジエンラバーを衝撃吸収樹脂として
平均粒子径0.2μmとして9wt%分散させた。また
表面層の融点228℃接着層の融点213℃とした。
【0020】Sn/Niめっき層側の鋼板の表面粗度R
aは0.41μmであった。樹脂皮膜の表面粗度Raは
0.05μmであった。この樹脂積層鋼板の樹脂皮膜を
単離して測定した樹脂皮膜の衝撃強度値は9.0g・c
m/厚μmであった。樹脂皮膜を缶内面となるようにし
て、2回絞り3回しごき成形より絞りしごき缶を作成し
た。缶底接地部耐衝撃性試験1を行った。缶底接地部耐
衝撃性試験1での通電値は良好(0.01mA)であっ
た。
【0021】(1)缶底接地部耐衝撃性試験1 成形した缶体にコカ・コーラ(日本コカ・コーラ株式会
社商品名)を低温で充填し、コーティングされたアルミ
蓋を巻締め、2日間室温に保管した後0℃に1日貯蔵し
た後、0℃のままで缶底の接地部に重さ600gの直角
ブロックを高さ50mmから直角部が缶底の接地部に衝
突するように落として衝撃的変形をあたえた後、開缶し
缶胴の衝撃変形部を通電測定し、0.1mA未満を良好
(〇)、0.1mA以上を不良(×)と評価した。通電
測定は、1%NaCl溶液を用い電極(陰極)と缶体と
の間に6.0vの電圧をかけ、流れる電流を測定した。
【0022】(実施例2)板厚0.26mm、5017
系合金のアルミニウム板の片方の表面に厚み25μm単
層の融点150℃のエチレン共重合ポリプロピレンフィ
ルムを積層した。樹脂皮膜積層面側のアルミニウム板の
表面粗度Raは0.51μmであった。樹脂皮膜の表面
粗度Raは0.18μmであった。この樹脂積層鋼板の
樹脂皮膜を単離して測定した樹脂皮膜の衝撃強度値は
5.0g・cm/厚μmであった。樹脂皮膜を缶内面と
なるようにして、2回絞り3回しごき成形より絞りしご
き缶を作成した。缶底接地部耐衝撃性試験1での通電値
は良好(0.07mA)であった。
【0023】(実施例3)片側の表面に付着量2.8g
/m2 の錫めっきを、他の片面には付着量1.0g/m
2 の錫めっき後に化成処理を施した鋼板{板厚0.24
mm、硬度(HR30T)61}の付着量1.0g/m
2 側の表面に厚み30μmの単層のポリアミドフィルム
(ナイロン6融点220℃)を積層した。付着量1.0
g/m2 側の鋼板の表面粗度Raは0.62μmであっ
た。樹脂皮膜の表面粗度Raは0.10μmであった。
この樹脂積層鋼板の樹脂皮膜を単離して測定した樹脂皮
膜の衝撃強度値は7.4g・cm/厚μmであった。樹
脂皮膜を缶内面となるようにして、3回絞り成形より深
絞り缶を作成した。缶底接地部耐衝撃性試験1での通電
値は良好(0.02mA)であった。
【0024】(実施例4)実施例3と同じ鋼板の付着量
1.0g/m2 側の表面に厚み35μmの2層構造のポ
リエステル系フィルム(表面層が3μmで接着層が32
μm)を積層した。なお、表面層及び接着層とも、テレ
フタル酸、イソフタル酸とエチレングリコールからなる
ポリエステルであり、接着層にはポリアミド樹脂を衝撃
吸収樹脂として平均粒子径0.2μmとして15wt%
分散させた。また表面層の融点230℃接着層の融点2
20℃とした。付着量1.0g/m2 側の鋼板の表面粗
度Raは0.30μmであった。樹脂皮膜の表面粗度R
aは0.23μmであった。樹脂皮膜を単離して測定し
た樹脂皮膜の衝撃強度値は9.0g・cm/厚μmであ
った。樹脂皮膜を缶内面となるようにして、2回絞り3
回しごき成形より絞りしごき缶を作成した。缶底接地部
耐衝撃性試験1を行った。缶底接地部耐衝撃性試験1で
の通電値は良好(0.06mA)であった。
【0025】(比較例1)実施例1と同じ鋼板のSn/
Niめっき層面に、厚み30μmの2層構造のポリエス
テル系フィルム(表面層が2μmで接着層が28μm)
を積層した。なお、表面層及び接着層とも、テレフタル
酸、イソフタル酸とエチレングリコールからなるポリエ
ステルである。また表面層の融点230℃接着層の融点
215℃とした。Sn/Niめっき層側の鋼板の表面粗
度Raは0.45μmであった。樹脂皮膜の表面粗度R
aは0.05μmであった。この樹脂積層鋼板の樹脂皮
膜を単離して測定した樹脂皮膜の衝撃強度値は3.7g
・cm/厚μmであった。樹脂皮膜を缶内面となるよう
にして、2回絞り3回しごき成形より絞りしごき缶を作
成した。缶底接地部耐衝撃性試験1を行った。缶底接地
部耐衝撃性試験1での通電値は不良(0.4mA)であ
った。
【0026】(比較例2)実施例1と同じ鋼板のSn/
Niにめっき層面に、厚み30μmの2層構造のポリエ
ステル系フィルム(表面層が2μmで接着層が28μ
m)を積層した。なお、表面層及び接着層とも、テレフ
タル酸、イソフタル酸とエチレングリコールからなるポ
リエステルであり、接着層にはポリアミド樹脂を衝撃吸
収樹脂として平均粒子径0.2μmとして15wt%分
散させた。また表面層の融点230℃接着層の融点22
0℃とした。Sn/Niめっき層側の鋼板の表面粗度R
aは0.91μmであった。樹脂皮膜の表面粗度Raは
0.15μmであった。この樹脂積層鋼板の樹脂皮膜を
単離して測定した樹脂皮膜の衝撃強度値は8.5g・c
m/厚μmであった。樹脂皮膜を缶内面となるようにし
て、2回絞り3回しごき成形より絞りしごき缶を作成し
た。缶底接地部耐衝撃性試験1を行った。缶底接地部耐
衝撃性試験1での通電値は不良(0.2mA)であっ
た。
【0027】(実施例5)片側の表面に付着量2.8g
/m2 の錫めっき層を有し、他の片面にはSn及びNi
付着量として各々1.0g/m2 、0.25g/m2
Ni、Snの順にめっき後化成処理を施したSn/Ni
めっき層を有する鋼板{板厚0.24mm、硬度(HR
30T)61}のSn/Niめっき層面に、厚み30μ
mの2層構造のポリエステル系フィルム(表面層が3μ
mで接着層が27μm)を積層した。なお、ポリエステ
ル系フィルムは表面層及び接着層とも、テレフタル酸、
イソフタル酸とエチレングリコールからなるポリエステ
ルであり、接着層にはスチレンブタジエンラバーを衝撃
吸収樹脂として平均粒子径0.2μmとして9wt%分
散させた。また表面層の融点228℃接着層の融点21
3℃とした。
【0028】Sn/Niめっき層側の鋼板の表面粗度R
aは0.41μmであった。樹脂皮膜の表面粗度Raは
0.05μmであった。この樹脂積層鋼板を220℃で
10分間の熱処理を行った後樹脂皮膜を単離して測定し
た樹脂皮膜の衝撃強度値は8.7g・cm/厚μmであ
った。樹脂皮膜を缶内面となるようにして、2回絞り3
回しごき成形より絞りしごき缶を作成した。缶底接地部
耐衝撃性試験2を行った。缶底接地部耐衝撃性試験2で
の通電値は良好(0.01mA)であった。
【0029】(2)缶底接地部耐衝撃性試験2 成形加工後、缶体外面に印刷を施しその後210℃で5
分間の焼付けを施した缶体にコカ・コーラ(日本コカ・
コーラ株式会社商品名)を低温で充填し、コーティング
されたアルミ蓋を巻締め、2日間室温に保管した後0℃
に1日貯蔵した後、0℃のままで缶底の接地部に重さ6
00gの直角ブロックを高さ50mmから直角部が缶底
の接地部に衝突するように落として衝撃的変形をあたえ
た後、開缶し缶胴の衝撃変形部を通電測定し、0.1m
A未満を良好(〇)、0.1mA以上を不良(×)と評
価した。通電測定は、1%NaCl溶液を用い電極(陰
極)と缶体との間に6.0vの電圧をかけ、流れる電流
を測定した。
【0030】(実施例6)板厚0.26mm、5017
系合金のアルミニウム板の片方の表面に厚み25μmの
単層の融点225℃のテレフタル酸、イソフタル酸とエ
チレングリコールからなるポリエステルフィルムを積層
した。樹脂皮膜積層面側のアルミニウム板の表面粗度R
aは0.51μmであった。樹脂皮膜の表面粗度Raは
0.18μmであった。この樹脂積層鋼板を220℃で
10分間の熱処理を行った後樹脂皮膜を単離して測定し
た樹脂皮膜の衝撃強度値は4.5g・cm/厚μmであ
った。樹脂皮膜を缶内面となるようにして、2回絞り3
回しごき成形より絞りしごき缶を作成した。缶底接地部
耐衝撃性試験2での通電値は良好(0.08mA)であ
った。
【0031】(実施例7)片側の表面に付着量2.8g
/m2 の錫めっきを、他の片面には付着量1.0g/m
2 の錫めっき後に化成処理を施した鋼板{板厚0.24
mm、硬度(HR30T)61}の付着量1.0g/m
2 側の表面に厚み30μmの単層のポリアミドフィルム
(ナイロン6融点220℃)を積層した。付着量1.0
g/m2 側の鋼板の表面粗度Raは0.62μmであっ
た。樹脂皮膜の表面粗度Raは0.05μmであった。
この樹脂積層鋼板を220℃で10分間の熱処理を行っ
た後樹脂皮膜を単離して測定した樹脂皮膜の衝撃強度値
は7.2g・cm/厚μmであった。樹脂皮膜を缶内面
となるようにして、3回絞り成形より深絞り缶を作成し
た。缶底接地部耐衝撃性試験2での通電値は良好(0.
03mA)であった。
【0032】(実施例8)実施例7と同じ鋼板の付着量
1.0g/m2 側の表面に厚み35μmの2層構造のポ
リエステル系フィルム(表面層が3μmで接着層が32
μm)を積層した。なお、表面層及び接着層とも、テレ
フタル酸、イソフタル酸とエチレングリコールからなる
ポリエステルであり、接着層にはポリアミド樹脂を衝撃
吸収樹脂として平均粒子径0.2μmとして15wt%
分散させた。また表面層の融点230℃接着層の融点2
20℃とした。付着量1.0g/m2 側の鋼板の表面粗
度Raは0.30μmであった。樹脂皮膜の表面粗度R
aは0.23μmであった。この樹脂積層鋼板を220
℃で10分間の熱処理を行った後樹脂皮膜を単離して測
定した樹脂皮膜の衝撃強度値は8.6g・cm/厚μm
であった。樹脂皮膜を缶内面となるようにして、2回絞
り3回しごき成形より絞りしごき缶を作成した。缶底接
地部耐衝撃性試験2を行った。缶底接地部耐衝撃性試験
2での通電値は良好(0.06mA)であった。
【0033】(比較例3)実施例5と同じ鋼板のSn/
Niめっき層面に、厚み30μmの2層構造のポリエス
テル系フィルム(表面層が2μmで接着層が28μm)
を積層した。なお、表面層及び接着層とも、テレフタル
酸、イソフタル酸とエチレングリコールからなるポリエ
ステルである。また表面層の融点230℃接着層の融点
215℃とした。Sn/Niめっき層側の鋼板の表面粗
度Raは0.45μmであった。樹脂皮膜の表面粗度R
aは0.05μmであった。この樹脂積層鋼板を220
℃で10分間の熱処理を行った後樹脂皮膜を単離して測
定した樹脂皮膜の衝撃強度値は3.6g・cm/厚μm
であった。樹脂皮膜を缶内面となるようにして、2回絞
り3回しごき成形より絞りしごき缶を作成した。缶底接
地部耐衝撃性試験2を行った。缶底接地部耐衝撃性試験
2での通電値は不良(0.5mA)であった。
【0034】(比較例4)実施例5と同じ鋼板のSn/
Niめっき層面に、厚み30μmの2層構造のポリエス
テル系フィルム(表面層が2μmで接着層が28μm)
を積層した。なお、表面層及び接着層とも、テレフタル
酸、イソフタル酸とエチレングリコールからなるポリエ
ステルであり、接着層にはポリアミド樹脂を衝撃吸収樹
脂として平均粒子径0.2μmとして15wt%分散さ
せた。また表面層の融点230℃接着層の融点220℃
とした。Sn/Niめっき層側の鋼板の表面粗度Raは
0.91μmであった。樹脂皮膜の表面粗度Raは0.
10μmであった。この樹脂積層鋼板を220℃で10
分間の熱処理を行った後樹脂皮膜を単離して測定した樹
脂皮膜の衝撃強度値は8.5g・cm/厚μmであっ
た。樹脂皮膜を缶内面となるようにして、2回絞り3回
しごき成形より絞りしごき缶を作成した。缶底接地部耐
衝撃性試験2を行った。缶底接地部耐衝撃性試験2での
通電値は不良(0.4mA)であった。
【0035】(実施例9)片側の表面に付着量2.8g
/m2 の錫めっき層を有し、他の片面にはSn及びNi
付着量として各々1.0g/m2 、0.25g/m2
Ni、Snの順にめっき後化成処理を施したSn/Ni
めっき層を有する鋼板{板厚0.24mm、硬度(HR
30T)61}のSn/Niめっき層面に、厚み30μ
mの2層構造のポリエステル系フィルム(表面層が3μ
mで接着層が27μm)を積層した。なお、ポリエステ
ル系フィルムは表面層及び接着層とも、テレフタル酸、
イソフタル酸とエチレングリコールからなるポリエステ
ルであり、接着層にはスチレンブタジエンラバーを衝撃
吸収樹脂として平均粒子径0.2μmとして9wt%分
散させた。また表面層の融点228℃接着層の融点21
3℃とした。
【0036】Sn/Niめっき層側の鋼板の表面粗度R
aは0.41μmであった。樹脂皮膜の表面粗度Raは
0.05μmであった。この樹脂積層鋼板を220℃で
10分間の熱処理後120℃で30分のレトルト処理を
行った後、樹脂皮膜を単離して測定した樹脂皮膜の衝撃
強度値は8.2g・cm/厚μmであった。樹脂皮膜を
缶内面となるようにして、2回絞り3回しごき成形より
絞りしごき缶を作成した。缶底接地部耐衝撃性試験3を
行った。缶底接地部耐衝撃性試験3での通電値は良好
(0.01mA)であった。
【0037】(3)缶底接地部耐衝撃性試験3 成形加工後、缶体外面に印刷を施しその後210℃で5
分間の焼付けを施した缶体にウーロン茶を充填し、コー
ティングされたアルミ蓋を巻締め、120℃で30分の
レトルト処理を行い2日間室温に保管した後20℃に1
日貯蔵した後、20℃のままで缶底の接地部に重さ60
0gの直角ブロックを高さ50mmから直角部が缶底の
接地部に衝突するように落として衝撃的変形をあたえた
後、開缶し缶胴の衝撃変形部を通電測定し、0.1mA
未満を良好(〇)、0.1mA以上を不良(×)と評価
した。通電測定は、1%NaCl溶液を用い電極(陰
極)と缶体との間に6.0vの電圧をかけ、流れる電流
を測定した。
【0038】(実施例10)板厚0.26mm、501
7系合金のアルミニウム板の片方の表面に厚み25μm
の単層の融点225℃のテレフタル酸、イソフタル酸と
エチレングリコールからなるポリエステルフィルムを積
層した。樹脂皮膜積層面側のアルミニウム板の表面粗度
Raは0.51μmであった。樹脂皮膜の表面粗度Ra
は0.18μmであった。この樹脂積層鋼板を220℃
で10分間の熱処理後120℃で30分のレトルト処理
を行った後、樹脂皮膜を単離して測定した樹脂皮膜の衝
撃強度値は4.1g・cm/厚μmであった。樹脂皮膜
を缶内面となるようにして、2回絞り3回しごき成形よ
り絞りしごき缶を作成した。缶底接地部耐衝撃性試験3
での通電値は良好(0.09mA)であった。
【0039】(実施例11)片側の表面に付着量2.8
g/m2 の錫めっきを、他の片面には付着量1.0g/
2 の錫めっき後に化成処理を施した鋼板{板厚0.2
4mm、硬度(HR30T)61}の付着量1.0g/
2 側の表面に厚み30μmの単層のポリアミドフィル
ム(ナイロン6融点220℃)を積層した。付着量1.
0g/m2 側の鋼板の表面粗度Raは0.62μmであ
った。樹脂皮膜の表面粗度Raは0.05μmであっ
た。この樹脂積層鋼板を220℃で10分間の熱処理後
120℃で30分のレトルト処理を行った後、樹脂皮膜
を単離して測定した樹脂皮膜の衝撃強度値は7.0g・
cm/厚μmであった。樹脂皮膜を缶内面となるように
して、3回絞り成形より深絞り缶を作成した。缶底接地
部耐衝撃性試験3での通電値は良好(0.04mA)で
あった。
【0040】(実施例12)実施例11と同じ鋼板の付
着量1.0g/m2 側の表面に厚み35μmの2層構造
のポリエステル系フィルム(表面層が3μmで接着層が
32μm)を積層した。なお、表面層及び接着層とも、
テレフタル酸、イソフタル酸とエチレングリコールから
なるポリエステルであり、接着層にはポリアミド樹脂を
衝撃吸収樹脂として平均粒子径0.2μmとして15w
t%分散させた。また表面層の融点230℃接着層の融
点220℃とした。付着量1.0g/m2 側の鋼板の表
面粗度Raは0.30μmであった。樹脂皮膜の表面粗
度Raは0.23μmであった。この樹脂積層鋼板を2
20℃で10分間の熱処理後120℃で30分のレトル
ト処理を行った後、樹脂皮膜を単離して測定した樹脂皮
膜の衝撃強度値は8.3g・cm/厚μmであった。樹
脂皮膜を缶内面となるようにして、2回絞り3回しごき
成形より絞りしごき缶を作成した。缶底接地部耐衝撃性
試験3を行った。缶底接地部耐衝撃性試験3での通電値
は良好(0.07mA)であった。
【0041】(比較例5)実施例9と同じ鋼板のSn/
Niめっき層面に、厚み30μmの2層構造のポリエス
テル系フィルム(表面層が2μmで接着層が28μm)
を積層した。なお、表面層及び接着層とも、テレフタル
酸、イソフタル酸とエチレングリコールからなるポリエ
ステルである。また表面層の融点230℃接着層の融点
215℃とした。Sn/Niめっき層側の鋼板の表面粗
度Raは0.45μmであった。樹脂皮膜の表面粗度R
aは0.05μmであった。この樹脂積層鋼板を220
℃で10分間の熱処理後120℃で30分のレトルト処
理を行った後、樹脂皮膜を単離して測定した樹脂皮膜の
衝撃強度値は3.5g・cm/厚μmであった。樹脂皮
膜を缶内面となるようにして、2回絞り3回しごき成形
より絞りしごき缶を作成した。缶底接地部耐衝撃性試験
3を行った。缶底接地部耐衝撃性試験3での通電値は不
良(0.6mA)であった。
【0042】(比較例6)実施例9と同じ鋼板のSn/
Niめっき層面に、厚み30μmの2層構造のポリエス
テル系フィルム(表面層が2μmで接着層が28μm)
を積層した。なお、表面層及び接着層とも、テレフタル
酸、イソフタル酸とエチレングリコールからなるポリエ
ステルであり、接着層にはポリアミド樹脂を衝撃吸収樹
脂として平均粒子径0.2μmとして15wt%分散さ
せた。また表面層の融点230℃接着層の融点220℃
とした。Sn/Niめっき層側の鋼板の表面粗度Raは
0.91μmであった。樹脂皮膜の表面粗度Raは0.
15μmであった。この樹脂積層鋼板を220℃で10
分間の熱処理後120℃で30分のレトルト処理を行っ
た後、樹脂皮膜を単離して測定した樹脂皮膜の衝撃強度
値は8.2g・cm/厚μmであった。樹脂皮膜を缶内
面となるようにして、2回絞り3回しごき成形より絞り
しごき缶を作成した。缶底接地部耐衝撃性試験3を行っ
た。缶底接地部耐衝撃性試験3での通電値は不良(0.
4mA)であった。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による鋼板の
表面粗度と樹脂皮膜の衝撃強度値の限定の相互作用効果
により、缶形状に成形後に落下等の衝撃を受けても熱可
塑性樹脂皮膜に亀裂やピンホールの入りにくい絞り缶及
び絞りしごき缶用の耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂積層
金属板にある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 俊則 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 Fターム(参考) 3E033 BA07 BA13 BB08 CA03 4F100 AB01A AB03 AB16 AB21 AK01B AK41B AK42 AK73 AL05B AN02 BA02 BA07 EC18 EJ42B GB16 GB23 GB90 JB16B JK01B JK10 YY00A YY00B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも容器の内面となる表面粗度R
    aが0.7μm以下の金属板表面に熱処理を行わない時
    の衝撃強度値が4.0g・cm/厚μm以上である熱可
    塑性樹脂皮膜を有することを特徴とする耐衝撃性に優れ
    た熱可塑性樹脂積層金属板。
  2. 【請求項2】 少なくとも容器の内面となる表面粗度R
    aが0.7μm以下の金属板表面に220℃で10分間
    の熱処理後の衝撃強度値が4.0g・cm/厚μm以上
    である熱可塑性樹脂皮膜を有することを特徴とする耐衝
    撃性に優れた熱可塑性樹脂積層金属板。
  3. 【請求項3】 少なくとも容器の内面となる表面粗度R
    aが0.7μm以下の金属板表面に220℃で10分間
    の熱処理及び120℃で30分のレトルト処理後の衝撃
    強度値が4.0g・cm/厚μm以上である熱可塑性樹
    脂皮膜を有することを特徴とする耐衝撃性に優れた熱可
    塑性樹脂積層金属板。
  4. 【請求項4】 少なくとも容器の内面となる表面粗度R
    aが0.7μm以下の金属板表面に衝撃強度値が8.0
    g・cm/厚μm以上である熱可塑性樹脂皮膜を有する
    ことを特徴とする耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂積層金
    属板。
  5. 【請求項5】 少なくとも容器の内面となる表面粗度R
    aが0.7μm以下の金属板表面に220℃で10分間
    の熱処理後の衝撃強度値が8.0g・cm/厚μm以上
    である熱可塑性樹脂皮膜を有することを特徴とする耐衝
    撃性に優れた熱可塑性樹脂積層金属板。
  6. 【請求項6】 少なくとも容器の内面となる表面粗度R
    aが0.7μm以下の金属板表面に220℃で10分間
    の熱処理及び120℃で30分のレトルト処理後の衝撃
    強度値が8.0g・cm/厚μm以上である熱可塑性樹
    脂皮膜を有することを特徴とする耐衝撃性に優れた熱可
    塑性樹脂積層金属板。
  7. 【請求項7】 熱可塑性樹脂皮膜の表面粗度Raが0.
    20μm以下であることを特徴とする請求項1〜6に記
    載の耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂積層金属板。
  8. 【請求項8】 前記熱可塑性樹脂がポリエステル組成物
    主体であることを特徴とする請求項1〜7に記載の耐衝
    撃性に優れた熱可塑性樹脂積層金属板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004528077A (ja) * 2001-03-12 2004-09-16 グラクソ グループ リミテッド 計量式吸入器で使用されるキャニスター

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JP2004528077A (ja) * 2001-03-12 2004-09-16 グラクソ グループ リミテッド 計量式吸入器で使用されるキャニスター
WO2004011532A1 (ja) * 2002-07-30 2004-02-05 Toyo Kohan Co., Ltd. 粗面樹脂フィルム、粗面樹脂フィルム被覆金属板、粗面樹脂フィルム被覆金属板の製造方法、粗面樹脂フィルム被覆面を有する金属缶およびその製造方法

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