JP2000183829A - デジタルリサンプリング回路を提供する方法及び装置 - Google Patents

デジタルリサンプリング回路を提供する方法及び装置

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JP2000183829A
JP2000183829A JP11348151A JP34815199A JP2000183829A JP 2000183829 A JP2000183829 A JP 2000183829A JP 11348151 A JP11348151 A JP 11348151A JP 34815199 A JP34815199 A JP 34815199A JP 2000183829 A JP2000183829 A JP 2000183829A
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filter
circuit
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delay
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Joshua L Koslov
ジョシュア・エル・コスロフ
Anton Lane Frank
フランク・アントン・レイン
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Hitachi Ltd
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/04Recursive filters
    • H03H17/0416Recursive filters with input-sampling frequency and output-delivery frequency which differ, e.g. extrapolation; Anti-aliasing

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定サンプルレートをもつ入力ビットストリ
ームから所望レートのサンプルを含むビットストリーム
を発生するデジタルリサンプリング回路を提供する。 【解決手段】 リサンプリング回路100は、入力信号
に含まれるサンプルをデジタル補間することにより所望
のサンプルレートを達成する。補間は、オールパス無限
インパルス応答フィルタを用いて実行され、デジタル信
号処理を用いることにより、第1のサンプルレートをも
つ入力ビットストリームは、第1のサンプルレートと異
なる第1のサンプルレートより低い第2のサンプルレー
トをもつビットストリームを生成する。リサンプリング
回路100では、VCXOまたはアナログ制御ループを
用いることなく、固定サンプルレートをもつ入力ビット
ストリームから、異なったサンプルレートをもつ1以上
のビットストリームを発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リサンプリング技
術に関し、特に補間を実行できるデジタルリサンプリン
グ技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】種々の信号処理応用、例えば復調におい
ては、処理を容易にするため、特定の周波数、例えば所
望のサンプルレートでサンプルを得るのが望ましい。
【0003】アナログ入力を想定した場合、所望のサン
プルレートでサンプルを発生する一つの方法は、例えば
アナログ−デジタル(A/D)変換器を用いて所望のレ
ートでアナログ入力をサンプルすることにある。これに
は、通常、A/D変換器のサンプリングレートを制御す
るため水晶発振器が使用されている。
【0004】しばしば、入力信号のサンプリングは、受
信信号、例えば、QAM信号における符号と同期化させ
る必要がり、そしてシンボルレートの倍数である必要が
ある。マルチプルシンボルレートが支持されることにな
る場合には、しばしばマルチプルサンプリングレートを
支持すること、例えば種々の発振器を用いることが必要
となる。
【0005】クアドラチュア振幅変調(QAM)信号の
処理は、信号サンプリングレート及び同期化が生じる典
型的な場合である。クアドラチュア振幅変調(QAM)
の場合、シンボルレートの4倍のレートでサンプリング
を信号における符号と同期化して復調器に入力サンプル
を供給するのが望ましい。これを行う一つの公知の方法
としては、補正信号を外部電圧制御型水晶発振器(VC
XO)にフィードバックするタイミング回復ループを設
け、外部電圧制御型水晶発振器でアナログ−デジタル
(A/D)変換器のサンプリングレートを順次制御する
ことにある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なリサンプリング回路の信号処理技術では、次のような
問題点があることが本発明者により見い出された。
【0007】この方法の欠点として、アナログ回路装置
をVCXOに組合せかつVCXOを制御するのにタイミ
ング回復ループを用いる必要があることにある。QAM
のデコーディング偏倍シンボルレートを支持する復調器
の場合には、復調器により公知の方法でシンボルレート
の4倍で信号をサンプリングするために、多重VCXO
または多重切換え型水晶発振器を備えたVCXOが必要
となる。
【0008】一般的に、デジタル回路装置はアナログ回
路装置より信頼できる傾向がある。さらに、比較的低い
コストの付加デジタル構成要素を集積回路に構成するこ
とにより、特にデジタル回路が少なくとも幾つかの機能
を実行するのに用いられる場合には、アナログ回路装置
をデジタル回路に置換えるのが引き続き好ましい。
【0009】上記の観点で、アナログ信号を一つの固定
レート例えば周波数でサンプリングできるのが望まし
く、そしてデジタル信号処理を用いて結果としてのビッ
トストリームを所望のサンプル特性、例えば所望のサン
プルレートをもつビットストリームに変換するのが望ま
しいことが明らかになる。デジタル信号リサンプリング
回路が復調器を含むがそれに限定されない広範囲の応用
において使用するのに適することが望ましい。また、回
路は補間を実行し、そして入力信号の幾つかを単に捨て
たり繰返さずに所望の出力サンプルレートを達成するの
が望ましい。
【0010】従って、第1のサンプルレートをもつビッ
トストリームを第2の、例えば、所望のサンプルレート
をもつビットストリームに変換する方法及び装置が必要
である。そのような機能を実行するのに使用するリサン
プリング回路はデジタル回路として構成できることが望
ましい。また全ての新しいリサンプリング回路は多重V
CXO及び(又は)アナログフィルタループの必要性を
避けることが望ましい。また全ての新しいリサンプリン
グ回路は補間を実行できることが望ましい。
【0011】本発明の目的は、固定サンプルレートをも
つ入力ビットストリームから所望レートのサンプルを含
むビットストリームを発生することのできるデジタルリ
サンプリング回路を提供する方法および装置を提供する
ことにある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0014】本発明は、リサンプリング操作を実行する
方法及び装置を提供することにある。特に、本発明は、
入力ビットストリームから、所望のレートでサンプルを
含む1つ以上のビットストリームを形成するデジタルリ
サンプリング回路を構成する方法及び装置を提供するこ
とにある。本発明のリサンプリング回路は、入力ビット
ストリームに含まれたサンプルにおいてデジタル補間を
実行することにより所望のサンプルレートを達成する。
補間は、フィルタ、例えば、制御可能な信号遅延の関数
として出力を発生するオールパス無限インパルス応答フ
ィルタを用いて実行される。当該技術分野において知ら
れているように、オールパスフィルタはそれに入力して
くる全ての周波数を通過させる。
【0015】従って、デジタル信号処理を使用すること
により、第1のサンプルレートをもつ入力ビットストリ
ームを処理して、第1のサンプルレートと異なる所望の
第2のサンプルレートをもつビットストリームを作るこ
とができる。これにより、VCXO又はアナログ制御ル
ープを用いることなく入力ビットストリームから異なっ
た所望のサンプルレートをもつ一つ以上のビットストリ
ームを発生させることができる。
【0016】こうして、本発明のデジタルリサンプリン
グ回路は、信号のサンプルレートを変更するのに使用す
ることができる。これにより、復調器及びその他所望の
サンプリングレートを必要とする装置は、固定水晶発振
器が不要のA/D変換器を用いて、本発明のリサンプリ
ング回路によりなされるサンプリングレートで必要な調
整により入力ビットストリームを発生させることができ
る。従って、本発明は、入力信号から所望のサンプリン
グレートをもつ信号を発生する能力を必要とするシステ
ムにおけるVCXO又は多重VCXOの必要性が除去さ
れる。
【0017】信号を有効にリサンプリングするために、
本発明のリサンプリング回路は、可変遅延を行う調整可
能な係数をもつオールパス無限インパルス応答(II
R)フィルタを利用する。可変遅延IIRフィルタは、
二段構成とすることができ、例えば、第1段は多重固定
遅延IIRフィルタを備え、第2段は微調整可能な可変
遅延構造をもつIIRフィルタを備える。固定遅延フィ
ルタの一つを選択的に組み合わせること及び第2段のI
IRフィルタ遅延を調整することによって、可能な遅延
の全域に等しい単一の可変遅延構造を構成する必要な
く、サンプル間の時間間隔において大きな調整を実施す
ることができる。
【0018】本発明のデジタルリサンプリング回路は、
第1のサンプルレートをもつデジタル信号を処理して種
々のサンプリングレートをもつ一つ以上のデジタル信号
を発生する必要がある広範囲の応用に使用できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0020】上述のように、本発明は、デジタルリサン
プリング回路を構成する方法及び装置を提供することに
ある。特に、本発明は、第1のサンプルレートをもつ信
号を受け、そしてそれを処理して第1のサンプルレート
により低い第2のサンプルレートをもつ信号を発生させ
ることのできる回路を提供する。本発明によれば、1つ
以上のフィルタを使用して要求されたように補間が実行
される。
【0021】図1には、本発明に従って構成した典型的
なリサンプリング回路100を示す。リサンプリング回
路100はその入力として、主クロック信号CLK、増
加信号INC及びデータ入力信号DATA_INを受け
る。DATA_IN信号は多数のサンプルを含み、そし
て第1の例えば入力のサンプルレートを有している。リ
サンプリング回路100は、入力信号DATA_INに
おける入力サンプルを同じ又は低いサンプルレート例え
ば出力のサンプルレートに変換する。出力サンプルは主
クロック信号CLKでレジスタされる。データ有効信号
DATA_VALIDは、いつリサンプリング回路の出
力が有効であるかを指示するのに用いられる。
【0022】図1に示す実施の形態において、主クロッ
ク信号CLKは制御回路と信号発生回路との両方に供給
される。主クロック信号CLKは、データ入力信号DA
TA_INのサンプルレートに相応した信号である。主
クロック信号CLKは、例えば、アナログ信号からデー
タ入力信号DATA_INを発生するA/D変換器を駆
動する同じクロック信号としてもよい。増加信号INC
は、同じレートにおける所望の変化に比例し、すなわ
ち、増加信号INCは入力サンプルレート(ISR)を
所望のサンプルレート(DSR)で割ったものに相応し
ている。すなわち、INC=ISR/DSRである。典
型的な実施の形態においては、ISRはDSRより大き
いか又はそれに等しいので、増加信号INCは、1より
大きいか又はそれに等しいものとされる。制御信号IN
Cはまた、少なくとも1つの実施の形態では種々の出力
サンプルレートを生成する時間にわたって変化される。
従って、入力信号は、単一の固定レートでサンプリング
することができ、また増加信号INCは、入力サンプル
レートより低い所望の出力サンプルレートを生成するよ
うに調整される。増加信号INCは、復調器の実施の形
態の場合にはキャリア回復ループの一部として制御され
る構成としてもよく、それにより、サンプリングレート
調整を支えるのにVCXOを又は種々のサンプリングレ
ートを支えるのに多重VCXOを用いる必要性が避けら
れる。
【0023】リサンプリング回路100は、その出力と
して、データ出力信号DATA_OUT及び有効データ
指示信号DATA_VALIDを発生する。有効データ
指示信号DATA_VALIDは、いつデータ出力信号
DATA_OUTに含まれた出力サンプル値が使用され
るべき又は使用されてはならないかを指示する。有効デ
ータ指示信号DATA_VALIDが想定される、例え
ば“1”に設定される時に、DATA_OUT線におけ
るサンプル出力は、調整されたサンプリングレートをも
つ新しいビットストリームにおけるサンプルとして使用
されるようにされる。データ出力信号DATA_VAL
IDが想定されない、例えば“0”に設定される場合に
は、DATA_OUT線におけるサンプル出力は、無効
にされ、そして調整されたサンプリングレートをもつ新
しいビットストリームにおいて使用されない。
【0024】リサンプリング回路100は、制御回路1
02及び信号発生回路104を備えている。制御回路1
02はその入力として主クロック信号CLK及び増加信
号INCを受ける。
【0025】制御回路102は、入力増加信号INC及
び主クロック信号CLKの関数として出力サンプルをい
つまでに発生すべきかを決めることによって可能信号E
Nを発生する。信号ENは、出力サンプルの発生される
ことになることを信号発生回路104に指示する。増加
信号INCはVCXOに対する電圧制御入力に類似して
いる。本発明において、増加が大きくなればなるほど、
出力サンプル間の間隔は長くなる状態を表し、従って、
出力サンプリングレートは低くなる。この実施の形態
(レートCLKでのあるサンプル出力が使用されないこ
とを表している)においては、主クロック信号CLK及
び出力有効データ指示信号DATA_VALIDが使用
されるので、出力サンプルは入力レートに等しい又はそ
れより低いレートで生じる。従って、リサンプリング回
路100を適切に機能させるために、制御信号INCは
一単位より大きいか又はそれに等しい必要がある。
【0026】制御信号INCの関数である補間すべき所
望の時間に基いて、制御回路102は、信号発生回路1
04において利用されることになる遅延に関する制御情
報を発生する。制御信号、例えばセレクト信号SEL、
ALPHA信号及びイネーブル信号ENは制御回路10
2で発生した遅延及びタイミング情報の関数として制御
回路102によって発生される。制御信号SELおよび
ALPHAは、以下に説明するように、信号発生回路1
04の固定及び可変遅延部分の動作を制御するのに用い
られる。イネーブル信号ENは、信号発生回路104が
出力を発生すべき時点を指示するのに用いられる。
【0027】信号発生回路104は、信号DATA_I
Nにおいて受けた入力データサンプルを処理する際に制
御ブロックからの情報を用いる。出力が発生されるべき
であることをイネーブル信号ENが指示すると、入力信
号DATA_INの遅延形態に基いて、信号発生回路1
04によって出力サンプルが発生される。入力信号DA
TA_INの遅延はSELで選択した選択可能な固定遅
延及び信号ALPHAで制御される可変遅延からなる。
【0028】リサンプリング回路100は、出力サンプ
ルを発生しかつ必要により補間を実行する信号発生回路
104においてオールパスIIRフィルタを用いること
に基いている。典型的な実施の形態において、利用した
オールパスフィルタは下記の伝達関数を有している。
【0029】H(z)=(α+z-1)/(1+αz-1) 本発明によれば、上記伝達関数をもつ一つ以上のフィル
タを用いたフィルタリングは、入力サンプル間の所望時
間における信号値を評価例えば補間することによってリ
サンプリングを実行するために、可変遅延を行うのに用
いられる。係数αを変えることによって、フィルタの遅
延を変えることができる。
【0030】図2は、群すなわち信号遅延に対する上記
伝達関数をもつフィルタにおける係数αの関係を正規化
周波数の関数として示す。0〜1の範囲の多数の種々の
α値と組合さった遅延が例示されている。所与α値の場
合、遅延は全周波数にわたって一定でないことがわか
る。特に、比較的高い周波数では、遅延は著しく変化す
る。このため、シグナルオブインタレスト周波数がナイ
キスト周波数より十分低い場合に、オールパスフィルタ
回路によってより少ない歪みが強いられる。
【0031】図3には、低周波数すなわち0Hzにおけ
る群すなわち信号遅延とαとの関係を示す。αと信号遅
延との関係は非線形であることがわかる。しかしなが
ら、遅延の小さな範囲では、αと結果としての遅延との
関係は近似的にはほぼ線形となり得る。しかしながら、
そのような近似を行うよりむしろ、所望の遅延期間と所
望の遅延を行うために必要なαとを変換するのにルック
アップ表が用いることができる。
【0032】入力サンプルと出力サンプルとの比による
低レートに対するリサンプリングを考慮すると、INC
は1.25に対応している。そのような場合、入力サン
プルと出力サンプルとの比は1/1.25=0.8であ
る。元の入力サンプルに基いて、入力信号期間時間1.
25の増加における時間に対応した出力サンプルを得た
い場合には、時間1、2.25、3.5、4.75、
6、・・・などにおいて出力が望まれる。このような実
施の形態では、信号発生回路104に含まれた信号ブロ
ックの遅延は変えられ、それによりTが入力サンプル時
間を表すとすると、時間T=1においては、ゼロ遅延を
使用し、時間T=2においてはサンプルを取らず、時間
T=3において0.75の遅延(時間2.25における
値を与える)を使用し、時間T=4において0.5の遅
延(時間3.5における値を与える)を使用し、時間T
=5において0.25の遅延(時間4.75における値
を与える)を使用し、時間T=6においてゼロ遅延を使
用する。
【0033】遅延が出力サンプル毎に減少する際には、
係数αは増大し、それによりある時点においてほぼ1か
ら0まで包含する。この包含及び係数αの変動は、リサ
ンプリングレートの関数として極限SNRに有害に影響
し得る。リサンプリングレートが一つの単位からさらに
発散すると、SNRは下降する。
【0034】本発明者は、可変遅延を加える前に入力信
号を有効にアップサンプリングして可変遅延の動作する
範囲を減少できるようにすることによってリサンプリン
グ回路性能を改善できることを実現した。本発明によれ
ば、入力信号はFIR(有限インパルス応答)かまたは
IIR構造を用いてアップサンプリングすることができ
る。可変遅延フィルタと同様であるが固定係数αをもつ
簡単なIIR構造を使用することができ、そして典型的
な実施の形態では使用する。
【0035】図示した典型的な実施の形態においては、
四つの固定遅延フィルタ(そのうちの一つはゼロ遅延フ
ィルタである)を用いて各入力サンプルを四つの有効な
アップサンプルに分けるのが要項であることが見出ださ
れた。
【0036】入力クロックkTの各時間において入力サ
ンプリング期間の0.25、0.5及び0.75の遅延
をもつ三つの固定フィルタを用いることによって、k
T、(k−0.25)T、(k−0.5)T及び(k−
0.75)Tにおける信号の値が利用できる。必要な遅
延0−1Tの全範囲を満たすために、適切な固定遅延が
選択され、その後に0−0.25Tの可変遅延が続く。
しかしながら、0−0.25Tの可変遅延は、結果とし
て、ラップアラウンド効果をもつ1−0.6の係数αと
なる。このシステムは、可変遅延が0.75Tから1T
までの範囲で選択される時に良好なSNRを備え、0.
1428から0までの範囲の係数αは比較的小さな“ラ
ップ”振幅ジャンプをもたらす。信号の絶対遅延(待ち
時間)は臨界的でないので、単に、可変遅延は典型的な
実施の形態において符号時間の0.25の範囲にあるこ
とが重要である。
【0037】図4は典型的な制御回路102の詳細な構
成を示す。図示したように、制御回路102は第1およ
び第2の加算器202,206、第1および第2のレジ
スタ204,208、シーリング回路210、比較器2
12、第3の加算器214、スプリッタ216及びルッ
クアップ表218を備え、これらの構成要素は図4に示
すように相互に接続される。
【0038】第1の加算器202及び第1のレジスタ2
04はフィードバックループと組合されて第1のアキュ
ムレータ220を形成している。第1のレジスタ204
は、第1の加算器202で発生した値を記憶しそして出
力するのに用いられる。第1のレジスタ204は単に限
定された範囲の数を表すことができるので、この範囲を
越えると、第1の加算器202の出力はラップアラウン
ドする。第1のレジスタ204は信号CLK,ENによ
って制御される。第1のレジスタ204に記憶された値
はレジスタの出力において利用できる。記憶された値
は、クロック信号CLK及びイネーブル信号ENの両方
が現れると、最新の第1のレジスタの出力と信号INC
の値との和で更新される。従って、アクティブ時間にお
いて、すなわち出力の発生されている時間に、信号IN
Cの最新の値を記憶された値に加えることによって、次
の有効補間時間が計算され、所望の出力時間間隔信号I
NT1が発生される。
【0039】第2の加算器206及び第2のレジスタ2
08はフィードバックループと組合されて第2のアキュ
ムレータ222を形成している。第2のレジスタ208
は第2の加算器206で発生した値を記憶しそして出力
するのに用いられる。第2のレジスタ208は単に限定
された範囲の数を表すことができるので、この範囲を越
えると、第2の加算器206の出力はラップアラウンド
する。
【0040】第2のアキュムレータ222は、主クロッ
ク信号CLKで指示された入力サンプルレートの関数で
ある入力サンプル時間間隔信号INT2を発生するのに
用いられる。従って、各入力サンプル時間に、第2のア
キュムレータ222は増加され、信号INT2を発生す
る。
【0041】第1および第2のアキュムレータ220,
222はそれぞれ、所望の出力時間及び実際の入力時間
に対するものである。これらのアキュムレータはモジュ
ロ演算法で構成される。例えば、信号INTの値が2よ
りである場合には、モジュロ2加算器が加算器202,
206として使用され得る。これは、加算器202,2
06及び従ってアキュムレータ220,222で発生さ
れ得る最大浮動点に関係している。すなわち、各アキュ
ムレータは、0.0〜2.0−最小_ステップ_サイズ
からの数を表し、ここで最小_ステップ_サイズは使用
した数系の最下位ビット(LSB)に相応したステップ
サイズである。
【0042】所望の出力時間を表す信号INT1はシー
リング回路210及び加算器214の減算入力に供給さ
れる。シーリング回路210は、その入力値が既に整数
である場合に、その入力値を次の高い整数まで大きくし
て出力する。従って、シーリング回路210は、入力信
号INT1を処理して出力の発生されることになる入力
サンプル時間を表す整数出力信号IINT1を発生す
る。
【0043】信号IINT1は、加算器214の加算入
力及び比較器212の第2の入力に供給される。加算器
214は値IINT1から信号INT1の値を減算し
て、出力の発生された最後のクロック信号の時間と発生
されることになる次の出力サンプルの所望の時間との間
の所望の遅延に相応した値をもつ遅延信号Dを発生す
る。
【0044】比較器212は、入力サンプル時間の計数
値を表す信号INT2及びサンプルの出力されることに
なる所望の次の入力サンプル時間を表す信号IINT1
を入力に受ける。信号INT2及び信号IINT1が等
しいことを比較器212が検出すると、比較器212の
出力が現れ、すなわちイネーブル信号ENは“1”に設
定される。信号INT2及び信号IINT1が等しくな
い時には、イネーブル信号ENは現れず、すなわち
“0”に設定される。
【0045】可能化制御信号の発生に加えて、制御回路
102は遅延制御信号SEL、ALPHAを発生するた
めに応動できる。これらの信号は、加算器214で発生
した遅延信号Dを処理するスプリッタ216及びルック
アップ表218を用いて発生される。
【0046】信号Dで表される一体サンプル時間から望
ましい総遅延は、所望の補間時間のシーリング(上限)
から実際の所望の補間時間を引いたものである。従っ
て、遅延は、 0≦DELAY<1[入力サンプル期間] によって変化できる。
【0047】この遅延の、遅延0.25の整数倍である
部分は、信号発生回路104に含まれた四つの固定フィ
ルタの一つを用いて作られる。従って、固定遅延DEL
AYFIXは次のようにして得られる。
【0048】DELAYFIX=フロア(4*DELA
Y)/4[入力サンプル期間] ここでフロア関数は次の小さい整数まで独立変数を切り
捨て、あるいは独立変数が既に整数である場合には、出
力はその整数である。
【0049】これは、二進表示(二分の一ビット及び四
分の一ビット)における最初の二つの分数ビット(最高
桁の二ビット)を用いることによって実行される。これ
らの二つのビットは00=0固定遅延、01=0.25
固定遅延、10=0.5固定遅延、11=0.75固定
遅延を表している。固定遅延を表す2つのビットは、信
号Dから二つの最上位桁のビットを取り出すスプリッタ
216を用い、そしてこれら二つのビットを信号SEL
として用いることによって得られる。
【0050】固定フィルタの使用で考慮されない遅延の
残りの部分はDELAYVARと表され、ここで、 DELAYVAR=DELAY−DELAYFIX[入
力サンプル期間] である。
【0051】信号DELAYVARは四分の一ビット以
下のビットから成り、従って、 0≦DELAYVAR<0.25[入力サンプル期間] である。
【0052】信号DELAYVARは、2MSBが信号
SELとして用いるため除去された後、信号Dの低いビ
ットを用いることによって発生される。スプリッタ21
6はルックアップ表218に信号DELVARを出力す
る。
【0053】信号発生回路104に含まれた可変遅延フ
ィルタにおいてDELAYVARを形成するために、所
望の遅延に相応した正しいALPHAを計算しなければ
ならない。図示した構成において、ルックアップ表(L
UT)218は、信号発生回路を制御するのに用いた実
際の信号値ALPHAと値DELAYVARとの間で変
換するために用いられる。ルックアップ表218は、信
号DELAYVARで指示され得る可能な遅延の全範囲
に相応した所望の遅延を生成するのに必要なALPHA
値を含んでいる。入力信号DELVARに応じて、ルッ
クアップ表218は、信号DELVARで指示された可
変遅延を生成するのに必要なALPHA値を出力する。
【0054】利用した可変遅延フィルタの遅延が入力値
ALPHAの線形関数であると仮定される場合には、ル
ックアップ表218は省略でき、そして信号ALPHA
はDELAYVARにおける線形動作で発生される。す
なわち、 ALPHA=C1*DELAYVAR+C2 であり、ここでC1及びC2は定数である。しかしなが
ら、このような構成は、アルファと低周波数群遅延との
非線形関係を無視している。
【0055】図5には、信号発生回路104の詳細な構
成を示す。信号発生回路104は、第1〜第4の固定遅
延フィルタ回路304,306,308,310と、マ
ルチプレクサ(MUX)302と、可変遅延フィルタ3
05と、遅延素子202とを備え、これらの構成要素は
図5に示すように相互に接続されている。上述のよう
に、信号発生回路104の入力はデジタルサンプルの流
れ、すなわち信号DATA_INと、信号SELと、信
号ENと、信号ALPHAとを含む。信号SELは、固
定遅延フィルタ回路304,306,308,310の
どれを使用するかを選択するのに用いられる。第1の固
定遅延フィルタ回路304は0の信号遅延をもち、第
2、第3、第4の固定遅延フィルタ回路306,30
8,310はそれぞれ0.25、0.5、0.75の信
号遅延をもっている。信号ALPHAは可変遅延フィル
タ305の遅延を制御する。図5の実施の形態におい
て、可変遅延フィルタ305は、0から入力サンプル期
間の1/4までの遅延を生じる。信号DATA_OUT
は可変遅延フィルタ305によって発生される。
【0056】必要とされる時にアップサンプリング信号
を利用できるようにするために、4つの固定遅延フィル
タ回路304,306,308,310は、それらの出
力が必ずしも使用されなくても、各入力サンプル時間に
おいてクロックされる。これにより、これらの固定遅延
フィルタ回路は線形の時間不変フィルタとなる。固定遅
延フィルタ回路304,306,308,310に使用
したDで示す遅延素子は、各主クロック時間でクロック
されるレジスタを表している。従って、このようなレジ
スタは単位遅延素子として機能する。可変遅延フィルタ
305すなわち出力フィルタに含まれた出力レジスタ3
18のCLK入力は、信号ENABLEが現れる時のみ
作用する。従って、可変遅延フィルタ305は適当な時
間に新しい出力を発生し、そして各主CLKサイクルに
おいては発生しない。
【0057】第1〜第4の固定遅延フィルタ回路30
4,306,308,310の構成について以下説明す
る。
【0058】図5に示すように、第1の固定遅延フィル
タ回路304は単一遅延素子330を備えている。第1
の固定遅延フィルタ回路304は入力として信号DAT
A_INを受け、最新の時間におけるサンプルはY0
して示されている。第1の固定遅延フィルタ回路304
は、第1のフィルタ出力を介して入力信号Y0 を出力
し、また第2のフィルタ出力を介して、単一遅延素子3
30を用いて入力信号を遅延することにより発生した遅
延信号Y0 -1を第2のフィルタ出力を介して出力す
る。両信号出力Y0 、Y0 -1は第1の対のMUX入力
を介してMUX302に供給される。
【0059】第2、第3、第4の固定遅延フィルタ回路
306,308,310はそれぞれ同一構造であるが、
異なるフィルタ遅延を発生する異なる乗算器を備えたフ
ィルタを用いて構成される。第1〜第4の固定遅延フィ
ルタ回路の各々は、第1、第2の加算器(331,33
4)、(338,342)、(346,350)と、乗
算器332,340,348と、遅延素子336,34
4,349とを備えている。そしてこれらの構成要素は
図5に示すように互いに接続されている。第1の乗算器
はA1の利得をもち、第2の乗算器はA2の利得をも
ち、また第3の乗算器はA3の利得をもっている。A
1,A2,A3の典型的な値は0.6、0.3333、
0.142875であり、0.25、0.5、0.75
のサンプル期間の遅延をそれぞれ発生する(図3参
照)。
【0060】第2、第3、第4の固定遅延フィルタ回路
306,308,310の各々は、第1および第2のフ
ィルタ入力を備えている。第1のフィルタ入力は、第1
の固定遅延フィルタ回路304の遅延信号出力を各固定
遅延フィルタ回路の第1の加算器の第1の入力に接続す
る。従って、遅延素子330は、第1の固定遅延フィル
タ回路304と共に第2、第3、第4の固定遅延フィル
タ回路306,308,310の各々の部分として機能
している。第2、第3、第4の固定遅延フィルタ回路3
06,308,310の各々の第2の固定フィルタ入力
は、信号DATA_INをフィルタの第2の加算器の第
1の入力に供給する。
【0061】第2、第3、第4の固定遅延フィルタ回路
306,308,310の各々の内部において、フィル
タの乗算器332,340又は348は、第2の加算器
の出力をフィルタの第1の加算器の第2の入力に接続す
る。各固定遅延フィルタ回路の第1の加算器の出力は固
定遅延フィルタ回路306,308,310の第1の出
力として機能する。また各固定遅延フィルタ回路の第1
の出力は、フィルタの遅延回路336,344,349
によって遅延され、そして固定遅延フィルタ回路の第2
の出力信号として出力する。固定遅延フィルタ回路の第
1の出力信号の遅延形態である各フィルタ回路の第2の
出力信号はまた、減算入力であるフィルタ回路の第2の
加算器の第2の入力に供給され、それにより遅延フィー
ドバックループが形成される。
【0062】上記の四つの固定遅延フィルタ回路を用い
ることにより、MUX302には四組のフィルタ入力信
号(Y0 ,Y0 -1)、(Y1 ,Y1 -1)、(Y2,Y
2 -1)、(Y3 ,Y3 -1)が供給され、各信号対は
異なった固定信号遅延に相応している。MUX302
は、選択信号SELに応じて、四組の信号対の一つを可
変遅延フィルタ305に信号(XVAR 、XVAR -1)と
して出力する。従って、可変遅延フィルタ305は四組
の固定フィルタ出力の一つにおける信号に相応した二つ
のデータ信号入力、例えば信号サンプル及び遅延信号サ
ンプルを受ける。
【0063】可変遅延フィルタ305は、第1および第
2の加算器312,316と、乗算器314と、レジス
タ318の形態の遅延素子とを備えている。第1の加算
器312はその第1の入力として信号XVAR を受け、第
2の加算器316はその第1の入力として信号XVAR
-1を受ける。第1の加算器312は減算入力であるその
第2の入力として出力信号YVAR -1を受ける。従っ
て、第1の加算器312は入力信号XVAR から最新の出
力値YVAR -1を減算して乗算器314へのデータ入力
を発生する。
【0064】乗算器314は入力値を量ALPHAで乗
算する。従って、ALPHAは信号遅延を行うのに用い
ることができる。乗算操作から得られた値は加算器31
6に供給され、そして第2の可変遅延フィルタの入力信
号XVAR -1と加算される。こうして得られた信号Y
VAR はレジスタ318に記憶され、そしてこのレジスタ
がクロックされた時に信号YVAR -1として出力する。
上述のように、レジスタ318のクロック操作は出力イ
ネーブル信号ENが現れることを必要としている。こう
して、新しい出力信号は、信号ENが現れる時のみ出力
する。
【0065】可変遅延フィルタ305からの出力YVAR
はリサンプリングした出力として使用できるであろう。
しかしながら、出力信号YVAR は各主クロックサイクル
において発生される。従って、出力信号YVAR を用いれ
ば、出力サンプルレートが入力サンプルレートより低く
なる場合に、引き続いて破棄される必要があるであろう
幾つかのサンプルを含む出力が得られるであろう。
【0066】レジスタ318は、イネーブル信号ENが
現れる時に、新しい出力サンプル(値)を出力する。出
力サンプルレートが入力サンプルレートより低い場合に
は、出力サンプルは入力サンプルより少なくなる。後続
の回路が主クロック信号CLKにより駆動されると仮定
すると、どの主クロック時間期間中にレジスタ318の
出力が用いられるか及びどの主クロック時間期間に例え
ば新しい出力サンプルが発生されなかったために無効と
されるかを知ることは望ましい。
【0067】どの主クロック時間期間中に信号DATA
_OUTが有効出力サンプルを表すかを指示する信号を
発生するために、信号DATA_VALIDは単位遅延
素子202を用いて一つの単位主クロック時間期間の
間、信号ENABLEを遅延させることにより発生され
る。この信号DATA_VALIDは、出力信号YVAR
-1が有効である時に現れ、無効であるときには現れな
い。
【0068】リサンプリングした信号DATA_OUT
及び信号DATA_VALIDは、必要により制御信号
INCを更新するのに用いられるタイミング及び同期化
回路のような回路に供給することができる。復調器の場
合、タイミング同期化回路はタイミング回復回路とする
ことができる。
【0069】本発明の方法及び装置は、処理すべき最初
の信号と同じ又はそれより低いサンプルレートの信号を
発生するために、信号のリサンプリング例えば補間を実
行する必要のある広範囲の応用に用いてもよい。典型的
な応用例はデジタル復調器集積回路(IC)であり、そ
こでは本発明のリサンプリング回路が全体系の複雑さ及
び装置のコストを実質的に低減するために使用すること
ができる。
【0070】上記の例示した信号発生回路104は、可
変遅延をもつフィルタ305が後に続く固定信号遅延を
もつ複数のフィルタ(304,306,308,31
0)を備えているが、本発明の信号発生回路は、単にフ
ィルタ605例えば可変遅延をもつオールパスIIRフ
ィルタを用いて構成することもできる。図6に示すよう
に、可変遅延フィルタ605は、固定フィルタ304と
可変フィルタ305を組み合わせることにより構成され
得る。そのような実施の形態においては、図5に示すM
UX305及びフィルタ回路306,308,310を
省略して信号発生回路604が形成される。また、制御
回路102は、この場合、ルックアップ表218をアド
レスするのに、必要な遅延を表す全セットオフビットが
用いられるので、乗算器302が使用されないため、信
号SELを発生する必要がない。信号のリサンプリング
のために単一可変遅延フィルタ605を用いることは、
支持されるべき信号遅延の範囲が小さい実施の形態に特
によく適合する。
【0071】それにより、本実施の形態においては、V
CXO又はアナログ制御ループを用いることなく入力ビ
ットストリームから異なった所望のサンプルレートをも
つ1つ以上のビットストリームを発生させることができ
る。
【0072】本発明は他の実施の形態においても可能で
ある。例えば、リサンプリング用の上記の技術はより高
いレートでリサンプリングするために用いることがで
き、そして一の実施の形態においては使用されている。
そのような実施の形態において、制御回路102は各入
力サンプルに対して多数の出力サンプルを形成するよう
に変更されている。例えば、4のレートから5のレート
までの信号をリサンプリングするために、リサンプリン
グ回路は、各四つの入力サンプルに対して五つの出力サ
ンプルを計算できる必要がある。そのような場合、入力
信号Wと出力信号Zとの関係は次の通りである。
【0073】入力サンプルW(0)の場合には、出力は
ない。入力サンプルW(1)の場合には、1.0の遅延
で計算したZ(0)の出力サンプルが生じ、また0.2
の遅延で計算したZ(1)の出力サンプルが生じる。入
力サンプルW(2)の場合には、0.4の遅延で計算し
たZ(2)の出力サンプルが生じる。入力サンプルW
(3)の場合には、0.6の遅延で計算したZ(3)の
出力サンプルが生じる。入力サンプルW(4)の場合に
は、0.8の遅延で計算したZ(4)の出力サンプルが
生じる、等々である。入力サンプルW(5)の場合に
は、1.0の遅延で計算したZ(5)の出力サンプルが
生じ,また0.2の遅延で計算したZ(6)の出力サン
プルが生じる。従って、入力信号のサンプルがオンゴー
イングベースにおいて処理される連続した操作において
は、各組の四つの入力サンプルWについて五つの出力サ
ンプルZが発生される。
【0074】共通の制御回路で制御される本発明の二つ
の信号発生回路は、同相及び90°位相の信号を処理す
るために並列に用いらることができ、それにより本発明
を用いて複雑な信号をリサンプリングすることができ
る。
【0075】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。 本願によって開示される発明のうち、代表的な
ものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下の
とおりである。
【0076】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0077】(1)本発明によれば、第1のサンプルレ
ートをもつ入力ビットストリームを処理して、第1のサ
ンプルレートと異なる所望の第2のサンプルレートをも
つビットストリームを作ることができ、VCXO又はア
ナログ制御ループを用いることなく入力ビットストリー
ムから異なった所望のサンプルレートをもつ1つ以上の
ビットストリームを発生させることができる。
【0078】(2)また、本発明では、リサンプリング
回路によりなされるサンプリングレートで必要な調整に
より入力ビットストリームを発生させることができ、入
力信号から所望のサンプリングレートをもつ信号を発生
する能力を必要とするシステムにおけるVCXO又は多
重VCXOの必要性を除去することができる。
【0079】(3)さらに、本発明においては、リサン
プリング回路は、固定遅延フィルタの1つを選択的に組
み合わせること及び第2段のIIRフィルタ遅延を調整
することによって、可能な遅延の全域に等しい単一の可
変遅延構造を構成する必要なく、サンプル間の時間間隔
において大きな調整を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるデジタルリサンプリ
ングの回路図である。
【図2】本発明の実施の形態によるフィルタ係数αを用
いたオールパスフィルタで形成した群遅延とフィルタ係
数αとの関係を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態によるフィルタ係数αを用
いたオールパスフィルタで形成した群遅延とフィルタ係
数αとの低信号周波数における関係を示す図である。
【図4】図1に示すデジタルリサンプリング回路に使用
するのに適した制御回路を示す図である。
【図5】図1に示すデジタルリサンプリング回路での使
用に適する第1の典型的な信号発生路を示す回路図であ
る。
【図6】図1に示すデジタルリサンプリング回路での使
用に適する第2の典型的な信号発生路を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
100 リサンプリング回路 102 制御回路 104 信号発生回路 202 第1の加算器 206 第2の加算器 204 第1のレジスタ 208 第2のレジスタ 210 シーリング回路 212 比較器 214 第3の加算器 216 スプリッタ 218 ルックアップ表 220 第1のアキュムレータ 222 第2のアキュムレータ 302 マルチプレクサ(MUX) 304 第1の固定遅延フィルタ回路 305 可変遅延フィルタ 306 第2の固定遅延フィルタ回路 308 第3の固定遅延フィルタ回路 310 第4の固定遅延フィルタ回路 318 出力レジスタ 330 単一遅延素子 331 第1の加算器 332 乗算器 334 第2の加算器 336 遅延素子 338 第1の加算器 340 乗算器 342 第2の加算器 344 遅延素子 346 第1の加算器 348 乗算器 349 遅延素子 350 第2の加算器 604 信号発生回路 605 単一可変遅延フィルタ

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともそのいくつかが補間された値
    であり、かつ入力サンプルからろ波された出力サンプル
    を発生する可変遅延フィルタ回路と、 前記入力サンプルから前記ろ波した出力サンプルを発生
    する際に、前記可変遅延フィルタ回路で使用される遅延
    の持続時間を制御する制御回路とを有することを特徴と
    するデジタルリサンプリング回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデジタルリサンプリング
    回路であって、前記制御回路が、同一入力信号から複数
    のサンプルを発生する際に少なくとも2つの異なったフ
    ィルタ遅延を用いるように、少なくとも3つの連続した
    ろ波された出力サンプルを発生する際に、前記可変遅延
    フィルタ回路で使用される遅延を変える手段を備えてい
    ることを特徴とするデジタルリサンプリング回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のデジタルリサンプリング
    回路であって、前記可変遅延フィルタ回路が、無限イン
    パルス応答フィルタであることを特徴とするデジタルリ
    サンプリング回路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のデジタルリサンプリング
    回路であって、可変遅延フィルタ回路が、オールパスフ
    ィルタであることを特徴とするデジタルリサンプリング
    回路。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のデジタルリサンプリング
    回路であって、制御回路が、前記可変遅延フィルタ回路
    に入力サンプルを供給するレートより遅いレートで出力
    サンプルに対して前記可変遅延フィルタ回路を制御する
    手段を備えていることを特徴とするデジタルリサンプリ
    ング回路。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のデジタルリサンプリング
    回路であって、前記可変遅延フィルタ回路の前記出力が
    有効出力データサンプルをいつ表すかを指示する有効デ
    ータ指示を発生する手段をさらに有していることを特徴
    とするデジタルリサンプリング回路。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のデジタルリサンプリング
    回路であって、各々が固定遅延及びフィルタ出力を備え
    た複数の固定フィルタと、 前記複数の固定フィルタ及び前記可変遅延フィルタ回路
    に接続され、前記複数の固定フィルタから選択された1
    つから前記可変遅延フィルタの入力へ出力を供給するマ
    ルチプレクサとをさらに有していることを特徴とするデ
    ジタルリサンプリング回路。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のデジタルリサンプリング
    回路であって、前記複数の固定フィルタの少なくとも1
    つが有限インパルス応答フィルタであることを特徴とす
    るデジタルリサンプリング回路。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のデジタルリサンプリング
    回路であって、多数の固定フィルタの少なくとも1つが
    無限インパルス応答フィルタであることを特徴とするデ
    ジタルリサンプリング回路。
  10. 【請求項10】 請求項7記載のデジタルリサンプリン
    グ回路であって、前記可変遅延フィルタ回路の前記出力
    が有効出力データサンプルをいつ表すかを指示する有効
    データ指示を発生する手段をさらに有していることを特
    徴とするデジタルリサンプリング回路。
  11. 【請求項11】 請求項7記載のデジタルリサンプリン
    グ回路であって、前記固定フィルタ出力のどれを前記可
    変遅延フィルタ回路の入力に供給するかを選択する手段
    をさらに有していることを特徴とするデジタルリサンプ
    リング回路。
  12. 【請求項12】 第1サンプルレートをもつ入力信号か
    ら第2サンプルレートをもつ出力信号を発生する装置に
    おいて、 入力信号に対して1つ以上の補間操作を実行して出力信
    号を発生する可変信号遅延をもつ制御可能なフィルタ回
    路と、 前記制御可能なフィルタ回路に接続され、前記出力信号
    を発生する際にサンプルに加えられる信号遅延を制御す
    るフィルタ制御回路とを有することを特徴とする装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の装置であって、前記
    制御可能なフィルタ回路が有限インパルス応答フィルタ
    回路であることを特徴とする装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の装置であって、前記
    フィルタ制御回路が、複数の可能な信号遅延のうち少な
    くとも1つを用いて前記第2のサンプルレートに対して
    複数のレートから選択した1つのレートを発生するよう
    に前記フィルタ回路を制御する手段を備えていることを
    特徴とする装置。
  15. 【請求項15】 請求項12記載の装置であって、前記
    フィルタ制御回路が、前記入力信号に含まれた少なくと
    も3つの連続したサンプルの各々に対して異なる値をも
    つ信号遅延制御信号を発生する手段を備えていることを
    特徴とする装置。
  16. 【請求項16】 入力信号から、入力信号と異なるサン
    プルレートをもつ出力信号を発生する方法において、 フィルタを作動して入力信号に含まれた入力サンプルに
    対して信号遅延を伴う補間操作を実行させ、出力信号を
    形成するサンプルを生成する工程と、 同一信号の異なる入力サンプルを処理する際に異なる信
    号遅延を用いるように、フィルタリング操作に伴う前記
    信号遅延を制御する工程とを含むことを特徴とする方
    法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の方法であって、補間
    操作を実行するように作動する前記フィルタが無限パル
    ス応答フィルタであることを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の方法であって、固定
    入力サンプルレートをもたらす所望の出力サンプルレー
    トを得るように、前記フィルタリング操作に用いる必要
    のある信号遅延の順序を決める段階をさらに含むことを
    特徴とする方法。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の方法であって、信号
    遅延の決められた前記順序の関数としてフィルタ出力イ
    ネーブル制御信号を発生する工程をさらに含むことを特
    徴とする方法。
  20. 【請求項20】 請求項16記載の方法であって、前記
    フィルタリング操作が、 固定信号遅延をもつ第1のフィルタを用いて前記入力信
    号を発生させる工程と、 可変信号遅延をもつ第2のフィルタを用いて前記第1の
    フィルタで信号出力を処理させ前記第2の信号を発生さ
    せる工程とを含むことを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の方法であって、 前記第2のフィルタがオールパスフィルタであることを
    特徴とする方法。
  22. 【請求項22】 請求項16記載の方法であって、所望
    の出力サンプルレートを表しかつ第1のサンプルレート
    と所望の第2のサンプルレートとの比に相応した値を受
    ける工程をさらに含むことを特徴とする方法。
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