JP2000178688A - 疲労耐久性に優れた中空スタビライザー用電縫溶接鋼管 - Google Patents
疲労耐久性に優れた中空スタビライザー用電縫溶接鋼管Info
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Abstract
用電縫鋼管を提供する。 【構成】 この電縫溶接鋼管は、C:0.03〜0.1
0%,Si:0.20〜1.0%,Mn:1.0〜2.
5%,P:0.03%以下,S:0.005%以下,N
+O:150ppm以下,Ti:0.02〜0.20
%,Nb:0.02〜0.10%,全Al:0.01〜
0.1%,B:0〜0.0050%,Ca:0〜0.0
050%,Cr:0〜0.30%を含み、フェライト結
晶粒径が10μm以下の微細フェライト及びパーライト
が混在する混合組織をもち、熱影響部を含む電縫溶接部
の硬さが400HV以下で最高硬さと最低硬さとの硬度
差ΔHVが50HV以下に調整されている。外側表面の
引張残留応力を300N/mm 2 以下,表面粗さを最大
高さでRy 10μm以下に調整することが好ましい。
Description
保持する中空スタビライザに適し、溶接熱影響部が硬化
又は軟化し難く、疲労耐久性に優れた高強度電縫溶接鋼
管に関する。
しく、その対策の一つとして車体の軽量化が種々検討さ
れている。たとえば、コーナリング時に車体のローリン
グを緩和し、高速走行時に車体の走行安定性を確保する
ため、スタビライザが使用されている。スタビライザと
しては、SUP6,S45C等の棒鋼を製品形状に加工
して焼入れ焼戻し処理した中実スタビライザ,軽量化を
図るためS20C等の継ぎ目無し鋼管や電縫溶接鋼管を
焼入れ焼戻し処理した中空スタビライザ等が従来から使
用されている。コスト低減,軽量化が強く要求されてい
る昨今では、焼入れ焼戻し等の熱処理工程を省略したア
ズロール型中空スタビライザの検討も進められている。
アズロール型中空スタビライザでは、調質熱処理を前提
にする中空スタビライザのように強度が比較的低い鋼管
を用いて複雑な曲げ加工を施すことなく、高強度鋼管を
比較的単純な形状に成形加工し、アーク溶接等により他
の部品を接合して製造する方法も採用され始めている。
このような製造方法から、中空スタビライザ用鋼管とし
て、電縫溶接に加え、アーク溶接等による他部品と接合
したときの熱影響部についても硬化や軟化が生じ難い電
縫溶接鋼管が望まれている。
ビライザに使用される電縫溶接鋼管の特性を改善するた
め従来から種々の改良が提案されているが、電縫溶接部
及び他部品との接合部の双方で硬化又は軟化を抑制する
有効な方法は提案されていない。たとえば、特開平2−
197525号公報では、C:0.08〜0.23重量
%でMn,Si,Nbを特定量以下に規制し、Cr,M
oの1種以上を添加した鋼を熱間圧延後に電縫溶接し、
造管ままで又は歪取り焼鈍して引張強さ60〜100k
gf/mm 2 以上の鋼管を製造している。また、特開平
6−10046号公報では、溶接時に熱影響部が軟化し
難い合金設計を採用し、高強度鋼管の疲労強度を改善し
ている。しかし、何れも0.3〜1.0重量%のCr又
は0.3〜1.0重量%のMoを添加した中炭素鋼を使
用することから、鋼材コストが高くなるばかりか、溶接
熱影響部にベイナイト,マルテンサイト等の低温変態相
が生じ易くなる。低温変態相は、熱影響部を硬化又は軟
化させる原因となる。
題を解消すべく案出されたものであり、C含有量を下げ
た鋼種においてSi,Mnによる固溶強化,Ti,Nb
の析出硬化,フェライト粒の微細化による高強度化等を
図ることにより、電縫溶接部及び他部品との溶接接合部
が硬化又は軟化し難く、スタビライザとして重要な特性
である疲労特性にも優れ、690〜1100N/mm2
の引張強さをもつ高強度電縫溶接鋼管を提供することを
目的とする。
は、その目的を達成するため、C:0.03〜0.10
重量%,Si:0.20〜1.0重量%,Mn:1.0
〜2.5重量%,P:0.03重量%以下,S:0.0
05重量%以下,N+O:150ppm以下,Ti:
0.02〜0.20重量%,Nb:0.02〜0.10
重量%,全Al:0.01〜0.1重量%を含み、残部
が実質的にFeの組成をもち、フェライト結晶粒径が1
0μm以下の微細フェライト及びパーライトが混在する
混合組織をもち、熱影響部を含む電縫溶接部の硬さが4
00HV以下で最高硬さと最低硬さとの硬度差ΔHVが
50HV以下であることを特徴とする。使用する鋼材
は、更に0.0050重量%以下のB,0.0050重
量%以下のCa及び0.30重量%以下のCrの1種又
は2種以上を含むことができる。電縫溶接鋼管は、外側
表面の引張残留応力が300N/mm2 以下,最大高さ
R y 10μm以下の表面粗さに外側表面を調整すること
が好ましい。
溶接部の硬化を防止するためにC含有量を低下させてい
る。C含有量の低下に起因する強度不足は、Si,Mn
による固溶強化,Ti,Nbの析出強化及びフェライト
粒の微細化により解消している。また、Ti,Nb添加
により、溶接熱影響部の軟化を防止している。このよう
な合金設計に基づき、種々の調査実験から各合金成分を
定量化することにより、電縫溶接部及び他部品との溶接
接合部の双方において熱影響部が硬化又は軟化せず、優
れた疲労強度及び引張強さを示す電縫溶接鋼管が得られ
る。
成分,含有量等を説明する。C:0.03〜0.10重量% 強度向上のために0.03重量%以上のCが必要である
が、本発明では、加工性、溶接部の延性を確保するため
C含有量を低く設定した。C含有量が0.10重量%を
超えて多量に含まれると、溶接部の延性や鋼管の強度が
劣化し、ベイナイト又はマルテンサイト組織になり、溶
接熱影響部が軟化しやすく、加工性及び疲労耐久性も劣
化する。Si:0.20〜1.0重量% 固溶強化型の合金成分であり、C含有量を下げた本発明
の鋼種にあっては、強度を確保するために0.20重量
%のSiが必要である。しかし、1.0重量%を超える
Siが含まれると、スラブの加熱時にファイアライトが
生成し、熱間圧延時のデスケール性が劣化する。その結
果、疲労の起点となる表面疵が発生しやすく、疲労耐久
性を劣化させる傾向がみられる。また、多量のSi含有
量は、電縫溶接鋼管の溶接性及び靭性にも悪影響を及ぼ
す。
1.0重量%以上でMnの添加効果が顕著になる。しか
し、2.5重量%を超える過剰量のMnは、靭性に悪影
響を及ぼすばかりでなく、焼入れ性を増大させて溶接部
の靭性劣化,溶接熱影響部の軟化の原因になる。P:0.03重量%以下 耐溶接割れ性及び靭性に悪影響を及ぼす成分であるた
め、P含有量を0.03重量%(好ましくは0.020
重量%以下)に規制した。S:0.005重量%以下 展延性のある非金属介在物MnSを生成し、加工性及び
靭性を劣化させる有害性分である。また、Mnによる固
溶強化を狙った鋼種であることから、Mnの添加効果を
損わないためにS含有量の上限を0.005重量%(好
ましくは、0.002重量%)に設定した。
する合金成分である。しかし、多量のNが存在すると、
固溶Nによる時効硬化が現われ、靭性が劣化する傾向が
みられる。他方、酸素は、疲労破壊の起点となる酸化物
を生成し、疲労耐久性を劣化させる。そこで、本発明に
おいては、N及びOの合計含有量を150ppm以下に
規制した。Ti:0.02〜0.20重量% 溶接熱影響部の結晶粒を微細化する作用を呈する炭窒化
物となり、強度向上に有効な合金成分である。結晶粒の
微細化により、溶接熱影響部の靭性も向上する。このよ
うな効果は、0.02重量%以上のTi含有量で顕著に
なる。しかし、0.20重量%を超える多量のTiが含
まれると、却って靭性が劣化する。
響部の軟化防止に有効な合金成分である。軟化抑制作用
及び母材の高強度化は、0.02重量%以上のNb添加
で顕著になる。しかし、0.10重量%を超える多量の
Nbを添加すると、鋼材コストが上昇するばかりでな
く、溶接性及び靭性が劣化する虞れがある。全Al:0.01〜0.1重量% 溶製段階で脱酸剤として添加される合金成分であり、N
を固定する作用も呈する。このような作用は、0.01
重量%以上のAl含有量で顕著となる。しかし、鋼中の
Al量が0.1重量%を超えると、非金属介在物が多量
になって鋼材の清浄度が損われ、鋼板表面に疵が発生し
やすくなる。
で結晶粒界の歪エネルギを低下させて靭性を改善する。
しかし、0.0050重量%を超える過剰量のBを添加
すると、溶接時にベイナイト組織が生じ易くなり、溶接
熱影響部を硬化させ、靭性を劣化させる傾向が現れる。
化物系介在物の形態を制御し、局部伸び及び靭性を向上
させる作用を呈する合金成分である。そのため、優れた
加工性が要求される場合に添加される。しかし、0.0
050重量%を超えるCaの過剰添加は、非金属介在物
の多量生成により鋼材の清浄度を低下させ、溶接性を劣
化させる原因となる。Cr:0.30重量%以下 必要に応じて添加される合金成分であり、溶接熱影響部
の焼戻し軟化抵抗を向上させると共に、炭化物を微細化
する作用を呈する。しかし、0.3重量%を超える過剰
量のCrを添加すると、バンド状組織が生じ易くなると
共に、焼入れ性が増加して溶接熱影響部の靭性が劣化す
る。
ライトとの混合組織:金属組織は、本発明で重要な役割
をもつ。強度レベルが同じ鋼材にあっては、素材組織を
フェライト+パーライトの混合組織にすることにより、
フェライト+ベイナイト組織,ベイナイト単相組織,フ
ェライト+マルテンサイト組織等に比較して、延性は若
干低下するものの疲労強度が向上する。疲労強度の向上
にフェライト+パーライトの混合組織が有効なことは、
本発明者等によって始めて見出されたものであり、詳細
な理由は不明であるが次のように推察される。軟質のフ
ェライトと硬質のベイナイト又はマルテンサイトが混在
する組織では、フェライト相とベイナイト又はマルテン
サイト相との間で塑性変形能の差が大きく、相界面にミ
クロクラックが発生しやすい。これに対し、フェライト
+パーライト組織は、フェライト+ベイナイト組織,ベ
イナイト単相組織,フェライト+マルテンサイト組織等
のようにラス状に変態したものに比較して、破壊亀裂の
成長伝播を緩和する作用が強い。なかでも、フェライト
結晶粒径を10μm以下にすると、緩和作用が一層顕著
になる。
サイトやベイナイトの混在する組織になった電縫溶接鋼
管では、焼戻しによって組織が急激に軟化する。軟化部
分は、応力が集中しやすく、疲労耐久性を劣化させる。
これに対し、本発明では、微細なTi及びNbの炭窒化
物によりフェライトが結晶粒径10μm以下に微細化さ
れ、パーライトと混在しているので、溶接熱影響部の軟
化が抑制される。しかも、溶接熱影響部の硬化及び軟化
に対する抑制効果は、他部品を電縫溶接鋼管に溶接する
場合にも有効に発現され、スタビライザに要求される耐
久性の劣化が抑制される。更には、溶融部においても、
Ti,Nbの炭窒化物によって結晶粒の粗大化が防止さ
れる。
ΔHV50HV以下 疲労破壊の原因である応力集中は、溶接で生じた軟化部
や溶接熱影響部の硬化部に生じ易い。また、最高硬さが
400HVを超えると切欠き感受性が鋭くなり、疲労耐
久性が劣化する。疲労耐久性の向上には硬さを均一化す
ることも有効であり、溶接熱影響部を含む電縫溶接部の
最高硬さと最低硬さ(軟化部の硬さ)との硬度差ΔHV
を50HV以下にすると、応力集中が緩和され疲労耐久
性が向上する。
疲労耐久性は、表面の引張残留応力によって低下する。
そこで、一般にはショットピーニングによって圧縮残留
応力を負荷し、引張残留応力を抑えている。このことか
ら、スタビライザ用素管として使用される電縫溶接鋼管
の引張残留応力は可能な限り低くすることが好ましい。
電縫溶接鋼管の引張残留応力が300N/mm2 を超え
ると、ショットピーニングによる効果が小さくなり、疲
労耐久性が劣化する傾向が現れる。また、電縫溶接鋼管
の外側表面にある疵等は、疲労破壊の起点として働き、
疲労耐久性を劣化させる。そこで、電縫溶接鋼管の外側
表面を最大高さRy で10μm以下の表面粗さに調整し
て疲労破壊の起点をなくすとき、疲労耐久性が更に向上
する。
鋳造した。スラブを1250℃に加熱し、仕上げ圧延温
度880℃,巻取り温度500℃で板厚2.6mmの熱
延板に熱間圧延した。熱延板を酸洗し、スリットした
後、直径21.0mmの高周波電縫溶接鋼管に造管し、
直ちに高周波加熱により電縫溶接部を680℃に焼き戻
した。
D曲げ試験で加工性を調査し、センタートルク振幅21
0N・mのねじり疲労試験で疲労特性を調査した。曲げ
試験では、90度2D曲げで電縫溶接部に割れが発生し
ないことを加工性良否の判定基準とした。ねじり疲労試
験では、亀裂が発生したサイクル数を疲労寿命とした。
また、電縫溶接部の熱影響部について硬さ分布を測定
し、熱影響部を含む電縫溶接部の最高硬さ−最低硬さを
硬度差ΔHVとして求めた。最高硬さが400HV以下
で、硬度差ΔHVが50以下を合格と判定した。電縫溶
接鋼管の引張残留応力は,X線式残留応力測定装置を用
いて電縫溶接部の外側表面を測定した。一部のサンプル
については、電縫溶接鋼管をアーク溶接した後で熱影響
部の硬さ分布を測定した。このときのアーク溶接条件
は、直径1.2mmのワイヤMGS80−1.2mmを
用い、電流を140A,電圧を18V,溶接速度を40
cm/分に設定した。
量が高い試験番号1の電縫溶接鋼管では、電縫溶接部が
マルテンサイト組織となって熱影響部の硬さが上昇する
ため、大きな硬度差ΔHVを示した。その結果、曲げ試
験で割れが発生し、疲労試験においても電縫溶接部から
亀裂が発生するため、短い疲労寿命であった。C含有量
及びMn含有量の低い試験番号2の電縫溶接鋼管では、
引張強さが低く、疲労寿命も短かった。Nb,Tiを過
剰に添加した試験番号3の電縫溶接鋼管では、析出物が
粗大化したことに加え、電縫溶接部がフェライト+ベイ
ナイト組織になったため、大きな硬度差ΔHVを示し
た。その結果、曲げ試験で割れが発生し、疲労試験で電
縫溶接部から亀裂が発生し、短い疲労寿命であった。多
量のSi,Mnを含む試験番号4の電縫溶接鋼管では、
最高硬さが高くなり、曲げ試験で加工割れが発生した。
また、素材がベイナイト+マルテンサイトの組織になっ
ているため、熱影響部が軟化し、大きな硬度差ΔHVを
示した。その結果、疲労試験で電縫溶接部から亀裂が発
生し、短い疲労寿命であった。S,Caを過剰に含む試
験番号5の電縫溶接鋼管は、疲労破壊の起点となる介在
物が粗大に成長しているため、短い疲労寿命を示した。
Nb,Tiを添加していない試験番号6の電縫溶接鋼管
では、熱影響部の軟化に起因して硬度差ΔHVが大きく
なり、軟化部に応力が集中することから疲労寿命も短く
なっていた。
する試験番号7〜14の電縫溶接鋼管は、何れも電縫溶
接部の最高硬さが400HV以下,硬度差ΔHVが50
HV以下になっており、試験番号1〜6に比較して疲労
寿命が長く、曲げ加工によるわれも発生しなかった。ア
ーク溶接した後でも、熱影響部の硬化が抑制されてお
り、硬度差ΔHVも小さな値を示した。なかでも、試験
番号7,8,13の電縫溶接鋼管では、外側表面の引張
残留応力が300N/mm2 以下と低く、疲労耐久性に
優れていた。次いで、試験番号10の鋼材を熱間圧延す
る際にデスケーリング条件を変化させることにより、表
面粗さが異なる電縫溶接鋼管を製造した。電縫溶接鋼管
の外側表面の表面粗さを最大高さRy で測定し、疲労試
験における繰り返し回数と最大高さRy との関係を調査
した。図1の調査結果から明らかなように、最大高さR
y が10μm以下になったとき疲労耐久性が更に向上し
ていた。
接鋼管は、C含有量を下げて加工性を確保する共に、T
i,Nbの炭窒化物生成及び細粒化作用を利用して溶接
熱影響部の軟化抑制と硬化抑制とを両立させることによ
り、疲労耐久性を改善している。しかも、高価なMo,
V等の合金元素を必要とせず、従来のS45C,SUP
6等に比較して熱処理も必要としないことから、低コス
トで引張強さ690〜1100N/mm2 の高強度中空
スタビライザが提供される。更には、電縫溶接部が最高
硬さ400HV以下で硬度差も小さく、電縫溶接部や他
部品との溶接部が均一化され、応力集中が緩和されるた
めに疲労破壊寿命も長くなる。
及ぼす影響を示したグラフ
Claims (6)
- 【請求項1】 C:0.03〜0.10重量%,Si:
0.20〜1.0重量%,Mn:1.0〜2.5重量
%,P:0.03重量%以下,S:0.005重量%以
下,N+O:150ppm以下,Ti:0.02〜0.
20重量%,Nb:0.02〜0.10重量%,全A
l:0.01〜0.1重量%を含み、残部が実質的にF
eの組成をもち、フェライト結晶粒径が10μm以下の
微細フェライト及びパーライトが混在する混合組織をも
ち、熱影響部を含む電縫溶接部の硬さが400HV以下
で最高硬さと最低硬さとの硬度差ΔHVが50HV以下
である疲労耐久性に優れた中空スタビライザ用電縫溶接
鋼管。 - 【請求項2】 更に0.0050重量%以下のBを含む
請求項1記載の疲労耐久性に優れた中空スタビライザ用
電縫溶接鋼管。 - 【請求項3】 更に0.0050重量%以下のCaを含
む疲労耐久性に優れた請求項1又は2記載の中空スタビ
ライザ用電縫溶接鋼管。 - 【請求項4】 更に0.30重量%以下のCrを含む請
求項1〜3の何れかに記載の疲労耐久性に優れた中空ス
タビライザ用電縫溶接鋼管。 - 【請求項5】 外側表面の引張残留応力が300N/m
m2 以下である請求項1〜4の何れかに記載の疲労耐久
性に優れた中空スタビライザ用電縫溶接鋼管。 - 【請求項6】 最大高さRy が10μm以下の表面粗さ
に調整された外側表面をもつ請求項1〜5の何れかに記
載の疲労耐久性に優れた中空スタビライザ用電縫溶接鋼
管。
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JP35340198A JP4272284B2 (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | 疲労耐久性に優れた中空スタビライザー用電縫溶接鋼管 |
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