JP2000178922A - 増設桁の架設方法及び架設装置 - Google Patents
増設桁の架設方法及び架設装置Info
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Abstract
域を設け、既設橋体の外側方に既設桁に沿って増設桁を
架設するに当たり、橋下の立地条件などに左右されず、
最小限の既設構造物の取り壊しで済み、可及的に狭小な
車線規制で短時間に増設桁を架設する。 【解決手段】工事域橋面に橋軸平行方向に増設桁搬送用
レール107を敷設し、増設桁102の搬送台車を兼ね
る走行装置11を備えた架設装置10を用いて、増設桁
102を揚重装置16で吊上げ、既設橋体103の外側
方まで横移動し、既設橋体をかわして橋脚104上に据
え付ける。
Description
改良に関するもので、更に詳しくは、道路拡幅、安全設
備の拡充などのため既設桁の側方に既設桁に沿って増設
桁を架設する場合の、増設桁の架設方法及び架設装置に
関する。
安全設備の追加・拡充などの必要から、既設の構造物
(地覆や高欄、照明灯など)を取り壊し、必要であれば
橋脚などの拡幅をして、その既設橋体に沿って外側方に
桁を増設し、既設橋体と一体化させて高架道路を改良す
る技術がある。
の交通止めや交通規制をすることは許されない。そのた
め、必要最小限の車線規制を行って、道路供用と並行し
て、その規制範囲内の工事作業域で改良工事を行うこと
となる。
の高さが余り高くない場合や、高架下の環境・立地条件
が厳しくない場合は、橋下からトラッククレーン等を使
用することによって比較的簡単に行うことが可能である
が、橋脚が著しく高い場合、水上や渓谷でクレーンが近
接できない場合、交通量の大きな道路上に位置している
場合などでは、橋下からの作業は大きな困難性が伴うこ
ととなる。
り1〜2本程度であり、次々と径間を移動して架設する
こととなり、段取り替えが煩雑となり効率的ではない。
更に、増設桁がコンクリート製の場合は、既設桁と一体
化した時に生じる材令差による歪みを低減するため、桁
を製作してから数ヵ月から半年程度放置ストックし乾燥
収縮などによるたわみなどの変形をある程度完了させて
おき、短時間(1〜2日)に集中して架設しなければな
らない。
条件などに左右されず、最小限の既設構造物の取り壊し
で済み、可及的に狭小な車線規制で短時間に増設桁を架
設し、段取り換えも容易な、増設桁の架設方法及びこれ
に用いる架設装置を提供することを目的とする。
路の車線幅員の一部を規制して工事域を設け、既設橋体
の外側方に既設桁に沿って増設桁を架設するに当たり、
工事域橋面に橋軸平行方向に増設桁搬送用レールを敷設
し、該レール上を走行する搬送台車で増設桁を搬送し、
搬送台車上に設けた架設装置によって増設桁を吊上げ、
既設橋体の外側方まで横移動し、既設橋体をかわして増
設桁を橋脚上に据え付けることを特徴とする増設桁の架
設方法である。
きる本発明の架設装置は、レール上を走行し増設する桁
の搬送台車を兼ねる走行装置と、走行装置上に立設した
主脚と、主脚から片持ちで張出したブームと、ブーム先
端から垂下した伸縮自在な支持脚と、ブーム上を走行す
る揚重装置とを有する増設桁の架設装置である。ここで
ブームは主梁である。この場合、ブームは主脚を中心に
水平に旋回可能な構造としておけば、次径間への段取り
換えなどのときにブームを橋軸に平行に収納することに
より安定性が向上し好適である。また、ブームは主脚を
中心に水平姿勢から鉛直姿勢まで俯仰可能な構造として
おけば、次径間への段取り換えなどのときにブームを鉛
直姿勢にして移動することができる。
説明する。
その側面図を示すような、高架道路100の下に交通量
の多い橋下道路101を有する立地条件下で、高速道路
100の幅を拡げるために高架道路100の側部に増設
桁102を既設橋体103上から橋脚104、105上
に設置した例である。
べき対象となる高速道路橋の幅員方向の一部を仮設防護
壁106で仕切り、高速道路100は部分的に制約しな
がら供用しつつ増設桁102の架設を行う。地覆・高欄
などの既設構造物を取り壊し、桁搬送用レール107を
敷設する。増設桁102の両端位置の橋脚104、10
5の近傍に桁架設機108を設置し、増設桁102を既
設橋体側方の橋脚上に架設する。その後、増設桁102
を既設橋体と一体化して床版、地覆、高欄などの構造物
を再構築して改良工事を終了する。
る。供用中の道路109と隔離する仮設防護壁106で
区画された工事域にレール107を敷設し、架設装置1
0はこのレール107上を走行する。架設装置10は増
設桁搬送用台車を兼ねる走行装置11上に主脚12を立
設している。この主脚12上に片持ちで張出したブーム
13を備え、ブーム13の先端に伸縮自在な支持脚14
を備えている。この支持脚14は、伸張してその下端を
橋脚104に仮設したブラケット15上に載せてブーム
13の一端を支持する。ブーム13上に揚重装置16が
載置されている。揚重装置16は横行台車18を備え、
増設桁102を走行台車11上から吊り上げてブーム1
3上をブーム長手方向に走行し、増設桁102を横移動
してこれを既設橋体103をかわして橋脚104上に吊
り降ろし、橋脚104上に据え付ける。
ル107上を走行する桁搬送用台車を兼ねる走行装置1
1と、走行装置11に立設固定された主脚12と、一端
が主脚12に固設され片持ち構造で既設橋体103の外
側方に張出したブーム13と、ブーム13の他端から垂
設され伸縮自在な油圧シリンダーを備え橋脚天端に支持
される支持脚14と増設桁102を懸吊し据え付け位置
までブーム13上を走行する横行台車18を備えた揚重
装置16とからなっている。揚重装置16には増設桁1
02を吊り上げる揚重機(本例では油圧ジャッキ式のも
のを使用)を設置してある。また、主脚12はブーム1
3を水平に旋回させる回転機構19を有している。走行
装置11は複数本の桁(図1、図2ではそれぞれ2本と
なっている)を載置して移動する搬送台車を兼ねてお
り、作業効率を上げる。走行装置11上に載置した複数
本の増設桁は増設桁の架設横移動時に走行装置の浮上り
を防止するカウンターウエイトの役目も果している。
置11は減速機付きモータ17で電動駆動される。段取
り替えなどの走行時は、伸縮自在な支持脚14を短縮し
ブーム13を主脚12を中心として回転機構19により
旋回して、走行装置上に固定して搬送する。このとき搬
送中の増設桁102上面で仮支持すれば安定性が極めて
向上し好ましい。
在な支持脚14は、増設桁102の架設時には、橋脚1
04の側面に取り付けたブラケット15上に先端を垂下
し増設桁吊上げ荷重を分担支持する。
21は水平片23と垂直片22とからなるカギ(逆L)
形をしており、その垂直片22を増設桁102の側面に
吊りボルト24で緊着し、水平片23の重心位置を鋼棒
25で吊持する。この吊り金具21を用いることによっ
て張り出した既設桁110の張出床版(フランジ)など
をかわしてその下方に増設桁102を潜り込ませること
ができる。従って、必要以上に既設構造物を取り壊すこ
とを回避することができる。既設橋体がプレストレスト
コンクリート構造で、床版に横締めケーブルの定着体が
埋装されている場合などには、既設橋体の張出床版を取
り壊すと定着体を破壊してプレストレスを喪失すること
がある。このような場合に吊り金具21は定着体を破壊
したりプレストレスを喪失することを回避して増設桁を
架設することができ、その効果は多大である。
行装置11、主脚12、ブーム13が一体に剛結された
もので、走行時安定化手段として、ブーム13の中途位
置に伸縮性の仮支持脚31を取付けたものである。増設
桁102を横移動するときは仮支持脚31を図に示す姿
勢32にしておき、増設桁の架設を妨げないようにす
る。走行装置11がレール107上を走行するときは仮
支持脚31の先端を走行装置11上に支持させて、ブー
ム13を安定支持する構造のものである。
式のものを示したがこれに限定されるものではなく、チ
ェーンブロックやホイスト、ウインチなどであってもよ
い。
実施例の架設装置10の説明図である。ブーム13は中
間点で主脚12の頂部にピン結合され、先端の支持脚1
4もピン結合され、ブーム13の他端部にブーム俯仰用
シリンダ41を設けた形式のものである。この架設装置
10は増設桁102を吊り上げて架設するときは、図1
の装置と同様にブーム13を水平姿勢にし、ブーム13
の先端を支持脚14で支持して作業を行う。
ときは、図10に示すように、ブーム俯仰用シリンダ4
1を縮小させてブーム13、支持脚14を鉛直姿勢にし
走行装置11を移動する。この実施例では主脚12とブ
ーム13及びブーム13と支持脚14との結合部の構造
がピン結合でよく簡単となる。
の車線幅員の一部を規制して工事域を設け、既設橋体の
外側方に既設桁に沿って増設桁を架設するに当たり、工
事域橋面に橋軸平行方向に増設桁搬送用レールを敷設
し、増設桁の搬送台車を兼ねる走行装置を備えた架設装
置によって桁を吊上げ、既設橋体の外側方まで横移動
し、既設橋体をかわして橋脚上に据え付けることが可能
となった。この場合、既設橋体の取り壊しは最小限でよ
く、例えばプレストレストコンクリート構造の既設橋体
で張出床版に埋装された横締めケーブル定着体などを壊
すこともなくなる。
走行する桁の搬送台車を兼ねる走行装置、走行装置に立
設した主脚、主脚から片持ちで張出したブーム、ブーム
先端から垂下した伸縮自在な支持脚、及びブーム上を走
行する揚重装置を有し、本発明の増設桁の架設方法を容
易に実施することができる。この架設装置では、ブーム
を主脚を中心に水平に旋回可能な構造としておけば、次
径間への段取り換えなどのときブームを橋軸に平行に収
納することにより、安定性が向上し、安全に、効率的に
短時間で道路改良を行うことができるという優れた効果
を奏する。また、移動時に仮支持脚を用いる構造でもよ
く、ブームを鉛直に立てる構造とすることもできる。
平面図である。
側面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 供用中高架道路の車線幅員の一部を規制
して工事域を設け、既設橋体の外側方に既設桁に沿って
増設桁を架設するに当たり、工事域橋面に橋軸平行方向
に増設桁搬送用レールを敷設し、該レール上を走行する
搬送台車で増設桁を搬送し、搬送台車上に設けた架設装
置によって増設桁を吊上げ、既設橋体の外側方まで横移
動し、既設橋体をかわして増設桁を橋脚上に据え付ける
ことを特徴とする増設桁の架設方法。 - 【請求項2】 レール上を走行し、増設桁の搬送台車を
兼ねる走行装置と、該走行装置上に立設した主脚と、該
主脚から片持ちで張出したブームと、該ブーム先端から
垂下した伸縮自在な支持脚と、ブーム上を走行する揚重
装置とを有することを特徴とする増設桁の架設装置。 - 【請求項3】 前記ブームは主脚を中心に水平に旋回可
能な構造であることを特徴とする請求項2記載の増設桁
の架設装置。 - 【請求項4】 前記ブームは主脚を中心に水平姿勢から
鉛直姿勢まで俯仰可能な構造であることを特徴とする請
求項2記載の増設桁の架設装置。
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---|---|---|---|
JP35623998A JP3349463B2 (ja) | 1998-12-15 | 1998-12-15 | 増設桁の架設方法 |
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