JP2000178840A - 精紡機 - Google Patents

精紡機

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JP2000178840A
JP2000178840A JP10357721A JP35772198A JP2000178840A JP 2000178840 A JP2000178840 A JP 2000178840A JP 10357721 A JP10357721 A JP 10357721A JP 35772198 A JP35772198 A JP 35772198A JP 2000178840 A JP2000178840 A JP 2000178840A
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JP
Japan
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spindle
rotor
magnetic field
motor
stator
Prior art date
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Pending
Application number
JP10357721A
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English (en)
Inventor
Sumihiro Arima
純博 有馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピンドルを安定した回転速度で回転させる
ことができるとともに、ブレーキ性能に優れ、かつ省エ
ネルギー化が可能な精紡機を提供する。 【解決手段】 このリング精紡機のスピンドルは、スピ
ンドル駆動用モータ9によって駆動されている。スピン
ドル駆動用モータ9は、固定子20と、かご形回転子2
5とを備えている。起動時には、固定子20に設けられ
た巻線22が生じる磁界と、かご形回転子25に設けら
れた二次導体27が発する磁界との作用により回転を開
始する。つまり、誘導モータの原理によって回転を開始
する。そして、かご形回転子25の回転速度が同期速度
に達すると、巻線22の発する磁界と、永久磁石28,
29とによって同期モータの原理によって回転する。従
って、スピンドルの回転数が安定し、精紡作業に不具合
が生じるのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紡績機械の一種で
ある精紡機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紡績機械の一種であるリング精紡
機においては、スピンドル駆動用のモータとして誘導電
動機が用いられている。リング精紡機では、糸を供給す
る量と、糸を巻き取る量を同一にしないと糸切れ等を生
じることがあるため、糸を巻き取るボビンを保持するス
ピンドルの回転数を安定させる必要がある。つまり、運
転中におけるスピンドル駆動用誘導電動機の回転数を安
定させる必要があり、このため、従来のリング精紡機で
は、インバータで周波数制御を行ってスピンドル駆動用
誘導電動機の回転数を安定させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、誘導電動機を
用いてインバータによる周波数制御を行った場合にも、
負荷変動等に起因するスリップがあるため、速度が安定
しない場合がある。このようにスピンドル駆動用のモー
タの回転速度が安定しないと、精紡作業に糸切れ等の不
具合が生じる。また、スピンドル駆動用モータは、回転
速度が高速(例えば、15000rpm等)であるた
め、異常発生等に起因する非常停止を行う場合の停止時
間が長くなり、また停止時の状態を保持することが困難
である。また、誘導電動機を用いてインバータによる周
波数制御を行う方式において、省エネルギー化のために
供給電力を下げると、スリップが起こり回転数が不安定
になりやすく、また起動できなくなる場合もある。従っ
て、供給電圧を下げることが困難であり、鉄損等による
損失が多いので効率が悪い。つまり、省エネルギー化が
困難である。
【0004】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、スピンドルを安定した回転速度で回転させ
ることができるとともに、ブレーキ性能に優れ、かつ省
エネルギー化が可能な精紡機を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の精紡機は、糸を巻き取る
ボビンと、前記ボビンを保持するスピンドルと、前記ス
ピンドルを駆動する電動機とを備えた精紡機において、
前記電動機は、電力を供給することにより磁界を発生す
る一次導体を有する固定子と、回転可能に配置され、前
記一次導体の作る磁界により誘導される二次導体および
永久磁石を有する回転子とを備えることを特徴としてい
る。
【0006】この構成によれば、電動機の起動時には、
固定子側の一次導体と、回転子側の二次導体との間での
磁気的作用により、回転子が回転を開始する。つまり、
誘導モータの原理で回転を開始する。この後、固定子が
作る磁界の回転速度である同期速度に回転子の回転速度
が達すると、固定子側の一次導体と、回転子側の永久磁
石との間に生じる磁気的作用により、回転子が同期速度
で回転する。つまり、同期モータの原理で回転子が回転
するので、回転子の回転速度が安定する。従って、ボビ
ンによる糸の巻き取り速度が安定し、不安定な巻き取り
速度に起因する精紡作業の不具合を防止することができ
る。また、回転子が同期速度に達した後、脱調しないレ
ベルに供給電力を下げれば、鉄損等が減少し、効率が向
上する。また、回転子に永久磁石が内蔵されているた
め、停止時間を短縮することができるとともに、回転
子、つまりスピンドルを停止状態で保持することが可能
となる。
【0007】また、請求項2に記載の精紡機は、請求項
1に記載の精紡機において、前記回転子は、かご形回転
子であり、当該かご形回転子内に前記永久磁石が埋め込
まれていることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 A.リング精紡機 まず、図1は本発明の一実施形態に係るリング精紡機の
概略構成を示す図である。同図において、符号1は、ド
ラフトパートを示す。ドラフトパート1は、複数対のロ
ーラ2を有しており、図示せぬ供給装置から供給される
糸Sを延伸するものである。複数対のローラ2は、図の
下方に配置されているローラ2ほど回転速度が速く設定
されており、これにより糸Sが延伸されるようになって
いる。ドラフトパート1により延伸された糸Sは、リン
グ状のスネールワイヤ3を通過させられるようになって
いる。スネールワイヤ3を通過させられた糸Sは、リン
グレール4に固定されたリング5に沿って移動可能なト
ラベラー6を通過させられた後、ボビン7に巻き取られ
る。ここで、糸Sの巻き取り時には、リングレール4
は、図の上下方向に往復動するようになされており、こ
れによりボビン7による糸Sの巻き取り位置を逐次変更
している。
【0009】ボビン7は、スピンドル8によって保持さ
れており、このスピンドル8は、スピンドル駆動用モー
タ(電動機)9に取り付けられている。この構成の下、
糸Sの巻き取り時には、スピンドル駆動用モータ9が回
転することにより、スピンドル8およびボビン7が回転
するようになっている。このようなスピンドル8および
ボビン7等が複数配置されることにより、リング精紡機
が構成されている。
【0010】B.スピンドル駆動用モータ 次に、上述したスピンドル駆動用モータ9の詳細につい
て図2を用いて説明する。同図において、符号20は、
スピンドル駆動用モータ9の固定子を示す。固定子20
における固定子鉄心23には、複数(図示は12)のス
ロット21が形成されており、このスロット21内に銅
などの導体からなる巻線(一次導体)22が配置されて
いる。
【0011】符号25は、かご形回転子を示す。かご形
回転子25は、短絡環26を有している。ここで、図3
は、かご形回転子25の導体部分の構造を示す図であ
る。同図に示すように、かご形回転子25の導体部分
は、対向配置された2つの短絡環26を銅やアルミニウ
ム等からなる複数(図示は4つ)の二次導体27で接続
した構造となっている。また、かご形回転子25の内部
には、断面が円弧状の永久磁石28,29がそれぞれは
埋め込まれている。永久磁石28,29は、それぞれ図
において上方がN極、下方がS極となるように配置され
ている。かご形回転子25の中心部は、図の紙面垂直方
向を軸方向とする回転軸30に固定されており、この回
転軸30には、上述したスピンドル8(図1参照)が取
り付けられている。これにより、かご形回転子25の回
転に伴って回転軸30およびスピンドル8が回転するよ
うになっている。
【0012】C.リング精紡機の動作 次に、上記構成のリング精紡機の精紡時におけるスピン
ドル駆動用モータ9の動作について説明する。まず、ボ
ビン7を回転させて糸の巻き取りを開始するために、ス
ピンドル駆動用モータ9を起動させる。スピンドル駆動
用モータ9の起動は、所定周波数および所定電圧の交流
電力を固定子20の巻線22に供給することにより行わ
れる。巻線22に電流が供給されると、固定子20が回
転磁界を発生する。一方、固定子20によって作られた
磁界によりかご形回転子25の導電部分に誘導起電力が
生じる。このようにしてかご形回転子25に生じた誘導
起電力によって、かご形回転子25が磁界を発生する。
そして、かご形回転子25が作る磁界の方向が固定子2
0の作る回転磁界の方向と一致するように、かご形回転
子25が回転する。つまり、スピンドル駆動用モータ9
は、起動時においては、誘導電動機と同様の原理で回転
を開始する。
【0013】そして、かご形回転子25の回転速度が、
電源から固定子20に供給される電源周波数に基づく同
期速度に限りなく近づくと、この同期速度とかご形回転
子25の回転速度が同一になるようにかご形回転子25
が引っ張り込まれる。この後、固定子20の作る回転磁
界と、かご形回転子25に埋め込まれた永久磁石28,
29との間に働く磁気的作用により、かご形回転子25
が同期速度で回転する。つまり、かご形回転子25の回
転速度が同期速度に達した後は、同期電動機と同様の原
理でかご形回転子25が回転することになる。
【0014】リング精紡機では、図示せぬ供給装置から
供給される糸の紡出量と、ボビン7に巻き取られる糸の
量が同量でない場合、糸切れ等を生じることがある。こ
のため、糸の紡出量とボビン7の巻き取り量とが同一に
なるように、ボビン7の回転速度を制御する必要があ
る。本実施形態に係るリング精紡機では、ボビン7の巻
き取り速度、つまりスピンドル駆動用モータ9が脱調し
ない限り、かご形回転子25が同期速度で回転するの
で、ボビン7による糸の巻き取り速度が安定し、不安定
な巻き取り速度に起因する糸切れ等の不具合を防止する
ことができる。
【0015】また、同期速度でかご形回転子25が回転
している間、消費電力を低下させるために脱調しないレ
ベルで供給電圧を小さくすることができる。このように
供給電圧を小さくした場合、鉄損によるエネルギー損失
を低減することができ、スピンドル駆動用モータ9の効
率が向上する。
【0016】また、非常時などにスピンドル8を停止す
る場合にも、スピンドル駆動用モータ9を停止させるた
めに要する時間を短縮することができる。これは、かご
形回転子25に永久磁石28,29が埋め込まれている
ので、固定子20とかご形回転子25との間に働く磁気
的作用が大きくなり、これによりかご形回転子25を停
止するための制動トルクを大きくすることができるため
である。また、かご形回転子25が停止した後は、永久
磁石28,29の発生する磁界を利用することにより、
かご形回転子25を停止状態で保持することも可能とな
る。図示せぬ供給装置からの糸の供給が停止している場
合に、スピンドル8が回転してしまうと、糸切れを生じ
てしまうことがあるが、本実施形態に係るリング精紡機
では、かご形回転子25を停止状態で保持できるので、
このような糸切れの発生を防止することができる。
【0017】D.変形例 なお、上述した実施形態においては、1つのスピンドル
駆動用モータ9にスピンドル8を取り付けてスピンドル
8を回転させるようにしていたが、図4に示すようにな
構成でスピンドル8を駆動するようにしてもよい。同図
に示すように、この変形例においては、スピンドル8の
下部にベルト車41が取り付けられており、このベルト
車41にベルト42が巻き付けられている。一方、ベル
ト42は、ベルト車43に巻き付けられており、これに
よりベルト42に張力が付与されている。また、ベルト
42は、ベルト車41とベルト車43との間で、ベルト
車44,45に巻き付けられている。ベルト車44は、
回転軸46を介して図示せぬスピンドル駆動用モータ9
(図3参照)に取り付けられており、これによりスピン
ドル駆動用モータ9の回転に伴ってベルト車44が回転
するようになっている。このようにベルト車44が回転
させられると、その駆動力がベルト42を介してベルト
車41に伝達され、ベルト車41が回転する。このよう
にベルト駆動によりスピンドル8およびボビン7を駆動
するようにしてもよい。この場合、回転軸46に複数の
ベルト車44を取り付けて、1つのスピンドル駆動用モ
ータ9で複数のスピンドル8を駆動するようにしてもよ
い。
【0018】また、上述した実施形態においては、本発
明をリング精紡機に適用した場合について述べたが、こ
れに限定されるものではなく、本発明はスピンドルおよ
びこれを駆動する電動機を有する他の種類の精紡機に適
用することも可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スピンドルを安定した回転速度で回転させることが可能
であるため、不安定な巻き取り速度に起因する整合作業
の不具合を防止することができる。また、非常時に巻き
取り作業を停止する場合には、スピンドルを停止に要す
る時間を短縮することができると共に、停止状態でスピ
ンドルを保持することもできる。また、脱調しないレベ
ルで電圧を供給すれば、スピンドルの回転速度を維持し
ながら、省エネルギー化が可能となるとともに、電動機
の効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るリング精紡機の概
略構成を示す図である。
【図2】 前記リング精紡機の構成要素であるスピンド
ル駆動用モータの断面図である。
【図3】 前記スピンドル駆動用モータの構成要素であ
るかご形回転子の導体部分の構造を示す斜視図である。
【図4】 前記リング精紡機の変形例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…ドラフトパート、2…ローラ、3…スネールワイ
ヤ、4…リングレール、5…リング、6…トラベラー、
7…ボビン、8…スピンドル、9…スピンドル駆動用モ
ータ(電動機)、20…固定子、21…スロット、22
…巻線(一次導体)、23…固定子鉄心、25…かご形
回転子、26…短絡環、27…二次導体、28…永久磁
石、29…永久磁石

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸を巻き取るボビンと、前記ボビンを保
    持するスピンドルと、前記スピンドルを駆動する電動機
    とを備えた精紡機において、 前記電動機は、電力を供給することにより磁界を発生す
    る一次導体を有する固定子と、回転可能に配置され、前
    記一次導体の作る磁界により誘導される二次導体および
    永久磁石を有する回転子とを備えることを特徴とする精
    紡機。
  2. 【請求項2】 前記回転子は、かご形回転子であり、当
    該かご形回転子内に前記永久磁石が埋め込まれているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の精紡機。
JP10357721A 1998-12-16 1998-12-16 精紡機 Pending JP2000178840A (ja)

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JP10357721A JP2000178840A (ja) 1998-12-16 1998-12-16 精紡機

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