JP2000189786A - 継目無しカプセルの製造装置 - Google Patents

継目無しカプセルの製造装置

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JP2000189786A
JP2000189786A JP36690998A JP36690998A JP2000189786A JP 2000189786 A JP2000189786 A JP 2000189786A JP 36690998 A JP36690998 A JP 36690998A JP 36690998 A JP36690998 A JP 36690998A JP 2000189786 A JP2000189786 A JP 2000189786A
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capsule
liquid
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liq
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JP36690998A
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English (en)
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Chitoshi Shigeno
千年 重野
Norifumi Ueno
訓史 上野
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硬化液から効率良く水性成分を除去し得る継目
無しカプセルの製造装置を提供すること。 【解決手段】(a)カプセル液滴形成成分の液が吐出さ
れる多重ノズル、(b)該多重ノズルより吐出された液
からカプセル液滴を形成させる手段、(c)該カプセル
液滴をカプセル液滴形成成分の少なくとも1つと実質的
に溶解しない硬化液と接触させて、カプセル液滴中の皮
膜形成液を硬化させる手段、(d)形成された継目無し
カプセルを硬化液と分離する手段、(e)分離された硬
化液に混入した成分であって、硬化液と実質的に溶解し
ないカプセル液滴形成成分を分離された硬化液から除去
して硬化液として再利用する手段を有する継目無しカプ
セルの製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、継目無しカプセル
の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】硬化液に水、界面活性剤等の水性分散体
が混入すると、カプセル化が困難になることは知られて
いる。例えば、特開平6−55060号公報に例示され
ているように、水を含む成分である水性分散体をカプセ
ル化する際に、カプセル化成功率が不良であると、硬化
液中に混入した水性分散体を濾過器で除去することは困
難であった。また、このような水性成分はカプセル液滴
の硬化にも悪影響を及ぼすので、硬化液から除去するこ
とが望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、硬化液から
効率良く水性成分を除去し得る継目無しカプセルの製造
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、
(a)カプセル液滴形成成分の液が吐出される多重ノズ
ル、(b)該多重ノズルより吐出された液からカプセル
液滴を形成させる手段、(c)該カプセル液滴をカプセ
ル液滴形成成分の少なくとも1つと実質的に溶解しない
硬化液と接触させて、カプセル液滴中の皮膜形成液を硬
化させる手段、(d)形成された継目無しカプセルを硬
化液と分離する手段、(e)分離された硬化液に混入し
た成分であって、硬化液と実質的に溶解しないカプセル
液滴形成成分を分離された硬化液から除去して硬化液と
して再利用する手段を有する継目無しカプセルの製造装
置に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】(a)多重ノズルには、カプセル
液滴形成成分の液を吐出することが可能なものであれば
特に限定はなく、通常2重以上のノズル又は複合ノズ
ル、好ましくは3重以上、特に好ましくは各ノズルが同
心状に積層されている3重以上の多重ノズルが用いられ
る。複合ノズルとしては、例えば、特開平6−5506
0号公報に記載のものが挙げられる。
【0006】かかる多重ノズルを有する本発明の継目無
しカプセルの製造装置(以下、カプセル製造装置とい
う)としては、例えば、図1に示されるカプセル製造装
置1を用いることができる。図1は、本発明のカプセル
製造装置1の概略説明図であり、かかるカプセル製造装
置1には、水性皮膜を有し、水性成分を封入したカプセ
ルを製造する観点から、3重ノズル2が配設されてい
る。
【0007】多重ノズルから吐出されるカプセル液滴形
成成分は、少なくとも皮膜形成液と内容液の2成分以上
であればよい。
【0008】皮膜形成液としては、硬化液と実質的に溶
解しない液であれば特に限定されないが、特開平6−5
5060号公報第4欄7行〜第5欄8行が例示できる。
好ましくは冷却によりゾルからゲルに変化するゼラチ
ン、寒天、ジェランガムを含む水溶液ゾルである。
【0009】皮膜形成液は、例えば、皮膜形成液を多重
ノズルの通常最外ノズルから吐出させるが、必要に応じ
てその他のノズルより吐出させてもよい。
【0010】内容液としては、特に限定されないが、特
開平6−55060号公報第5欄9行〜第9欄25行目
に記載されているものが用いられる。これらの中では、
水溶性成分が好ましい。
【0011】水溶性成分は、特に限定されないが、20
℃の水100gに対し25g以上溶解又は分散するもの
であればよい。例えば、水、多価アルコール、水溶性高
分子、水性分散体であるが、好ましくは水性分散体、特
に好ましくは界面活性剤を含む水性分散体である。水溶
性成分中の水濃度は、硬化液と実質的に溶解しなければ
特に限定されない。
【0012】水性分散体は、特に限定されないが、特開
平6−55060号公報第6欄47行〜第8欄12行に
記載されているものや、O/W/O(油/水/油)分散
体やW/O/W(水/油/水)分散体が利用できる。界
面活性剤は、好ましくは非イオン性界面活性剤である。
水性分散体中の界面活性剤濃度は、好ましくは1〜30
重量%、更に好ましくは3〜25重量%、特に好ましく
は5〜20重量%であり、また、水の濃度は、好ましく
は40〜80重量%、更に好ましくは45〜70重量%
である。
【0013】かかる内容液を多重ノズルから吐出させる
際には、例えば、水溶性成分を多重ノズル、特に3重以
上の多重ノズルの最外ノズル以外の1つ以上のノズルよ
り吐出させるのが好ましい。
【0014】(b)本発明においては、多重ノズルの各
ノズルから前記カプセル液滴形成成分の各液を連続的に
吐出させて多層のカプセル液滴を形成させるが、この際
に、多重ノズルから吐出する多層液柱に振動を与えるこ
とにより、カプセルの粒径、皮膜厚さ等を均一なものと
することができる。このとき、公知の振動付与手段が用
いられるが、振動を与える手法も特に限定されるもので
はなく、ノズルに振動を与えるか、ノズルに流入する液
体に振動を与えるか、またはノズルから吐出した多層液
柱に振動を与える等の手段が例示される。多層液柱に与
える振動数は液柱線速度及び使用する液体粘度により適
宜選択され、これらと振動数、ノズルからの吐出流量等
との関係により、カプセルの粒径を制御することも可能
である。
【0015】(c)得られたカプセル液滴を硬化させる
手段としては、多重ノズルから吐出され形成されたカプ
セル液滴と硬化液を接触させ、カプセル液滴中の皮膜形
成液を硬化させる方法を用いるのであれば、特に限定さ
れない。例えば、図1のカプセル製造装置1では、カプ
セル液滴を効率的に硬化させる観点から、外管3と内管
4を有するカプセル液滴形成槽5の内管4内に3重ノズ
ル2から3層のカプセル液滴6を吐出させ、3層のカプ
セル液滴6を、外管3と内管4の間隙7から内管4内に
流入する硬化液の液流(図示せず)によって該内管4内
を移動させることにより、カプセルの皮膜形成液を硬化
させる構成を採用している。
【0016】硬化液は、カプセル液滴形成成分の少なく
とも1つと実質的に溶解しないものであれば、特に限定
されないが、特開平6−55060号公報第10欄17
行〜20行に記載されているものが用いられる。例え
ば、ノズルから吐出される皮膜形成液が水溶性成分の場
合、流動パラフィン、中鎖トリグリセライド及びシリコ
ーン油が好ましく、流動パラフィン及び中鎖トリグリセ
ライドが特に好ましい。硬化液の温度は、特に限定され
ないが、2〜80℃の範囲内であることが好ましく、冷
却硬化させる場合は、2〜40℃の範囲が好ましい。
【0017】(d)形成された継目無しカプセルを硬化
液と分離する手段としては、公知の手段を用いることが
でき、例えば、図1に示すように、効率よくカプセルを
得られる観点から、金網、多孔板、スリットを有するス
クリーン等のカプセル分離手段8を用いることができ
る。また、さらに連続的に固液分離しても、一旦硬化液
中でカプセルを捕集してもよい。
【0018】また、得られたカプセルは、例えば、図1
に示すようにカプセル分離手段8下部に配設されたカプ
セル捕集器9に集められる。
【0019】(e)ここで、カプセルと分離された硬化
液は、(c)のカプセルの皮膜形成液の硬化に再利用さ
れるため、例えば、図1に示すように硬化液捕集槽10
に集められるが、この捕集された硬化液中には、硬化液
と実質的に溶解しないカプセル液滴形成成分(以下、除
去成分という)が混入している。特に、皮膜強度が弱い
カプセルや皮膜厚みが薄いカプセルを製造した場合に
は、(d)における分離の操作後に硬化液中に除去成分
が多量に混入する場合がある。
【0020】除去成分としては、皮膜形成液や内容液由
来の水、界面活性剤等が例示できる。
【0021】除去成分を硬化液から分離する手段として
は、硬化液と除去成分を比重差を使用して除去する手段
が好ましく、仕切板が設けられ、槽内の硬化液の流路が
上下している分離槽が更に好ましく、槽内の硬化液の流
路が上下しており、2枚以上の仕切板を有している分離
槽が特に好ましい。また、分離槽は、カプセル化装置系
内に直列又は並列に2槽以上あってもよい。分離槽には
分離槽内に溜まった除去成分を分離槽外に除去できる液
抜きバルブが設けられていることが好ましい。本発明に
おいては、例えば、図1に示すように、効率的に除去成
分と硬化液の分離を行なう観点から、比重の重い除去成
分が分離槽11内に留まるように2枚の仕切板12と1
3がそれぞれ上下に設けられ、さらに留まった除去成分
を分離槽11外に除去できる液抜きバルブ14が設けら
れた分離槽11を用いることが好ましい。
【0022】除去成分が分離された硬化液は、前記のよ
うに、(c)において再利用されるが、その前に、熱交
換処理して、所定の温度に調整することが好ましい。例
えば、図1に示すように、ポンプ15を用いて分離槽1
1から硬化液槽16へ輸送された硬化液を、該硬化液槽
16内で熱交換処理し、さらに硬化液槽16からポンプ
17を用いて、カプセル形成槽5の外管3下部に熱交換
処理した硬化液を流入させるように構成されていること
が好ましい。
【0023】このような手段を有する継目無しカプセル
の製造装置は、水性成分を含有したカプセルの効率的な
製造、及び硬化液を換えずに連続して製造することが困
難であった皮膜強度が弱いカプセルや皮膜厚みが薄いカ
プセルの製造に好適に用いられる。
【0024】
【発明の効果】本発明の継目無しカプセルの製造装置
は、硬化液から効率良く水性成分を除去することができ
るため、水性成分を含有したカプセルに加え、硬化液を
換えずに連続して製造することが困難であった皮膜強度
が弱いカプセルや皮膜厚みが薄いカプセルの効率的な製
造に好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の継目無しカプセル製造装置の
一実施態様を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 カプセル製造装置 2 3重ノズル 3 外管 4 内管 5 カプセル液滴形成槽 6 3層のカプセル液滴 7 間隙 8 カプセル分離手段 9 カプセル捕集器 10 硬化液捕集器 11 分離槽 12 仕切板 13 仕切板 14 液抜きバルブ 15 ポンプ 16 硬化液槽 17 ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C076 AA57 EE42 EE58 GG25 4G005 AA01 BA11 BB09 BB19 BB24 CA02 CA05 CA10 DB06Y DB17Y DB30Y DE01Y

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)カプセル液滴形成成分の液が吐出
    される多重ノズル、(b)該多重ノズルより吐出された
    液からカプセル液滴を形成させる手段、(c)該カプセ
    ル液滴をカプセル液滴形成成分の少なくとも1つと実質
    的に溶解しない硬化液と接触させて、カプセル液滴中の
    皮膜形成液を硬化させる手段、(d)形成された継目無
    しカプセルを硬化液と分離する手段、(e)分離された
    硬化液に混入した成分であって、硬化液と実質的に溶解
    しないカプセル液滴形成成分を分離された硬化液から除
    去して硬化液として再利用する手段を有する継目無しカ
    プセルの製造装置。
JP36690998A 1998-12-24 1998-12-24 継目無しカプセルの製造装置 Pending JP2000189786A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017537776A (ja) * 2014-11-24 2017-12-21 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 液滴及び他の区画内での活性物質のカプセル化のためのシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017537776A (ja) * 2014-11-24 2017-12-21 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 液滴及び他の区画内での活性物質のカプセル化のためのシステム

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