JP2000183795A - 受信装置及び受信方法 - Google Patents
受信装置及び受信方法Info
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Abstract
な選択方法を用いて小規模な演算回路で短時間に良好な
受信状態を実現するダイバーシチ方式の受信装置及び受
信方法を提供すること。 【解決手段】 所望波電力検出部109〜116は、各
アンテナ101〜108が受信した通信相手からの信号
電力を測定する。アンテナセット選択部117は、所定
の指向性を形成するように予め選択されたアンテナを組
み合わせて構成された各アンテナセットA〜Dに属する
4本のアンテナが受信した通信相手からの信号電力の和
を求め、その和が最大となるアンテナセットを選択す
る。スイッチ部120は、選択されたアンテナセットに
属するアンテナからの受信信号だけを受信RF部121
〜124に接続する。受信RF部121〜124に入力
された各受信信号は、それぞれ中間周波数信号に変換さ
れ、信号合成部125で合成され、復調部126で復調
され所望の信号となる。
Description
方法に関し、特に選択したアンテナセットを用いて良好
な受信状態を得るダイバーシチ方式の受信装置及び受信
方法に関する。
体構成を図9に示す。この受信装置は8本の受信用アン
テナ901〜908と、これと同数の受信RF部909
〜916と、信号合成部917と、復調部918と、で
構成されている。
用アンテナ901〜908で受信した受信信号は、各受
信RF部909〜916に入力され、ダウンコンバート
された中間周波数信号が出力される。中間周波数信号
は、信号合成部917で等利得合成若しくは最大比合成
され、復調部918で復調される。これにより、最終的
に復調メッセージが得られる。
アンテナ901〜908と同数の受信RF部909〜9
16を必要とするので、信号処理の回路規模が大きくな
るという問題がある。また、ダイバーシチの効果を最大
限得るためには、各受信信号に重み付けして合成する処
理などの複雑な信号処理が必要になるので、信号処理に
時間がかかるという問題もある。
9−307492号公報に記載されているようなダイバ
ーシチ方式の受信装置が提案されている。
ンテナ1001〜1004はそれぞれ指向性をもってお
り、その指向性で無線信号を受信する。選択部1005
は制御部1006からの制御信号を受けてアンテナ毎の
受信信号を順次比較部1007に送信するとともに、受
信に使用するアンテナを選択する機能を持つ。比較部1
007は、受信信号のレベルを比較し、その比較結果を
制御部1006に送信する。制御部1006は比較結果
に基づいて、最大の受信レベルのアンテナと次に大きな
受信レベルのアンテナとを選択する旨の制御信号を選択
部1005に送信する。
したアンテナからの受信信号について、位相制御及び振
幅制御をした後に合成する。受信部1009は、合成さ
れた受信信号が入力され、所望の信号を出力する。
る。まず、アンテナ1001〜1004が受信した受信
信号は、選択部1005を経て順次比較部1007へ送
信される。比較部1007は、各アンテナ1001〜1
004の受信信号のレベルを比較してその比較結果を制
御部1006に送信する。この比較結果に基づき制御部
1006は選択部1005を制御して、最大の受信レベ
ルのアンテナと次に大きな受信レベルのアンテナとを選
択させる。このようにして、選択されたアンテナからの
受信信号だけが、位相制御及び振幅制御をされた後に、
合成部で合成されて受信部に送られる。これにより、最
適な受信状態が実現される。
テナ1001〜1004の中から選択された2本のアン
テナからの受信信号だけを信号処理するので、信号処理
の回路規模を小さくすることができる。
9−307492号公報に記載された受信装置において
は、アンテナ単独の受信品質を基準にアンテナを選択す
るので、必ずしも合成後の受信品質を最良にするような
アンテナの組合せが得られるとは限らない。また、合成
後の受信品質を基準にアンテナを選択しようする場合に
は、ダイバーシチの効果を高める目的でアンテナの数を
増加させるに従って、受信品質を比較するアンテナの組
合せの数が指数関数的に増加するので、アンテナの選択
方法が複雑になる。
れば、複雑な比較方法や制御が必要となるため回路規模
が大きくなりアンテナの選択に時間がかかるという弊害
を生じ、従来からある課題が解決されないことになる。
あり、アンテナの数が増加した場合でも、簡単な選択方
法を用いて小規模な演算回路で短時間に良好な受信状態
を実現する受信装置及び受信方法を提供することを目的
とする。
め組み合わせたアンテナセットを一単位とする取り扱い
を行う受信装置である。具体的には、受信に使用するア
ンテナを選択する際に、アンテナセットが受信した受信
信号の品質を基準としアンテナセットを一単位として、
一括してアンテナを選択する受信装置である。
る取り扱いを行うので、各アンテナを一単位とする取り
扱いを行う場合と比較して、アンテナ選択の基準として
必要になる受信品質の算出回数やアンテナ選択の対象と
なるアンテナの組み合わせの数を限定することができ
る。従って、小規模な演算回路で短時間に良好な受信状
態を実現することができる。
ンテナセットに属するアンテナが所定の指向性を形成す
るように、いくつかのアンテナグループの中からアンテ
ナを予め選択して構成する。
テナが所定の指向性を形成するので、アンテナセットを
一単位とする簡単な選択方法を用いるものであっても、
確実に良好な受信状態を実現することができる。
置は、所定の指向性を形成するように複数の指向性アン
テナの中から予め選択して構成された複数組のアンテナ
セットと、前記指向性アンテナが受信した受信信号の品
質を検出する品質検出手段と、この品質検出手段で得ら
れた前記品質に基づき受信に使用するアンテナセットを
選択するアンテナセット選択手段と、を具備する構成を
採る。
位として受信に使用するアンテナの選択を行うので、ア
ンテナ選択の基準となる受信品質を検出するに当たり、
アンテナの任意の組合せに対応してその組合せの数だけ
検出を繰り返すという無駄を省くことができる。従っ
て、小規模な演算回路で短時間に良好な受信状態を実現
することができる。
は、所定の指向性を形成しているので、アンテナセット
を一単位とする簡単な選択方法を用いるものであって
も、確実に良好な受信状態を実現することができる。更
に、アンテナセットは予め選択された少数の組み合わせ
しかないので、高速にアンテナセットを選択することが
可能となり、受信環境の変化に即応して良好な受信状態
を実現することもできる。
ナが重複して属していても良く、また、アンテナセット
が1本のアンテナのみからなる場合であっても良い。各
アンテナセットに属するアンテナの数にばらつきがあっ
ても良い。
1の態様において、前記複数の指向性アンテナは、相異
なる方向を指向する複数の指向性アンテナによりそれぞ
れ構成された複数のアンテナグループに区分され、前記
アンテナセットに属する前記指向性アンテナは、前記ア
ンテナグループを構成する前記指向性アンテナの中から
予め選択されるようにした。
は、複数のアンテナグループに区分されているので、ア
ンテナをアンテナグループ毎にまとめて設置することに
より設置が容易となる。
は、アンテナグループを構成するアンテナの中から必要
数だけ選択すればいいので、アンテナの選択が容易であ
る。しかも、同一のアンテナセットに属するアンテナ
は、同一のアンテナグループから2本以上選択しないよ
うにすれば、受信に使用するアンテナが相互に一定距離
だけ離れることとなるので、空間ダイバーシチの効果が
高まる。
選択は、同一のアンテナグループから2本以上選択して
もよく、一部のアンテナグループからは1本も選択され
なくてもよい。
1の態様又は第2の態様において、前記複数の指向性ア
ンテナは、相異なる方向を指向する複数の指向性アンテ
ナによりそれぞれ構成された複数のアンテナグループに
区分され、このアンテナグループは、前記指向性アンテ
ナを配置する仮想平面上の略多角形の各頂点近傍に設置
され、前記アンテナセットに属する前記指向性アンテナ
は、その指向性の方向と前記略多角形のいずれかの辺に
垂直な方向とのなす角が小さい順に所定の数だけ予め選
択されるようにした。
は、複数のアンテナグループに区分されているので、ア
ンテナをアンテナグループ毎にまとめて設置することに
より設置が容易となる。また、アンテナセット毎に、そ
れぞれに属するアンテナの指向性の方向を揃えることが
できるので、容易に所定の指向性を形成することができ
る。
1の態様から第3の態様のいずれかにおいて、前記複数
の指向性アンテナの総数よりも少ない受信部を具備し、
前記アンテナセットに属する前記指向性アンテナは、前
記受信部の数以下の本数だけ選択されるようにした。
受信部が少ないので、不要な受信部がなく回路規模が小
さくなる。また、各アンテナセットに属するアンテナの
数は受信部の数以下なので、同時に受信に使用するアン
テナについては確実に受信することができる。
1の態様から第4の態様のいずれかにおいて、前記品質
検出手段は、前記受信信号を合成する前における前記指
向性アンテナが受信した前記各受信信号の品質を検出
し、前記アンテナセット選択手段は、少なくとも前記ア
ンテナセットに前記品質が最良である指向性アンテナが
含まれること、又は前記アンテナセットに含まれる前記
各指向性アンテナの前記品質を総合した品質が最良であ
ることを条件に、そのアンテナセットを受信に使用する
アンテナセットとして選択するようにした。
における各受信信号の品質を検出してアンテナを選択す
ることができるので、信号合成処理や復号処理を経るこ
となく容易に且つ高速にアンテナセットの選択を行うこ
とができる。
最良であるアンテナが含まれるという条件と、アンテナ
セットに含まれるアンテナの受信信号の品質を総合した
品質が最良であるという条件は、いずれも合成後の受信
信号の品質の良否との相関が強く、且つ、比較的容易に
演算処理できる判断基準なので、簡単な方法でありなが
らダイバーシチの効果を実現することができる。
1の態様から第4の態様のいずれかにおいて、前記品質
検出手段は、前記受信信号を合成した後における合成信
号の品質を検出し、前記アンテナセット選択手段は、前
記品質が所定の基準に達しない時は別のアンテナセット
に切り替え、前記品質が前記所定の基準に達した時は通
信中のアンテナセットを受信に使用するアンテナセット
として選択するようにした。
ある合成後の受信信号に基づいて受信品質を定量化して
アンテナを選択することができるので、最も直接的に且
つ確実に受信品質の最適化を図ることができる。
は別のアンテナセットに切り替えるという簡単な方法な
ので、回路規模が小さいままで容易にダイバーシチの効
果を実現することができる。
1の態様から第6の態様のいずれかにおいて、前記品質
は、受信電界強度、受信電力、通信相手からの受信電波
の電界強度、通信相手からの受信電波の電力、全受信電
界強度に含まれる通信相手からの受信電波の電界強度の
割合、及び全受信電力に含まれる通信相手からの受信電
波の電力の割合からなる群より選ばれた少なくとも一つ
であるようにした。
質の良否との相関が強い基準に基づいてアンテナセット
の選択が行われるので、確実に受信品質の最適化を図る
ことができる。
6の態様において、前記品質は、誤り検出の有無、巡回
冗長符号を用いた検査結果、誤り率及びコンスタレーシ
ョンの分散からなる群より選ばれた少なくとも一つであ
るようにした。
を直接示す基準に基づいてアンテナセットの選択が行わ
れるので、最も直接的に且つ確実に受信品質の最適化を
図ることができる。
1の態様から第8の態様のいずれかにおいて、前記アン
テナセット選択手段は、前記受信信号の或るフレームの
前記品質に基づいて前記アンテナセットを選択する事前
選択手段と、選択した前記アンテナセットを記憶する選
択情報記憶手段と、を具備し、この選択情報記憶手段が
記憶した前記アンテナセットに属する前記指向性アンテ
ナからの前記受信信号を、次以降のフレームの受信の際
に合成し復調する合成復調手段を具備する構成を採る。
が選択されているので、選択されたアンテナセットに属
するアンテナから受信信号を受信した直後に合成と復調
の処理が可能である。従って、受信から復調までの時間
を短縮することができる。
テナセットからの受信信号を合成し復調する時の受信環
境は同一ではないが、選択してから合成し復調するまで
の時間を十分短くすることにより、受信環境の変化は無
視できるようになる。
は、第1の態様から第9の態様の受信装置と、前記アン
テナセット選択手段で選択された前記アンテナセットを
用いて無線送信を行う送信手段と、を具備する構成を採
る。
に予め選択されたアンテナセットをそのまま用いて無線
送信を行うので、アンテナセットの指向性は通信相手の
方向を向き、通信相手以外の受信機に対する干渉を低減
させることが可能になる。
は、第1の態様から第9の態様の受信装置を具備する構
成を採る。
は、小規模な演算回路で短時間に良好な受信状態を実現
することができる。また、基地局装置の受信装置は、受
信環境の変化に即応して良好な受信状態を実現すること
もできる。
所定の指向性を形成するアンテナセットを構成するよう
に複数の指向性アンテナを選択するアンテナ選択工程
と、前記指向性アンテナが受信した受信信号の品質を検
出する品質検出工程と、この品質検出手段で得られた前
記品質に基づき受信に使用する前記アンテナセットを選
択するアンテナセット選択工程と、を具備するようにし
た。
位として受信に使用するアンテナの選択を行うので、各
アンテナを一単位とする場合と比較して、アンテナ選択
の基準として必要になる受信品質の算出回数やアンテナ
選択の対象となるアンテナの組み合わせの数を限定する
ことができる。従って、小規模な演算回路で短時間に良
好な受信状態を実現することができる。
は、所定の指向性を形成しているので、アンテナセット
を一単位とする簡単な選択方法を用いるものであって
も、確実に良好な受信状態を実現することができる。更
に、アンテナセットは予め選択された組み合わせであり
少数しかないので、高速にアンテナセットを選択するこ
とが可能となり、受信環境の変化に即応して良好な受信
状態を実現することもできる。
第12の態様において、前記アンテナ選択工程におい
て、相異なる方向を指向するように前記複数の指向性ア
ンテナを区分してなるアンテナグループの中から指向性
アンテナを選択するようにした。
は、複数のアンテナグループに区分されているので、ア
ンテナをアンテナグループ毎にまとめて設置することに
より設置が容易となる。
は、アンテナグループを構成するアンテナの中から必要
数だけ選択すればいいので、アンテナの選択が容易であ
る。しかも、同一のアンテナセットに属するアンテナ
は、同一のアンテナグループから2本以上選択しないよ
うにすれば、受信に使用するアンテナが相互に一定距離
だけ離れることとなるので、空間ダイバーシチの効果が
高まる。
第12の態様又は第13の態様において、相異なる方向
を指向するように前記複数の指向性アンテナを区分して
なるアンテナグループを、仮想平面上における略多角形
の各頂点近傍に設置する設置工程を具備し、前記アンテ
ナ選択工程において、指向性アンテナの指向性の方向と
前記略多角形のいずれかの辺に垂直な方向とのなす角が
小さい順に、所定の数の指向性アンテナを選択するよう
にした。
は、複数のアンテナグループに区分されているので、ア
ンテナをアンテナグループ毎にまとめて設置することに
より設置が容易となる。また、アンテナセットに属する
アンテナの指向性の方向を揃えることができるので、容
易に所定の指向性を形成することができる。
第12の態様から第14の態様のいずれかにおいて、前
記品質検出工程において、前記受信信号を合成する前に
前記アンテナが受信した前記各受信信号の前記品質を検
出し、前記アンテナセット選択工程において、少なくと
も前記アンテナセットに前記品質の値が最良である指向
性アンテナが含まれること、又は前記アンテナセットに
含まれる前記各指向性アンテナの前記品質を総合した品
質が最良であることを条件に、そのアンテナセットを受
信に使用するアンテナセットとして選択するようにし
た。
に各受信信号の品質を検出してアンテナを選択すること
ができるので、信号合成処理や復号処理を経ることなく
容易に且つ高速にアンテナセットの選択を行うことがで
きる。
最良であるアンテナが含まれるという条件と、アンテナ
セットに含まれるアンテナの受信信号の品質を総合した
品質が最良であるという条件は、いずれも合成後の受信
信号の品質の良否との相関が強く、且つ、比較的容易に
演算処理できる判断基準なので、簡単な方法でありなが
らダイバーシチの効果を実現することができる。
第12の態様から第14の態様のいずれかにおいて、前
記品質検出工程において、前記受信信号を合成した後に
合成された前記受信信号の品質を検出し、前記アンテナ
セット選択工程において、前記品質の値が所定の基準値
に達しない時は別のアンテナセットに切り替え、前記品
質の値が前記所定の基準値に達した時は通信中のアンテ
ナセットを受信に使用するアンテナセットとして選択す
るようにした。
ある合成後の受信信号に基づいて受信品質を定量化して
アンテナを選択することができるので、最も直接的に且
つ確実に受信品質の最適化を図ることができる。
は別のアンテナセットに切り替えるという簡単な方法な
ので、回路規模が小さいままで容易にダイバーシチの効
果を実現することができる。
図面を参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1に係る受
信装置の全体構成を示すブロック図、図2はアンテナの
指向性の方向を示す説明図、図3はアンテナの配置図、
図4はアンテナセットの構成方法を示す説明図である。
なお、本明細書においてアンテナセットとは所定の指向
性を形成するように予め選択されたアンテナの集合をい
い、後に詳述する。
置の全体構成について、図1を用いて説明する。アンテ
ナ101〜108は、それぞれ無線信号を受信する。所
望波電力検出部109〜116は、受信信号の中の通信
相手からの信号だけを取り出してその電力を測定し、ア
ンテナセット選択部117に出力する。
部118及び選択情報記憶部119で構成されており、
事前選択部118は、所望電力検出部109〜116の
出力に基づき、受信に使用するアンテナセットを選択す
る。選択情報記憶部119は、事前選択部118で選択
したアンテナセットを一時的に記憶し、所定のタイミン
グでスイッチ部120に対し、入力端子を切り替える旨
の制御信号を送信する。
9に記憶されたアンテナセットに属するアンテナからの
受信信号だけを受信RF部121〜124に出力するよ
うに入力端子を切り替える。受信RF部121〜124
は、入力された受信信号を中間周波数信号に変換して信
号合成部125に出力する。信号合成部125は、4個
の受信RF部121〜124からの中間周波数信号を合
成する。復調部126は、信号合成部125の出力信号
を復調して所望の信号を出力する。
について図2〜図4を用いて詳細に説明する。指向性を
持つ各アンテナを図2のように表記し、図2中の矢印の
方向にアンテナの指向性が向いているとする。この表記
を用いて、アンテナ101〜108の配置を図3に示
す。
は、相互に反対方向の指向性を持ち、2本でアンテナグ
ループ301を構成する。ここで、アンテナグループと
は、いくつかのアンテナが比較的近接して配置され、構
造上一体として取り扱われるアンテナの集合である。取
り扱いや設置を容易にするためには、例えば、同一のア
ンテナグループ301に属するアンテナ101とアンテ
ナ102を建物の屋上の隅に設置された1本の支柱にま
とめて固定する。
04がアンテナグループ302を、アンテナ105とア
ンテナ106がアンテナグループ303を、アンテナ1
07とアンテナ108がアンテナグループ304を、そ
れぞれ構成する。これらアンテナ103〜108も、ア
ンテナグループ毎に構造上一体として取り扱われる。一
方、アンテナグループ301〜304相互の位置関係に
ついては、空間ダイバーシチの効果を得るために、受信
信号の約十波長程度離れるように配置される。本発明の
実施の形態においては、建物の屋上の四隅にアンテナグ
ループ301〜304が配置されたものとする。
ら、各アンテナセットA〜Dに属するアンテナを選択す
る方法について図4を用いて説明する。アンテナグルー
プ301〜304は、建物の屋上の四隅P、Q、R、S
に配置されており、仮想平面上において四角形PQRS
が定まる。この四角形PQRSの一辺PSに垂直な方向
を示す矢印L1を基準にして、次に示す方法でアンテナ
セットに属するアンテナを選択する。
れ指向性を持っているが、この指向性の方向と矢印L1
の方向との成す角が小さいアンテナから順に4本を選択
することとする。図4によれば、指向性の方向と矢印L
1の方向との成す角が約45度となるアンテナ101、
アンテナ103、アンテナ106、アンテナ108が選
択される。このようにして選択して組み合わせたアンテ
ナによって構成されるアンテナセットをアンテナセット
Aと呼ぶことにする。
Q、辺QR、辺RSに対してアンテナセットB、アンテ
ナセットC、アンテナセットDに属するアンテナが選択
できる。実際に選択を行った結果を一覧表にして(表
1)に示す。アンテナセットAはL1の方向、アンテナ
セットBはL2の方向、アンテナセットCはL3の方
向、アンテナセットDはL4の方向にそれぞれ指向性を
持つことになる。
に属するアンテナを選択すれば、アンテナセット毎に、
それぞれに属するアンテナの指向性の方向が揃うので、
アンテナセットとしても所定の指向性が形成される。ま
た、四角形PQRSの各辺に対応する方向に4つの指向
性が形成されているので、指向性の向きはほぼ全方位を
覆うことができる。従って、このように所定の指向性を
持つ僅か4組のアンテナセットの中から、受信に使用す
るアンテナセットを選択するだけで、全方位からの受信
信号に対する高いダイバーシチ効果を得ることが可能に
なる。
置の動作について、前述の図1を用いて説明する。図1
において、アンテナ101〜108がそれぞれ無線信号
を受信すると、所望波電力検出部109〜116は、各
アンテナ101〜108が受信した受信信号の中に含ま
れる通信相手からの信号の電力(以下、所望波電力とい
う。)をそれぞれ測定する。その測定結果を(表2)に
示す。
て受信に使用するアンテナセットを選択する。具体的に
は、(表3)に示すように、各アンテナセットA〜Dに
属する4本のアンテナが受信した所望波電力の和をそれ
ぞれ求め、この中で和が最大となるアンテナセットA
を、受信に使用するアンテナセットとして選択する。
み合わせたアンテナセットを一単位として受信に使用す
るアンテナの選択を行うので、アンテナ選択のために、
アンテナの任意の組合せに対応する所望波電力の和をそ
の組合せの数だけ繰り返し算出するという無駄を省くこ
とができる。
基準としたのは、所望波電力は合成後の受信信号の品質
の良否との相関が強いからである。また、受信信号を合
成する前に検出できる品質なので、信号合成処理や復号
処理を経ることなく容易に且つ高速にアンテナセットの
選択を行うことができるという利点があるからでもあ
る。
信電界強度、受信電力、通信相手からの受信電波の電界
強度、全受信電界強度に含まれる通信相手からの受信電
波の電界強度の割合、又は全受信電力に含まれる通信相
手からの受信電波の電力の割合を選択基準としてもよ
く、また、これらを組み合わせて選択基準としてもよ
い。
に続いて、アンテナセット選択部117は、スイッチ部
120を制御して入力端子を切り替え、アンテナセット
Aに属する計4本のアンテナ101、アンテナ103、
アンテナ106、アンテナ108からの受信信号だけが
4個の受信RF部121〜124に接続するようにす
る。
8で受信した各信号のうち、半数の受信信号だけしか受
信RF部121〜124に接続する必要が無いので、受
信装置の中でも特に回路規模の大きい受信RF部の数を
減らすことができる。その結果、受信装置全体の回路規
模を縮小することができる。
4本のアンテナ101、アンテナ103、アンテナ10
6、アンテナ108からの受信信号だけを受信RF部1
21〜124に接続して、合成し復調しても、ダイバー
シチ効果を得て良好な受信状態を実現できる。これは、
一般の最大比合成のような受信信号の合成によるダイバ
ーシチ方式において、受信品質の劣る受信信号を信号合
成に使用せずに信号合成後の信号品質の劣化を防止でき
ることからも明らかである。
された各受信信号は、それぞれ中間周波数信号に変換さ
れ、信号合成部125で合成され、復調部126で、復
調され所望の信号となる。
に受信信号の合成と復調が行われる場合について説明し
ている。この一連の動作を実行するには、上記の場合を
含めて、アンテナセットの選択のタイミングの観点から
2つの方法が考えられる。そこで、図5及び図6を用い
て以下詳細に説明する。図5及び図6は、ともにアンテ
ナセットを選択するタイミングを示すタイミング図であ
り、それぞれ第1の方法及び第2の方法を示している。
明する。この方法では、受信信号のフレームの先頭を受
信したと同時にアンテナセット選択部117の中の事前
選択部118がアンテナセットの選択を開始し、一定時
間後に選択を完了する。続いて、選択情報記憶部119
は選択されたアンテナセットを記憶し、即座にスイッチ
部120に制御信号を送信する。その後、受信信号の合
成と復調が行われる。
から復調を完了するまでに時間を要するものの、受信し
た受信信号のフレームに関する品質がそのフレーム自体
に係る受信信号の合成と復調に反映されるので、短周期
で受信環境が変動する場合にも高いダイバーシチ効果が
得られる。また、選択情報記憶部119で選択されたア
ンテナセットを、必ずしも記憶する必要がないので、ア
ンテナセット選択部117から選択情報記憶部119を
除いた簡単な構成の受信装置とすることも可能になる。
明する。この方法では、まず、受信信号のフレーム1の
先頭を受信したと同時にスイッチ部120に対し、選択
情報記憶部119の記憶に従って或る制御信号が送信さ
れ、即座に受信信号の合成と復調が行われる。続いて、
受信信号のフレーム1の受信品質に基づいて、アンテナ
セット選択部117の中の事前選択部118はアンテナ
セットを選択し、選択情報記憶部119は選択されたア
ンテナセットを記憶しておく。
ーム2の先頭を受信したと同時に、選択情報記憶部11
9は、フレーム1の受信品質に基づいて選択されたアン
テナセットに属するアンテナからの受信信号の合成と復
調をする旨の制御信号を、スイッチ部120に送信す
る。従って、フレーム2の先頭を受信したと同時に受信
信号の合成と復調が行われることとなる。以降のフレー
ムにおいても同様の動作を繰り返す。
を選択する時間がかからないので、信号を受信してから
復調を完了するまでにかかる時間を短縮することが可能
になる。また、受信した受信信号のフレームに関する品
質が、そのフレーム自身でなく、その次のフレームに係
る受信信号の合成と復調に反映されることになるが、短
周期で受信環境が変動することがない場合には十分なダ
イバーシチ効果が得られる。
受信装置によれば、まず、アンテナの指向性の方向にも
とづいてアンテナセットに属するアンテナを選択するの
で、簡単な方法で、確実にアンテナセットを構成し所定
の指向性を形成することができる。また、このようなア
ンテナセットを一単位として受信に使用するアンテナの
選択を行うので、アンテナ選択の基準となる受信品質を
検出するに当たり、アンテナの任意の組合せに対応して
その組合せの数だけ検出、演算、比較等を繰り返すとい
う無駄を省くことができる。
けを受信RF部に入力するので、不要な受信RF部を省
略して回路規模を小さくすることができる。
置で選択したアンテナセットを用いて無線送信も行える
送受信装置を使用すれば、アンテナセットの指向性が通
信相手の方向を向いているので、効率的な送信が可能で
あり通信相手以外の受信機に対する干渉を低減させるこ
ともできる。このような送受信装置は、移動体通信用の
基地局装置に応用することができる。 (実施の形態2)図7は本発明の実施の形態2に係る受
信装置のアンテナセットの構成方法を示す説明図であ
る。本発明の実施の形態2に係る受信装置は、アンテナ
の構成だけが実施の形態1に係る受信装置と異なってい
るので、受信装置の全体構成及び受信装置の動作につい
ては説明を省略し、アンテナの構成について以下にす
る。
図7に示すように配置されている。まず、アンテナ70
1(a)とアンテナ701(b)とアンテナ701
(c)とは、指向性の偏りが生じないように相互に約1
20度ずつ離れた方向に指向性を持ち、3本でアンテナ
グループ707を構成する。取り扱いや設置を容易にす
るためには、例えば、建物の屋上の隅などにアンテナ7
01(a)とアンテナ701(b)とアンテナ701
(c)とを比較的近接して固定する。
テナ702(b)とアンテナ702(c)とがアンテナ
グループ708を構成する。その他のアンテナについて
も、図7に示すように、アンテナグループ709、アン
テナグループ710、アンテナグループ711、アンテ
ナグループ712が、それぞれ構成される。一方、アン
テナグループ707〜712相互の位置関係について
は、空間ダイバーシチの効果を得るために、受信信号の
約十波長程度離れるように配置される。
(c)の中から、各アンテナセットA〜Fに属するアン
テナを選択する方法について図7を用いて説明する。ア
ンテナグループ707〜712は、それぞれP、Q、
R、S、T、Uに配置されており、仮想平面上において
六角形PQRSTUが定まる。この六角形PQRSTU
の一辺PQに垂直な方向を示す矢印L1を基準にして、
次に示す方法でアンテナセットに属するアンテナを選択
する。
(c)はそれぞれ指向性を持ち、アンテナグループ70
7〜712のいずれかに属している。この指向性の方向
と矢印L1の方向との成す角が最も小さいアンテナを各
アンテナグループから1本ずつ選択することとする。
らは、指向性の方向と矢印L1の方向との成す角が約3
0度となるアンテナ701(c)が選択される。同様に
して、各アンテナグループからアンテナ702(b)、
アンテナ703(b)、アンテナ704(a)、アンテ
ナ705(a)、アンテナ706(c)が選択される。
このようにして選択して組み合わせたアンテナによって
構成されるアンテナセットをアンテナセットAと呼ぶこ
とにする。
辺PQ、辺QR、辺RS、辺ST、辺TUに対してアン
テナセットB、アンテナセットC、アンテナセットD、
アンテナセットE、アンテナセットFに属するアンテナ
が選択できる。実際に選択を行った結果を一覧表にして
(表4)に示す。アンテナセットAはL1の方向、アン
テナセットBはL2の方向、アンテナセットCはL3の
方向、アンテナセットDはL4、アンテナセットEはL
5の方向、アンテナセットFはL6の方向の方向にそれ
ぞれ指向性を持つことになる。
D、E、Fに属するアンテナを選択する本発明の実施の
形態の受信装置によれば、アンテナセットに属するアン
テナは、アンテナグループを構成するアンテナの中から
指向性の形成に最適なものを1本ずつ選択していけばよ
いので、アンテナの選択が容易である。しかも、同一の
アンテナセットに属するアンテナは、受信に使用するア
ンテナが相互に受信信号の十波長程度離れることとなる
ので、空間ダイバーシチの効果が高まる。
選択は、各アンテナグループから2本以上の一定本数ず
つ選択する方法をとってもよく、この方法でも選択は容
易である。また、他の条件を定めて、最初に一定組数の
アンテナグループを選択しておいて、その選択されたア
ンテナグループの中からだけアンテナを1本ずつ選択す
る方法でもよい。更に、本実施の形態においては、六角
形PQRSTUの各辺に垂直な方向を基準にアンテナを
選択したが、例えば、六角形PQRSTUの対角線P
R、QSなどを基準としても同様の効果が得られる。ま
た、本実施の形態ではアンテナを六角形の頂点近傍に配
置する場合を説明したが、本発明の実施に当たり六角形
に限定する必要はなく、三角形、五角形などのように頂
点の数はいくつであってもよい。 (実施の形態3)本発明の実施の形態3に係る受信装置
は、アンテナセットの選択方法だけが実施の形態1に係
る受信装置と異なるものであるので、受信装置の全体構
成及び受信装置の動作については説明を省略し、アンテ
ナセットの選択方法について以下に説明する。
すアンテナ101〜108は、それぞれ無線信号を受信
し、所望波電力検出部109〜116は各アンテナ10
1〜108が受信した所望波電力を測定する。その測定
結果は、実施の形態1の説明の中で説明した(表2)と
同じであるとする。
所望波電力が最大であるアンテナを含むアンテナセット
であることを条件とし、この条件を満たすアンテナセッ
トの中から所望波電力の和が最大であるアンテナセット
を選択する。具体的には、(表5)に示すように、所望
波電力が最大であるアンテナ102が属するアンテナセ
ットBとアンテナセットCを選択する。次に、選択され
たアンテナセットBとアンテナセットCに属する各4本
のアンテナが受信した所望波電力の和をそれぞれ求め
る。最終的に、この2つのアンテナセットの中で和が最
大であるアンテナセットBを、受信に使用するアンテナ
セットとして選択する。
力の和だけを基準に選択すればアンテナセットAが選択
される場合であっても、上記の選択方法によればアンテ
ナセットBが選択される結果となる。
和が最大であるアンテナセットの中に所望波電力が最大
であるアンテナが含まれていない場合は、所望波電力が
最大であるアンテナを含んだアンテナセットに比べ、受
信状態が劣ることがあるからである。
置によれば、常に所望波電力が最大であるアンテナを含
むアンテナセットを選択するので、確実に高いダイバー
シチ効果を得て良好な受信状態を実現することができ
る。 (実施の形態4)本発明の実施の形態4に係る受信装置
は、受信信号を合成した後における合成信号の品質を検
出して、この品質に基づいてアンテナセットの選択を行
う点で、実施の形態1に係る受信装置と大きく異なって
いる。
装置の構成及び動作について、図8を用いて説明する。
図8は本発明の実施の形態4に係る受信装置の全体構成
を示すブロック図である。なお、図1に示す実施の形態
1に係る受信装置と同一の構成要素には同一番号を付し
ている。
置の全体構成について、図8を用いて説明する。アンテ
ナ101〜108は、それぞれ無線信号を受信する。こ
れらアンテナ101〜108の配置及びアンテナセット
の構成は、既に説明した図3及び(表1)に示す実施の
形態1に係るアンテナと同様であるので、ここでは説明
を省略する。
部801で選択されたアンテナセットに属するアンテナ
からの受信信号だけを受信RF部121〜124に接続
する。受信RF部121〜124は、入力された受信信
号を中間周波数信号に変換して信号合成部125に出力
する。信号合成部125は、受信RF部121〜124
からの中間周波数信号を合成する。復調部126は、信
号合成部125の出力信号を復調して所望の信号を出力
する。
復調信号に対し巡回冗長符号を用いて誤り検出を行い結
果を出力する。なお、巡回冗長符号とは、符号誤り検出
方式に用いる符号の一つであり、簡単な回路で符号化で
き、能率良く誤りを検出できる特徴を持つものである。
一般に、巡回冗長符号による誤り検出は、まず、送信側
では元の符号を高次多項式で表したものをあらかじめ定
めた生成多項式で割り算し、この余りの符号を元の符号
に付加したものを送信し、これに対し、受信側では符号
を生成多項式で割り算し、割り切れるかどうかで誤りを
検出する、という方式で行われる。
部802から出力された結果に基づき受信に使用するア
ンテナセットを選択し、スイッチ部120に制御信号を
送信する。
置の動作について、前述の図8及び(表1)を用いて説
明する。図8において、まず、アンテナ101〜108
がそれぞれ無線信号を受信すると、アンテナセット選択
部801は、初期設定として定められた順番に従い、
(表1)に示すアンテナセットAを受信に使用するアン
テナセットとして選択する。続いて、アンテナセット選
択部801は、この選択に従ってスイッチ部120を制
御して入力端子を切り替え、アンテナセットAに属する
アンテナ101、アンテナ103、アンテナ106、ア
ンテナ108からの受信信号だけを受信RF部121〜
124に接続させる。受信RF部121〜124に入力
された各受信信号は、それぞれ中間周波数信号に変換さ
れ、信号合成部125で合成され、復調部126で、復
調され所望の信号となる。この復調信号に対し、誤り検
出部802で誤り検出を行い結果が出力される。
場合は、引き続き、アンテナセット選択部801は、受
信に使用するアンテナセットとしてアンテナセットAを
選択する。その結果、アンテナセットAに属するアンテ
ナ101、アンテナ103、アンテナ106、アンテナ
108からの受信信号による受信が継続する。
れた場合は、初期設定として定められた順番に従い、ア
ンテナセット選択部801は、受信に使用するアンテナ
セットとしてアンテナセットBを選択する。その結果、
アンテナセットBに属するアンテナ102、アンテナ1
03、アンテナ105、アンテナ108からの受信信号
による受信が開始する。
次の誤り検出の際に誤りが検出されなければ、引き続
き、アンテナセット選択部801は、受信に使用するア
ンテナセットとしてアンテナセットBを選択する。再び
誤りが検出された場合は、初期設定として定められた順
番に従い、アンテナセット選択部801は、受信に使用
するアンテナセットとしてアンテナセットCを選択す
る。
りの生じないようなアンテナセットを探し出すまで、ア
ンテナセットを切り替えていくことになる。
受信装置によれば、受信装置の最終出力である復調後の
受信信号に基づいてアンテナを選択することができるの
で、最も直接的に且つ確実に受信品質の最適化を図るこ
とができる。また、受信品質が所定の基準に達しない時
は別のアンテナセットに切り替えるという簡単な方法を
採るので、回路規模が小さいままで容易にダイバーシチ
の効果を実現することができる。
長符号を用いた誤り検査結果に基づいてアンテナセット
の切替えを行ったが、巡回冗長符号を用いない検査方法
による誤り検出の有無又は誤り率若しくはコンスタレー
ションの分散が所定の基準値を満たすか否かに基づいて
アンテナセットの切替えを行ってもよく、また、これら
を組み合わせた基準に基づいてアンテナセットの切替え
を行ってもよい。
度、受信電力、通信相手からの受信電波の電界強度、通
信相手からの受信電波の電力、全受信電界強度に含まれ
る通信相手からの受信電波の電界強度の割合、又は全受
信電力に含まれる通信相手からの受信電波の電力の割合
が所定の基準値を満たすか否かに基づいてアンテナセッ
トの切替えを行ってもよく、また、これらを組み合わせ
た基準に基づいてアンテナセットの切替えを行ってもよ
い。これら場合にも本実施の形態4と同様の効果を得る
ことができる。
所定の指向性を形成するように予め選択されたアンテナ
を組み合わせて構成されたアンテナセットを一単位とし
て受信に使用するアンテナの選択を行うので、アンテナ
の数が増えた場合でも、簡単な選択方法を用いて小規模
な演算回路で短時間に良好な受信状態を実現することが
できる。
成を示すブロック図
示す説明図
を示す説明図
タイミングを示すタイミング図
タイミングを示すタイミング図
ナセットの構成方法を示す説明図
成を示すブロック図
を示すブロック図
成を示すブロック図
アンテナ 109〜116 所望波電力検出部 117、801 アンテナセット選択部 120 スイッチ部 121〜124、909〜916 受信RF部 125、917 信号合成部 126、918 復調部
Claims (16)
- 【請求項1】 所定の指向性を形成するように複数の指
向性アンテナの中から予め選択して構成された複数組の
アンテナセットと、前記指向性アンテナが受信した受信
信号の品質を検出する品質検出手段と、この品質検出手
段で得られた前記品質に基づき受信に使用するアンテナ
セットを選択するアンテナセット選択手段と、を具備す
ることを特徴とする受信装置。 - 【請求項2】 前記複数の指向性アンテナは、相異なる
方向を指向する複数の指向性アンテナによりそれぞれ構
成された複数のアンテナグループに区分され、前記アン
テナセットに属する前記指向性アンテナは、前記アンテ
ナグループを構成する前記指向性アンテナの中から予め
選択されることを特徴とする請求項1記載の受信装置。 - 【請求項3】 前記複数の指向性アンテナは、相異なる
方向を指向する複数の指向性アンテナによりそれぞれ構
成された複数のアンテナグループに区分され、このアン
テナグループは、前記指向性アンテナを配置する仮想平
面上の略多角形の各頂点近傍に設置され、前記アンテナ
セットに属する前記指向性アンテナは、その指向性の方
向と前記略多角形のいずれかの辺に垂直な方向とのなす
角が小さい順に所定の数だけ予め選択されることを特徴
とする請求項1又は請求項2記載の受信装置。 - 【請求項4】 前記複数の指向性アンテナの総数よりも
少ない受信部を具備し、前記アンテナセットに属する前
記指向性アンテナは、前記受信部の数以下の本数だけ選
択されることを特徴とする請求項1から請求項3のいず
れかに記載の受信装置。 - 【請求項5】 前記品質検出手段は、前記受信信号を合
成する前における前記指向性アンテナが受信した前記各
受信信号の品質を検出し、前記アンテナセット選択手段
は、少なくとも前記アンテナセットに前記品質が最良で
ある指向性アンテナが含まれること、又は前記アンテナ
セットに含まれる前記各指向性アンテナの前記品質を総
合した品質が最良であることを条件に、そのアンテナセ
ットを受信に使用するアンテナセットとして選択するこ
とを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載
の受信装置。 - 【請求項6】 前記品質検出手段は、前記受信信号を合
成した後における合成信号の品質を検出し、前記アンテ
ナセット選択手段は、前記品質が所定の基準に達しない
時は別のアンテナセットに切り替え、前記品質が前記所
定の基準に達した時は通信中のアンテナセットを受信に
使用するアンテナセットとして選択することを特徴とす
る請求項1から請求項4のいずれかに記載の受信装置。 - 【請求項7】 前記品質は、受信電界強度、受信電力、
通信相手からの受信電波の電界強度、通信相手からの受
信電波の電力、全受信電界強度に含まれる通信相手から
の受信電波の電界強度の割合、及び全受信電力に含まれ
る通信相手からの受信電波の電力の割合からなる群より
選ばれた少なくとも一つであることを特徴とする請求項
1から請求項6のいずれかに記載の受信装置。 - 【請求項8】 前記品質は、誤り検出の有無、巡回冗長
符号を用いた検査結果、誤り率及びコンスタレーション
の分散からなる群より選ばれた少なくとも一つであるこ
とを特徴とする請求項6記載の受信装置。 - 【請求項9】 前記アンテナセット選択手段は、前記受
信信号の或るフレームの前記品質に基づいて前記アンテ
ナセットを選択する事前選択手段と、選択した前記アン
テナセットを記憶する選択情報記憶手段と、を具備し、
この選択情報記憶手段が記憶した前記アンテナセットに
属する前記指向性アンテナからの前記受信信号を、次以
降のフレームの受信の際に合成し復調する合成復調手段
を具備することを特徴とする請求項1から請求項8のい
ずれかに記載の受信装置。 - 【請求項10】 請求項1から請求項9のいずれかに記
載の受信装置と、前記アンテナセット選択手段で選択さ
れた前記アンテナセットを用いて無線送信を行う送信手
段と、を具備することを特徴とする送受信装置。 - 【請求項11】 請求項1から請求項9のいずれかに記
載の受信装置を具備することを特徴とする基地局装置。 - 【請求項12】 所定の指向性を形成するアンテナセッ
トを構成するように複数の指向性アンテナを選択するア
ンテナ選択工程と、前記指向性アンテナが受信した受信
信号の品質を検出する品質検出工程と、この品質検出手
段で得られた前記品質に基づき受信に使用する前記アン
テナセットを選択するアンテナセット選択工程と、を具
備することを特徴とする受信方法。 - 【請求項13】 前記アンテナ選択工程において、相異
なる方向を指向するように前記複数の指向性アンテナを
区分してなるアンテナグループの中から指向性アンテナ
を選択することを特徴とする請求項12記載の受信方
法。 - 【請求項14】 相異なる方向を指向するように前記複
数の指向性アンテナを区分してなるアンテナグループ
を、仮想平面上における略多角形の各頂点近傍に設置す
る設置工程を具備し、前記アンテナ選択工程において、
指向性アンテナの指向性の方向と前記略多角形のいずれ
かの辺に垂直な方向とのなす角が小さい順に、所定の数
の指向性アンテナを選択することを特徴とする請求項1
2又は請求項13記載の受信方法。 - 【請求項15】 前記品質検出工程において、前記受信
信号を合成する前に前記アンテナが受信した前記各受信
信号の前記品質を検出し、前記アンテナセット選択工程
において、少なくとも前記アンテナセットに前記品質の
値が最良である指向性アンテナが含まれること、又は前
記アンテナセットに含まれる前記各指向性アンテナの前
記品質を総合した品質が最良であることを条件に、その
アンテナセットを受信に使用するアンテナセットとして
選択することを特徴とする請求項12から請求項14の
いずれかに記載の受信方法。 - 【請求項16】 前記品質検出工程において、前記受信
信号を合成した後に合成された前記受信信号の品質を検
出し、前記アンテナセット選択工程において、前記品質
の値が所定の基準値に達しない時は別のアンテナセット
に切り替え、前記品質の値が前記所定の基準値に達した
時は通信中のアンテナセットを受信に使用するアンテナ
セットとして選択することを特徴とする請求項12から
請求項14のいずれかに記載の受信方法。
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