JP2000272478A - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

車両用ワイパ装置

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JP2000272478A
JP2000272478A JP11081726A JP8172699A JP2000272478A JP 2000272478 A JP2000272478 A JP 2000272478A JP 11081726 A JP11081726 A JP 11081726A JP 8172699 A JP8172699 A JP 8172699A JP 2000272478 A JP2000272478 A JP 2000272478A
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JP
Japan
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wiper
wiper arm
wiper blade
arm
blade
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JP11081726A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsumoto
浩志 松本
Masami Muramatsu
昌美 村松
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S1/00Cleaning of vehicles
    • B60S1/02Cleaning windscreens, windows or optical devices
    • B60S1/04Wipers or the like, e.g. scrapers
    • B60S1/32Wipers or the like, e.g. scrapers characterised by constructional features of wiper blade arms or blades
    • B60S1/40Connections between blades and arms
    • B60S2001/409Connections between blades and arms characterised by the arm or connecting part mounted on the arm presenting a shaped opening for bearing the pivot axis

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイパアームのワイパブレード保持力を大き
くした場合でも、ワイパアームからワイパブレードを容
易に取り外すことができる。 【解決手段】 車両用ワイパ装置10のワイパアーム1
2には挟持爪24、28が形成され、挟持爪24、28
がワイパブレード36のリベット軸46を挟持してワイ
パアーム12がワイパブレード36を支持している。挟
持爪24、28には撓梁部26、30が一体に連結され
ており、ワイパアーム12のワイパブレード保持力が大
きくされている。ワイパブレード36をワイパアーム1
2に対して回動させるとワイパアーム12の当接部34
がワイパブレード36の被当接部48に当接し、てこ作
用によりリベット軸46が挟持爪24、28から抜き取
られる。このため、ワイパアーム12のワイパブレード
保持力を大きくした場合でも、ワイパアーム12からワ
イパブレード36を容易に取り外すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイパブレードに
設けられた支軸にワイパアームが係合してワイパブレー
ドを回動可能に支持する車両用ワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用ワイパ装置においては、例
えば、ワイパアームに弾性を有する挟持爪が一対形成さ
れているものがある。一方、ワイパブレードにはリベッ
ト軸が設けられており、このリベット軸をワイパアーム
の一対の挟持爪が挟持することにより、ワイパアームが
ワイパブレードを回動可能に支持している。
【0003】特に、ワイパブレードがウインタブレード
である場合には、ワイパアームに対向するウインタブレ
ードの上面にシール部材が設けられており、シール部材
がウインタブレードをシールしている。さらに、ウイン
タブレードの上面にはクリップホルダが設けられてお
り、クリップホルダは対向する2つの側壁を有し、この
側壁間に支軸が形成されている。この支軸を上述のワイ
パアームの挟持爪が挟持することにより、ワイパアーム
がウインタブレードを回動可能に支持している。
【0004】しかしながら、このような車両用ワイパ装
置において、挟持爪の肉厚を厚くする等によってワイパ
アームのワイパブレード保持力を大きくすると、ワイパ
アームからワイパブレードを取り外す際には、ワイパブ
レードの支軸を挟持爪から抜き取ることが困難であり、
このため、ワイパアームからのワイパブレードの取り外
しが困難である。
【0005】特に、ワイパブレードがウインタブレード
である場合には、ワイパアームからウインタブレードを
取り外す際にワイパアームの先端部がワイパブレード上
面のシール部材に接触すると、シール部材が損傷してし
まう可能性がある。一方、ワイパアームの先端部がシー
ル部材に接触することを防止するために、シール部材か
ら支軸までの距離を長くすると、これに伴い、クリップ
ホルダの高さを高くしなければならず、このため、乗員
の視界を小さくするのみならず、デザイン面でも悪影響
を及ぼしてしまう。
【0006】また、クリップホルダ側壁上部から突出し
たワイパアームが乗員の視界を小さくする場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、ワイパアームのワイパブレード保持力を大きくし
た場合でも、ワイパアームからワイパブレードを容易に
取り外すことができる車両用ワイパ装置を得ることが目
的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ワイパブレードに形成された支軸にワイパアームが
係合して前記ワイパブレードを回動可能に支持する車両
用ワイパ装置において、前記ワイパアームに対向する前
記ワイパブレードの上面に設けられ、対向する2つの側
壁間に前記支軸が形成されたクリップホルダと、前記ワ
イパアームに前記ワイパブレード方向へ延出させて形成
され、所定の弾性を有し、前記支軸を回動可能に挟持す
る挟持爪と、前記ワイパアームの前記ワイパブレード支
持位置より先端側の部位に設けられた当接部と、前記当
接部に対応させて前記クリップホルダに設けられ、前記
ワイパブレードを前記ワイパアームに対して回動させる
と、前記ワイパブレードの上面に前記ワイパアームの先
端部が接触しない状態で前記当接部が当接する被当接部
と、を備えたことを特徴としている。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、ワイパア
ームからワイパブレードを取り外す際には、ワイパブレ
ードをワイパアームに対して回動させてワイパアームの
当接部をクリップホルダの被当接部に当接させ、この当
接部と被当接部を支点とし、ワイパブレード支持位置
(挟持爪やワイパブレードの支軸の位置)を作用点とし
て、てこ作用によりワイパブレードの支軸をワイパアー
ムの挟持爪から抜き取る。したがって、挟持爪の肉厚を
厚くする等によってワイパアームのワイパブレード保持
力を大きくした場合でも、ワイパアームからワイパブレ
ードを容易に取り外すことができる。
【0010】また、ワイパブレードの上面にワイパアー
ムの先端部が接触しない状態でワイパアームの当接部が
クリップホルダの被当接部に当接するため、ワイパブレ
ードをワイパアームから取り外す際に、ワイパブレード
の上面にワイパアームの先端部が接触しない。したがっ
て、ワイパブレードの上面の損傷を防止すると共に、ワ
イパアームの先端部が樹脂などで成形された場合でも、
強度を必要としないため大型化を防ぐことができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用ワイパ装置において、前記被当接部を、前記ク
リップホルダの側壁中間部または底部に設け、通常のワ
イパ作動状態における前記ワイパアームの上面の高さ
を、前記クリップホルダの側壁上部に対して同じまたは
低い位置に設定した、ことを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、ワイパブ
レードの被当接部を、クリップホルダの側壁中間部また
は底部に設け、通常のワイパ作動状態におけるワイパア
ームの上面の高さを、クリップホルダの側壁上部に対し
て同じまたは低い位置に設定したため、通常のワイパ作
動状態においてクリップホルダの側壁上部からワイパア
ームが突出しない。このため、クリップホルダから突出
したワイパアームが乗員の視界を小さくすることを防止
できる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の車両用ワイパ装置において、前記被当
接部を、前記当接部に対応して反ワイパアーム方向へ徐
高する傾斜面としたことを特徴としている。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、クリップ
ホルダの被当接部を、ワイパアームの当接部に対応して
反ワイパアーム方向へ徐高する傾斜面としたため、ワイ
パアームの先端部がワイパブレードの上面と当接しにく
くなる結果、クリップホルダの側壁(クリップホルダの
側壁上部に被当接部を設けた場合には、傾斜面以外の側
壁の部位)を低くすることができる。このため、クリッ
プホルダが乗員の視界を小さくすることを抑制あるいは
防止できる。
【0015】請求項4に記載の発明は、ワイパブレード
に形成された支軸にワイパアームが係合して前記ワイパ
ブレードを回動可能に支持する車両用ワイパ装置におい
て、前記ワイパアームに前記ワイパブレード方向へ延出
させて形成され、所定の弾性を有し、前記支軸を回動可
能に挟持する挟持爪と、前記ワイパアームの前記ワイパ
ブレード支持位置より先端側の部位に設けられた当接部
と、前記当接部に対応させて前記ワイパブレードに設け
られ、前記ワイパブレードを前記ワイパアームに対して
回動させると前記当接部が当接すると共に、前記当接部
に対応させて反ワイパアーム方向へ徐高する傾斜面とさ
れた被当接部と、を備えたことを特徴としている。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、ワイパア
ームからワイパブレードを取り外す際には、ワイパブレ
ードをワイパアームに対して回動させてワイパアームの
当接部をワイパブレードの被当接部に当接させ、この当
接部と被当接部を支点とし、ワイパブレード支持位置
(挟持爪やワイパブレードの支軸の位置)を作用点とし
て、てこ作用によりワイパブレードの支軸をワイパアー
ムの挟持爪から抜き取る。したがって、挟持爪の肉厚を
厚くする等によってワイパアームのワイパブレード保持
力を大きくした場合でも、ワイパアームからワイパブレ
ードを容易に取り外すことができる。
【0017】また、ワイパブレードの被当接部を、ワイ
パアームの当接部に対応させて反ワイパアーム方向へ徐
高する傾斜面としたため、ワイパアームからワイパブレ
ードを取り外す際に、ワイパブレードのワイパアームに
対する回動角度を小さくできると共に、当接部が被当接
部に当接する際に当接部が被当接部からずれず、てこの
支点がずれない。したがって、ワイパブレードをワイパ
アームからさらに容易に取り外すことができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置におい
て、前記当接部及び前記被当接部の一方に凸部を形成
し、他方に前記凸部に対応して凹部を形成したことを特
徴としている。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、ワイパア
ームの当接部及びワイパブレードの被当接部の一方に凸
部を形成し他方にこの凸部に対応して凹部を形成したた
め、当接部が被当接部に当接する際に当接部が被当接部
からずれない。換言すれば、てこの支点がずれることが
なく、ワイパブレードをワイパアームからさらに容易に
取り外すことができる。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置におい
て、前記ワイパアームに対向する前記ワイパブレードの
上面に保護部材を設置したことを特徴としている。
【0021】請求項6に記載の発明によれば、ワイパア
ームに対向するワイパブレードの上面に保護部材を設置
したため、ワイパブレードをワイパアームに対して回動
させても、ワイパアームの先端部が保護部材に当接しワ
イパブレードの上面に接触しない。このため、ワイパブ
レードの上面から支軸までの距離が短くても、ワイパブ
レードの上面の損傷を防止できる。
【0022】また、ワイパブレードの支軸がクリップホ
ルダに形成された場合には、ワイパブレードの上面から
支軸までの距離を短くすることで、これに伴い、クリッ
プホルダの高さを低くすることができ、したがって、ク
リップホルダが乗員の視界を小さくすることを防止でき
る。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置におい
て、前記支軸による前記ワイパブレード支持位置を、前
記ワイパブレードの軸線から前記ワイパブレード幅方向
へ所定量偏位させたことを特徴としている。
【0024】請求項7に記載の発明は、支軸によるワイ
パブレード支持位置を、ワイパブレードの軸線からワイ
パブレード幅方向へ所定量偏位させたため、ワイパブレ
ードをワイパアームに対して回動させても、ワイパアー
ムの先端部がワイパブレードの上面に接触することがな
い。このため、ワイパブレードの上面から支軸までの距
離の長短に拘らず、ワイパアームの先端部がワイパブレ
ードの上面に接触することがなく、ワイパブレードの上
面の損傷を防止できる。
【0025】また、ワイパブレードの支軸がクリップホ
ルダに形成された場合には、ワイパブレードの上面から
支軸までの距離を短くすることで、これに伴い、クリッ
プホルダの高さを低くすることができ、したがって、乗
員の視界を小さくすることを防止できる。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請
求項7のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置におい
て、前記挟持爪に一体に連結する状態で前記ワイパアー
ムに形成され、所定の弾性を有する撓梁部を備えたこと
を特徴としている。
【0027】請求項8に記載の発明によれば、ワイパア
ームには挟持爪に一体に連結する状態で撓梁部が形成さ
れており、撓梁部は所定の弾性を有している。このた
め、撓梁部の弾性力は挟持爪に付与され、ワイパブレー
ドの支軸には、挟持爪の弾性力が作用するのみならず撓
梁部の弾性力も合わせて作用する。したがって、ワイパ
アームのワイパブレード保持力を大きくすることができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1及び図
2には本発明の第1の実施の形態に係る車両用ワイパ装
置10の主要部が正面図にて示されており、図3には車
両用ワイパ装置10の概略構成が正面図にて示されてい
る。
【0029】車両用ワイパ装置10は、ワイパアーム1
2を備えている。ワイパアーム12はアームヘッド14
を備えており、アームヘッド14は図示しないピボット
軸に固定されている。アームヘッド14の先端には、リ
テーナ16が回動可能に支持されている。
【0030】リテーナ16の先端にはアームピース18
が固着されており、アームピース18には一対の樹脂製
の支持部20、22が形成されている。アームピース1
8先端側の支持部20は、弾性を有する挟持爪24及び
撓梁部26で構成されており、撓梁部26は挟持爪24
に一体に連結された状態で形成されている。アームピー
ス18末端側の支持部22は、弾性を有する挟持爪24
及び撓梁部30で構成されており、撓梁部30は挟持爪
24に一体に連結された状態で形成されている。また、
挟持爪24と挟持爪28は後述のワイパブレード36の
方向へ延出させて形成されており、さらに、挟持爪24
と挟持爪28によって丸溝32が形成されている。
【0031】リテーナ16の肉厚はアームピース18の
肉厚より厚くされており、リテーナ16先端近傍のアー
ムピース18との連結部の段差部分が形成されている。
ここで、この段差部分の一部であって、挟持爪24、2
8よりワイパアーム12先端側の部位には、当接部34
が設けられている。
【0032】車両用ワイパ装置10は、ワイパブレード
36を備えており、ワイパブレード36は、プライマリ
レバー38、セカンダリレバー40及びブレードラバー
42を有している。
【0033】プライマリレバー38は断面が略逆U字状
の形状とされており、プライマリレバー38の長手方向
中央部の対向する2つの側壁44間には、支軸としての
リベット軸46が形成されている。また、プライマリレ
バー38の長手方向中央部の上壁は形成されておらず、
かつ、プライマリレバー38の対向する2つの側壁44
間の間隔はアームピース18の肉厚より大きくされてい
る。これにより、図2に示すように、プライマリレバー
38の長手方向中央部の側壁44間に上述のワイパアー
ム12の支持部20、22を挿入し、挟持爪24と挟持
爪28が丸溝32においてリベット軸46を回動可能に
挟持することでワイパアーム12がワイパブレード36
を回動可能に支持するようにされている。
【0034】ところで、プライマリレバー38の対向す
る2つの側壁44間の間隔はリテーナ16の肉厚より小
さくされており、さらに、2つの側壁44上部には、上
述のワイパアーム12の当接部34に対応させて被当接
部48が設けられている。これにより、ワイパブレード
36をワイパアーム12に対して回動させると、図1に
示すように、この被当接部48にワイパアーム12の当
接部34が当接するようにされている。また、被当接部
48はワイパアーム12の当接部34に対応させて反ワ
イパアーム方向へ徐高する傾斜面とされており、この被
当接部48にワイパアーム12の当接部34が当接する
際に当接部34が被当接部48からずれないようにされ
ている。
【0035】以下、本実施の形態の作用を説明する。
【0036】上記構成の車両用ワイパ装置10では、図
2に示すように、挟持爪24と挟持爪28が丸溝32に
おいてワイパブレード36のリベット軸46を挟持する
ことでワイパアーム12がワイパブレード36を回動可
能に支持している。
【0037】ここで、挟持爪24には撓梁部26が一体
に連結された状態で形成され、かつ、挟持爪28には撓
梁部30が一体に連結された状態で形成されているた
め、ワイパブレード36のリベット軸46には、挟持爪
24、28の弾性力が作用するのみならず撓梁部26、
30の弾性力も合わせて作用し、このため、ワイパアー
ム12のワイパブレード保持力が大きくされている。
【0038】また、挟持爪24、28はワイパアーム1
2にワイパブレード36方向へ延出させて形成されてお
り、ワイパアーム12のワイパブレード支持位置(挟持
爪24、28やリベット軸46の位置)より先端側の部
位に当接部34が設けられている。さらに、ワイパブレ
ード36の側壁44上部には当接部34に対応して被当
接部48が設けられており、ワイパブレード36をワイ
パアーム12に対して回動させるとこの被当接部48に
ワイパアーム12の当接部34が当接するようにされて
いる。
【0039】このため、図1に示すように、ワイパアー
ム12からワイパブレード36を取り外す際には、ワイ
パブレード36をワイパアーム12に対して回動させて
ワイパアーム12の当接部34をワイパブレード36の
側壁44上部の被当接部48に当接させ、この当接部3
4と被当接部48を支点とし、ワイパブレード支持位置
を作用点として、てこ作用によりワイパブレード36の
リベット軸46をワイパアーム12の挟持爪24、28
から抜き取る。したがって、ワイパアーム12のワイパ
ブレード保持力を大きくした場合でも、ワイパアーム1
2からワイパブレード36を容易に取り外すことができ
る。
【0040】また、ワイパブレード36の被当接部48
を、ワイパアーム12の当接部34に対応させて反ワイ
パアーム方向へ徐高する傾斜面としたため、ワイパアー
ム12からワイパブレード36を取り外す際に、ワイパ
ブレード36のワイパアーム12に対する回動角度を小
さくできると共に、当接部34が被当接部48に当接す
る際に当接部34が被当接部48からずれず、てこの支
点がずれない。したがって、ワイパアーム12からワイ
パブレード36をさらに容易に取り外すことができる。
【0041】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。なお、以下の実施の形態では、上記第1の実施の形
態で説明した構成と基本的に同一構成部品については同
一の符号を付し、その構成を省略する。 [第2の実施の形態]図4及び図5には本発明の第2の
実施の形態に係る車両用ワイパ装置50の主要部が正面
図にて示されており、図6には車両用ワイパ装置50の
概略構成が正面図にて示されている。
【0042】本実施の形態の車両用ワイパ装置50のワ
イパブレード52は、ウインタブレードである。ワイパ
アーム12に対向するワイパブレード52の上面54に
はシール部材56が設けられており、シール部材56に
よりワイパブレード52がシールされている。
【0043】ワイパブレード52のプライマリレバー3
8の長手方向中央上部には、クリップホルダ58が設け
られており、クリップホルダ58は対向する2つの側壁
60を備え、さらに、この対向する2つの側壁60間に
支軸としてのリベット軸62が形成されている。また、
クリップホルダ58の対向する2つの側壁60間の間隔
はアームピース18の肉厚より大きくされており、これ
により、図4に示すように、クリップホルダ58の対向
する2つの側壁60間にワイパアーム12の支持部2
0、22を挿入し、挟持爪24と挟持爪28が丸溝32
においてリベット軸62を回動可能に挟持することでワ
イパアーム12にワイパブレード52が回動可能に支持
されている。
【0044】ところで、クリップホルダ58の対向する
2つの側壁60間の間隔はリテーナ16の肉厚より小さ
くされており、さらに、対向する2つの側壁60上部に
は、ワイパアーム12の当接部34に対応して被当接部
64が設けられている。これにより、ワイパブレード5
2をワイパアーム12から取り外す際には、図4に示す
ように、ワイパブレード36をワイパアーム12に対し
て回動させると、図1に示すように、この被当接部64
にワイパアーム12の当接部34が当接するようにされ
ている。
【0045】また、図5に示すように、クリップホルダ
58の被当接部64はワイパアーム12の当接部34に
対応して反ワイパアーム方向へ徐高する傾斜面とされて
おり、これにより、当接部34が被当接部64に当接す
る際に、ワイパアーム12の先端下部68がワイパブレ
ード52の上面54のシール部材56に当接することが
抑制あるいは防止されると共に、当接部34が被当接部
64からずれないようにされている。
【0046】さらに、ワイパブレード52の上面54に
は保護部材66が設置されており、ワイパブレード52
の上面54からリベット軸62までの距離が短くても、
ワイパアーム12の先端下部68が保護部材66に当接
しワイパブレード52のシール部材56に接触しないよ
うにされている。
【0047】以下、本実施の形態の作用を説明する。
【0048】上記構成の車両用ワイパ装置50では、図
4に示すように、挟持爪24と挟持爪28が丸溝32に
おいてワイパブレード52のリベット軸62を挟持する
ことでワイパアーム12がワイパブレード52を回動可
能に支持している。
【0049】ここで、挟持爪24には撓梁部26が一体
に連結された状態で形成され、かつ、挟持爪28には撓
梁部30が一体に連結された状態で形成されているた
め、ワイパブレード52のリベット軸62には、挟持爪
24、28の弾性力が作用するのみならず撓梁部26、
30の弾性力も合わせて作用し、このため、ワイパアー
ム12のワイパブレード保持力が大きくされている。
【0050】また、挟持爪24、28はワイパアーム1
2にワイパブレード52方向へ延出させて形成されてお
り、ワイパアーム12のワイパブレード支持位置(挟持
爪24、28やリベット軸62の位置)より先端側の部
位に当接部34が設けられている。さらに、クリップホ
ルダ58の側壁60上部には当接部34に対応して被当
接部64が設けられており、ワイパブレード52をワイ
パアーム12に対して回動させるとこの被当接部64に
ワイパアーム12の当接部34が当接するようにされて
いる。
【0051】このため、図4に示すように、ワイパアー
ム12からワイパブレード52を容易に取り外す際に
は、ワイパブレード52をワイパアーム12に対して回
動させてワイパアーム12の当接部34をクリップホル
ダ58の側壁60上部の被当接部64に当接させ、この
当接部34と被当接部64を支点とし、ワイパブレード
支持位置を作用点として、てこ作用によりワイパブレー
ド52のリベット軸62をワイパアーム12の挟持爪2
4、28から抜き取る。したがって、ワイパアーム12
のワイパブレード保持力を大きくした場合でも、ワイパ
アーム12からワイパブレード52を容易に取り外すこ
とができる。
【0052】また、図5に示すように、クリップホルダ
58の被当接部64はワイパアーム12の当接部34に
対応して反ワイパアーム方向へ徐高する傾斜面とされて
いるため、ワイパアーム12からワイパブレード52を
取り外す際に、ワイパブレード52のワイパアーム12
に対する回動角度を小さくできると共に、当接部34が
被当接部64に当接する際に当接部34が被当接部64
からずれず、換言すれば、てこの支点がずれない。した
がって、ワイパブレード52をワイパアーム12からさ
らに容易に取り外すことができる。
【0053】さらに、ワイパブレード52の上面54に
は保護部材66が設置されており、ワイパブレード52
をワイパアーム12に対して回動させても、ワイパアー
ム12の先端下部68が保護部材66に当接しワイパブ
レード52の上面54のシール部材56に接触しない。
このため、ワイパブレード52の上面54からリベット
軸62までの距離が短くても、シール部材56の損傷を
防止できる。また、ワイパブレード52の上面54から
リベット軸62までの距離を短くすることで、これに伴
い、クリップホルダ58の高さを低くすることができ、
したがって、クリップホルダ58が乗員の視界を小さく
することを防止できる。さらにまた、デザイン面の向上
を図ることができる。
【0054】また、クリップホルダ58の被当接部64
はワイパアーム12の当接部34に対応して反ワイパア
ーム方向へ徐高する傾斜面とされており、ワイパブレー
ド52の上面54に保護部材66が設置されない場合で
も、当接部34が被当接部64に当接する際に、ワイパ
アーム12の先端下部68がワイパブレード52の上面
54のシール部材56に当接することが抑制あるいは防
止される。したがって、シール部材56の損傷を抑制あ
るいは防止できるため、クリップホルダ58の側壁60
の被当接部64(傾斜面)以外の部位を低くでき、クリ
ップホルダ58が乗員の視界を小さくすることを抑制あ
るいは防止できると共に、ワイパアーム12の先端下部
68が樹脂などで成形された場合でも、強度を必要とし
ないため大型化を抑制あるいは防止できる。 (第1の変形例)図7には第2の実施の形態の第1の変
形例に係る車両用ワイパ装置70の主要部が正面図にて
示されている。
【0055】本変形例では、ワイパアーム12の当接部
72に凸部が形成され、この凸部に対応してクリップホ
ルダ58の被当接部74に凹部が形成されており、当接
部72が被当接部74に当接する状態で当接部72が被
当接部74からずれないようにされている。
【0056】これにより、前述した第2の実施の形態と
同様に、てこ作用によりワイパブレード52のリベット
軸62をワイパアーム12の挟持爪24、28から抜き
取る際に、てこの支点がずれることがなく、ワイパブレ
ード52をワイパアーム12から容易に取り外すことが
できる。
【0057】また、ワイパアーム12の当接部72とク
リップホルダ58の被当接部74との角度(図7の角度
A)が小さい程、被当接部74に当接部72が当接する
際のワイパブレード52のワイパアーム12に対する回
動角度を小さくでき、これにより、ワイパブレード52
をワイパアーム12からさらに容易に取り外すことがで
きる。
【0058】なお、クリップホルダ58の対向する2つ
の側壁60間の間隔はワイパアーム12の先端部73の
肉厚より小さくされており、クリップホルダ58の対向
する2つの側壁60間にワイパアーム12の先端部73
が入ることがない。このため、保護部材66の設置の有
無に拘わらず、ワイパブレード52の上面54からリベ
ット軸62までの距離が短くても、ワイパアーム12の
先端部73がワイパブレード52の上面54のシール部
材56に接触せず、シール部材56の損傷を防止でき
る。また、ワイパブレード52の上面54からリベット
軸62までの距離を短くすることで、これに伴い、クリ
ップホルダ58の高さを低くすることができ、したがっ
て、クリップホルダ58が乗員の視界を小さくすること
を抑制あるいは防止でき、さらには、デザイン面の向上
を図ることができる。 (第2の変形例)図8には第2の実施の形態の第2の変
形例に係る車両用ワイパ装置75の主要部が正面図にて
示されている。
【0059】本変形例では、ワイパアーム12の先端下
部の一部であって、挟持爪24、28よりワイパアーム
12先端側の部位には、当接部76が設けられている。
【0060】一方、ワイパブレード52のクリップホル
ダ58底部(ワイパブレード52の上面54の保護部材
66)にワイパアーム12の当接部76に対応して被当
接部78が設けられており、これにより、図8に示すよ
うに、ワイパブレード52をワイパアーム12に対して
回動させると、この被当接部78にワイパアーム12の
当接部76が当接するようにされている。
【0061】このため、本変形例によっても、ワイパア
ーム12の当接部76とワイパブレード52の被当接部
78を支点とし、ワイパブレード支持位置(挟持爪2
4、28やリベット軸62の位置)を作用点として、て
こ作用によりワイパブレード52のリベット軸62をワ
イパアーム12の挟持爪24、28から抜き取ることが
できる。したがって、ワイパアーム12のワイパブレー
ド保持力を大きくした場合でも、ワイパアーム12から
ワイパブレード52を容易に取り外すことができる。 (第3の変形例)図9には第2の実施の形態の第3の変
形例に係る車両用ワイパ装置80の主要部が正面図にて
示されている。
【0062】本変形例では、ワイパアーム12の先端下
部の一部であって、挟持爪24、28よりワイパアーム
12先端側の部位には、当接部82が設けられている。
【0063】一方、ワイパブレード52のクリップホル
ダ58底部(ワイパブレード52の上面54の保護部材
66)にワイパアーム12の当接部82に対応して被当
接部84が設けられており、これにより、図9に示すよ
うに、ワイパブレード52をワイパアーム12に対して
回動させると、この被当接部84にワイパアーム12の
当接部82が当接するようにされている。
【0064】ワイパブレード52の被当接部84は、ワ
イパアーム12側に突出しており(当接部82に対応し
て反ワイパアーム方向へ傾斜面を有しており)、これに
より、被当接部84にワイパアーム12の当接部82が
当接する際のワイパアーム12のワイパブレード52に
対する回動角度を小さくすることができるようにされて
いる。
【0065】このため、本変形例によっても、ワイパア
ーム12の当接部82とワイパブレード52の被当接部
84を支点とし、ワイパブレード支持位置(挟持爪2
4、28やリベット軸62の位置)を作用点して、てこ
作用によりワイパブレード52のリベット軸62をワイ
パアーム12の挟持爪24、28から抜き取ることがで
きる。したがって、ワイパアーム12のワイパブレード
保持力を大きくした場合でも、ワイパアーム12からワ
イパブレード52を容易に取り外すことができる。
【0066】また、ワイパブレード52の被当接部84
にワイパアーム12の当接部82が当接する際のワイパ
アーム12のワイパブレード52に対する回動角度を小
さくすることができるため、ワイパアーム12からワイ
パブレード52をさらに容易に取り外すことができる。 (第4の変形例)図10には第2の実施の形態の第4の
変形例に係る車両用ワイパ装置85の主要部が正面図に
て示されている。
【0067】本変形例では、ワイパアーム12の先端下
部の一部であって、挟持爪24、28よりワイパアーム
12先端側の部位には、当接部86が設けられている。
【0068】一方、ワイパブレード52のクリップホル
ダ58底部(ワイパブレード52の上面54の保護部材
66)にワイパアーム12の当接部86に対応して被当
接部88が設けられており、これにより、図10に示す
ように、ワイパブレード52をワイパアーム12に対し
て回動させると、この被当接部88にワイパアーム12
の当接部86が当接するようにされている。
【0069】また、ワイパブレード52の被当接部88
はワイパアーム12の当接部86に対応して傾斜面とさ
れており、当接部86が被当接部88に当接する際に当
接部86が被当接部88からずれないようにされてい
る。
【0070】このため、本変形例によっても、ワイパア
ーム12の当接部86とワイパブレード52の被当接部
88を支点とし、ワイパブレード支持位置(挟持爪2
4、28やリベット軸62の位置)を作用点して、てこ
作用によりワイパブレード52のリベット軸62をワイ
パアーム12の挟持爪24、28から抜き取ることがで
きる。したがって、ワイパアーム12のワイパブレード
保持力を大きくした場合でも、ワイパアーム12からワ
イパブレード52を容易に取り外すことができる。
【0071】また、ワイパブレード52の被当接部88
はワイパアーム12の当接部86に対応して傾斜面とさ
れており、当接部86が被当接部88に当接する際に当
接部86が被当接部88からずれない。換言すれば、て
この支点がずれることがなく、ワイパブレード52をワ
イパアーム12からさらに容易に取り外すことができ
る。 (第5の変形例)図11には第2の実施の形態の第5の
変形例に係る車両用ワイパ装置90の主要部が正面図に
て示されている。
【0072】本変形例では、ワイパアーム12の先端下
部の一部であって、挟持爪24、28よりワイパアーム
12先端側の部位には、当接部92が設けられている。
また、この当接部92には凹部が形成されている。
【0073】一方、ワイパブレード52のクリップホル
ダ58底部(ワイパブレード52の上面54の保護部材
66)にワイパアーム12の当接部92に対応して被当
接部94が設けられており、これにより、図11に示す
ように、ワイパブレード52をワイパアーム12に対し
回動させると、この被当接部94にワイパアーム12の
当接部92が当接するようにされている。
【0074】また、クリップホルダ58の被当接部94
には、ワイパアーム12の当接部92の凹部に対応して
凸部が形成されており、当接部92が被当接部94に当
接する際に当接部92が被当接部94からずれないよう
にされている。
【0075】このため、本変形例によっても、ワイパア
ーム12の当接部92とワイパブレード52の被当接部
94を支点とし、ワイパブレード支持位置(挟持爪2
4、28やリベット軸62の位置)を作用点して、てこ
作用によりワイパブレード52のリベット軸62をワイ
パアーム12の挟持爪24、28から抜き取ることがで
きる。したがって、ワイパアーム12のワイパブレード
保持力を大きくした場合でも、ワイパアーム12からワ
イパブレード52を容易に取り外すことができる。
【0076】また、ワイパアーム12の当接部92に凸
部が形成され、この凸部に対応してクリップホルダ58
の被当接部94に凹部が形成されており、当接部92が
被当接部94に当接する際に当接部92が被当接部94
からずれない。換言すれば、てこの支点がずれることが
なく、ワイパブレード52をワイパアーム12からさら
に容易に取り外すことができる。 (第6の変形例)図12には第2の実施の形態の第6の
変形例に係る車両用ワイパ装置95の主要部が正面図に
て示されている。
【0077】本変形例では、ワイパアーム12の先端部
96の肉厚は他の部分の肉厚より厚くされており、この
肉厚差による段差部分下部に当接部98が設けられてい
る。また、ワイパアーム12先端部96の肉厚はワイパ
ブレード52のクリップホルダ58の対向する2つの側
壁60間の間隔より大きくされている。
【0078】一方、クリップホルダ58の側壁60中間
部にワイパアーム12の当接部98に対応して被当接部
99が設けられており、これにより、図12に示すよう
に、ワイパブレード52をワイパアーム12に対し回動
させると、この被当接部99にワイパアーム12の当接
部98が当接するようにされている。
【0079】また、通常のワイパ作動状態におけるワイ
パアーム12の上面97の高さは、クリップホルダ58
の側壁60上部に対して同じまたは低い位置に設定され
ており、通常のワイパ作動状態において、クリップホル
ダ58の側壁60上部からワイパアーム12が突出しな
いようにされている。
【0080】このため、本変形例によっても、ワイパア
ーム12の当接部98とワイパブレード52の被当接部
99を支点とし、ワイパブレード支持位置(挟持爪2
4、28やリベット軸62の位置)を作用点して、てこ
作用によりワイパブレード52のリベット軸62をワイ
パアーム12の挟持爪24、28から抜き取ることがで
きる。したがって、ワイパアーム12のワイパブレード
保持力を大きくした場合でも、ワイパアーム12からワ
イパブレード52を容易に取り外すことができる。
【0081】また、通常のワイパ作動状態におけるワイ
パアーム12の上面97の高さは、クリップホルダ58
の側壁60上部に対して同じまたは低い位置に設定され
ており、通常のワイパ作動状態において、クリップホル
ダ58の側壁60上部からワイパアーム12が突出しな
いため、クリップホルダ58から突出したワイパアーム
12が乗員の視界を小さくすることを防止できる。
【0082】なお、てこ作用によりワイパブレード52
のリベット軸62をワイパアーム12の挟持爪24、2
8から抜き取るには、挟持爪24、28はワイパブレー
ド52の方向へ延出させて形成されているため、ワイパ
アーム12の当接部はワイパブレード52の被当接部よ
り上位に位置していなければならない。また、当然なが
ら、ワイパアーム12の上面97の高さは、ワイパアー
ム12の当接部に対し同じまたは高い位置にある。この
ため、ワイパブレード52の被当接部をクリップホルダ
58の側壁60中間部や底部に設ける場合に限り、通常
のワイパ作動状態のワイパアーム12の上面の高さをク
リップホルダ58の側壁60上部に対して同じまたは低
い位置に設定できる。 (第7の変形例)図13には第2の実施の形態の第7の
変形例に係る車両用ワイパ装置100の主要部が正面図
にて示されている。
【0083】本変形例では、ワイパアーム12の先端部
102の一部であって、挟持爪24、28よりワイパア
ーム12先端側の部位には、当接部104が設けられて
いる。
【0084】一方、ワイパブレード52のクリップホル
ダ58の対向する2つの側壁60間であってクリップホ
ルダ58中間部には突起部106が固着されており、こ
の突起部106上側にワイパアーム12の当接部104
に対応して被当接部108が設けられている。これによ
り、図13に示すように、ワイパブレード52をワイパ
アーム12に対して回動させると、この被当接部108
にワイパアーム12の当接部104が当接するようにさ
れている。
【0085】また、通常のワイパ作動状態におけるワイ
パアーム12の上面97の高さは、クリップホルダ58
の側壁60上部に対して同じまたは低い位置に設定され
ており、通常のワイパ作動状態において、クリップホル
ダ58の側壁60上部からワイパアーム12が突出しな
いようにされている。
【0086】このため、本変形例によっても、ワイパア
ーム12の当接部104とワイパブレード52の被当接
部108を支点とし、ワイパブレード支持位置(挟持爪
24、28やリベット軸62の位置)を作用点して、て
こ作用によりワイパブレード52のリベット軸62をワ
イパアーム12の挟持爪24、28から抜き取ることが
できる。したがって、ワイパアーム12のワイパブレー
ド保持力を大きくした場合でも、ワイパアーム12から
ワイパブレード52を容易に取り外すことができる。
【0087】また、通常のワイパ作動状態におけるワイ
パアーム12の上面97の高さは、クリップホルダ58
の側壁60上部に対して同じまたは低い位置に設定され
ており、通常のワイパ作動状態において、クリップホル
ダ58の側壁60上部からワイパアーム12が突出しな
い。このため、クリップホルダ58から突出したワイパ
アーム12が乗員の視界を小さくすることを防止でき
る。 (第8の変形例)図14には第2の実施の形態の第8の
変形例に係る車両用ワイパ装置110の主要部が平面図
にて示されている。
【0088】本変形例では、ワイパアーム12の先端下
部の一部であって、挟持爪24、28よりワイパアーム
12先端側の部位には、当接部112が設けられてい
る。
【0089】一方、ワイパブレード52の長手方向中央
部にはU字状の当接板114が設けられており、当接板
114は両端でワイパブレード52に固着されており、
当接板114の中央部がワイパブレード52の軸線から
ワイパブレード52幅方向へ所定量偏位されるようにさ
れている。当接板114の中央部にはクリップホルダ5
8が設けられており、クリップホルダ58の対向する2
つの側壁60間に支軸としてのリベット軸62が形成さ
れている。これにより、リベット軸62によるワイパブ
レード52支持位置がワイパブレード52の軸線からワ
イパブレード52幅方向へ所定量偏位されるようにされ
ている。
【0090】また、当接板114(クリップホルダ58
の底部)には、ワイパアーム12の当接部112に対応
して被当接部116が設けられている。これにより、ワ
イパブレード52をワイパアーム12に対して回動させ
ると、この被当接部116にワイパアーム12の当接部
112が当接するようにされている。
【0091】さらに、通常のワイパ作動状態におけるワ
イパアーム12の上面97の高さは、クリップホルダ5
8の側壁60上部に対して同じまたは低い位置に設定さ
れており、通常のワイパ作動状態において、クリップホ
ルダ58の側壁60上部からワイパアーム12が突出し
ないようにされている。
【0092】このため、本変形例によっても、ワイパア
ーム12の当接部112とワイパブレード52の被当接
部116を支点とし、ワイパブレード支持位置(挟持爪
24、28やリベット軸62の位置)を作用点して、て
こ作用によりワイパブレード52のリベット軸62をワ
イパアーム12の挟持爪24、28から抜き取ることが
できる。したがって、ワイパアーム12のワイパブレー
ド保持力を大きくした場合でも、ワイパアーム12から
ワイパブレード52を容易に取り外すことができる。
【0093】さらに、リベット軸62によるワイパブレ
ード支持位置がワイパブレード52の軸線からワイパブ
レード52幅方向へ所定量偏位されているため、ワイパ
ブレード52をワイパアーム12に対して回動させて
も、ワイパアーム12の先端下部がワイパブレード52
の上面54のシール部材56に接触することがない。こ
のため、ワイパブレード52の上面54からリベット軸
62までの距離に拘らず、シール部材56の損傷を防止
できる。また、ワイパブレード52の上面54からリベ
ット軸62までの距離を短くすることで、これに伴い、
クリップホルダ58の高さを低くすることができ、した
がって、乗員の視界を小さくすることを防止でき、さら
には、デザイン面の向上を図ることができる。
【0094】また、通常のワイパ作動状態におけるワイ
パアーム12の上面97の高さは、クリップホルダ58
の側壁60上部に対して同じまたは低い位置に設定され
ており、通常のワイパ作動状態において、クリップホル
ダ58の側壁60上部からワイパアーム12が突出しな
い。このため、クリップホルダ58から突出したワイパ
アーム12が乗員の視界を小さくすることを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る車両用ワイパ装置のワ
イパアームからワイパブレードを取り外す際の正面図で
ある。
【図2】第1の実施の形態に係る車両用ワイパ装置のワ
イパアームにワイパブレードが支持されている状態の正
面図である。
【図3】第1の実施の形態に係る車両用ワイパ装置の概
略構成の正面図である。
【図4】第2の実施の形態に係る車両用ワイパ装置のワ
イパアームからワイパブレードを取り外す際の正面図で
ある。
【図5】第2の実施の形態に係る車両用ワイパ装置のク
リップホルダの概略構成の正面図である。
【図6】第2の実施の形態に係る車両用ワイパ装置の概
略構成の正面図である。
【図7】第2の実施の形態の第1の変形例に係る車両用
ワイパ装置のワイパアームからワイパブレードを取り外
す際の正面図である。
【図8】第2の実施の形態の第2の変形例に係る車両用
ワイパ装置のワイパアームからワイパブレードを取り外
す際の正面図である。
【図9】第2の実施の形態の第3の変形例に係る車両用
ワイパ装置のワイパアームからワイパブレードを取り外
す際の正面図である。
【図10】第2の実施の形態の第4の変形例に係る車両
用ワイパ装置のワイパアームからワイパブレードを取り
外す際の正面図である。
【図11】第2の実施の形態の第5の変形例に係る車両
用ワイパ装置のワイパアームからワイパブレードを取り
外す際の正面図である。
【図12】第2の実施の形態の第6の変形例に係る車両
用ワイパ装置のワイパアームからワイパブレードを取り
外す際の正面図である。
【図13】第2の実施の形態の第7の変形例に係る車両
用ワイパ装置のワイパアームからワイパブレードを取り
外す際の正面図である。
【図14】第2の実施の形態の第8の変形例に係る車両
用ワイパ装置のワイパアームからワイパブレードを取り
外す際の正面図である。
【符号の説明】
10 車両用ワイパ装置 12 ワイパアーム 36 ワイパブレード 24、28 挟持爪 26、30 撓梁部 34 当接部 44 ワイパブレードの側壁 46 リベット軸(支軸) 48 被当接部 50 車両用ワイパ装置 52 ワイパブレード 54 ワイパブレードの上面 58 クリップホルダ 60 クリップホルダの側壁 62 リベット軸(支軸) 64 被当接部 66 保護部材 68 ワイパブレードの先端下部(ワイパブレー
ドの先端部) 70 車両用ワイパ装置 72 当接部 74 被当接部 75 車両用ワイパ装置 76 当接部 78 被当接部 80 車両用ワイパ装置 82 当接部 84 被当接部 85 車両用ワイパ装置 86 当接部 88 被当接部 90 車両用ワイパ装置 92 当接部 94 被当接部 95 車両用ワイパ装置 97 ワイパアームの上面 98 当接部 99 被当接部 100 車両用ワイパ装置 104 当接部 108 被当接部 110 車両用ワイパ装置 112 当接部 116 被当接部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイパブレードに形成された支軸にワイ
    パアームが係合して前記ワイパブレードを回動可能に支
    持する車両用ワイパ装置において、 前記ワイパアームに対向する前記ワイパブレードの上面
    に設けられ、対向する2つの側壁間に前記支軸が形成さ
    れたクリップホルダと、 前記ワイパアームに前記ワイパブレード方向へ延出させ
    て形成され、所定の弾性を有し、前記支軸を回動可能に
    挟持する挟持爪と、 前記ワイパアームの前記ワイパブレード支持位置より先
    端側の部位に設けられた当接部と、 前記当接部に対応させて前記クリップホルダに設けら
    れ、前記ワイパブレードを前記ワイパアームに対して回
    動させると、前記ワイパブレードの上面に前記ワイパア
    ームの先端部が接触しない状態で前記当接部が当接する
    被当接部と、 を備えたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
  2. 【請求項2】 前記被当接部を、前記クリップホルダの
    側壁中間部または底部に設け、 通常のワイパ作動状態における前記ワイパアームの上面
    の高さを、前記クリップホルダの側壁上部に対して同じ
    または低い位置に設定した、 ことを特徴とする請求項1記載の車両用ワイパ装置。
  3. 【請求項3】 前記被当接部を、前記当接部に対応して
    反ワイパアーム方向へ徐高する傾斜面としたことを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の車両用ワイパ装
    置。
  4. 【請求項4】 ワイパブレードに形成された支軸にワイ
    パアームが係合して前記ワイパブレードを回動可能に支
    持する車両用ワイパ装置において、 前記ワイパアームに前記ワイパブレード方向へ延出させ
    て形成され、所定の弾性を有し、前記支軸を回動可能に
    挟持する挟持爪と、 前記ワイパアームの前記ワイパブレード支持位置より先
    端側の部位に設けられた当接部と、 前記当接部に対応させて前記ワイパブレードに設けら
    れ、前記ワイパブレードを前記ワイパアームに対して回
    動させると前記当接部が当接すると共に、前記当接部に
    対応させて反ワイパアーム方向へ徐高する傾斜面とされ
    た被当接部と、 を備えたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
  5. 【請求項5】 前記当接部及び前記被当接部の一方に凸
    部を形成し、他方に前記凸部に対応して凹部を形成した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項
    記載の車両用ワイパ装置。
  6. 【請求項6】 前記ワイパアームに対向する前記ワイパ
    ブレードの上面に保護部材を設置したことを特徴とする
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の車両用ワイ
    パ装置。
  7. 【請求項7】 前記支軸による前記ワイパブレード支持
    位置を、前記ワイパブレードの軸線から前記ワイパブレ
    ード幅方向へ所定量偏位させたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項6のいずれか1項記載の車両用ワイパ装
    置。
  8. 【請求項8】 前記挟持爪に一体に連結する状態で前記
    ワイパアームに形成され、所定の弾性を有する撓梁部を
    備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれ
    か1項記載の車両用ワイパ装置。
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