JP2000185190A - 給電制御装置およびこの給電制御装置が適用された洗濯機 - Google Patents
給電制御装置およびこの給電制御装置が適用された洗濯機Info
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- JP2000185190A JP2000185190A JP10367712A JP36771298A JP2000185190A JP 2000185190 A JP2000185190 A JP 2000185190A JP 10367712 A JP10367712 A JP 10367712A JP 36771298 A JP36771298 A JP 36771298A JP 2000185190 A JP2000185190 A JP 2000185190A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】停電後の運転再開時に、負荷に過電圧が印加さ
れるのを防止する。 【解決手段】給電停止時に洗濯運転の実行中であった場
合には、全自動洗濯機の各部の動作が一時停止状態にさ
れる(ステップS10)。そして、遅延時間カウンタに
予め設定された一定時間が設定され(ステップS1
1)、給電再開後の経過時間の計測が開始される。この
間、使用者によるキー入力の有無が常に調べられており
(ステップS15)、キー入力が行われた場合には、そ
のキー入力の内容に従った制御が開始される(ステップ
S16)。一方、使用者によるキー入力が行われること
なく、給電再開後に一定時間が経過すると、洗濯運転を
再開する旨を表すビープ音が出力された後(ステップS
17)、給電停止時までに進行していた洗濯運転の続き
が開始される(ステップS18)。
れるのを防止する。 【解決手段】給電停止時に洗濯運転の実行中であった場
合には、全自動洗濯機の各部の動作が一時停止状態にさ
れる(ステップS10)。そして、遅延時間カウンタに
予め設定された一定時間が設定され(ステップS1
1)、給電再開後の経過時間の計測が開始される。この
間、使用者によるキー入力の有無が常に調べられており
(ステップS15)、キー入力が行われた場合には、そ
のキー入力の内容に従った制御が開始される(ステップ
S16)。一方、使用者によるキー入力が行われること
なく、給電再開後に一定時間が経過すると、洗濯運転を
再開する旨を表すビープ音が出力された後(ステップS
17)、給電停止時までに進行していた洗濯運転の続き
が開始される(ステップS18)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外部電源から供
給される電力を駆動電力として用いる負荷への給電を制
御するための給電制御装置およびこの給電制御装置が適
用された洗濯機に関する。
給される電力を駆動電力として用いる負荷への給電を制
御するための給電制御装置およびこの給電制御装置が適
用された洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば洗濯機のように、運転プログラ
ムに従って一連の運転を行うシーケンス制御機器では、
運転中に停電(電気機器のプラグが差し込まれるコンセ
ントへの給電停止)が起こると、モータなどの負荷への
給電が中断されるために負荷の駆動が停止し、その後に
停電が解消されると、停電発生時までの運転の進行状況
にかかわらず、運転プログラムはリセットされるように
なっているのが一般的である。
ムに従って一連の運転を行うシーケンス制御機器では、
運転中に停電(電気機器のプラグが差し込まれるコンセ
ントへの給電停止)が起こると、モータなどの負荷への
給電が中断されるために負荷の駆動が停止し、その後に
停電が解消されると、停電発生時までの運転の進行状況
にかかわらず、運転プログラムはリセットされるように
なっているのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、外国の中に
は停電が頻繁に起こる国もあり、このような国において
は、停電の度に運転プログラムがリセットされると、一
連の運転をなかなか最後まで実行できないおそれがあ
る。また、たとえば、コインランドリーに設置されるコ
イン式洗濯機などは、停電解消後に運転プログラムがリ
セットされると、洗濯運転が途中で停止したにもかかわ
らず、使用者が再びコインを投入して、洗濯運転をやり
直さなければならないといった不都合を生じる。
は停電が頻繁に起こる国もあり、このような国において
は、停電の度に運転プログラムがリセットされると、一
連の運転をなかなか最後まで実行できないおそれがあ
る。また、たとえば、コインランドリーに設置されるコ
イン式洗濯機などは、停電解消後に運転プログラムがリ
セットされると、洗濯運転が途中で停止したにもかかわ
らず、使用者が再びコインを投入して、洗濯運転をやり
直さなければならないといった不都合を生じる。
【0004】そこで、このような不都合を解消するた
め、停電発生時までの運転進行状況をメモリに記憶させ
ておき、停電が解消された後に、停電発生時に実行して
いた運転の続きを行うようにすることが考えられる。し
かしながら、停電が解消された直後は、電源からの供給
電圧が安定しておらず、このような状況下で運転を再開
すると、負荷に過電圧が印加されるおそれがある。
め、停電発生時までの運転進行状況をメモリに記憶させ
ておき、停電が解消された後に、停電発生時に実行して
いた運転の続きを行うようにすることが考えられる。し
かしながら、停電が解消された直後は、電源からの供給
電圧が安定しておらず、このような状況下で運転を再開
すると、負荷に過電圧が印加されるおそれがある。
【0005】そこで、この発明の目的は、停電後に運転
を再開しても、負荷に過電圧が印加されるのを防止でき
る給電制御装置およびこの給電制御装置が適用された洗
濯機を提供することである。
を再開しても、負荷に過電圧が印加されるのを防止でき
る給電制御装置およびこの給電制御装置が適用された洗
濯機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、予め定め
られたプログラムに従って一連の運転を行うシーケンス
制御機器に備えられて、外部電源から供給される電力を
駆動電力として用いる負荷への給電を制御するための給
電制御装置であって、上記外部電源からの電力の供給停
止および供給再開を検出するための停電検出手段と、こ
の停電検出手段によって電力の供給再開が検出されてか
ら予め定める遅延時間が経過するまで、上記負荷への給
電を禁止する給電禁止手段とを含むことを特徴とする給
電制御装置である。
目的を達成するための請求項1記載の発明は、予め定め
られたプログラムに従って一連の運転を行うシーケンス
制御機器に備えられて、外部電源から供給される電力を
駆動電力として用いる負荷への給電を制御するための給
電制御装置であって、上記外部電源からの電力の供給停
止および供給再開を検出するための停電検出手段と、こ
の停電検出手段によって電力の供給再開が検出されてか
ら予め定める遅延時間が経過するまで、上記負荷への給
電を禁止する給電禁止手段とを含むことを特徴とする給
電制御装置である。
【0007】この発明によれば、外部電源からの電力の
供給が再開された後、予め定める遅延時間が経過するま
では、負荷への給電が禁止される。これにより、停電が
解消された直後の不安定な電源電圧が負荷に印加される
のを防止できるから、過電圧の印加による負荷の破損を
防止できる。請求項2記載の発明は、予め定められたプ
ログラムに従って一連の運転を行うシーケンス制御機器
に備えられて、外部電源から供給される電力を駆動電力
として用いる負荷への給電を制御するための給電制御装
置であって、上記外部電源の電圧値を検出するための電
源電圧検出手段と、上記外部電源からの電力の供給停止
および供給再開を検出するための停電検出手段と、この
停電検出手段によって電力の供給再開が検出された後、
上記電源電圧検出手段で検出される電圧値が安定したか
否かを判定する安定判定手段と、この安定判定手段によ
って電圧値が安定したと判定されるまで、上記負荷への
給電を禁止する給電禁止手段とを含むことを特徴とする
給電制御装置である。
供給が再開された後、予め定める遅延時間が経過するま
では、負荷への給電が禁止される。これにより、停電が
解消された直後の不安定な電源電圧が負荷に印加される
のを防止できるから、過電圧の印加による負荷の破損を
防止できる。請求項2記載の発明は、予め定められたプ
ログラムに従って一連の運転を行うシーケンス制御機器
に備えられて、外部電源から供給される電力を駆動電力
として用いる負荷への給電を制御するための給電制御装
置であって、上記外部電源の電圧値を検出するための電
源電圧検出手段と、上記外部電源からの電力の供給停止
および供給再開を検出するための停電検出手段と、この
停電検出手段によって電力の供給再開が検出された後、
上記電源電圧検出手段で検出される電圧値が安定したか
否かを判定する安定判定手段と、この安定判定手段によ
って電圧値が安定したと判定されるまで、上記負荷への
給電を禁止する給電禁止手段とを含むことを特徴とする
給電制御装置である。
【0008】この発明によれば、外部電源からの給電が
再開された後、その電源電圧値が安定したと判断される
までは、負荷への給電が禁止される。これにより、停電
が解消された直後の不安定な電源電圧が負荷に印加され
るのを防止できるから、過電圧の印加による負荷の破損
を良好に防止できる。請求項3記載の発明は、上記停電
検出手段によって電力の供給再開が検出されたことに応
答して、上記外部電源からの電力の供給が再開された旨
の報知音を発生させる第1報知手段をさらに含むことを
特徴とする請求項1または2記載の給電制御装置であ
る。
再開された後、その電源電圧値が安定したと判断される
までは、負荷への給電が禁止される。これにより、停電
が解消された直後の不安定な電源電圧が負荷に印加され
るのを防止できるから、過電圧の印加による負荷の破損
を良好に防止できる。請求項3記載の発明は、上記停電
検出手段によって電力の供給再開が検出されたことに応
答して、上記外部電源からの電力の供給が再開された旨
の報知音を発生させる第1報知手段をさらに含むことを
特徴とする請求項1または2記載の給電制御装置であ
る。
【0009】この発明によれば、外部電源からの電力の
供給が再開されたことを、使用者に認識させることがで
きる。請求項4記載の発明は、上記停電検出手段によっ
て電力の供給停止が検出されたことに応答して、その時
点における上記シーケンス制御機器の運転状況を記憶す
る記憶手段と、この記憶手段に記憶されている運転状況
に基づいて、上記停電検出手段によって電力の供給停止
が検出された時点で、上記シーケンス制御機器の運転が
行われていたか否かを判断する判断手段と、この判断手
段によって上記シーケンス制御機器の運転が行われてい
たと判断された場合に、上記給電禁止手段による給電禁
止状態が解除されたことに応答して、上記停電検出手段
によって電力の供給停止が検出された時点で通電されて
いた負荷への通電を再開し、電力の供給停止前に実行中
であった運転の続きを再開させる通電再開手段とをさら
に含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
記載の給電制御装置である。
供給が再開されたことを、使用者に認識させることがで
きる。請求項4記載の発明は、上記停電検出手段によっ
て電力の供給停止が検出されたことに応答して、その時
点における上記シーケンス制御機器の運転状況を記憶す
る記憶手段と、この記憶手段に記憶されている運転状況
に基づいて、上記停電検出手段によって電力の供給停止
が検出された時点で、上記シーケンス制御機器の運転が
行われていたか否かを判断する判断手段と、この判断手
段によって上記シーケンス制御機器の運転が行われてい
たと判断された場合に、上記給電禁止手段による給電禁
止状態が解除されたことに応答して、上記停電検出手段
によって電力の供給停止が検出された時点で通電されて
いた負荷への通電を再開し、電力の供給停止前に実行中
であった運転の続きを再開させる通電再開手段とをさら
に含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
記載の給電制御装置である。
【0010】この発明によれば、外部電源からの電力の
供給が再開された後は、外部電源からの電力の供給停止
前に行われていた運転の続きが行われる。したがって、
たとえ停電が頻繁に起こる地域であっても、一連の運転
を最後まで行うことができる。また、この発明がコイン
式の洗濯機などに適用された場合には、洗濯運転が途中
で停止したにもかかわらず、使用者が再びコインを投入
して洗濯運転をやり直さなければならないといった不都
合を生じることを防止できる。
供給が再開された後は、外部電源からの電力の供給停止
前に行われていた運転の続きが行われる。したがって、
たとえ停電が頻繁に起こる地域であっても、一連の運転
を最後まで行うことができる。また、この発明がコイン
式の洗濯機などに適用された場合には、洗濯運転が途中
で停止したにもかかわらず、使用者が再びコインを投入
して洗濯運転をやり直さなければならないといった不都
合を生じることを防止できる。
【0011】なお、請求項5記載のように、上記通電再
開手段によって上記負荷への通電が再開される前に、上
記負荷への通電が再開される旨の報知音を発生させる第
2報知手段をさらに含むことが好ましい。この第2報知
手段を含むことにより、負荷への給電再開を使用者に認
識させることができる。また、請求項3または5記載の
発明が洗濯機に適用された場合には、給電の再開および
洗濯運転の再開を使用者に認識させることができるか
ら、洗濯槽内に手を入れている状態で、使用者が気が付
かないまま負荷への給電が開始されて洗濯運転が行われ
るといったことを防止できる。
開手段によって上記負荷への通電が再開される前に、上
記負荷への通電が再開される旨の報知音を発生させる第
2報知手段をさらに含むことが好ましい。この第2報知
手段を含むことにより、負荷への給電再開を使用者に認
識させることができる。また、請求項3または5記載の
発明が洗濯機に適用された場合には、給電の再開および
洗濯運転の再開を使用者に認識させることができるか
ら、洗濯槽内に手を入れている状態で、使用者が気が付
かないまま負荷への給電が開始されて洗濯運転が行われ
るといったことを防止できる。
【0012】請求項6記載の発明は、上記停電検出手段
によって電力の供給停止が検出されたことに応答して、
その時点における上記シーケンス制御機器の運転状況を
記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されている運
転状況に基づいて、上記停電検出手段によって電力の供
給停止が検出された時点で、上記シーケンス制御機器の
運転が行われていたか否かを判断する判断手段と、この
判断手段によって上記シーケンス制御機器の運転が行わ
れていなかったと判断された場合に、上記停電検出手段
によって電力の供給再開が検出された後、直ちに上記給
電禁止手段による給電禁止状態を解除する第1解除手段
とをさらに含むことを特徴とする請求項1ないし5のい
ずれかに記載の給電制御装置である。
によって電力の供給停止が検出されたことに応答して、
その時点における上記シーケンス制御機器の運転状況を
記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されている運
転状況に基づいて、上記停電検出手段によって電力の供
給停止が検出された時点で、上記シーケンス制御機器の
運転が行われていたか否かを判断する判断手段と、この
判断手段によって上記シーケンス制御機器の運転が行わ
れていなかったと判断された場合に、上記停電検出手段
によって電力の供給再開が検出された後、直ちに上記給
電禁止手段による給電禁止状態を解除する第1解除手段
とをさらに含むことを特徴とする請求項1ないし5のい
ずれかに記載の給電制御装置である。
【0013】この発明によれば、外部電源からの電力の
供給が停止した時点で運転が行われていなかった場合に
は、外部電源からの電力の供給が再開した後、直ちに給
電禁止手段による給電禁止状態が解除される。この場合
において、給電禁止状態が解除されても、その直後に負
荷への電力の供給が行われることがないから、負荷が過
電圧の印加によって破損を生じるおそれはない。
供給が停止した時点で運転が行われていなかった場合に
は、外部電源からの電力の供給が再開した後、直ちに給
電禁止手段による給電禁止状態が解除される。この場合
において、給電禁止状態が解除されても、その直後に負
荷への電力の供給が行われることがないから、負荷が過
電圧の印加によって破損を生じるおそれはない。
【0014】請求項7記載の発明は、上記シーケンス制
御機器の運転条件を入力するための入力手段と、上記給
電禁止手段によって上記負荷への給電が禁止されている
状態で、上記入力手段から運転条件が入力されたことに
応答して、上記給電禁止手段による給電禁止状態を解除
する第2解除手段とをさらに含むことを特徴とする請求
項1ないし6のいずれかに記載の給電制御装置である。
御機器の運転条件を入力するための入力手段と、上記給
電禁止手段によって上記負荷への給電が禁止されている
状態で、上記入力手段から運転条件が入力されたことに
応答して、上記給電禁止手段による給電禁止状態を解除
する第2解除手段とをさらに含むことを特徴とする請求
項1ないし6のいずれかに記載の給電制御装置である。
【0015】この発明によれば、キー入力が行われた場
合には、負荷への給電禁止状態が解除されるので、外部
電源からの給電が再開されてからすぐに、そのキー入力
の内容に応じた運転を開始させることができる。ゆえ
に、たとえば、使用者がコンセントからプラグを誤って
抜いた場合などには、プラグをコンセントに差し込んで
キー入力を行えば、給電再開後に一定時間を待たなくて
も、直ちに所望の動作を開始させることができる。
合には、負荷への給電禁止状態が解除されるので、外部
電源からの給電が再開されてからすぐに、そのキー入力
の内容に応じた運転を開始させることができる。ゆえ
に、たとえば、使用者がコンセントからプラグを誤って
抜いた場合などには、プラグをコンセントに差し込んで
キー入力を行えば、給電再開後に一定時間を待たなくて
も、直ちに所望の動作を開始させることができる。
【0016】請求項8記載の発明は、上記給電禁止手段
によって給電が禁止されている状態の間、負荷への給電
が禁止されている旨を表示する表示手段をさらに含むこ
とを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の給
電制御装置である。この発明によれば、給電禁止状態で
あることを使用者に認識させることができる。したがっ
て、給電が禁止されているために運転が再開されないこ
とを、使用者がシーケンス制御機器の動作不良と誤って
判断するのを防止できる。
によって給電が禁止されている状態の間、負荷への給電
が禁止されている旨を表示する表示手段をさらに含むこ
とを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の給
電制御装置である。この発明によれば、給電禁止状態で
あることを使用者に認識させることができる。したがっ
て、給電が禁止されているために運転が再開されないこ
とを、使用者がシーケンス制御機器の動作不良と誤って
判断するのを防止できる。
【0017】請求項9記載の発明は、洗濯物および洗濯
水を収容することのできる洗濯槽を備え、この洗濯槽内
の洗濯水で洗濯物の洗濯を行う洗濯機であって、上記洗
濯槽に洗濯水を供給するための給水路と、この給水路を
開閉する給水路開閉手段と、この給水路開閉手段への給
電を制御するための給電制御手段とを含み、上記給電制
御手段としては、請求項1ないし8のいずれかに記載の
給電制御装置が適用されていることを特徴とする洗濯機
である。
水を収容することのできる洗濯槽を備え、この洗濯槽内
の洗濯水で洗濯物の洗濯を行う洗濯機であって、上記洗
濯槽に洗濯水を供給するための給水路と、この給水路を
開閉する給水路開閉手段と、この給水路開閉手段への給
電を制御するための給電制御手段とを含み、上記給電制
御手段としては、請求項1ないし8のいずれかに記載の
給電制御装置が適用されていることを特徴とする洗濯機
である。
【0018】この発明によれば、停電が解消された直後
の不安定な電源電圧が給水路開閉手段に印加されるのを
防止でき、過電圧の印加による給水路開閉手段の破損を
防止できる。なお、給水路開閉手段は、給水路に介装さ
れた電磁弁であってもよいし、給水路を開閉可能な弁体
と、この弁体を開閉駆動するためのトルクモータとで構
成されていてもよい。
の不安定な電源電圧が給水路開閉手段に印加されるのを
防止でき、過電圧の印加による給水路開閉手段の破損を
防止できる。なお、給水路開閉手段は、給水路に介装さ
れた電磁弁であってもよいし、給水路を開閉可能な弁体
と、この弁体を開閉駆動するためのトルクモータとで構
成されていてもよい。
【0019】請求項10記載の発明は、洗濯物および洗
濯水を収容することのできる洗濯槽を備え、この洗濯槽
内の洗濯水で洗濯物の洗濯を行う洗濯機であって、上記
洗濯槽内の洗濯水を排水するための排水路と、この排水
路を開閉する排水路開閉手段と、この排水路開閉手段へ
の給電を制御するための給電制御手段とを含み、上記給
電制御手段としては、請求項1ないし8のいずれかに記
載の給電制御装置が適用されていることを特徴とする洗
濯機である。
濯水を収容することのできる洗濯槽を備え、この洗濯槽
内の洗濯水で洗濯物の洗濯を行う洗濯機であって、上記
洗濯槽内の洗濯水を排水するための排水路と、この排水
路を開閉する排水路開閉手段と、この排水路開閉手段へ
の給電を制御するための給電制御手段とを含み、上記給
電制御手段としては、請求項1ないし8のいずれかに記
載の給電制御装置が適用されていることを特徴とする洗
濯機である。
【0020】この発明によれば、停電が解消された直後
の不安定な電源電圧が排水路開閉手段に印加されるのを
防止でき、過電圧の印加による排水路開閉手段の破損を
防止できる。なお、排水路開閉手段は、排水路に介装さ
れた電磁弁であってもよいし、排水路を開閉可能な弁体
と、この弁体を開閉駆動するためのトルクモータとで構
成されていてもよい。
の不安定な電源電圧が排水路開閉手段に印加されるのを
防止でき、過電圧の印加による排水路開閉手段の破損を
防止できる。なお、排水路開閉手段は、排水路に介装さ
れた電磁弁であってもよいし、排水路を開閉可能な弁体
と、この弁体を開閉駆動するためのトルクモータとで構
成されていてもよい。
【0021】請求項11記載の発明は、洗濯物および洗
濯水を収容することのできる洗濯槽を備え、この洗濯槽
内の洗濯水で洗濯物の洗濯を行う洗濯機であって、上記
洗濯槽内に備えられており、上記洗濯槽内の洗濯物およ
び洗濯水を攪拌するためのパルセータと、このパルセー
タを回転させるためのモータと、このモータへの給電を
制御するための給電制御手段とを含み、上記給電制御手
段としては、請求項1ないし8のいずれかに記載の給電
制御装置が適用されていることを特徴とする洗濯機であ
る。
濯水を収容することのできる洗濯槽を備え、この洗濯槽
内の洗濯水で洗濯物の洗濯を行う洗濯機であって、上記
洗濯槽内に備えられており、上記洗濯槽内の洗濯物およ
び洗濯水を攪拌するためのパルセータと、このパルセー
タを回転させるためのモータと、このモータへの給電を
制御するための給電制御手段とを含み、上記給電制御手
段としては、請求項1ないし8のいずれかに記載の給電
制御装置が適用されていることを特徴とする洗濯機であ
る。
【0022】この発明によれば、パルセータを回転させ
るためのモータに、停電が解消された直後の不安定な電
源電圧が印加されるのを防止でき、過電圧の印加による
モータの破損を防止できる。
るためのモータに、停電が解消された直後の不安定な電
源電圧が印加されるのを防止でき、過電圧の印加による
モータの破損を防止できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る全自動洗濯機の構成を簡略化し
て示す側面断面図である。この全自動洗濯機は、上面に
開口を有する箱型のハウジング1を備えている。ハウジ
ング1の上面奥側には、使用者が種々の洗濯条件を入力
するための複数の入力キー21や、この入力キーから入
力された洗濯条件を表示するための複数のLED22が
配置された操作パネル2が設けられている。
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る全自動洗濯機の構成を簡略化し
て示す側面断面図である。この全自動洗濯機は、上面に
開口を有する箱型のハウジング1を備えている。ハウジ
ング1の上面奥側には、使用者が種々の洗濯条件を入力
するための複数の入力キー21や、この入力キーから入
力された洗濯条件を表示するための複数のLED22が
配置された操作パネル2が設けられている。
【0024】ハウジング1内には、スプリング付の吊り
棒でハウジング1から吊り下げられた外槽3と、外槽3
内に設けられた内槽4とが備えられている。また、ハウ
ジング1の上面の開口に関連して、この開口を開閉する
ための上蓋11が取り付けられており、洗濯物は、上蓋
11を開いて、ハウジング1の上面開口から内槽4内に
投入するようになっている。
棒でハウジング1から吊り下げられた外槽3と、外槽3
内に設けられた内槽4とが備えられている。また、ハウ
ジング1の上面の開口に関連して、この開口を開閉する
ための上蓋11が取り付けられており、洗濯物は、上蓋
11を開いて、ハウジング1の上面開口から内槽4内に
投入するようになっている。
【0025】外槽3の上方には、内槽4内に向けて洗濯
水を供給するための給水口51が形成されている。給水
口51には、給水路52を通じて洗濯水が供給されるよ
うになっており、給水路52の途中に介装された電磁弁
からなる給水弁53を開閉することによって、洗濯水を
給水口51から内槽4内に供給したり、その内槽4内へ
の洗濯水の供給を停止したりできる。内槽4内に流入し
た洗濯水は、内槽4に形成された多数の微細な脱水孔4
1を介して、外槽3内に溜められる。
水を供給するための給水口51が形成されている。給水
口51には、給水路52を通じて洗濯水が供給されるよ
うになっており、給水路52の途中に介装された電磁弁
からなる給水弁53を開閉することによって、洗濯水を
給水口51から内槽4内に供給したり、その内槽4内へ
の洗濯水の供給を停止したりできる。内槽4内に流入し
た洗濯水は、内槽4に形成された多数の微細な脱水孔4
1を介して、外槽3内に溜められる。
【0026】外槽3の底部には、外槽3に溜められた洗
濯水を機外へ排出するための排水口31が形成されてい
る。この排水口31には、ハウジング1外へと延びる排
水管32が接続されている。排水管32の途中部には、
トルクモータ39によって開閉される排水弁33が配設
されており、この排水弁33が開かれると、外槽3内に
溜められた洗濯水が排水管32を通って機外へ排出され
る。また、外槽3の周面には、予め定める上限水位付近
に溢水口34が形成されており、上限水位以上に溜めら
れた洗濯水は、溢水口34から溢水管35および配水管
32を通って排水される。
濯水を機外へ排出するための排水口31が形成されてい
る。この排水口31には、ハウジング1外へと延びる排
水管32が接続されている。排水管32の途中部には、
トルクモータ39によって開閉される排水弁33が配設
されており、この排水弁33が開かれると、外槽3内に
溜められた洗濯水が排水管32を通って機外へ排出され
る。また、外槽3の周面には、予め定める上限水位付近
に溢水口34が形成されており、上限水位以上に溜めら
れた洗濯水は、溢水口34から溢水管35および配水管
32を通って排水される。
【0027】また、外槽3の底部一角には、エアートラ
ップ36が設けられている。エアートラップ36は、ハ
ウジング1の上方部に設けられた水位センサ37に、エ
アーホース38を介して接続されている。外槽3の水位
の上昇に伴って、エアーホース38内にも洗濯水が侵入
し、エアーホース38内の空気が圧縮される。また逆
に、外槽3内から洗濯水が排水されると、外槽3内の洗
濯水の水位の下降に伴って、エアーホース38内の空気
圧が下がる。水位センサ37は、このようなエアーホー
ス38内の空気圧の変化に基づいて、外槽3内の水位を
検出することができる。
ップ36が設けられている。エアートラップ36は、ハ
ウジング1の上方部に設けられた水位センサ37に、エ
アーホース38を介して接続されている。外槽3の水位
の上昇に伴って、エアーホース38内にも洗濯水が侵入
し、エアーホース38内の空気が圧縮される。また逆
に、外槽3内から洗濯水が排水されると、外槽3内の洗
濯水の水位の下降に伴って、エアーホース38内の空気
圧が下がる。水位センサ37は、このようなエアーホー
ス38内の空気圧の変化に基づいて、外槽3内の水位を
検出することができる。
【0028】内槽4は洗濯槽と脱水槽とを兼ねたもので
あり、上記したように、その周面には多数の微細な脱水
孔41が形成されている。内槽4の底面には、外槽3内
に溜められた洗濯水を攪拌して水流を発生させるための
パルセータ6が配設されている。内槽4およびパルセー
タ6は、外槽3の下方に設けられた軸受部71の出力軸
72によって、正逆回転可能に支持されている。
あり、上記したように、その周面には多数の微細な脱水
孔41が形成されている。内槽4の底面には、外槽3内
に溜められた洗濯水を攪拌して水流を発生させるための
パルセータ6が配設されている。内槽4およびパルセー
タ6は、外槽3の下方に設けられた軸受部71の出力軸
72によって、正逆回転可能に支持されている。
【0029】外槽3の下方にはさらに、内槽4およびパ
ルセータ6を回転させるための駆動力を発生するモータ
73が備えられている。このモータ73の回転力は、伝
達機構74を介して軸受部71の入力軸75に伝達され
る。また、内槽4およびパルセータ6を個別に駆動でき
るように、軸受部71にはクラッチが内蔵されており、
軸受部71の出力軸72は二重シャフトで構成されてい
る。たとえば、洗いおよびすすぎ時には、軸受部71の
入力軸75に伝達されたモータ73の駆動力が出力軸7
2からパルセータ6に伝達されて、パルセータ6が比較
的低速(たとえば、約180rpm)で正逆回転し、内
槽4内に水流が発生する。一方、脱水時には、モータ7
3の駆動力が内槽4およびパルセータ6の両方に伝達さ
れて、内槽4およびパルセータ6がともに比較的高速で
一方向に回転され、内槽4内の洗濯物が遠心力により脱
水される。
ルセータ6を回転させるための駆動力を発生するモータ
73が備えられている。このモータ73の回転力は、伝
達機構74を介して軸受部71の入力軸75に伝達され
る。また、内槽4およびパルセータ6を個別に駆動でき
るように、軸受部71にはクラッチが内蔵されており、
軸受部71の出力軸72は二重シャフトで構成されてい
る。たとえば、洗いおよびすすぎ時には、軸受部71の
入力軸75に伝達されたモータ73の駆動力が出力軸7
2からパルセータ6に伝達されて、パルセータ6が比較
的低速(たとえば、約180rpm)で正逆回転し、内
槽4内に水流が発生する。一方、脱水時には、モータ7
3の駆動力が内槽4およびパルセータ6の両方に伝達さ
れて、内槽4およびパルセータ6がともに比較的高速で
一方向に回転され、内槽4内の洗濯物が遠心力により脱
水される。
【0030】図2は、この全自動洗濯機の電気的構成を
示すブロック図である。この全自動洗濯機には、図示し
ないプラグをコンセントに差し込むことにより、交流電
源81から交流電力が供給されるようになっている。す
なわち、交流電源81には、排水弁33を開閉するため
の排水用トルクモータ39、給水弁53およびモータ7
3が接続されており、交流電源81からの交流電力を排
水用トルクモータ39、給水弁53およびモータ73の
駆動電力として用いることができるようになっている。
示すブロック図である。この全自動洗濯機には、図示し
ないプラグをコンセントに差し込むことにより、交流電
源81から交流電力が供給されるようになっている。す
なわち、交流電源81には、排水弁33を開閉するため
の排水用トルクモータ39、給水弁53およびモータ7
3が接続されており、交流電源81からの交流電力を排
水用トルクモータ39、給水弁53およびモータ73の
駆動電力として用いることができるようになっている。
【0031】また、交流電源81には、その電源電圧を
降圧するための電源トランス82が接続されている。交
流電源81からの電源電圧が電源トランス82の一次側
コイルに印加されると、これにより、電源トランス82
の二次側コイルに電源電圧よりも低い二次電圧が誘発す
る。誘発した二次電圧は、電源トランス82に接続され
た電圧安定化回路83で安定した所定電圧(たとえば5
ボルト)に降圧されて、この全自動洗濯機の各部の動作
を制御するためのマイクロコンピュータ9の動作電圧と
して用いられる。また、電圧安定化回路83からマイク
ロコンピュータ9に与えられる電力の一部は、バックア
ップ用コンデンサ84に蓄積されるようになっており、
この全自動洗濯機への給電が停止された時には、このバ
ックアップ用コンデンサ84に蓄積された電力がマイク
ロコンピュータ9に与えられる。
降圧するための電源トランス82が接続されている。交
流電源81からの電源電圧が電源トランス82の一次側
コイルに印加されると、これにより、電源トランス82
の二次側コイルに電源電圧よりも低い二次電圧が誘発す
る。誘発した二次電圧は、電源トランス82に接続され
た電圧安定化回路83で安定した所定電圧(たとえば5
ボルト)に降圧されて、この全自動洗濯機の各部の動作
を制御するためのマイクロコンピュータ9の動作電圧と
して用いられる。また、電圧安定化回路83からマイク
ロコンピュータ9に与えられる電力の一部は、バックア
ップ用コンデンサ84に蓄積されるようになっており、
この全自動洗濯機への給電が停止された時には、このバ
ックアップ用コンデンサ84に蓄積された電力がマイク
ロコンピュータ9に与えられる。
【0032】マイクロコンピュータ9は、CPU91、
RAM92およびROM93などで構成されている。マ
イクロコンピュータ9には、たとえば水晶発振器などを
含む発振回路94からのクロック信号、水位センサ37
からの検出信号、操作パネル2に配置された入力キー2
1からの指示信号、および、図1に示す上蓋11の開閉
に伴ってオン/オフされる上蓋スイッチ12からのオン
/オフ信号が入力されるようになっている。
RAM92およびROM93などで構成されている。マ
イクロコンピュータ9には、たとえば水晶発振器などを
含む発振回路94からのクロック信号、水位センサ37
からの検出信号、操作パネル2に配置された入力キー2
1からの指示信号、および、図1に示す上蓋11の開閉
に伴ってオン/オフされる上蓋スイッチ12からのオン
/オフ信号が入力されるようになっている。
【0033】マイクロコンピュータ9にはさらに、停電
検出回路95からの検出信号が入力されるようになって
いる。停電検出回路95は、電圧安定化回路83からマ
イクロコンピュータ9に供給される動作電圧値を監視し
ており、この動作電圧値が0ボルトになると、交流電源
81からの給電が停止された旨の給電停止信号をマイク
ロコンピュータ9に与える。また、その後に動作電圧値
が上昇すると、交流電源81からマイクロコンピュータ
9への給電が再開された旨の給電再開信号をマイクロコ
ンピュータ9に与える。
検出回路95からの検出信号が入力されるようになって
いる。停電検出回路95は、電圧安定化回路83からマ
イクロコンピュータ9に供給される動作電圧値を監視し
ており、この動作電圧値が0ボルトになると、交流電源
81からの給電が停止された旨の給電停止信号をマイク
ロコンピュータ9に与える。また、その後に動作電圧値
が上昇すると、交流電源81からマイクロコンピュータ
9への給電が再開された旨の給電再開信号をマイクロコ
ンピュータ9に与える。
【0034】マイクロコンピュータ9は、上記の各入力
信号に基づいて、たとえばトライアックなどを含む負荷
駆動回路96に駆動信号を出力/停止して、交流電源8
1からの給電を制御することにより、排水用トルクモー
タ39、給水弁53およびモータ73の駆動を制御す
る。さらに、各入力信号に基づいて、RAM92の記憶
内容を消去するためのリセット回路97およびビープ音
を発生するブザー回路98の動作/非動作を制御し、ま
た、操作パネル2に配置されたLED22の点灯/消灯
を制御する。
信号に基づいて、たとえばトライアックなどを含む負荷
駆動回路96に駆動信号を出力/停止して、交流電源8
1からの給電を制御することにより、排水用トルクモー
タ39、給水弁53およびモータ73の駆動を制御す
る。さらに、各入力信号に基づいて、RAM92の記憶
内容を消去するためのリセット回路97およびビープ音
を発生するブザー回路98の動作/非動作を制御し、ま
た、操作パネル2に配置されたLED22の点灯/消灯
を制御する。
【0035】図3および図4は、マイクロコンピュータ
9によって実行される給電制御処理の流れを示すフロー
チャートである。この図3および図4に示す給電制御処
理は、交流電源81からの給電が停止されたことに応答
して開始される(ステップS1)。停電検出回路95か
ら給電が停止された旨の給電停止信号が出力されると、
マイクロコンピュータ9の動作モードが、交流電源81
から与えられる電力を用いて各部の動作を制御する通常
モードから、発振回路94のクロック発生動作を停止さ
せて、バックアップ用コンデンサ84に蓄積された電力
を用いてRAM92の記憶内容を保持するホールドモー
ドに切り換えられる(ステップS2)。たとえば、給電
停止時に洗濯運転の実行中であれば、その給電停止時ま
での運転進行状況(運転状況)がRAM92に記憶され
ており、その記憶内容が保持される。また、給電停止時
に使用者による洗濯条件の入力中であれば、その給電停
止時までの洗濯条件入力状況(運転状況)がRAM92
に記憶されており、その記憶内容が保持される。
9によって実行される給電制御処理の流れを示すフロー
チャートである。この図3および図4に示す給電制御処
理は、交流電源81からの給電が停止されたことに応答
して開始される(ステップS1)。停電検出回路95か
ら給電が停止された旨の給電停止信号が出力されると、
マイクロコンピュータ9の動作モードが、交流電源81
から与えられる電力を用いて各部の動作を制御する通常
モードから、発振回路94のクロック発生動作を停止さ
せて、バックアップ用コンデンサ84に蓄積された電力
を用いてRAM92の記憶内容を保持するホールドモー
ドに切り換えられる(ステップS2)。たとえば、給電
停止時に洗濯運転の実行中であれば、その給電停止時ま
での運転進行状況(運転状況)がRAM92に記憶され
ており、その記憶内容が保持される。また、給電停止時
に使用者による洗濯条件の入力中であれば、その給電停
止時までの洗濯条件入力状況(運転状況)がRAM92
に記憶されており、その記憶内容が保持される。
【0036】バックアップ用コンデンサ84には、たと
えば、RAM92の記憶内容を約1日間保持しておくの
に十分な電力が蓄積されており、交流電源81からの給
電が再開されるまで、マイクロコンピュータ9の動作モ
ードがホールドモードに維持される。交流電源81から
の給電が再開されて、電圧安定化回路83からマイクロ
コンピュータ9への通電の再開が停電検出回路95によ
って検出されると(ステップS3でYES)、マイクロ
コンピュータ9の動作モードがホールドモードから通常
モードに戻される(ステップS4)。そして、ブザー回
路98が作動されて、給電が再開された旨を表すビープ
音が出力される(ステップS5)。
えば、RAM92の記憶内容を約1日間保持しておくの
に十分な電力が蓄積されており、交流電源81からの給
電が再開されるまで、マイクロコンピュータ9の動作モ
ードがホールドモードに維持される。交流電源81から
の給電が再開されて、電圧安定化回路83からマイクロ
コンピュータ9への通電の再開が停電検出回路95によ
って検出されると(ステップS3でYES)、マイクロ
コンピュータ9の動作モードがホールドモードから通常
モードに戻される(ステップS4)。そして、ブザー回
路98が作動されて、給電が再開された旨を表すビープ
音が出力される(ステップS5)。
【0037】次いで、給電再開後に電圧安定化回路83
からマイクロコンピュータ9に印加される動作電圧値が
所定電圧値(たとえば3ボルト)以下であるか否かが調
べられる(ステップS6)。そして、給電再開後の動作
電圧値が所定電圧値以下であれば、リセット回路97が
作動されて、RAM92に記憶されている内容が消去さ
れ(ステップS7)、この停電制御処理がリターンされ
る。一方、給電再開後の動作電圧値が所定電圧値よりも
大きければ、処理はステップS6から図4のステップS
8へと進む。
からマイクロコンピュータ9に印加される動作電圧値が
所定電圧値(たとえば3ボルト)以下であるか否かが調
べられる(ステップS6)。そして、給電再開後の動作
電圧値が所定電圧値以下であれば、リセット回路97が
作動されて、RAM92に記憶されている内容が消去さ
れ(ステップS7)、この停電制御処理がリターンされ
る。一方、給電再開後の動作電圧値が所定電圧値よりも
大きければ、処理はステップS6から図4のステップS
8へと進む。
【0038】図4のステップS8では、RAM92に記
憶されている内容(運転状況)に基づいて、給電が停止
した時点で洗濯運転が実行中であったか否かが調べられ
る。交流電源81からの給電が停止した時点で、洗濯運
転が行われていなかった場合には、RAM92に記憶さ
れている内容(運転状況)に基づいて、この全自動洗濯
機の各部の状態が給電停止前の状態に戻された後(ステ
ップS9)、この停電制御処理がリターンされる。たと
えば、給電停止時に使用者による洗濯条件の入力中であ
れば、その給電停止時までに入力された洗濯条件に基づ
いて、操作パネル2のLED22が点灯/消灯される。
憶されている内容(運転状況)に基づいて、給電が停止
した時点で洗濯運転が実行中であったか否かが調べられ
る。交流電源81からの給電が停止した時点で、洗濯運
転が行われていなかった場合には、RAM92に記憶さ
れている内容(運転状況)に基づいて、この全自動洗濯
機の各部の状態が給電停止前の状態に戻された後(ステ
ップS9)、この停電制御処理がリターンされる。たと
えば、給電停止時に使用者による洗濯条件の入力中であ
れば、その給電停止時までに入力された洗濯条件に基づ
いて、操作パネル2のLED22が点灯/消灯される。
【0039】一方、給電停止時に洗濯運転の実行中であ
った場合には、この全自動洗濯機の各部の動作が一時停
止状態にされて(ステップS10)、たとえばLED2
2が点滅動作することにより一時停止状態であることが
表される。そして、たとえばRAM92内のダウンカウ
ンタで構成される遅延時間カウンタに、予め設定された
一定時間(たとえば5秒間)が設定され(ステップS1
1)、給電再開後の経過時間の計測が開始される。
った場合には、この全自動洗濯機の各部の動作が一時停
止状態にされて(ステップS10)、たとえばLED2
2が点滅動作することにより一時停止状態であることが
表される。そして、たとえばRAM92内のダウンカウ
ンタで構成される遅延時間カウンタに、予め設定された
一定時間(たとえば5秒間)が設定され(ステップS1
1)、給電再開後の経過時間の計測が開始される。
【0040】遅延時間カウンタの値が「0」になるまで
は、1秒間が経過するごとに、遅延時間カウンタの値が
デクリメント(−1)されていく(ステップS12,S
13,S14)。この間、操作パネル2の入力キー21
が操作されたか否か、すなわちキー入力の有無が常に調
べられており(ステップS15)、使用者によってキー
入力が行われた場合には、そのキー入力の内容に従った
制御が開始されて(ステップS16)、この停電制御処
理がリターンされる。たとえば、遅延時間カウンタの値
が「0」になる前に、入力キー21の操作によって運転
開始が指示された場合には、これに応答して直ちに洗濯
運転が開始される。
は、1秒間が経過するごとに、遅延時間カウンタの値が
デクリメント(−1)されていく(ステップS12,S
13,S14)。この間、操作パネル2の入力キー21
が操作されたか否か、すなわちキー入力の有無が常に調
べられており(ステップS15)、使用者によってキー
入力が行われた場合には、そのキー入力の内容に従った
制御が開始されて(ステップS16)、この停電制御処
理がリターンされる。たとえば、遅延時間カウンタの値
が「0」になる前に、入力キー21の操作によって運転
開始が指示された場合には、これに応答して直ちに洗濯
運転が開始される。
【0041】使用者によるキー入力が行われることな
く、給電再開後に一定時間が経過して、遅延時間カウン
タの値が「0」になると(ステップS12でYES)、
ブザー回路98が作動されて、洗濯運転を再開する旨を
表すビープ音が出力される(ステップS17)。また、
LED22の点滅動作が終了されて、LED22は、洗
濯運転の進行状況を表すような態様で点灯される。そし
て、RAM92に記憶されている内容に基づいて、排水
用トルクモータ39、給水弁53またはモータ73への
通電が開始されて、給電停止時までに進行していた洗濯
運転の続きが開始される(ステップS18)。そして、
この停電制御処理がリターンされる。
く、給電再開後に一定時間が経過して、遅延時間カウン
タの値が「0」になると(ステップS12でYES)、
ブザー回路98が作動されて、洗濯運転を再開する旨を
表すビープ音が出力される(ステップS17)。また、
LED22の点滅動作が終了されて、LED22は、洗
濯運転の進行状況を表すような態様で点灯される。そし
て、RAM92に記憶されている内容に基づいて、排水
用トルクモータ39、給水弁53またはモータ73への
通電が開始されて、給電停止時までに進行していた洗濯
運転の続きが開始される(ステップS18)。そして、
この停電制御処理がリターンされる。
【0042】なお、この実施形態では、ステップS5の
処理が第1報知手段の機能に相当し、ステップS8の処
理が判断手段の機能に相当し、ステップS10〜S15
の処理が給電禁止手段の機能に相当し、ステップS17
の処理が第2報知手段の機能に相当している。また、ス
テップS9の処理が第1解除手段の機能に相当し、ステ
ップS16の処理が第2解除手段の機能に相当し、ステ
ップS18の処理が通電再開手段の機能に相当してい
る。
処理が第1報知手段の機能に相当し、ステップS8の処
理が判断手段の機能に相当し、ステップS10〜S15
の処理が給電禁止手段の機能に相当し、ステップS17
の処理が第2報知手段の機能に相当している。また、ス
テップS9の処理が第1解除手段の機能に相当し、ステ
ップS16の処理が第2解除手段の機能に相当し、ステ
ップS18の処理が通電再開手段の機能に相当してい
る。
【0043】以上のようにこの実施形態によれば、交流
電源81から全自動洗濯機への給電が停止すると、その
給電が停止した時点でRAM92に記憶されている内容
が保持され、交流電源81からの給電が再開されると、
それから一定時間が経過した後に、給電停止前に実行し
ていた洗濯運転の続きが開始される。これにより、停電
(コンセントへの送電停止)が解消された直後の不安定
な電源電圧が、排水用トルクモータ39、給水弁53お
よびモータ73などの負荷に印加されるのを防止でき
る。したがって、過電圧の印加による負荷の破損を防止
できる。さらに、この洗濯機が停電の頻繁に起こる地域
で使用される場合であっても、一連の洗濯運転を最後ま
で行うことができる。
電源81から全自動洗濯機への給電が停止すると、その
給電が停止した時点でRAM92に記憶されている内容
が保持され、交流電源81からの給電が再開されると、
それから一定時間が経過した後に、給電停止前に実行し
ていた洗濯運転の続きが開始される。これにより、停電
(コンセントへの送電停止)が解消された直後の不安定
な電源電圧が、排水用トルクモータ39、給水弁53お
よびモータ73などの負荷に印加されるのを防止でき
る。したがって、過電圧の印加による負荷の破損を防止
できる。さらに、この洗濯機が停電の頻繁に起こる地域
で使用される場合であっても、一連の洗濯運転を最後ま
で行うことができる。
【0044】また、この実施形態では、全自動洗濯機へ
の給電が再開された直後と洗濯運転を再開する前とに、
ブザー回路98が作動されてビープ音が発生される。こ
れにより、給電の再開および洗濯運転の再開を使用者に
認識させることができる。したがって、たとえば、内槽
4内に手を入れている状態で、使用者が気が付かないま
ま洗濯運転が開始されることを防止できる。
の給電が再開された直後と洗濯運転を再開する前とに、
ブザー回路98が作動されてビープ音が発生される。こ
れにより、給電の再開および洗濯運転の再開を使用者に
認識させることができる。したがって、たとえば、内槽
4内に手を入れている状態で、使用者が気が付かないま
ま洗濯運転が開始されることを防止できる。
【0045】さらに、この実施形態では、給電再開後に
使用者によってキー入力が行われた場合には、給電再開
後に一定時間が経過していなくても、そのキー入力の内
容に応じた制御が実行される。ゆえに、使用者がコンセ
ントからプラグを誤って抜いた場合などには、プラグを
コンセントに差し込んでキー入力を行えば、給電再開後
に一定時間を待たなくても、直ちに所望の動作を開始さ
せることができる。
使用者によってキー入力が行われた場合には、給電再開
後に一定時間が経過していなくても、そのキー入力の内
容に応じた制御が実行される。ゆえに、使用者がコンセ
ントからプラグを誤って抜いた場合などには、プラグを
コンセントに差し込んでキー入力を行えば、給電再開後
に一定時間を待たなくても、直ちに所望の動作を開始さ
せることができる。
【0046】さらにまた、全自動洗濯機への給電が再開
された後の一定時間、LED22が点滅駆動されること
により、全自動洗濯機が一時停止状態であることを使用
者に認識させることができる。したがって、使用者が、
全自動洗濯機の一時停止状態を動作不良と誤って判断す
るのを防止できる。なお、負荷への過電圧の印加を防止
するための構成として、交流電源81からの電源電圧を
安定させるための高出力用電圧安定化回路を追加して設
け、この高出力用電圧安定化回路を介して、排水用トル
クモータ39、給水弁53およびモータ73などの負荷
に電力を供給することが考えられる。しかしながら、こ
のような高出力用電圧安定化回路を追加して設けると、
この全自動洗濯機のコストが上昇してしまう。また、上
記の各負荷をある程度の過電圧に耐え得るように設計を
変更することも考えられるが、このような設計変更は、
コストの上昇を招くうえに、電圧低下時に負荷が正常に
動作しないおそれがある。これに対し、この実施形態の
構成によれば、コストの上昇や負荷の動作不良を生じる
ことなく、負荷への過電圧の印加を防止できる。
された後の一定時間、LED22が点滅駆動されること
により、全自動洗濯機が一時停止状態であることを使用
者に認識させることができる。したがって、使用者が、
全自動洗濯機の一時停止状態を動作不良と誤って判断す
るのを防止できる。なお、負荷への過電圧の印加を防止
するための構成として、交流電源81からの電源電圧を
安定させるための高出力用電圧安定化回路を追加して設
け、この高出力用電圧安定化回路を介して、排水用トル
クモータ39、給水弁53およびモータ73などの負荷
に電力を供給することが考えられる。しかしながら、こ
のような高出力用電圧安定化回路を追加して設けると、
この全自動洗濯機のコストが上昇してしまう。また、上
記の各負荷をある程度の過電圧に耐え得るように設計を
変更することも考えられるが、このような設計変更は、
コストの上昇を招くうえに、電圧低下時に負荷が正常に
動作しないおそれがある。これに対し、この実施形態の
構成によれば、コストの上昇や負荷の動作不良を生じる
ことなく、負荷への過電圧の印加を防止できる。
【0047】図5は、この発明の第2の実施形態に係る
全自動洗濯機の電気的構成を示すブロック図である。こ
の図5において、図2に示された各部に対応する部分に
は、図2の場合と同じ参照符号を付して示す。この実施
形態では、交流電源81から供給される電圧の値(電源
電圧値)を検出するための電源電圧検出回路85が追加
して設けられており、この電源電圧検出回路85の検出
信号がマイクロコンピュータ9に入力されている。
全自動洗濯機の電気的構成を示すブロック図である。こ
の図5において、図2に示された各部に対応する部分に
は、図2の場合と同じ参照符号を付して示す。この実施
形態では、交流電源81から供給される電圧の値(電源
電圧値)を検出するための電源電圧検出回路85が追加
して設けられており、この電源電圧検出回路85の検出
信号がマイクロコンピュータ9に入力されている。
【0048】図6は、この第2の実施形態に係る給電制
御処理の流れを示すフローチャートである。この図6に
示す給電制御処理は、上述した図3に示す処理に引き続
いて行われるものであり、図3のステップS6で、給電
再開後に電圧安定化回路83からマイクロコンピュータ
9に印加される動作電圧値が所定電圧値よりも大きいと
判断されたことに応答して開始される。
御処理の流れを示すフローチャートである。この図6に
示す給電制御処理は、上述した図3に示す処理に引き続
いて行われるものであり、図3のステップS6で、給電
再開後に電圧安定化回路83からマイクロコンピュータ
9に印加される動作電圧値が所定電圧値よりも大きいと
判断されたことに応答して開始される。
【0049】図3のステップS6で動作電圧値が所定電
圧値よりも大きいと判断されると、RAM92に記憶さ
れている内容(運転状況)に基づいて、給電が停止した
時点で洗濯運転が実行されていたか否かが調べられる
(ステップT1)。交流電源81からの給電が停止した
時点で、洗濯運転が実行されていなかった場合には、R
AM92に記憶されている内容に基づいて、この全自動
洗濯機の各部の状態が給電停止前の状態に戻された後
(ステップT2)、この停電制御処理がリターンされ
る。
圧値よりも大きいと判断されると、RAM92に記憶さ
れている内容(運転状況)に基づいて、給電が停止した
時点で洗濯運転が実行されていたか否かが調べられる
(ステップT1)。交流電源81からの給電が停止した
時点で、洗濯運転が実行されていなかった場合には、R
AM92に記憶されている内容に基づいて、この全自動
洗濯機の各部の状態が給電停止前の状態に戻された後
(ステップT2)、この停電制御処理がリターンされ
る。
【0050】一方、給電停止時に洗濯運転の実行中であ
った場合には、この全自動洗濯機の各部の動作が一時停
止状態にされ(ステップT3)、つづいて、操作パネル
2の入力キー21が操作されたか否か、すなわちキー入
力の有無が調べられる(ステップT4)。ステップT4
で使用者によるキー入力が行われていない場合には、次
に、電源電圧検出回路85の検出信号が取り込まれて、
交流電源81からの電源電圧値が予め定める許容電圧範
囲内であるか否かが調べられる(ステップT5)。そし
て、電源電圧値が上記許容電圧範囲内であれば、たとえ
ばRAM92内のダウンカウンタで構成される検出時間
カウンタの値が「0」であるか否かが判断される(ステ
ップT6)。検出時間カウンタの値は、この処理の開始
時にリセット(たとえば、カウンタ値=2)されてお
り、このときステップT6の判断は否定される。その
後、検出時間カウンタの値は、1秒間が経過するごとに
デクリメント(−1)されていく(ステップT7,T
8)。
った場合には、この全自動洗濯機の各部の動作が一時停
止状態にされ(ステップT3)、つづいて、操作パネル
2の入力キー21が操作されたか否か、すなわちキー入
力の有無が調べられる(ステップT4)。ステップT4
で使用者によるキー入力が行われていない場合には、次
に、電源電圧検出回路85の検出信号が取り込まれて、
交流電源81からの電源電圧値が予め定める許容電圧範
囲内であるか否かが調べられる(ステップT5)。そし
て、電源電圧値が上記許容電圧範囲内であれば、たとえ
ばRAM92内のダウンカウンタで構成される検出時間
カウンタの値が「0」であるか否かが判断される(ステ
ップT6)。検出時間カウンタの値は、この処理の開始
時にリセット(たとえば、カウンタ値=2)されてお
り、このときステップT6の判断は否定される。その
後、検出時間カウンタの値は、1秒間が経過するごとに
デクリメント(−1)されていく(ステップT7,T
8)。
【0051】ステップT6で検出時間カウンタの値が
「0」であると判断されるまでの間は、ステップT4で
キー入力の有無が繰り返し調べられる。そして、使用者
によってキー入力が行われた場合には、そのキー入力の
内容に従った制御が開始されて(ステップT9)、この
停電制御処理がリターンされる。また、検出時間カウン
タの値が「0」になるまでの間、電源電圧値が許容電圧
範囲内に維持されているか否かも繰り返し調べられる。
そして、検出時間カウンタの値が「0」になる前に、電
源電圧値が許容電圧範囲外であると判断された場合に
は、検出時間カウンタの値がリセット(=2)される
(ステップT10)。その後、ステップT4に戻り、キ
ー入力の有無が再び調べられる。
「0」であると判断されるまでの間は、ステップT4で
キー入力の有無が繰り返し調べられる。そして、使用者
によってキー入力が行われた場合には、そのキー入力の
内容に従った制御が開始されて(ステップT9)、この
停電制御処理がリターンされる。また、検出時間カウン
タの値が「0」になるまでの間、電源電圧値が許容電圧
範囲内に維持されているか否かも繰り返し調べられる。
そして、検出時間カウンタの値が「0」になる前に、電
源電圧値が許容電圧範囲外であると判断された場合に
は、検出時間カウンタの値がリセット(=2)される
(ステップT10)。その後、ステップT4に戻り、キ
ー入力の有無が再び調べられる。
【0052】使用者によるキー入力が行われることな
く、電源電圧値が許容電圧範囲内である状態が上記一定
時間継続して、検出時間カウンタの値が「0」になると
(ステップT8でYES)、ブザー回路98が作動され
て、洗濯運転を再開する旨を表すビープ音が出力される
(ステップT11)。そして、RAM92に記憶されて
いる内容に基づいて、排水用トルクモータ39、給水弁
53またはモータ73への通電が開始されて、給電停止
時までに進行していた洗濯運転の続きが開始される(ス
テップT12)。そして、この停電制御処理がリターン
される。
く、電源電圧値が許容電圧範囲内である状態が上記一定
時間継続して、検出時間カウンタの値が「0」になると
(ステップT8でYES)、ブザー回路98が作動され
て、洗濯運転を再開する旨を表すビープ音が出力される
(ステップT11)。そして、RAM92に記憶されて
いる内容に基づいて、排水用トルクモータ39、給水弁
53またはモータ73への通電が開始されて、給電停止
時までに進行していた洗濯運転の続きが開始される(ス
テップT12)。そして、この停電制御処理がリターン
される。
【0053】なお、この実施形態では、ステップT1の
処理が判断手段の機能に相当し、ステップT3の処理が
給電禁止手段の機能に相当し、ステップT5〜T8の処
理が安定判定手段の機能に相当している。また、ステッ
プT2の処理が第1解除手段の機能に相当し、ステップ
T9の処理が第2解除手段の機能に相当し、ステップT
12の処理が通電再開手段の機能に相当している。
処理が判断手段の機能に相当し、ステップT3の処理が
給電禁止手段の機能に相当し、ステップT5〜T8の処
理が安定判定手段の機能に相当している。また、ステッ
プT2の処理が第1解除手段の機能に相当し、ステップ
T9の処理が第2解除手段の機能に相当し、ステップT
12の処理が通電再開手段の機能に相当している。
【0054】この第2の実施形態によれば、交流電源8
1からの給電が再開された後、電源電圧値が予め定める
許容電圧範囲内である状態が一定時間継続すると、交流
電源81から印加される電源電圧が安定していると判断
されて、給電停止前に実行していた洗濯運転の続きが開
始される。これにより、停電(コンセントへの送電停
止)が解消された直後の不安定な電源電圧が、排水用ト
ルクモータ39、給水弁53およびモータ73などの負
荷に印加されるのをより一層防止できる。
1からの給電が再開された後、電源電圧値が予め定める
許容電圧範囲内である状態が一定時間継続すると、交流
電源81から印加される電源電圧が安定していると判断
されて、給電停止前に実行していた洗濯運転の続きが開
始される。これにより、停電(コンセントへの送電停
止)が解消された直後の不安定な電源電圧が、排水用ト
ルクモータ39、給水弁53およびモータ73などの負
荷に印加されるのをより一層防止できる。
【0055】以上、この発明の2つの実施形態について
説明したが、この発明は、上述の各実施形態に限定され
るものではない。たとえば、給水弁は、電磁弁であると
したが、トルクモータによって開閉されるものであって
もよい。また、排水弁は、トルクモータによって開閉さ
れるものであるとしたが、電磁弁であってもよい。ま
た、上述の各実施形態では、パルセータが洗濯槽(内
槽)の底面に配置された全自動洗濯機を例にとったが、
この発明は、上記の全自動洗濯機に限らず、いわゆる二
槽式洗濯機や、パルセータが洗濯槽の側面に配置された
洗濯機、パルセータを備えていないドラム式の洗濯機に
も適用することもできる。さらに、運転プログラムに従
って所定の運転を行うものであれば、洗濯機に限らず、
たとえば衣類乾燥機や食器洗い機などに広く適用するこ
とができる。
説明したが、この発明は、上述の各実施形態に限定され
るものではない。たとえば、給水弁は、電磁弁であると
したが、トルクモータによって開閉されるものであって
もよい。また、排水弁は、トルクモータによって開閉さ
れるものであるとしたが、電磁弁であってもよい。ま
た、上述の各実施形態では、パルセータが洗濯槽(内
槽)の底面に配置された全自動洗濯機を例にとったが、
この発明は、上記の全自動洗濯機に限らず、いわゆる二
槽式洗濯機や、パルセータが洗濯槽の側面に配置された
洗濯機、パルセータを備えていないドラム式の洗濯機に
も適用することもできる。さらに、運転プログラムに従
って所定の運転を行うものであれば、洗濯機に限らず、
たとえば衣類乾燥機や食器洗い機などに広く適用するこ
とができる。
【0056】その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲内で、種々の設計変更を施すことが可能である。
の範囲内で、種々の設計変更を施すことが可能である。
【図1】この発明の一実施形態に係る全自動洗濯機の構
成を簡略化して示す側面断面図である。
成を簡略化して示す側面断面図である。
【図2】この全自動洗濯機の電気的構成を示すブロック
図である。
図である。
【図3】給電制御処理の流れを示すフローチャートであ
る。
る。
【図4】給電制御処理の流れを示すフローチャートであ
る。
る。
【図5】この発明の第2の実施形態に係る全自動洗濯機
の電気的構成を示すブロック図である。
の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】第2の実施形態に係る給電制御処理の流れを示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
2 操作パネル 3 外槽(洗濯槽) 4 内槽(洗濯槽) 6 パルセータ 9 マイクロコンピュータ 21 入力キー(入力手段) 39 排水用トルクモータ(排水路開閉手段) 53 給水弁(給水路開閉手段) 73 モータ 81 交流電源(外部電源) 85 電源電圧検出回路(電源電圧検出手段) 91 CPU 92 ROM 93 RAM(記憶手段) 95 停電検出回路(停電検出手段) 98 ブザー回路(報知音発生手段)
Claims (11)
- 【請求項1】予め定められたプログラムに従って一連の
運転を行うシーケンス制御機器に備えられて、外部電源
から供給される電力を駆動電力として用いる負荷への給
電を制御するための給電制御装置であって、 上記外部電源からの電力の供給停止および供給再開を検
出するための停電検出手段と、 この停電検出手段によって電力の供給再開が検出されて
から予め定める遅延時間が経過するまで、上記負荷への
給電を禁止する給電禁止手段とを含むことを特徴とする
給電制御装置。 - 【請求項2】予め定められたプログラムに従って一連の
運転を行うシーケンス制御機器に備えられて、外部電源
から供給される電力を駆動電力として用いる負荷への給
電を制御するための給電制御装置であって、 上記外部電源の電圧値を検出するための電源電圧検出手
段と、 上記外部電源からの電力の供給停止および供給再開を検
出するための停電検出手段と、 この停電検出手段によって電力の供給再開が検出された
後、上記電源電圧検出手段で検出される電圧値が安定し
たか否かを判定する安定判定手段と、 この安定判定手段によって電圧値が安定したと判定され
るまで、上記負荷への給電を禁止する給電禁止手段とを
含むことを特徴とする給電制御装置。 - 【請求項3】上記停電検出手段によって電力の供給再開
が検出されたことに応答して、上記外部電源からの電力
の供給が再開された旨の報知音を発生させる第1報知手
段をさらに含むことを特徴とする請求項1または2記載
の給電制御装置。 - 【請求項4】上記停電検出手段によって電力の供給停止
が検出されたことに応答して、その時点における上記シ
ーケンス制御機器の運転状況を記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶されている運転状況に基づいて、上
記停電検出手段によって電力の供給停止が検出された時
点で、上記シーケンス制御機器の運転が行われていたか
否かを判断する判断手段と、 この判断手段によって上記シーケンス制御機器の運転が
行われていたと判断された場合に、上記給電禁止手段に
よる給電禁止状態が解除されたことに応答して、上記停
電検出手段によって電力の供給停止が検出された時点で
通電されていた負荷への通電を再開し、電力の供給停止
前に実行中であった運転の続きを再開させる通電再開手
段とをさらに含むことを特徴とする請求項1ないし3の
いずれかに記載の給電制御装置。 - 【請求項5】上記通電再開手段によって上記負荷への通
電が再開される前に、上記負荷への通電が再開される旨
の報知音を発生させる第2報知手段をさらに含むことを
特徴とする請求項4記載の給電制御装置。 - 【請求項6】上記停電検出手段によって電力の供給停止
が検出されたことに応答して、その時点における上記シ
ーケンス制御機器の運転状況を記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶されている運転状況に基づいて、上
記停電検出手段によって電力の供給停止が検出された時
点で、上記シーケンス制御機器の運転が行われていたか
否かを判断する判断手段と、 この判断手段によって上記シーケンス制御機器の運転が
行われていなかったと判断された場合に、上記停電検出
手段によって電力の供給再開が検出された後、直ちに上
記給電禁止手段による給電禁止状態を解除する第1解除
手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1ないし5
のいずれかに記載の給電制御装置。 - 【請求項7】上記シーケンス制御機器の運転条件を入力
するための入力手段と、 上記給電禁止手段によって上記負荷への給電が禁止され
ている状態で、上記入力手段から運転条件が入力された
ことに応答して、上記給電禁止手段による給電禁止状態
を解除する第2解除手段とをさらに含むことを特徴とす
る請求項1ないし6のいずれかに記載の給電制御装置。 - 【請求項8】上記給電禁止手段によって給電が禁止され
ている状態の間、負荷への給電が禁止されている旨を表
示する表示手段をさらに含むことを特徴とする請求項1
ないし7のいずれかに記載の給電制御装置。 - 【請求項9】洗濯物および洗濯水を収容することのでき
る洗濯槽を備え、この洗濯槽内の洗濯水で洗濯物の洗濯
を行う洗濯機であって、 上記洗濯槽に洗濯水を供給するための給水路と、 この給水路を開閉する給水路開閉手段と、 この給水路開閉手段への給電を制御するための給電制御
手段とを含み、 上記給電制御手段としては、請求項1ないし8のいずれ
かに記載の給電制御装置が適用されていることを特徴と
する洗濯機。 - 【請求項10】洗濯物および洗濯水を収容することので
きる洗濯槽を備え、この洗濯槽内の洗濯水で洗濯物の洗
濯を行う洗濯機であって、 上記洗濯槽内の洗濯水を排水するための排水路と、 この排水路を開閉する排水路開閉手段と、 この排水路開閉手段への給電を制御するための給電制御
手段とを含み、 上記給電制御手段としては、請求項1ないし8のいずれ
かに記載の給電制御装置が適用されていることを特徴と
する洗濯機。 - 【請求項11】洗濯物および洗濯水を収容することので
きる洗濯槽を備え、この洗濯槽内の洗濯水で洗濯物の洗
濯を行う洗濯機であって、 上記洗濯槽内に備えられており、上記洗濯槽内の洗濯物
および洗濯水を攪拌するためのパルセータと、 このパルセータを回転させるためのモータと、 このモータへの給電を制御するための給電制御手段とを
含み、 上記給電制御手段としては、請求項1ないし8のいずれ
かに記載の給電制御装置が適用されていることを特徴と
する洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10367712A JP2000185190A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 給電制御装置およびこの給電制御装置が適用された洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10367712A JP2000185190A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 給電制御装置およびこの給電制御装置が適用された洗濯機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000185190A true JP2000185190A (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=18490008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10367712A Pending JP2000185190A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 給電制御装置およびこの給電制御装置が適用された洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000185190A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010088761A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Panasonic Corp | 洗濯機 |
JP2010099164A (ja) * | 2008-10-22 | 2010-05-06 | Panasonic Corp | 洗濯機 |
CN103205876A (zh) * | 2013-04-01 | 2013-07-17 | 慈溪市小金鱼电器厂 | 一种洗衣机控制系统 |
CN105220407A (zh) * | 2014-06-12 | 2016-01-06 | 博西华电器(江苏)有限公司 | 衣物处理设备及其控制方法 |
CN110067109A (zh) * | 2019-04-24 | 2019-07-30 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种洗衣机耗电量的确定方法、装置、存储介质及洗衣机 |
JP2021180799A (ja) * | 2020-05-20 | 2021-11-25 | リンナイ株式会社 | 衣類処理装置 |
-
1998
- 1998-12-24 JP JP10367712A patent/JP2000185190A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010088761A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Panasonic Corp | 洗濯機 |
JP2010099164A (ja) * | 2008-10-22 | 2010-05-06 | Panasonic Corp | 洗濯機 |
CN103205876A (zh) * | 2013-04-01 | 2013-07-17 | 慈溪市小金鱼电器厂 | 一种洗衣机控制系统 |
CN105220407A (zh) * | 2014-06-12 | 2016-01-06 | 博西华电器(江苏)有限公司 | 衣物处理设备及其控制方法 |
CN105220407B (zh) * | 2014-06-12 | 2018-11-23 | 博西华电器(江苏)有限公司 | 衣物处理设备及其控制方法 |
CN110067109A (zh) * | 2019-04-24 | 2019-07-30 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种洗衣机耗电量的确定方法、装置、存储介质及洗衣机 |
JP2021180799A (ja) * | 2020-05-20 | 2021-11-25 | リンナイ株式会社 | 衣類処理装置 |
JP7412273B2 (ja) | 2020-05-20 | 2024-01-12 | リンナイ株式会社 | 衣類処理装置 |
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