JP2000179833A - ガスコック装置 - Google Patents

ガスコック装置

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JP2000179833A JP10354970A JP35497098A JP2000179833A JP 2000179833 A JP2000179833 A JP 2000179833A JP 10354970 A JP10354970 A JP 10354970A JP 35497098 A JP35497098 A JP 35497098A JP 2000179833 A JP2000179833 A JP 2000179833A
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gas cock
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章義 脇田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作軸10を回転させると、操作軸10に交
差状態に配置されるピン14が回転されつつガイド溝6
bで軸線方向に移動されてプランジャ9が軸線方向に移
動され、プランジャ9によりロッド2が押されて安全弁
3が開弁されるガスコック装置であって、点火操作時の
安全弁3の開弁動作の確実性がより向上されたものを提
供する。 【解決手段】 プランジャ9に対して軸線方向に摺動可
能な腕部15bと、操作軸10に回転可能に外挿される
介挿板15aとからなる介挿部材15を設け、介挿板1
5aを、本体1に固定されるガイド部材6とベース板7
側のOリングPとで挟んで介挿部材15に回転抵抗を与
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガステーブル等の
ガス器具で用いるガスコック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のガスコック装置としては、操作
摘みによる点火操作によりガスコック本体に軸支される
操作軸を回転させると、軸線方向への移動が可能な状態
で操作軸に嵌合される第1従動子と第1従動子の外側に
嵌合される第2従動子とが、操作軸に連動して軸線回り
に回転しつつその外側のカムガイドにより軸線方向に移
動され、軸線方向を長手とするロッドを軸線方向に押し
て安全弁を開弁し、安全弁開弁後は、操作摘みの操作に
より第1従動子を介してロッドを軸線方向に移動させる
とロッドの移動に連動して流量調節弁の弁開度が調節さ
れ、バーナへのガス供給量が増減調節されるものがある
(特開平9-101024号公報参照)。
【0003】このガスコック装置では、ロッドを押すプ
ランジャとしての第1従動子の位置を、安全弁開弁時と
ガス供給量調節時とで、第2摺動子に対して相対移動さ
せることで1つのロッドにより安全弁を開弁し、流量調
節弁の開度を調整できるようにしている。ところが、両
従動子相互の摺動接触面積が大きいため、相対位置を変
化させる途中で引っかかり、相対位置がスムーズに変化
しないことがある。
【0004】そこで、操作軸に対して交差状態にピンを
配置すると共にプランジャに係合溝を形成してピンを係
合させ、ピンを操作軸の回転に連動して軸線回りに回転
させつつ螺旋状に延在するガイド溝で軸線方向に移動さ
せ、当該ピンで係合溝の側面を押してプランジャを軸線
方向に移動させてロッドを押すことが考えられる。この
ようにすれば、ピンとプランジャとの摩擦抵抗は小さい
ので、ピンに対するプランジャの相対位置変化はスムー
ズである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者のガス
コック装置の第2従動子は外側のカムガイドに摺動接触
しているので、操作軸に連動して第1従動子を回転させ
ると、第2従動子とカムガイドとの間の摩擦抵抗が回転
抵抗になる。従って、第1従動子及び第2従動子は操作
軸の回転及びカムガイドに正確に従動して回転しつつ軸
線方向に移動する。ところが、後者のものでは、操作軸
に連動するピンをガイド溝に沿わせて回転させることに
より軸線方向に移動させているので、回転抵抗は主にガ
イド溝からピンに付与され、プランジャには付与されな
い。従って、プランジャの回転に必要な回転力は極めて
小さくなり、プランジャがピンより先に回転してピンか
ら離れてしまう、いわゆる先走り回転が生ずるおそれが
ある。先走り回転が生ずると、プランジャの係合溝の側
面を押していたピンが滑ってガス供給量調節時の位置に
移動し始め、プランジャでロッドを押せず、逆にプラン
ジャがロッドから押し戻されて安全弁を開弁できなくな
る。
【0006】本発明は、以上の点に鑑み、点火操作時の
安全弁の開弁動作の確実性がより向上されたガスコック
装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を解
決するために、ガスコック本体に回転可能に軸支された
操作軸と、操作軸に交差状に係合され、操作軸の軸線回
りに回転可能で且つ軸線方向に移動可能なピンと、操作
軸の回転に伴うピンの動きを案内するガイド部材と、ピ
ンの動きに連動して回転すると共に軸線方向に移動する
プランジャと、プランジャにより軸線方向に押されて安
全弁を開弁するロッドとを備えたガスコック装置であっ
て、前記ピンがプランジャに形成された係合溝に係合さ
れており、回転力を加えて操作軸を回転させると、ピン
の動きに連動してプランジャが回転しつつ軸線方向に移
動してロッドを押して安全弁を開弁し、前記回転力を解
除するとロッドに付与された付勢力によってプランジャ
が押し戻されて安全弁を開弁する力が解除されるものに
おいて、前記プランジャに連動して回転すると共に軸線
方向へ相対移動可能な介挿部材をプランジャに係合し、
介挿部材に当該介挿部材の回転抵抗になる抵抗部材を接
触させたことを特徴とする。
【0008】このガスコック装置では、操作摘み等の操
作により操作軸を回転させてピンをガイド部材の案内に
沿って回転させ、ピンに連動してプランジャを回転させ
ると、プランジャに連動して介挿部材が回転する。介挿
部材は回転抵抗になる抵抗部材に接触しながら回転する
ので、プランジャには介挿部材から反回転方向の力が作
用する。この力でプランジャはピンに押し付けられ、プ
ランジャの動きがピンの動きに正確に連動する。これに
より、プランジャの先走り回転が防止され、ピンがプラ
ンジャを介して軸方向にロッドを押す動作の確実性が向
上し、点火操作時の安全弁の開弁動作の確実性が向上す
る。
【0009】ところで、前記介挿部材として、前記プラ
ンジャに対して軸線方向に摺動可能な腕部と前記操作軸
に回転可能に外挿される介挿板とからなる部材を用い、
介挿板を前記抵抗部材で挟めば、抵抗部材で介挿部材の
軸線方向の位置を定めることができ、また介挿部材によ
ってプランジャが軸線方向に押されるようなことが防止
される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1参照して、1は例えばアルミ
ダイキャスト等で形成されるガスコックの本体であり、
内部に形成される中空部1aと、中空部1aにガスを流
入させるガス流入口1bと、中空部1aから図外のメイ
ンバーナに向けてガスを流出させるガス送出口1cと、
同じく図外のパイロットバーナに向けてガスを流出させ
るパイロット口1dとを備える。
【0011】本体1内には、図1における左右方向に延
在され、当該方向に移動可能なロッド2と、本体1内の
中空部1a内に右端から取り付けられる電磁式の安全弁
3とが装着されている。なお、1eは安全弁の弁体3a
に対する弁座である。安全弁3はロッド2に右方に押さ
れて開弁される。安全弁3が閉弁状態であれば、ガス流
入口1bから流入したガスは安全弁3の下流に流れな
い。ロッド2の途中には、開閉弁であって中空部1a内
のガス流量を調節する流量調節弁2aが取り付けられて
おり、その下流側には弁座1fが形成されている。ロッ
ド2は弁座1eと流量調節弁2aとの間に介挿されるば
ね4によって左方に付勢されており、ばね4によって流
量調節弁2aが弁座1fに押し付けられた閉弁状態では
ガスは流量調節弁2aの下流に流れない。
【0012】また、中空部1aの弁座1fの下流側は細
くなっており、流量調節弁2aと弁座1fとの間の距離
に応じてガス流出口1cに供給されるガス量が調節され
る。さらに下流のパイロット口1dが面する中空部1a
はやや大径になっており、この部分の上流端及び下流端
には、本体1とロッド2との隙間を塞ぐ上流側Oリング
5a及び下流側Oリング5bが取り付けられている。
【0013】ロッド2の左端近傍には、細くくびれたパ
イロット弁2bが形成されており、ロッド2が図1に示
す閉弁位置から右方に移動すると、上流側Oリング5a
とパイロット弁2bとの間に隙間が生じ(図3参照)、
ガスがパイロット口1dから流出し得る状態になる。な
お下流側Oリング5bは、パイロット弁2bを通ってパ
イロット口1dに送られるガスが後述するプランジャ9
側(左端)の中空部1aに漏れることを防止する。
【0014】中空部1aの左端には、図1及び図2に示
すように、略筒形状の樹脂製のガイド部材6が嵌め込ま
れている。ガイド部材6は、本体1の左端に取り付けら
れるベース板7を貫通して左方に延びる一対の係合爪6
aを備えており、該係合爪6aはベース板7に取り付け
られる門形のガイド板8に形成される係合孔8aに係合
されている。これにより、ガイド部材6、ベース板7及
びガイド板8が一体的に本体1に固定される。ガイド部
材6内には、略筒形のプランジャ9が軸線方向に摺動可
能な状態で収容されている。プランジャ9は右端に閉塞
部9aを備えており、右方に移動されると閉塞部9aで
ロッド2を押す。このプランジャ9には左右方向を軸線
方向とする操作軸10が遊嵌されている。操作軸10
は、ベース板7とガイド板8とによって軸支されてお
り、軸線回りに回転可能である。操作軸10には操作摘
み11が取り付けられている。
【0015】操作軸10はその途中にフランジ10aを
備える。このフランジ10aとベース板7とのと間に
は、図外の圧電素子を作動させる駆動板12とばね13
とが介設されており、ばね13は操作軸10を左方に付
勢する。フランジ10aの左側には凸部10bが形成さ
れており、操作軸10が図1に示す閉弁位置に回転され
たときに凸部10bが係合する切り欠き8bがガイド板
8に形成されている。操作軸10が閉弁位置にある状態
では安全弁3、流量調節2a弁及びパイロット弁2bは
いずれも閉弁している。操作軸10の右端には、操作軸
10の径方向に延びる溝10cが形成されており、溝1
0cにはピン14が係合されている。
【0016】ピン14は操作軸10に対し交差状になっ
ており、操作軸10の回転に連動して操作軸10の軸線
回りに回動する。このピン14はその両端でガイド部材
6の筒状側面に形成されるガイド溝6bに係合してい
る。ガイド溝6bは、左ねじのねじ山の螺旋方向に延在
しており、ピン14は回転しつつ左右方向に移動する。
【0017】また、ピン14は操作軸10とガイド溝6
bとの間の部分で、プランジャ9の左端に形成される径
方向に延在する係合溝90に係合している。従って、ピ
ン14の回転に連動してプランジャ9が回転する。係合
溝90は、図5に示すように、図中右方に凹んでおり、
左方の開放側の幅広部91と、右方の底側の幅狭部92
と、これらの間の傾斜部93とを備え、傾斜部93の図
中上側である一方の側面は斜面93aになっている。従
って、操作摘み11をガスコック装置に向かって左回転
(反時計回り)させてピン14の図5に示される端部を
ガイド溝6bに沿って図中上方に回転移動させると、プ
ランジャ9は、ピン14から受ける押し力Fの回転方向
成分Frによって側面90aを押されて左回転すると共
に押し力Fの右向き成分Faによって斜面93aを押さ
れて右方に移動する。
【0018】また、ベース板7とプランジャ9との間に
は、図2に示すように、操作軸10に回転可能に外挿さ
れる介挿部材15が介挿されている。介挿部材15はベ
ース部材7の右側に配置されたOリング(抵抗部材)P
とガイド部材(抵抗部材)6とに接しており両部材に挟
まれている。介挿部材15は、操作軸10に回転可能に
外挿される介挿板15aと、介挿板15aから右方に延
びる一対の腕部15b,15bを備える。腕部15bは
それぞれプランジャ9の外周に形成される一対の係合通
路9b,9b内に、軸線方向へ摺動可能な状態で挿通さ
れている。従ってプランジャ9は、例えば点火操作時に
左回転されると係合通路9bの一側面で介挿部材15の
腕部15bを回転方向に押しながら回転する。一方、介
挿板15aは前記の如くOリングPとガイド部材6とに
挟まれており、回転されるとOリングPやガイド部材6
との間に生ずる反回転方向の摩擦力を受ける。摩擦力は
腕部15bを介してプランジャ9の側面90aをピン1
4に対して反回転方向に押し付け、回転抵抗として作用
する。つまり、ピン14がプランジャ9の側面90aか
ら受ける垂直抗力が大きくなる。従って、プランジャ9
の先走り回転が防止され、プランジャ9がピン14の動
きに正確に連動する。なお、介挿部材15は摩擦力を受
けながら回転する態様であればOリングPやガイド部材
6以外の部材に接していてもよい。また、腕部15bと
係合通路9bとの間に回転方向のクリアランスを設けて
もよい。
【0019】このような構成のガスコック装置の動作を
説明する。
【0020】バーナの点火操作では、まず図1に示す閉
弁状態のガスコック装置の操作摘み11を右方に押し
て、操作軸10の凸部10bをガイド板8の切り欠き8
bから抜き、操作軸10を回動可能にする。続いて操作
摘み11をガスコック装置に向かって左回転(反時計回
り)させると、操作軸10が左回転してピン14が左回
転する。左回転されたピン14は、係合溝90の幅広部
91の一方の側面90aを押してプランジャ9を左回転
させる。プランジャ9は係合通路9bに摺動可能に挿通
された介挿部材15の腕部15bを押しつつ左回転す
る。介挿部材15は、回転時、介挿板15aにおいてO
リングP及びガイド部材6から摩擦力を受けるのでプラ
ンジャ9の回転抵抗になる。また、前述の左回転された
ピン14は、螺旋状に延びるガイド部材6のガイド溝6
bに沿って右方に移動して、プランジャ9の係合溝90
の傾斜部の斜面93aを押し、プランジャ9を右方に移
動させる。
【0021】このように操作摘み11を操作して操作軸
10を左回転させると、図3に示すように、右方に移動
したプランジャ9によってロッド2が右方に押されて安
全弁3が開弁する。安全弁3が開弁する状態では、調節
弁2a及びパイロット弁2bは全開状態であり、パイロ
ット口1dにガスが供給されると共に、ガス流出口1c
に強火に相当する量のガスが供給される。なお、操作軸
10の回転範囲は、ピン14の移動可能範囲がガイド溝
6bにより制限されることで制限されるが、別途突起等
を設けて制限しても良い。
【0022】また、駆動板12が回転されて図外の圧電
素子を作動され、図外のパイロットバーナが点火される
と、当該バーナによって図外のメインバーナが点火され
てバーナ近傍に配置された図外の熱電対が加熱される。
熱電対で生じた熱起電力により安全弁3が開弁保持され
る状態になるまで、操作摘み11によって操作軸10に
左回転の力を付与し続け、安全弁3が開弁保持されると
力を解除する。すると、プランジャ9がピン14から受
ける押し力Fの左回転方向成分Frが消失すると共に右
向き成分Faが消失して、押し力Fが解除される。押し
力Fが解除されると、ばね4によって左方に付勢される
ロッド2によりプランジャ9が左方に押されて、係合溝
90の幅狭部92にピン14が係合する状態(図5の二
点鎖線の位置)まで移動し、ガスコック装置は図4に示
すガス量調節状態になる。このとき、プランジャ9は腕
部15bにガイドされるように左方に移動し、ピン14
が斜面93aに押されて僅かに右回転(時計回り)する
と共に操作軸10が僅かに右回転する。
【0023】そして、操作軸10は、ばね13の付勢力
によって凸部10bがガイド板8の右面に当接するまで
左方に押されるが、操作軸10の凸部10bとガイド板
8の切り欠き8bとは角度が一致しておらず、操作軸1
0は回転可能な状態に維持される。また、調整弁2aは
開弁状態に保持されるが、パイロット弁2bは閉弁され
る。この状態で操作軸10を右回転させると、ピン14
がガイド溝6bに沿って右回転しつつ左方に移動し、ロ
ッド2及びプランジャ9がばね4の付勢力によって左方
に押されて調節弁2aが弁座に接近し、バーナへ供給さ
れるガス流量が減少して火力が弱くなる。一方、この状
態から操作軸10を左回転させると、ガイド溝6bに沿
って左回転しつつ右方に移動するピン14が係合溝90
の幅狭部92の底面を右方に押すので、プランジャ9が
右方に移動してロッド2を右方に押し戻し、バーナに供
給されるガス流量が増加しバーナの火力が強くなる。
【0024】操作軸10を右回転させ続けると、操作軸
10の凸部10bがガイド板8の切り欠き8bに一致し
て、操作軸10がばね13に押され、凸部10bが切り
欠き8bに嵌まり込む。またロッド2がばね4によって
左方に押されて、図1に示す閉弁位置に戻る。この結
果、調節弁2bが閉弁しバーナへのガス供給が停止して
バーナは消火する。バーナが消火すると熱電対で生じて
いた熱起電力が減少し、安全弁3を開弁保持できなくな
り閉弁し、ガスコック装置全体が図1に示す閉弁状態に
戻る。
【0025】ところで、図5に示すように、プランジャ
9は、点火操作時の左回転(反時計回り)の際、介挿部
材15の腕部15bから反回転方向(時計回り)の力F
sを受けてピン14に押し付けられる。従って、本実施
の形態によれば、ピン14よりもプランジャ9が早く左
回転して先走りし、ピン14が幅狭部92側に滑ってプ
ランジャ9が左方に移動し、ロッド2を介して安全弁3
を開弁位置まで右方に押せなくなる、といった現象は生
じない。つまり、点火操作時にピン14は幅狭部92側
に滑らず、確実に斜面93aに係合してプランジャ9を
右方に移動させる。従って、プランジャ9によって確実
にロッド2が右方に押されることになり、点火操作時の
安全弁3の開弁動作の確実性が向上する。
【0026】本実施形態では、介挿部材15とOリング
Pやガイド部材6との接触面積又は接触面の形状を適宜
変更することで摩擦力を調節して回転抵抗を適宜調節で
きる。摩擦力の調節は、操作摘み11の回転操作時の回
転トルクの調節にも用いられる。なお、ベース板7と介
挿部材15との間に適宜の弾発力を備える波ワッシャを
介挿しても摩擦力を調節できる。
【0027】また、本実施形態ではピン14が側面90
aから受ける垂直抗力を大きくすることでピン14と側
面90aとの間の摩擦力を大きくして、ピン14により
斜面93aを確実に右方に押すことができるようにし
た。これにより、斜面93aの側面90aに対する勾配
を緩やかにすることができる。勾配が緩やかになれば、
操作摘み11からプランジャ9に付与される回転力を解
除したときに、ピン14が幅狭部92にスムーズに移動
し、スムーズにプランジャ9及びロッド2を図4に示す
ガス量調節位置に移動させることができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、点火操
作時の安全弁の開弁動作の確実性がより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ガスコック装置の閉弁状態を示す破断部を有
する側面図
【図2】 ガスコック装置の要部の構造を示す分解図
【図3】 ガスコック装置の点火状態を示す破断部を有
する側面図
【図4】 ガスコック装置のガス量調節時の状態を示す
破断部を有する側面図
【図5】 ピンとプランジャの係合溝との関係を示す拡
大図
【符号の説明】
1 本体(ガスコック本体) 2 ロッド 2b流量調節弁 3 安全弁 6 ガイド部材(抵抗部材) 6bガイド溝 7 ベース板 9 プランジャ 10 操作軸 14 ピン 15 介挿部材 15a介挿板 15b腕部 90 係合溝 91 幅広部 92 幅狭部 93 傾斜部 93a 斜面 P Oリング(抵抗部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスコック本体に回転可能に軸支された
    操作軸と、操作軸に交差状に係合され、操作軸の軸線回
    りに回転可能で且つ軸線方向に移動可能なピンと、操作
    軸の回転に伴うピンの動きを案内するガイド部材と、ピ
    ンの動きに連動して回転すると共に軸線方向に移動する
    プランジャと、プランジャにより軸線方向に押されて安
    全弁を開弁するロッドとを備えたガスコック装置であっ
    て、 前記ピンがプランジャに形成された係合溝に係合されて
    おり、回転力を加えて操作軸を回転させると、ピンの動
    きに連動してプランジャが回転しつつ軸線方向に移動し
    てロッドを押して安全弁を開弁し、前記回転力を解除す
    るとロッドに付与された付勢力によってプランジャが押
    し戻されて安全弁を開弁する力が解除されるものにおい
    て、 前記プランジャに連動して回転すると共に軸線方向へ相
    対移動可能な介挿部材をプランジャに係合し、介挿部材
    に当該介挿部材の回転抵抗になる抵抗部材を接触させた
    ことを特徴とするガスコック装置。
  2. 【請求項2】 前記介挿部材は、前記プランジャに対し
    て軸線方向に摺動可能な腕部と、前記操作軸に回転可能
    に外挿される介挿板とからなり、前記抵抗部材は板状部
    を挟むことを特徴とする請求項1に記載のガスコック装
    置。
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