JP2000186751A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JP2000186751A
JP2000186751A JP10376138A JP37613898A JP2000186751A JP 2000186751 A JP2000186751 A JP 2000186751A JP 10376138 A JP10376138 A JP 10376138A JP 37613898 A JP37613898 A JP 37613898A JP 2000186751 A JP2000186751 A JP 2000186751A
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悟 糟谷
Kazumasa Tsukamoto
一雅 塚本
Masahiro Hayabuchi
正宏 早渕
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/20Transmissions using gears with orbital motion
    • F16H2200/2097Transmissions using gears with orbital motion comprising an orbital gear set member permanently connected to the housing, e.g. a sun wheel permanently connected to the housing

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  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 6速を達成するギヤトレインの縦置式の自動
変速において、減速回転を入力する2つのクラッチのト
ルク容量を確保しつつ、クラッチ係合時の油圧供給のタ
イムラグを少なくする。 【解決手段】 自動変速機は、4つの変速要素S2,S
3,C2(C3),R3を有するプラネタリギヤセット
G、減速プラネタリギヤG1、2つのブレーキB−1,
B−2、3つのクラッチC−1,C−2,C−3を有す
る変速機構を備える。減速プラネタリギヤG1の減速回
転を伝達する大トルク容量の2つのクラッチC−1,C
−3の油圧サーボ30,40を、変速機ケース10の中
間部に設けたサポート部材10Aの前後に隣接配置し、
油圧制御装置からの油路をサポート部材の油路を介して
短い距離で連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に縦置式に搭
載される自動変速機に関し、特に、そのギヤトレインに
おける各変速機構成要素の配置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のドライバビリティの確保のみなら
ず、省エネルギに不可欠な燃費の向上のために、車両用
自動変速機には多段化の要求があり、こうした要求か
ら、変速機構は従来の前進4速のものから5速のものへ
と移行しつつある。こうしたなかで、限られた車両搭載
スペース内で更なる多段化を実現するには、ギヤトレイ
ンの一層の小要素化、機構の簡素化が必要となる。そこ
で、最小限の変速要素からなるプラネタリギヤセットを
用い、それを操作する3つのクラッチと2つのブレーキ
とで、前進6速・後進1速を達成するギヤトレインが特
開平4−219553号公報において提案されている。
この提案に係るギヤトレインは、エンジン出力回転、厳
密にはトルクコンバータのタービン出力回転と、それを
減速した回転とを3つのクラッチを用いて適宜変速機構
の4つの変速要素からなるプラネタリギヤセットへ2つ
の速度の異なる入力として入力させ、2つのブレーキで
2つの変速要素を係止制御することで多段の前進6速を
達成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記提案に係るギヤト
レイン構成は、変速段当たりの変速要素数、必要とする
クラッチ及びブレーキの数において非常に合理的なもの
であるが、実用面での改善すべき問題点を含んでいる。
特に、上記ギヤトレインの特徴として、減速プラネタリ
ギヤからの出力をプラネタリギヤセットに入力するクラ
ッチとして、2つのクラッチを必要とするが、これらの
クラッチは、発進時のストールトルクと減速により増幅
されたトルクを伝達するところから、それなりのトルク
容量の確保を必要とする。そのため、これらのクラッチ
の摩擦部材を可能な限り変速機構の外径側に配置して有
効径を大きくし、油圧サーボのピストンの受圧面積も大
きく採ることでサーボ容量を稼ぐことが望ましい。しか
しながら、このギヤトレインにおいては、一方のクラッ
チは第1速達成時に、また他方のクラッチはリバース時
に係合させなければならないため、上記のようにピスト
ンの受圧面積を大きくすると、それに伴い、サーボシリ
ンダの容積も増加し、シリンダ内に油を充満させてピス
トンをストロークさせ、摩擦部材の係合を開始させるま
での時間が長くなり、発進のためのN→DシフトやN→
Rシフト時の両クラッチの係合にタイムラグが生じるた
め、レスポンスの悪化が懸念される。
【0004】こうしたことから、これら両クラッチの油
圧サーボへの油圧の供給油路は、できる限り短くしなけ
ればならないが、上記提案に係るギヤトレイン構成で
は、プラネタリギヤセットへの入力経路が3つの経路と
なっているため、動力伝達経路と油圧供給路が錯綜しや
すく、これらクラッチの配置を減速プラネタリギヤの配
置との関係で工夫しないと、供給油路が長くなってしま
う。
【0005】そこで、本発明は、減速プラネタリギヤか
らの出力をプラネタリギヤセットに入力する2つのクラ
ッチのトルク容量を確保しつつ、これら2つのクラッチ
の油圧サーボへの供給油路を短くし、クラッチ係合時の
油圧供給のタイムラグを少なくして、係合レスポンスの
悪化を防いだレイアウトの自動変速機を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、変速機ケースに、入力軸と、出力軸と、
少なくとも4つの変速要素を有するプラネタリギヤセッ
トと、減速プラネタリギヤと、少なくとも2つの係止手
段と、3つのクラッチと、油圧制御装置が配置された自
動変速機であって、プラネタリギヤセットは、その第1
の変速要素が第1のクラッチにより減速プラネタリギヤ
を介して入力軸に連結され、第2の変速要素が第3のク
ラッチにより減速プラネタリギヤを介して入力軸に連結
されるとともに、第1の係止手段により変速機ケースに
係止可能とされ、第3の変速要素が第2のクラッチによ
り入力軸に連結されるとともに、第2の係止手段により
変速機ケースに係止可能とされ、第4の変速要素が出力
軸に連結され、前記各クラッチ及び係止手段が、油圧制
御装置によるそれらクラッチ及び係止手段の各油圧サー
ボの油圧の給排により選択的に係合解放されて、後進を
含む複数の変速段を達成するものにおいて、前記第1の
クラッチは、前進第1速度達成時に係合するクラッチと
され、前記第3のクラッチは、後進達成時に係合するク
ラッチとされ、変速機ケースは、その前端壁部から内部
に向かって延在する円筒ボス部を有し、該円筒ボス部の
外周上に減速プラネタリギヤが配置され、該減速プラネ
タリギヤの後方に、変速機ケースに固定してサポート部
材が設けられ、第1のクラッチの油圧サーボは、サポー
ト部材の前方に、第3のクラッチの油圧サーボは、サポ
ート部材の後方に配置され、サポート部材内に油圧制御
装置と連結する油路が形成され、第1及び第3のクラッ
チの油圧サーボは、前記油路を介して油圧制御装置に連
結されたことを特徴とする。
【0007】そして、前記油路配置に関して、前記サポ
ート部材は、変速機ケースに連結された径方向壁部と、
径方向壁部の内周側で軸方向に前後に延びる前側円筒部
と後側円筒部とからなる円筒部を有し、第1のクラッチ
の油圧サーボを内包するドラムは、前側円筒部の外周上
に配置され、第3のクラッチの油圧サーボを内包するド
ラムは、後側円筒部の外周上に配置され、前記油路はサ
ポート部材内を径方向壁部から前側円筒部及び後側円筒
部まで延び、それぞれの円筒部で第1及び第3のクラッ
チの油圧サーボに連結された構成とするのが有効であ
る。
【0008】また、第1の係止手段をバンドブレーキと
する場合において、前記プラネタリギヤの第2の変速要
素と一体回転するドラム部材が設けられ、該ドラム部材
の外周に、バンドブレーキが配置され、ドラム部材は、
バンドブレーキ配置位置の径方向内側のサポート部材の
円筒部外周上に回転自在に支持された構成とするのが有
効である。
【0009】更に、第1の係止手段の配置に関して、前
記第1の係止手段は、第1のブレーキと、該第1のブレ
ーキに並列に連結され、かつ互いに直列に連結されたワ
ンウェイクラッチと第2のブレーキから構成され、第2
のブレーキの油圧サーボは、サポート部材に内包された
構成とするのが有効である。
【0010】更に、第1の係止手段の配置に関して、前
記第2の変速要素を係止する第1の係止手段は、多板ブ
レーキとされ、該ブレーキの油圧サーボは、サポート部
材に内包された構成とするのが有効である。
【0011】
【発明の作用及び効果】上記請求項1記載の構成では、
反力要素を変速機ケースに固定しなければならない減速
プラネタリギヤについては、変速機ケースの前端壁部か
ら延びる円筒ボス部の外周に配置することで、変速機ケ
ースへの直接固定を可能とし、減速プラネタリギヤの後
方のサポート部材の前方及び後方に第1及び第2のクラ
ッチの油圧サーボをそれぞれ配置したので、両油圧サー
ボとサポート部材との間の距離を短くすることができ、
その結果、油圧制御装置からサポート部材を経て第1の
クラッチ及び第3のクラッチのそれぞれの油圧サーボに
つながる油圧の供給油路を短くすることができる。した
がって、N→Dシフト、N→Rシフト時にクラッチ係合
タイムラグが少ない6速度ギヤトレインができる。
【0012】次に、請求項2記載の構成では、第1及び
第3のクラッチの油圧サーボへの油圧供給に関して、サ
ポート部材の円筒部からの直接の油圧供給が可能となる
ため、回転軸を介さない油圧供給により更に油路が短く
なり、クラッチ係合レスポンスがよくなる。
【0013】そして、請求項3記載の構成では、バンド
ブレーキ締結時に、ドラム部材にかかる荷重をバンドブ
レーキ配置位置の径方向内側の、サポート部材の円筒部
外周上で受けることができるので、ドラム部材を支持す
る他のベアリング等に影響を及ぼさない配置とすること
ができる。
【0014】次に、請求項4記載の構成では、1→2変
速時のクラッチ係合ショック軽減のためにワンウェイク
ラッチを用いる場合、ワンウェイクラッチとそれに直列
配置の第2のブレーキが必要になるが、第2のブレーキ
の油圧サーボが、サポート部材を利用して、それに包含
させる形態で配置されているので、第2のブレーキの配
設に伴う油圧サーボシリンダの配設を不要とすることが
でき、それにより部品点数の増加を抑えることができ
る。
【0015】また、請求項5記載の構成では、第2の変
速要素を係止する第1の係止手段を多板構成のブレーキ
とした場合について、油圧サーボをサポート部材に内包
させているので、油圧サーボシリンダを不要とすること
ができ、それにより部品点数の増加を抑えることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明の実施
形態を説明する。図1は本発明を適用した自動変速機の
第1実施形態のギヤトレインをスケルトンで示す。この
自動変速機は、変速機ケース10に、入力軸11と、出
力軸19と、少なくとも4つの変速要素S2,S3,C
2(C3),R3(R2)を有するプラネタリギヤセッ
トGと、減速プラネタリギヤG1と、少なくとも2つの
係止手段B−1,B−3と、3つのクラッチC−1,C
−2,C−3と、図示しない油圧制御装置とが配置され
た構成とされている。
【0017】そして、プラネタリギヤセットGの第1の
変速要素S3が第1のクラッチC−1により減速プラネ
タリギヤG1を介して入力軸11に連結され、第2の変
速要素S2が第3のクラッチC−3により減速プラネタ
リギヤG1を介して入力軸11に連結されるとともに第
1の係止手段B−1(F−1,B−2)により変速機ケ
ース10に係止可能とされ、第3の変速要素C3が第2
のクラッチC−2により入力軸11に連結されるととも
に第2の係止手段B−3(F−2)により変速機ケース
10に係止可能とされ、第4の変速要素R3(R2)が
出力軸19に連結されている。これにより、各クラッチ
及び係止手段が、油圧制御装置によるそれらクラッチ及
び係止手段の各油圧サーボの油圧の給排により選択的に
係合解放されて、後進を含む前進6速の変速段を達成す
る。
【0018】以下、この実施形態のギヤトレインを更に
詳細に説明する。図1を参照して、この自動変速機で
は、その機構の最前部に、図示しないエンジンに連結さ
れるロックアップクラッチ20付のトルクコンバータ2
が配置され、その後部に前進6速・後進1速を達成する
変速機構が配置された構成が採られている。トルクコン
バータ2は、ポンプインペラ21と、タービンランナ2
2と、それらの間に配置されたステータ23と、ステー
タ23を変速機ケース10に一方向回転係合させるワン
ウェイクラッチ24と、ワンウェイクラッチのインナレ
ースを変速機ケース10に固定するステータシャフト2
5とを備える。
【0019】変速機構の主体をなすプラネタリギヤセッ
トGは、大小径の異なる一対のサンギヤS2,S3と、
互いに噛合して大径のサンギヤS2に噛合するとともに
リングギヤR3(R2)に噛合するロングピニオンP2
と、小径のサンギヤS3に噛合するショートピニオンP
3とを支持するキャリアC2(C3)からなるラビニヨ
式のギヤセットで構成されている。そして、この形態で
は、小径のサンギヤS3が第1の変速要素、大径のサン
ギヤS2が第2の変速要素、キャリアC2(C3)が第
3の変速要素、リングギヤR3(R2)が第4の変速要
素とされている。
【0020】減速プラネタリギヤG1は、シンプルプラ
ネタリギヤで構成され、その入力要素としてのリングギ
ヤR1を入力軸11に連結され、出力要素としてのキャ
リアC1を第1のクラッチC−1を介して第1の変速要
素すなわち小径サンギヤS3に連結されるとともに、第
3のクラッチC−3を介して第2の変速要素すなわち大
径のサンギヤS2に連結され、反力を取る固定要素とし
てのサンギヤS1を変速機ケース10に固定されてい
る。
【0021】こうした構成からなる自動変速機は、図示
しない電子制御装置と油圧制御装置とによる制御で、運
転者により選択されたレンジに応じた変速段の範囲で車
両負荷と車速に基づき、変速を行う。図3は各クラッチ
及びブレーキの係合及び解放(○印で係合、無印で解
放、△印でエンジンブレーキ時のみの係合、●印で変速
段の達成に直接作用しない係合を表す)で達成される変
速段を図表化して示す。また、図2は各クラッチ及びブ
レーキの係合(●印でそれらの係合を表す)により達成
される変速段と、そのときの各変速要素の回転数比との
関係を速度線図で示す。
【0022】図2及び図3を併せ参照してわかるよう
に、第1速(1ST)は、クラッチC−1 とブレーキB
−3の係合(本形態において、作動表を参照してわかる
ように、このブレーキB−3の係合に代えてワンウェイ
クラッチF−2の自動係合が用いられているが、この係
合を用いている理由及びこの係合がブレーキB−3の係
合に相当する理由については後に詳述する。)により達
成される。この場合、入力軸11から減速プラネタリギ
ヤG1を経て減速された回転がクラッチC−1経由で小
径サンギヤS3に入力され、ワンウェイクラッチF−2
の係合により係止されたキャリアC3に反力を取って、
リングギヤR3(R2)の最大減速比の減速回転が出力
軸19に出力される。
【0023】次に、第2速(2ND)は、クラッチC−
1 とブレーキB−1の係合に相当するワンウェイクラッ
チF−1の係合とそれを有効にするブレーキB−2の係
合(これらの係合がブレーキB−1の係合に相当する理
由についても後に詳述する。)により達成される。この
場合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減
速された回転がクラッチC−1経由で小径サンギヤS3
に入力され、ブレーキB−2及びワンウェイクラッチF
−1の係合により係止された大径サンギヤS2に反力を
取って、リングギヤR3(R2)の減速回転が出力軸1
9に出力される。このときの減速比は、図2にみるよう
に、第1速(1ST)より小さくなる。
【0024】また、第3速(3RD)は、クラッチC−
1とクラッチC−3の同時係合により達成される。この
場合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減
速された回転がクラッチC−1とクラッチC−3経由で
同時に大径サンギヤS2と小径サンギヤS3に入力さ
れ、プラネタリギヤセットGが直結状態となるため、両
サンギヤへの入力回転と同じリングギヤR3(R2)の
回転が、入力軸11の回転に対しては減速された回転と
して、出力軸19に出力される。
【0025】更に、第4速(4TH)は、クラッチC−
1とクラッチC−2の同時係合により達成される。この
場合、一方で入力軸11から減速プラネタリギヤG1を
経て減速された回転がクラッチC−1経由でサンギヤS
3に入力され、他方で入力軸11からクラッチC−2経
由で入力された非減速回転がキャリアC3に入力され、
2つの入力回転の中間の回転が、入力軸11の回転に対
しては僅かに減速されたリングギヤR3(R2)の回転
として出力軸19に出力される。
【0026】次に、第5速(5TH)は、クラッチC−
2とクラッチC−3の同時係合により達成される。この
場合、一方で入力軸11から減速プラネタリギヤG1を
経て減速された回転がクラッチC−3経由でサンギヤS
2に入力され、他方で入力軸11からクラッチC−2経
由で入力された非減速回転がキャリアC2に入力され、
リングギヤR3(R2)の入力軸11の回転より僅かに
増速された回転が出力軸19に出力される。
【0027】そして、第6速(6TH)は、クラッチC
−2とブレーキB−1の係合により達成される。この場
合、入力軸11からチクラッチC−2経由で非減速回転
がキャリアC2にのみ入力され、ブレーキB−1の係合
により係止されたサンギヤS2に反力を取り、リングギ
ヤR3(R2)の更に増速された回転が出力軸19に出
力される。
【0028】なお、後進(REV)は、クラッチC−3
とブレーキB−3の係合により達成される。この場合、
入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速され
た回転がクラッチC−3経由でサンギヤS2に入力さ
れ、ブレーキB−3の係合により係止されたキャリアC
2に反力を取り、リングギヤR3(R2)の逆転が出力
軸19に出力される。
【0029】このようにして達成される各変速段は、図
2の速度線図上で、リングギヤR2,R3の速度比を示
す○印の上下方向の間隔を参照して定性的にわかるよう
に、各変速段に対して比較的等間隔の良好な速度ステッ
プとなる。この関係を具体的に数値を設定して、定量的
に表すと、図3に示すギヤ比及びギヤ比間のステップと
なる。この場合のギヤ比は、減速プラネタリギヤG1の
サンギヤS1とリングギヤR1の歯数比λ1=0.55
6、プラネタリギヤセットGの大径サンギヤ側のサンギ
ヤS2とリングギヤR2(R3)の歯数比λ2=0.4
58、小径サンギヤ側のサンギヤS3とリングギヤR3
の歯数比λ3=0.375に設定した場合であり、ギヤ
比幅は6.049となる。
【0030】ここで、先に触れたワンウェイクラッチF
−2とブレーキB−3との関係及びワンウェイクラッチ
F−1と両ブレーキB−1,B−2との関係について説
明する。上記の第1速と第2速時の両ブレーキB−1,
B−3の係合・解放関係にみるように、これら両ブレー
キは、両変速段間でのアップダウンシフト時に、一方の
解放と同時に他方の係合が行われる、いわゆる掴み替え
される摩擦要素となる。こうした摩擦要素の掴み替え
は、それらを操作する油圧サーボの係合圧と解放圧の精
密な同時制御を必要とし、こうした制御を行うには、そ
のためのコントロールバルブの付加や油圧回路の複雑化
等を招くこととなる。そこで、本形態では、第1速と第
2速とで、キャリアC2(C3)にかかる反力トルクが
逆転するのを利用して、ワンウェイクラッチF−2の係
合方向を第1速時の反力トルク支持方向に合わせた設定
とすることで、ワンウェイクラッチF−2に実質上ブレ
ーキB−3の係合と同等の機能を発揮させて、第1速時
のブレーキB−3の係合に代えて(ただし、ホイール駆
動の車両コースト状態ではキャリアC2(C3)にかか
る反力トルクの方向がエンジン駆動の状態に対して逆転
するので、エンジンブレーキ効果を得るためには、図3
に△印で示すようにブレーキB−3の係合を必要とす
る)、キャリアC2(C3)の係止を行っているわけで
ある。したがって、変速段を達成する上では、ワンウェ
イクラッチを設けることなく、ブレーキB−3の係合に
より第1速を達成する構成を採ることもできる。
【0031】上記と同様の関係がサンギヤS2の場合に
ついて成り立ち、この場合は、ワンウェイクラッチF−
1の係合方向を第2速時の反力トルク支持方向に合わせ
た設定とすることで、ワンウェイクラッチF−1に実質
上ブレーキB−1の係合と同等の機能を発揮させること
ができる。ただし、このサンギヤS2は、キャリアC2
(C3)とは異なり、第2速時のエンジンブレーキ効果
を得るために係合するだけでなく、第6速達成のために
も係止される変速要素であるため、ブレーキB−1が必
要となる。また、サンギヤS2は、図2の速度線図でも
分かるように、第1速達成時には入力回転方向に対して
逆方向に回転するが、第3速以上の変速段の場合は、入
力回転方向と同じ方向に回転する。したがって、ワンウ
ェイクラッチF−1は、直接固定部材に連結することが
できないため、ブレーキB−2との直列配置により係合
状態の有効性を制御可能な構成としている。
【0032】次に、図4は上記ギヤトレインの変速機構
部を更に詳細に模式化した断面で示す。先にスケルトン
を参照して説明した各構成要素については、同じ参照符
号を付して説明に代えるが、スケルトンから参照し得な
い細部について、次に説明する。なお、本明細書を通じ
て、各クラッチ及びブレーキという用語は、摩擦部材と
油圧サーボを総称するものとする。したがって、クラッ
チC−1は、油圧サーボ30と摩擦部材35で構成され
る。同様に、クラッチC−2は油圧サーボ50と摩擦部
材55で、クラッチC−3は油圧サーボ40と摩擦部材
45で構成されている。また、バンドブレーキB−1は
バンド6と図示しない油圧サーボで構成され、多板ブレ
ーキB−3は油圧サーボ70と摩擦部材75で構成さ
れ、多板ブレーキB−2は各クラッチやブレーキB−3
と同様の油圧サーボ80と摩擦部材85で構成されてい
る。
【0033】本発明の基本的特徴に従い、第1のクラッ
チC−1と第3のクラッチC−3は、前進第1速度達成
時と後進達成時に係合するクラッチとされている。そし
て、変速機ケース10は、その前端壁部10aから内部
に向かって延在する円筒ボス部10bと、後端壁部10
cから内部に向かって延在する円筒ボス部10dとを有
する筒状に構成され、変速機ケース10のほぼ中央に固
定してサポート部材10Aが設けられている。サポート
部材10Aは、変速機ケース10に連結された径方向壁
部10eと、径方向壁部10eの内周側で軸方向に前後
に延びる前側円筒部10f’と後側円筒部10f”とか
らなる円筒部10fを有する。なお、符号Snは、変速
制御のための入力回転センサを示す。
【0034】次に、入力軸11は、前側部分11Aと後
側部分11Bとに分割され、前側部分11Aは、トルク
コンバータ2のタービンランナ22に連結され、変速機
ケース10内において、前端部をベアリングを介して前
端壁部10aの内周に支持され、後端部をベアリングを
介して円筒ボス部10bの先端内周に支持され、変速機
ケース10に対して回転自在とされている。入力軸の後
側部分11Bの前端部は、前側部分11Aの凹部に嵌挿
させてベアリングを介して支持され、後端部は、出力軸
19の凹部にベアリングを介して嵌挿支持され、出力軸
19を介して変速機ケース10の円筒ボス部10dに回
転自在に支持されている。そして、減速プラネタリギヤ
G1への入力部は、前側部分11Aの後端部付近に形成
されたフランジとされ、このフランジがリングギヤR1
に連結されている。また、プラネタリギヤセットGのキ
ャリアC3への連結部は、後側部分11Bの後端部付近
に形成されたフランジとされている。
【0035】出力軸19は、その前端部をベアリングを
介して変速機ケース10の円筒ボス部10dの内周に回
転自在に支持され、後端部をベアリングを介して変速機
ケース10の最後部に固定されたエクステンションハウ
ジングに回転自在に支持されている。プラネタリギヤセ
ットGのリングギヤR3への連結部は、出力軸19先端
のフランジとされ、それに固定されたドラム状部材を介
してリングギヤR3に連結されている。
【0036】プラネタリギヤセットGは、入力軸11の
後側部分11Bの軸方向後方部分の外周側に配置され、
後側部分11Bの外周にサンギヤS3が回転自在に支持
され、更にその外周にサンギヤS2が回転自在に支持さ
れている。ロングピニオンP2とショートピニオンP3
を支持するキャリアC2,C3は一体化され、その前端
部はサンギヤS2の軸部に回転自在に支持され、後端部
は後側部分11Bに固定支持されている。このプラネタ
リギヤセットGは、その一方の第1のプラネタリギヤG
2の外周にリングギヤがないことから、リングギヤR3
のある第2のプラネタリギヤG3とは互いに外径が異な
っている。
【0037】減速プラネタリギヤG1は、変速機ケース
10の円筒ボス部10bの先端外周に配置され、その固
定要素としてのサンギヤS1は、円筒ボス部10bにス
プライン嵌合等で固定されている。減速プラネタリギヤ
G1の出力要素を構成するキャリアC1は、円筒ボス部
10bの外周にベアリングを介して片持支持されてい
る。
【0038】第1のクラッチC−1は、その油圧サーボ
30が、サポート部材10Aの前方で、前側円筒部10
f’外周に配置され、摩擦部材35が、減速プラネタリ
ギヤG1と油圧サーボ30の間の位置に配置されてい
る。このクラッチの油圧サーボ30は、内周部をサポー
ト部材10Aの円筒部10f内周を通る動力伝達部材1
1Dを介して第3のクラッチC−3のハブ46に連結さ
れ、拡径された外周部の内周側を摩擦部材35の支持部
とするドラム31に内包された形態で構成され、ドラム
31の内側をシリンダとし、それに軸方向摺動自在に嵌
挿されたピストン32と、ドラム31の内周部に軸方向
止めされたキャンセルプレートと、ピストン32とキャ
ンセルプレートとの間に配設されたリターンスプリング
とを備えた構成とされている。クラッチC−1の多板の
摩擦材とセパレータプレートからなる摩擦部材35は、
セパレータプレートをドラム31の外周部の内周側に係
合支持され、摩擦材の内周をハブ36の外周側に係合支
持されて、ドラム31とハブ36との間に配置されてい
る。ドラム31の前端は、第2のクラッチC−2の油圧
サーボの内周側を通して減速プラネタリギヤG1のキャ
リアC1に連結されたドラム状部材に連結されている。
また、ハブ36は、サポート部材10Aの内周を通る動
力伝達部材11Eを介してプラネタリギヤセットGのサ
ンギヤS3に連結されている。
【0039】第3のクラッチC−3は、その油圧サーボ
40が、サポート部材10Aの後方で、後側円筒部10
f”の外周にベアリングを介して支持され、摩擦部材4
5が、ワンウェイクラッチF−2のほぼ外周に配置され
ている。このクラッチの油圧サーボ40は、拡径された
外周部の内周側を摩擦部材45の支持部とするドラム4
1に内包された形態で構成され、ドラム41の内側をシ
リンダとし、それに軸方向摺動自在に嵌挿されたピスト
ン42と、ドラム41の内周部に軸方向止めされたキャ
ンセルプレートと、ピストン42とキャンセルプレート
との間に配設されたリターンスプリングとを備えた構成
とされている。クラッチC−3の多板の摩擦材とセパレ
ータプレートからなる摩擦部材45は、セパレータプレ
ートをドラム41の外周部の内周側に係合支持され、摩
擦材の内周をハブ46の外周側に係合支持されて、ドラ
ム41とハブ46との間に配置されている。そして、ハ
ブ46は、前記のように動力伝達部材11Dを介して第
1のクラッチC−1のドラム31に連結されている。ま
た、ドラム41の外周部は、プラネタリギヤセットGの
サンギヤS2に連結され、サンギヤS2と一体回転する
構成とされ、ドラム41の内周部は、バンドブレーキB
−1の配置位置の径方向内側のサポート部材10Aの円
筒部10fの外周上にベアリングを介して回転自在に支
持されている。
【0040】第2のクラッチC−2は、その油圧サーボ
50が、減速プラネタリギヤG1の前方で、円筒ボス部
10bの外周に配置され、摩擦部材55が、減速プラネ
タリギヤG1の外周に配置されている。このクラッチの
油圧サーボ50は、拡径された外周部の内周側を摩擦部
材55の支持部とするドラム51に内包された形態で構
成され、ドラム51の内側をシリンダとし、それに軸方
向摺動自在に嵌挿されたピストン52と、ドラム51の
内周部に軸方向止めされたキャンセルプレートと、ピス
トン52とキャンセルプレートとの間に配設されたリタ
ーンスプリングとを備えた構成とされている。クラッチ
C−2の多板の摩擦材とセパレータプレートからなる摩
擦部材55は、セパレータプレートをドラム51の外周
部の内周側に係合支持され、摩擦材の内周をハブ56の
外周側に係合支持されて、ドラム51とハブ56との間
に配置されている。この場合、ハブ56は、減速プラネ
タリギヤG1のリングギヤR1と一体化されている。
【0041】第1の係止手段の一方を構成するブレーキ
B−1は、第3のクラッチC−3のドラム41の外周部
に係合するバンド6を備え、ドラム41をブレーキドラ
ムとするバンドブレーキとされている。このように、ブ
レーキをバンドブレーキ構成とした場合、ブレーキ締結
時の径方向負荷でドラムの振れ回りによりドラム軸を傾
斜させるモーメントが作用するが、この形態では、前記
のようにサポート部材10Aに支持された第3のクラッ
チC−3のドラム41をブレーキドラムとすることで、
バンド締結部の径方向内側において、ドラムをケースに
支持した構造となるため、他の部材にブレーキ締結時の
負荷を及ぼすことがない構成となっている。なお、この
ブレーキの油圧サーボについては、図示を省略されてい
る。
【0042】第1の係止手段の他方を構成するワンウェ
イクラッチF−1は、そのインナレースを第3のクラッ
チC−3のドラム41の内周部に連結され、アウタレー
スをブレーキB−2のハブ86と一体化された構成とさ
れ、第3のクラッチC−3の前方、かつサポート部材1
0Aの後方に配置されている。アウタレースを変速機ケ
ース10に係止するブレーキB−2は、ハブ86に係合
支持された摩擦材と、変速機ケース10の内周スプライ
ンに係合支持されたセパレータプレートを摩擦部材85
とする多板構成のブレーキとされている。ブレーキB−
2の油圧サーボ80は、サポート部材10Aをシリンダ
とし、それに摺動自在に嵌挿されたピストン82と、サ
ポート部材10Aに軸方向止めされてピストン82に当
接するリターンスプリングとを備えた構成とされてい
る。
【0043】第2の係止手段の一方を構成するブレーキ
B−3は、多板の摩擦材とセパレータプレートを摩擦部
材75とする多板ブレーキとされ、セパレータプレート
が変速機ケース10内周に係止支持され、摩擦材がキャ
リアC2に固定されたハブ76に係合支持されて、プラ
ネタリギヤセットGの小径のプラネタリギヤG2の外周
側に径方向に重合させて配置されている。ブレーキB−
3の油圧サーボ70は、変速機ケース10の後端壁部1
0cと円筒ボス部10dをシリンダとし、それに摺動自
在に嵌挿されたピストン72と、変速機ケース10の円
筒ボス部10dに軸方向止めされてピストン72に当接
するリターンスプリングとを備えた構成とされている。
ピストン72の変速機ケース10の周壁に沿って延長さ
れて摩擦部材75の後端に至る延長部は、その外周を変
速機ケース10周壁のスプラインに嵌合させて回り止め
されている。
【0044】そして、第2の係止手段の他方を構成する
ブレーキB−3と並列なワンウェイクラッチF−2は、
そのインナレースをキャリアC2の前端部に連結され、
アウタレースを変速機ケース10の内周に係合させて、
第3のクラッチC−3の油圧サーボ40とプラネタリギ
ヤセットGとの間に配置されている。
【0045】図5は、この形態において、油圧制御装置
を構成するバルブボディ9と、変速機ケース10の油路
構成との関係を示す。バルブボディ9は、変速機ケース
10の下側の開口部に取付けられており、第1速〜第4
速達成のためのレンジ圧を出力する油路L1 と、リバー
ス達成のためのレンジ圧を出力する油路LR は、ともに
サポート部材10Aの径方向壁部10eを経て円筒部1
0fにおいて、前側円筒部10f’の外周と、後側円筒
部10f”の外周に開口している。このように前側円筒
部10f’の外周に開口する油路LI は、周溝を経て油
圧サーボ30のシリンダ内に連通し、油圧サーボ30を
包含するドラム31との相対回転部を前後一対のシール
リングで漏止めされている。後側円筒部10f”の外周
に開口する油路LR も同様に、後側円筒部10f”外周
の周溝を経て油圧サーボ40のシリンダ内に連通し、油
圧サーボ40を包含するドラム41との相対回転部を前
後一対のシールリングで漏止めされている。
【0046】このように、第1実施形態の構成では、反
力要素としてのサンギヤS1を変速機ケース10に固定
しなければならない減速プラネタリギヤG1について
は、変速機ケースの前端壁部10aから延びる円筒ボス
部10bの外周に配置することで、変速機ケース0への
直接固定を可能とし、最短油路での油圧供給が望ましい
第1及び第3のクラッチの油圧サーボ30,40につい
ては、それらをサポート部材10Aの前後で、かつ外周
に配置したので、両油圧サーボ30,40とサポート部
材10Aとの間の距離を短くすることができ、その結
果、バルブボディ9からサポート部材10Aを経て第1
のクラッチC−1及び第3のクラッチC−3の油圧サー
ボ30,40につながる油圧の供給油路L1 ,LR を短
くすることができる。したがって、N→Dシフト、N→
Rシフト時にクラッチ係合タイムラグが少ない6速度ギ
ヤトレインができる。
【0047】しかもこの構成では、第1及び第3のクラ
ッチの油圧サーボ30,40への油圧供給に関して、サ
ポート部材10Aの円筒部10fからの直接の油圧供給
が可能となるため、回転軸を介さない油圧供給により油
路長のみならず、油路により形成される容積も小さくす
ることができ、結果的に、油路短縮と同様の効果が得ら
れ、クラッチ係合レスポンスが向上している。
【0048】この関係を図6を参照して更に詳述する
と、図の(A)に示すように、サポート部材10Aの円
筒部10fに形成された油孔H1 と第1のクラッチC−
1の油圧サーボ30又は第3のクラッチC−3の油圧サ
ーボ40の油孔H2 との相対回転部の接続は、円筒部1
0fの周溝によってなされ、周溝からの漏れ止めは、そ
の軸方向両側に配置された一対のシールリングによりな
される。このため、両油孔H1 ,H2 間にはシールリン
グK,Kにより挟まれる比較的大きな容積の環状空間の
介在は不可避である。一方、図の(B)に示すように、
両油孔H1 ,H2の間を回転部材11Eが横断する配置
の場合、上記の環状空間は、回転部材11Eの外周側に
も二重に形成されることになり、合計の容積は一層大き
なものとなる。この比較から明らかなように、本形態で
は、(A)の接続構成が採られることで、油路容積の増
大を抑えている。しかも、シールリングKは、油路に油
圧がかかった状態では、摺動面への圧接により摺動抵抗
が増し、動力伝達効率のロスが大きくなるという欠点が
ある。したがって、シールリングが少ない点も本実施形
態の利点である。
【0049】ところで、前記第1実施形態では、第1の
係合手段をバンドブレーキB−1とそれに併設したワン
ウェイクラッチF−1及びブレーキB−2としたが、前
記したように、バンドブレーキB−1単独でも変速機能
は達成される。図7は、こうしたワンウェイクラッチF
−1及びブレーキB−2をなくした構成を採る第2実施
形態の自動変速機の断面構造を模式化して示す。以下、
重複を避ける意味で、この形態における前記第1実施形
態との相違点のみ説明する。この形態では、上記のよう
に、第1実施形態に対してワンウェイクラッチF−1及
びブレーキB−2がなくされているため、それに伴っ
て、ブレーキB−2の油圧サーボ80の軸長分だけサポ
ート部材10Aの後側円筒部10f”の軸方向長も短縮
されている。こうした構成は、変速機構の軸長の短縮に
役立つのみならず、後側円筒部10f”の軸方向長の短
縮分だけ第3のクラッチの油圧供給油路も短縮される利
点を持っている。反面、こうした形態は、ブレーキB−
1の係合制御に関して、特にそれがバンドブレーキであ
る場合の油圧サーボの制御が複雑になる点は否めない。
【0050】こうしたバンドブレーキの油圧サーボ制御
の複雑さを避ける意味で、第1の係止手段としてのブレ
ーキB−1を多板構成のブレーキとするのも一策であ
る。図8に示す第3実施形態は、こうした構成の変速機
構を模式化した断面で示す。この形態の場合、第3のク
ラッチC−3の油圧サーボ40の外周に、油圧サーボ4
0を内包するドラム41をハブ66とする多板ブレーキ
B−1の摩擦部材65が配置されている。摩擦部材65
は、他のクラッチやブレーキと同様に、セパレータプレ
ートと摩擦材からなる構成とされ、セパレータプレート
が変速機ケース10の周壁に形成したスプライン等に係
合させて支持され、摩擦材がドラム41をハブとして同
様にスプライン係合支持されている。そして、ブレーキ
B−1の油圧サーボ60は、第1実施形態におけるブレ
ーキB−2のものと同様に、サポート部材10Aに後向
きに内包させた形態で設けられている。この油圧サーボ
がピストン62とリターンスプリングを備える点もま
た、ブレーキB−2のものと同様である。
【0051】次に、図9は第2実施形態に対して、サポ
ート部材10Aの円筒部をなくした第4実施形態を示
す。この形態の場合、第1のクラッチC−1の油圧サー
ボ30と、第3のクラッチC−3の油圧サーボ40は、
それらを内包するドラム31,41の内周部を相互に動
力伝達部材11Dで連結した構成とされている。この場
合の両油圧サーボ30,40への油圧供給油路L1 ,L
R は、動力伝達部材11D,11E及びブッシュ11
F,11G,11Hにより形成される空間11J,11
Kを油路とすることで、サポート部材10Aと動力伝達
部材11Dとの相対回転部の前後一対のシールリングの
み、あるいは図示のように、一方を共通とする3個のシ
ールリングによる漏止め連結も可能である。更にこの構
成の利点は、両クラッチの油圧サーボ30,40への油
圧供給において、円筒部を介する場合に比して油路接続
部の径を小さくすることができるため、油圧供給時の遠
心力の影響を小さくすることができ、それにより両クラ
ッチの制御性が向上する点にもある。
【0052】以上の各実施形態は、いずれも第2のクラ
ッチC−2を減速プラネタリギヤG1の外周に配置した
ものであるが、このクラッチC−2は、変速機構の最後
部に配置することもできる。図10及び図11は、こう
した形態を採る第5実施形態を示す。この配列の場合、
図10に示すスケルトン上のギヤトレイン配置(係合要
素にのみ符号を付す。後続の実施形態におけるスケルト
ン図について同じ)からも判るように、入力軸の構成が
大幅に変更されている。この場合、入力軸11は、主と
して加工上の便宜のために前側部分11Aと後側部分1
1Bとに分割されているが、互いにスプライン等で緊密
に嵌合させて実質上一体化させた構成とされている。そ
して、減速プラネタリギヤG1への入力部は、前側部分
11Aのほぼ中央付近に形成されたフランジとされ、こ
のフランジがリングギヤR1に連結されている。また、
第2のクラッチC−2への連結は、後側部分11Bの後
端部付近に不動に固定され、第2のクラッチC−2の油
圧サーボ50の内周側を構成するスリーブ部材11Cの
フランジとされ、該フランジにドラム51を固定するこ
とでなされている。
【0053】第1及び第3のクラッチに関しては、第2
実施形態の場合と本質的な差異はなく、ただ、第1のク
ラッチC−1の摩擦部材35の配設位置が、減速プラネ
リギヤG1と油圧サーボ30の間隔がつまった分だけ減
速プラネリギヤG1の外周にかかる位置となっている。
【0054】第2のクラッチC−2は、その油圧サーボ
50が、プラネタリギヤセットGの後方で、入力軸11
に固定して支持され、摩擦部材55が、油圧サーボ50
の前方に配置されている。このクラッチの油圧サーボ5
0は、拡径された外周部の内周側を摩擦部材55の支持
部とするドラム51と前記スリーブ部材11Cとに内包
された形態で構成され、ドラム51の内側とスリーブ部
材11Cをシリンダとし、それに軸方向摺動自在に嵌挿
されたピストン52と、スリーブ部材11Cの外周部に
軸方向止めされたキャンセルプレートと、ピストン52
とキャンセルプレートとの間に配設されたリターンスプ
リングとを備えた構成とされている。クラッチC−2の
多板の摩擦材とセパレータプレートからなる摩擦部材5
5は、セパレータプレートをドラム51の外周部の内周
側に係合支持され、摩擦材の内周をハブ56の外周側に
係合支持されて、ドラム51とハブ56との間に配置さ
れている。そして、ハブ56は、プラネタリギヤセット
GのキャリアC2に連結支持されている。なお、この形
態における油圧サーボ50への油圧供給は、入力軸11
の後側部分11Bの軸内油路を介して行われる。
【0055】最後に、図12及び図13は、第2実施形
態に対して第2のクラッチC−2の配置のみを変更した
第6実施形態を示す。この場合、第2のクラッチC−2
の油圧サーボ50は、入力軸11の前側部分11Aに載
置して、減速プラネタリギヤG1の後方に配置されてい
る。詳しくは、油圧サーボ50は、前側部分11Aを減
速プラネタリギヤG1のリングギヤR1に連結するフラ
ンジに内周部を固定され、リングギヤR1との連結部材
を兼ねるドラム51と、前側部分11Aの外周とフラン
ジとをシリンダとする構成とされ、ピストン52は、こ
れらにより囲まれる内側で摺動する構成とされている。
【0056】また、この場合の第2のクラッチC−2
は、第2実施形態の構成に対して、ドラム51とハブ5
6の前側部分11Aと後側部分11Bへの連結関係が逆
になっている。すなわち、ドラム51が前側部分11A
に連結され、ハブ56が後側部分11Bに連結されてい
る。そして、摩擦部材55は、油圧サーボ50の外周に
ほぼ重合させて配置されている。この配置の利点は、油
圧サーボ50の前側部分11Aへの載置で、変速機ケー
ス10の円筒ボス部10b外周への配置に比して油圧サ
ーボの有効径の増大により、軸方向寸法の短縮が可能な
点にあり、これが変速機構の軸長の短縮に役立ってい
る。なお、この第6実施形態と前記第5実施形態は、ワ
ンウェイクラッチF−1及びブレーキB−1がない構造
となっているが、それらを第1実施形態のごとく配置す
ることもできる。
【0057】以上、本発明を想定される多数の実施形態
を挙げて詳説したが、これら各実施形態はいずれも例示
のためのものであり、本発明は、特許請求の範囲の個々
の請求項に記載の事項の範囲内で種々に具体的な構成を
変更して実施することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動変速機の第1実施形態の
ギヤトレインを示すスケルトン図である。
【図2】上記ギヤトレインの速度線図である。
【図3】上記ギヤトレインの作動及び達成されるギヤ比
並びにギヤ比ステップを示す図表である。
【図4】上記ギヤトレインの変速機構部を模式化して示
す軸方向断面図である。
【図5】上記自動変速機の油圧制御装置と第1及び第3
のクラッチの油圧サーボとを連結する油路構成を模式化
して示す軸方向断面図である。
【図6】上記油路構成の特徴を他の構成との対比で示す
説明図である。
【図7】変速機構部を変更した第2実施形態の模式化軸
方向断面図である。
【図8】変速機構部を更に変更した第3実施形態の模式
化軸方向断面図である。
【図9】変速機構部を更に変更した第4実施形態の模式
化軸方向断面図である。
【図10】変速機構部を更に変更した第5実施形態のス
ケルトン図である。
【図11】第5実施形態の変速機構部を模式化して示す
軸方向断面図である。
【図12】変速機構部を更に変更した第6実施形態のス
ケルトン図である。
【図13】第6実施形態の変速機構部を模式化して示す
軸方向断面図である。
【符号の説明】
G プラネタリギヤセット G1 減速プラネタリギヤ R1 出力要素 S3 第1の変速要素 S2 第2の変速要素 C3,C2 第3の変速要素 R3 第4の変速要素 B−1 第1のブレーキ(第1の係止手段) F−1 ワンウェイクラッチ(第1の係止手段) B−2 第2のブレーキ(第1の係止手段) B−3 ブレーキ(第2の係止手段) F−2 ワンウェイクラッチ(第2の係止手段) C−1 第1のクラッチ C−2 第2のクラッチ C−3 第3のクラッチ 9 バルブボディ(油圧制御装置) 10 変速機ケース 10a 前端壁部 10b 円筒ボス部 10A サポート部材 10e 径方向壁部 10f 円筒部 10f’ 前側円筒部 10f” 後側円筒部 11 入力軸 19 出力軸 30,40,50,60,70,80 油圧サーボ 31 ドラム 35 摩擦部材 41 ドラム(ドラム部材) L1 油路 LR 油路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早渕 正宏 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3J028 EA21 EB08 EB13 EB31 EB33 EB35 EB37 EB54 EB62 EB66 FA06 FA41 FB03 FC13 FC17 FC20 FC24 FC62 GA01 HA14 HA16 HA24 HA26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機ケースに、入力軸と、出力軸と、
    少なくとも4つの変速要素を有するプラネタリギヤセッ
    トと、減速プラネタリギヤと、少なくとも2つの係止手
    段と、3つのクラッチと、油圧制御装置が配置された自
    動変速機であって、 プラネタリギヤセットは、その第1の変速要素が第1の
    クラッチにより減速プラネタリギヤを介して入力軸に連
    結され、第2の変速要素が第3のクラッチにより減速プ
    ラネタリギヤを介して入力軸に連結されるとともに、第
    1の係止手段により変速機ケースに係止可能とされ、第
    3の変速要素が第2のクラッチにより入力軸に連結され
    るとともに、第2の係止手段により変速機ケースに係止
    可能とされ、第4の変速要素が出力軸に連結され、 前記各クラッチ及び係止手段が、油圧制御装置によるそ
    れらクラッチ及び係止手段の各油圧サーボの油圧の給排
    により選択的に係合解放されて、後進を含む複数の変速
    段を達成するものにおいて、 前記第1のクラッチは、前進第1速度達成時に係合する
    クラッチとされ、前記第3のクラッチは、後進達成時に
    係合するクラッチとされ、 変速機ケースは、その前端壁部から内部に向かって延在
    する円筒ボス部を有し、 該円筒ボス部の外周上に減速プラネタリギヤが配置さ
    れ、 該減速プラネタリギヤの後方に、変速機ケースに固定し
    てサポート部材が設けられ、 第1のクラッチの油圧サーボは、サポート部材の前方
    に、第3のクラッチの油圧サーボは、サポート部材の後
    方に配置され、 サポート部材内に油圧制御装置と連結する油路が形成さ
    れ、第1及び第3のクラッチの油圧サーボは、前記油路
    を介して油圧制御装置に連結されたことを特徴とする自
    動変速機。
  2. 【請求項2】 前記サポート部材は、変速機ケースに連
    結された径方向壁部と、径方向壁部の内周側で軸方向に
    前後に延びる前側円筒部と後側円筒部とからなる円筒部
    を有し、 第1のクラッチの油圧サーボを内包するドラムは、前側
    円筒部の外周上に配置され、第3のクラッチの油圧サー
    ボを内包するドラムは、後側円筒部の外周上に配置さ
    れ、 前記油路はサポート部材内を径方向壁部から前側円筒部
    及び後側円筒部まで延び、それぞれの円筒部で第1及び
    第3のクラッチの油圧サーボに連結された、請求項1記
    載の自動変速機。
  3. 【請求項3】 前記プラネタリギヤの第2の変速要素と
    一体回転するドラム部材が設けられ、 該ドラム部材の外周に、バンドブレーキが配置され、 ドラム部材は、バンドブレーキ配置位置の径方向内側の
    サポート部材の円筒部外周上に回転自在に支持された、
    請求項1記載の自動変速機。
  4. 【請求項4】 前記第1の係止手段は、第1のブレーキ
    と、該第1のブレーキに並列に連結され、かつ互いに直
    列に連結されたワンウェイクラッチと第2のブレーキか
    ら構成され、 第2のブレーキの油圧サーボは、サポート部材に内包さ
    れた、請求項1、2又は3記載の自動変速機。
  5. 【請求項5】 前記第2の変速要素を係止する第1の係
    止手段は、多板ブレーキとされ、該ブレーキの油圧サー
    ボは、サポート部材に内包された、請求項1又は2記載
    の自動変速機。
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