JP2000129542A - 紡績用個別モータ式スピンドル装置 - Google Patents
紡績用個別モータ式スピンドル装置Info
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- JP2000129542A JP2000129542A JP10297987A JP29798798A JP2000129542A JP 2000129542 A JP2000129542 A JP 2000129542A JP 10297987 A JP10297987 A JP 10297987A JP 29798798 A JP29798798 A JP 29798798A JP 2000129542 A JP2000129542 A JP 2000129542A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スピンドル間の回転バラツキを抑え,省エネ
ルギとなる紡績用個別モータ式スピンドル装置を提供す
る。 【構成】 交流電力がスピンドル装置10の永久磁石型
同期ACモータ20の固定子22のコイル22bに供給
される。固定子22のコイル22bには回転磁界が発生
し,誘導モータの原理でモータ起動トルクを発生して,
スピンドル軸13が回転し始める。回転子21が同期速
度近くまで増速されると、回転磁界に磁石磁界が引っ張
り込まれて同期回転をはじめる。同期回転すると,回転
子21のかご型導体21bには誘導電流は流れず、それ
による熱損がなく省エネルギとなる。また、同期後にお
いては,負荷の変動があっても回転子21の同期回転が
保たれる。
ルギとなる紡績用個別モータ式スピンドル装置を提供す
る。 【構成】 交流電力がスピンドル装置10の永久磁石型
同期ACモータ20の固定子22のコイル22bに供給
される。固定子22のコイル22bには回転磁界が発生
し,誘導モータの原理でモータ起動トルクを発生して,
スピンドル軸13が回転し始める。回転子21が同期速
度近くまで増速されると、回転磁界に磁石磁界が引っ張
り込まれて同期回転をはじめる。同期回転すると,回転
子21のかご型導体21bには誘導電流は流れず、それ
による熱損がなく省エネルギとなる。また、同期後にお
いては,負荷の変動があっても回転子21の同期回転が
保たれる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紡績機械に多数
用いられる、糸巻き取りのためのスピンドル装置であっ
て、各スピンドル装置のスピンドルが夫々独立した駆動
モータで回転するようにしてある紡績用個別モータ式ス
ピンドル装置に関する。
用いられる、糸巻き取りのためのスピンドル装置であっ
て、各スピンドル装置のスピンドルが夫々独立した駆動
モータで回転するようにしてある紡績用個別モータ式ス
ピンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】安価、扱いやすさの点から、従来、上記
のようなスピンドル装置の駆動モータとしては、一般
に、交流による誘導モータが使用されている(特公平6
−53981号等)。また、DCブラシレスモータを採
用したものも知られている(特開平7−110033
号)。
のようなスピンドル装置の駆動モータとしては、一般
に、交流による誘導モータが使用されている(特公平6
−53981号等)。また、DCブラシレスモータを採
用したものも知られている(特開平7−110033
号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】誘導モータを利用した
上記従来のスピンドル装置では、負荷の多少(スピンド
ルに嵌合したボビンへの糸巻き取り量のばらつき)によ
って、モータのスベリ差が錘間の回転のばらつきとして
存在し、糸の撚りにばらつきを生じるおそれがあった。
また、誘導モータでは、常時、ステータ側のコイルに生
じる回転磁界により、ロータ側のコイルに誘導電流が流
れるために、そのロータ側コイルによる熱損が発生し、
エネルギの無駄が発生していた。一方、DCブラシレス
モータを使用したものは、糸切れがあったスピンドル装
置を停止させ、糸継ぎ後に、再起動させるため、及び、
各錘間での回転ばらつきを抑えるために、紡績装置に多
数の備えられる各スピンドル装置毎に、モータ起動と、
各スピンドル装置を同じ回転数で回転させるための制御
装置を必要とするので、設備費用が高騰する問題があ
る。この発明は、紡績機械に多数備えられるスピンドル
装置の、各錘間の回転ばらつきをなくし、しかも、省エ
ネルギとなる、設備費用の安価な紡績用個別モータ式ス
ピンドル装置を提供することを目的とする。
上記従来のスピンドル装置では、負荷の多少(スピンド
ルに嵌合したボビンへの糸巻き取り量のばらつき)によ
って、モータのスベリ差が錘間の回転のばらつきとして
存在し、糸の撚りにばらつきを生じるおそれがあった。
また、誘導モータでは、常時、ステータ側のコイルに生
じる回転磁界により、ロータ側のコイルに誘導電流が流
れるために、そのロータ側コイルによる熱損が発生し、
エネルギの無駄が発生していた。一方、DCブラシレス
モータを使用したものは、糸切れがあったスピンドル装
置を停止させ、糸継ぎ後に、再起動させるため、及び、
各錘間での回転ばらつきを抑えるために、紡績装置に多
数の備えられる各スピンドル装置毎に、モータ起動と、
各スピンドル装置を同じ回転数で回転させるための制御
装置を必要とするので、設備費用が高騰する問題があ
る。この発明は、紡績機械に多数備えられるスピンドル
装置の、各錘間の回転ばらつきをなくし、しかも、省エ
ネルギとなる、設備費用の安価な紡績用個別モータ式ス
ピンドル装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題解決のために、
本願では、紡績機械に多数用いられる、糸巻き取りのた
めのスピンドル装置であって、各スピンドル装置のスピ
ンドルが夫々独立した駆動モータで回転するようにして
ある紡績用個別モータ式スピンドル装置において、駆動
モータを、永久磁石型同期ACモータとしたことを特徴
とする(請求項1)。具体的に前記永久磁石型同期AC
モータは、交流電源により、回転磁界を発生する固定子
の内側に、スピンドルと一体に回転子を設け、その回転
子には、前記回転磁界により、モータ起動トルクを発生
して同期速度近くまで回転させるためのかご形導体と、
同期速度近くとなった後、回転磁界により同期引きこみ
されて同期回転する永久磁石とを備えている(請求項
2)。また、インバータ装置を介して交流電力が供給さ
れる(請求項3)。
本願では、紡績機械に多数用いられる、糸巻き取りのた
めのスピンドル装置であって、各スピンドル装置のスピ
ンドルが夫々独立した駆動モータで回転するようにして
ある紡績用個別モータ式スピンドル装置において、駆動
モータを、永久磁石型同期ACモータとしたことを特徴
とする(請求項1)。具体的に前記永久磁石型同期AC
モータは、交流電源により、回転磁界を発生する固定子
の内側に、スピンドルと一体に回転子を設け、その回転
子には、前記回転磁界により、モータ起動トルクを発生
して同期速度近くまで回転させるためのかご形導体と、
同期速度近くとなった後、回転磁界により同期引きこみ
されて同期回転する永久磁石とを備えている(請求項
2)。また、インバータ装置を介して交流電力が供給さ
れる(請求項3)。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本願発明
の実施の形態について説明する。図1において、リング
精紡機(紡績機械)の機台前面に沿って、スピンドルレ
ール1が延設されている。スピンドルレール1には、本
願に係る紡績用個別モータ式スピンドル装置(以下、ス
ピンドル装置)10のスピンドルボルスタ11をスピン
ドルレール1に設けた取付孔に挿入して下側からナット
2で締め付けることにより、機台長手方向に所定の長手
方向ピッチを保って多数のスピンドル装置10が取り付
けてある。スピンドル装置10において、駆動モータと
しての永久磁石型同期ACモータ20の固定子22の外
周を合成樹脂材30aで一体にモールド(合成樹脂材を
成形するときに一体成形)してハウジング30が構成さ
れている。ハウジング30には、その下端部に金属ブッ
シュ31が、これも一体にモールドされている。前記固
定子22は、鋼板を重ねた芯22aに、上下方向にコイ
ル22bが貫通して備えられ、周知のように交流電流に
より、交流周波数と同じ周波数の回転磁界を発生するよ
うになっている。
の実施の形態について説明する。図1において、リング
精紡機(紡績機械)の機台前面に沿って、スピンドルレ
ール1が延設されている。スピンドルレール1には、本
願に係る紡績用個別モータ式スピンドル装置(以下、ス
ピンドル装置)10のスピンドルボルスタ11をスピン
ドルレール1に設けた取付孔に挿入して下側からナット
2で締め付けることにより、機台長手方向に所定の長手
方向ピッチを保って多数のスピンドル装置10が取り付
けてある。スピンドル装置10において、駆動モータと
しての永久磁石型同期ACモータ20の固定子22の外
周を合成樹脂材30aで一体にモールド(合成樹脂材を
成形するときに一体成形)してハウジング30が構成さ
れている。ハウジング30には、その下端部に金属ブッ
シュ31が、これも一体にモールドされている。前記固
定子22は、鋼板を重ねた芯22aに、上下方向にコイ
ル22bが貫通して備えられ、周知のように交流電流に
より、交流周波数と同じ周波数の回転磁界を発生するよ
うになっている。
【0006】スピンドルボルスタ11には、ボビンBを
挿入するスピンドル13aを備えたスピンドル軸13
が、下方に延びる細径部13cにより回転自在に支持さ
れている。前記金属ブッシュ31には、固定子22の直
径中心(軸芯)と同芯に、ボルスタ嵌入孔32が設けて
ある。このボルスタ嵌入孔32にはスピンドルボルスタ
基部が圧入されて、両者が一体となっている。
挿入するスピンドル13aを備えたスピンドル軸13
が、下方に延びる細径部13cにより回転自在に支持さ
れている。前記金属ブッシュ31には、固定子22の直
径中心(軸芯)と同芯に、ボルスタ嵌入孔32が設けて
ある。このボルスタ嵌入孔32にはスピンドルボルスタ
基部が圧入されて、両者が一体となっている。
【0007】スピンドルボルスタ11に支持されている
前記スピンドル軸13の基部13bには、前記固定子2
2の半径方向内側に対向する位置に、永久磁石型同期A
Cモータ20の回転子21が一体に設けてある。回転子
21は、薄い鋼板を重ね合わせて成る芯21aと、円周
方向に所定ピッチで回転軸線をぐるりと取り巻き,その
芯21aを台形断面で貫通するアルミ材から成るかご型
導体21bと、かご型導体21bの内側に埋設された一
対の永久磁石21cとを備えている。一対の永久磁石2
1cは,固定子22に向く側が夫々N、S極となってい
る。永久磁石21cの強さは,スピンドル13aに嵌め
こまれたボビンBが、最大巻取り量となったときの回転
トルクが加わったときに,固定子22の回転磁界に、回
転子21の永久磁石が吸引されて追従できる強さとなっ
ている。回転子21と固定子22との間には、モータ回
転を効率的に行うための所定の半径方向隙間が設けてあ
る。
前記スピンドル軸13の基部13bには、前記固定子2
2の半径方向内側に対向する位置に、永久磁石型同期A
Cモータ20の回転子21が一体に設けてある。回転子
21は、薄い鋼板を重ね合わせて成る芯21aと、円周
方向に所定ピッチで回転軸線をぐるりと取り巻き,その
芯21aを台形断面で貫通するアルミ材から成るかご型
導体21bと、かご型導体21bの内側に埋設された一
対の永久磁石21cとを備えている。一対の永久磁石2
1cは,固定子22に向く側が夫々N、S極となってい
る。永久磁石21cの強さは,スピンドル13aに嵌め
こまれたボビンBが、最大巻取り量となったときの回転
トルクが加わったときに,固定子22の回転磁界に、回
転子21の永久磁石が吸引されて追従できる強さとなっ
ている。回転子21と固定子22との間には、モータ回
転を効率的に行うための所定の半径方向隙間が設けてあ
る。
【0008】上記構造の各スピンドル装置10に設けた
永久磁石型同期ACモータ20と3つの常閉接点SWを
備えた停止起動スイッチ35とは、図3に示すように、
周知の周波数可変制御装置(インバータ装置)36の出
力側の交流電源線U,V,Wに接続されている。インバ
ータ装置36は、交流電源37との間にメインスイッチ
38を介して接続してあり、前記交流電源線U,V,W
は、各永久磁石型同期ACモータ20の固定子22のコ
イル22bとの間で、前記停止起動スイッチ35の3つ
の常閉接点SWをそれぞれ介して接続されている。な
お、39は昇降するリングレール、40はトラベラを周
回自在に支持するリング、41は、前記停止起動スイッ
チ35の常閉接点SWを内蔵しているスイッチボックス
である。
永久磁石型同期ACモータ20と3つの常閉接点SWを
備えた停止起動スイッチ35とは、図3に示すように、
周知の周波数可変制御装置(インバータ装置)36の出
力側の交流電源線U,V,Wに接続されている。インバ
ータ装置36は、交流電源37との間にメインスイッチ
38を介して接続してあり、前記交流電源線U,V,W
は、各永久磁石型同期ACモータ20の固定子22のコ
イル22bとの間で、前記停止起動スイッチ35の3つ
の常閉接点SWをそれぞれ介して接続されている。な
お、39は昇降するリングレール、40はトラベラを周
回自在に支持するリング、41は、前記停止起動スイッ
チ35の常閉接点SWを内蔵しているスイッチボックス
である。
【0009】各スピンドル装置10の常閉接点SWが閉
じている状態で、メインスイッチ38をONとし、イン
バータ装置36により交流電力が、周波数制御されつつ
各スピンドル装置10の永久磁石型同期ACモータ20
の固定子22のコイル22bに供給される。これにより
固定子22のコイル22bには回転磁界が発生し,この
回転磁界により回転子21のかご型導体21bに誘導電
流が流れて磁界を発生し,いわゆる誘導モータの原理で
回転磁界との間に生じる電磁力によりモータ起動トルク
を発生して,回転子21、即ち,スピンドル軸13が回
転し始める。回転子21が同期速度近くまで増速される
と、回転磁界の速度と磁石21cの回転速度との回転速
度差が極めて小さくなり,回転磁界に磁石磁界が引っ張
り込まれて(同期ひき入れされて)同期回転をはじめ
る。この実施例ではインバータ装置36により、起動時
には交流電力を低い周波数で与えることにより,低い周
波数による固定子22の回転磁界の回転速度が小さいう
ちに、同期引き入れされる。
じている状態で、メインスイッチ38をONとし、イン
バータ装置36により交流電力が、周波数制御されつつ
各スピンドル装置10の永久磁石型同期ACモータ20
の固定子22のコイル22bに供給される。これにより
固定子22のコイル22bには回転磁界が発生し,この
回転磁界により回転子21のかご型導体21bに誘導電
流が流れて磁界を発生し,いわゆる誘導モータの原理で
回転磁界との間に生じる電磁力によりモータ起動トルク
を発生して,回転子21、即ち,スピンドル軸13が回
転し始める。回転子21が同期速度近くまで増速される
と、回転磁界の速度と磁石21cの回転速度との回転速
度差が極めて小さくなり,回転磁界に磁石磁界が引っ張
り込まれて(同期ひき入れされて)同期回転をはじめ
る。この実施例ではインバータ装置36により、起動時
には交流電力を低い周波数で与えることにより,低い周
波数による固定子22の回転磁界の回転速度が小さいう
ちに、同期引き入れされる。
【0010】同期回転すると,回転子21のかご型導体
21bには誘導電流は流れないので,従来の誘導モータ
のように、常時,回転子側に誘導電流が流れることによ
る熱発生がなくなり、省エネルギとなる。また、ボビン
Bへの糸巻き取りが進行することで,各スピンドル装置
10の永久磁石型同期ACモータ20に対する負荷トル
クが変わったり、巻き取り量の多少のばらつきにより永
久磁石型同期ACモータ20に対する負荷トルクがばら
つくが、同期後においては,負荷の変動があっても回転
磁界に対する回転子21側の磁石21cによる磁界の回
転方向の相対角度が変化するのみで、回転子21の同期
回転が保たれるので,各スピンドル装置10の回転バラ
ツキが無くなる。また、糸切れなどで、停止起動スイッ
チ35を操作して常閉接点SWを開くと、当該スピンド
ル装置10のモータ20は給電が止められ、スピンドル
軸13は停止され、糸継ぎが行われるが、糸継ぎ後の再
起動時には、停止起動スイッチ35を操作して接点SW
を閉じるだけで、通常の誘導モータと同様に起動され、
前記同様、同期引き込み後は、糸切れ停止されていない
他のスピンドル装置10の回転となって同期回転され
る。
21bには誘導電流は流れないので,従来の誘導モータ
のように、常時,回転子側に誘導電流が流れることによ
る熱発生がなくなり、省エネルギとなる。また、ボビン
Bへの糸巻き取りが進行することで,各スピンドル装置
10の永久磁石型同期ACモータ20に対する負荷トル
クが変わったり、巻き取り量の多少のばらつきにより永
久磁石型同期ACモータ20に対する負荷トルクがばら
つくが、同期後においては,負荷の変動があっても回転
磁界に対する回転子21側の磁石21cによる磁界の回
転方向の相対角度が変化するのみで、回転子21の同期
回転が保たれるので,各スピンドル装置10の回転バラ
ツキが無くなる。また、糸切れなどで、停止起動スイッ
チ35を操作して常閉接点SWを開くと、当該スピンド
ル装置10のモータ20は給電が止められ、スピンドル
軸13は停止され、糸継ぎが行われるが、糸継ぎ後の再
起動時には、停止起動スイッチ35を操作して接点SW
を閉じるだけで、通常の誘導モータと同様に起動され、
前記同様、同期引き込み後は、糸切れ停止されていない
他のスピンドル装置10の回転となって同期回転され
る。
【0011】
【発明の効果】以上のように本願スピンドル装置では、
誘導モータの原理により回転子を同期速度近くまで起動
させ、同期速度近くなった後に、回転子の永久磁石が同
期引き込みされて、同期回転するので、負荷の多少に拘
わらず、紡績機械に備えられる多数のスピンドルがすべ
て同期回転し、錘間の回転バラツキがなくなり、糸の撚
りにバラツキがなくなり、糸品質が安定する。また、同
期引き込み後は、固定子の回転磁界と、回転子の永久磁
石の相互吸引作用で同期回転するので、回転子のかご形
導体に誘導電流が流れないから、常時、誘導電流が回転
子側のコイルに流れる誘導モータと比べて、熱損が少な
くなり、省エネルギとなる。さらに、供給電流を絶った
後に、再起動する場合でも、単に交流電流を投入するだ
けで、同期回転数まで立ち上がるから、スピンドル装置
毎に複雑な回転制御装置を必要としない。更に本願で
は、インバータにより交流電力を付与するようにしたか
ら、低い周波数で同期させることができ、同期後は任意
の回転数に制御できるので、回転制御が極めて容易であ
る。
誘導モータの原理により回転子を同期速度近くまで起動
させ、同期速度近くなった後に、回転子の永久磁石が同
期引き込みされて、同期回転するので、負荷の多少に拘
わらず、紡績機械に備えられる多数のスピンドルがすべ
て同期回転し、錘間の回転バラツキがなくなり、糸の撚
りにバラツキがなくなり、糸品質が安定する。また、同
期引き込み後は、固定子の回転磁界と、回転子の永久磁
石の相互吸引作用で同期回転するので、回転子のかご形
導体に誘導電流が流れないから、常時、誘導電流が回転
子側のコイルに流れる誘導モータと比べて、熱損が少な
くなり、省エネルギとなる。さらに、供給電流を絶った
後に、再起動する場合でも、単に交流電流を投入するだ
けで、同期回転数まで立ち上がるから、スピンドル装置
毎に複雑な回転制御装置を必要としない。更に本願で
は、インバータにより交流電力を付与するようにしたか
ら、低い周波数で同期させることができ、同期後は任意
の回転数に制御できるので、回転制御が極めて容易であ
る。
【図1】本願スピンドル装置の縦断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】スピンドル装置の配列図である。
10 紡績用個別モータ式スピンドル装置 13a スピンドル 20 永久磁石型同期ACモータ 21 回転子 21b かご形導体 21c 永久磁石 22 固定子 36 インバータ装置
Claims (3)
- 【請求項1】 紡績機械に多数用いられる、糸巻き取り
のためのスピンドル装置であって、各スピンドル装置の
スピンドルが夫々独立した駆動モータで回転するように
してある紡績用個別モータ式スピンドル装置において、
駆動モータを、永久磁石型同期ACモータとしたことを
特徴とする紡績用個別モータ式スピンドル装置。 - 【請求項2】 永久磁石型同期ACモータは、交流電源
により、回転磁界を発生する固定子の内側に、スピンド
ルと一体に回転子を設け、その回転子には、前記回転磁
界により、モータ起動トルクを発生して同期速度近くま
で回転させるためのかご形導体と、同期速度近くとなっ
た後、回転磁界により同期引きこみされて同期回転する
永久磁石とを備えている請求項1記載の紡績用個別モー
タ式スピンドル装置。 - 【請求項3】 インバータ装置を介して交流電力が供給
される請求項1又は2記載の紡績用個別モータ式スピン
ドル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10297987A JP2000129542A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | 紡績用個別モータ式スピンドル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10297987A JP2000129542A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | 紡績用個別モータ式スピンドル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000129542A true JP2000129542A (ja) | 2000-05-09 |
Family
ID=17853676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10297987A Pending JP2000129542A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | 紡績用個別モータ式スピンドル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000129542A (ja) |
-
1998
- 1998-10-20 JP JP10297987A patent/JP2000129542A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |