JP2000188679A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000188679A
JP2000188679A JP10362953A JP36295398A JP2000188679A JP 2000188679 A JP2000188679 A JP 2000188679A JP 10362953 A JP10362953 A JP 10362953A JP 36295398 A JP36295398 A JP 36295398A JP 2000188679 A JP2000188679 A JP 2000188679A
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Hiromi Ishizaki
寛美 石崎
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードウェアを変更することなく、より高い
画素密度で画像を読み取ることができる画像処理装置を
提供する。 【解決手段】 主走査方向に配列されたCCDラインセ
ンサを副走査方向に走査して画像を読み取り、画像情報
として出力する読取部1と、読取部1を複数回走査し、
複数回の走査で得られた画像情報を合成して画像を形成
する画像生成部10とを有するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置に係
り、特に形成される画像の画素密度を可変とした画像処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置であるプリンタやコピー機
では、より高画質の画像を得るために画像読取時の画素
密度をより高いものにすることが望まれている。このよ
うなプリンタなどの読取光学系には、CCD(char
ge coupled device)ラインセンサを
用い、これを画像の副走査方向に走査して画像を読み取
るようにしたものがある。CCDラインセンサを用いた
読取光学系では、画像読取時の走査速度を遅くすること
によって副走査方向の画素密度を高くすることができ
る。
【0003】一方、主走査方向の画素密度は、プリンタ
が備えるCCDラインセンサのうち、主走査方向に配列
されたCCD素子の密度によって決まる。したがって、
CCD素子が、より高密度に配列されたCCDラインセ
ンサを用いれば、主走査方向にもより高い画素密度の画
像が得られることになる。
【0004】ただし、このようなCCDラインセンサを
用いた場合、読取光学系のハードウェアのコストが高ま
り、ひいては、プリンタのコストが高くなるという問題
がある。このため、プリンタの能力以上の画素密度を得
る必要がある場合、従来は、補間によって読み取られた
画素間に位置する画素を補っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、補間で
は、画素位置に対して実際に読み取られた階調値をプロ
ットすることによってスプライン曲線を発生させ、補い
たい画素位置に対応する階調値を求めている。つまり、
補間によって得られる階調値は、補間された画素の周辺
に位置する画素から推定されたものであり、実際の画像
の階調値と相違していることもあり得る。このため、こ
のような補間によって画像を形成するプリンタでは、形
成した画像が読み取られた画像であるオリジナル画像と
相違し、イメージ通りの画像が形成できない場合があ
る。
【0006】また、補間で使用するスプライン曲線は、
当然のことながら、実際にCCDラインセンサで読み取
られたデータ(実データ)の個数が多いほど正確になる
から、読み取られる画素数に対して補完される画素数が
多いプリンタであるほど、形成された画像とオリジナル
画像の相違が顕著になる。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みて行われたもの
であり、ハードウェアを変更することなく、より高い画
素密度で画像を読み取ることができる画像処理装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上述べた課題を解決す
るため、本発明は、以下のように構成される。すなわ
ち、請求項1記載の発明は、一方向に配列された画像読
取素子を、前記画像読取素子の配列方向と直行する方向
に走査して画像を読み取り、読み取られた画像の情報で
ある画像情報として出力する画像読取手段と、前記画像
読取手段を複数回走査し、複数回の走査で得られた画像
情報を合成して画像を形成する画像形成手段とを有する
ことを特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の発明は、前記画像読取素子
を画像読取素子の配列方向に移動して複数の位置に設定
し得る画像読取素子位置設定手段をさらに有し、前記画
像読取素子位置設定手段は、前記複数回の走査において
前記画像読取素子の位置がそれぞれ異なるように設定す
ると共に、前記画像形成手段は、異なる位置に設定され
た前記画像読取素子によって読み取られた画像の画像情
報を合成することを特徴とするものである。
【0010】請求項3記載の発明は、前記画像形成手段
は、前記読取手段によって読み取られる読取画像を走査
する第1の走査によって得られる第1画像情報と、第1
の走査によって読み取られた前記読取画像を90度回転
させて走査する第2の走査によって得られる第2画像情
報とを合成し、さらに第1画像情報、第2画像情報中で
欠落した画素を補間して画像を形成することを特徴とす
るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態として、実施の形態1、実施の形態2を説明する。な
お、実施の形態1、実施の形態2のいずれもが、本発明
の画像処理装置をディジタル式のプリンタ(以下、単に
プリンタと記す)として構成したものである。また、本
実施の形態では、説明の簡単のために、このプリンタを
モノクロ画像形成用のプリンタとする。
【0012】本発明の実施の形態のプリンタは、一方向
に配列されたCCD素子でなるCCDラインセンサを、
CCD素子の配列方向と直行する方向に走査して画像を
読み取り、読み取られた画像の情報を画像情報として出
力する読取部と、読取部を複数回走査し、複数回の走査
で得られた画像情報を合成して画像を形成する画像生成
部とを有している。そして、実施の形態1、実施の形態
2のいずれでも、このCCDラインセンサにおけるCC
D素子の配列方向を主走査方向とし、走査方向を副走査
方向として以降の説明を行うものとする。また、実施の
形態1、実施の形態2のいずれでも、このCCDライン
センサの主走査方向の解像度は300dpiであり、最
終的に解像度600dpiの画像を形成するものとす
る。
【0013】≪実施の形態1≫図1は、実施の形態1の
プリンタのうち、実施の形態1に係る要部を説明するブ
ロック図である。また、図2は、図1中の画像生成部1
0の構成をより詳細に説明するための図である。実施の
形態1のプリンタは、CCDラインセンサを用いてオリ
ジナル画像を読み取るスキャナなどの読取部1と、画像
生成部10と画像メモリ2とを有している。画像生成部
10には、読取部1が読み取った画像の情報(画像情
報)が画像信号として入力してくる。画像生成部10に
入力した画像情報は、画像メモリ2に出力される、ある
いは画像メモリ2を介することなくそのまま出力される
ようにここで選択的に切り替えられる。また、画像メモ
リ2は、ディジタル式のプリンタに通常備えられている
メモリと共用とすることも可能である。
【0014】なお、実施の形態1の読取部1には、圧電
アクチュエータなど高精度の駆動が可能なアクチュエー
タ3が備えられており、CCDラインセンサを主走査方
向に移動して複数の位置に設定し得るようになってい
る。
【0015】画像メモリ2に出力された画像情報は、こ
こでいったん蓄積され、必要に応じて読み出されて再び
画像生成部10に出力される。実施の形態1の画像生成
部10は、図2に示したように、読取部1から直接出力
されてきた画像情報(スキャナ画像情報)と、画像メモ
リ2にいったん蓄積された画像情報(メモリ画像情報)
との両方を入力し、このうち一つの画像情報を選択する
マルチプレクサ(図中、MUXと記す)12と、マルチ
プレクサ12に選択されて出力された画像情報が書き込
まれる先入先出回路(First−in First−
out、図中、FIFOと記す。)16とを有してい
る。
【0016】また、マルチプレクサ12で行われる画像
情報の選択は、カウンタ14から入力するクロック信号
のカウンタ値に基づいて行われる。このようなカウンタ
14は、プリンタに内蔵されたシステムクロック(図示
せず)からクロック信号を入力してカウントし、このカ
ウント値を出力するものである。なお、実施の形態1で
は、クロックシステムから出力されるクロック信号は、
最終的に形成される画像の解像度である600dpiに
合わせてある。このため、マルチプレクサ12は、カウ
ンタ14がクロック信号を2つカウントした時点でスキ
ャナ画像情報、メモリ画像情報の選択を切り替えてい
る。
【0017】次に、以上述べた構成の動作について説明
する。実施の形態1は、アクチュエータ3によりCCD
ラインセンサを移動し、複数回行う走査でCCDライン
センサの位置がそれぞれ異なるように設定すると共に、
画像生成部10では、異なる位置に設定されたCCDラ
インセンサによって読み取られた画像の画像情報を合成
するものである。
【0018】図3(a)ないし(c)は、図1、図2の
構成で処理される画像情報を説明するための図である。
図3のうち、(a)は、読取部1で読み取られ、画像メ
モリ2に記憶されるメモリ画像情報を、(b)は、読取
部1で読み取られ、直接マルチプレクサ12に出力され
るスキャナ画像情報を、(c)は、図3の(a)と
(b)とを合成した画像情報を表している。なお、図3
(a)ないし(c)中、矢線Aは主走査方向を、矢線B
は副走査方向を表すものとする。
【0019】また、図3(a)と(b)とは、互いに主
走査方向にずれた位置でCCDラインセンサによって読
み取られた画像情報で、そのずれの量は、300dpi
で画像を読み取るCCDラインセンサの1/2画素分で
ある。実施の形態1は、このように、主走査方向に互い
に1/2画素ずらされた位置にあるCCDラインセンサ
で読み取った2つの画像情報を合成することにより、主
走査方向にも2倍の画素密度を持つ画像を形成するもの
である。
【0020】先ず、読取部1は、1回目の走査(スキャ
ン1)を行いながら、図3(a)のように主走査方向に
画素m0 から画素mn までのn+1個の画素が配列され
る画像情報を画像信号として出力してマルチプレクサ1
2に入力する。このとき、読取部1の解像度は、主走査
方向にはCCDラインセンサで固定された300dpi
であり、2倍の画素密度の画像を形成する場合、副走査
方向には600dpiになるように走査速度を調整す
る。マルチプレクサ12は、入力した画像信号がスキャ
ン1で取得された画像情報のものである場合、スキャン
1で得られた画像情報をメモリ画像情報として画像メモ
リ2に蓄積する。
【0021】スキャン1が終了すると、アクチュエータ
3が駆動され、CCDラインセンサが、300dpiの
1/2画素分主走査方向にずらされた後、2回目の走査
(スキャン2)が開始される。スキャン2では、図3
(b)のような主走査方向に画素s0 から画素sn まで
のn+1個の画素が配列される画像情報が、順次マルチ
プレクサ12にスキャナ画像情報として入力する。そし
て、スキャン2の開始と共に画像メモリ2からメモリ画
像情報が読み出され、スキャナ画像情報と共にマルチプ
レクサ12に入力する。この入力は、マルチプレクサ1
2に入力するカウンタ14のカウント値に基づいて、メ
モリ画像情報とスキャナ画像情報とをクロック信号のタ
イミングで行われる。
【0022】次に、マルチプレクサ12は、先入先出回
路16にメモリ画像情報とスキャナ画像情報とを書き込
む。このとき、マルチプレクサ12は、メモリ画像情
報、スキャナ画像情報のいずれか一つを選択して出力
し、メモリ画像情報とスキャナ画像情報とが交互に先入
先出回路16に書き込まれるようにする。
【0023】すなわち、先ず、メモリ画像情報の画素m
0 が先入先出回路16に書き込まれ、次いで、スキャナ
画像情報の画素s0 が書き込まれる。さらに画素m1 、
画素s1 とメモリ画像情報の画素とスキャナ画像情報の
画素とが交互に配列され、画素sn が書き込まれると次
のライン、つまり副走査方向に移り、再び主走査方向に
配列された順序で画像情報を交互に書き込んでいく。こ
のとき、実施の形態1では、クロック信号の2倍の周
期、つまりクロック信号2カウントで画像情報を書き込
み、300dpiで読み取られた2つの画像情報を合成
して600dpiの画像を形成している。
【0024】この結果、図3(c)に示したように、3
00dpiで主走査方向に配列されたメモリ画像情報の
画素(白丸で示す)の間にスキャナ画像情報の画素(黒
丸で示す)が配列されるようになり、主走査方向にも6
00dpiの画像の画像情報が先入先出回路16に書き
込まれる。
【0025】先入先出回路16に書き込まれた画像情報
は、プリンタの露光プロセスを制御する図示しない露光
制御部に出力される。露光制御部では、出力された露光
情報に基づく静電潜像を形成する。この静電潜像は、さ
らに現像、転写工程を経た後に画像として出力される。
【0026】以上のように、実施の形態1は、CCDセ
ンサがより高密度に配列されたCCDラインセンサを用
いることなく、より高い画素密度で画像を読み取り、高
解像度の画像を形成することができる。
【0027】次に、実施の形態1の処理をフローチャー
トにして説明する。図4は、実施の形態1で説明した処
理全体を説明するフローチャート、図5は、図4のう
ち、マルチプレクサ12で行われる画像情報の先入先出
回路16への書き込み処理のサブルーチンである。
【0028】図4の処理では、先ず、スキャン1でオリ
ジナル画像の画像情報を読み込み(S1)、この後画素
密度がCCDラインセンサの規格の2倍の画像である倍
密度画像を作成するように指示されているか否か判断す
る(S2)。この判断の結果、倍密度画像形成の指示が
なされていない場合には(S2:No)、スキャン1で
読み取った画像をそのまま先入先出回路16に書き込ん
で(S9)、書き込まれた画像データを読み出し(S
7)、画像として出力するように処理する(S8)。
【0029】一方、ステップS2の判断で、倍密度画像
作成の指示がなされている場合には(S2:Yes)、
スキャン1で読み取られた画像情報を画像メモリ2に蓄
積し(S3)、アクチュエータ3によってCCDライン
センサを1/2画素分移動する(S4)。そして、移動
したCCDラインセンサを用いてスキャン2を開始(S
5)する。
【0030】続いて、画像情報書き込みサブルーチンに
入る(S6)。画像情報書き込みサブルーチンでは、図
5のように、先ず、画像メモリ2に蓄積してあったメモ
リ画像情報の読み出しを開始し(S11)、これを先入
先出回路16に書き込む(S12)。さらにこの書き込
みからクロック信号を2つカウントされたか判断し(S
13)、カウントされていない場合にはカウントされる
まで待機する(S13:No)。
【0031】そして、カウントされた場合には(S1
3:Yes)、スキャナ画像情報を先入先出回路16に
書き込み(S14)、次にクロック信号が2つカウント
されると(S15:Yes)、メモリ画像情報、スキャ
ナ画像情報の書き込みがすべて終了したか否か判断する
(S16)。この判断の結果、画像の書き込みが終了し
ていなければ(S16:No)、再びメモリ画像情報を
書き込むようにして(S12)、以降、書き込みが終了
するまで、クロックカウントが2つカウントされるたび
にメモリ画像情報、スキャナ画像情報の選択を切り替え
る(S12)〜(S16)。
【0032】一方、ステップS16の判断で、すべての
画像情報の書き込みが終了していれば(S16:Ye
s)、メインルーチンにリターンする。そして、先入先
出回路16に書き込まれたすべての画像情報を読み出し
て(S7)、画像として出力した後に(S8)すべての
処理を終了する。
【0033】なお、本発明は、以上述べた実施の形態1
に限定されるものではなく、例えば、さらに画素密度が
高い画像を形成する場合には、CCDラインセンサの位
置を変更しながらさらに多い回数オリジナル画像を走査
し、読み取られた画像情報を合成するようにすることも
できる。
【0034】また、実施の形態1では、本発明をモノク
ロプリンタとして構成したが、実施の形態1の読取部に
1パッケージ内にR、G、BのCCDラインセンサが配
列される構成を用いれば、本発明をカラープリンタとし
て構成することも可能であることはもちろんである。
【0035】≪実施の形態2≫次に、本発明の実施の形
態2を説明する。実施の形態2は、オリジナル画像を走
査するスキャン1によって得られる第1画像情報と、ス
キャン1によって読み取られたオリジナル画像を90度
回転させて走査するスキャン2によって得られる第2画
像情報とを合成し、さらに第1画像情報、第2画像情報
中で欠落した画素を補間して画像を形成するものであ
る。
【0036】図6は、実施の形態2のプリンタのうち、
実施の形態2に係る要部を説明するブロック図である。
なお、図示した構成のうち、図1、図2で説明したもの
と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省
くものとする。
【0037】実施の形態2のプリンタは、CCDライン
センサを用いてオリジナル画像を読み取る読取部50
と、画像メモリ30と、画像生成部100とを有してい
る。画像メモリ30、画像生成部100は、実施の形態
1で説明した画像メモリ2、画像生成部10とほぼ同様
に構成されたものである。ただし、画像メモリ30、画
像生成部100には、読取部50が読み取った画素のア
ドレスを指定するXアドレスカウンタ22と、Yアドレ
スカウンタ24とが接続されている。さらに、読取部5
0は、アクチュエータ3を備えておらず、CCDライン
センサを移動させることができない点が、読取部1と異
なっている。
【0038】画像生成部100は、補間回路26と、選
択器28と、先入先出回路16を有している。このう
ち、補間回路26は、一般的な補間によって階調値を決
定し、画素を補間する回路である。また、選択器28
は、画像メモリ30にいったん蓄積されたメモリ画像情
報、読取部50から直接出力したスキャナ画像情報、さ
らには補間回路26で補間された画素のうちのいずれか
一つを先入先出回路16に書き込むように選択すると共
に、この選択を切り替える回路である。
【0039】次に、以上述べた構成の動作について説明
する。図7、図8は、実施の形態2の構成で処理される
画像情報を説明するための図であって、図7(a)は、
読取部50で読み取られ、画像メモリ30に記憶される
メモリ画像情報である。また、(b)は、読取部50で
読み取られて直接出力されるスキャナ画像であって、
(a)で示した画像情報の読取時に対してオリジナル画
像を90度回転して読み取られた画像の画像情報であ
る。このような図7(a)と(b)とは、互いに90度
回転した、つまり、主走査方向と副走査方向とを入れ替
えた状態でCCDラインセンサによって読み取られたこ
とになる。
【0040】また、図8は、図7の(a)と(b)とを
合成して最終的に作成される画像情報を表している。こ
こで、図7、図8中、矢線Aは主走査方向を、矢線Bは
副走査方向を表すものとする。なお、実施の形態2で
も、読取部50の解像度は、主走査方向にはCCDライ
ンセンサで固定された300dpiであり、2倍の画素
密度の画像を形成する場合、副走査方向には600dp
iになるように走査速度を調整する。
【0041】実施の形態2は、このように、主走査方向
と副走査方向とを入れ替えて読み取った2つの画像情報
を合成することにより、主走査方向にも2倍の画素密度
を持つ画像を形成するものである。
【0042】先ず、読取部50は、スキャン1を行いな
がら、図7(a)のように主走査方向にm0 からm7 ま
での8個の画素列が配列される画像情報を画像信号とし
て出力する。このとき、画素の読取は600dpiに対
応するクロック信号の周期で行われ、1つの画素が読み
取られるたびにXアドレスカウンタ22をカウントし、
副走査方向に読み取りのラインを更新するときにYアド
レスカウンタ24を増加させる。そして、Xアドレスカ
ウンタ22、Yアドレスカウンタ24のカウント値を画
像メモリ30のアドレス線に接続してメモリセルを選択
し、画像データを書き込んでいる。
【0043】スキャン1が終了すると、スキャン2が開
始される。このとき、オリジナル画像は、ユーザの操作
などによって90度回転され、先のスキャン1の設定と
は主走査方向と副走査方向とが入れ替わるようにセット
される。スキャン2では、図7(b)のような、主走査
方向にs0からs2までの3個の画素列が配列される画
像情報が、順次選択器28にスキャナ画像情報として入
力する。このとき、オリジナル画像の回転に対応し、Y
アドレスカウンタ24は、1つの画素の情報がクロック
信号で読み取られるたびにカウントを増加し、Xアドレ
スカウンタ22は、副走査方向に読み取りのラインを更
新するときにカウントを増加する。
【0044】このように、回転させて読み取ったオリジ
ナル画像の画素に対してそのアドレスを主走査方向と副
走査方向とで入れ替えることにより、スキャン2で読み
取られた画像情報とスキャン1で読み取られた画像情報
とでアドレスが一致する。このため、スキャン1では副
走査方向に600dpiの解像度でオリジナル画像を読
み取った画像情報と、スキャン2では、スキャン1と同
様にセットされたオリジナル画像を主走査方向に600
dpiの解像度で読み取った画像情報とが得られたこと
になる。
【0045】スキャン2の開始と共に、画像メモリ30
からメモリ画像情報が読み出され、スキャナ画像情報と
共に選択器28に入力する。さらに、実施の形態2で
は、メモリ画像およびスキャナ画像が補間回路26に入
力する。補間回路26では、指定された注目画素の周辺
にある周辺画素の階調値をメモリ画像およびスキャナ画
像から検出し、検出値(実データ)に基づいて注目画素
を補間する。補間された画素に関する補間画素情報は、
選択器28に出力される。
【0046】選択器28は、先入先出回路16にメモリ
画像情報、スキャナ画像情報、補間画素情報とを書き込
む。このとき、選択器28は、メモリ画像情報、スキャ
ナ画像情報、補間画素情報のいずれか一つを選択して出
力し、書き込むべき画素の位置によって先入先出回路1
6に書き込まれるようにする。
【0047】次に、図8を用い、書き込むべき画素の位
置による情報の選択について説明する。図8中、白丸は
メモリ画像情報を、黒丸はスキャナ画像情報を表してお
り、斜線が描かれた丸は補間画素情報を表している。し
たがって、選択器28は、図中の画素列m0 、m1 、m
2 、m3 、m4 、m5 (以降、0を含む偶数ラインとも
記す)に位置する画素の画素情報を書き込む場合には、
画像メモリ30の出力を先入先出回路16に書き込むよ
う選択する。
【0048】また、このような0を含む偶数ライン同士
の間に配置される画素列ma 、mb、mc 、md 、me
(以降、奇数ラインとも記す)では、画素列s0 、s1
、s2 (以降、0を含む偶数個目画素とも記す)に位
置する画素を書き込む場合、読取部50の出力を先入先
出回路16に書き込むよう選択する。
【0049】そして、さらに、奇数ラインの間に配置さ
れる画素列であって、かつ、0を含む偶数個目画素間に
配置される画素列sa 、sb 、sc (以降、奇数個目画
素とも記す)にあたる位置にある画素を書き込む場合に
は、補間回路26から出力された補間画素情報を先入先
出回路16に書き込むよう選択する。このとき、実施の
形態2で行われる補間は、メモリ画像情報、スキャナ画
像情報の両方に基づいて行われるから、一度の走査で読
み取った画像情報よりもより多くの実データを用いるこ
とになる。したがって、補間で発生するスプライン曲線
が、より実際の階調値に近いものになり、より正確に画
素を補間することができる。
【0050】この結果、図8に示したように、メモリ画
像情報で得られた画素の間にスキャナ画素情報で得られ
た画素が配置され、さらにメモリ画像情報、スキャナ画
像情報で得られない画素を補間することにより、主走査
方向、副走査方向共に600dpiの解像度を持つ画像
を形成することができる。
【0051】先入先出回路16に書き込まれた画像情報
は、プリンタの露光プロセスを制御する図示しない露光
制御部に出力される。露光制御部では、出力された露光
情報に基づく静電潜像を形成する。この静電潜像は、さ
らに現像、転写工程を経た後に画像として出力される。
【0052】以上のように、実施の形態2は、よりCC
Dセンサが高密度に配列されたCCDラインセンサを用
いることなく、より高い画素密度で画像を読み取り、高
解像度の画像を形成することができる。そして、オリジ
ナル画像のセット方向を変更して画像を読み取ることで
このような効果が得られるため、いっそうハードウェア
の変更を抑えることができ、変更に係るコストも削減す
ることができる。
【0053】次に、実施の形態2の処理をフローチャー
トにして説明する。図9は、実施の形態2で説明した処
理全体を説明するフローチャート、図10は、図9のう
ち、選択器28で行われる画像情報の先入先出回路16
への書き込み処理のサブルーチンである。
【0054】図9の処理では、先ず、スキャン1でオリ
ジナル画像の画像情報を読み込み(S21)、この後画
素密度がCCDラインセンサの規格の2倍の画像である
倍密度画像を作成するように指示されているか否か判断
する(S22)。この判断の結果、倍密度画像形成の指
示がなされていない場合には(S22:No)、スキャ
ン1で読み取った画像をそのまま先入先出回路16に書
き込んで(S29)、書き込まれた画像データを読み出
し(S27)、画像として出力するように処理する(S
28)。
【0055】一方、ステップS2の判断で、倍密度画像
作成の指示がなされている場合には(S22:Ye
s)、スキャン1で読み取られた画像情報を画像メモリ
2に蓄積(S23)する。次に、オリジナル画像が形成
された原稿が、先のスキャン1の状態から90゜回転し
たようにセットされたか否か判断し(S24)、セット
されるまで待機する(S24:No)。そして、セット
された場合には(S24:Yes)、この状態のオリジ
ナル画像に対してスキャン2を開始する(S25)。
【0056】続いて、画像情報書き込みサブルーチンに
入る(S26)。画像情報書き込みサブルーチンでは、
図10のように、クロック信号に基づいて、現在、書き
込みタイミングであるか否かを判断し(S31)、書き
込みタイミングに達していない場合には、このタイミン
グが来るまで待機する(S31:No)。そして、書き
込みタイミングが来た場合には(S31:Yes)、書
き込むべき画像情報が偶数ライン(0を含む)であるか
否か判断する(S32)。この判断の結果、偶数ライン
にある画素の画像情報を書き込む場合には(S32:Y
es)、選択器28でメモリ画像情報を選択して先入先
出回路16に書き込む(S36)。
【0057】一方、ステップS32の判断で、書き込む
べき画像情報が、偶数ラインにあるものでない場合に
は、自動的にこれを奇数ラインにあるものと判断し(S
32:No)、さらにこの画素情報が、偶数個目にある
ものか否か判断する(S33)。そして、この判断の結
果、書き込むべき画像情報が偶数個目にある場合には
(S33:Yes)、選択器28でスキャナ画像情報を
選択して先入先出回路16に書き込む(S34)。
【0058】一方、ステップS33の判断で、書き込む
べき画像情報が偶数個目にあるものでない場合には(S
33:No)、選択器28で補間画素情報を選択して先
入先出回路16に書き込み、欠落している画像情報を補
間する(S37)。そして、メモリ画像情報、スキャナ
画像情報の書き込みがすべて終了したか否か判断する
(S35)。この判断の結果、画像の書き込みが終了し
ていなければ(S35:No)、再び書き込みタイミン
グが来たか否かを判断し(S31)、以降、書き込みが
終了するまで、書き込みタイミングが来るたびに書き込
むべき画像情報の画素位置を判断して書き込みを繰り返
す(S31)〜(S35)。
【0059】一方、ステップS35の判断で、すべての
画像情報の書き込みが終了していれば(S35:Ye
s)、メインルーチンにリターンする。そして、先入先
出回路16に書き込まれたすべての画像情報を読み出し
て(S27)、画像として出力した後に(S28)すべ
ての処理を終了する。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、一方向に配列さ
れた画像読取素子の密度で決定する配列方向の解像度
を、画像読取手段を複数回走査して得られた画像情報を
合成して画像を形成することにより、ハードウェアを変
更することなく、画像読取素子の配列方向も形成される
画像の解像度をさらに高めることができる。
【0061】請求項2記載の発明は、画像読取素子位置
設定手段によって画像読取素子の位置がそれぞれ異なる
ように設定すると共に、異なる位置に設定された前記画
像読取素子によって読み取られた画像の画像情報を合成
することにより、設定された位置で読み取った画像情報
同士を合成できる。したがって、合成される画像情報の
読取位置を調整すれば、任意の解像度を得ることができ
る。また、画像読取素子位置設定手段は比較的簡易な構
成で実現できることから、本発明は、ハードウェアの変
更を最小限に抑えながら、上記した効果を得ることがで
きる。
【0062】請求項3記載の発明は、第1の走査によっ
て得られる第1画像情報と、第1の走査によって読み取
られた前記読取画像を90度回転させて走査する第2の
走査によって得られる第2画像情報とを合成することに
より、ハードウェアに係る変更をさらに抑えながら、よ
り高解像度の画像を得ることができる。また、第1画像
情報、第2画像情報中で欠落した画素を補間して画像を
形成することにより、より完全な画像を形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の要部を説明するブロッ
ク図である。
【図2】図1中の画像生成部の構成をより詳細に説明す
るための図である。
【図3】(a)ないし(c)は、図1、図2の構成で処
理される画像情報を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態1で説明した処理全体を説
明するフローチャートである。
【図5】図4のうち、画像情報の先入先出回路への書き
込み処理を説明するサブルーチンである。
【図6】本発明の実施の形態2に係る要部を説明するブ
ロック図である。
【図7】(a)、(b)は、本発明の実施の形態2の構
成で処理される画像情報を説明するための図である。
【図8】図7の(a)と(b)とを合成した画像情報を
表す図である。
【図9】本発明の実施の形態2で説明した処理全体を説
明するフローチャートである。
【図10】図9のうち、画像情報の先入先出回路への書
き込み処理を説明するサブルーチンである。
【符号の説明】
1、50 読取部 2、30 画像メモリ 3 アクチュエータ 10、100 画像生成部 12 マルチプレクサ(MUX) 14 カウンタ 16 先入先出回路(FIFO) 22 Xアドレスカウンタ 24 Yアドレスカウンタ 26 補間回路 28 選択器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に配列された画像読取素子を、前
    記画像読取素子の配列方向と直行する方向に走査して画
    像を読み取り、読み取られた画像の情報である画像情報
    として出力する画像読取手段と、 前記画像読取手段を複数回走査し、複数回の走査で得ら
    れた画像情報を合成して画像を形成する画像形成手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像読取素子を画像読取素子の配列
    方向に移動して複数の位置に設定し得る画像読取素子位
    置設定手段をさらに有し、 前記画像読取素子位置設定手段は、前記複数回の走査に
    おいて前記画像読取素子の位置がそれぞれ異なるように
    設定すると共に、前記画像形成手段は、異なる位置に設
    定された前記画像読取素子によって読み取られた画像の
    画像情報を合成することを特徴とする請求項1記載の画
    像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成手段は、前記読取手段によ
    って読み取られる読取画像を走査する第1の走査によっ
    て得られる第1画像情報と、第1の走査によって読み取
    られた前記読取画像を90度回転させて走査する第2の
    走査によって得られる第2画像情報とを合成し、さらに
    第1画像情報、第2画像情報中で欠落した画素を補間し
    て画像を形成することを特徴とする請求項1記載の画像
    処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008046436A1 (de) * 2008-09-09 2010-03-11 Martin Langfeld Verfahren und Vorrichtung zur Erhöhung der Auflösung gescannter Bildinformationen mit Hilfe eines Zeilensensors
DE102010008794A1 (de) * 2010-02-22 2011-08-25 Burgmer, Heinrich, 51789 Hochauflösende Bilderstellung, -verarbeitung mittels "Pixelinterner-Raster-Analyse" und extern erzeugter hochauflösender Rasterschrittweite

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DE102008046436A1 (de) * 2008-09-09 2010-03-11 Martin Langfeld Verfahren und Vorrichtung zur Erhöhung der Auflösung gescannter Bildinformationen mit Hilfe eines Zeilensensors
DE102010008794A1 (de) * 2010-02-22 2011-08-25 Burgmer, Heinrich, 51789 Hochauflösende Bilderstellung, -verarbeitung mittels "Pixelinterner-Raster-Analyse" und extern erzeugter hochauflösender Rasterschrittweite

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