JP2000184720A - コンバータ及びインバータ装置 - Google Patents

コンバータ及びインバータ装置

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JP2000184720A
JP2000184720A JP10350545A JP35054598A JP2000184720A JP 2000184720 A JP2000184720 A JP 2000184720A JP 10350545 A JP10350545 A JP 10350545A JP 35054598 A JP35054598 A JP 35054598A JP 2000184720 A JP2000184720 A JP 2000184720A
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smoothing
voltage
rectifier
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transformer
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Yoshio Nishi
祥男 西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平滑リアクトルの個数を減らせると共に、電
流容量が小さく、小型で損失も少なく、安価なコンバー
タの提供。 【解決手段】 電源からの電力を所定の電圧に変換する
変圧器1aと、変圧器1aが変換した電力を整流し、異
なる直流電圧を与えるべき3つの出力端子を有する整流
器2a,2bと、前記直流電圧の内の中間電圧を平滑す
べき平滑リアクトル3cとを備える構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源からの電力を
所定の電圧に変換し、変換した電力を整流するコンバー
タ、及びコンバータが整流した直流電力を任意の周期の
交流電力に変換するインバータ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の3レベルインバータを用
いたインバータ装置の概略構成例を示すブロック図であ
る。このインバータ装置は、高電圧の商用交流電源を所
定の電圧に変換する3相変圧器1と、3相変圧器1から
の3相交流電力を整流する、3相ブリッジ結線された6
個のダイオードからなる整流器2と、整流器2の正側出
力端子に一方の端子が接続され、電流のピークを抑制す
る平滑リアクトル3とを有するコンバータ6を備えてい
る。
【0003】このインバータ装置は、また、コンバータ
6の平滑リアクトル3の他方の端子に一方の端子が接続
された平滑コンデンサ5aと、平滑コンデンサ5aの他
方の端子に一方の端子が接続され、他方の端子がコンバ
ータ6の整流器2の負側端子に接続された平滑コンデン
サ5bとを有し、平滑コンデンサ5aの一方の端子、平
滑コンデンサ5a,5bの接続点及び平滑コンデンサ5
bの他方の端子からの各直流電圧により、任意の周波数
の交流電圧を生成させる3レベルインバータ4を備えて
いる。
【0004】図10は、3レベルインバータ4の概略構
成例を示す回路図である。3レベルインバータ4は、平
滑コンデンサ5aの一方の端子から与えられるレベル
[P]の電圧、平滑コンデンサ5a,5bの接続点から
与えられるレベル[C]の電圧及び平滑コンデンサ5b
の他方の端子から与えられるレベル[N]の電圧より3
相交流電圧を生成させる半導体スイッチ回路7を備え、
生成させた3相交流電圧を、負荷である3相モータMに
与える構成になっている。
【0005】以下に、このような構成のインバータ装置
の動作を説明する。コンバータ6が整流した直流電流
は、平滑コンデンサ5a,5bに充電される。平滑リア
クトル3は、整流器2の出力電圧の瞬時値と平滑コンデ
ンサ5a,5bの充電電圧の瞬時値との差により瞬時的
に立ち上がる不要電流を抑制し、整流器2及び平滑コン
デンサ5a,5bに流れるリップル電流を抑制する。コ
ンバータ6の出力した直流電圧は、平滑コンデンサ5
a,5bにより分圧され、レベル[P]、レベル[C]
及びレベル[N]の各電圧が、平滑コンデンサ5a,5
bの直列回路の3節点から供給される。
【0006】3相モータMの各巻線は、半導体スイッチ
回路7により、レベル[P]、レベル[C]及びレベル
[N]の各電圧が、周期的に与えられるように制御さ
れ、3相モータMの各巻線には、図11に示すように、
正負の片側で絶対値が[0]、[1/2]、[1]の3
レベルを有する交流電圧が印加される。このインバータ
装置は、レベル[P]及びレベル[N]の2電圧から交
流電圧を生成させるよりも、半導体スイッチ回路7の低
いスイッチング周波数により、より滑らかな正弦波に近
い交流電圧を生成させることが出来ることから、大容量
のインバータ装置に使用されている。
【0007】図12は、上述したインバータ装置より
も、更に大容量の場合に採用されるインバータ装置の構
成例を示すブロック図である。このインバータ装置で
は、コンバータ6aの、高電圧の商用交流電源を所定の
電圧に変換する3相変圧器1aは、2次側に2組の巻線
を設け、各巻線の誘起電圧は、上述したインバータ装置
の場合の1/2となるように設定してある。巻線間の出
力電圧位相を30°宛ずらすことにより、3相変圧器1
aの1次側の電流をより正弦波に近似させ、電源側に有
害な高調波電流を低下させて、電源歪みが小さくなるよ
うにしてある。
【0008】コンバータ6aの、3相変圧器1aからの
3相交流電力を整流する整流器は、3相ブリッジ結線さ
れた6個のダイオードからなるブリッジ回路2a,2b
が、2次側の2組の巻線毎に設けられている。2個のブ
リッジ回路2a,2bは直列に順接続され、この直列回
路の両端子及び接続点に整流器の出力端子が設けられて
いる。両端子(出力端子)には、平滑リアクトル3a,
3bの各一方の端子が接続され、平滑リアクトル3a,
3bの各他方の端子は、3レベルインバータ4の、平滑
コンデンサ5aの一方の端子及び平滑コンデンサ5bの
他方の端子にそれぞれ接続されている。ブリッジ回路2
a,2bの接続点に設けられた出力端子は、3レベルイ
ンバータ4の中性点である平滑コンデンサ5a,5bの
接続点に接続されている。
【0009】整流器の3出力端子の内、中間電圧を出力
する出力端子を、3レベルインバータ4の中性点に接続
すると、その両側の電圧は、電源電圧により、特に制御
しなくても安定となる為、2個のブリッジ回路2a,2
bにより、それぞれ2個の平滑コンデンサ5a,5bを
充電する構成とすることが多い。中性点に接続しない場
合、動作はするが、過渡的に直流電圧のバランスが悪く
なるのを防止する為に電圧バランスの制御を行う必要が
あり、採用されることは少ない。その他の構成及び動作
は、図9において説明したインバータ装置の構成及び動
作と同様であるので、説明を省略する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のインバータ装置
では、電流のピーク値を抑制する為、負荷電流に相当す
る電流容量を有する平滑リアクトルが必要である。特
に、電源電圧歪みを小さくする為に2組のブリッジ回路
で構成する場合は、負荷電流に相当する電流容量を有す
る平滑リアクトルが2個必要であり、外形が大きくなり
また高価なものとなる問題があった。本発明は上述した
ような事情に鑑みてなされたものであり、平滑リアクト
ルの個数を減らせると共に、電流容量が小さく、小型で
損失も少なく、安価なコンバータ及びインバータ装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1発明に係るコンバー
タは、電源からの電力を所定の電圧に変換する変圧器
と、該変圧器が変換した電力を整流し、異なる直流電圧
を与えるべき3つの出力端子を有する整流器と、前記直
流電圧の内の中間電圧を平滑すべき平滑リアクトルとを
備えることを特徴とする。
【0012】第2発明に係るコンバータは、変圧器は3
相変圧器であり、整流器は、3相ブリッジ結線された6
個の整流素子からなる、直列に順接続された2つのブリ
ッジ回路を有し、中間電圧を平滑すべき平滑リアクトル
の一端は、前記2つのブリッジ回路の接続点に接続され
ていることを特徴とする。
【0013】第3発明に係るコンバータは、変圧器は3
相変圧器であり、整流器は、3相ブリッジ結線された6
個の整流素子からなる2つのブリッジ回路を有し、中間
電圧を平滑すべき平滑リアクトルは、中間タップを有
し、前記2つのブリッジ回路を直列に順接続すべく、前
記2つのブリッジ回路間に接続され、前記中間タップは
1つの出力端子に接続されていることを特徴とする。
【0014】第4発明に係るインバータ装置は、請求項
1〜3の何れかに記載されたコンバータと、2つの平滑
コンデンサからなる直列回路を有するインバータとを備
え、前記コンバータは、異なる直流電圧を前記直列回路
の3つの各節点に与えるべくなしてあり、前記インバー
タは、該各節点に与えられた直流電圧により交流電圧を
生成させるべくなしてあることを特徴とする。
【0015】第5発明に係るインバータ装置は、電源か
らの電力を所定の電圧に変換する変圧器と、該変圧器が
変換した電力を整流する整流器と、2つの平滑コンデン
サからなる直列回路を有するインバータとを備え、前記
整流器は、その出力電圧を前記直列回路の両端節点に与
えるべくなしてあり、前記インバータは、該両端節点と
前記2つの平滑コンデンサの接続点とからの直流電圧に
より交流電圧を生成させるべくなしてあることを特徴と
する。
【0016】第6発明に係るインバータ装置は、変圧器
は3相変圧器であり、整流器は、3相ブリッジ結線され
た6個の整流素子からなる、直列に順接続された2つの
ブリッジ回路を有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
それを示す図面に基づいて説明する。 実施の形態1.図1は、本発明に係るコンバータ及びイ
ンバータ装置の実施の形態1の概略構成を示す回路図で
ある。このインバータ装置は、コンバータ6bの、高電
圧の商用交流電源を所定の電圧に変換する3相変圧器1
a(変圧器)は、2次側に2組の巻線を設けてある。巻
線間の出力電圧位相を30°宛ずらすことにより、3相
変圧器1aの1次側の電流をより正弦波に近似させ、電
源側に有害な高調波電流を低下させて、電源歪みが小さ
くなるようにしてある。
【0018】コンバータ6aの、3相変圧器1aからの
3相交流電力を整流する整流器は、3相ブリッジ結線さ
れた6個のダイオード(整流素子)からなるブリッジ回
路2a,2b(整流器)、3相変圧器1aの2次側の2
組の巻線毎に設けられている。2個のブリッジ回路2
a,2bは直列に順接続され、この直列回路の両端子及
び接続点に整流器の出力端子が設けられている。整流器
の中性点である接続点(出力端子)には、平滑リアクト
ル3c(リアクトル)の一方の端子が接続され、平滑リ
アクトル3cの他方の端子は、3レベルインバータ4c
の直列に接続された平滑コンデンサ4a,4b(コンデ
ンサ)の接続点に接続されている。直列に順接続された
ブリッジ回路2a,2bからなる整流器の正側の出力端
子は、平滑コンデンサ4aの、平滑コンデンサ4bに接
続されていない端子に接続され、整流器の負側の出力端
子は、平滑コンデンサ4bの、平滑コンデンサ4aに接
続されていない端子に接続されている。
【0019】3レベルインバータ4cは、平滑コンデン
サ4aの、平滑コンデンサ4bに接続されていない端子
から与えられるレベル[P]の電圧、平滑コンデンサ4
a,4bの接続点から与えられるレベル[C]の電圧及
び平滑コンデンサ4bの、平滑コンデンサ4aに接続さ
れていない端子から与えられるレベル[N]の電圧より
3相交流電圧を生成させる半導体スイッチ回路7を備
え、生成させた3相交流電圧を、負荷である3相モータ
Mに与える構成になっている。
【0020】以下に、このような構成のインバータ装置
の動作を説明する。コンバータ6bが整流した直流電流
は、平滑コンデンサ4a,4bに充電される。平滑リア
クトル3cは、整流器2a,2bの出力電圧の瞬時値と
平滑コンデンサ4a,4bの充電電圧の瞬時値との差に
より瞬時的に立ち上がる不要電流を抑制し、整流器2
a,2b及び平滑コンデンサ4a,4bに流れるリップ
ル電流を抑制する。コンバータ6bの出力した直流電圧
は、平滑コンデンサ4a,4bにより分圧され、レベル
[P]、レベル[C]及びレベル[N]の各電圧が、平
滑コンデンサ4a,4bの直列回路の3節点から供給さ
れる。
【0021】3相モータMの各巻線は、半導体スイッチ
回路7により、レベル[P]、レベル[C]及びレベル
[N]の各電圧が、周期的に与えられるように制御さ
れ、3相モータMの各巻線には、図11に示すように、
正負の片側で絶対値が[0]、[1/2]、[1]の3
レベルを有する交流電圧が印加される。
【0022】図2に示すように、コンバータ6aの正側
の出力端子をP、平滑リアクトル3cに接続された出力
端子をC、コンバータ6aの負側の出力端子をN、出力
端子Pから平滑コンデンサ4aへ流れる電流をIPd
c、出力端子C及び平滑コンデンサ4a,4bの接続点
間に流れる電流をICdc、出力端子Nから平滑コンデ
ンサ4bへ流れる電流をINdc、平滑コンデンサ4a
に流れる電流をIscpc、平滑コンデンサ4bに流れ
る電流をIscncとする。平滑リアクトル3cが存在
しない場合、変圧器1aの漏れインダクタンスを通常の
値である6%とすれば、電流IPdc,ICdc,IN
dc,Iscpcは、商用交流である電源波形の電圧リ
ップルの為に、図3(a)(b)(c)(d)に示すよ
うに、それぞれ大きく変動する。
【0023】これらの変動が大きい場合、配線バー、整
流器2a,2b及び平滑コンデンサ4a,4b等、イン
バータ装置の回路を構成する部品の電流容量を増加させ
なければならない為、部品コストが上昇する。そこで、
従来の技術の図12で示したように、2つのリアクトル
をコンバータ6aの出力端子P,Nにそれぞれ介挿した
場合、電流IPdc,ICdc,INdc,Iscpc
は、図4(a)(b)(c)(d )に示すように、そ
れぞれ変動(リップル)が小さくなる。
【0024】本実施の形態のインバータ装置の場合、平
滑リアクトル3cのインダクタンスを図12で示したリ
アクトル(3a,3b)と同じ値にしたとき、電流IP
dc,ICdc,INdc,Iscpcのそれぞれの変
動(リップル)は、図5(a)(b)(c)(d)に示
すように、図4に示した場合と同等又はそれ以下とな
る。しかも、平滑リアクトル3cに流れる電流ICdc
は、従来の略1/10程度となるので、平滑リアクトル
の個数を減らせるだけでなく、コンバータ及びインバー
タ装置の外形寸法を小さく出来、部品コストを低減させ
ることが出来る。
【0025】実施の形態2.図6は、本発明に係るコン
バータ及びインバータ装置の実施の形態2の概略構成を
示す回路図である。このインバータ装置は、コンバータ
6cの、3相変圧器1aからの3相交流電力を整流する
整流器は、3相ブリッジ結線された6個のシリコン制御
整流素子(サイリスタ)からなるブリッジ回路2c,2
d(整流器)が、3相変圧器1aの2次側の2組の巻線
毎に設けられている。2個のブリッジ回路2c,2dは
直列に順接続され、この直列回路の両端子及び接続点に
整流器の出力端子が設けられている。整流器の中性点で
ある接続点(出力端子)には、平滑リアクトル3c(リ
アクトル)の一方の端子が接続され、平滑リアクトル3
cの他方の端子は、3レベルインバータ4cの直列に接
続された平滑コンデンサ4a,4bの接続点に接続され
ている。
【0026】直列に順接続されたブリッジ回路2c,2
dからなる整流器の正側の出力端子は、平滑コンデンサ
4aの、平滑コンデンサ4bに接続されていない端子に
接続され、整流器の負側の出力端子は、平滑コンデンサ
4bの、平滑コンデンサ4aに接続されていない端子に
接続されている。ブリッジ回路2c,2dの各シリコン
制御整流素子は、3相変圧器1aからの3相交流電力を
整流するように、図示しない制御回路により、オン/オ
フ制御される。その他の構成及び動作は、実施の形態1
のインバータ装置において説明した構成及び動作と同様
であるので、説明を省略する。
【0027】実施の形態3.図7は、本発明に係るコン
バータ及びインバータ装置の実施の形態3の概略構成を
示す回路図である。このインバータ装置は、コンバータ
6dの、3相変圧器1aからの3相交流電力を整流する
整流器は、3相ブリッジ結線された6個のダイオード
(整流素子)からなるブリッジ回路2a,2bが、3相
変圧器1aの2次側の2組の巻線毎に設けられている。
2個のブリッジ回路2a,2bは、中間タップを有する
平滑リアクトル3d(リアクトル)を介して、直列に順
接続され、この直列回路の両端子及び平滑リアクトル3
dの中間タップに整流器の出力端子が設けられている。
平滑リアクトル3dの中間タップに設けられた整流器の
出力端子は、3レベルインバータ4cの直列に接続され
た平滑コンデンサ4a,4bの接続点に接続されてい
る。
【0028】直列に順接続されたブリッジ回路2a,2
b及び平滑リアクトル3dからなる整流器の正側の出力
端子は、平滑コンデンサ4aの、平滑コンデンサ4bに
接続されていない端子に接続され、整流器の負側の出力
端子は、平滑コンデンサ4bの、平滑コンデンサ4aに
接続されていない端子に接続されている。このインバー
タ装置では、ダイオードが故障したとき等、整流器が異
常であるとき、その異常電流は平滑リアクトル3dを必
ず通るので、インバータ装置を保護する上で有利であ
る。その他の構成及び動作は、実施の形態1のインバー
タ装置において説明した構成及び動作と同様であるの
で、説明を省略する。
【0029】実施の形態4.図8は、本発明に係るイン
バータ装置の実施の形態4の概略構成を示す回路図であ
る。このインバータ装置は、コンバータ6eの、3相変
圧器1aからの3相交流電力を整流する整流器は、3相
ブリッジ結線された6個のダイオード(整流素子)から
なるブリッジ回路2a,2bが、3相変圧器1aの2次
側の2組の巻線毎に設けられている。2個のブリッジ回
路2a,2bは、直列に順接続され、この直列回路の両
端子に整流器の出力端子が設けられている。
【0030】直列に順接続されたブリッジ回路2a,2
bからなる整流器の正側の出力端子は、3レベルインバ
ータ4dが有する平滑コンデンサ4aの一方の端子に接
続され、整流器の負側の出力端子は、平滑コンデンサ4
bの一方の端子に接続され、平滑コンデンサ4a,4b
の各他方の端子は接続されている。
【0031】3レベルインバータ4dに、正負の直流電
源のバランスを制御する機能がある場合、このインバー
タ装置のように、整流器の中性点である、2個のブリッ
ジ回路2a,2bの接続点を平滑コンデンサ4a,4b
の接続点に接続せず、平滑リアクトルが省略された構成
とすることが可能である。この場合、3相変圧器1aの
位相差に対して、3相変圧器1aの漏れインダクタンス
が平滑リアクトルのインダクタンスと同様の機能を果た
すので、各部の電流リップルは、平滑リアクトルが存在
する場合と略同等となる。
【0032】尚、ブリッジ回路2a,2bの各ダイオー
ドは、シリコン制御整流素子(サイリスタ)に代替させ
ても、同様の動作を得ることが出来る。その他の構成及
び動作は、実施の形態1のインバータ装置において説明
した構成及び動作と同様であるので、説明を省略する。
また、上述した各実施の形態では、コンバータの変圧器
が3相変圧器であり、コンバータの整流器が3相ブリッ
ジ結線のブリッジ回路を有する場合について記述した
が、コンバータの変圧器が単相変圧器であり、コンバー
タの整流器が単相ブリッジ結線のブリッジ回路を有する
場合についても、同様の効果を得ることが出来る。
【0033】
【発明の効果】第1発明に係るコンバータでは、変圧器
が、電源からの電力を所定の電圧に変換し、整流器は、
変圧器が変換した電力を整流し、3つの出力端子から異
なる直流電圧を与える。平滑リアクトルは、前記直流電
圧の内の中間電圧を平滑する。これにより、平滑リアク
トルの個数を減らすことが出来ると共に、電流容量が小
さく、小型で損失も少なく、安価なコンバータを実現す
ることが出来る。
【0034】第2発明に係るコンバータでは、変圧器は
3相変圧器であり、整流器は、3相ブリッジ結線された
6個の整流素子からなる、直列に順接続された2つのブ
リッジ回路を有している。中間電圧を平滑すべき平滑リ
アクトルの一端は、2つのブリッジ回路の接続点に接続
されている。これにより、平滑リアクトルの個数を減ら
すことが出来ると共に、電流容量が小さく、小型で損失
も少なく、安価なコンバータを実現することが出来る。
【0035】第3発明に係るコンバータでは、変圧器は
3相変圧器であり、整流器は、3相ブリッジ結線された
6個の整流素子からなる2つのブリッジ回路を有してい
る。中間電圧を平滑すべき平滑リアクトルは、2つのブ
リッジ回路を直列に順接続するように、2つのブリッジ
回路間に接続され、平滑リアクトルの中間タップは1つ
の出力端子に接続されている。これにより、平滑リアク
トルの個数を減らすことが出来ると共に、電流容量が小
さく、小型で損失も少なく、安価なコンバータを実現す
ることが出来る。
【0036】第4発明に係るインバータ装置では、コン
バータが請求項1〜3の何れかに記載されたコンバータ
であり、インバータが、2つの平滑コンデンサからなる
直列回路を有している。コンバータは、異なる直流電圧
を2つの平滑コンデンサからなる直列回路の3つの各節
点に与える。これにより、平滑リアクトルの個数を減ら
すことが出来ると共に、電流容量が小さく、小型で損失
も少なく、安価なインバータ装置を実現することが出来
る。
【0037】第5発明に係るインバータ装置では、変圧
器が電源からの電力を所定の電圧に変換し、整流器は、
変圧器が変換した電力を整流する。インバータは、2つ
の平滑コンデンサからなる直列回路を有する。整流器
は、その出力電圧を2つの平滑コンデンサからなる直列
回路の両端節点に与え、インバータは、その両端節点と
2つの平滑コンデンサの接続点とからの直流電圧により
交流電圧を生成させる。これにより、平滑リアクトルの
個数を減らすことが出来ると共に、電流容量が小さく、
小型で損失も少なく、安価なインバータ装置を実現する
ことが出来る。
【0038】第6発明に係るインバータ装置では、変圧
器は3相変圧器であり、整流器は、3相ブリッジ結線さ
れた6個の整流素子からなる、直列に順接続された2つ
のブリッジ回路を有している。これにより、平滑リアク
トルの個数を減らすことが出来ると共に、電流容量が小
さく、小型で損失も少なく、安価なインバータ装置を実
現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコンバータ及びインバータ装置
の実施の形態の概略構成を示す回路図である。
【図2】 図1に示したインバータ装置の動作を説明す
る為の説明図である。
【図3】 インバータ装置の動作を示す波形図である。
【図4】 インバータ装置の動作を示す波形図である。
【図5】 図1に示したインバータ装置の動作を示す波
形図である。
【図6】 本発明に係るコンバータ及びインバータ装置
の実施の形態の概略構成を示す回路図である。
【図7】 本発明に係るコンバータ及びインバータ装置
の実施の形態の概略構成を示す回路図である。
【図8】 本発明に係るインバータ装置の実施の形態の
概略構成を示す回路図である。
【図9】 従来の3レベルインバータを用いたインバー
タ装置の概略構成例を示すブロック図である。
【図10】 3レベルインバータの概略構成例を示す回
路図である。
【図11】 3レベルインバータの動作を説明する為の
波形図である。
【図12】 従来の3レベルインバータを用いたインバ
ータ装置の概略構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a 3相変圧器(変圧器)、2a〜2d ブリッジ回
路(整流器)、3c,3d 平滑リアクトル(リアクト
ル)、4a,4b 平滑コンデンサ(コンデンサ)、4
c,4d 3レベルインバータ、6b,6c,6d,6
e コンバータ、7 半導体スイッチ回路、M 3相モ
ータ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源からの電力を所定の電圧に変換する
    変圧器と、該変圧器が変換した電力を整流し、異なる直
    流電圧を与えるべき3つの出力端子を有する整流器と、
    前記直流電圧の内の中間電圧を平滑すべき平滑リアクト
    ルとを備えることを特徴とするコンバータ。
  2. 【請求項2】 変圧器は3相変圧器であり、整流器は、
    3相ブリッジ結線された6個の整流素子からなる、直列
    に順接続された2つのブリッジ回路を有し、中間電圧を
    平滑すべき平滑リアクトルの一端は、前記2つのブリッ
    ジ回路の接続点に接続されている請求項1記載のコンバ
    ータ。
  3. 【請求項3】 変圧器は3相変圧器であり、整流器は、
    3相ブリッジ結線された6個の整流素子からなる2つの
    ブリッジ回路を有し、中間電圧を平滑すべき平滑リアク
    トルは、中間タップを有し、前記2つのブリッジ回路を
    直列に順接続すべく、前記2つのブリッジ回路間に接続
    され、前記中間タップは1つの出力端子に接続されてい
    る請求項1記載のコンバータ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載されたコン
    バータと、2つの平滑コンデンサからなる直列回路を有
    するインバータとを備え、前記コンバータは、異なる直
    流電圧を前記直列回路の3つの各節点に与えるべくなし
    てあり、前記インバータは、該各節点に与えられた直流
    電圧により交流電圧を生成させるべくなしてあることを
    特徴とするインバータ装置。
  5. 【請求項5】 電源からの電力を所定の電圧に変換する
    変圧器と、該変圧器が変換した電力を整流する整流器
    と、2つの平滑コンデンサからなる直列回路を有するイ
    ンバータとを備え、前記整流器は、その出力電圧を前記
    直列回路の両端節点に与えるべくなしてあり、前記イン
    バータは、該両端節点と前記2つの平滑コンデンサの接
    続点とからの直流電圧により交流電圧を生成させるべく
    なしてあることを特徴とするインバータ装置。
  6. 【請求項6】 変圧器は3相変圧器であり、整流器は、
    3相ブリッジ結線された6個の整流素子からなる、直列
    に順接続された2つのブリッジ回路を有する請求項5記
    載のインバータ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100485969B1 (ko) * 2001-09-14 2005-05-03 가부시끼가이샤 도시바 전력 변환 장치
JP2014239641A (ja) * 2013-06-05 2014-12-18 エルエス産電株式会社Lsis Co., Ltd. マルチレベルインバータ

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US9419541B2 (en) 2013-06-05 2016-08-16 Lsis Co., Ltd. Multilevel inverter

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