JP2000183864A - デ―タ通信方式 - Google Patents

デ―タ通信方式

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JP2000183864A
JP2000183864A JP10375305A JP37530598A JP2000183864A JP 2000183864 A JP2000183864 A JP 2000183864A JP 10375305 A JP10375305 A JP 10375305A JP 37530598 A JP37530598 A JP 37530598A JP 2000183864 A JP2000183864 A JP 2000183864A
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speed
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speed communication
frame
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JP10375305A
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Takashi Miyake
隆 三宅
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Original Assignee
Alpine Electronics Inc
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信速度が異なる複数の送信データが混在す
る場合に、遅い通信速度に対応した装置において速い通
信速度の送信データを認識することができるデータ通信
方式を提供すること。 【解決手段】 高速通信と低速通信の両方に対応可能な
装置間で送受信される高速通信フレームの先頭部分に含
まれる高速通信ヘッダは、低速通信にのみ対応している
オーディオ装置4においても内容が認識可能なように工
夫されている。データ受信部42内の高速通信判定部4
8はこの高速通信ヘッダを検出すると、受信処理部44
に対して廃棄指示を送り、受信処理部44ではこれ以後
に入力される高速通信フレームのデータを廃棄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の装置やプロ
セッサ等の間で非同期にデータの送受を行うデータ通信
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】1つのデータ通信媒体に複数のデータ通
信装置を接続してこれらの装置間で非同期通信を行う場
合には、送信側のデータ通信装置においてフレームのヘ
ッダ部分にデータ送信元のアドレス等の情報を付加して
おいて、データ通信媒体に接続されたそれぞれのデータ
通信装置においてこのヘッダ部分を読み取ることでその
フレームが必要なものであるか否かを判断している。こ
のため、非同期通信を利用したデータ通信では、各デー
タ通信装置から送信されたフレームを他のデータ通信装
置が確実に読み取れるようにしておく必要があり、デー
タ通信を行う際のデータ通信速度を各データ通信装置で
同一に設定しておくのが一般的であった。このとき、デ
ータ通信速度は、最も通信速度が遅いデータ通信装置に
あわせて設定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、全てのデー
タ通信装置の通信速度を一致させる従来方式において
は、一部に通信速度が遅いデータ通信装置があると、そ
の通信速度によって全てのフレームの送受信が行われる
ことになるため、通信するデータ量が多いと通信時間が
長くなる。また、高速通信が可能なように全てのデータ
通信装置の通信速度を上げることが考えられるが、この
場合には高速通信の必要がないデータ通信装置について
も通信速度を上げることになるため、製品コスト等が上
昇し好ましくない。
【0004】このため、一部のデータ通信装置の間だけ
で一時的に通信速度を上げて大量のデータを送受信する
場合も考えられるが、この場合には送信元のデータ通信
装置から送信先のデータ通信装置に対してこれから高速
通信でフレームを送信する旨の通知を低速通信で送り、
その後にこれらの装置間で高速にフレームの送受信を行
うことになる。低速通信にのみ対応しているデータ通信
装置においては、高速通信で送受信されるフレームの内
容は認識できずにノイズに近い信号となるため、フレー
ム内に含まれるエラーチェックデータ等によって無効な
データであるとして廃棄する等の処理が行われる。
【0005】しかし、低速通信にのみ対応しているデー
タ通信装置において確実に高速通信用のデータを廃棄で
きる保証はなく、正常なデータであると誤認識してデー
タ通信装置内に取り込んでしまうと誤動作の原因になる
という問題がある。このような不都合を回避するために
は、低速通信にのみ対応しているデータ通信装置におい
て、現在通信中のデータが高速通信用のデータであるこ
とを認識できればよい。
【0006】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、通信速度が異なる複数の送
信データが混在する場合に、遅い通信速度に対応した装
置において速い通信速度の送信データを認識することが
できるデータ通信方式を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明のデータ通信方式は、通信速度が異なる
複数のフレームが通信路上に混在する場合に、速い通信
速度のフレームの先頭部分に、複数の通信速度のそれぞ
れで読み取った際に内容が認識可能な高速通信ヘッダを
含ませており、速い通信速度で送受信されるフレーム
を、遅い通信速度に対応した装置において認識すること
ができる。
【0008】特に、上述したフレームは所定ビット数を
単位としたシリアルデータとして通信路に送出され、所
定ビット数のデータの前後に少なくともスタートビッ
ト、パリティ、ストップビットを付加した状態で、複数
の通信速度のそれぞれで読み取った際に内容が正常かつ
内容が認識可能である高速通信ヘッダを用いることが望
ましい。スタートビットおよびストップビットを含める
ことにより、シリアル通信において上述した高速通信ヘ
ッダを有するフレームを送受信することができ、しかも
パリティまで含ませて誤り検出機能を持たせることによ
り、複数の通信速度のいずれで高速通信ヘッダの内容を
読み取った場合であっても、より正確に内容を認識する
ことができる。
【0009】また、遅い通信速度に対応して動作する第
1の通信装置内に、通信路を介して送受信されるフレー
ムが入力される受信手段と、高速通信ヘッダを検出した
ときに受信手段に入力されたフレームが速い通信速度に
対応したものであることを判定する判定手段とを備える
ことが望ましい。また、高速通信ヘッダが検出されたと
きに受信手段に対してフレームの廃棄を指示する廃棄指
示手段を備えることが望ましい。通信速度が遅い第1の
通信装置において高速通信ヘッダが認識できれば、この
高速通信ヘッダが含まれるフレームが速い通信速度に対
応したものであることがわかるため、このフレームが入
力されたことによる誤動作を防止することができる。ま
た、この高速通信ヘッダが検出されたときに、対応する
フレームを廃棄するようにすれば、このフレームによっ
て生じる誤動作を確実に防止することができる。
【0010】また、遅い通信速度に対応して動作する第
1の通信装置と、遅い通信速度および速い通信速度の両
方に対応して動作する複数の第2の通信装置とを通信路
を介して接続し、第2の通信装置間で速い通信速度でフ
レームの送受信を行う際に、第1の通信装置において高
速通信ヘッダを検出することが好ましい。このように、
通信速度の異なる通信装置を混在させることができるた
め、それぞれの用途にあった通信装置を用いることがで
き、コストの低減と通信能力の向上を両立させることが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した一実施形
態のデータ通信システムについて図面を参照しながら説
明する。
【0012】図1は、一実施形態のデータ通信システム
の全体構成を示す図である。図1に示す本実施形態のデ
ータ通信システムは、音声認識装置1、ナビゲーション
装置2、CDチェンジャ3、オーディオ装置4を含んで
おり、これらが通信路としてのバス5を介して接続され
ている。
【0013】音声認識装置1は、利用者の発声による操
作音声に対して音声認識処理を行うものであり、認識結
果がバス5を介してデータ通信によってナビゲーション
装置2やオーディオ装置4等の他の装置に送られる。ナ
ビゲーション装置2は、自車位置を検出して自車位置周
辺の地図を表示したり、利用者によって選択された目的
地までの経路探索および経路誘導等を行うものである。
CDチェンジャ3は、複数枚のCDが装填され、その中
の1枚が選択されて、その記録面に記録された信号の読
み取りが可能になる。オーディオ装置4は、車室内のダ
ッシュボードに収容された1つの筐体内に含まれるオー
ルインワンタイプのオーディオ機器であり、例えばラジ
オチューナやカセットテープデッキの他に各種の操作キ
ーを有する操作盤を含んでいる。この操作盤を用いて行
われる各種の操作指示は、オーディオ装置4自身に含ま
れるラジオチューナやカセットテープデッキの操作に対
して行われるものの他に、CDチェンジャ3や音声認識
装置1等に対して行われるものもある。オーディオ装置
4以外の他の装置に対する操作が行われると、その操作
状態に応じた操作信号がバス5を介してデータ通信によ
って他の装置に送られる。
【0014】上述したデータ通信システムにおいて、音
声認識装置1とナビゲーション装置2は高速通信に対応
しており、低速通信および高速通信の両方が可能であ
り、それ以外のCDチェンジャ3とオーディオ装置4は
低速通信にのみ対応している。また、これらの装置間の
通常の通信は低速で行われ、音声認識装置1とナビゲー
ション装置2との間で高速通信を行う場合には、高速通
信に先立って、その旨の通知が低速通信を利用してこれ
らの装置間で行われる。
【0015】次に、ナビゲーション装置2と音声認識装
置1との間で高速通信用のデータを送受信する場合のオ
ーディオ装置4の動作について説明する。例えば、ナビ
ゲーション装置2から音声認識装置1に対してまず高速
通信指示が送られ、次に高速通信用のデータが送信され
る場合について説明する。図2は、ナビゲーション装置
2およびオーディオ装置4の詳細構成を示す図である。
図2に示すように、ナビゲーション装置2は、ナビゲー
ション処理部20およびデータ送信部22を含んで構成
されている。
【0016】ナビゲーション処理部20は、自車位置周
辺の地図画像の表示処理や経路探索処理、経路誘導処理
等の所定のナビゲーション動作を行うものであり、例え
ば、音声認識装置1に対して音声認識処理に必要な辞書
データ等が高速通信で送信される。データ送信部22
は、ナビゲーション処理部20から入力されるデータを
通信用のフォーマットに変換して他の装置に向けて送信
するためものであり、送信データ生成部24、送信デー
タバッファ26、送信処理部28を含んで構成されてい
る。
【0017】送信データ生成部24は、ナビゲーション
処理部20から出力された送信用のデータに対してデー
タ通信に必要な各種のデータを付加することにより、送
信データフレームを生成する。
【0018】図3は、送信データ生成部24によって生
成される送信データフレームのデータ構造を示す図であ
る。同図に示すように、送信データフレームは、先頭か
ら順に通信タイプ(TYPE)、送信先アドレス(D
A)、送信元アドレス(SA)、データ長(LEN)、
送信データ(DATA)、エラー検出用データ(ER
R)が含まれている。
【0019】通信タイプは、この通信データフレームを
用いた通信の種類を規定したものである。例えば、通常
の1対1通信、同報通信、高速通信指示、レスポンス等
が指定される。また、送信先アドレスには、この送信デ
ータフレームの送り先となる装置に対応したアドレスが
格納されている。送信元アドレスには、この送信データ
フレームの送信元となる装置のアドレスが格納されてい
る。ナビゲーション装置2内のデータ送信部22で生成
される送信データフレームの場合には、この送信元アド
レスにはナビゲーション装置2のアドレスが格納され
る。
【0020】データ長は、送信対象となっている送信デ
ータの長さをバイト単位で表したものである。送信デー
タは、送信対象となっているデータが格納されており、
例えばナビゲーション処理部20から出力された音声割
り込み要求を示すデータがこれにあたる。エラー検出用
データは、通信タイプから送信データまでの各データの
内容にエラーがある場合にこれを検出するために付加さ
れるものである。
【0021】送信データバッファ26は、送信データ生
成部24によって生成される送信データフレームを一時
的に格納する。送信処理部28は、送信データバッファ
26から出力される送信データフレームを1バイト単位
でシリアルデータに変換し、その前後にスタートビット
とストップビット、あるいは必要に応じてパリティを付
加して、バス5を介してオーディオ装置4や音声認識装
置1に向けて出力する。
【0022】また、図2に示すように、オーディオ装置
4は、オーディオ処理部40およびデータ受信部42を
含んで構成されている。オーディオ処理部40は、オー
ディオ装置4の各種の機能を実現するものであり、ラジ
オチューナやカセットテープデッキおよびパワーアンプ
等が含まれている。受信処理部42は、ナビゲーション
装置2やその他の装置から送られてくるフレームを受信
するためのものであり、受信処理部44、受信データバ
ッファ46、高速通信判定部48を含んで構成されてい
る。
【0023】受信処理部44は、バス5を介してナビゲ
ーション装置2やその他の装置からシリアルデータが送
られてくると、スタートビットやストップビットを検出
することにより1バイト単位のシリアルデータを抽出し
た後(パリティが含まれている場合にはさらにパリティ
によるエラーチェックを行った後)、順次パラレルデー
タに変換して図3に示すフレームを復元する。そして、
このフレームに含まれるエラー検出用データを用いてエ
ラー検出処理を行った後に、フレームに含まれる送信先
アドレスやエラー検出用データ等を除く各種のデータを
受信データバッファ46に向けて出力する。受信データ
バッファ46は、受信処理部44から出力される各種の
データを一時格納する。このデータの格納動作が終了す
るとその旨の通知がオーディオ処理部40に対して行わ
れ、必要に応じてオーディオ処理部40によってこの格
納データが読み出される。
【0024】また、高速通信判定部48は、バス5を介
してナビゲーション装置2と音声認識処理部1との間で
送受信される高速通信用のフレームが入力されたとき
に、これを検出して、受信処理部44に対して廃棄指示
を送る。受信処理部44は、この廃棄指示が送られる
と、これ以後に入力されるデータを廃棄する。
【0025】なお、上述した例では、オーディオ装置4
内のデータ受信部42について説明したが、同じく低速
通信のみに対応したCDチェンジャ3も図2に示したデ
ータ受信部42を有している。
【0026】上述した受信処理部44が受信手段に、高
速通信判定部48が判定手段、廃棄指示手段にそれぞれ
対応する。また、上述した音声認識装置1、ナビゲーシ
ョン装置2が第2の通信装置に、CDチェンジャ3、オ
ーディオ装置4が第1の通信装置にそれぞれ対応する。
【0027】本実施形態のナビゲーション装置2および
オーディオ装置4は上述した構成を有しており、次にナ
ビゲーション装置2と音声認識装置1との間で高速通信
を行う場合のオーディオ装置4の動作を説明する。
【0028】まず、ナビゲーション装置2から音声認識
装置1に対して高速通信によってフレームを送信するた
めには、この高速通信動作に先立って低速通信で高速通
信指示を行う必要がある。図4は、高速通信に先立って
ナビゲーション装置2から音声認識装置1に対して送信
される高速通信指示フレームのデータ構造を示す図であ
る。図4に示す高速通信指示フレームは、図3に示した
一般のフレームの先頭に位置する「通信タイプ」を高速
通信指示に対応した1バイトデータ「11h」(hは1
6進数を示す)にするとともに、「送信データ」として
以後に行われる高速通信の速度を示す「スピード(SP
EED)」と受信側の装置が準備すべきバッファの容量
を示す「バッファ(BUFFER)」が含まれている。
この高速通信指示は、通常の低速通信によってナビゲー
ション装置2から音声認識装置1に送られるため、低速
通信にのみ対応しているオーディオ装置4内の受信処理
部44においてもその内容を認識することができる。ま
た、この高速通信指示フレームを受け取った音声認識装
置1では、所定の通信速度の高速通信フレームを受信す
る準備を行う。例えば、伝送されるシリアルデータの各
ビットを取り込むために用いられるクロック信号の周波
数を指定された通信速度に一致させる等の準備動作が行
われる。
【0029】次に、ナビゲーション装置2は、音声認識
装置1に対して、先に送信した高速通信指示フレームで
指定した通信速度で所定容量の高速通信フレームを送信
する。図5は、ナビゲーション装置2から音声認識装置
1に対して送られる高速通信フレームのデータ構造を示
す図である。図5に示す高速通信フレームは、先頭部分
に位置する「高速通信ヘッダ」とそれに続く「高速通信
データ」を含んでいる。この中で、「高速通信ヘッダ」
は、高速通信フレームであることを示すものであり、高
速通信に対応した音声認識装置1において認識可能であ
ることは当然であるが、同時に低速通信にのみ対応して
いるオーディオ装置4においても認識可能となるように
その内容が工夫されている。その詳細については後述す
る。また、「高速通信データ」は、上述した高速通信指
示フレーム内の送信フレームに含まれる「バッファ」で
指定された容量を有するデータである。この高速通信デ
ータは、低速通信にのみ対応しているオーディオ装置4
が認識可能である必要はなく、これを取り込む音声認識
装置1のみによって認識可能であればよい。なお、この
高速通信フレームは、ナビゲーション装置2と音声認識
装置1との間で特別に行われる高速通信専用のフレーム
であるため、高速通信データの部分のフォーマットは任
意に設定することができる。
【0030】図6は、高速通信ヘッダの具体例を示す図
であり、一例として低速通信の2倍の通信速度に設定さ
れた高速通信ヘッダの内容が示されている。図6におい
て、sはスタートビットを、pはパリティ(例えば偶数
パリティ)を、tはストップビットをそれぞれ示してい
る。実際に高速通信ヘッダとして高速通信フレームに含
まれている部分は、これらのスタートビットs、パリテ
ィp、ストップビットt、tを除くビットデータである
が、送信処理部28においてシリアルデータとしてバス
5上に送出される際に、8ビット毎に区分され、その先
頭にスタートビットsが、末尾にパリティpと2ビット
のストップビットt、tが付加される。
【0031】図6(A)は、この高速通信ヘッダを高速
通信用に設定された音声認識装置1で読み取った場合の
内容を示している。16ビットデータ“0000000
100000001”が高速通信ヘッダであり、これが
8ビット毎に分割されてその前後に、スタートビット
s、パリティp、ストップビットt、tが付加されて図
6(A)に示す内容となる。音声認識装置1は、この高
速通信ヘッダを検出することにより、このフレームが高
速通信フレームであることを認識して、それに続く所定
容量の高速通信データを取り込む動作を行う。
【0032】また、図6(B)は、この高速通信ヘッダ
を低速通信用に設定されたオーディオ装置4で読み取っ
た場合の内容を示している。低速通信の速度は高速通信
の速度の1/2であるため、図6(A)に示した高速通
信ヘッダの各ビットを1ビットおきに読み取ることとな
る。したがって、オーディオ装置4によって読み取られ
た高速通信ヘッダは音声認識装置1によって読み取られ
た高速通信ヘッダとは異なったデータとなる。具体的に
は、8ビットデータ“00011000”がオーディオ
装置4において認識される高速通信ヘッダの内容であ
り、データ受信部42内の高速通信判定部48は、この
8ビットデータを検出することにより、この高速通信ヘ
ッダを含むフレームが高速通信フレームであると判断
し、受信処理部44に対してフレームデータの廃棄指示
を送る。この廃棄指示を受け取った受信処理部44は、
これ以後に受信するフレームデータを廃棄する。
【0033】このように、本実施形態では、高速通信ヘ
ッダとして用いられるデータは、このデータが低速通信
にのみ対応しているオーディオ装置4によって1ビット
おきに読み取られた場合であっても、矛盾なくスタート
ビットs、パリティp、ストップビットtが含まれるよ
うに設定されている。
【0034】図7は、高速通信ヘッダの他の例を示す図
であり、低速通信の3倍、4倍および5倍の通信速度に
設定された高速数信ヘッダの内容が示されている。図7
(A)は、低速通信の3倍の速度を有する高速通信用の
高速通信ヘッダを音声認識装置1で読み取った場合の内
容を示している。24ビットデータ“00000111
0000011100000111”が高速通信ヘッダ
であり、これが8ビット毎に分割されてその前後に、ス
タートビットs、パリティp、ストップビットt、tが
付加されて図7(A)に示す内容となる。図7(B)
は、この高速通信ヘッダを低速通信用に設定されたオー
ディオ装置4で読み取った場合の内容を示している。低
速通信の速度は高速通信の速度の1/3であるため、図
7(A)に示した高速通信ヘッダの各ビットを2ビット
おきに読み取ることとなる。具体的には、8ビットデー
タ“01100110”がオーディオ装置4において認
識される高速通信ヘッダの内容であり、高速通信判定部
48は、この8ビットデータを検出すると、受信処理部
44に対してフレームデータの廃棄指示を送る。
【0035】図7(C)は、低速通信の4倍の速度を有
する高速通信用の高速通信ヘッダを音声認識装置1で読
み取った場合の内容を示している。32ビットデータ
“000111110001111100011111
00011111”が高速通信ヘッダであり、これが8
ビット毎に分割されてその前後に、スタートビットs、
パリティp、ストップビットt、tが付加されて図7
(C)に示す内容となる。図7(D)は、この高速通信
ヘッダを低速通信用に設定されたオーディオ装置4で読
み取った場合の内容を示している。低速通信の速度は高
速通信の速度の1/4であるため、図7(C)に示した
高速通信ヘッダの各ビットを3ビットおきに読み取るこ
ととなる。具体的には、8ビットデータ“110110
11”がオーディオ装置4において認識される高速通信
ヘッダの内容であり、高速通信判定部48は、この8ビ
ットデータを検出すると、受信処理部44に対してフレ
ームデータの廃棄指示を送る。
【0036】図7(E)は、低速通信の5倍の速度を有
する高速通信用の高速通信ヘッダを音声認識装置1で読
み取った場合の内容を示している。40ビットデータ
“000011110000111100001111
0000111100001111”が高速通信ヘッダ
であり、これが8ビット毎に分割されてその前後に、ス
タートビットs、ストップビットtが付加されて図7
(E)に示す内容となる。図7(F)は、この高速通信
ヘッダを低速通信用に設定されたオーディオ装置4で読
み取った場合の内容を示している。低速通信の速度は高
速通信の速度の1/5であるため、図7(E)に示した
高速通信ヘッダの各ビットを4ビットおきに読み取るこ
ととなる。具体的には、8ビットデータ“101010
10”がオーディオ装置4において認識される高速通信
ヘッダの内容であり、高速通信判定部48は、この8ビ
ットデータを検出すると、受信処理部44に対してフレ
ームデータの廃棄指示を送る。
【0037】図8は、高速通信フレームがナビゲーショ
ン装置2と音声認識装置1との間で送受信される場合の
オーディオ装置4におけるフレームの廃棄処理の動作手
順を示す流れ図である。図4に示した高速通信指示フレ
ームを受信すると高速通信判定部48は以下に示す高速
通信フレームの廃棄処理を開始する。まず、高速通信判
定部48は、バス5を介して送受されるフレームの先頭
の1バイト分を調べ、高速通信ヘッダか否かを判定する
(ステップ100)。高速通信の通信速度として低速通
信の2倍から5倍までのいずれかが指定され、高速通信
ヘッダの具体的内容として図6および図7に示したもの
を考えるものとすると、高速通信判定部48は、検出し
たフレームの先頭が、図6(B)、図7(B)、
(D)、(F)に示したいずれかのパターンに一致する
か否かを調べることにより、高速通信ヘッダであるか否
かを判定する。この判定処理は高速通信ヘッダが検出さ
れるまで繰り返される。
【0038】高速通信ヘッダが検出されると、次に高速
通信判定部48は、受信処理部44に対して廃棄指示を
送る(ステップ101)。以後、受信処理部44におい
て、入力される高速通信フレームが廃棄される(ステッ
プ102)。このため、高速通信ヘッダに続いて高速通
信データが入力されても、パリティチェック等の処理は
行われない。また、高速通信判定部48は、高速通信フ
レームが終了したか否かを判定しており(ステップ10
3)、高速通信フレームが終了するまで受信処理部48
による高速通信フレームの廃棄処理が継続される。
【0039】また、高速通信フレームが終了すると、高
速通信判定部48は、受信処理部44に向けて出力して
いた廃棄指示を解除(ステップ104)した後、ステッ
プ100に戻って高速通信ヘッダの有無判定が繰り返さ
れる。
【0040】このように、本実施形態のデータ受信部4
2は、通信速度が異なるフレームがバス5を介して送受
信される場合に、通信速度によらずその内容が認識可能
なように高速通信ヘッダの内容が設定されている。した
がって、低速通信にのみ対応しているオーディオ装置4
内のデータ受信部42において、バス5を送受信される
フレームが高速通信フレームであることを認識すること
ができる。また、高速通信フレームであることを認識す
ることにより、受信処理部44において高速通信ヘッダ
に続けて入力される高速通信データを確実に廃棄するこ
とができ、内容が認識できない高速通信データによる誤
動作の発生を防止することができる。
【0041】特に、高速通信が可能な一部の装置間で必
要に応じて一時的に高速通信を行うことができるように
なるため、高速通信の必要がないオーディオ装置4やC
Dチェンジャ3は、安価な部品を用いてデータ受信部等
を構成することができ、データ通信システム全体のコス
トダウンが可能になる。
【0042】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変形実施が
可能である。例えば、上述した実施形態では、高速通信
ヘッダの一例を図6および図7に示したが、高速通信用
のデータとして読み取った場合と、低速通信用のデータ
として読み取った場合の両方において、スタートビット
とストップビット、あるいはパリティが含まれている場
合にはパリティも含めて正常な配列となるようなデータ
であれば、これら以外の高速通信用ヘッダを用いるよう
にしてもよい。
【0043】また、上述した実施形態では、ナビゲーシ
ョン装置2から音声認識装置1に向けて送信される高速
通信フレームをオーディオ装置4で受信した場合につい
て説明したが、反対に音声認識装置1から送信される高
速通信フレームをオーディオ装置4で受信する場合や、
低速通信にのみ対応しているCDチェンジャ3において
高速通信フレームを受信する場合も同様であり、確実に
高速通信フレームを廃棄して誤動作を防止することがで
きる。
【0044】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、通信
速度が異なる複数のフレームが通信路上に混在する場合
に、速い通信速度のフレームの先頭部分に、複数の通信
速度のそれぞれで読み取った際に内容が認識可能な高速
通信ヘッダを含ませることにより、速い通信速度で送受
信されるフレームを遅い通信速度に対応した装置におい
て認識することができるため、このフレームを受信した
ときに生じる誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のデータ通信システムの全体構成を
示す図である。
【図2】ナビゲーション装置およびオーディオ装置の詳
細構成を示す図である。
【図3】送信データ生成部によって生成される送信デー
タフレームのデータ構造を示す図である。
【図4】高速通信指示フレームのデータ構造を示す図で
ある。
【図5】高速通信に先立ってナビゲーション装置から音
声認識装置に対して送信される高速通信フレームのデー
タ構造を示す図である。
【図6】高速通信ヘッダの具体例を示す図である。
【図7】高速通信ヘッダの他の例を示す図である。
【図8】オーディオ装置における高速通信フレームの廃
棄処理の動作手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 音声認識装置 2 ナビゲーション装置 4 オーディオ装置 42 データ受信部 44 受信処理部 46 受信データバッファ 48 高速通信判定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信速度が異なる複数のフレームが通信
    路上に混在するデータ通信方式において、 速い通信速度のフレームの先頭部分に、複数の通信速度
    のそれぞれで読み取った際に内容が認識可能な高速通信
    ヘッダを含ませることを特徴とするデータ通信方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記フレームは前記通信路に所定ビット数を単位とした
    シリアルデータとして送出され、前記高速通信ヘッダ
    は、前記所定ビット数のデータの前後に少なくともスタ
    ートビット、パリティ、ストップビットを付加した状態
    で、前記複数の通信速度のそれぞれで読み取った際に内
    容が正常かつ認識可能であることを特徴とするデータ通
    信方式。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 遅い通信速度に対応して動作する第1の通信装置に含ま
    れており、前記通信路を介して送受信される前記フレー
    ムが入力される受信手段と、前記高速通信ヘッダを検出
    したときに前記受信手段に入力された前記フレームが速
    い通信速度に対応したものであることを判定する判定手
    段とを備えることを特徴とするデータ通信方式。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記判定手段によって前記高速通信ヘッダが検出された
    ときに、前記受信手段に対して前記フレームの廃棄を指
    示する廃棄指示手段を備えることを特徴とするデータ通
    信方式。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、 遅い通信速度に対応して動作する第1の通信装置と、遅
    い通信速度および速い通信速度の両方に対応して動作す
    る複数の第2の通信装置とを備えており、前記第2の通
    信装置間で速い通信速度で前記フレームの送受信を行う
    際に、前記第1の通信装置において前記高速通信ヘッダ
    を検出することを特徴とするデータ通信方式。
JP10375305A 1998-12-14 1998-12-14 デ―タ通信方式 Withdrawn JP2000183864A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011015180A (ja) * 2009-07-02 2011-01-20 Fuji Xerox Co Ltd 情報伝送システム、情報伝送装置及びプログラム
JP2015119297A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 船井電機株式会社 電子機器、制御装置および通信方法

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