JP2000185407A - 流路−ノズル板の製造方法及び該流路−ノズル板を用いたインクジェットヘッド - Google Patents

流路−ノズル板の製造方法及び該流路−ノズル板を用いたインクジェットヘッド

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JP2000185407A
JP2000185407A JP36642298A JP36642298A JP2000185407A JP 2000185407 A JP2000185407 A JP 2000185407A JP 36642298 A JP36642298 A JP 36642298A JP 36642298 A JP36642298 A JP 36642298A JP 2000185407 A JP2000185407 A JP 2000185407A
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flow path
thickness
ink jet
resin
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Katsuyuki Okubo
克之 大窪
Takashi Ogaki
傑 大垣
Shinji Tezuka
伸治 手塚
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク吐出時の圧力波によるノズル近傍の変
形が少なく、且つ、ノズル流路部の加工精度が高い流路
−ノズル板を提供する。 【解決手段】 ステンレス薄板11上にレジストワーク
とニッケルめっきによって厚さ2μmの小孔パターン1
2を形成し(図1(A))、この上に適当な溶媒ととも
にアミドの状態でキャストして重合させ、厚さ20μm
ポリイミド層14を形成した(図1(B))。この多層
積層体のステンレス11側から塩化第二鉄によってエッ
チングを行い、流路部16を形成する(図1(C))。
しかる後に、むき出しになったニッケル小孔部をマスク
として紫外域のレーザー,エキシマレーザーやFHG
YAGレーザーによって樹脂部分を除去してノズル17
を形成する(図1(D))。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路−ノズル板の
製造方法及び該流路−ノズル板を用いたインクジェット
ヘッド、より詳細には、ノズル周辺の剛性を向上させ、
ノズル表面側のブレードによる摩耗を防止可能とした流
路−ノズル板の製造方法及び該流路−ノズル板を用いた
インクジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットヘッドの作成時に最も加
工精度を必要とするノズル部分は他の構造体と別部材で
構成される場合がある。特に、ノズルをレーザ加工する
場合、ノズル部を樹脂で構成し、金属等剛性の高い材料
で構成された流路以下の部分と接合してヘッドとなす。
このような構造ではノズル部分は他に比べて熱膨張率が
異なっており接合時に下層の構造体と位置ずれを起こし
やすい。又、ノズル部の剛性が他に比べて著しく下がっ
ているため、インク吐出時に圧力波によって樹脂部だけ
が変形して接合界面の剥離が発生しやすい。そこで、流
路部となる金属板に樹脂前駆体をキャストしてこれを金
属板上で高分子化させ、剥離の起こりにくい強い金属−
樹脂接合を有する積層板を作り、これを金属側からエッ
チングして樹脂部をむき出し、これをレーザ穿孔する技
術が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
によると、以下の問題がある。 1.エッチングによってむき出しになる樹脂部分の形状
の精度が確保しにくい。理想的にはレーザによって穿孔
する領域だけが形成できればよいが、実際には余裕を見
て穿孔領域よりも大きめに樹脂面を出しておく必要があ
る。形状精度が低い理由は片面からのエッチングである
ことと、樹脂面が撥水性を持っているのでエッチャント
との接触状態が変化することに起因しているものと考え
られる。 2.むき出しになる樹脂部分は圧力波を受けて変形しや
すく、吐出量の不安定化要因となりうる。 3.ノズル表面側は使用時に頻繁にクリーニングブレー
ドによって摩擦を受けるため、エッジ部分がブレードに
よって摩耗するおそれがある。平面の樹脂層ではこれを
避ける方法がない。 4.エッチング表面は微小ピットが多く気泡排出性が必
ずしも良くない。又、レーザ穿孔によって形成されたノ
ズル内壁は、カーボンが堆積したり壁面微細形状が粗れ
るために、インクとの親和性が制御できない状態になっ
ている。
【0004】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、エッチングによって流路となる金属板とレ
ーザ穿孔によってノズルとなる樹脂層の間に金属パター
ンを設け(この金属パターンはエッチングによっては加
工されず、レーザ穿孔においてはマスクとなる材料によ
って構成されている)、この構成によってエッチング形
状が安定し、ノズル形状も安定し、ノズル周辺の剛性も
向上し、ノズル表面側のブレードによる摩耗も防止でき
るようにしたものである。又、流路ノズル板の最終工程
としてシリカコーティングを行うことで気泡排出性が良
く、インクとの親和性が高い内壁を形成でき、安定した
インク吐出をもたらすことができるようにしたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ヤン
グ率100GPa以上でエッチングによる微細加工が可
能な材料(A)の薄板上に、ヤング率GPa以上で材料
(A)のエッチャントに対するエッチング速度が材料
(A)よりも遅く、且つ、後述する樹脂層(C)に比べ
てエッチャントに対する親和性が高く、且つ、紫外域に
際だった吸収を有さない材料(B)で小孔の薄膜パター
ンを形成し、この積層構造の上に高分子化後紫外域に吸
収を有する材料を含む樹脂前駆体をキャストして高分子
化させた樹脂層(C)を形成してなる多層構造体におい
て、 工程1;材料(B)の小孔パターンがむき出しになるよ
うに材料(A)側からエッチングを行い、 工程2;材料(A)側から紫外域の波長のレーザを照射
し、材料(B)をマスクとして前記材料(C)に穿孔加
工を行い、これを流路−ノズル板とすることを特徴とし
たものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記材料(B)の小孔パターン形成のために行うレ
ジストを形成する際に、両面露光によって材料(A)の
エッチング用のレジストも同時に形成しておくことを特
徴としたものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記多層構造において、材料(C)上に更に
厚さ0.1〜2μm望ましくは0.5〜1μmのPFPE
又はその末端基置換体からなる撥水処理層(D)を有す
ることを特徴としたものである。
【0008】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかの発明において、前記多層構造体を構成する材料と
して、材料(A)としてステンレス鋼、銅等塩化第二鉄
によってエッチング可能な材料を用い、材料(B)とし
てクロム,ニッケル,ニッケル基合金,モリブデン,タ
ングステン,ハフニウム等の塩化鉄によるエッチング速
度が材料(A)よりも遅い材料を用い、材料(C)とし
てポリイミドやポリフェニルスルフィド,ポリサルフォ
ンを用いることを特徴としたものである。
【0009】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかの発明において、前記多層構造体において、材料
(B)の厚さが少なくとも0.1μm以上望ましくは1
〜2μmで、且つ、材料(C)の厚さが少なくとも4μ
m以上50μm望ましくは15μm以上30μm以下で
あることを特徴としたものである。
【0010】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れかに記載の方法で形成させた流路ノズル板に、ポリシ
ラザンなどのシリカコーティングを行うことを特徴とし
たものである。
【0011】請求項7の発明は、請求項1乃至3のいず
れかに記載の工程によって作成され、請求項4記載の材
料(A)による流路部と該流路部の上に積層されている
材料(C)による樹脂ノズルとの間に、請求項5で記載
される範囲の厚さを有した請求項4記載の材料(B)に
よってなる、ノズル部へと続く小孔構造が作られた薄層
が挟み込まれた構造によって構成されている流路−ノズ
ル部を有することを特徴としたものである。
【0012】請求項8の発明は、請求項1乃至3のいず
れかに記載の工程によって作成され、請求項4記載の材
料(A)による流路部と該流路部の上に積層されている
材料(C)による樹脂ノズルとの間に、請求項5で記載
される範囲の厚さを有した請求項4記載の材料(B)に
よってなる、ノズル部へと続く小孔構造が作られた薄層
が挟み込まれた構造を有し、ノズル内壁と流路部にシリ
コンの酸化物を主体とする材料がコーティングされてい
る構造によって構成されている流路−ノズル部を有する
ことを特徴としたものである。
【0013】請求項9の発明は、請求項1乃至3のいず
れかに記載の工程によって作成され、請求項4記載の材
料(A)による流路部と該流路部の上に積層されている
材料(C)による樹脂ノズルの間に、請求項5で記載さ
れる範囲の厚さを有した請求項4記載の材料(B)によ
ってなる、ノズル部へと続く小孔構造が作られた薄層が
挟み込まれた構造を有し、ノズル内壁と流路部にはシリ
コンの酸化物を主体とする材料がコーティングされ、さ
らに樹脂ノズル上に厚さ0.1〜2μm望ましくは0.5
〜1μmのPFPE又はその末端基置換体からなる撥水
処理層が積層されている構造によって構成されている流
路−ノズル部を有することを特徴としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1は、本発明によ
る流路ノズル板の作成工程を説明するための要部断面図
で、まず、ステンレス薄板11上にレジストワークとニ
ッケルめっきによって厚さ2μmの小孔パターン12を
形成し(図1(A))、この上に適当な溶媒とともにア
ミドの状態でキャストして重合させ、厚さ20μmポリ
イミド層14を形成した。この時、小孔パターン12の
上では樹脂層が若干他の部分よりも低い凹部15が形成
される(図1(B))。
【0015】この多層積層体のステンレス薄板11側か
ら塩化第二鉄によってエッチングを行い、流路部16を
形成する(図1(C))。この時、従来の樹脂との積層
体では樹脂がむき出しになると樹脂表面での撥水性が高
いためにエッチング速度が下がり、図3に示すように、
むき出し部33の形状が不安定化するが、本発明では、
図2に示すように、比較的エッチングされにくいニッケ
ル部分23がむき出しになるようにエッチングするた
め、樹脂むき出し部24の形状精度は前工程のレジスト
ワークによって決定されることになり、エッチングによ
る形状よりも飛躍的に安定化する。なお、図2におい
て、21はステンレス薄板表面、22はエッチング面、
23はむき出しになったニッケル小孔パターン、24は
むき出しになったポリイミド、図3において、31はス
テンレス薄膜表面、32はエッチング面、33はむき出
しになったポリイミドを示す。
【0016】ここで、ステンレス11側からのエッチン
グを行うためのレジスト13はニッケルめっきによって
小孔パターンを形成する際に両面露光してあらかじめ形
成してある。このため、小孔パターンとステンレスエッ
チング孔の同軸度は充分高くすることができる。しかる
後に、むき出しになったニッケル小孔部23をマスクと
して紫外域のレーザ,エキシマレーザやFHG YAG
レーザによって樹脂部分を除去してノズル17を形成す
る(図1(D))。
【0017】上述のように作成された流路ノズル板はノ
ズル周辺部の流路側にヤング率の高い金属層があるた
め、インク吐出時の圧力波によるノズル部全体の変形が
抑えられる。この観点からすると金属層は厚い方が良い
が、金属パターンの形状精度維持と金属層形成のコスト
の観点から1〜2μmが適切である。
【0018】又、樹脂層形成時に作られる凹部の影響で
ノズルのエッジ部分は他の部分より若干低くなる。この
ため、エッジはクリーニングブレードによる摩耗を受け
にくくなる。この凹部形成と、レーザ穿孔加工性、及び
吐出方向の安定性の観点からノズルとなる樹脂層の厚さ
は自ら有効な範囲が決定され、その範囲は4μm以上5
0μm、望ましくは15μm以上30μm以下である。
【0019】以上の工程で作成した流路ノズル板を組み
込んだヘッドでも有効な噴射特性が得られたが、更に、
流路側からポリシラザンを滴下、脱窒素を行いシリカコ
ーティング19を施した(図1(E))。ポリシラザン
は金属部分やレーザ穿孔で表面が変質したノズル内壁1
8には吸着するが、ポリイミド表面には吸着しないた
め、ノズル先端のエッジ部分まで親水性を付与できる。
又、このコーティングによってエッチングの微細なピッ
トやノズル内壁の微細な形状粗れを覆うために気泡排出
性や噴射方向の安定がもたらされる。
【0020】尚、本実施例ではポリイミドをノズル部の
構成材料として用いたが、ポリフェニルスルフィド,ポ
リサルフォン等、紫外域のレーザで加工可能で且つ耐イ
ンク性の高い樹脂ならばいずれを用いても構わない。
【0021】(実施例2)実施例1と同様にして作成し
た多層構造体の樹脂面上に撥水処理層を設けた。撥水処
理層としてフルオロカーボンを溶媒としたPFPEの両
末端基を水酸基で置換した材料をディッピングによって
平均0.5μmの厚さで形成した。PFPEの厚さはレ
ーザ穿孔加工時の加工しやすさとクリーニングブレード
による摩耗との兼ね合いで決定され、0.1μm〜2μ
mが望ましい。本実施例ではPFPEの水酸基置換体を
使用したが、PFPEでも構わないし、他の置換体でも
同様の効果が得られる。
【0022】この構造体を実施例1と同様にエッチング
し、しかる後に撥水層と樹脂層を同時にレーザ穿孔して
ノズルを形成した。その後ポリシラザンによるシリカコ
ートを行い、図4に示すような流路ノズル板を作成し
た。撥水層の存在により実施例1よりも噴射特性が更に
向上したヘッドを得ることができた。
【0023】(実施例3)本実施例では実施例1と比べ
てステンレス薄板を銅薄板に変更し、金属パターンをニ
ッケルめっきからドライプロセスにより構成した厚さ1
μmのクロムやモリブデン、タングステンに変更した。
銅薄板はエッチングによる形状精度がステンレスに比べ
て高く、一方、クロム等の材料は塩化第二鉄でほとんど
昌されないため、銅エッチングのマージンが広がり、実
施例1に比べてエッチング形状精度を高めることができ
た。又、本実施例で用いた金属パターン材料はニッケル
に比べてヤング率が高いため、厚さを薄くしてもノズル
部の圧力波による変形を最小に抑えることができた。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明は、ヤング率100GP
a以上でエッチングによる微細加工が可能な材料(A)
の薄板上に、ヤング率GPa以上で材料(A)のエッチ
ャントに対するエッチング速度が材料(A)よりも遅
く、且つ、後述する樹脂層(C)に比べてエッチャント
に対する親和性が高く、且つ、紫外域に際だった吸収を
有さない材料(B)で小孔の薄膜パターンを形成し、こ
の積層構造の上に高分子化後紫外域に吸収を有する材料
を含む樹脂前駆体をキャストして高分子化させた樹脂層
(C)を形成してなる多層構造体において、 工程1;材料(B)の小孔パターンがむき出しになるよ
うに材料(A)側からエッチングを行い、 工程2;材料(A)側から紫外域の波長のレーザを照射
し、材料(B)をマスクとして前記材料(C)に穿孔加
工を行い、 これを流路−ノズル板とすることを特徴としたので、小
孔の薄膜パターンを有するため、流路とノズル両方の形
状精度を向上させることができ、歩留まりを向上させる
ことができる。
【0025】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、材料(B)の小孔パターン形成のために行うレジス
トを形成する際に、両面露光によって材料(A)のエッ
チング用のレジストも同時に形成しておくことを特徴と
したので、両面露光することにより、流路部とノズルの
同軸度を高めることができ、噴射特性向上に効果があ
る。
【0026】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記多層構造において、材料(C)上に更に
厚さ0.1〜2μm望ましくは0.5〜1μmのPFPE
又はその末端基置換体からなる撥水処理層(D)を有す
ることを特徴としたので、工程を簡略化し、歩留まり向
上に寄与できる。
【0027】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかの発明において、前記多層構造体を構成する材料と
して、材料(A)にステンレス鋼、銅等塩化第二鉄によ
ってエッチング可能な材料を用い、材料(B)としてク
ロム,ニッケル,ニッケル基合金,モリブデン,タング
ステン,ハフニウム等の塩化鉄によるエッチング速度が
材料(A)よりも遅い材料を用い、材料(C)としてポ
リイミドやポリフェニルスルフィド,ポリサルフォンを
用いることを特徴としたので、充分に成熟した技術であ
る塩化第二鉄によるエッチングプロセスを流路形成に用
いることができ、より安定したプロセスにすることがで
きる。
【0028】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかの発明において、前記多層構造体において、材料
(B)の厚さが少なくとも0.1μm以上望ましくは1
〜2μmで、且つ、材料(C)の厚さが少なくとも4μ
m以上50μm望ましくは15μm以上30μm以下で
あることを特徴としたので、多層構造体を上記の厚さに
設定することにより、加工精度とインク噴射特性、及び
加工コストのバランスが取れた流路ノズル板を得ること
ができる。
【0029】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れかの方法で形成させた流路ノズル板に、ポリシラザン
などのシリカコーティングを行うことを特徴としたの
で、流路及びノズルの内壁に平滑性とインク親和性が均
一に付与することができる。
【0030】請求項7の発明は、請求項1乃至3のいず
れかに記載の工程によって作成され、請求項4記載の材
料(A)による流路部と該流路部の上に積層されている
材料(C)による樹脂ノズルとの間に、請求項5で記載
される範囲の厚さを有した請求項4記載の材料(B)に
よってなる、ノズル部へと続く小孔構造が作られた薄層
が挟み込まれた構造によって構成されている流路−ノズ
ル部を有することを特徴としたので、インク吐出時の圧
力波によるノズル近傍の変形が少なく、且つ、ノズル流
路部の加工精度が高いために噴射特性が良好であり、高
精細画像の印字が可能になり、又、ノズル表面のエッジ
部は周辺部より低く設定されるのでブレードによる摩耗
が少なくエッジ形状の経時変化を抑えることができ、信
頼性向上に寄与する。
【0031】請求項8の発明は、請求項1乃至3のいず
れかに記載の工程によって作成され、請求項4記載の材
料(A)による流路部と該流路部の上に積層されている
材料(C)による樹脂ノズルとの間に、請求項5で記載
される範囲の厚さを有した請求項4記載の材料(B)に
よってなる、ノズル部へと続く小孔構造が作られた薄層
が挟み込まれた構造を有し、ノズル内壁と流路部にシリ
コンの酸化物を主体とする材料がコーティングされてい
る構造によって構成されている流路−ノズル部を有する
ことを特徴としたので、請求項7記載の構造によるヘッ
ドの利点を有し、更に流路からノズルにかけての内壁が
平滑でインク親和性が均一なので気泡排出性と吐出安定
性が向上しており、更に、高精細画像の印字を可能にす
る。
【0032】請求項9の発明は、請求項1乃至3のいず
れかに記載の工程によって作成され、請求項4記載の材
料(A)による流路部と該流路部の上に積層されている
材料(C)による樹脂ノズルの間に、請求項5で記載さ
れる範囲の厚さを有した請求項4記載の材料(B)によ
ってなる、ノズル部へと続く小孔構造が作られた薄層が
挟み込まれた構造を有し、ノズル内壁と流路部にはシリ
コンの酸化物を主体とする材料がコーティングされ、さ
らに樹脂ノズル上に厚さ0.1〜2μm望ましくは0.5
〜1μmのPFPE又はその末端基置換体からなる撥水
処理層が積層されている構造によって構成されている流
路−ノズル部を有することを特徴としたので、請求項8
記載の構造によるヘッドの利点を有し、更に、ノズル表
面に撥水層を有するため、噴射特性の向上に寄与し、更
に高精細画像の印字を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による流路ノズル板の作成工程の一例を
説明するための要部断面図である。
【図2】図1(実施例1)の多層構造体に対してエッチ
ングした後のエッチング部分の概略図である。
【図3】従来技術の樹脂構成に対してエッチングした後
のエッチング部分の概略図である。
【図4】実施例2の工程によって作成した流路ノズル板
の断面構成図である。
【符号の説明】
11…ステンレス薄板、12…小孔パターン、13…レ
ジスト、14…ポリイミド層、15…凹部、16…流路
部、17…ノズル、18…ノズル内壁、19…シリカコ
ーティング、21,31…ステンレス薄板表面、22,
32…エッチング面、23…むき出しになったニッケル
小孔パターン、24,33…むき出しになったポリイミ
ド、41…撥水処理層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手塚 伸治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C057 AF80 AF93 AF99 AG07 AG09 AP13 AP23 AP33 AP45 AP55 AP59 AP60 AQ06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヤング率100GPa以上でエッチング
    による微細加工が可能な材料(A)の薄板上に、ヤング
    率GPa以上で材料(A)のエッチャントに対するエッ
    チング速度が材料(A)よりも遅く、且つ、後述する樹
    脂層(C)に比べてエッチャントに対する親和性が高
    く、且つ、紫外域に際だった吸収を有さない材料(B)
    で小孔の薄膜パターンを形成し、この積層構造の上に高
    分子化後紫外域に吸収を有する材料を含む樹脂前駆体を
    キャストして高分子化させた樹脂層(C)を形成してな
    る多層構造体において、 工程1;材料(B)の小孔パターンがむき出しになるよ
    うに材料(A)側からエッチングを行い、 工程2;材料(A)側から紫外域の波長のレーザを照射
    し、材料(B)をマスクとして前記材料(C)に穿孔加
    工を行い、 これを流路−ノズル板とすることを特徴とするインクジ
    ェットプリンタ用流路−ノズル板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記材料(B)の小孔パターン形成のた
    めに行うレジストを形成する際に、両面露光によって材
    料(A)のエッチング用のレジストも同時に形成してお
    くことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリ
    ンタ用流路−ノズル板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記多層構造において、材料(C)上に
    更に厚さ0.1〜2μm望ましくは0.5〜1μmのPF
    PE又はその末端基置換体からなる撥水処理層(D)を
    有することを特徴とする請求項1又は2に記載のインク
    ジェットプリンタ用流路−ノズル板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記多層構造体を構成する材料として、
    材料(A)としてステンレス鋼、銅等塩化第二鉄によっ
    てエッチング可能な材料を用い、材料(B)としてクロ
    ム,ニッケル,ニッケル基合金,モリブデン,タングス
    テン,ハフニウム等の塩化鉄によるエッチング速度が材
    料(A)よりも遅い材料を用い、材料(C)としてポリ
    イミドやポリフェニルスルフィド,ポリサルフォンを用
    いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    のインクジェットプリンタ用流路−ノズル板の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記多層構造体において、材料(B)の
    厚さが少なくとも0.1μm以上望ましくは1〜2μm
    で、且つ、材料(C)の厚さが少なくとも4μm以上5
    0μm望ましくは15μm以上30μm以下であること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインク
    ジェットプリンタ用流路−ノズル板の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の方法
    で形成させた流路ノズル板に、ポリシラザンなどのシリ
    カコーティングを行うことを特徴とするインクジェット
    プリンタ用流路−ノズル板の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至3のいずれかに記載の工程
    によって作成され、請求項4記載の材料(A)による流
    路部と該流路部の上に積層されている材料(C)による
    樹脂ノズルとの間に、請求項5で記載される範囲の厚さ
    を有した請求項4記載の材料(B)によってなる、ノズ
    ル部へと続く小孔構造が作られた薄層が挟み込まれた構
    造によって構成されている流路−ノズル部を有すること
    を特徴とするインクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至3のいずれかに記載の工程
    によって作成され、請求項4記載の材料(A)による流
    路部と該流路部の上に積層されている材料(C)による
    樹脂ノズルとの間に、請求項5で記載される範囲の厚さ
    を有した請求項4記載の材料(B)によってなる、ノズ
    ル部へと続く小孔構造が作られた薄層が挟み込まれた構
    造を有し、ノズル内壁と流路部にシリコンの酸化物を主
    体とする材料がコーティングされている構造によって構
    成されている流路−ノズル部を有することを特徴とする
    インクジェットヘッド。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至3のいずれかに記載の工程
    によって作成され、請求項4記載の材料(A)による流
    路部と該流路部の上に積層されている材料(C)による
    樹脂ノズルの間に、請求項5で記載される範囲の厚さを
    有した請求項4記載の材料(B)によってなる、ノズル
    部へと続く小孔構造が作られた薄層が挟み込まれた構造
    を有し、ノズル内壁と流路部にはシリコンの酸化物を主
    体とする材料がコーティングされ、さらに樹脂ノズル上
    に厚さ0.1〜2μm望ましくは0.5〜1μmのPFP
    E又はその末端基置換体からなる撥水処理層が積層され
    ている構造によって構成されている流路−ノズル部を有
    することを特徴とするインクジェットヘッド。
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