JP2000183459A - リッジ導波路型半導体レーザ - Google Patents
リッジ導波路型半導体レーザInfo
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- JP2000183459A JP2000183459A JP10359504A JP35950498A JP2000183459A JP 2000183459 A JP2000183459 A JP 2000183459A JP 10359504 A JP10359504 A JP 10359504A JP 35950498 A JP35950498 A JP 35950498A JP 2000183459 A JP2000183459 A JP 2000183459A
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Abstract
狭窄がうまく行なわれていなかった。レーザの閾値電流
の低減に貢献するために、電流狭窄部をうまく作る方法
を提供する。 【解決手段】 MOVPE法を使って結晶成長させ、リ
ッジ導波路部を製作すると活性層が素子全域に形成され
ているため、活性層の中央部に優先的に電流が流れなか
った、活性層の一部を削ることによって中央部に優先的
に電流が流れる構造を得ることが出来る。
Description
導体レーザに関するものである。
より少なくとも活性層2とクラッド層3を順次結晶成長
を行ない。次に活性層2、上部クラッド層が逆メサ構造
になるようにストライプ状のエッチングをし、リッジ導
波路部に電流を印加するリッジ導波路型半導体レーザを
製作する方法が知られている。その詳しいことは、青木
他”ELECTRONICS LETTERS ”8TH June 1995 VOL.31 NO.
12 P.973-P.974に記載されている。
成の素子については、歪み多重量子井戸(multiple qua
ntum well 以下MQWと略記)活性層2が、素子全域に
形成されているためp−n接合容量が大きくなり、応答
速度が遅くなるという欠点がある。また電流を注入する
と逆メサ形状のリッジ導波路部の下層の歪みMQW活性
層2の横方向にも電流がもれて、閾値電流が高くなると
いう欠点が生じる。
に記載したような課題を解決するために、リッジ導波路
構造の半導体レーザにおいて、リッジ導波路下部の活性
層の構造と形状を制御することにより、リッジ導波路部
の下層の歪みMQW活性層の横方向に電流がもれる範囲
が少なくなるため、閾値電流を低くすることが出来る。
さらにp−n接合の容量を従来の構成素子に比べて、数
10分の1程度に低減する。
施形態について説明する。図1は、この発明の第1の実
施形態のレーザの構造を示す断面図である。以下図1の
レーザの製造工程を図4および図5を用いて説明する。
に歪みMQW活性層2とInPクラッド層3とInGa
Asコンタクト層4を順次結晶成長させる(図4−
a)。この順次結晶成長させた基板にリッジ導波路部5
を作製する。作製工程を以下に示す。
51を形成する(図4−b)。このSiO2膜51を公
知の手法によりパターン成形する(図4−c)。パター
ン成形は、エッチングを行なったときに(111)A面
の側壁が得られるように行なう。パターン成形したSi
O2膜51をエッチングマスクとして使用し、硫酸系の
エッチング液により、InGaAsコンタクト層4を選
択的にエッチング除去する(図4−d)。
そのままエッチングマスクとして用いて、臭化水素とリ
ン酸の混合溶液により選択エッチングを行なう。すなわ
ち、歪みMQW活性層2に達するまで逆メサエッチング
を行なう(図4−e)。以上によって逆メサ形状のリッ
ジ導波路部5を作製する。
脇に、高次モード抑制部を形成する。この高次モード抑
制部には、歪みMQW活性層をそのまま用いる。そして
高次モード抑制部を残して、露出した歪みMQW層をエ
ッチングによって除く。より具体的に述べると、以下の
通りである。逆メサエッチングにより露出した歪みMQ
W活性層2のうち、リッジ導波路部の長手方向に沿って
両脇から所定の長さまでを残しそれ以上離れた部分をエ
ッチング除去する。ここで所定の長さとは、レーザを発
振させたとき高次モードが発生しない長さである。この
実施形態で残す部分は、数ミクロン程度が適当である。
より好ましくは、 0.5 〜 5 ミクロンである。除去
する工程を以下に示す。
基板上に、SiO2膜52を形成する。このSiO2膜
52を公知の手法によりパターン成形する。パターン成
形したSiO2膜52をエッチングマスクとして使用し
エッチングを行なう。SiO2膜52のパターン成形
は、露出した歪みMQW活性層2のうち、リッジ導波路
部の長手方向に沿って両脇から高次モードが発生しない
長さを保護するように行なう(図5−a)。
エッチングマスクとして用いて、硫酸系のエッチング液
によりInP基板1に到達するまで歪みMQW活性層2
の一部を除去する。この結果、歪みMQW活性層2を除
去した部分9が形成される(図5−b)。
2膜51およびSiO2膜52を取り除く(図5−
c)。SiO2膜51および52を取り除いた後の基板
に、リッジ導波路部5にのみ電流を注入する為に、注入
電流に対する絶縁膜として、新たにSiO2膜7を全体
に形成する。次に、リッジ導波路部5の上部のみが,S
iO2膜7より露出するように、SiO2膜7のリッジ
導波路部5の上部のみを公知の手法により取り除く(図
5−d)。
にエッチングによってできた、リッジ導波路部5側面の
溝にポリイミド6をリッジ導波路部5の高さまで埋め込
む(図5−e)。最後にオーミック電極8を蒸着する。
この時リッジ導波路部5上面よりも大きくオーミック電
極8を蒸着する。また、オーミック電極8は、作製基板
表面全体に蒸着しても良い(図5−f)。
リッジ導波路層5と同じ幅まで除去してしまうと、リッ
ジ導波路部5の直下にある歪みMQW活性層にのみ電流
が注入される。しかし、リッジ導波路部5直下の歪みM
QW活性層がSiO2膜7に接触しているため光の閉じ
込めが強くなる。この結果、レーザ発振をしたとき高次
モードが発生し、多重モード発振が生じることは良く知
られている(モードホッピング)。よって高次モードが
発生しない様に、電流注入領域の両側に、歪みMQW活
性層2を残す必要がある。
体レーザは、リッジ導波路部5の下層の歪みMQW活性
層2の横方向にも電流がもれる範囲が少なくなるため、
閾値電流を低くすることができる。さらに、p−n接合
容量が従来の構成の素子に比べて数10分の1程度に低
減できるために応答速度が高速化できる。
2は、この発明の第2の実施形態のレーザの構造を示す
断面図である。
を使用し、InP基板1上に歪みMQW活性層2とIn
Pクラッド層3とInGaAsコンタクト層4を順次結
晶成長させる(図4−a)。以下、逆メサ形状のリッジ
導波路部5を作製工程は、第1の実施形態において述べ
たのと同様であるので詳細は省略する。
基板(図4−e)で、逆メサエッチングに利用したSi
O2膜51をパターン形成するために使用したホトレジ
スト53を、そのままイオン打ち込み用のマスクとして
使用する。エッチングによって露出した部分の歪みMQ
W層に、プロトンをイオン打ち込みすることにより、高
抵抗化された歪みMQW層10が形成される(図6−
a)。
を取り除いた後の基板に(図6−b)、リッジ導波路部
5のみに電流を注入する為に、注入電流に対する絶縁膜
として、新たにSiO2膜7を全体に形成する(図6−
c)。次に、SiO2膜7をリッジ導波路部5の上部が
露出するように、リッジ導波路部5の上部のSiO2膜
7のみを公知の手法により取り除く(図6−d)。
7の上にポリイミド6を使ってリッジ導波路部5の上部
と同じ高さまで形成する(図6−e)。最後にオーミッ
ク電極8を蒸着する(図6−f)。この時オーミック電
極8は、リッジ導波路部5上面よりも大きく蒸着する。
また、オーミック電極8は、作製した基板上面全面に蒸
着しても良い。
路の形状が逆メサ形状である場合について以上説明し
た。しかし、リッジ導波路の形状は、この他にも順メサ
又は垂直メサの形状のリッジ導波路部でも良い。以下例
としてリッジ導波路の形状が垂直メサ形状の場合を説明
する。
を使用しInP基板1上に歪みMQW活性層2とInP
クラッド層3とInGaAsコンタクト層4を順次結晶
成長させる(図4−a)。
1を形成する(図4−b)。このSiO2膜51を公知の
手法によりパターン成形する(図4−c)。パターン成
形は、エッチングを行なったときに垂直メサ形状が得ら
れるように行なう。パターン成形したSiO2膜51を
エッチングマスクとして使用して、硫酸系のエッチング
液により、InGaAsコンタクト層4を選択的にエッ
チング除去する(図4−d)。
露出するまでエッチングを行なう(図4−f)。垂直メ
サ形状のリッジ導波路部を作製した基板上にホトレジス
ト膜61を形成する(図7−a)。このホトレジスト膜
61を公知の手法によりイオン打ち込み保護部または、
拡散防止部をパターン成形する。ホトレジスト膜61の
パターン成形は、リッジ導波路部5の長手方向に沿って
両脇から所定の距離までを残しそれ以上離れたの歪みM
QW活性層を露出させるようにパターン成形する(図7
−b)。この所定の距離は、イオン打ち込み保護部をパ
ターン形成するときは、イオンの打ち込み時に電流注入
部に影響させない距離である。また、拡散防止部をパタ
ーン成形するときは、半導体基板と同じ伝導性不純物拡
散を電流注入部に影響させない距離である。この実施形
態で所定の距離は、数ミクロン程度が適当である。より
好ましくは、 1 〜 10 ミクロンである。
用のマスクとして使用し、露出している歪みMQW活性
層2に、イオン打ち込みによりプロトンを注入する。プ
ロトンによるイオン打ち込みによって高抵抗化された歪
みMQW層10が形成される(図7−c)。
51およびホトレジスト膜61を取り除いた後に(図7
−d)、リッジ導波路部5にのみ電流を注入する為に、
注入電流に対する絶縁膜として、新たに電流狭窄用のS
iO2膜7を全体に形成する。次に、リッジ導波路部5
の上面のみがSiO2膜7より露出するように、リッジ
導波路部5上部のSiO2膜7のみを公知の手法により
取り除く(図7−e)。リッジ導波路部5を形成するた
めにエッチングによってできた、リッジ導波路部5側面
の溝にポリイミド6を、リッジ導波路部5高さまで埋め
込む。
時オーミック電極8は、リッジ導波路部5上面よりも大
きく蒸着する。また、オーミック電極8は、作製した基
板上面全面に蒸着しても良い(図7−f)。この他、順
メサ形状も同様にすれば良い。
体レーザは、リッジ導波路部5の下層の歪みMQW活性
層2にプロトンによるイオン打ち込みによって高抵抗化
された歪みMQW層10に電流がもれる範囲が少なくな
るため、閾値電流を低くすることができる。さらに、p
−n接合容量が従来の構成の素子に比べて数10分の1
程度に低減できるために応答速度が高速化できる。
ついて説明したが、GaAs系、InGaP系、GaN
系等の材料を用いても同様な効果がある。また、絶縁膜
としてSiO2膜を用いたが、SiN膜等の誘電帯多層
膜を用いても良い。また、活性層を歪みMQW層として
説明したが、バルク活性層、無歪みMQW層を用いても
同様の効果が得られる。
明したが、順メサおよび垂直メサ形状を用いても同様の
効果がある。
としてプロトンを用いたが、アルゴン、酸素等を用いて
も同様の効果が得られる。また、イオン打ち込みにて高
抵抗化されたが半導体基板に、同じ導電型不純物をMQ
W層に拡散を行ないMQW層を反転させることによりリ
ッジ導波路部の下のMQW層とp−n接合を形成しても
同様の効果がある。
導波路部5の直下の歪みMQW活性層2の横方向に電流
が流れる範囲が少なくなるため、閾値電流を低くするこ
とが出来る。さらに、p−n接合容量が従来の構成の素
子に比べて数10分の1程度に低減できるために応答速
度が高速化することが可能となる。
波路部を作製したエッチング部の歪みMQW層に、イオ
ン打ち込みにてプロトンを入射することにより高抵抗化
することで、リッジ導波路部直下の歪みMQW層にのみ
電流が注入される。つまり、注入電流のもれが低減でき
るので、閾値電流を低くできる。また、イオン打ち込み
によって高抵抗化された歪みMQW層10は、周辺の歪
みMQW層と同等の構造なので光の閉じ込め等の問題も
生じることが無い。
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体基板上に活性層とクラッド層とコ
ンタクト層を順次積層し、前記クラッド層と前記コンタ
クト層をエッチングし、リッジ導波路部を作製したリッ
ジ導波路型半導体レーザにおいて、 前記エッチングにより露出した前記活性層上に前記リッ
ジ導波路部の両脇から所定の長さを有する高次モード抑
制部を形成したことを特徴とするリッジ導波路型半導体
レーザ。 - 【請求項2】 半導体基板上に活性層とクラッド層とコ
ンタクト層を順次積層し、前記クラッド層と前記コンタ
クト層をエッチングし、リッジ導波路部を作製したリッ
ジ導波路型半導体レーザにおいて、 前記エッチングにより露出した前記活性層上に前記リッ
ジ導波路部の両脇から所定の長さを有するイオン打ち込
み保護部を形成し、前記イオン打ち込み保護部から露出
している前記活性層をイオン打ち込みによって高抵抗化
することを特徴とするリッジ導波路型半導体レーザ。 - 【請求項3】 半導体基板上に活性層とクラッド層とコ
ンタクト層を順次積層し、前記クラッド層と前記コンタ
クト層をエッチングし、リッジ導波路部を作製したリッ
ジ導波路型半導体レーザにおいて、 前記エッチングにより露出した前記活性層上に前記リッ
ジ導波路部の両脇から所定の長さを有する拡散防止部を
形成し、前記拡散防止部から露出している活性層へ半導
体基板と同じ伝導性不純物の拡散を行ない、拡散を行な
った部分の前記活性層のp−n接合を反転させ、前記リ
ッジ導波路部直下の活性層とp−n接合を形成すること
を特徴とするリッジ導波路型半導体レーザ。 - 【請求項4】 半導体基板上に活性層とクラッド層とコ
ンタクト層を順次積層し、前記クラッド層と前記コンタ
クト層をエッチングし、リッジ導波路部を作製した半導
体レーザにおいて、 前記リッジ導波路部側面に絶縁膜を形成した後に、ポリ
イミドを用いてリッジ導波路部を埋め込むことを特徴と
する半導体レーザ
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10359504A JP2000183459A (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | リッジ導波路型半導体レーザ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10359504A JP2000183459A (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | リッジ導波路型半導体レーザ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000183459A true JP2000183459A (ja) | 2000-06-30 |
Family
ID=18464846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10359504A Abandoned JP2000183459A (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | リッジ導波路型半導体レーザ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000183459A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005311309A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-11-04 | Nichia Chem Ind Ltd | 窒化物半導体レーザ素子 |
US7372077B2 (en) | 2003-02-07 | 2008-05-13 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Semiconductor device |
CN100397735C (zh) * | 2005-10-29 | 2008-06-25 | 深圳新飞通光电子技术有限公司 | 脊形波导式半导体激光器制作方法 |
JP2008205499A (ja) * | 2008-04-11 | 2008-09-04 | Opnext Japan Inc | 半導体光デバイス |
JP2011009456A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Opnext Japan Inc | 半導体光素子、及びその製造方法 |
-
1998
- 1998-12-17 JP JP10359504A patent/JP2000183459A/ja not_active Abandoned
Cited By (8)
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US8101465B2 (en) | 2003-02-07 | 2012-01-24 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Method of fabricating a semiconductor device with a back electrode |
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