JP2000177541A - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

車両用ワイパ装置

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JP2000177541A
JP2000177541A JP10359259A JP35925998A JP2000177541A JP 2000177541 A JP2000177541 A JP 2000177541A JP 10359259 A JP10359259 A JP 10359259A JP 35925998 A JP35925998 A JP 35925998A JP 2000177541 A JP2000177541 A JP 2000177541A
Authority
JP
Japan
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holding
wiper
wiper blade
flexible beam
claw
Prior art date
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Application number
JP10359259A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsumoto
浩志 松本
Shigeyuki Kobayashi
重行 小林
Kazuto Yokoo
和人 横尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Nippon Wiper Blade Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Nippon Wiper Blade Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイパブレードの着脱の繰り返しによるワイ
パアームのワイパブレード支持部における変形や亀裂の
発生を防止できると共に、ワイパアームのワイパブレー
ド保持力を維持できる車両用ワイパ装置を得る。 【解決手段】 ワイパアーム12の挟持爪16は撓梁部
18に連結され、挟持爪44は撓梁部46に連結されて
いる。ここで、ワイパブレードのリベット軸には挟持爪
16、44の弾性力が作用するのみならず撓梁部18、
46の弾性力も作用する。このため、ワイパアーム12
のワイパブレード保持力を従来と同様に維持するための
挟持爪16、44及び撓梁部18、46の肉厚を従来の
単なる保持爪に比べ小さくすることができる。したがっ
て、挟持爪16、44及び撓梁部18、46の弾性域が
大きくなり、ワイパブレードの着脱の繰り返しによる挟
持爪16、44及び撓梁部18、46の変形や亀裂の発
生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイパブレードに
設けられた支軸にワイパアームが係合してワイパブレー
ドを回動可能に支持する車両用ワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用ワイパ装置においては、例
えば、図9(A)に示すように、ワイパアーム100に
ワイパブレードの支持部102が形成されている。この
支持部102は樹脂により成型されており、所定の弾性
を有する保持爪104と固定部106を備えている。さ
らに、この保持爪104と固定部106によって丸溝1
08が形成されている。ここで、保持爪104がワイパ
ブレードのリベット軸110を押圧し、丸溝108にお
いてリベット軸110を挟持することによって、ワイパ
アーム102はワイパブレードを支持することができる
ようにされている。また、ワイパアーム100に対して
ワイパブレードを着脱する際には、図9(B)に示すよ
うに、保持爪104を撓ませて、丸溝108に対してワ
イパブレードのリベット軸110を挿入または離脱する
ようにされている。
【0003】しかしながら、このような車両用ワイパ装
置では、ワイパアーム100のワイパブレード保持力を
大きくするために保持爪104の肉厚を大きくする(保
持爪104を大型化する)と、保持爪104の弾性域が
小さくなるため、ワイパブレードの着脱の繰り返しによ
って保持爪104が変形したり保持爪104に亀裂が発
生するという問題が生じる。
【0004】一方、ワイパブレードの着脱の繰り返しに
よる保持爪104の変形や亀裂の発生を防止するため
に、保持爪104の肉厚を小さくする(保持爪104を
小型化する)と、ワイパアーム100のワイパブレード
保持力が小さくなってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、ワイパブレードの着脱の繰り返しによるワイパア
ームのワイパブレード支持部における変形や亀裂の発生
を防止できると共に、ワイパアームのワイパブレード保
持力を維持できる車両用ワイパ装置を得ることが目的で
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ワイパブレードに設けられた支軸にワイパアームが
係合して前記ワイパブレードを回動可能に支持する車両
用ワイパ装置において、前記ワイパアームに形成され、
所定の弾性を有し、前記支軸を回動可能に挟持する挟持
爪と、前記挟持爪に一体に連結する状態で前記ワイパア
ームに形成され、所定の弾性を有する撓梁部と、を備え
ている。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、ワイパア
ームには所定の弾性を有する挟持爪が形成されており、
この挟持爪がワイパブレードに設けられた支軸を挟持す
ることにより、ワイパブレードが回動可能に支持され
る。
【0008】ここで、挟持爪には、所定の弾性を有する
撓梁部が一体に連結する状態で形成されているため、ワ
イパアームに対してワイパブレードを着脱する際には、
挟持爪が撓むのみならず撓梁部も撓み、撓梁部の弾性力
は挟持爪に付与される。すなわち、ワイパブレードの支
軸には、挟持爪の弾性力が作用するのみならず撓梁部の
弾性力も合わせて作用する。
【0009】このため、挟持爪及び撓梁部の肉厚を小さ
く(薄く)しても、従来と同様のワイパブレード保持力
を得ることができる。換言すれば、ワイパアームによる
ワイパブレード保持力を従来と同様に維持するための挟
持爪及び撓梁部の肉厚を、従来の単なる保持爪に比べ小
さく(薄く)することができる。このため、この挟持爪
と撓梁部の弾性域が大きくなり、ワイパブレードの着脱
の繰り返しによる挟持爪や撓梁部(ワイパブレード支持
部)の変形や亀裂の発生を防止できる。
【0010】以上のように、請求項1に記載の発明で
は、ワイパブレードの着脱の繰り返しによるワイパアー
ムのワイパブレード支持部における変形や亀裂の発生を
防止できると共に、ワイパアームのワイパブレード保持
力を維持できる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用ワイパ装置において、前記挟持爪は、前記支軸
を片側から押圧することによって前記支軸を挟持するこ
とを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、挟持爪が
ワイパブレードの支軸を片側から押圧して挟持すること
により、ワイパブレードが回動可能に支持される。この
ため、簡単な構造とすることができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用ワイパ装置において、前記挟持爪を一対備え、
前記一対の挟持爪は前記支軸を両側から押圧することに
よって前記支軸を挟持することを特徴としている。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、挟持爪を
一対備え、一対の挟持爪がワイパブレードの支軸を両側
から押圧して挟持することにより、ワイパブレードが回
動可能に支持される。このため、ワイパアームのワイパ
ブレード保持力を大きくすることができる。またこのた
め、ワイパアームのワイパブレード保持力を維持するた
めの各挟持爪及び各撓梁部の肉厚をさらに小さくするこ
とができ、効果的に各挟持爪及び各撓梁部(ワイパブレ
ード支持部)の変形や亀裂の発生を防止できる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置におい
て、単一の前記挟持爪に複数の前記撓梁部が一体に連結
されていることを特徴としている。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、単一の挟
持爪に複数の撓梁部が一体に連結されているため、ワイ
パアームのワイパブレード保持力を大きくすることがで
きる。またこのため、ワイパアームのワイパブレード保
持力を維持するための各挟持爪及び各撓梁部の肉厚をさ
らに小さくすることができ、効果的に各挟持爪及び各撓
梁部(ワイパブレード支持部)の変形や亀裂の発生を防
止できる。
【0017】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
単一の挟持爪に一体に連結する撓梁部の数量を種々に調
整することにより、ワイパブレード保持力を所望の値に
設定することができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置におい
て、前記挟持爪に前記撓梁部が一体に連結された位置と
挟持爪の末端との略中央位置で前記挟持爪が前記支軸を
挟持することを特徴としている。
【0019】ここで、挟持爪は撓梁部によって支持され
ると共に、挟持爪の末端でワイパアーム本体により支持
されているため、挟持爪に撓梁部が一体に連結された位
置と挟持爪の末端との略中央位置において挟持爪の弾性
力が最大となる。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、挟持爪に
撓梁部が一体に連結された位置と挟持爪の末端との略中
央位置で挟持爪が支軸を挟持するため、挟持爪の最大の
弾性力でワイパブレードの支軸を挟持できる。このた
め、ワイパアームのワイパブレード保持力をさらに大き
くすることができ、したがって、挟持爪や撓梁部の部品
寸法によらずワイパブレードを確実に保持できる。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置におい
て、前記挟持爪は、前記ワイパアームの軸直角下方向に
対し傾斜して形成されたことを特徴としている。
【0022】請求項6に記載の発明によれば、挟持爪が
ワイパアームの軸直角下方向に対し傾斜して形成された
ため、挟持爪の弾性力の分力がワイパアームの軸直角方
向へ作用して、ワイパアームの軸直角下方向へのワイパ
ブレード脱落力が減少する。このため、ワイパアームか
らワイパブレードが脱落することを一層抑制または抑止
することができる。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6のいずれか1項記載の車両用ワイパ装置におい
て、前記挟持爪及び前記撓梁部は樹脂材料により形成さ
れていることを特徴とする。
【0024】請求項7に記載の発明によれば、挟持爪及
び撓梁部は樹脂材料により形成されているため、挟持爪
及び撓梁部を軽量化することができる。さらにこのた
め、挟持爪と撓梁部のワイパブレードとの摺動または挟
持爪と支軸との摺動による騒音を抑制または抑止するこ
とができる。
【0025】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1には第
1の実施の形態に係る車両用ワイパ装置10の主要部の
構成が正面図で示されている。また、図2(A)には第
1の実施の形態に係る車両用ワイパ装置10の主要部の
構成が平面図で示され、図2(B)には車両用ワイパ装
置10の主要部の構成が正面図で示されている。
【0026】車両用ワイパ装置10は、ワイパアーム1
2とワイパブレード14を備えている。
【0027】ワイパブレード14は、プライマリレバー
38、セカンダリレバー40及びブレードラバー42を
有している。プライマリレバー38の長手方向中央部に
は、支軸としてのリベット軸32が固着されている。
【0028】一方、ワイパアーム12は、アームヘッド
24の先端にリテーナ28が回動可能に支持されてい
る。アームヘッド24は図示しないピボット軸に固定さ
れている。また、アームヘッド24とリテーナ28の間
には、引張コイルばね36が取り付けられており、これ
により、ワイパアーム12にアーム圧が付与されてい
る。
【0029】リテーナ28の先端にはアームピース22
が固着されている。ここで、アームピース22には一対
の樹脂製の支持部30、34が形成されている。アーム
ピース22先端側の支持部30は、弾性を有する挟持爪
16と撓梁部18とで構成されており、撓梁部18は弾
性を有する弾性部19とこの弾性部19の先端に一体に
連結された弾性を有しない剛性部20とを有している。
また、挟持爪16の先端は撓梁部18の剛性部20に一
体に連結されている。
【0030】一方、アームピース22末端側の支持部3
4は、弾性を有する挟持爪44と撓梁部46とで構成さ
れており、撓梁部46は弾性を有する弾性部47とこの
弾性部47の先端に一体に連結された弾性を有しない剛
性部48とを有している。また、挟持爪44の先端は撓
梁部46の剛性部48に一体に連結されている。
【0031】さらに、挟持爪16と挟持爪44によって
丸溝26が形成されており、この丸溝26においてワイ
パブレード14のリベット軸32を挟持することにより
ワイパブレード14が支持される構成である。
【0032】以下、本実施の形態の作用を説明する。
【0033】上記構成の車両用ワイパ装置10では、挟
持爪16と挟持爪44とによって形成された丸溝26に
おいてワイパブレード14のリベット軸32を挟持し
て、ワイパブレード14が回動可能に支持される。
【0034】ここで、ワイパアーム12に対してワイパ
ブレード14を着脱する場合には、丸溝26からワイパ
ブレード14のリベット軸32を着脱する際に、一対の
支持部30及び支持部34が同時に撓む。
【0035】支持部30が撓む際には、挟持爪16が撓
むのみならず、撓梁部18も撓み(撓梁部18の剛性部
20を介して弾性部19が撓むため)、撓梁部18の弾
性力は挟持爪16に付与される(撓梁部18の剛性部2
0を介して弾性部19の弾性力が挟持爪16に付与され
るため)。すなわち、ワイパブレード14のリベット軸
32には、挟持爪16の弾性力が作用するのみならず撓
梁部18の弾性力も合わせて作用する。
【0036】一方、支持部34が撓む際には、挟持爪4
4が撓むのみならず、撓梁部46も撓み(撓梁部46の
剛性部48を介して弾性部47が撓むため)、撓梁部4
6の弾性力は挟持爪44に付与される(撓梁部46の剛
性部48を介して弾性部47の弾性力が挟持爪44に付
与されるため)。すなわち、ワイパブレード14のリベ
ット軸32には、挟持爪44の弾性力が作用するのみな
らず撓梁部46の弾性力も合わせて作用する。
【0037】このため、挟持爪16、44及び弾性部1
9、47の肉厚を小さくしても、従来と同様のワイパブ
レード保持力を得ることができる。換言すれば、ワイパ
アーム12のワイパブレード保持力を従来と同様に維持
するための挟持爪16、44及び弾性部19、47の肉
厚を、従来の単なる保持爪に比べ小さくすることができ
る。このため、挟持爪16、44及び撓梁部18、46
の弾性域が大きくなり、ワイパブレード14の着脱の繰
り返しによる挟持爪16、44及び撓梁部18、46
(ワイパブレード支持部30、34)の変形や亀裂の発
生を防止できる。
【0038】以上のように、本実施の形態によれば、ワ
イパブレード14の着脱の繰り返しによるワイパアーム
12のワイパブレード支持部30、34における変形や
亀裂の発生を防止できると共に、ワイパアーム12のワ
イパブレード保持力を維持できる。
【0039】また、本実施の形態では、一対の挟持爪1
6、44がワイパブレード14のリベット軸32を両側
から押圧するため、ワイパアーム12のワイパブレード
保持力を大きくすることができる。さらにこのため、ワ
イパアーム12のワイパブレード保持力を維持するため
の挟持爪16、44及び弾性部19、47の肉厚をさら
に小さくすることができ、効果的に挟持爪16、44及
び撓梁部18、46(ワイパブレード支持部30、3
4)の変形や亀裂の発生を防止できる。
【0040】さらに、支持部30、34は樹脂製である
ため、挟持爪16、44及び撓梁部18、46を軽量化
することができる。さらにこのため、挟持爪16と撓梁
部18のワイパブレード14との摺動または挟持爪1
6、44とリベット軸32との摺動による騒音を抑制ま
たは抑止することができる。 (変形例)図3には第1の実施の形態の変形例に係る車
両用ワイパ装置10のワイパアーム12が正面図で示さ
れている。
【0041】前述した第1の実施の形態では、撓梁部1
8は弾性を有する弾性部19と弾性を有しない剛性部2
0とを有し、また、撓梁部46は弾性を有する弾性部4
7と弾性を有しない剛性部48とを有している。一方、
本変形例では、剛性部20及び剛性部48を設けずに、
全体が弾性を有する撓梁部21及び撓梁部49を用いて
いる。
【0042】本変形例によっても、ワイパブレード14
のリベット軸32には、挟持爪16及び挟持爪44の弾
性力が作用するのみならず、撓梁部21及び撓梁部49
の弾性力も合わせて作用するため、前述した第1の実施
の形態と同様の効果を得ることができる。
【0043】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。なお、以下の実施の形態では、上記第1の実施の形
態で説明した構成と基本的に同一構成部品については同
一の符号を付し、その構成を省略する。 [第2の実施の形態]図4には第2の実施の形態に係る
車両用ワイパ装置50の主要部の構成が正面図で示され
ている。
【0044】本実施の形態の車両用ワイパ装置50は、
アームピース22に樹脂製の支持部52が形成されてい
る。支持部52は、弾性を有する挟持爪54と撓梁部5
6とで構成されており、挟持爪54はワイパアーム12
の軸直角下方向に対し傾斜して形成されている。また、
撓梁部56は弾性を有する弾性部57とこの弾性部57
の先端に一体に連結された弾性を有しない剛性部58と
を有しており、挟持爪54の先端は撓梁部56の剛性部
58に一体に連結されている。一方、アームピース22
の末端側には、固定部60が形成されている。
【0045】さらに、挟持爪54と固定部60によって
丸溝62が形成されており、この丸溝62においてワイ
パブレード14のリベット軸32を挟持することによ
り、ワイパブレード14が回動可能に支持される構成で
ある。
【0046】上記構成の車両用ワイパ装置50では、支
持部52及び固定部60によって形成された丸溝62に
おいてワイパブレード14のリベット軸32を挟持する
ことにより、ワイパブレード14が回動可能に支持され
る。
【0047】ここで、ワイパアーム12に対してワイパ
ブレード14を着脱する場合には、丸溝62からワイパ
ブレード14のリベット軸32を着脱する際に、支持部
52が撓む。
【0048】支持部52が撓む際には、挟持爪54が撓
むのみならず撓梁部56も撓み(撓梁部56の剛性部5
8を介して弾性部57が撓むため)、撓梁部56の弾性
力は挟持爪54に付与される(撓梁部56の剛性部58
を介して弾性部57の弾性力が挟持爪54に付与される
ため)。すなわち、ワイパブレード14のリベット軸3
2には、挟持爪54の弾性力が作用するのみならず、撓
梁部56の弾性力も合わせて作用する。
【0049】このため、挟持爪54及び弾性部57の肉
厚を小さくしても、従来と同様のワイパブレード保持力
を得ることができる。換言すれば、ワイパアーム12に
よるワイパブレード保持力を従来と同様に維持するため
の挟持爪54及び弾性部57の肉厚を従来の単なる保持
爪に比べ小さくすることができる。このため、挟持爪5
4及び弾性部57の弾性域が大きくなり、ワイパブレー
ド14の着脱の繰り返しによる挟持爪54及び撓梁部5
6(ワイパブレード支持部52)の変形や亀裂の発生を
防止できる。
【0050】以上のように、本実施の形態でも、ワイパ
ブレード14の着脱の繰り返しによるワイパアーム12
のワイパブレード支持部52における変形や亀裂の発生
を防止できると共に、ワイパアーム12のワイパブレー
ド保持力を維持できる。
【0051】さらに、本実施の形態では、挟持爪54が
ワイパブレード14のリベット軸32を片側から押圧し
て挟持することにより、ワイパブレード14が回動可能
に支持される。このため、簡単な構造とすることができ
る。
【0052】また、挟持爪54がワイパアーム12の軸
直角下方向に対し傾斜して形成されているため、挟持爪
54の弾性力の分力がワイパアーム12の軸直角方向へ
作用して、ワイパアーム12の軸直角下方向へのワイパ
ブレード脱落力が減少する。このため、ワイパアーム1
2からワイパブレード14が脱落することを一層抑制ま
たは抑止することができる。
【0053】さらに、支持部52は樹脂製であるため、
挟持爪54及び撓梁部56を軽量化することができる。
さらにこのため、挟持爪54と撓梁部56のワイパブレ
ード14との摺動または挟持爪54とリベット軸32と
の摺動による騒音を抑制または抑止することができる。 (変形例)図5には第2の実施の形態の変形例に係る車
両用ワイパ装置50のワイパアーム12が正面図で示さ
れている。
【0054】前述した第2の実施の形態では、撓梁部5
6は弾性を有する弾性部57と弾性を有しない剛性部5
8とを有している。一方、本変形例では、剛性部58を
設けずに、全体が弾性を有する撓梁部59を用いてい
る。
【0055】本変形例によっても、ワイパブレード14
のリベット軸32には、挟持爪54の弾性力が作用する
のみならず、撓梁部59の弾性力も合わせて作用するた
め、前述した第2の実施の形態と同様の効果を得ること
ができる。 [第3の実施の形態]図6には第3の実施の形態に係る
車両用ワイパ装置70の主要部の構成が正面図で示され
ている。
【0056】本実施の形態では、車両用ワイパ装置70
のアームピース22には一対の樹脂製の支持部72、7
4が形成されている。アームピース22先端側の支持部
72は、弾性を有する挟持爪76と撓梁部78、80と
で構成されている。撓梁部78は弾性を有する弾性部7
7とこの弾性部77の先端に一体に連結された弾性を有
しない剛性部81とを有している。また、挟持爪76の
先端は撓梁部78の剛性部81に一体に連結されてい
る。さらに、撓梁部80は弾性を有する弾性部79とこ
の弾性部79の先端に一体に連結された弾性を有しない
剛性部82とを有しており、撓梁部80は撓梁部78に
一体に連結されている。一方、アームピース22末端側
の支持部74は、弾性を有する挟持爪84と撓梁部8
6、88とで構成されている。撓梁部86は弾性を有す
る弾性部85とこの弾性部85の先端に一体に連結され
た弾性を有しない剛性部89とを有している。また、挟
持爪84の先端は撓梁部86の剛性部89に一体に連結
されている。さらに、撓梁部88は弾性を有する弾性部
87とこの弾性部87の先端に一体に連結された弾性を
有しない剛性部90とを有しており、撓梁部88は撓梁
部86に一体に連結されている。
【0057】また、挟持爪76と挟持爪84とにより丸
溝92が形成されており、この丸溝92においてワイパ
ブレード14のリベット軸32を挟持することにより、
ワイパブレード14が回動可能に支持される構成であ
る。
【0058】上記構成の車両用ワイパ装置70では、挟
持爪76と挟持爪84とにより形成される丸溝92にお
いてワイパブレード14のリベット軸32を挟持するこ
とにより、ワイパブレード14が回動可能に支持され
る。
【0059】ここで、ワイパアーム12に対してワイパ
ブレード14を着脱する場合には、丸溝92からワイパ
ブレード14のリベット軸32を着脱する際に、支持部
72及び支持部74が同時に撓む。
【0060】支持部72が撓む際には、挟持爪76が撓
むのみならず、撓梁部78、80も撓み(撓梁部78の
剛性部81を介して弾性部77が撓み、撓梁部80の剛
性部82を介して弾性部79が撓むため)、撓梁部7
8、80の弾性力は挟持爪76に付与される(撓梁部7
8、80の剛性部81、82を介して弾性部77、79
の弾性力が挟持爪76に付与されるため)。すなわち、
ワイパブレード14のリベット軸32には、挟持爪76
の弾性力が作用するのみならず、撓梁部78、80の弾
性力も合わせて作用する。
【0061】一方、支持部74が撓む際には、挟持爪8
4が撓むのみならず、撓梁部86、88も撓み(撓梁部
86の剛性部89を介して弾性部85が撓み、撓梁部8
8の剛性部90を介して弾性部87が撓むため)、撓梁
部86、88の弾性力は挟持爪84に付与される(撓梁
部86、88の剛性部89、90を介して弾性部85、
87の弾性力が挟持爪84に付与されるため)。すなわ
ち、ワイパブレード14のリベット軸32には、挟持爪
84の弾性力が作用するのみならず、撓梁部86、88
の弾性力も合わせて作用する。
【0062】このように、本実施の形態では、単一の挟
持爪76または挟持爪84にそれぞれ2つの撓梁部7
8、80または撓梁部86、88の弾性力が付与される
ため、ワイパアーム12のワイパブレード保持力を大き
くすることができる。またこのため、ワイパアーム12
のワイパブレード保持力を維持するための挟持爪76及
び弾性部77、79や挟持爪84及び弾性部85、87
の肉厚をさらに小さくすることができ、このため、ワイ
パブレード14の着脱の繰り返しによる挟持爪76及び
撓梁部78、80や挟持爪84及び撓梁部86、88
(ワイパブレード支持部72、74)の変形や亀裂の発
生を効果的に防止できる。
【0063】以上のように、本実施の形態によれば、ワ
イパブレード14の着脱の繰り返しによるワイパアーム
12のワイパブレード支持部72、74における変形や
亀裂の発生を防止できると共に、ワイパアーム12のワ
イパブレード保持力を維持できる。
【0064】また、支持部72、74は樹脂製であるた
め、挟持爪76及び撓梁部78、80や挟持爪84及び
撓梁部86、88を軽量化することができる。さらにこ
のため、挟持爪76、84または撓梁部78、80、8
6、88のワイパブレード14との摺動または挟持爪7
6、84とリベット軸32との摺動による騒音を抑制ま
たは抑止することができる。 (変形例)図7には第3の実施の形態の変形例に係る車
両用ワイパ装置70のワイパアーム12が正面図で示さ
れている。
【0065】前述した第3の実施の形態では、撓梁部7
8は弾性を有する弾性部77と弾性を有しない剛性部8
1とを有し、また、撓梁部80は弾性を有する弾性部7
9と弾性を有しない剛性部82とを有している。さら
に、撓梁部86は弾性を有する弾性部85と弾性を有し
ない剛性部89とを有し、また、撓梁部88は弾性を有
する弾性部87と弾性を有しない剛性部90とを有して
いる。一方、本変形例では、剛性部81、82及び剛性
部89、90を設けずに、全体が弾性を有する撓梁部7
3、75及び撓梁部83、91を用いている。
【0066】本変形例によっても、ワイパブレード14
のリベット軸32には、挟持爪76及び挟持爪84の弾
性力が作用するのみならず、撓梁部73、75及び撓梁
部83、91の弾性力も合わせて作用するため、前述し
た第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0067】なお、本実施の形態(変形例含む)では、
単一の挟持爪に2つの撓梁部を一体に連結したが、これ
に限らず、単一の挟持爪に一体に連結する撓梁部の数量
を種々に調整することにより、ワイパブレード保持力を
所望の値に設定することができる。 [第4の実施の形態]図8には第4の実施の形態に係る
車両用ワイパ装置120の主要部の構成が正面図で示さ
れている。
【0068】第4の実施の形態に係る車両用ワイパ装置
120では、挟持爪122の中央位置と挟持爪124の
中央位置によって丸溝126が形成されており、この丸
溝126においてワイパブレード14のリベット軸32
を挟持することによりワイパブレード14が支持され
る。
【0069】以下、本実施の形態の作用を説明する。
【0070】上記構成の車両用ワイパ装置120では、
挟持爪122、124は先端で撓梁部18、46に支持
されると共に、末端でワイパアーム12本体に支持され
る。このため、挟持爪122、124は両端で支持され
ることになり、したがって、挟持爪122、124の中
央位置において挟持爪122、124の弾性力が最大と
なる。ここで、挟持爪122、124の中央位置に形成
された丸溝126においてワイパブレード14のリベッ
ト軸32を挟持するため、挟持爪122、124の最大
の弾性力でリベット軸32を挟持できる。このため、ワ
イパアーム12のワイパブレード保持力をさらに大きく
することができ、したがって、挟持爪122、124や
撓梁部18、46の部品寸法によらずワイパブレード1
4を確実に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る車両用ワイパ装置の概
略構成の正面図である。
【図2】(A)は車両用ワイパ装置の平面図であり、
(B)は車両用ワイパ装置の正面図である。
【図3】第1の実施の形態の変形例に係る車両用ワイパ
装置の概略構成の正面図である。
【図4】第2の実施の形態に係る車両用ワイパ装置の概
略構成の正面図である。
【図5】第2の実施の形態の変形例に係る車両用ワイパ
装置の概略構成の正面図である。
【図6】第3の実施の形態に係る車両用ワイパ装置の概
略構成の正面図である。
【図7】第3の実施の形態の変形例に係る車両用ワイパ
装置の概略構成の正面図である。
【図8】第4の実施の形態に係る車両用ワイパ装置の概
略構成の正面図である。
【図9】(A)は従来の車両用ワイパ装置のワイパアー
ムの正面図であり、(B)は(A)のワイパブレード支
持部の拡大図である。
【符号の説明】
10 車両用ワイパ装置 12 ワイパアーム 14 ワイパブレード 16 挟持爪 18 撓梁部 21 撓梁部 32 リベット軸(支軸) 44 挟持爪 46 撓梁部 49 撓梁部 50 車両用ワイパ装置 54 挟持爪 56 撓梁部 59 撓梁部 60 固定部 70 車両用ワイパ装置 73 撓梁部 75 撓梁部 76 挟持爪 78 撓梁部 80 撓梁部 83 撓梁部 84 挟持爪 86 撓梁部 88 撓梁部 91 撓梁部 120 車両用ワイパ装置 122 挟持爪 124 挟持爪
フロントページの続き (72)発明者 小林 重行 埼玉県加須市大字下高柳字沼頭311番地 日本ワイパブレード株式会社内 (72)発明者 横尾 和人 埼玉県加須市大字下高柳字沼頭311番地 日本ワイパブレード株式会社内 Fターム(参考) 3D025 AA01 AC01 AD01 AE05 AE25 AE29

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイパブレードに設けられた支軸にワイ
    パアームが係合して前記ワイパブレードを回動可能に支
    持する車両用ワイパ装置において、 前記ワイパアームに形成され、所定の弾性を有し、前記
    支軸を回動可能に挟持する挟持爪と、 前記挟持爪に一体に連結する状態で前記ワイパアームに
    形成され、所定の弾性を有する撓梁部と、 を備えた車両用ワイパ装置。
  2. 【請求項2】 前記挟持爪は、前記支軸を片側から押圧
    することによって前記支軸を挟持することを特徴とする
    請求項1記載の車両用ワイパ装置。
  3. 【請求項3】 前記挟持爪を一対備え、前記一対の挟持
    爪は前記支軸を両側から押圧することによって前記支軸
    を挟持することを特徴とする請求項1記載の車両用ワイ
    パ装置。
  4. 【請求項4】 単一の前記挟持爪に複数の前記撓梁部が
    一体に連結されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれか1項記載の車両用ワイパ装置。
  5. 【請求項5】 前記挟持爪に前記撓梁部が一体に連結さ
    れた位置と挟持爪の末端との略中央位置で前記挟持爪が
    前記支軸を挟持することを特徴とする請求項1乃至請求
    項4のいずれか1項記載の車両用ワイパ装置。
  6. 【請求項6】 前記挟持爪は、前記ワイパアームの軸直
    角下方向に対し傾斜して形成されたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の車両用ワイパ
    装置。
  7. 【請求項7】 前記挟持爪及び前記撓梁部は樹脂材料に
    より形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項6のいずれか1項記載の車両用ワイパ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100821763B1 (ko) 2006-10-31 2008-04-14 기아자동차주식회사 탈부착성이 향상된 와이퍼 블레이드 조립체

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