JP2000186129A - 導電性組成物およびそれを用いた導電部材 - Google Patents

導電性組成物およびそれを用いた導電部材

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JP2000186129A
JP2000186129A JP10365657A JP36565798A JP2000186129A JP 2000186129 A JP2000186129 A JP 2000186129A JP 10365657 A JP10365657 A JP 10365657A JP 36565798 A JP36565798 A JP 36565798A JP 2000186129 A JP2000186129 A JP 2000186129A
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均 吉川
Tomoshi Suzuki
智志 鈴木
Shoji Arimura
昭二 有村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えば、導電性ロールの表面層形成材料として
用いた場合、高帯電性を維持しながらも残留電荷を低減
でき、トナーフィルミングが発生せず、耐久性に優れた
導電性ロールを得ることができる導電性組成物を提供す
る。 【解決手段】下記の(A)〜(D)成分を含有する導電
性組成物である。 (A)分子構造中にシロキサン結合を有し、両末端に水
酸基またはアミノ基を有する直鎖状化合物。 (B)二官能性イソシアネート。 (C)鎖延長剤。 (D)イオン性官能基を有する鎖延長剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性ロール等の
導電部材に用いられる導電性組成物およびそれを用いた
導電部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機,プリンター,ファクシミリ等の
電子写真装置に用いられる、現像ロール,帯電ロール,
転写ロール等の導電性ロールとしては、例えば、軸体の
外周面に形成されたベースゴム層と、表面層とを有し、
上記表面層がシリコーン変性ウレタンポリマーを用いて
形成されたものが提案されている(特願平9−6810
0号)。そして、上記シリコーン変性ウレタンポリマー
は高絶縁性であるため、表面層に電荷が蓄積しやすく、
それを防止するために、一般に、カーボン粉末等の導電
剤を用いて除電している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示すように、導電性ロール61の表面層62の表面側で
は、カーボン粉末63同士が0.5〜5μm程度離れて
分散しているため、カーボン粉末63間は除電すること
ができず、電荷が蓄積する。そのため、上記カーボン粉
末63間に、トナーの外添剤である直径0.001〜
0.01μm程度のシリカ(SiO2 )粉末64が付着
する結果、トナーフィルミングが発生し、1万枚(10
K)画出し後の画質が悪く、耐久性に劣るという難点が
ある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、例えば、導電性ロールの表面層形成材料として
用いた場合、高帯電性を維持しながらも残留電荷を低減
でき、トナーフィルミングが発生せず、耐久性に優れた
導電性ロールを得ることができる導電性組成物およびそ
れを用いた導電部材の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、下記の(A)〜(D)成分を含有する
導電性組成物を第1の要旨とする。 (A)分子構造中にシロキサン結合を有し、両末端に水
酸基またはアミノ基を有する直鎖状化合物。 (B)二官能性イソシアネート。 (C)鎖延長剤。 (D)イオン性官能基を有する鎖延長剤。
【0006】また、本発明は、上記導電性組成物を用い
てなる導電部材を第2の要旨とする。
【0007】すなわち、本発明者らは、高帯電性を維持
しながらも残留電荷を低減でき、トナーフィルミングが
発生せず、優れた耐久性を備えた導電性ロールを得るた
め、表面層形成材料を中心に研究を重ねた。その研究の
過程で、従来の導電剤を用いる除電方法の代わりに、表
面層形成材料として用いるシリコーン変性ウレタンポリ
マー自体に除電性を付与すると、好結果が得られるので
はないかと想起した。そして、さらに研究開発を続けた
ところ、上記A〜C成分とともに、イオン性官能基を有
する鎖延長剤(D成分)を用いると、シリコーン変性ウ
レタンポリマーの分子構造中にイオン性官能基を導入で
き、その結果、上記イオン性官能基によりポリマー自体
に導電性が付与され、ポリマー自体が除電性を備えるこ
とを突き止めた。その結果、上記特殊なシリコーン変性
ウレタンポリマーを表面層形成材料として用いてなる導
電性ロールは、高帯電性を維持しながらも残留電荷を低
減でき、トナーフィルミングが発生せず、優れた耐久性
を備えることを見出し、本発明に到達した。
【0008】そして、上記導電性組成物が導電剤をさら
に含有する場合は、導電剤自身の有する除電性により、
さらに優れた除電効果を得ることができる。
【0009】また、上記導電性組成物が三官能性イソシ
アネートをさらに含有する場合は、上記三官能性イソシ
アネートがいわゆる架橋剤として働き、上記特殊なシリ
コーン変性ウレタンポリマーが立体構造をとるため、塗
膜強度やタック性低減に効果があり、耐久性の向上につ
ながる。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0011】本発明の導電性組成物は、特定の直鎖状化
合物(A成分)と、二官能性イソシアネート(B成分)
と、鎖延長剤(C成分)と、イオン性官能基を有する鎖
延長剤(D成分)とを用いて得ることができる。
【0012】上記特定の直鎖状化合物(A成分)は、分
子構造中にシロキサン結合(Si−O結合)を有し、両
末端に水酸基またはアミノ基を有するものであり、両末
端の水酸基またはアミノ基は、互いに同一であっても異
なっていてもよい。
【0013】上記特定の直鎖状化合物(A成分)として
は、例えば、下記の一般式(1)で表される化合物があ
げられる。
【0014】
【化1】
【0015】上記一般式(1)において、R1 、R2
表される炭素数1〜20のアルキレン基としては、例え
ば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン
基、ヘキシレン基、オクチレン基、ドデシレン基等があ
げられる。
【0016】上記一般式(1)で表される化合物のなか
でも、両末端のXがいずれも水酸基である、ポリジメチ
ルシロキサンジカルビノールが好適に用いられる。
【0017】また、上記特定の直鎖状化合物(A成分)
としては、上記一般式(1)におけるメチル基の少なく
とも一部を特定の置換基で置換した化合物を用いること
もできる。上記特定の置換基としては、例えば、炭素数
2〜30のアルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキ
ル基、アリルアルキル基、ビニル基、アクリル基等のア
ルケニル基、アリル基、アルキルアリル基、アルケニル
アリル基、ハロアリル基、水素原子、ハロゲン原子等が
あげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用
いられる。
【0018】上記特定の直鎖状化合物(A成分)は、数
平均分子量が500〜10000の範囲のものが好まし
く、特に好ましくは1000〜6000である。また、
上記直鎖状化合物(A成分)中のシロキサン結合の含有
率は、5〜90重量%が好ましく、特に好ましくは20
〜60重量%である。
【0019】上記特定の直鎖状化合物(A成分)ととも
に用いられる二官能性イソシアネート(B成分)として
は、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)
〔2,4−TDIと2,6−TDIの混合物を含む〕、
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネ
ート(水素化MDI)、1,5−ナフチレンジイソシア
ネート(NDI)、3,3′−ジメチル−4,4′−ビ
フェニレンジイソシアネート(TODI)、キシリレン
ジイソシアネート(XDI)、水素化キシリレンジイソ
シアネート(HXDI)、イソホロンジイソシアネート
(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HD
I)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(T
MDI)〔2,2,4−TMDIと2,4,4−TMD
Iの混合物〕、エチリデンジイソシアネート、ブチレン
ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソ
シアネート、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネ
ート、ジクロロヘキサメチレンジイソシアネート、ジシ
クロヘキシル−4,4′−ジイソシアネート、1−メチ
ル−2,4−ジイソシアナトシクロヘキサン、1−メチ
ル−2,6−ジイソシアナトシクロヘキサン等があげら
れる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられ
る。
【0020】上記二官能性イソシアネート(B成分)の
配合割合は、前記特定の直鎖状化合物(A成分)100
重量部(以下「部」と略す)に対して、5〜40部の範
囲に設定することが好ましく、特に好ましくは10〜2
5部である。
【0021】前記A成分およびB成分とともに用いられ
る鎖延長剤(C成分)としては、一般に分子量300未
満の一分子内に二個以上の活性水素を有する化合物があ
げられ、具体的には、ジオール類、ジアミン類、アミノ
アルコール類等が用いられる。これらは単独でもしくは
2種以上併せて用いられる。
【0022】上記ジオール類としては、例えば、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパ
ンジオール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタン
ジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチレン
グリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−
1,5−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスヒドロキシ
エトキシベンゼン、ビスフェノールAまたはこれらのア
ルキレンオキサイド付加物や、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン等があげられる。なお、上記アルキレンオ
キサイドとしては、例えば、エチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、テトラヒドロ
フラン、スチレンオキサイド等があげられ、これらは単
独でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0023】前記ジアミン類としては、例えば、エチレ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジア
ミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、
ポリオキシプロピレンジアミン、ビス(p−アミノシク
ロヘキシル)メタン等の脂肪族ジアミンや、メタキシレ
ンジアミン、トリレンジアミン、ジフェニルメタンジア
ミン、4,4′−メチレンビス(2−クロルアニリ
ン)、1,5−ナフチレンジアミン等の芳香族ジアミン
等があげられる。
【0024】前記アミノアルコール類としては、例え
ば、エタノールアミン、プロパノールアミン、ε−アミ
ノヘキサノールや、メチルジエタノールアミン、メチル
ジイソプロパノールアミン、エチルジエタノールアミン
またはこれらのアルキレンオキサイド付加物等のN−ア
ルキルジアルカノールアミンや、フェニルジエタノール
アミン、m−トリルジエタノールアミンまたはこれらの
アルキレンオキサイド付加物等のN−アリールジアルカ
ノールアミン等があげられる。
【0025】上記鎖延長剤(C成分)の配合割合は、前
記特定の直鎖状化合物(A成分)100部に対して、1
〜20部の範囲に設定することが好ましく、特に好まし
くは2〜15部である。
【0026】前記A〜C成分とともに用いられるイオン
性官能基を有する鎖延長剤(D成分)としては、前記A
〜C成分を反応させて得られるシリコーン変性ウレタン
ポリマー中に、イオン性官能基を導入できるものであれ
ば特に限定するものではない。上記イオン性官能基とし
ては、例えば、スルホン酸基、カルボキシル基および第
三級アミノ基またはこれらの塩が用いられる。
【0027】上記イオン性官能基として、スルホン酸基
またはその塩を有する鎖延長剤(D成分)としては、例
えば、1,4−ブタンジオール−2−スルホン酸、5−
スルホイソフタル酸、スルホコハク酸またはこれらカル
ボン酸のモノメチル,ジメチルエステル等、あるいはこ
れらのスルホン酸アルカリ金属塩(ナトリウム塩,カリ
ウム塩等),アンモニウム塩等があげられる。
【0028】前記イオン性官能基として、カルボキシル
基またはその塩を有する鎖延長剤(D成分)としては、
例えば、メタクリル酸、2,3−ジヒドロキシプロピオ
ン酸、2,2−ジメチロールプロピオン酸、酒石酸、2
−メチル酒石酸、2,3−ジヒドロキシイソ酪酸、2,
3−ジヒドロキシ−2−イソプロピル酪酸、3,11−
ジヒドロキシミリスチン酸、9,10−ジヒドロキシス
テアリン酸、2,6−ジヒドロキシ−1,2−ジヒドロ
−4−ピリジンカルボン酸等、またはこれらのアルカリ
金属塩(ナトリウム塩,カリウム塩等),アンモニウム
塩等があげられる。
【0029】前記イオン性官能基として、第三級アミノ
基またはその塩を有する鎖延長剤(D成分)としては、
例えば、N−メチルジメタノールアミン、N−メチルジ
エタノールアミン、N−メチルジプロパノールアミン、
N−メチルジヘキサノールアミン、N−メチルジオクタ
ノールアミン、これらのN−エチル置換化合物、N−プ
ロピル置換化合物、N−ブチル置換化合物、N−フェニ
ル置換化合物、3−ジメチルアミノ−1,2−プロパン
ジオール、4−ジメチルアミノ−1,2−ブタンジオー
ル、5−ジメチルアミノ−1,2−ペンタンジオール、
これらのジエチルアミノ化合物、p−(2−ヒドロキシ
メチル−3−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチル
アニリン、p−(3−ヒドロキシメチル−4−ヒドロキ
シブチル)−N,N−ジメチルアニリン、これらのジエ
チルアニリン化合物、トリフェニルアミン化合物、N−
(3−ジメチルアミノプロピル)ジイソプロパノールア
ミン等、あるいはこれらの塩酸,臭酸,硫酸,リン酸等
の鉱酸や各種有機酸の付加塩等があげられる。
【0030】上記イオン性官能基を有する鎖延長剤(D
成分)のなかでも、イソシアネートとの反応性とイオン
化が容易である点で、1,4−ブタンジオール−2−ス
ルホン酸、酒石酸またはこれらの塩が好適に用いられ
る。
【0031】上記イオン性官能基を有する鎖延長剤(D
成分)の配合割合は、前記特定の直鎖状化合物(A成
分)100部に対して、0.01〜20部の範囲に設定
することが好ましく、特に好ましくは0.1〜3部であ
る。すなわち、上記D成分の配合割合が0.01部未満
であると、シリコーン変性ウレタンポリマーの分子構造
中に導入されるイオン性官能基が少なくなりすぎ、シリ
コーン変性ウレタンポリマー自体に充分な除電性を付与
することができないからである。逆に、上記D成分の配
合割合が20部を超えると、シリコーン変性ウレタンポ
リマーの分子構造中に導入されるイオン性官能基が多く
なりすぎ、イソシアネートとの反応性が低下し、ポリマ
ー化が困難になったり、生成したポリマーの溶剤への溶
解度が低下するため、ロール作製時においてコーティン
グ液としての塗布が困難になるからである。
【0032】なお、本発明の導電性組成物には、前記A
〜D成分の他に、汎用のポリオールを配合することがで
きる。上記ポリオールとしては、前記鎖延長剤(C成
分)として用いられるジオール類よりも高分子量のもの
が用いられ、好ましくは分子量300〜10000の範
囲のものが用いられる。このようなポリオールを用いる
ことにより、塗膜強度の向上、タック性、柔軟性の制御
が可能になる。
【0033】上記ポリオールとしては、例えば、ポリオ
キシアルキレン系(ポリエーテル系)ポリオール、ポリ
エステル系ポリオール、α−オレフィン系ポリオール等
があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて
用いられる。
【0034】上記ポリオキシアルキレン系(ポリエーテ
ル系)ポリオールとしては、例えば、ポリオキシエチレ
ングリコール(PEG)、ポリオキシプロピレングリコ
ール(PPG)、ポリオキシテトラメチレングリコール
(PTMG)、エチレンオキサイドとプロピレンオキサ
イドとの共重合体等があげられる。
【0035】上記ポリエステル系ポリオールとしては、
例えば、ポリエチレンアジペート(PEA)、ポリブチ
レンアジペート(PBA)、ポリヘキシレンアジペー
ト、エチレンアジペートとブチレンアジペートとの共重
合体、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ炭酸エステ
ル(PCD)、ダイマー酸エステル、セパテン酸エステ
ル等があげられる。
【0036】上記ポリオールの配合割合は、前記特定の
直鎖状化合物(A成分)100部に対して、5〜50部
の範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは10
〜20部である。
【0037】また、本発明の導電性組成物には、前記各
成分の他に、導電剤を配合することができる。このよう
に導電剤を用いると、導電剤自身の有する除電性によ
り、さらに優れた除電効果を得ることができる。上記導
電剤としては、c−TiO2 、c−ZnO、カーボンブ
ラック、c−SnO2 、酸化鉄、グラファイト、チタン
酸カリウム、第四級アンモニウム塩、ホウ酸塩、リチウ
ム塩等があげられる。これらは単独でもしくは二種以上
併せて用いられる。なお、上記「c−」とは導電性を有
することを意味する。
【0038】上記導電剤の配合割合は、前記特定の直鎖
状化合物(A成分)100部に対して、0.01〜25
0部の範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは
0.1〜170部である。
【0039】そして、本発明の導電性組成物には、前記
各成分の他に、三官能性イソシアネートを配合すること
ができる。このように三官能性イソシアネートを用いる
と、上記三官能性イソシアネートがいわゆる架橋剤とし
て働き、前記特殊なシリコーン変性ウレタンポリマーが
立体構造をとるため、塗膜強度やタック性低減に効果が
あり、耐久性の向上につながる。
【0040】上記三官能性イソシアネートとしては、例
えば、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス
(イソシアネートフェニール)チオホスフェート、リジ
ンエステルトリイソシアネート、1,6,11−ウンデ
カントリイソシアネート、1,3,6−ヘキサメチレン
トリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイ
ソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、カ
ルボジイミド変性MDI、イソホロンジイソシアネー
ト、クルードMDI等のアダクト体やビューレット体等
があげられる。
【0041】上記三官能性イソシアネートの配合割合
は、前記特定の直鎖状化合物(A成分)100部に対し
て、5〜40部の範囲に設定することが好ましく、特に
好ましくは15〜30部である。
【0042】さらにまた、本発明の導電性組成物には、
前記各成分の他に、帯電制御剤、充填剤、安定剤、紫外
線吸収剤、補強剤、滑剤、離型剤、染料、顔料、難燃
剤、オイル等を必要に応じて適宜に配合することができ
る。
【0043】上記帯電制御剤としては、例えば、第四級
アンモニウム塩、ホウ酸塩、アジン系(ニグロシン系)
アゾ化合物、オキシナフトエ酸系金属錯体、サリチル酸
系金属錯体、界面活性剤(アニオン系、カチオン系、ノ
ニオン系)等があげられる。また、上記充填剤として
は、例えば、シリカ、炭酸カルシウム、マイカ等の無機
物等があげられる。
【0044】そして、前記特殊なシリコーン変性ウレタ
ンポリマーは、例えば、つぎのようにして作製すること
ができる。すなわち、まず、前記特定の直鎖状化合物
(A成分)と二官能性イソシアネート(B成分)とを配
合し、反応(80〜120℃×1〜5時間)を行い、粘
度の安定したところで取り出すことにより、シリコーン
変性ウレタンプレポリマーを作製する。ついで、このプ
レポリマーに前記鎖延長剤(C成分)、イオン性官能基
を有する鎖延長剤(D成分)および必要に応じてその他
の成分を配合して、反応(80〜120℃×1〜5時
間)を行い、これを溶剤に溶解することによって、分子
構造中にイオン性官能基を有するシリコーン変性ウレタ
ンポリマーを得ることができる。
【0045】上記A〜D成分の配合比率は、A,Cおよ
びD成分中のOH基の合計量と、二官能性イソシアネー
ト(B成分)中のNCO基量とが当量になるよう設定す
るのが好ましい。
【0046】また、上記溶剤としては、例えば、テトラ
ヒドロフラン(THF)、メチルエチルケトン(ME
K)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、トルエ
ン、酢酸エチル等があげられる。
【0047】本発明の導電性組成物は、各種の導電部材
として用いることができ、例えば、現像ロール、帯電ロ
ール、転写ロール、定着ロール、転写ロール等の導電性
ロールの層形成材料として好適に用いられる。なかで
も、現像ロールの表面層形成材料として用いるのが特に
好ましい。
【0048】本発明の導電性組成物を表面層の形成材料
として用いてなる現像ロールとしては、例えば、図1に
示すように、軸体1の外周面に沿ってベースゴム層2が
形成され、その外周面に中間層3が形成され、さらにそ
の外周面に表面層4が形成されて構成されたものがあげ
られる。
【0049】上記軸体1は特に制限するものではなく、
例えば、金属製の中実体からなる芯金や、内部を中空に
くり抜いた金属製の円筒体等が用いられる。そして、そ
の材料としては、ステンレス、アルミニウム、鉄にメッ
キを施したもの等があげられる。また、上記軸体1上
に、接着剤、プライマー等を必要に応じて塗布してもよ
く、さらに上記接着剤、プライマー等は必要に応じて導
電化してもよい。
【0050】前記ベースゴム層2形成材料としては、特
に制限はなく、例えば、シリコーンゴム、エチレン−プ
ロピレン−ジエンゴム(EPDM)、スチレン−ブタジ
エンゴム(SBR)、ポリウレタン系エラストマー等が
あげられる。なかでも、低硬度でへたりが少ないという
点から、シリコーンゴムが好ましく用いられる。なお、
上記ベースゴム層2形成材料としてシリコーンゴムを用
いた場合には、シリコーンゴム表面をコロナ放電、プラ
ズマ放電等により活性化させる工程や、さらにその後、
プライマーを塗布する工程を行ってもよい。なお、上記
ベースゴム層2形成材料には前記と同様の導電剤を適宜
に添加してもよい。
【0051】前記中間層3形成材料としては、特に制限
はなく、例えば、アクリロニトリル−ブタジエンゴム
(ニトリルゴム)(以下「NBR」と略す)、水素添加
アクリロニトリル−ブタジエンゴム(水素化ニトリルゴ
ム)(以下「H−NBR」と略す)、ポリウレタン系エ
ラストマー、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム、ブ
タジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、ヒドリ
ンゴム(ECO,CO)、ナイロン等があげられる。な
かでも、接着性およびコーティング液の安定性の点か
ら、H−NBRが好ましく用いられる。
【0052】なお、上記中間層3形成材料には、硫黄等
の加硫剤、グアニジン、チアゾール、スルフェンアミ
ド、ジチオカルバミン酸塩、チウラム等の加硫促進剤、
ステアリン酸、ZnO(亜鉛華)、軟化剤、導電剤等を
適宜に添加してもよい。また、上記導電剤としては、前
記と同様のものが用いられる。
【0053】そして、上記現像ロールは、例えば、つぎ
のようにして作製することができる。すなわち、まず前
記ベースゴム層2形成材料用の各成分をニーダー等の混
練機を用いて混練し、ベースゴム層2形成材料を作製す
る。また、前記中間層3形成材料用の各成分をロール等
の混練機を用いて混練し、この混合物に前記有機溶剤を
加えて混合、攪拌することにより、中間層3形成材料
(コーティング液)を作製する。さらに、前記と同様に
して、表面層4形成材料となる本発明の導電性組成物
(コーティング液)を作製する。
【0054】つぎに、図2に示すように、軸体1を準備
し、その外周面に必要に応じて接着剤、プライマー等を
塗布した後、下蓋5を外嵌した円筒型6内に上記軸体1
をセットする。そして、前記ベースゴム層2形成材料を
注型等した後、上記円筒型6に上蓋7を外嵌する。つい
で、上記ロール型全体を加熱して上記ベースゴム層2形
成材料を加硫し(150〜220℃×30分)、ベース
ゴム層2を形成する。続いて、このベースゴム層2が形
成された軸体1を脱型し、必要に応じ反応を完結させる
(200℃×4時間)。ついで、必要に応じロール表面
にコロナ放電処理を行う。さらに必要に応じロール表面
にカップリング剤の塗布を行う。そして、上記ベースゴ
ム層2の外周に中間層3形成材料となるコーティング液
を塗布し、もしくは上記ベースゴム層2形成済みのロー
ルを前記コーティング液中に浸漬して引き上げた後、乾
燥および加熱処理を行うことにより、ベースゴム層2の
外周に中間層3を形成する。さらに、上記中間層3の外
周に表面層4形成材料となる本発明の導電性組成物(コ
ーティング液)を塗布し、もしくは上記中間層3形成済
みのロールを前記コーティング液中に浸漬して引き上げ
た後、乾燥および加熱処理を行うことにより、中間層3
の外周に表面層4を形成する。上記コーティング液の塗
布方法は、特に限定するものではなく、例えば、ディッ
ピング法、スプレーコーティング法、ロールコート法等
があげられる。このようにして、軸体1の外周面に沿っ
てベースゴム層2が形成され、その外周に中間層3が形
成され、さらにその外周に表面層4が形成された現像ロ
ールを作製することができる。
【0055】このようにして得られた現像ロールのベー
スゴム層2の厚みは、通常、0.5〜10mmの範囲に
設定され、好ましくは3〜6mmであり、中間層3の厚
みは、通常、1〜90μmの範囲に設定され、好ましく
は3〜30μmであり、表面層4の厚みは、通常、3〜
100μmの範囲に設定され、好ましくは5〜50μm
である。
【0056】なお、図1においては、現像ロールとして
三層構造のものをあげたが、ベースゴム層2の外周面に
形成される層は何層でもよく、ロールの用途等に応じ、
適宜の数の層が形成される。
【0057】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0058】
【実施例1】〔ロール基体〕軸体となる芯金(直径10
mm、SUS304製)と、ベースゴム層形成材料とし
て液状シリコーンゴムにカーボンブラックを添加したも
のと、中間層形成材料として水素化ニトリルゴム(H−
NBR)にカーボンブラックを添加したものを準備し
た。そして、前述の方法に準じて、軸体の外周面にベー
スゴム層(厚み5mm)および中間層(厚み20μm)
を形成し、ロール基体を作製した。
【0059】〔表面層〕まず、直鎖状化合物(A成分)
として、下記の式(2)で表される、分子量1000の
シリコーンジオール(X22−160AS、信越化学社
製)を準備した。
【0060】
【化2】
【0061】そして、上記シリコーンジオール100部
と、二官能性イソシアネート(B成分)である4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)(コス
モネートPH、三井化学社製)37.5部と、鎖延長剤
(C成分)である1,4−ブタンジオール1.9部と、
イオン性官能基を有する鎖延長剤(D成分)である1,
4−ブタンジオール−2−スルホン酸ナトリウム4.3
部と、触媒であるジブチル錫ジラウレート(DBTD
L)0.001部とを配合し、前述の方法に従い、導電
性組成物を作製した。つぎに、この導電性組成物を、前
記ロール基体の外周面にロールコート法により塗布した
後、乾燥して表面層(厚み20μm)を形成し、目的と
する現像ロールを作製した。
【0062】
【実施例2】導電剤としてアセチレンブラック(デンカ
ブラックHS−100、電気化学工業社製)15部をさ
らに配合する他は、実施例1と同様にして導電性組成物
を作製した。そして、この導電性組成物を用いて、実施
例1と同様にして、現像ロールを作製した。
【0063】
【実施例3】イオン性官能基を有する鎖延長剤(D成
分)として、1,4−ブタンジオール−2−スルホン酸
ナトリウムに代えて、酒石酸カリウム5.0部を用いる
他は、実施例1と同様にして導電性組成物を作製した。
そして、この導電性組成物を用いて、実施例1と同様に
して、現像ロールを作製した。
【0064】
【実施例4】導電剤としてアセチレンブラック(デンカ
ブラックHS−100、電気化学工業社製)15部をさ
らに配合する他は、実施例3と同様にして導電性組成物
を作製した。そして、この導電性組成物を用いて、実施
例1と同様にして、現像ロールを作製した。
【0065】
【実施例5】三官能性イソシアネート(コロネート25
07、日本ポリウレタン社製)10部をさらに配合する
他は、実施例4と同様にして導電性組成物を作製した。
そして、この導電性組成物を用いて、実施例1と同様に
して、現像ロールを作製した。
【0066】
【実施例6】ポリオール(PTMG、分子量:100
0)20部をシリコーンジオール80部ととともに配合
する他は、実施例1と同様にして導電性組成物を作製し
た。そして、この導電性組成物を用いて、実施例1と同
様にして、現像ロールを作製した。
【0067】
【実施例7】イオン性官能基を有する鎖延長剤(D成
分)として、1,4−ブタンジオール−2−スルホン酸
ナトリウムに代えて、1,2−ジヒドロキシベンゼン−
3,5−ジスルホン酸二ナトリウム7.0部を用いる他
は、実施例1と同様にして導電性組成物を作製した。そ
して、この導電性組成物を用いて、実施例1と同様にし
て、現像ロールを作製した。
【0068】
【実施例8】イオン性官能基を有する鎖延長剤(D成
分)として、1,4−ブタンジオール−2−スルホン酸
ナトリウムに代えて、ヨウ化ジメチルジエタノールアン
モニウム5.8部を用いる他は、実施例1と同様にして
導電性組成物を作製した。そして、この導電性組成物を
用いて、実施例1と同様にして、現像ロールを作製し
た。
【0069】
【比較例1】1,4−ブタンジオールの配合割合を3.
9部とし、1,4−ブタンジオール−2−スルホン酸ナ
トリウムを配合しない他は、実施例1と同様にして導電
性組成物を作製した。そして、この導電性組成物を用い
て、実施例1と同様にして、現像ロールを作製した。
【0070】
【比較例2】導電剤としてアセチレンブラック(デンカ
ブラックHS−100、電気化学工業社製)15部をさ
らに配合する他は、比較例1と同様にして導電性組成物
を作製した。そして、この導電性組成物を用いて、実施
例1と同様にして、現像ロールを作製した。
【0071】このようにして得られた実施例品および比
較例品の現像ロールについて、トナー帯電量、残留電
荷、画質、トナーフィルミングおよび電気抵抗につい
て、下記の基準に従い比較評価を行った。これらの結果
を、後記の表1および表2に併せて示した。
【0072】〔トナー帯電量〕現像ロールのトナー帯電
量を、20℃×50%RHの環境下、つぎのようにして
測定した。すなわち、図3に示すように、現像ロール3
0表面上に現像剤(トナー)32層を形成し、吸引ポン
プ33により現像剤32を吸引しファラデーケージ34
により測定した(ファラデーケージ法)。図において、
35はフィルター、36は絶縁体パイプ、37は電位
計、38、39は導体で互いに分離している。
【0073】〔残留電荷〕図4に示すように、現像ロー
ル41を回転数60rpmで矢印方向に回転させなが
ら、コロナ放電線(コントロン)42を用いて100μ
Aのコロナ電流を印加し、現像ロール41の表面を帯電
した。そして、表面電位計43により上記現像ロール4
1表面の残留電荷を測定した。
【0074】〔画質〕現像ロールをプリンター(沖デー
タ社製のML600L)に組み込み、初期、3000枚
(3K)および1万枚(10K)画出し後の画質を目視
により評価した。すなわち、文字やイメージをプリント
し、画質に問題がなく、細線が鮮明にプリントされたも
のを○、かすれやかぶり等が発生したものを×として表
示した。なお、かすれとは細線がとぎれたものをいい、
かぶりとはイメージのないところにトナーが飛んでいる
ものをいう。
【0075】〔トナーフィルミング〕現像ロール表面に
現像剤(トナー)が厚く付着した部分は、帯電性が悪く
なり複写画像に不良を生じる。具体的には、現像ロール
表面に現像剤(トナー)の一部が1μm以上の厚みで付
着すると、画像が著しく悪化する。そこで、トナー付着
の厚みが1μm以上であったものをトナーフィルミング
が発生したものとした。そして、トナーフィルミングが
発生したものを×、発生しなかったものを○として表示
した。
【0076】〔電気抵抗〕電気抵抗は、印加電圧と電流
を測定することにより求めた。すなわち、図5(A)に
示す、主電極51aとガード電極51bとを備えた形状
の電極51を、図5(B)に示すロール50表面上に2
0箇所形成し、印加電圧100Vの条件で、電気抵抗を
測定し、20箇所の測定値の中央値を求めた。
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】上記表1および表2の結果から、実施例品
の現像ロールは、トナー帯電量が高く維持され、初期の
残留電荷が小さいことがわかる。また、10K後の残留
電荷の上昇が抑制され、トナーフィルミングが発生しな
いため、10K後の画質も良好で、耐久性に優れている
ことがわかる。
【0080】これに対して、比較例1品の現像ロール
は、初期の残留電荷が著しく高く、初期の画質が劣るこ
とがわかる。また、10K後の残留電荷も極めて高く、
トナーフィルミングが発生し、画質が劣ることがわか
る。また、比較例2品の現像ロールは、導電剤を用いて
除電しているため、初期および3K後の画質は良好であ
るが、10K後の残留電荷が高く、トナーフィルミング
が発生し、画質が悪く、耐久性に劣ることがわかる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、本発明の導電部材は、特
定の直鎖状化合物(A成分)と、二官能性イソシアネー
ト(B成分)と、鎖延長剤(C成分)と、イオン性官能
基を有する鎖延長剤(D成分)とを含有するものであ
り、上記A〜D成分からなるシリコーン変性ウレタンポ
リマーは、分子構造中に導電性および除電性に優れたイ
オン性官能基を備えている。したがって、上記特殊なシ
リコーン変性ウレタンポリマーを、例えば、導電性ロー
ルの表面層形成材料として用いた場合、高帯電性を維持
しながらも残留電荷を低減でき、トナーフィルミングが
発生せず、優れた耐久性を備えた導電性ロールを得るこ
とができる。また、上記特殊なシリコーン変性ウレタン
ポリマーは、ポリマー自体が除電性を備えているため、
従来のようなイオン導電剤(第四級アンモニウム塩,ホ
ウ酸塩,リチウム塩等)を用いて除電する場合に比べ
て、ブルームがなく、通電による特性変化も生じない。
【0082】そして、上記導電性組成物が導電剤をさら
に含有する場合は、導電剤自身の有する除電性により、
さらに優れた除電効果を得ることができる。
【0083】また、上記導電性組成物が三官能性イソシ
アネートをさらに含有する場合は、上記三官能性イソシ
アネートがいわゆる架橋剤として働き、上記特殊なシリ
コーン変性ウレタンポリマーが立体構造をとるため、塗
膜強度やタック性低減に効果があり、耐久性の向上につ
ながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導電性組成物を用いてなる導電性ロー
ルの一例を示す断面図である。
【図2】本発明の導電性組成物を用いてなる導電性ロー
ルの製法を示す断面図である。
【図3】現像ロールのトナー帯電量の測定方法を示す説
明図である。
【図4】現像ロールの残留電荷の測定方法を示す模式図
である。
【図5】現像ロールの電気抵抗の測定方法を示す模式図
である。
【図6】従来の導電性ロールの表面層におけるシリカ粉
末の付着状態を示す模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/16 103 G03G 15/16 103 (72)発明者 有村 昭二 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 2H003 CC05 2H032 AA05 2H077 AD02 AD06 FA21 FA25 GA03 3J103 AA02 AA15 AA23 FA12 FA30 GA02 GA57 GA58 GA60 HA20 HA41 4J034 BA08 CA04 CA15 CB03 CB08 CC03 CC12 CC13 CC22 CC23 CC26 CC45 CC52 CC54 CC61 CC62 CD09 DA01 DA03 DB04 DB07 DF01 DF20 DF21 DG03 DG04 DG06 DG23 DM01 DM06 HA01 HA07 HA08 HA11 HA14 HC03 HC12 HC13 HC16 HC17 HC22 HC46 HC52 HC54 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 MA02 QB15 QC03 QD03 RA16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(A)〜(D)成分を含有するこ
    とを特徴とする導電性組成物。 (A)分子構造中にシロキサン結合を有し、両末端に水
    酸基またはアミノ基を有する直鎖状化合物。 (B)二官能性イソシアネート。 (C)鎖延長剤。 (D)イオン性官能基を有する鎖延長剤。
  2. 【請求項2】 イオン性官能基が、スルホン酸基、カル
    ボキシル基、第三級アミノ基およびそれらの塩からなる
    群から選ばれた少なくとも一つである請求項1記載の導
    電性組成物。
  3. 【請求項3】 導電剤を含有する請求項1または2記載
    の導電性組成物。
  4. 【請求項4】 三官能性イソシアネートを含有する請求
    項1〜3のいずれか一項に記載の導電性組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の導
    電性組成物を用いてなることを特徴とする導電部材。
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