JP2000178159A - 義歯ケア材 - Google Patents

義歯ケア材

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JP2000178159A
JP2000178159A JP10358072A JP35807298A JP2000178159A JP 2000178159 A JP2000178159 A JP 2000178159A JP 10358072 A JP10358072 A JP 10358072A JP 35807298 A JP35807298 A JP 35807298A JP 2000178159 A JP2000178159 A JP 2000178159A
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JP
Japan
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silicone oil
denture
dirt
paper
artificial tooth
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JP10358072A
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English (en)
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Kaori Arita
香織 有田
Kunitomo Suzuki
国友 鈴木
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 保持材にシリコーン油を含浸させたこと
を特徴とする義歯ケア材。 【効果】 本発明によれば、使用時の機械力で義歯表面
を清掃すると同時に、汚れ付着防止剤を容易にコーティ
ングすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、義歯への汚れがつ
きにくく、汚れが付着しても水洗で簡単に汚れを除去で
きる義歯ケア材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】義歯汚
れには、食物残渣、デンチャープラーク、ステイン(有
色沈着物:例えば茶渋汚れ)、歯石等があり、水洗だけ
では除去できない。このうち、食物残渣とデンチャープ
ラークは義歯ブラシによるブラッシングが必要で、ステ
インは義歯用歯磨又は義歯洗浄剤を使用しないと除去す
ることができない。また、歯石の除去は、歯医者でスケ
ーリング(機械的除去)してもらう以外ない。
【0003】しかし、義歯用歯磨は義歯の構造が複雑で
あり、ブラシが届かないところがあり、完全に汚れ又は
細菌を除去できない。また、研磨剤で義歯を傷つけるお
それもある。義歯洗浄剤でもすべての汚れを完全に落と
すことはできず、また、部分義歯のクラスプ等の金属を
変色するおそれもある等の問題がある。
【0004】このような点から、スクワランで義歯表面
に油膜を形成することにより、義歯に対する汚れの付着
を防止し、また汚れても容易に除去し得るようにした義
歯用滑沢剤も市販されているが、義歯表面に形成した膜
が消滅しやすく、効果の持続性に劣るという欠点があ
る。
【0005】これに対し、本出願人は先に特願平9−3
66493号、特願平10−210474号、特願平1
0−195064号、特願平10−195067号にお
いて、義歯の表面にシリコーン成分を含有する義歯ケア
組成物を直接塗布あるいはスプレーでコーティングする
ことにより、義歯汚れが付着するのを阻止すると共に、
汚れが付着しても水洗で簡単に除去できることを提案し
た。しかし、塗布タイプでは筆、トレー等の塗布用具が
必要である。スプレータイプでは剤が義歯以外の必要で
ない部分にも飛散する可能性があり、洗面台等にも付着
するおそれがあるという問題がある。
【0006】なお従来、極細繊維を使用した拭き取り材
(特開平3−176046号公報)や、歯磨成分を含浸
させた棒状の清掃具(特開平8−56966号、特開昭
53−120956号公報)、あるいはシート、テープ
状の清掃具(特開昭61−44807号、特開昭52−
87245号公報)などが提案されているが、これらは
いずれも歯牙の清掃材であり、機械作用で汚れを除去す
るだけで、汚れ付着防止効果及び易洗浄効果はない。
【0007】従って、かかる欠点を持たず、義歯の汚れ
を除去すると共に、義歯への汚れ付着防止効果、及び、
汚れが付着しても水洗で簡単に汚れを除去することがで
きる易洗浄効果を有するシリコーンを簡便にコーティン
グすることができる義歯ケア材が望まれる。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記要望に応えるため鋭意検討を行った結
果、シリコーン油を含浸した保持材を用いることで、既
に付着していた汚れを除去しながら、不要な場所に飛散
させることなく、汚染のおそれもなくコーティングで
き、上記汚れ付着防止効果及び易洗浄効果を付与できる
ことを見出した。即ち、シリコーン油を含浸した義歯ケ
ア材で義歯を擦るときの機械作用により汚れを除去する
ことができ、シリコーン成分が義歯に付着することで義
歯の表面張力が低下し、親水性及び親油性が低下するこ
とにより、汚れの付着阻止効果が発現し、またシリコー
ン油のコーティングにより表面の潤滑性が向上して、汚
れが水洗で簡単に落ちるものである。
【0009】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の義歯ケア材は、上述したように、保持材にシリ
コーン油を含浸させてなるものである。
【0010】ここで、保持材としては、紙又は不織布な
どのシート状のものを好適に用いることができる。紙は
和紙等、水に溶解しにくく吸水性のある紙であればいず
れのものでもよく、種々の紙類を使用でき、また不織布
としては天然繊維や合成繊維を用いた種々の不織布を用
いることができる。不織布の繊維としてより好ましく
は、レーヨン、ポリエチレンテレフタレート、綿、シル
ク、パルプ、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン
である。また、厚みは0.05〜10mmが好ましく、
より好ましくは0.1〜5mmである。0.05mmよ
り薄いと破損しやすく、10mmより厚いと義歯の複雑
な構造部分に適用することが困難となる。
【0011】上記保持材に含浸させるシリコーン油とし
ては、25℃の粘度が10〜500万cSt、更に好ま
しくは10〜100万cStのものがよく、下記一般式
(1)で表される粘度が10〜500万cSt(25
℃)のジメチルポリシロキサンの1種もしくは2種以
上、下記一般式(2)〜(5)で表される粘度が10〜
10,000cSt(25℃)のメチルフェニルポリシ
ロキサンの1種もしくは2種以上、下記一般式(6)で
表される粘度が10〜10,000cSt(25℃)の
フッ素変性シリコーンの1種もしくは2種以上が好まし
いが、これらに限定されるものではない。
【0012】
【化1】
【0013】シリコーン油の含浸量は、保持材の重量に
対して0.1〜20倍量の範囲が好ましく、更に好まし
くは1〜10倍量の範囲である。0.1倍量より少ない
と、義歯表面に均一にコーティングすることが困難とな
り、十分な効果が発揮できない。20倍量より多いと、
効果の向上が認められず無駄であり、また、シリコーン
油が滲み出して手指に付着し、使用性が悪くなる。
【0014】なお、本発明のシリコーン油には、必要に
応じて界面活性剤、香料、甘味剤、防腐剤、色素、殺菌
剤、粘度調整剤、溶剤などを配合することができる。
【0015】本発明の義歯ケア材は、これを用いて義歯
の汚れを拭き取るものであり、これにより付着していた
汚れを除去すると同時に、義歯にシリコーン油をコーテ
ィングすることができるものである。この場合、シリコ
ーン油を含浸させた保持材は、密閉容器又は密閉袋のよ
うな収納体に収納し、保持材が空気に触れて乾燥しない
ようにすることが好ましい。これによりコーティングの
操作が手軽にでき、携帯性も向上するので、外出先等家
庭外でも簡便に義歯の処理を行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0017】〔実施例1〜3,比較例1〜5〕下記表1
のように厚さ0.5mmの義歯ケア材(シート状)を作
製した。
【0018】
【表1】 *シリコーン:KF−96−ADF(信越化学(株)の
製品)(粘度1,000cSt;25℃)
【0019】次に、アクリル板(20mm×20mm)
の表面をサンドブラストで粗面研磨した後、この板に上
記義歯ケア材でシリコーン油を塗布し、乾燥したものを
試料とした。また、シリコーン油を上記アクリル板にス
プレーしたものをコントロール(比較例4)とし、上記
アクリル板を比較例5とした。スプレーの組成を以下に
示す。
【0020】上記試料について汚れ付着阻止力及び易洗
浄性を下記方法により評価した。結果を表2に示す。汚れ付着阻止力の測定方法 試料をアルブミン溶液、タンニン溶液(日本茶,コーヒ
ー,紅茶のお湯抽出液)、塩化第2鉄溶液に順次浸漬
し、疑似汚れを付着させ、疑似汚れの付着前後の色差を
測定した。色差の大きいほど汚れ付着抑制効果が小さい
ことになる。易洗浄性の測定方法 試料をアルブミン溶液、タンニン溶液(日本茶,コーヒ
ー,紅茶のお湯抽出液)、塩化第2鉄溶液に順次浸漬
し、疑似汚れを付着させた後、流水下で10秒間浸漬
し、汚れを除去した。疑似汚れ付着前と汚れ除去後の色
差を測定した。色差が小さいほど易洗浄性(浸漬洗い)
が良好である。
【0021】更に、通常の使用を想定して、上記実験の
後、2度目の処置を行った。即ち、実施例1〜3のシリ
コーン含浸保持材で、疑似汚れが僅かに残存した状態の
アクリル板を擦り、シリコーンをコーティングした。疑
似汚れ付着前とコーティング後の色差を測定した。色差
が小さいほど残存していた汚れの除去力が高いというこ
とになる。
【0022】
【表2】
【0023】表2の結果より、シリコーン油を保持材に
含浸させ、義歯にコーティングすることによって、汚れ
付着阻止効果、易洗浄効果を与えることができ、僅かに
残存した汚れも次回コーティング時に除去できることが
認められる。
【0024】〔実施例4〕 保持材:レーヨン100%不織布 シリコーン油:メチルフェニルポリシロキサン (信越化学(株)製:KF−50−100) 保持材:シリコーン油重量比=1:1 厚さ1.0mm
【0025】〔実施例5〕 保持材:レーヨン/PP=80/20の不織布 シリコーン油:ジメチルポリシロキサン (信越化学(株)製:KF−96A−5000) 保持材:シリコーン油重量比=1:5 厚さ0.7mm
【0026】〔実施例6〕 保持材:和紙 シリコーン油:フッ素変性シリコーン (信越化学(株)製:FL−100−1000) 保持材:シリコーン油重量比=1:20 厚さ0.1mm
【0027】実施例4〜6の義歯ケア材も、実施例1〜
3と同様の効果を有する。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、使用時の機械力で義歯
表面を清掃すると同時に、汚れ付着防止剤を容易にコー
ティングすることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持材にシリコーン油を含浸させたこと
    を特徴とする義歯ケア材。
JP10358072A 1998-12-16 1998-12-16 義歯ケア材 Pending JP2000178159A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007244739A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Eco24:Kk 表面強化・滑沢化被膜形成義歯、義歯の表面強化・滑沢化コーティング剤および義歯の表面強化・滑沢化法
KR101680236B1 (ko) 2016-10-20 2016-11-28 박건제 환자용 의치 폴리싱 패드의 제조방법

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