JP2000185612A - 自動車の側突用エアバッグ装置 - Google Patents
自動車の側突用エアバッグ装置Info
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Abstract
チを広げたりすることなく、縫製部を確実に開裂させる
ことができる自動車の側突用エアバッグ装置を提供す
る。 【解決手段】 補強シート13の一端の側から所定長さ
のスリットSが形成されているため、補強シート13に
対してエアバッグ3の膨張力が加わった際に、スリット
Sが上下に押し拡げられる。すると、縫製部Hのうち、
スリットSに対応する部分が上下に伸びて応力が集中す
るため、その部分の縫製糸が切れ、その部分から上下方
向に向けて連鎖的な開裂がはじまる。従って、縫製強度
を向上させ、縫製部Hを確実に開裂させることができ
る。
Description
際に、シートバックに設けたエアバッグを展開させるこ
とにより、車体側壁から受ける衝撃荷重を緩和して乗員
を保護することができる自動車の側突用エアバッグ装置
に関するものである。
の側突時に、シートバックの車外側端部からエアバッグ
を前方へ展開させ、該エアバッグにより乗員を保護する
ようになっている(類似技術として特開平9−1365
98号公報参照)。
ジュールの前方に、表皮シートのメインサイド部とマチ
部を縫製した縫製部が位置している。該マチ部の内側に
は、強度が該マチ部以上で且つ伸縮性が該マチ部以下の
補強シートが設けられている。そして、この補強シート
の他端を固定すると共に、一端を前記縫製部において、
メインサイド部及びマチ部と一緒に縫製している。側突
時には、エアバッグモジュールのエアバッグが膨張して
補強シートを押すため、この伸縮性が小さな補強シート
を介してエアバッグの膨張力が縫製部に直接加わり、縫
製部での開裂を促進させる。そして、縫製部の開裂した
部分からエアバッグを前方へ展開させるようになってい
る。
うな従来の技術にあっては、補強シートによりエアバッ
グの膨張力を縫製部に直接伝えて開裂させる構造になっ
ているものの、縫製部の開裂を確実なものにするため、
弱い強度の縫製糸を用いたり、縫製部のピッチ(縫う間
隔)を広げたりして縫製強度を低下させる必要がある。
そのため、縫製作業の途中で縫製糸が切れるおそれがあ
る。また、縫製ピッチが広がったことにより、シートの
通常使用時に縫製部がほつれるおそれがある。
してなされたものであり、縫製強度を向上させつつ、縫
製部を確実に開裂させることができる自動車の側突用エ
アバッグ装置を提供するものである。
は、シートバックの側端部にエアバッグモジュールが設
けられ、該エアバッグモジュールの前方に表皮シートの
メインサイド部とマチ部とを縫製した縫製部が位置して
いて、該マチ部の内側に補強シートが設けられ、該補強
シートの他端を固定すると共に一端を前記縫製部におい
て前記マチ部と一緒に縫製し、側突時にエアバッグモジ
ュールのエアバッグが膨張して前記縫製部を開裂させ、
該縫製部からエアバッグを前方へ展開させる自動車の側
突用エアバッグ装置であって、前記補強シートには、該
補強シートの前記一端の側から所定長さのスリットを形
成してなる。
シートには、該補強シートの一端の側から所定長さのス
リットが形成されているため、補強シートに対してエア
バッグの膨張力が加わった際に、スリットが上下に押し
拡げられる。すると、縫製部のうち、スリットに対応す
る部分が上下に伸びて応力が集中するため、その部分の
縫製糸が切れ、その部分から上下方向に向けて連鎖的な
開裂がはじまる。従って、縫製強度を向上させ、縫製部
を確実に開裂させることができる。
の伸縮性が、前記マチ部の伸縮性よりも小さくなってい
る。
シートの伸縮性が前記マチ部の伸縮性よりも小さいた
め、補強シートに対してエアバッグの膨張力が加わった
際にスリットの部分に集中する応力が高まり、より確実
に縫製部が開裂できるため、更に縫製強度を向上させつ
つ、縫製部を確実に開裂させることができる。
のスリットは、エアバッグモジュールの略上下中心に対
応する位置に形成されている。
シートのスリットがエアバッグモジュールの略上下中心
に対応する位置に形成されているため、開裂の始点(ス
リット位置)と、エアバッグの中心が合致し、エアバッ
グが早く前方へ展開する。
側の端末付近に裂けを抑制する縫付部を設けた。
の他端側の端末付近に裂けを抑制する縫付部が設けられ
ているため、補強シートにエアバッグの膨張力が加わっ
た場合に、スリットの他端側の端末付近を超えて補強シ
ートが裂け過ぎるのを抑制する。補強シートが裂け過ぎ
と、膨張力を受け止めて縫製部に加えるという補強シー
ト本来の機能が阻害される。
端がシートバックのフレームに固定されている。
トの他端をシートバックのフレームに固定したため、該
縫製部の固定作業が容易である。
は、該補強シートの一端の側から所定長さのスリットが
形成されているため、補強シートに対してエアバッグの
膨張力が加わった際に、スリットが上下に押し拡げられ
る。すると、縫製部のうち、スリットに対応する部分が
上下に伸びて応力が集中するため、その部分の縫製糸が
切れ、その部分から上下方向に向けて連鎖的な開裂がは
じまる。従って、縫製強度を向上させ、縫製部を確実に
開裂させることができる。また、前記補強シートの伸縮
性が前記マチ部の伸縮性よりも小さくすると、補強シー
トに対してエアバッグの膨張力が加わった際にスリット
の部分に集中する応力が高まり、より確実に縫製部が開
裂できるため、更に縫製強度を向上させつつ、縫製部を
確実に開裂させることができる。また、前記補強シート
のスリットがエアバッグモジュールの略上下中心に対応
する位置に形成すると、開裂の始点(スリット位置)
と、エアバッグの中心が合致し、エアバッグが早く前方
へ展開する。また、スリットの他端側の端末付近に裂け
を抑制する縫付部を設けると、補強シートにエアバッグ
の膨張力が加わった場合に、スリットの他端側の端末付
近を超えて補強シートが裂け過ぎるのを抑制する。補強
シートが裂け過ぎと、膨張力を受け止めて縫製部に加え
るという補強シート本来の機能が阻害される。また、補
強シートの他端をシートバックのフレームに固定すれ
ば、該縫製部の固定作業が容易である。
に基づいて説明する。図中、符号1は、右側フロントシ
ートのシートバックを示すものであり、このシートバッ
ク1の車外側(右側)の端部には、エアバッグモジュー
ル2が設けられている。このエアバッグモジュール2内
には、膨張して前方へ展開するエアバッグ3と、該エア
バッグ3内にガスを噴出するためのインフレータ4が内
蔵されている。エアバッグ3は隔壁シート5により下側
の胸部保護部6と上側の頭部保護部7に区画されてい
る。隔壁シート5には、インフレータ4から胸部保護部
6内に噴出されたガスを頭部保護部7側へ導入するため
の通気孔8が形成されている。
ーム9と、図示せぬパッドから形成されており、表面は
表皮シート10により覆われている。表皮シート10
は、図3に示すように、主にメインサイド部11と、マ
チ部12とにより覆われていて、エアバッグモジュール
2の前方には、メインサイド部11とマチ部12との対
応部同士を縫製した縫製部Hが位置している。また、マ
チ部12の内側には、強度がマチ部12以上で且つ伸縮
性がマチ部12以下の補強シート13が設けられ、該補
強シート13の他端はシートバックフレーム9にボルト
・ナット手段14により固定され、一端は縫製部Hに一
緒に縫製されている。補強シート13の他端をシートバ
ック1の後方のシートバックフレーム9に固定するた
め、該補強シート13の固定作業が容易である。
らは、他端側へ向けて所定長さを有するスリットSが形
成されている。このスリットSの位置は、エアバッグモ
ジュール2の略上下中心に対応する位置に合致してい
る。また、スリットSの他端側の端末付近には、裂けを
抑制する縫付部15が形成されている。すなわち、スリ
ットSが裂け過ぎると、膨張力を受け止めて縫製部Hに
加えるという補強シート13本来の機能が阻害されるた
め、この縫付部15により、スリットSの裂け過ぎを抑
制している。
ト13の一端の側から形成されているが、一端を少し残
して、一端側からスリットSを形成しても、一端の少し
残した部分が、エアバッグ3の膨張力で容易に裂けてし
まう幅であれば本発明の範囲内である。また、スリット
Sの他端側の端末付近に縫付部15が形成されている
が、スリットSの他端からスリットSの形成されていな
い側へ多少離れて縫付部15を形成しても良い。
する。車両が側面衝突を起こすと、その状態をセンサー
が感知し、インフレータ4が点火し、該インフレータ4
からエアバッグ3内に高圧のガスが噴出される。このガ
スによりエアバッグ3が膨張し、その膨張力が補強シー
ト13に加わる。補強シート13は伸縮性がほとんどな
いため、受けた膨張力をそのまま縫製部Hに伝達する。
また、それと同時に、スリットSが形成されていること
により、スリットSが上下に押し拡げられる(図2参
照)。すると、縫製部Hのうち、スリットSに対応する
部分が上下に伸びて応力が集中するため、図4に示すよ
うに、その部分の縫製糸16が切れ、その部分から縫製
部Hの上下方向に向けた連鎖的な開裂がはじまる。この
ように、縫製部Hの一部に開裂始点となる縫製糸16の
切れが生じるため、弱い強度の縫製糸16を用いたり、
縫製部Hのピッチを広げたりすることなく、縫製部Hを
確実に開裂させることができる。
ール2の略上下中心に対応する位置に合致しているた
め、この開裂始点とエアバッグモジュール2から前方へ
展開するエアバッグ3の中心とが合致し、エアバッグ3
が縫製部Hから早く前方へ展開するようになる。具体的
には、エアバッグ3の胸部保護部6が縫製部Hからまず
前方へ展開し、その後、頭部保護部7が上方へ展開す
る。
他端を、シートバックフレーム9に固定したが、マチ部
12の後方に縫製して固定しても良い。
搭載したシートバックの側面図。
バックの側面図。
部の拡大断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 シートバックの側端部にエアバッグモジ
ュールが設けられ、該エアバッグモジュールの前方に表
皮シートのメインサイド部とマチ部とを縫製した縫製部
が位置していて、該マチ部の内側に補強シートが設けら
れ、該補強シートの他端を固定すると共に一端を前記縫
製部において前記マチ部と一緒に縫製し、側突時にエア
バッグモジュールのエアバッグが膨張して前記縫製部を
開裂させ、該縫製部からエアバッグを前方へ展開させる
自動車の側突用エアバッグ装置であって、 前記補強シートには、該補強シートの前記一端の側から
所定長さのスリットを形成してなることを特徴とする自
動車の側突用エアバッグ装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の自動車の側突用エアバ
ッグ装置であって、 前記補強シートの伸縮性が、前記マチ部の伸縮性よりも
小さいことを特徴とする自動車の側突用エアバッグ装
置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の自動車の
側突用エアバッグ装置であって、 前記補強シートのスリットは、前記エアバッグモジュー
ルの略上下中心に対応する位置に形成されてなることを
特徴とする自動車の側突用エアバッグ装置。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3何れかに記載の自動
車の側突用エアバッグ装置であって 前記スリットの他端側の端末付近には、裂けを抑制する
縫付部を設けてなることを特徴とする自動車の側突用エ
アバッグ装置。 - 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記
載の自動車の側突用エアバッグ装置であって、 前記補強シートの他端は、シートバックのフレームに固
定されてなることを特徴とする自動車の側突用エアバッ
グ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36515298A JP3633330B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 自動車の側突用エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36515298A JP3633330B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 自動車の側突用エアバッグ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000185612A true JP2000185612A (ja) | 2000-07-04 |
JP3633330B2 JP3633330B2 (ja) | 2005-03-30 |
Family
ID=18483556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36515298A Expired - Fee Related JP3633330B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 自動車の側突用エアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3633330B2 (ja) |
-
1998
- 1998-12-22 JP JP36515298A patent/JP3633330B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3633330B2 (ja) | 2005-03-30 |
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