JP2000188443A - 半導体量子ドット素子とその製造方法 - Google Patents

半導体量子ドット素子とその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高均一なサイズ分布を持つ半導体量子ドット
構造をつくり、量子ドットの狭い状態密度を反映した高
性能な量子ドットデバイスを実現する。 【解決手段】 GaAs層上に歪み緩和を利用して形成し
たInAsドットをGaAs膜でドットの厚さ以下の厚さま
で埋め込む。このドットを熱エッチングで取り除いて形
成した孔を満たすようにInGaAsを層状成長させる。孔
の深さ以上までInGaAsを層状成長させることによっ
て、表面が平坦となり、孔部に厚さの均一なInGaAs量
子ドットが高密度に形成される。この量子ドットを使っ
て量子ドットデバイスを作製することにより、例えば低
しきい値電流で発振する量子ドットレーザが実現され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザや電
界効果トランジスタなどの半導体デバイスに使用され
る、半導体量子ドット素子とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電荷キャリヤーを3次元的に閉じこめる
量子ドット構造は、その状態密度のエネルギー広がりが
小さい。このエネルギー集中によって、量子ドットを用
いたデバイスは一般的な量子井戸構造のデバイスよりも
優れた特性を有し、例えば、極めて低い電流で発振する
量子ドットレーザなどが実現される。
【0003】この量子ドット構造を製造する方法とし
て、半導体からなる障壁層上にこれとは格子定数の異な
る半導体からなる量子ドットを自己形成的に形成する方
法が知られている(Applied Physics Letters、第
63巻、3203ページ(1993年))。この方法は基板の半導
体と格子定数の異なる半導体の成長が、応力の作用によ
って自然にドット構造になることを利用しており、Str
anski-Krastanow(SK)モード成長と呼ばれている。
この方法で形成される量子ドットは、1回の成長だけで
つくられ、成長前の基板加工や、成長後のドット形状加
工などの工程を必要としない。したがって、工程が簡易
であるばかりでなく、加工損傷などの欠陥が無い良質な
結晶を持つドットが製造できる。また、ドットは基板面
上で1平方センチあたり10の10乗個以上の高密度で形
成でき、また積層も可能であることから、例えばレーザ
の活性層として用いた場合に充分な光利得を得ることが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来量
子ドットを自己形成的にSKモードで形成した場合、基
板面上に多数個できるドットにサイズのばらつきが10
%以上生じていた。一個の量子ドットの状態密度は3次
元閉じ込めによってあるエネルギーに集中するが、サイ
ズばらつきが存在することにより、多数個ある量子ドッ
トのエネルギー分布はおよそ60meVほどの広がりを
持つ。ドットサイズは底面の直径がおよそ30nm、高
さが10nmであり、直径に対して高さの小さい構造を持
つ。このため、量子ドットのエネルギー準位はほぼ量子
ドットの高さによって支配され、高さのばらつきによっ
て量子ドットのエネルギー分布が60meV程度広がる
ことになる。この結果、従来予想されていた量子ドット
のデバイス特性、例えばレーザの低しきい値電流動作な
どを実現するのが困難であった。
【0005】そこで、本発明の目的は、半導体膜に深さ
の均一な孔を多数個形成し、この孔に高さのそろった量
子ドットを形成することによって、エネルギー幅が狭く
鋭いピーク状の状態密度を持つ量子ドットを高密度に備
えた、半導体量子ドット素子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体量子ドッ
ト素子は、第1の半導体からなる半導体膜中に構成され
た第2の半導体からなるドット構造をエッチングするこ
とによって形成した孔と、この孔を埋めるように形成し
た第3の半導体からなる量子ドット構造を備えることを
特徴とする。
【0007】本発明の製造方法は、第1の半導体からな
る半導体結晶上に、第1の半導体と格子定数が異なり、
かつエッチングにより該第1の半導体の結晶の構造と機
能を損なうことなく除去可能な第2の半導体からなるド
ット構造を形成する工程と、半導体結晶上にドット構造
をその頂部が露出する範囲で覆いながら第1の半導体か
らなる半導体膜を形成する工程と、ドット構造をエッチ
ングで取り除いて半導体膜に孔を形成する工程と、孔を
埋め込むように第3の半導体からなる量子ドット構造を
形成する工程を含むことを特徴とする。
【0008】または、前記製造方法において、第2の半
導体からなるドット構造のエッチングを、第2の半導体
が熱脱離する温度で保持することによって行われる熱エ
ッチングによるものすることを特徴とする。
【0009】[作用]結晶成長装置でIII-V族化合物半導
体表面上にそれとは格子定数の異なるIII-V族化合物半
導体を成長するときに、歪み限界の膜厚を越えたところ
で歪みを緩和するために膜が凝集して島状(ドット状)の
結晶ができる。例えば、GaAs基板上にこれよりも格子
定数がおよそ7%大きいInAs半導体結晶を成長するとI
nAsは歪みを緩和させるためにドット形状となる。形成
したドットのサイズは、底面の直径が約30nm、高さ
が約10nmの半球状であり、1平方センチメートル当た
り10の10乗個以上の密度で形成される。このドット上
にGaAs半導体を成長すると、GaAsとInAsが格子不
整合であるために、ドット直上にはGaAsは成長せず
に、ドットの周りでGaAsが成長し、GaAs膜を形成す
る。このGaAs膜は通常の層状成長の場合と同様に原子
層程度の平坦性を有する。このGaAs膜をInAsドット
より高い厚さで成長すると、InAsドット直上にもGaA
sが結晶成長し始めるが、InAsドットよりも低い厚さ、
例えば7nmの厚さまで成長すると、GaAs膜からInAs
ドットが3nmだけ突き出した構造が形成される。
【0010】GaAs結晶とInAs結晶の表面から脱離す
る温度を比較すると、GaAsの約670℃に対してInA
sはそれより100℃ほど低くて約570℃である。した
がって、その中間の温度、例えば600℃で、上記した
GaAs膜にInAsドットが突き出た構造を保持すると、I
nAsのみが脱離(つまり熱エッチング)されて、取り除か
れる。その結果、GaAs膜に直径約30nmで深さが7n
mの孔(ホール)が形成される。その密度は、元々存在し
ていたInAsドットと同じである。
【0011】次に、この孔のあいたGaAs膜上に、In組
成の比較的小さいInGaAsを成長すると、GaAsとの格
子定数差があまり大きくないために、3次元の島状成長
は起きず、層状成長する。この時、孔同士の間隔がIn、
Ga原子の拡散長(数μm)よりも十分小さいので、それ
らの原子は孔内に落ち込み、InGaAs結晶が孔内に優先
的に成長する。このInGaAs結晶を孔の深さである7n
mよりも大きい8nmの厚さまで成長すると、InGaAs
結晶は、すべての孔を埋め込んでさらに1nmだけ、孔上
とGaAs膜上に、平坦にInGaAs膜が形成される。この
上にGaAs結晶を成長すると全面にわたってGaAsでキ
ャップされた構造となる。
【0012】この結果、孔に優先的に成長したInGaAs
結晶はすべて、孔の底からGaAsキャップ層界面まで、
1nmのInGaAs膜も含めて9nm高さを持つ、円柱状の
形状となる。直径は熱エッチングされたInAsドットの
直径に等しく30nm程度である。したがって、この円
柱状のInGaAs結晶は、周りがエネルギーギャップの大
きいGaAsに囲まれて、3次元方向でキャリアーが閉じ
込まれる量子ドット構造になる。このInGaAs量子ドッ
トの高さの均一性はInGaAs結晶の層状成長の平坦性を
反映して、原子層厚の0.3nm以下のばらつき、すなわ
ち膜厚の3%以下のばらつきと、非常に優れている。一
方、直径は熱エッチングされたInAsドットの直径に等
しく、また、均一性もInAsドットのものと同じく10%
のばらつきが存在する。しかしながら、直径方向の大き
さが高さ方向よりも大きく、量子閉じこめ効果が弱いた
め、量子化されたエネルギー準位の大きさには、この直
径方向のばらつきはほとんど影響されない。したがっ
て、多数個形成されたInGaAs量子ドットは、高さ方向
の3%のばらつきを反映して、エネルギー準位の分布は
20meV以下となる。これは、室温以上で量子井戸の
エネルギー広がり幅である約25meV以上に比較し
て、狭い値である。
【0013】このようにして量子ドットのサイズを均一
化すれば、理想的な量子ドットの先鋭化した状態密度を
反映した量子ドットデバイス特性が得られ、例えば超低
しきい値電流で動作する量子ドットレーザが製造でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態について図
面を参照にして詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の代表的な形態の半導体レー
ザの構造断面図である。下側から、n型のGaAs基板
1、n型のAlGaAsクラッド層2、GaAs障壁層3、G
aAs膜4、InGaAs量子ドット5、InGaAs膜6、Ga
As障壁層7、p型のAlGaAsクラッド層8、p型のGa
Asキャップ層9、さらにAlGaAs埋め込み層10、p
電極11、n電極12で構成されている。
【0016】n型のAlGaAsクラッド層2においては、
Alの組成比が好ましくは0.2〜0.4、例えば0.3
であり、厚さは好ましくは1〜4μm、例えば2μm、
またキャリア濃度は好ましくは5×1017〜2×1018c
-3、例えば1×1018cm-3である。
【0017】GaAs障壁層3においては、厚さは好まし
くは15〜50nm、例えば20nmである。
【0018】GaAs膜4においては、厚さは好ましくは
5〜9nm、例えば7nmである。
【0019】InGaAs量子ドット5においては、Inの組
成比が好ましくは0.1〜0.3、例えば0.2であり、厚
さは好ましくは6〜10nm、例えば8nm、また面内直
径は好ましくは20〜50nm、例えば30nmである。
【0020】InGaAs膜6においては、Inの組成比が好
ましくは0.1〜0.3、例えば0.2であり、厚さは好ま
しくは0.5〜2nm、例えば1nmである。
【0021】GaAs障壁層7においては、厚さは好まし
くは15〜50nm、例えば20nmである。
【0022】p型のAlGaAsクラッド層8においては、
Alの組成比が好ましくは0.2〜0.4、例えば0.3
であり、厚さは好ましくは1〜3μm、例えば1.5μ
m、またキャリア濃度は好ましくは1×1017〜1×1018
cm-3、例えば5×1017cm-3である。
【0023】p型のGaAsキャップ層9においては、厚
さは好ましくは0.1〜0.5μm、例えば0.2μm、ま
たキャリア濃度は好ましくは1×1018〜5×1018c
-3、例えば2×1018cm-3である。
【0024】さらにAlGaAs埋め込み層10において
は、Alの組成比はAlGaAsクラッド層2,8のAl組
成比よりも大きく、好ましくは0.3〜0.5、例えば
0.35である。
【0025】p電極11としては、AuもしくはAu合金
であればどんなものでも使用できるが、好ましくはCr-
Auである。
【0026】n電極12としては、AuもしくはAu合金
であればどんなものでも使用できるが、好ましくはTi-
Auである。
【0027】InGaAs量子ドット5の厚さはInGaAs膜
6の厚さを含めて、好ましくは6〜10nm、例えば8n
mとなる。
【0028】InGaAs量子ドット5は1平方センチメー
トル当たりの数で好ましくは5×10 9〜1×1011個、例
えば1010個の密度で面内に存在し、厚さ方向のばらつ
きは好ましくは1〜4%、例えば3%程度である。
【0029】このレーザ構造に電流を流すと、サイズの
均一な量子ドットからなる活性領域において、エネルギ
ーの揃った電子-正孔の結合によって起きる発光によ
り、低電流で発振して高効率な発光特性を有するレーザ
が得られる。
【0030】また、GaAs障壁層3上にGaAs膜4、In
GaAs量子ドット5、InGaAs膜6、GaAs障壁層7を
多数回繰り返して、量子ドットの構造を多層化しても良
い。この場合、多層化した量子ドットの活性領域によっ
て、低電流発振動作に加えて高い光出力特性を持つレー
ザが得られる。
【0031】さらに、GaAs障壁層3とGaAs膜14の
半導体結晶をAlGaAsで置き換えても良い。この場
合、AlGaAsのエネルギーギャップがGaAsよりも大
きいために、高温での量子ドットからのキャリアーの漏
れが低減される。
【0032】図2は、量子ドット構造を有するレーザの
製造工程図である。まず、IV族、たとえばSiをドープ
したn型基板1を分子線エピタキシャル成長装置に導入
する。この基板上に、IV族ドープのn型のAlGaAsクラ
ッド層2、GaAs障壁層を加熱下で成長させる(図2
(a))。この加熱温度は好ましくは550〜630℃、例
えば600℃である。
【0033】この上に図2(b)のようにInAs 13を加
熱下で成長させると、下地のGaAs層との格子不整合が
7%あるために、臨界膜厚(0.6nm)を越えたところで
歪み緩和を起こして図2(c)のようにドット14が形成
される。この加熱温度は好ましくは500〜530℃、
例えば510℃である。
【0034】その後引き続いて図2(d)のようにGaAs
4を同一温度で成長すると、InAsとは格子不整合であ
るため、InAsドット直上には成長せずに、その周りを
満たすように成長する。例えば、GaAs膜4の成長膜厚
を7nmとすると、GaAs膜からInAsドット14が3n
mだけ突き出た構造となる。ここで、GaAs膜は層状成
長するため、その厚さは、原子層レベルで平坦である。
【0035】次に、基板を好ましくは570〜630
℃、例えば600℃まで昇温して3分間保持する。Ga
Asの熱脱離温度は670℃、InAsの熱脱離温度は57
0℃であるため、この加熱温度では、InAsだけが熱脱
離する。このため、GaAs膜4中のInAsドットがあっ
たところに孔があく。孔の直径は好ましくは20〜50
nm、例えば30nm、深さは好ましくは5〜9nm、例
えば7nmである。
【0036】孔16があいたGaAs膜4上にInGaAsを
好ましくは500〜530℃、例えば510℃で成長す
る(図2(f))。
【0037】InGaAsはGaAsとの格子不整合があり、
例えばIn組成0.2の場合1%程度であり、この場合10n
m程度までは、歪み緩和を起こさずに層状に成長する。
また、孔の間隔が100nm以下で、InやGaの拡散距離
(数μm)よりも十分小さいので、In、Gaは孔に落ち込
み、孔の底から優先的にInGaAsが成長する。
【0038】InGaAsの成長を続けると、高密度に存在
するドットでの成長速度にばらつきが生じるが、一つの
孔がInGaAsで埋め込まれると、GaAs膜上を拡散する
原子が、埋め込みの終わっていない孔の方へ流れ込む。
そして、すべての孔がInGaAsで埋まったのちに、孔上
とGaAs膜上で平坦になるようにInGaAs膜6が成長す
る。
【0039】そこで、孔が埋め込まれた後にInGaAsを
1nmだけ成長して、InGaAsの成長を止める。この結
果、孔部には、孔の深さ(例えば7nm)とさらにInGaA
s膜の厚さの1nmを加えた厚さ(例えば8nm)をもつ、円
柱状のInGaAs量子ドット構造が形成される。このドッ
トの厚さ(例えば8nm)は、孔の底、及びInGaAs膜の
表面が原子レベルで平坦であるため、そのばらつきは3
%程度に押さえられる。
【0040】一方、量子ドットの直径は孔の直径(例え
ば30nm)であり、そのばらつきは10%程度存在する
が、量子ドットのエネルギー準位はサイズの小さい厚さ
方向の閉じ込めでほぼ決まる。したがって、量子化され
たエネルギー準位のばらつきは20meV以下であり、
室温での量子井戸のエネルギー広がりである25meV
に比べて、小さい。
【0041】続いて、InGaAs膜6上にGaAs障壁層7
を成長する。さらにBeドープのp型のAlGaAsクラッ
ド層8、p型のGaAsキャップ層9を成長する。この成
長基板を成長装置より取り出し、ストライプメサ加工
と、埋め込み層10の形成、電極11、12の形成を行
う(図2(h))。
【0042】以上の工程によって量子ドットレーザが製
造される。このレーザに電流を流すと、サイズの揃った
ドットからの光利得は、エネルギー線幅が狭く、強度の
非常に大きいものとなる。したがって、低電流で発振
し、効率も高いレーザが得られる。
【0043】また、前記方法では孔16を形成するため
にInAsドット14を用いたが、この代わりにInPドッ
トを使っても良い。InPはGaAsと格子定数差が約4%
あるために、GaAs上でInAsと同じようにドット形成
する。また、InPの熱脱離温度はGaAsのそれよりも低
いため、InPだけを熱エッチングによって取り除くこと
が可能である。したがって、InAsドットを用いた場合
と同様に、GaAs膜に孔を形成することが可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、均一な深さの孔をもつ
結晶膜を使って高均一な厚さ分布を持つ量子ドットをつ
くる。これによって、量子化準位のエネルギーの揃った
量子ドットが高密度で得られ、例えばこれらを活性層に
した高性能な半導体レーザが実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体レーザの構造断面図である。
【図2】本発明の製造工程を説明する図である。
【符号の説明】
1 n型GaAs基板 2 n型Al0.3Ga0.7Asクラッド層 3 GaAs障壁層 4 GaAs膜 5 InGaAs量子ドット 6 InGaAs膜 7 GaAs障壁層 8 p型Al0.3Ga0.7Asクラッド層 9 p型GaAsキャップ層 10 Al0.35Ga0.65As埋め込み層 11 p型電極 12 n型電極 13 InAs 14 InAsドット 15 SiO2絶縁膜 16 孔

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の半導体からなる半導体膜中に構成
    された第2の半導体からなるドット構造をエッチングす
    ることによって形成した孔と、この孔を埋めるように形
    成した第3の半導体からなる量子ドット構造を備えるこ
    とを特徴とする、半導体量子ドット素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の第1、第2、第3の半導
    体がIII-V族化合物半導体である、半導体量子ドット素
    子。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の第1の半導体がAlxGa
    1-xAs(0≦x≦1)であり、第2の半導体がInAs、第3
    の半導体がInyGa1-yAs(0<y<1)である、半導体量子
    ドット素子。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の第2の半導体がInPであ
    る、半導体量子ドット素子。
  5. 【請求項5】 前記量子ドット構造が多層化された、請
    求項1ないし4のいずれかに記載の半導体量子ドット素
    子。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の第1の半導体からなる半
    導体結晶上に、第1の半導体と格子定数が異なり、かつ
    エッチングにより該第1の半導体の結晶の構造と機能を
    損なうことなく除去可能な第2の半導体からなるドット
    構造を形成する工程と、半導体結晶上にドット構造をそ
    の頂部が露出する範囲で覆いながら第1の半導体からな
    る半導体膜を形成する工程と、ドット構造をエッチング
    で取り除いて半導体膜に孔を形成する工程と、孔を埋め
    込むように第3の半導体からなる量子ドット構造を形成
    する工程を含むことを特徴とする、半導体量子ドット素
    子の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の第2の半導体からなるド
    ット構造のエッチングを、第2の半導体が熱脱離する温
    度で保持することによって行われる熱エッチングによる
    ものとする、半導体量子ドット素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の第1、第2、第3の半導
    体がIII-V族化合物半導体である、半導体量子ドット素
    子の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の第1の半導体がAlxGa
    1-xAs(0≦x≦1)であり、第2の半導体がInAs、第3
    の半導体がInyGa1-yAs(0<y<1)である、半導体量子
    ドット素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の第2の半導体がInPで
    ある、半導体量子ドット素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項6に記載の前記各工程の組み合
    わせを複数回繰り返すことで前記量子ドット構造を多層
    化する、請求項6ないし10のいずれかに記載の半導体
    量子ドット素子の製造方法。
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