JP2000187021A - 四極子質量分析計 - Google Patents

四極子質量分析計

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JP2000187021A
JP2000187021A JP10365927A JP36592798A JP2000187021A JP 2000187021 A JP2000187021 A JP 2000187021A JP 10365927 A JP10365927 A JP 10365927A JP 36592798 A JP36592798 A JP 36592798A JP 2000187021 A JP2000187021 A JP 2000187021A
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quadrupole
power supply
mass
sweep
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JP10365927A
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Tetsuya Abe
哲也 阿部
Seiji Hiroki
成治 廣木
Nobuhiko Tsuchiya
暢彦 土屋
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TOKYO SYSTEM KAIHATSU KK
Japan Atomic Energy Agency
Original Assignee
TOKYO SYSTEM KAIHATSU KK
Japan Atomic Energy Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近接した質量を有する複数の物質の分析で質
量ピーク強度の変動が小さく且つ感度の高い四極子質量
分析計を提供する。 【解決手段】 一定電圧発生器32は鋸歯状波基準電圧
のオフセット部分を発生する。アナログ電圧発生部10
は鋸歯状波基準電圧のランプ波部分より大きいランプ波
電圧を発生し、掃引信号制御減衰器30はそれをランプ
波部分になるよう減衰させる。加算器及び緩衝増幅器3
4は、オフセット部分とランプ波部分とを加え、鋸歯状
波基準電圧を生成する。ΔU信号発生器50及びΔU信
号制御減衰器52は+U電圧と−U電圧の比率を変え、
可変減衰器70a、70bは+E電圧と−E電圧の比率
を変えるよう働く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四極子質量分析計
に関する。特に、本発明は、例えば、極めて近い原子質
量単位を有するヘリウムと重水素の質量を個々に正確に
分析できるような高分解能の四極子質量分析計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3は四極子質量分析計の四極子電極部
分を示し、この四極子電極部分に質量m、電荷eのイオ
ンが入射されると、次式のような運動方程式が成立す
る。但し、r0は四極子電極内半径、Uは直流電圧、E
は高周波電圧、ωは角周波数をそれぞれ表す。
【0003】
【数1】 (3)式からイオンはZ方向には等速運動する。そこ
で、
【数2】 とすると、X及びY方向に、
【数3】 が成立する。(7)と(8)式はいわゆるマシュー関数
と呼ばれており、aとqの組み合わせでX及びY方向の
イオンの振幅が時間とともに有限の値をとる場合(安定
解)と、無限の値をとる場合(不安定解)に区別され
る。その安定解を図示したものが図4に示すマシュー線
図である。なお、図4は原点付近の拡大図である。
【0004】図5は、従来の四極子質量分析計の制御電
源部分のブロック回路を示したものである。図5におい
て、四極子質量分析計の四極子電極100に必要な電圧
を与える制御電源102は、基準電圧発生部104と高
周波電源部106を含む。基準電圧発生部104は、基
準電圧をディジタル値で発生するディジタル電圧発生器
110、その発生されたディジタル電圧をアナログ電圧
に変換するD/Aコンバータ112、及び所望の基準電
圧を発生するためのコントロール部114を含む。コン
トロール部114は、掃引時間、掃引開始質量、掃引停
止質量のそれぞれを設定する各設定器116〜118を
有する。高周波電源部106は、基準電圧発生部104
から与えられる基準電圧を供給ケーブル120を介して
受け取る緩衝増幅器130、基準電圧に基づいて四極子
電極100に与えられる±E高周波電圧を生成するため
の水晶発振器138、平衡変調器140及び励振・電力
増幅器142、所望の±E高周波電圧を得るためのフィ
ードバック制御系を構成する同調検波器136及び比較
器132、同調検波器136からの検波信号を増幅して
四極子電極100に与えられる±U直流電圧を生成する
直流電圧増幅器134を含む。ディジタル電圧発生器1
10は、0〜10Vの電圧を16ビットで表したディジ
タル値を格納するROMを含む。
【0005】図6及び図7を参照して、制御電源102
の動作を説明する。ディジタル電圧発生器110は、コ
ントロール部114において設定された掃引時間、掃引
開始質量及び掃引停止質量を表す信号を受け取り、これ
らの信号に基づいて図6の(A)に示されるような0〜
10Vの鋸歯状波電圧に対応する16ビットのディジタ
ル値を順次発生する。D/Aコンバータ112は、順次
発生された16ビットのディジタル値を変換して図6の
(A)のような0〜10Vの鋸歯状波のアナログ電圧を
発生する。フルスケールの場合には、0〜10Vの鋸歯
状波が発生するが、原子質量の或る一定の範囲について
測定する場合には、基準電圧発生部104は、図6及び
図7の(A)に示されるように掃引開始質量及び掃引停
止質量に対応する電圧の範囲で鋸歯状波を発生する。高
周波電源部106の緩衝増幅器130は、基準電圧発生
部104からケーブル120を介して図7の(A)に示
される鋸歯状波基準電圧を受け取る。平衡変調器140
は、水晶発振器138からの高周波電圧を緩衝増幅器1
30からの鋸歯状波基準電圧により変調する。励振・電
力増幅器142は、当該変調された高周波電圧を増幅し
て、図7の(C)に示されるような±E電圧を生成し、
四極子電極100に印加する。なお、同調検波器136
は、励振・電力増幅器142で生成された±E電圧を検
波して検波信号を生成する。比較器132は、緩衝増幅
器130からの鋸歯状波基準電圧と検波信号を比較し
て、±E電圧の包絡が所望の大きさになるよう平衡変調
器140に与えられる鋸歯状波基準電圧の大きさを調整
している。一方、直流電圧増幅器134は、同調検波器
136からの検波信号を増幅して所望の±U電圧(図7
の(B)参照)を生成して、四極子電極100に印加す
る(なお、±U電圧は同調検波器136をスルーで通
る。)。
【0006】なお、四極子電極100は、製造時の組み
立て時に機構的に固定され、組み立て後、例えば測定時
に調整することはできない。また、高周波電源部106
は、四極子電極100と共に測定場所に置く必要があ
り、一方基準電圧発生部104は測定場所に近接して置
くことができない場合があり、ケーブル120は3mか
ら100mと非常に長い場合がある。
【0007】従来の四極子質量分析計は、前述のように
構成されていて、通常の質量分析では測定上問題を生じ
なかった。しかし、これから説明するような、例えばヘ
リウムと重水素のように極めて質量が近接した物質を識
別して測定するには従来の四極子質量分析計は分解能の
上で問題が生じてきた。
【0008】図4のマシュー線図を再び参照すると、当
該マシュー線図において、第2安定領域(図4における
ローマ数字の2で示す領域)内の点(q,a)=(3.
234,3.164)に相当する四極子電極への印加電
圧条件は、(4)と(5)式から、
【数4】 と表される。ここで、Mはイオンの原子質量単位(am
u)、Zは電荷数、fは周波数、r0は電極内半径であ
る。
【0009】ところで、核融合炉において燃料ガスであ
る重水素と三重水素、及びその燃焼後の廃ガスとなるヘ
リウムのガス濃度を計測することは極めて重要である。
ヘリウムと重水素の質量はそれぞれ、4.0026am
uと4.0282amuであり、これを図4に示すマシ
ュー線図の第2安定領域の条件を用いた四極子質量分析
計で分析するには、電圧変動のできるだけ小さい制御電
圧が必要である。
【0010】ここで、ヘリウムと重水素の分析のため
に、3.9900amuから4.0550amuの質量
範囲を分析する例について説明する。f=6MHz、r
0=4mmとした場合、図5に示す励振・電力増幅器1
42や同調検波器136の性能から分析可能な質量は第
2安定領域の条件で0amuから6.5amuとなる。
これが図5の基準電圧発生部104から発生される0V
から10Vの鋸歯状波電圧に対応する。即ち、 1.538 V/amu (11) なる関係が成立する。掃引開始質量設定を3.9900
amuとすると、図5の掃引開始質量設定器117で設
定される電圧は(11)式から6.1385Vとなる。
また、掃引停止質量を4.0550amuとすると、掃
引停止質量設定器118で設定される電圧は(11)式
から6.2185Vとなる。原子質量単位と対応する基
準電圧との関係は、図6の(A)及び(B)のように示
すことができる。
【0011】重水素とヘリウムを測定するため、前述の
ように掃引開始質量を3.9900amuに、そして掃
引停止質量を4.0550amuとすると、図7の
(A)に示されるように、6.1385Vから6.23
85Vまでの鋸歯状波基準電圧が基準電圧発生部104
から出力される。
【0012】3.9900amuの掃引開始質量及び
4.0550amuの掃引停止質量に対応して、U電圧
は(9)式から372.0Vから378.1Vまで変化
し、E電圧は(10)式から760.7Vから773.
1Vまで変化することになり、±U電圧及び±E電圧は
それぞれ図7の(B)及び(C)に示されるような波形
となる。なお、±E電圧は+側と−側とでは180°位
相が異なる。
【0013】これらの±U電圧及び±E電圧が基準電圧
発生部104から出力される基準電圧6.1385Vか
ら6.2385Vまでの掃引電圧に同期して四極子電極
100に印加され、図7の(D)に示されるようにヘリ
ウム(4He+)と重水素(D2 +)の分離した質量ピーク
が原理的には得られる。しかしながら、前述したよう
に、従来の四極子質量分析計では、0Vから10Vの鋸
歯状波基準電圧を発生する基準電圧発生部104にD/
Aコンバータ112が用いられており、このようなD/
Aコンバータ112では出力の基準電圧に250ppm
程度のドリフトが生じることを避けることができない。
従って、このドリフト成分もU電圧として372.0V
/6.1385V=60.6倍、E電圧として760.
7V/6.1385V=123.9倍に拡大され、この
U電圧やE電圧のドリフト電圧も四極子電極100に印
加されるためピーク強度のふらつきの大きな原因とされ
ていた。その結果、図7の(D)に示される4He+とD
2 +の質量ピークにおいて、4He+ピーク強度の変動は実
験では1時間あたり10%あった。従って、必要な精度
4He+とD2 +の質量ピークを測定することは困難であ
った。
【0014】また、0Vから10Vの鋸歯状波基準電圧
を発生するため、前述のとおり、ディジタル電圧発生器
110として16ビット=32768段のものを用いた
場合、掃引開始電圧6.1385Vと掃引停止電圧6.
2385Vとの差電圧ΔV=0.1Vは327.7段の
階段になっていることになり(図7の(A)において参
照番号200で示す電圧間隔が327.7段の階段とな
る。)、ここに58.5個のピークが出てくる(図7の
(D)において参照番号202で示す原子質量単位の間
隔内に58.5個のピークが現れる。)ので、1ピーク
を5.7点(=327.7/58.5)で表現する、即
ち、1ピークには5.7個の階段状の制御信号になり、
1ピークあたりの階段の段数が少ないため放物線状のイ
オン電流を再現することに無理があった。つまり、極め
て近接している4He+とD2 +の質量ピークを明確に切り
分けて検出することができなかった。
【0015】更に、第2安定領域の電圧条件では図4に
示される第1安定領域(図4においてローマ数字の1で
示される領域)の場合より高分解能化が可能とされてい
るが、安定軌道のイオンの最大振幅が第1安定領域の場
合より大きくなるため、四極子電極内を通過できるイオ
ンの数が減って感度が低下してしまうので、この感度を
高める必要がある。
【0016】なお、四極子質量分析計を実際に組み立て
た場合、4つの四極子電極の配置の物理的不平衡や、制
御電源における信号系のリターン経路の引き回し等に起
因して質量ピークの検出感度が大きく低下したり、放射
状の質量ピークの形状に著しい不平衡を生じ、正しい質
量分析が容易ではなかった。
【0017】また、基準電圧発生部104から基準電圧
を高周波電源部106に供給するケーブル120が3〜
100mと長くなることが多く、この間でノイズが侵入
し、正確な測定が困難であった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、近接
した質量を有する複数の物質の分析で質量ピーク強度の
変動が小さく且つ感度の高い四極子質量分析計を提供す
ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の四極子質量分析計は、四極子電極と当該四
極子電極に印加される電圧を生成及び制御する制御電源
とを備え、前記制御電源は、前記四極子電極に印加され
る直流及び交流電圧の基礎となる鋸歯状波電圧を発生す
る鋸歯状波電圧発生器と、前記鋸歯状波電圧発生器によ
り発生された鋸歯状波電圧を減衰させる減衰手段とを備
え、前記制御電源は、当該減衰された鋸歯状波電圧に基
づいて前記四極子電極に印加される直流及び交流電圧を
生成することを特徴とする。
【0020】また、上記課題を解決するため、本発明の
四極子質量分析計は、四極子電極と当該四極子電極に印
加される電圧を生成及び制御する制御電源とを備え、前
記制御電源は、前記四極子電極に印加される+側直流電
圧と−側直流電圧との比を変える手段を備えることを特
徴とする。
【0021】更に、上記課題を解決するため、本発明の
四極子質量分析計は、四極子電極と当該四極子電極に印
加される電圧を生成及び制御する制御電源とを備え、前
記制御電源は、前記四極子電極に印加される+側高周波
電圧と−側高周波電圧との比を変える手段を備えること
を特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態について説明する。
【0023】図1は、本発明の好適な一実施形態による
四極子質量分析計の制御電源のブロック回路を示す。な
お、図1において図5と同一の参照番号を付された構成
要素は図5に示される構成要素と同一又は類似の構成要
素を示し、その説明は繰り返さない。
【0024】図1において、制御電源1は、アナログ基
準電圧を発生する等の機能を有するアナログ電圧発生部
10、及び所望の±U電圧及び±E電圧を四極子電極1
00に印加する高周波電源部12を含む。アナログ電圧
発生部10は、ディジタル電圧発生器110、D/Aコ
ンバータ112及びコントロール部20を有する。コン
トロール部20は、掃引時間、掃引開始質量、掃引停止
質量のそれぞれを設定する各設定器22〜24、及びΔ
U信号の発生を指示するΔU信号発生指示器25を有す
る。なお、掃引開始質量設定器23は、スイッチ26を
含み、該スイッチ26を介して一定電圧発生器32とデ
ィジタル電圧発生器110に選択的に接続される。
【0025】高周波電源部12は、アナログ電圧発生部
10から与えられるアナログ電圧を供給ケーブル120
を介して受け取り或る減衰度で減衰させる掃引信号制御
減衰器30、一定電圧を発生する一定電圧発生器32、
掃引信号制御減衰器30で減衰されたアナログ電圧と一
定電圧発生器32で発生された一定電圧を加算する加算
器及び緩衝増幅器34を含む。なお、アナログ電圧発生
部10、掃引信号制御減衰器30、一定電圧発生器32
及び加算器及び緩衝増幅器34は、図5に示される従来
の四極子質量分析計の制御電源の基準電圧発生部104
に対応する鋸歯状波基準電圧発生部16を構成する。な
お、掃引信号制御減衰器30には、アナログ電圧発生部
10からの鋸歯状波アナログ電圧を当該掃引信号制御減
衰器30を経ないで加算器及び緩衝増幅器34に与える
ことができるようスイッチ36が設けられている。
【0026】高周波電源部12はまた、四極子電極10
0の+側に印加する+側電圧印加系40、その−側に印
加する−側電圧印加系42、周波数が6MHzの高周波
電圧を発生する水晶発振器138、及び±U電圧の比率
を変えるためのΔU信号発生器50及びΔU信号制御減
衰器52を含む。+側電圧印加系40は、加算器及び緩
衝増幅器34からの鋸歯状波基準電圧を増幅して四極子
電極100に印加される+U電圧を生成する直流増幅器
60a、上記鋸歯状波基準電圧に基づいて水晶発振器1
38からの高周波電圧を変調・増幅して所望の+E電圧
を生成するための平衡変調器62a、比較器64a、励
振・電力増幅器66a、同調検波器68a及び可変減衰
器70a、及び+U電圧と+E電圧を加算する加算器7
2aを含む。−側電圧印加系42は、+側電圧印加系4
0と構成が同一であるので、−側電圧印加系42に含ま
れる対応構成要素には参照番号の数字の後にbを付して
示す。なお、可変減衰器70a及び70bは±E電圧の
比率を調整するためのものである。また、ΔU信号制御
減衰器52には、ΔU信号を+側電圧印加系40の直流
増幅器60aと−側電圧印加系42の直流増幅器60b
の一方に選択的に与えるためのスイッチ54が設けられ
ている。
【0027】上記のように構成された制御電源1の動作
について、従来の技術の事例と同様に、ヘリウムと重水
素の分析のために3.9900amuから4.0550
amuの質量範囲を分析する例で図2を参照して説明す
る。掃引開始質量として3.9900amuが掃引開始
質量設定器23に設定され、掃引停止質量として4.0
550amuが掃引停止質量設定器24に設定される。
スイッチ類は、図1に示されるような位置に置かれ、即
ちスイッチ26は掃引開始質量設定器23を一定電圧発
生器32に接続する位置に設定され、スイッチ36はD
/Aコンバータ112を掃引信号制御減衰器30に接続
する位置に設定され、スイッチ54はΔU信号制御減衰
器52を+側電圧印加系40の直流増幅器60aに接続
する位置に設定されているとする。掃引信号制御減衰器
30の減衰度はこの事例の場合0.01、即ち入力電圧
を100分の1にして出力するものとする。ディジタル
電圧発生器110は、図5に示される従来の制御電源の
ディジタル電圧発生器110と同様に0〜10Vの電圧
に対応する16ビットのディジタル値を発生する。掃引
開始質量設定器23が一定電圧発生器32に接続されて
いる場合、掃引停止質量設定器24は、掃引開始質量設
定器23で設定された掃引開始質量と自身に設定された
掃引停止質量との差を表す信号をディジタル電圧発生器
110に送る。ディジタル電圧発生器110は、この差
を表す信号に基づいて0Vに対応する16ビットのディ
ジタル値から上記差を表す信号に対応する16ビットの
ディジタル値まで設定された掃引時間の間順次発生す
る。掃引開始質量として3.9900amuが設定さ
れ、掃引停止質量として4.0550amuが設定され
ると、ディジタル電圧発生器110は、フルスケール、
即ち0〜10Vまでに対応する16ビットのディジタル
値を順次発生し、次いで、D/Aコンバータ112は順
次発生するディジタル値をD/A変換して図2の(A)
に示されるような0〜10Vのアナログ鋸歯状波電圧を
発生する。なお、この0〜10Vのアナログ鋸歯状波電
圧には、前述のように250ppm程度のドリフトが含
まれている。0〜10Vのアナログ鋸歯状波電圧は、ケ
ーブル120及びスイッチ36を介して掃引信号制御減
衰器30に与えられ、該掃引信号制御減衰器30により
100分の1に減衰させられ、図2の(B)に示される
ように0〜0.1Vの鋸歯状波電圧となる。ドリフトも
同様に100分の1に減衰させられ、25ppm程度に
低減される。また、3〜100mと長いことが多いケー
ブル120から侵入したノイズも掃引信号制御減衰器3
0により100分の1に低減される。一方、一定電圧発
生器32は、3.9900amuの掃引開始質量を表す
信号を掃引開始質量設定器23からスイッチ26を介し
て受けて、それに対応するオフセット電圧6.1385
Vの一定電圧を発生する(図2の(C)参照)。このオ
フセット電圧に含まれるドリフトは、現状技術では1p
pm程度に押さえることができる。加算器及び緩衝増幅
器34は、掃引信号制御減衰器30からの0〜0.1V
の鋸歯状波電圧と一定電圧発生器32からのオフセット
電圧6.1385Vとを加えて、図2の(C)に示され
るような6.1385V〜6.2385Vの鋸歯状波基
準電圧を生成する。
【0028】+側電圧印加系40の直流増幅器60a
は、加算器及び緩衝増幅器34からの6.1385Vか
ら6.2385Vの鋸歯状波基準電圧を増幅して、3.
9900amuの掃引開始質量から4.0550amu
の掃引停止質量までに対応する+372.0Vから+3
78.1Vまでの+U電圧(図2の(D)における−U
電圧の絶対値を参照)を生成し、加算器72aを介して
四極子電極100に印加する。なお、図2の(D)にお
いては、+U電圧にΔU電圧が加えられているが、これ
については後述する。平衡変調器62aは、水晶発振器
138からの6MHzの高周波電圧を、加算器及び緩衝
増幅器34から比較器64a経て受け取った鋸歯状波基
準電圧により変調する。励振・電力増幅器66aは、該
変調された高周波電圧を増幅して3.9900amuの
掃引開始質量から4.0550amuの掃引停止質量ま
でに対応する+760.7Vから+773.1Vまでの
+E電圧(図2の(E)における−E電圧の絶対値を参
照)を生成し、加算器72aにより+U電圧を加えて四
極子電極100に印加する。なお、図2の(E)におい
ては、+E電圧にΔEが加えられているが、これについ
ては後述する。大きさが正確なE電圧を得るため、フィ
ードバック制御系が設けられており、励振・電力増幅器
66aの出力電圧が同調検波器68aにより検波され、
出力電圧の大きさを表す検波信号が生成され、比較器6
4aに与えられ、比較器64aにおいて鋸歯状波基準電
圧と検波信号が比較され、鋸歯状波基準電圧の大きさが
修正され、平衡変調器62aにおいて該修正された鋸歯
状波基準電圧で高周波電圧が変調される。
【0029】−U電圧及び−E電圧を生成する−側電圧
印加系42の各構成要素の動作も+側電圧印加系40の
ものと全く同じなので、説明を省略する。
【0030】前述のように、鋸歯状波基準電圧に含まれ
るドリフトが26ppm程度に低減されているので、質
量ピークの変動は実験では1時間あたり1%と1/10
の改善が得られた。また、掃引信号制御減衰器30が高
周波電源部12に設けられているので、3〜100mと
長いケーブル120の場合にそこから侵入するノイズも
掃引信号制御減衰器30により従来より100分の1に
低減され、従って、ノイズによる質量ピークの変動を非
常に小さくすることができる。更に、掃引開始電圧6.
1385Vと掃引停止電圧6.2385Vとの差電圧Δ
V=0.1Vが32768段の階段になっており、前述
のようにここに58.5個のピークが出てくるので、1
ピークを約570点(=32768/58.5)で表現
する、即ち、1ピークには570個の階段状の制御信号
になり、1ピークあたりの階段の段数が非常に多い(従
来より100倍多い)ため放物線状のイオン電流を正確
に再現することができ、従って、図2の(F)に示され
るように極めて近接している4He+とD2 +の質量ピーク
を明確に切り分けて検出することができるようになり、
感度が向上した。
【0031】なお、3.9900amuから4.055
0amuの質量範囲とは別の質量範囲を測定できるよう
に、一定電圧発生器32は、種々の掃引開始質量に対応
する種々の一定電圧を発生できる構成を有することが好
ましい。また、掃引信号制御減衰器30も質量ピークの
変動の所要測定限界に応じて種々の減衰度を持たせても
良い。本発明は、鋸歯状波基準電圧のうちの一定電圧
(オフセット電圧)成分を容易にドリフトの小さい一定
電圧を発生することができる一定直流電源で発生し、一
方時間変化するランプ波電圧成分をその大きさより大き
いランプ波電圧をランプ波発生回路で発生させ次いで減
衰器で所望のランプ波電圧成分の大きさまで減衰させ、
上記一定電圧成分に当該ランプ波電圧成分を重畳させる
ことにより鋸歯状波基準電圧を生成するようにするいず
れの構成を含む。また、本発明の一局面においては、上
記減衰器が、ランプ波発生回路が設けられるユニットで
はなく、該ユニットとよく長いケーブルで接続される高
周波電源部側に設けられることにある。
【0032】本発明の別の一局面においては、+U電圧
と−U電圧との比率を変えることにより感度や分解能を
更に高めることができる。次に、このような本発明の別
の一局面の好適な実施形態を図1を参照して説明する。
ΔU信号発生指示器25により、例えば+U電圧と−U
電圧との比率が|+U|/|−U|=1.003となる
よう指示した場合、ΔU信号発生器50は、設定された
掃引開始質量3.9900amuに対応するU電圧の1
10V(正確には、372.0×0.003×100
V)の電圧を発生し、またスイッチ54の位置は、ΔU
信号制御減衰器52が直流増幅器60aに接続される位
置に入れられる。ΔU信号制御減衰器52は、掃引信号
制御減衰器30と同じ構造のものでよく、減衰度も0.
01と同じでよい。ΔU信号発生器50で発生された1
10Vは、ΔU信号制御減衰器52で100分の1に減
衰して、1.1Vとなり、スイッチ54を介して直流増
幅器60aに与えられる。直流増幅器60aでは、+U
=372.0VとΔU=1.1Vが加えられ、373.
1Vとなり、この電圧が四極子電極100に印加される
(図2の(F)の+U電圧を参照)。一方、+U電圧と
−U電圧との比率が|−U|/|+U|=1.003の
方が感度や分解能が高まる場合は、ΔU信号発生器50
で発生されるΔUは同じであるが、スイッチ54がΔU
信号制御減衰器52と直流増幅器60bとを接続する位
置に切り替えられ、従って直流増幅器60bで−(U+
ΔU)として−373.1Vが生成され、四極子電極1
00に印加される。なお、掃引範囲内で比率を一定に保
つためには、掃引停止質量に対応する所望のΔUは原理
的には比例的に増大させる必要があるが、掃引開始質量
に対応するU電圧(=372.0V)と掃引停止質量に
対応するU電圧(=378.1V)との差が6.1Vと
狭い場合は、ΔU電圧として一定の電圧を用いても十分
であるので、本実施形態においては構成の簡便さを優先
して一定電圧を発生するΔU信号発生器50を用いてい
る。本発明の別の一局面によれば、+U電圧と−U電圧
との比率を従来のように1の一定比率に固定せずに、変
えられるようにすることにより、4つの四極子電極の配
置の物理的不平衡や、制御電源における信号系のリター
ン経路の引き回し等に起因した質量ピークの検出感度の
低下を補償して、高めることができる。使用に際して
は、図2の(F)に示される原子質量単位対質量ピーク
強度の表示画面で4He+とD2の分離ピークを見ながら
その感度や分解能が最適となるよう|−U|/|+U|
の比率をΔU信号発生指示器25により調整する。
【0033】本発明の更に別の一局面においては、+E
電圧と−E電圧との比率を変えることにより分解能を更
に高めることができる。次に、このような本発明の更に
別の一局面の好適な実施形態を図1を参照して説明す
る。例えば+E電圧と−E電圧との比率が|+E|/|
−E|=1.004となるようにする場合について説明
する。同調検波器68、可変減衰器70及び比較器64
から成るフィードバック系は、励振・電力増幅器66の
出力のE電圧が所望のE電圧より小さい場合、同調検波
器68の検波信号の大きさも所望のE電圧に対応する検
波信号の大きさより小さくなり、このより小さい検波信
号が比較器64に入力され、そのため比較器64は加算
器及び緩衝増幅器34からの鋸歯状波基準電圧をより大
きくして平衡変調器62に与えて所望のE電圧を得るよ
う動作する。従って、|+E|/|−E|=1.004
となるようにするため、+側電圧印加系40の可変減衰
器70aは減衰度を1.004の逆数の0.996に設
定し、一方、−側電圧印加系42の可変減衰器70bは
スルー即ち減衰度1に設定する。双方の可変減衰器70
a及び70bを上記のように設定することにより、掃引
開始質量が3.9900amuのとき、+側電圧印加系
40の励振・電力増幅器66aの出力に763.7Vが
生成され、一方−側電圧印加系42の励振・電力増幅器
66bの出力は変化なく、−760.7Vのままで、|
+E|/|−E|の比率として1.004が得られる。
掃引停止質量が4.0550amuの場合も、同様にし
て、+側電圧印加系40の励振・電力増幅器66aの出
力に776.1Vが生成され、一方−側電圧印加系42
の励振・電力増幅器66bの出力は−773.1Vのま
まで、|+E|/|−E|の比率として1.004が得
られる。本発明の更に別の一局面によれば、+E電圧と
−E電圧との比率を従来のように1の一定比率に固定せ
ずに、変えられるようにすることにより、4つの四極子
電極の配置の物理的不平衡や、制御電源における信号系
のリターン経路の引き回し等に起因した質量ピークの検
出感度の低下を補償して、高めることができる。使用に
際しては、図2の(F)に示される原子質量単位対質量
ピーク強度の表示画面で4He+とD2の分離ピークを見
ながらその感度や分解能が最適となるよう可変減衰器7
0a、70bの一方あるいは双方の減衰度を変えて|−
E|/|+E|の比率を調整する。なお、可変減衰器7
0a、70bの減衰度をアナログ電圧発生部10のコン
トロール部20側から遠隔で制御するようにしてもよ
い。
【0034】なお、+U電圧と−U電圧との比率及び+
E電圧と−E電圧との比率を変えない、即ち1の比率で
よい場合、あるいは+E電圧と−E電圧との比率が+U
電圧と−U電圧との比率と同じでよい場合には、直流増
幅器60a、60bが、加算器及び緩衝増幅器34から
の鋸歯状波基準電圧を受け取る代わりに、図5に示され
る従来の四極子質量分析計の制御電源と同じように、同
調検波器68a、68bからの検波信号、あるいは可変
減衰器70a、70bを経た検波信号を受け取って増幅
するようにしてもよく、更に直流増幅器60a、60b
の入力側に鋸歯状波基準電圧と検波信号とを用途に応じ
て選択的に受け取ることができるようにするスイッチを
設けてもよい。
【0035】本発明は以上説明したように構成されてい
るので、質量ピークの感度や分解能が従来より高く、且
つそれらの変動率が小さい四極子質量分析計を安価に提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施形態による四極子質量分
析計の制御電源のブロック回路を示す。
【図2】図1に示される制御電源を用いた四極子質量分
析計の動作説明図である。
【図3】従来の四極子質量分析計の四極子電極部を拡大
した斜視図である。
【図4】安定領域を示した拡大マシュー線図である。
【図5】従来の四極子質量分析計の制御電源部分のブロ
ック回路を示す。
【図6】図5に示される制御電源を用いた四極子質量分
析計の動作説明図の一部である。
【図7】図5に示される制御電源を用いた四極子質量分
析計の動作説明図の一部である。
【符号の説明】
1 制御電源 10 アナログ電圧発生部 12 高周波電源部 16 鋸歯状波基準電圧発生部 20 コントロール部 22 掃引時間設定器 23 掃引開始質量設定器 25 ΔU信号発生指示器 24 掃引停止質量設定器 30 掃引信号制御減衰器 32 一定電圧発生器 34 加算器及び緩衝増幅器 40 +側電圧印加系 42 −側電圧印加系 50 ΔU信号発生器 52 ΔU信号制御減衰器 62a、62b 平衡変調器 64a、64b 比較器 66a、66b 励振・電力増幅器 68a、68b 同調検波器 70a、70b 可変減衰器 72a、72b 加算器 100 四極子電極 110 ディジタル電圧発生器 112 D/Aコンバータ 120 ケーブル 138 水晶発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣木 成治 茨城県那珂郡那珂町大字向山801番地の1 日本原子力研究所那珂研究所内 (72)発明者 土屋 暢彦 東京都八王子市北野町507−6 東京シス テム開発株式会社八王子センター内 Fターム(参考) 5C038 HH16 HH26 JJ06 JJ07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四極子電極と当該四極子電極に印加され
    る電圧を生成及び制御する制御電源とを備え、前記制御
    電源は、前記四極子電極に印加される直流及び交流電圧
    の基礎となる鋸歯状波電圧を発生する鋸歯状波電圧発生
    器を含む、四極子質量分析計において、 前記制御電源は、前記鋸歯状波電圧発生器により発生さ
    れた鋸歯状波電圧を減衰させる減衰手段を備え、 前記制御電源は、当該減衰された鋸歯状波電圧に基づい
    て前記四極子電極に印加される直流及び交流電圧を生成
    することを特徴とする四極子質量分析計。
  2. 【請求項2】 前記減衰手段は電圧減衰度を予め任意に
    設定可能であることを特徴とする請求項1記載の四極子
    質量分析計。
  3. 【請求項3】 前記制御電源は更に、前記四極子電極に
    印加される+側直流電圧と−側直流電圧との比を変える
    手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の四
    極子質量分析計。
  4. 【請求項4】 前記制御電源は更に、前記四極子電極に
    印加される+側高周波電圧と−側高周波電圧との比を変
    える手段を備えることを特徴とする請求項1から3のい
    ずれか一項に記載の四極子質量分析計。
  5. 【請求項5】 四極子電極と当該四極子電極に印加され
    る電圧を生成及び制御する制御電源とを備える四極子質
    量分析計において、 前記制御電源は、前記四極子電極に印加される+側直流
    電圧と−側直流電圧との比を変える手段を備えることを
    特徴とする四極子質量分析計。
  6. 【請求項6】 四極子電極と当該四極子電極に印加され
    る電圧を生成及び制御する制御電源とを備える四極子質
    量分析計において、 前記制御電源は、前記四極子電極に印加される+側高周
    波電圧と−側高周波電圧との比を変える手段を備えるこ
    とを特徴とする四極子質量分析計。
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