JPH0678014A - テレビジョン信号処理装置 - Google Patents

テレビジョン信号処理装置

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JPH0678014A
JPH0678014A JP5136869A JP13686993A JPH0678014A JP H0678014 A JPH0678014 A JP H0678014A JP 5136869 A JP5136869 A JP 5136869A JP 13686993 A JP13686993 A JP 13686993A JP H0678014 A JPH0678014 A JP H0678014A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送波周波数のオフセットを補償するのに有
効な直交振幅変調された信号を処理するプロセッサを提
供する。 【構成】 テレビジョン受像機が、I軸及びQ軸により
規定された4象限格子状配列にマッピングされた記号を
含む直交振幅変調(QAM)された信号に応答する。復
調されたI及びQ成分が搬送波回復回路網で処理され
る。この搬送波回復回路網は局部的に生成された搬送波
基準信号のパラメータをQAM配列の所要の向きを維持
するように調整する。搬送波回復回路網は複数動作モー
ドを呈する信号乗算器(20)を、1記号周期のループ
遅延を呈するデジタル位相ロックループ(36〜50)
中に含んでいる時間マルチプレクス型プロセッサを有し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直交振幅変調(QA
M)されたテレビジョン信号を処理する装置に関するも
のである。
【0002】
【発明の背景】ここに開示する形式のQAM記号伝送シ
ステムでは、同相「I」信号成分及び直交位相「Q」信
号成分が、コサイン搬送波及びサイン搬送波のそれぞれ
を変調する。伝送されるデータ記号はI成分及びQ成分
の両方で表されている。各記号は例えば数ビットで表さ
れ、ビット/記号の数でQAMシステムの形式、即ち1
6QAM、32QAM等の形式が決まる。各記号は、ル
ックアップテーブルを使用して4象限格子状配列(co
nstellation)中の予め定められた位置にマ
ッピングされる。ここで、予め定められた数の記号が各
象限中の割当てられた領域を占有する。従って、32Q
AMシステムでは、配列の各象限に8つの記号が同相の
I軸及び直交位相のQ軸に関して予め定められた位置に
存在する。ある形式の差分符号化を行って、これにより
記号が位置している配列の象限を一定のビットで表し、
また、その象限中で記号に割り当てられた特定の点を一
定のビットで表すようにすることができる。上記の形式
のQAMシステムは公知のものである。
【0003】受信機側では、QAM変調された搬送波の
周波数が受信機側で局部的に生成される搬送波基準信号
に対してオフセットしていることがある。この搬送波周
波数のオフセットは一般的には受信機側で回復されたQ
AM配列のダイナミックな回転の形で現れ、位相ロック
ループ(PLL)回路網によってかなり低減されるか或
いは消去される。PLLは、QAM配列を予測された位
置に記号が存在するような適切な方向に動的に回復(逆
回転)するための周波数/位相補正信号を生成する。上
記搬送波のオフセットを補正するために2次PLLがし
ばしば用いられる。これは、2次PLLは幅の広い周波
数偏移、例えば60KHzまでもの周波数偏移、を補正
するための広いトラッキング範囲を呈し、一般的にこの
ような偏移を完全に補正することができるためである。
【0004】PLLの安定性は、デジタル位相ロックル
ープ(DPLL)のクロックサイクルの数で決まるルー
プ遅延とループ利得の両方の関数である。一般には、ル
ープ利得が高いことは望ましいが、ループ利得が高くな
るとしばしばループの安定性が低下する。一方、ある与
えられた利得に対しては、クロックサイクル(遅延)の
数が増加するにつれてループの安定性は低下していく。
この発明による装置は、搬送波回復システムのループ遅
延とループ利得に関して妥協点を見いだすものである。
【0005】
【発明の概要】この発明の原理による搬送波回復システ
ムは、搬送波周波数のオフセットを補償するための時間
マルチプレクスされた複数動作モードプロセッサを使用
する。推奨実施例においては、このプロセッサは2次位
相ロックロープに信号乗算器を含んでおり、1記号周期
(1記号クロックサイクル)の最小ループ遅延を呈す
る。スペクトル中の高優先度の情報でQAM変調された
搬送波を処理するためのシステム中で搬送波周波数オフ
セットの補償が行われる。また、このスペクトルは、低
(標準)優先度の情報で変調された第2の搬送波も含ん
でいる。
【0006】
【詳細な説明】図1を参照すると、後で図4を参照して
説明する高精細度テレビジョン受像機において、適応形
等化器120の一部に、乗算器10を有するQAM配列
逆回転装置(デローテータ)部分が含まれている。乗算
器10には、QAM適応形等化器フィルタ(図示せず)
から直交位相信号成分I及びQが供給される。これらの
成分は乗算器10へのYI入力及びYQ入力として表さ
れている。この乗算器10には、PROM12の出力か
らサイン及びコサイン直交位相入力基準信号も供給され
る。入力信号YI及びYQにより規定される入力QAM
配列は、必要に応じて、PROM12からの出力基準信
号に応答して適切な位置をとるように動的に回転され、
補正された出力QAM信号ZI及びZQが生成される。
乗算器10の出力においてQAM配列を適切な方向にす
るのに必要な回転(逆回転)の量は、PROM12のア
ドレス入力に供給される動的に変化する位相のエラーを
表す信号INDEXの関数である。このINDEX信号
は後述するように2次DPLLにより生成され、また、
乗算器10に供給した時、検出された位相のエラーを実
質的に零に低減するために必要なサイン出力値及びコサ
イン出力値に関係するサイン/コサインルックアップテ
ーブルのアドレスに対応するようにフォーマットされ
る。
【0007】PROM12及び乗算器10は、伝送され
るQAM搬送波と正規には搬送波周波数を有する局部的
に生成された基準信号の間の動的に変化する周波数及び
位相のオフセットを消去するための2次デジタル位相ロ
ックループ(DPLL)を構成する。オフセットの量
は、後述するようにPROM12と共動する乗算器2
0、スライサ16及び関連回路素子を含む搬送波回復D
PLL回路による補正前の、乗算器10の出力に生じる
QAM配列のダイナミック回転の量で表される。乗算器
20としては、プレッシー(Plessey)型PDS
P16116A複素数乗算器を用いることができ、この
乗算器は必要な4入力乗算器機能を行う。但し、ここで
は、複素数乗算器そのものは問題ではない。
【0008】搬送波回復回路を、一例として、図4に詳
細に図示するような、高優先度の情報を処理する狭帯域
信号プロセッサと、低優先度の情報、例えば標準優先度
の情報を処理する広帯域信号プロセッサとを使用するH
DTV受像機の関連において説明する。狭帯域信号プロ
セッサの搬送波回復回路網は、狭帯域QAM情報チャン
ネルの記号周波数0.96MHzの16倍である15.
36MHzでクロックされるDPLLを使用している。
広帯域プロセッサの搬送波回復回路網は、広帯域QAM
情報チャンネルの記号周波数の4倍でクロックされるD
PLLを使用している。
【0009】狭帯域の高優先度プロセッサのDPLL
は、1記号周期即ち1記号クロックサイクルよりも大き
くならないループ遅延を呈する利点がある。広帯域の低
(標準)優先度プロセッサに使用されるDPLLは4記
号周期(クロックサイクル)のループ遅延を呈する。乗
算器20は、ループの安定性を維持するために動作性能
を低下させることになる小さなループ利得を必要とする
長いループ遅延が生じないようにするために、マルチプ
レクスモードで動作するようにクロックされる。
【0010】マルチプレクスされた乗算器回路網は、1
記号周期期間中の各動作サイクルで幾つかの動作を行
う。これらの動作には、(I)動的に変化する位相エラ
ーの計算、(II)位相エラーと予め定められた利得係数
K1、K2との積に等しい値の累算、(III)その前に求
められた積の値K1×位相エラーへの累算された値の加
算、及び(IV)最終的な累算(積分)が含まれている。
利得係数K1はマルチプレクスされた乗算器20の前の
スライサ16の動作中に埋め込まれている。利得K2は
被乗数サンプルビットを下位ビット位置にシフトするこ
とにより与えられる。サンプルビットを1ビット、2ビ
ット或いは3ビット位置ずつ下位にシフトすることは、
例えば1/2、1/4、1/8、…の分数を乗じること
に対応する。
【0011】利得K1は、例えば、帯域幅、ループ安定
性、及び所要のノイズ特性を経験的に考慮して定めた一
定の利得係数である。利得K2も同様の考慮に基づく定
数である。利得K2はDPLLの2次径路に関係してお
り、より複雑な乗算器を用いるアプローチによらず、ビ
ットをシフトさせることによって得られる。利得K2
は、ビットストリームの右側への増分シフトによって生
成され、1/2による乗算が1ビットのシフトで得ら
れ、1/4による乗算が2ビットのシフトで得られ、1
/8による乗算が3ビット分のシフトで得られ、以下、
同様のビットシフトにより対応する乗算が行われる。
【0012】基本的にはタイミング信号発生器である状
態機械24が、複数のタイミング制御信号を生成して、
乗算器20のマルチプレクスされた動作が可能になるよ
うに、乗算器20の4つの16ビット入力へのデータを
使用可能にしたり、使用不可能にしたりする。乗算器2
0は2つの入力対AB及びCDと、一対の出力X、Yを
含んでいる。入力A及びCは「実数」軸入力に対応し、
入力B及びDは「虚数」軸入力に対応する。出力X及び
Yはそれぞれ、「実数」軸及び「虚数」軸の出力に対応
する。従って、乗算器20は関数(A+jB)(C+j
D)=X+jYという演算を行う。基本的には、状態機
械24は、0.96MHzの記号クロックの16倍であ
る15.36MHzでクロックされる高速シーケンサで
あり、この状態機械24はノイズ不感性を増強するため
のグレーコード化出力信号を生成する。状態機械24か
らの複数の出力タイミング制御信号は、スライサ16
(−1ENとSLICER EN)、遅延ユニット18
(INPUT EN)、累算器2とラッチユニット46
(ACCUM.2ENとCAPTURE ACCUM.
2)、バッファ44(PHASE ADDER E
N)、ユニット37中の累算器1(ACCUM.1EN
とLIMITER ENとCAPTURE ACCU
M.1)、バッファ40((K1)(K2)ERROR
EN)、及びラッチ36(CAPTURE(K1)E
RRORと(K1)ERROR EN)のそれぞれのタ
イミング制御入力に供給される。
【0013】図3は図1に示す種々のタイミング制御信
号のタイミング図である。図1のタイミング制御信号入
力の小さな丸印は、低論理レベルに応答して制御機能が
行われるアクティブロー(active low)を表
す。タイミング図中の対をなす「X」符号は、水平方向
に並んだ対になったX符号間でデータが有効であること
を意味している。状態機械24に供給されるDEROT
CLKとシステムのPLL CLKは、両方とも記号
クロックの16倍であって同様であるが、相互に位相シ
フトされている。FILT OUTは図1の乗算器10
の前にある信号YI及びYQを供給するフィルタ(図示
せず)の出力を表す。GRAY CODE STATE
BITSも図示されている。図3に示した他の項目
は、後述する信号の状態に対応している。
【0014】図1において、スライサ16が、乗算器1
0からの16ビット信号ZI及びZQの5つの最上位ビ
ット(MSB)から5ビットの記号の選択即ち「スライ
ス」を行い、スライスした記号をスライサ16に付属し
て設けられたROMに供給する。象限ロケータビット及
び点ロケータビットの検査後、1つの記号がI、Q配列
内の予測位置からオフセットしていることがわかると、
その記号は、ROMにプログラムされている予測配列記
号位置によって特定された予測位置に配置される。一組
のI、Q直交軸上の供給された信号ZI及びZQにより
表される各入力記号に対して、ROMが対応する出力記
号を入力記号位置に最も近接したプログラムされた位置
に生成する。入力記号が予測された位置にある場合は、
エラーは存在せず、スライサROMからの出力記号がそ
の位置の入力記号に一致することになる。しかし、入力
記号が予測された位置にない場合は、ROMによって生
成された出力記号の位置と入力記号(ZI、ZQ)の位
置はエラー係数分だけ異なる。このエラー係数即ち位相
エラーは、入力A、BのそれぞれにおけるZQ、ZI入
力記号データ及びスライサROMで生成されて乗算器入
力C、Dに供給される記号データに応答する乗算器20
により検出される。
【0015】利得係数K1はスライサ16に付属して設
けられたルックアップテーブルにより供給される。パイ
プラインラッチを用いた遅延ユニット18が、状態機械
24からのINPUT EN信号によってイネーブルさ
れる。遅延ユニット18はスライサ16で生じた遅延を
補償して、信号が乗算器20の入力A、B、C、Dに適
切な同期状態で到達できるようにする。
【0016】スライサ16は状態機械24からのイネー
ブル信号−1EN及びSLICERENに応答する。後
者の制御信号(SLICER EN)によって、スライ
サ16は乗算器10からの信号を処理できるようにされ
る。−1EN信号は強制的に乗算器20の入力C、Dに
結合されたスライサ出力線を(16ビットの2の補数形
式の)−1レベルにする。従って、スライサ16は乗算
器20の入力Cに、利得係数K1を乗じて負記号を付け
たスライスされたZQ信号、即ち−(K1)ZQ SL
ICEDを供給する。同様に、スライサ16は乗算器2
0の入力Dに、利得K1を乗じた正のスライスされたZ
I信号、即ち+(K1)ZI SLICEDを供給す
る。
【0017】DPLL動作についての以下の記述には図
1及び図2を参照する。図2は、図3に示すように1記
号(クロック)周期内で完結する、ある与えられたマル
チプレクスサイクルに対する乗算器20の4つの動作状
態I〜IVを表している。図1及び図2に共通な素子は同
じ参照番号で表示されている。
【0018】図2を参照すると、グレーコードの状態0
(図3)で始まる初期状態Iで、位相エラーが求められ
る。乗算器20の入力A及びBに、記号成分ZQ及びZ
Iがそれぞれ供給される。乗算器入力C及びDは、前述
のようにスライサ16からの、成分ZQ及びZIがスラ
イスされ、変換された形のものを受け取るようにイネー
ブルされる。乗算器出力Yに生じる信号は、式(A)
(D)+(B)(C)で求められる各記号に対する位相
エラーを表す。ここで、A、B、C、Dは乗算器20に
おける同じ符号を付した入力端子に現れる信号を表して
いる。従って、出力Yの信号は、K1〔(ZQ)(ZI
SLICED)−(ZI)(ZQ SLICED)〕
となる。角括弧〔〕内の成分は位相エラーを表している
ため、出力Yの信号は(K1)ERRORと省略するこ
とができる。このエラー信号はラッチ36によって捕獲
され(記憶され)、また、回路網40を通過する。この
回路網40で、このエラー信号は利得K2で処理されて
エラー信号(K1)(K2)ERRORが生成される。
回路網40は出力バッファも含んでいる。これでマルチ
プレクスサイクルの状態Iが完了する。
【0019】状態IIでは(K1)(K2)ERROR信
号が累算される。状態IIはグレーコードの状態2から始
まる。状態IIの開始時に、ユニット40からのエラー信
号(K1)(K2)ERRORが乗算器20の入力Aに
供給され、(ユニット37の)累算器1に記憶された値
が乗算器20の入力Bに供給される。+1イネーブル信
号(16ビット語)が、スライサ16から乗算器入力C
及びDの両方に供給される。乗算器20の出力Yに生じ
る信号は、乗算器20の入力A及びBに生じる信号の和
である。(出力Yは(A)(D)+(B)(C)に等し
い信号を供給し、C及びDがこの状態においてはどちら
も「+1」であることを想起されたい。)出力Yにおけ
る和信号は、ユニット37の累算器1に記憶される。こ
れで状態IIが終わる。
【0020】グレーコードの状態5で始まる状態III で
は、累算器1の出力をエラー信号(K1)ERRORに
加える。(ユニット37の)累算器1の新たに累算され
た値が乗算器20の入力Bに供給され、前に状態Iで捕
獲されていた信号(K1)ERRORが入力Aに供給さ
れる。+1イネーブル信号がスライサ16から乗算器入
力C及びDに供給される。乗算器20の出力Yに生じる
信号は、乗算器入力A及びBに生じる信号の和に等し
い。この出力信号はバッファ44を介して伝送される。
【0021】最後の状態IVは、グレーコードDから始ま
り、最終的な累算を行う。バッファ44は、その前の状
態で生成された乗算器20の出力Yからの信号を乗算器
20の入力Aに伝送し、また、ユニット46の累算器2
がイネーブルされてその内容が乗算器入力Bに結合さ
れ、更に、乗算器入力C及びDがスライサ16からの−
1信号によってイネーブルされる。乗算器20の出力X
は、−A+Bと定義される。ここで、A及びBは乗算器
入力A及びBのそれぞれに生じる信号である。この出力
信号は、ユニット46の累算器2で累算され、ユニット
46のラッチにより捕獲され、また、バッファ50を介
してPROM12(図1)のINDEX入力に結合され
て正しいサイン/コサイン位相を生成し、それによって
位相が補正された(逆回転処理された)QAM配列が生
成される。これで乗算器20とそれに付随するPLL素
子のマルチプレクス動作サイクルが完結する。この動作
サイクルは図3からわかるように、1記号クロック周期
内、即ち1記号周期内に生じる。累算された値は各マル
チプレクス・サイクルの終端でリセットされない。ま
た、位相エラーは時間と共に緩やかに変化するので、累
算された値も時間と共に緩やかに変化する。乗算器20
としてプレッシー型PDSP16116A乗算器が使用
される場合は、タイミング図の数字1、2、3で示した
3つのクロックエッジによって乗算器の入力及び出力が
分離される。
【0022】図1及び図2を参照して述べた複数モード
マルチプレクス動作は、位相検出及び位相エラー計算、
ループ濾波及び基準信号の生成を含む諸動作を行う。こ
こに開示したシステムでは、位相エラーは状態Iで求め
られ、2次ループ濾波は状態I、II、III に付随する動
作によって行う。2次ループフィルタ応答は式K1+K
2/(1−Z-1)で与えられる。ここでK1及びK2は
前述した利得係数であり、Z-1は1クロック周期の遅延
を表す。ループフィルタ応答特性は、基本的には帰還制
御信号を平滑化するための低域通過応答特性である。状
態IVにおけるPROM12と共動した乗算器20の動作
によって、従来の位相ロックループ中の複素電圧制御発
振器(VCO)により供給されるような位相制御基準信
号が生成される。搬送波を回復するためのこのような従
来型の位相ロックループについては、リー(Lee)氏
及びメッサーシュミット(Messerschmid
t)氏による教本「デジタル・コミュニケーション(D
igital Communication)」(19
88年、米国マサチューセッツ州ボストンのクルーワー
・アカデミック・プレス(Kluwer Academ
ic Press)社刊)に記述されている。
【0023】図1及び図2のDPLL搬送波回復装置
は、図4のHDTV受像機システムのブロック121と
して示されている。この受像機への入力信号は、図5に
示すスペクトルを呈する。即ち、図5はNTSC方式の
テレビジョン信号チャンネルの6MHzの帯域幅とコン
パティブルであり、同時放送(simulcast)信
号として使用することのできる高精細度テレビジョン
(HDTV)信号のビデオ周波数スペクトルを示してい
る。図5の周波数目盛に沿う周波数(−1.25MHz
〜4.5MHz)は、標準的なNTSC方式のシステム
におけるRF画像搬送波の周波数位置を0.0MHzと
して基準点としている。
【0024】HDTVテレビジョン信号は、高優先度の
情報成分と低優先度(標準優先度)の情報成分とに分割
されたデータ圧縮された信号である。この例では、高い
信頼性をもって受信しようとする音声情報成分、同期情
報成分、及び低い周波数のビデオ情報成分に、高優先度
が割り当てられている。例えば、同期情報は受像機にお
ける信号の回復と処理を容易にするための独特のサイン
即ちコードを含んだトレーニング信号と同様のものとす
ることができ、また、例えばフィールド周波数走査情報
(例えばフィールド開始標識)等を含んでいる。高い周
波数のビデオ情報等の重要性の少ない他の成分には低優
先度が与えられる。高優先度の情報は、低優先度の情報
に比して狭帯域幅を呈し、0.96MHzの搬送波を狭
帯域直交振幅変調(QAM)する。低優先度の情報は
3.84MHzの搬送波を広帯域直交振幅変調する。そ
の結果生じる合成信号は、一種の複合QAM信号、即ち
この例ではツイン(twin)QAM信号である。合成
ツインQAM信号は、送信機側での適切な周波数変換に
よって6MHzの標準テレビジョン帯域に変換されてい
て、図5に示すスペクトルを生じる。
【0025】狭帯域QAM成分の振幅は、広帯域QAM
成分の振幅よりも相当大きく、この例では2倍の大きさ
とされている。狭帯域QAM成分の−6dbでの帯域幅
は0.96MHzであり、広帯域QAM成分の−6db
での帯域幅は3.84MHz、即ち狭帯域QAM成分の
帯域幅の4倍である。狭帯域QAM成分及び広帯域QA
M成分の非線形の帯域エッジ遷移領域は、二乗コサイン
特性の平方根を持つ有限インパルス応答(FIR)フィ
ルタにより整形されて、先鋭な遷移領域によって生じる
望ましくない高い周波数による影響を除去した平滑遷移
領域が生成される。狭帯域成分は、ほぼ17%の余剰帯
域幅を有する。即ち式1/2×1/Tで求まる理論的な
最小帯域幅よりも17%広い振幅対周波数特性を呈す
る。ここでTは対象とする信号の記号周期である。帯域
エッジ遷移領域における広帯域成分の振幅対周波数応答
(正確な比率で示したものではない)は、急勾配である
狭帯域成分の4分の1の勾配を有している。
【0026】狭帯域QAM成分及び広帯域QAM成分の
各々は、同相成分Iと直交位相成分Qを含んでいる。I
位相成分は抑圧コサイン搬送波を変調し、Q位相成分は
抑圧サイン搬送波を変調する。データ「記号」はI成分
とQ成分の両方で表される。例えば32QAM信号の場
合は、I及びQの各成分は、狭帯域QAM信号及び広帯
域QAM信号の各々に対して32の可能振幅レベル即ち
可能な値を呈するので「32」QAMなのである。I及
びQの各成分のレベルを指定するには2ビットが必要で
あり、従って各データ記号は、1つのI、Qの組み合わ
せに対して32レベルを指定するのに5ビットを必要と
する。従って、3.84MHz(−6db)の広帯域Q
AM信号のビット速度は19.2Mbps(3.84M
Hz×5ビット)であり、0.96MHz(−6db)
の狭帯域QAM信号のビット速度は4.8Mbps
(0.96MHz×5ビット)である。前述した複合
(ツイン)QAM信号は、NTSCテレビジョン信号、
即ち、ツインQAM信号と同じチャンネルで異なる位置
から伝送されたNTSCテレビジョン信号と同一チャン
ネル干渉に対し相当な不感性を呈する。また、このツイ
ンQAM信号からNTSC方式の信号への同一チャンネ
ル干渉も、かなり低減される。
【0027】広帯域QAM信号及び狭帯域QAM信号の
ビット速度は、それぞれ15.36Mbpsと3.84
Mbpsであり、4:1の整数比関係を呈している。こ
の関係によって、受像機側の狭帯域及び広帯域QAM情
報の回復が簡単になる。これは、同じ取り出されたデー
タクロックが両方のQAM成分のデータ回復動作のタイ
ミング用に利用できるからである。受像機システムの所
要データクロック周波数は、容易に回復される高電力の
狭帯域QAM信号から簡単に取り出すことができる。
【0028】図4の受像機システムでは、アンテナ11
0で受信した放送ツインQAM信号がRF段及びIF段
を含む入力信号プロセッサ112に供給される。プロセ
ッサ112は、伝送される信号を発生するために送信機
側で使用された基準信号に周波数が対応する基準信号R
EF1とREF2も受信する。プロセッサ112からの
出力信号は、アナログ−デジタル変換器(ADC)11
6及び117のそれぞれを介して高優先度プロセッサ1
19と低優先度プロセッサ150に伝送される狭帯域Q
AM成分(NB)及び広帯域QAM成分(WB)を含ん
でいる。プロセッサ112で処理された信号は図5に示
す合成変調周波数スペクトルを呈する。
【0029】基準信号REF1とREF2は受信機側で
局部的に生成されるが、これらの基準信号が送信機側で
生成された対応する搬送波信号に同じでない場合も生
じ、そのために、ユニット112からの広帯域出力信号
WB及び狭帯域出力信号NBが、QAM配列のダイナミ
ックな回転の形で現れる搬送波オフセットを呈すること
がある。この搬送波オフセットは、図1、2、及び3を
参照して前述したように、DPLL搬送波回復回路網1
21によって補正される。低優先度プロセッサ150に
付属して設けられた同様のDPLL搬送波回復回路網
が、広帯域QAM配列に対して同様の機能を果たす。
【0030】ユニット116からのサンプルされたデジ
タル2進出力信号は、狭帯域QAM高優先度信号プロセ
ッサ119中の復調器118に供給される。狭帯域QA
M復調器118は、図5に示すような変調された狭帯域
QAM成分の振幅対周波数特性の形状と実質的に整合す
る振幅対周波数応答を有する入力フィルタを含んでい
る。ユニット117からの広帯域出力信号は、狭帯域Q
AM高優先度プロセッサの素子と同様な素子を含む広帯
域QAM低優先度信号処理回路網150に供給される。
広帯域QAM低優先度プロセッサ150は、図5に示す
変調された広帯域QAM成分の振幅対周波数特性の形状
と実質的に整合する応答特性を有する入力フィルタを持
った復調器を含んでいる。従って、この受像機システム
は、標準精細度テレビジョン信号の高エネルギ情報に関
連する周波数に信号減衰ノッチを呈する。
【0031】従来構成の適応形等化器120には、復調
器118から復調された直交位相関係にあるI成分とQ
成分が供給される。等化器120は、伝送チャンネルで
生じた、例えばゴーストを含む振幅及び位相の不整を補
償する適応形デジタルFIRフィルタを使用している。
この例では、適応形等化器120は必要最小間隔より多
くの間隔でサンプリングすることが可能な分数間隔等化
器であり、従って、出力I成分及びQ成分の所要振幅特
性及び位相特性の生成に必要とされる、どの様な位相シ
フト及び振幅の変化でも導入することができる。等化器
120は、この等化器120のI出力成分とQ出力成分
に対する所要の位相値及び振幅値でプログラムされたR
OMを含んでいる。出力I成分値及び出力Q成分値はそ
れぞれプログラムされた値と比較され、この比較の結果
に基づいてプログラムされた値に近似するように入力の
I値及びQ値が調整される。この調整は等化器120に
関係するフィルタのタップ重みを変化させることによっ
て行われる。等化器120は記号周期中にサブサンプリ
ングを行って、所要の出力振幅特性及び位相特性を生成
するのに必要な位相及び振幅の変化量を生ずることがで
きる。このような能力がある為に、等化器120の動作
は等化器120に供給されるクロック信号の位相には実
質的に反応しない。但し、このような位相は実質的に一
定になるのが好ましい。分数間隔等化器は供給されたク
ロック信号の位相特性に関しては良好な動作性能を呈す
るが、等化器120としては同期等化器を用いてもよ
い。分数間隔適応形等化器及び同期式適応形等化器につ
いては、前出の教本「デジタル・コミュニケーション」
に記述されている。
【0032】等化器120の出力はDPLL搬送波回復
回路網121に供給される。DPLL搬送波回復回路網
121は図1及び図2を参照して述べたように動作し
て、位相補正されたサイン及びコサイン出力信号を等化
器120の基準入力に供給する。適応形等化器120か
らの出力信号は、基本的に送信機側のエンコーダで行わ
れたマッピング動作の逆の動作を行うデコーダ122に
供給される。ルックアップテーブルを使用して、4象限
信号配列を送信機側での符号化前に送信機で存在してい
た2進数字形式の順次記号セグメントに「アンマッピン
グ(unmapping)」する。
【0033】低優先度広帯域信号プロセッサ150は、
高優先度狭帯域信号プロセッサのDPLLとは使用され
るK1値とK2値が異なるが、図1〜図3を参照して述
べた型のDPLL搬送波回復回路網をも含んでいる。更
に、各マルチプレクス・サイクルは、広帯域幅情報の処
理が4倍の速さで、帯域幅が4倍の大きさのため、4記
号クロック周期を包含する。
【0034】信号プロセッサ140が、デコーダ122
からの復調された高優先度データ信号とプロセッサ15
0からの復調された低優先度データ信号とを合成する。
プロセッサ140には、ハフマンデコーダ及び逆量子化
器のようなデータ逆圧縮回路網、エラー補正回路網、デ
マルチプレクス回路網、及び信号合成回路網等が含ま
れ、別々の音声及びビデオテレビジョン信号成分が供給
される。音声成分は音声信号プロセッサ142で処理さ
れた後、音声再生装置146に供給される。ビデオ成分
はユニット144で処理されて、画像表示装置148に
供給される画像表示信号が生成される。
【0035】直接デジタル型周波数合成器129が、シ
ステムクロック発生器130からの主クロック信号に応
答して15.36MHzのクロック信号CLKを生成す
る。システムクロック発生器130は、基準信号REF
1及びREF2を生成する周波数合成器135にも主ク
ロック信号を供給する。発生器130からの主クロック
信号は、合成器129と135の動作を同期させるため
に使用され、この例では、10MHzの周波数を呈して
いる。信号REF1及びREF2の周波数は、正規には
送信機側で使用された対応する信号の周波数に対応す
る。これらの信号の周波数の所要周波数との偏移は上記
のようにして補償される。信号源129からの信号CL
Kは、低優先度プロセッサ150中のデジタル信号処理
回路のためのクロック信号である。高優先度狭帯域プロ
セッサは広帯域信号の帯域幅の4分の1の帯域幅を有す
る信号を処理する。従って、高優先度プロセッサの素子
は、分周器136により供給されるような、信号CLK
の周波数の4分の1の周波数(3.84MHz)を有す
るクロック信号CLK/4に応答する。
【0036】受信機側のクロック信号CLKの周波数は
送信機側で使用されたクロック信号の周波数に対応す
る。適切な受信機側クロック周波数を設定するには、図
6からも理解できるように、高い信頼性をもって受信さ
れる高電力の狭帯域QAM成分に含まれる情報から受信
機クロック信号を生成すればよい。この様な目的で、図
6に示すように、入力プロセッサ112からの別の狭帯
域の出力信号を、例えば入力を入力倍する乗算器の様な
N乗発生器(Nは例えば、2或いは4)である非線形信
号発生器131に供給する。ユニット131は狭帯域Q
AM成分の記号周波数を持った単一周波数成分を生成す
る。この場合では、記号周波数は0.96MHzであ
り、ビット周波数の4分の1である。また、ユニット1
31は低電力広帯域QAM成分の記号周波数を持つ非常
に減衰された出力成分を生成する。この出力成分は後続
の信号処理ユニットにより無視される。
【0037】ユニット131からの0.96MHzの記
号周波数出力成分は帯域通過フィルタ(BPF)132
で帯域通過濾波された後、位相検出器を含む位相制御ユ
ニット137に供給される。フィルタ132は0.96
MHzの記号周波数に中心周波数を有している。フィル
タ132の帯域幅はそれほど重要ではないが、適切な信
号対雑音比を与えるのに十分な帯域幅でなければならな
い。位相制御ユニット137はフィルタ132からの
0.96MHz記号周波数出力成分に応答し、低域通過
フィルタ(LPF)138、合成器129、及び16分
の1分周器(÷16)139と共に位相ロックループを
構成する。フィルタ138は、非線形信号発生器131
の動作により生じるノイズを含むスプリアスな周波数を
除去する。分周器139は合成器129から15.36
MHzの信号を受け取って、分周された0.96MHz
の出力信号を位相検出器137の制御入力に供給する。
合成器129はレジスタを含んでいる。このレジスタ
は、クロック発生器130からの信号の周波数により決
まる速度で、フィルタ138からユニット129の制御
入力に供給された信号により決まる位相の増分の累算を
行う。累算された位相の値は、ユニット129からの出
力信号を合成するサインの値を含むROMをアドレスす
る。ユニット129の機能は、米国カリフォルニア州サ
ンディエゴのカルコム・コーポレーション(Qualc
omm Corporation)から市販されている
集積回路Q2334型を用いて実現することができる。
【0038】このシステムでは、高優先度成分は小さな
(17%の)余剰帯域幅と先鋭な帯域外減衰特性即ち急
勾配の「スカート(skirt)」を呈する。入力QA
M信号に応答する、ユニット131のような非線形信号
発生器(例えば乗算器)からの出力信号の大きさは、入
力信号の振幅対周波数特性の形状、特に帯域エッジにお
ける形状の関数である。ある通過域振幅特性に対して、
帯域エッジにおける勾配が急であれば、入力信号の記号
周波数を持った小振幅の単一周波数出力成分が生成さ
れ、一方、帯域エッジ勾配が小さければ、振幅の大きい
出力成分が生成される。
【0039】素子137、138、129、及び139
を含む位相ロックループは共動して、ユニット131及
び132から位相制御ユニット137に供給される0.
96MHzの入力信号と、分周器139から位相制御ユ
ニット137に供給される0.96MHzの入力信号と
の間の位相差を実質的に0°に維持する。後者の、分周
器139からの入力信号は、フィルタ138からの位相
エラーを表す制御信号に応答して、合成器129により
生成される。
【0040】図6は図4の入力信号プロセッサ112及
び周波数合成器135の詳細を示す。アンテナ110か
らの入力信号はチューナ部分210に供給される。この
チューナ部分210は、公知の信号処理技術に従って中
間周波数(IF)出力信号を生成するためのミクサも含
んでいる。チューナ210内のRF増幅器はRF・AG
C信号に応答して利得制御される。チューナ210から
のIF出力信号は、43.5MHzを中心として約6M
Hzの帯域幅を有するSAWフィルタ214とIF・A
GC信号に応答して利得制御されるAGC増幅器216
とを含んでいるIFプロセッサ212に供給される。
【0041】プロセッサ212からの出力信号はIF周
波数逓降変換器220に供給される。変換器220は、
図示のように配置された信号乗算器(ミクサ)222、
224、及び226と、出力低域通過フィルタ(LP
F)230、234、及び236と、44.92MHz
の水晶制御局部発振器228とを含んでいる。乗算器2
24は発振器228からの基準信号とプロセッサ212
からの出力信号に応答する。また、乗算器222及び2
26はプロセッサ212からの出力信号と、基準信号R
EF1、REF2に応答する。後者の基準信号REF1
及びREF2は、10MHzシステムクロック信号に応
答して、図4のユニット135内の広帯域合成器素子1
35A及び狭帯域合成器素子135Bによって生成され
る。フィルタ234からの出力信号は図4のユニット1
31に供給される。周波数逓降変換された広帯域出力信
号及び狭帯域出力信号は、フィルタ230及び236の
それぞれの出力に現れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の原理によるテレビジョン信号受信機
用の搬送波回復装置のブロック図である。
【図2】図1の装置のマルチプレクス型乗算器素子の動
作状態を示す図である。
【図3】図1及び図2の装置の動作に関する信号のタイ
ミング図である。
【図4】図1の装置を含む高精細度テレビジョン受像機
の一部を示すブロック図である。
【図5】図4のシステムに供給される複合QAM高精細
度テレビジョン信号のビデオ信号スペクトルを示す図で
ある。
【図6】図4のシステムの入力信号プロセッサの詳細を
示す図である。
【符号の説明】
12 基準信号生成手段 120 入力手段 16 制御信号生成手段を構成するスライサ 18 制御信号生成手段を構成する遅延ユニット 20 制御信号生成手段を構成する乗算器 24 制御信号生成手段を構成する状態機械 36 制御信号生成手段を構成するラッチ 37 制御信号生成手段を構成する累算器 40 制御信号生成手段を構成するバッファ 44 制御信号生成手段を構成する位相加算器バッフ
ァ 46 制御信号生成手段を構成するラッチ 50 制御信号を信号処理径路に結合する手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある記号周期を呈し、格子状配列の予め
    規定された位置にマッピングされた記号で直交振幅変調
    (QAM)された搬送波を含むテレビジョン信号を処理
    する信号処理径路を有するテレビジョン信号受信機にお
    いて、 正規には上記搬送波の周波数を有する基準信号を生成す
    る手段と;上記変調された搬送波と上記基準信号に応答
    して、処理された変調された搬送波を生成する入力手段
    と;上記テレビジョン信号に関係する配列に対して上記
    処理された搬送波に関係する配列が呈するオフセットの
    関数としての制御信号を生成する手段と;上記制御信号
    を上記信号処理径路に結合して上記オフセットを低減す
    る手段と;を有し、 上記制御信号生成手段は、複数の動作モードを有し、こ
    の動作モードの少なくとも1つにおいて、上記オフセッ
    トを表す積型の出力信号を供給する時間マルチプレクス
    型プロセッサである、テレビジョン信号処理装置。
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