JP2000176872A - マニピュレータ - Google Patents

マニピュレータ

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JP2000176872A
JP2000176872A JP10356436A JP35643698A JP2000176872A JP 2000176872 A JP2000176872 A JP 2000176872A JP 10356436 A JP10356436 A JP 10356436A JP 35643698 A JP35643698 A JP 35643698A JP 2000176872 A JP2000176872 A JP 2000176872A
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work
manipulator
force
moving
plate
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JP10356436A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Sakai
浩久 酒井
Kenichi Mitsuda
建一 満田
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Toyota Motor Corp
BPA Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
BPA Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワーク搬送作業の作業性を向上させる。 【解決手段】 本発明に係るマニピュレータ10は、ワ
ークWの一端を支えるワーク支持手段12kと、ワーク
支持手段12kに加わる力を受けてその力に応じた信号
を出力するセンサ12sと、そのセンサ12sの出力値
に基づいてワークの他端MCの移動方向及び移動量を求
める移動量演算手段と、移動量演算手段により求めたワ
ークWの他端MCの移動方向及び移動量に基づいてワー
ク支持手段12kに支えられたワークWの一端をその他
端MCに追従して動かす移動手段12とを有している。
このため、従来必要とされた操作用ハンドルが不要にな
り、ワークを交換する毎に操作用ハンドルを取付け直す
必要がない。さらに、作業者がマニピュレータの操作を
意識することなく、共同作業を行う過程で自動的にマニ
ピュレータを動かすことができるため、熟練者、初心者
に係わらず同じようにマニピュレータを取り扱うことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークを移動させ
る際に作業者等と協調して作業を進めるマニピュレータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】マニピュレータとは、一般的に人間の上
肢に類似した機能を持ち、ワークを空間的に移動させる
ものである。前記マニピュレータの一例が特開平6−246
652号公報に記載されており、そのマニピュレータの構
成図が図9に示されている。前記マニピュレータ1は作
業者の操作に従って重量物である電柱等(以下、ワーク
という)を所定の位置まで搬送するためのものであり、
多関節マニピュレータ本体2とコントローラ3及び操作
用ハンドル4から構成される。
【0003】操作用ハンドル4はワークに取付けられる
構造であり、内部に6軸力センサを備えている。作業者
が操作用ハンドル4に力を加えるとその力の大きさと方
向が6軸力センサによって測定され、その6軸力センサ
の出力信号がコントローラ3に入力される。前記コント
ローラ3は6軸力センサの出力信号からワークの移動モ
デル軌跡を求め、そのモデル軌跡にワークが追従するよ
うに多関節マニピュレータ本体2を駆動させる。即ち、
作業者がワークに取付けられた操作用ハンドル4を操作
することにより(力を加えることにより)、マニピュレ
ータ1はその力の方向に重量物であるワークを移動させ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たマニピュレータ1ではワークに操作用ハンドル4を取
付けてその操作用ハンドル4でマニピュレータ1を制御
する方式のため、ワークを交換する毎に操作用ハンドル
4を取付け直す必要があり、作業に手間が掛かる。ま
た、前記マニピュレータ1では作業者がワークの動きを
考えながら操作用ハンドル4に力を加える必要があるた
め、ハンドル操作に慣れた者とそうでない者との間でワ
ークの搬送状況に差が生じる。即ち、初心者が熟練者の
ように速く、かつ精度良くワークを所定位置まで搬送す
ることは難しい。
【0005】そこで、本発明のうち請求項1〜請求項3
に記載の発明は、マニピュレータ操作用のハンドル等を
不要にするとともに、作業者がマニピュレータのことを
意識せず、作業を行う過程で自動的にマニピュレータを
動かせるようにして、ワーク搬送作業の作業性を向上さ
せることをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、請求項
1に記載されたマニピュレータによって解決される。本
発明によると、例えば作業者がワークの他端を動かせば
その動きはワークの一端を支えるワーク支持手段に力と
して伝達され、その力はセンサにも入力される。このた
め、センサはその力に応じた信号を出力する。移動量演
算手段はそのセンサの出力値に基づいてワークの他端の
移動方向及び移動量を求める。そして、移動量演算手段
により求めたワークの他端の動きに追従するように移動
手段がワーク支持手段に支えられたワークの一端を動か
す。即ち、二人の作業者が共同でワークを移動させるよ
うに、作業者とマニピュレータとが共同でワークを移動
させる。このように、本発明に係るマニピュレータでは
従来必要とされた操作用ハンドル等が不要となるため、
ワークを交換する毎に操作用ハンドルを取付け直す必要
がない。さらに、作業者がマニピュレータの操作を意識
することなく、共同作業を行う過程で自動的にマニピュ
レータを動かすことができるため、熟練者、初心者に係
わらずマニピュレータを自由に取り扱うことができる。
このため、ワーク搬送作業の作業性が向上する。なお、
ワークの他端を動かすのは作業者に限られず、例えばロ
ボットであっても良い。また、センサはワーク支持手段
に加わる力を測定するものであっても良いし、ワーク支
持手段に加わる力によってそのワーク支持手段が変位す
る量を測定するものであっても良い。
【0007】上記した課題は、請求項2に記載されたマ
ニピュレータによって解決される。本発明によると、移
動量演算手段はセンサで求めた重力以外の力及びトルク
を使用してワークの他端の移動方向及び移動量を演算す
るため、ワークの重量が変化してもその重量変化が前記
移動方向及び移動量の演算に影響を与えない。このた
め、ワークを変更する度にワークの重量等を設定替えす
る必要がない。また、重量の大きなワークを取り扱う場
合にもセンサに定格荷重の大きなものを使用する必要が
ない。
【0008】上記した課題は、請求項3に記載されたマ
ニピュレータによって解決される。本発明によると、セ
ンサで求めた力の大きさが下限値よりも小さいときには
移動手段がワークを移動させる速度がほぼ零であり、マ
ニピュレータは動作しない。このため、ワークに加わる
振動等でマニピュレータが自然に動き始めるようなトラ
ブルが発生しない。前記力の大きさが下限値〜上限値の
間ではその力の大きさに応じて速度が増加するため、マ
ニピュレータは作業者等の動きに素早く追従するように
なる。しかし、力の大きさが上限値以上になると速度は
ほぼ一定になるため、安全速度を超えてマニピュレータ
が動作することはない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1から図8に基づいて本
発明の一の実施の形態に係るマニピュレータの説明を行
う。前記マニピュレータ10は図1に示されるように作
業者Mとの共同作業で板状ワークWを所定位置まで移動
させるための装置であり、多関節マニピュレータ本体1
2とその多関節マニピュレータ本体12を制御するコン
トローラ13とを備えている。なお、作業者とマニピュ
レータ10との前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方
向、高さ方向をZ軸方向として以後の説明を行う。
【0010】前記多関節マニピュレータ本体12は先端
部に板状ワークWの一端を把持するクランプ12kを備
えており、その近傍に前記クランプ12kに加わる力及
びトルクを検出する6軸力覚センサー12sが装着され
ている。前記6軸力覚センサー12sはX,Y,Z軸方
向に加わる力及びX,Y,Z軸回りのトルクを検出でき
るセンサであり、その6軸力覚センサー12sの出力信
号がセンサアンプ14(図2参照)を介してコントロー
ラ13に入力される。即ち、前記6軸力覚センサー12
sが本発明のセンサとして機能し、クランプ12kが本
発明のワーク支持手段として機能する。
【0011】コントローラ13は6軸力覚センサー12
sからの信号に基づいて多関節マニピュレータ本体12
を制御する部分であり、図3に示されるようにCPU、
ROM、RAM等から構成されている。コントローラ1
3の出力信号はD/Aコンバータによってアナログ信号
に変換されて多関節マニピュレータ本体12のサーボア
ンプに入力され、そのサーボアンプを介して各関節のモ
ータM1〜M6を駆動する。
【0012】また、作業位置には作業者Mが操作する位
置・姿勢モード切り替えスイッチ16が設けられてお
り、その位置・姿勢モード切り替えスイッチ16の信号
がコントローラ13に入力される。位置・姿勢モード切
り替えスイッチ16は、作業者が板状ワークWをX,
Y,Z軸方向に移動させるのか(位置モードか?)、ま
たはその板状ワークWをX,Y,Z軸回りに回動させる
のか(姿勢モードか?)をマニピュレータ10にインプ
ットするスイッチであり、作業者Mの手袋にセットされ
ている。なお、位置・姿勢モード切り替えスイッチ16
は手袋に取付ける方式の他に足踏形式のスイッチであっ
ても良い。ここで、本発明における移動方向とはX,
Y,Z軸方向及びX,Y,Z軸を中心とした回転方向を
いうものであり、本発明における移動量とはX,Y,Z
軸方向の移動量(直進量)及びX,Y,Z軸回りの回動
量をいうものとする。
【0013】次に、図4から図6のフローチャートに基
づいて本実施の形態に係るマニピュレータ10の動作説
明を行う。なお、前記フローチャートを実行するための
プログラムはRAMに記憶されており、作業開始から終
了まで予め決められた時間毎に繰り返し実行される。先
ず、作業者Mが板状ワークWの他端をZ軸方向(上下方
向)に移動させる場合を説明する。なお、作業開始時に
はマニピュレータ10のクランプ12kが板状ワークW
の一端中央を把持しており、作業者Mがその板状ワーク
Wの他端を把持している(図1参照)。板状ワークWを
Z軸方向に移動させる場合、作業者Mは位置・姿勢モー
ド切り替えスイッチ16で位置モードを選択するため、
処理は図4のステップ101からステップ102に進
み、直進処理が実行される。
【0014】直進処理の場合には図5のフローチャート
に基づいて処理が行われる。作業者Mが板状ワークWの
他端MCをZ軸方向(上下方向)に移動させると、図8
に示されるように(図面では上動)、力覚センサ12s
のセンサ中心SCにはY軸回りのトルクTyが加わる。
なお、図中KCは板状ワークWの中心である。このた
め、処理は図5のステップ209からステップ210に
進み、力覚センサ12sは前記トルクTyを測定する。
【0015】次に、ステップ211で作業者Mが板状ワ
ークWの他端MCを上動あるいは下動した量(直進量Δ
Z)が演算される。即ち、直進量ΔZは−CzとTyと
の積で表される。ここで、Czはパラメータである。な
お、パラメータの符号が負なのは、マニピュレータ10
がトルクTyを打ち消すように板状ワークWの一端を動
かす必要からである。このようにして、板状ワークWの
他端の直進量ΔZが求まると、マニピュレータ10はク
ランプ12kに把持されている板状ワークWの一端を作
業者Mと同じように上方あるいは下方にΔZだけ移動さ
せる。即ち、作業者Mとマニピュレータ10とが板状ワ
ークWの姿勢を変えないでその板状ワークWを上下方向
にΔZだけ移動させる。
【0016】直進処理が終了すると、処理は図4のステ
ップ104に進み、作業が終了か否かが判定される。作
業が終了していなければ処理はステップ101に戻る。
即ち、前記フローチャートのステップ311等の処理、
及びその処理を実行するコントローラ13が本発明の移
動量演算手段として機能する。また、前記多関節マニピ
ュレータ本体12が本発明の移動手段に相当する。
【0017】次に、作業者が板状ワークWの他端をY軸
方向(左右方向)に移動させる場合を説明する。この場
合にも作業者Mは位置・姿勢モード切り替えスイッチ1
6で位置モードを選択するため、処理は図1のステップ
101からステップ102に進み、直進処理が実行され
る。作業者Mが図1において板状ワークWの他端MCを
左右方向に移動させると力覚センサ12sのセンサ中心
SCにはZ軸回りのトルクTzが加わる。このため、処
理は図2のステップ205からステップ206に進み、
力覚センサ12sは前記トルクTzを測定する。
【0018】次に、ステップ207で作業者Mが板状ワ
ークWの他端を左移動あるいは右移動した量(直進量Δ
Y)が演算される。即ち、直進量ΔYは−CyとTzと
の積で表される。ここで、Cyはパラメータである。な
お、パラメータの符号が負なのは、マニピュレータ10
がトルクTzを打ち消すように板状ワークWの一端を動
かす必要からである。このようにして、板状ワークWの
他端の直進量ΔYが求まると、マニピュレータ10は板
状ワークWの一端を作業者Mと同じように左あるいは右
にΔYだけ移動させる。即ち、作業者Mとマニピュレー
タ10とが板状ワークWの姿勢を変えないでその板状ワ
ークWを左右方向にΔYだけ移動させる。直進処理が終
了すると、処理は図4のステップ104に進み、作業が
終了か否かが判定され、作業が終了していなければ処理
はステップ101に戻る。
【0019】次に、作業者が板状ワークWの他端をX軸
方向(前後方向)に移動させる場合を説明する。この場
合にも作業者Mは位置・姿勢モード切り替えスイッチ1
6で位置モードを選択するため、処理は図1のステップ
101からステップ102に進み、直進処理が実行され
る。作業者Mが図1において板状ワークWを前後方向に
移動させると力覚センサ12sのセンサ中心SCにはX
軸方向の力Fxが加わる。このため、処理は図2のステ
ップ201からステップ202に進み、力覚センサ12
sはX軸方向の力Fxを測定する。
【0020】次に、ステップ203で作業者Mが板状ワ
ークWの他端を前進あるいは後退させた量(直進量Δ
X)が演算される。即ち、直進量ΔXはCxとFxとの
積で表される。ここで、Cxはパラメータである。この
ようにして、板状ワークWの他端の直進量ΔXが求まる
と、マニピュレータ10は板状ワークWの一端を作業者
Mと同じようにΔXだけ前進あるいは後退させる。即
ち、作業者Mとマニピュレータ10とが板状ワークWの
姿勢を変えないでその板状ワークWを前後方向にΔXだ
け移動させる。直進処理が終了すると、処理は図4のス
テップ104に進み、作業が終了か否かが判定され、作
業が終了していなければ処理はステップ101に戻る。
【0021】次に、作業者が板状ワークWの他端をX軸
回りに回動させる場合を説明する。この場合には、作業
者Mは位置・姿勢モード切り替えスイッチ16で姿勢モ
ードを選択するため、処理は図1のステップ101から
ステップ103に進み、回動処理が実行される。回動処
理は図6のフローチャートに基づいて行われる。作業者
Mが図1において板状ワークWをX軸回りに回動させる
と力覚センサ12sのセンサ中心SCにはX軸回りのト
ルクTxが加わる。このため、処理は図3のステップ3
01からステップ302に進み、力覚センサ12sはX
軸回りのトルクTxを測定する。
【0022】次に、ステップ303で作業者Mが板状ワ
ークWの他端をX軸回りに回動させた量(回動量ΔR
x)がX軸回りのトルクTxに基づいて演算される。即
ち、回動量ΔRxはCRxとTxとの積で表される。こ
こで、CRxはパラメータである。このようにして、板
状ワークWの他端の回動量ΔRxが求まると、マニピュ
レータ10は板状ワークWの一端を作業者Mと同じよう
にΔRxだけ回動させる。即ち、作業者Mとマニピュレ
ータ10とが板状ワークWの位置を変えないでその板状
ワークWをX軸回りにΔRxだけ回動させる。回動処理
が終了すると、処理は図4のステップ104に進み、作
業が終了か否かが判定され、作業が終了していなければ
処理はステップ101に戻る。
【0023】次に、作業者が板状ワークWの他端をY軸
回りに回動させる場合を説明する。この場合にも作業者
Mは位置・姿勢モード切り替えスイッチ16で姿勢モー
ドを選択するため、処理は図1のステップ101からス
テップ103に進み、回動処理を実行する。作業者Mが
図1において板状ワークWをY軸回りに回動させると力
覚センサ12sのセンサ中心SCにはY軸回りのトルク
Tyが加わる。このため、処理は図3のステップ305
からステップ306に進み、力覚センサ12sがY軸回
りのトルクTyを測定する。なお、作業者Mが板状ワー
クWをZ軸方向(上下方向)に移動させる場合にも力覚
センサ12sには同様にY軸回りのトルクTyが加わる
が、Z軸方向(上下方向)の移動か?あるいはY軸回り
の回動か?は、位置・姿勢モード切り替えスイッチ16
によって判別される。
【0024】次に、ステップ307で作業者Mが板状ワ
ークWの他端をY軸回りに回動させた量(回動量ΔR
y)がY軸回りのトルクTyに基づいて演算される。即
ち、回動量ΔRyは−CRyとTyとの積で表される。
ここで、CRyはパラメータである。このようにして、
板状ワークWの他端の回動量ΔRyが求まると、マニピ
ュレータ10は板状ワークWの一端を作業者Mと同じ方
向にΔRyだけ回動させる。即ち、作業者Mとマニピュ
レータ10とが板状ワークWの位置を変えないでその板
状ワークWをY軸回りにΔRyだけ回動させる。回動処
理が終了すると、処理は図4のステップ104に進み、
作業が終了か否かが判定され、作業が終了していなけれ
ば処理はステップ101に戻る。
【0025】次に、作業者が板状ワークWの他端をZ軸
回りに回動させる場合を説明する。この場合にも作業者
Mは位置・姿勢モード切り替えスイッチ16で姿勢モー
ドを選択するため、処理は図1のステップ101からス
テップ103に進み、回動処理を実行する。作業者Mが
図1において板状ワークWをZ軸回りに回動させると力
覚センサ12sのセンサ中心SCにはZ軸回りのトルク
Tzが加わる。このため、処理は図3のステップ309
からステップ310に進み、力覚センサ12sはZ軸回
りのトルクTzを測定する。なお、作業者Mが板状ワー
クWをY軸方向(左右方向)に移動させる場合にも力覚
センサ12sには同様にZ軸回りのトルクTzが加わる
が、Y軸方向(左右方向)の移動か?あるいはZ軸回り
の回動か?は、位置・姿勢モード切り替えスイッチ16
によって判別される。
【0026】次に、ステップ311で作業者Mが板状ワ
ークWの他端をZ軸回りに回動させた量(回動量ΔR
z)がZ軸回りのトルクTzに基づいて演算される。即
ち、回動量ΔRzは−CRzとTzとの積で表される。
ここで、CRzはパラメータである。このようにして、
板状ワークWの他端の回動量ΔRzが求まると、マニピ
ュレータ10は板状ワークWの一端を作業者Mと同じ方
向にΔRzだけ回動させる。即ち、作業者Mとマニピュ
レータ10とが板状ワークWの位置を変えないでその板
状ワークWをZ軸回りにΔRzだけ回動させる。回動処
理が終了すると、処理は図4のステップ104に進み、
作業が終了か否かが判定される。作業が終了すればフロ
ーチャートの処理は終了する。
【0027】このように、本実施の形態に係るマニピュ
レータ10では、作業者Mがマニピュレータ10の操作
を意識することなく、作業を行う過程で自動的にマニピ
ュレータ10と共同作業を行うことができるため、熟練
者、初心者に係わらず同じようにマニピュレータ10を
取り扱うことができる。また、従来必要とされた操作用
ハンドル等が不要となるため、板状ワークWを交換する
毎に操作用ハンドルを取付け直す必要がない。このた
め、ワーク移動作業の作業性が向上する。
【0028】また、上述のように、直進量ΔXを求める
ためにはX軸方向の力Fx、直進量ΔYを求めるために
はZ軸回りのトルクTz、直進量ΔZを求めるためには
Y軸回りのトルクTyを使用し、回動量ΔRxを求める
ためにはX軸回りのトルクTx、回動量ΔRyを求める
ためにはY軸回りのトルクTy、回動量ΔRzを求める
ためにはZ軸回りのトルクTzを使用する。即ち、直進
量ΔX,ΔY,ΔZ及び回動量ΔRx,ΔRy,ΔRz
を求めるために重力を使用しないため、板状ワークWの
重量変化が直進量等の演算に影響を与えない。このた
め、板状ワークWを変更する度にその板状ワークWの重
量等を設定替えする必要がない。また、重量の大きな板
状ワークWを取り扱う場合にも力覚センサに定格荷重の
大きなものを使用する必要がない。
【0029】次に、図7に基づいて前記クランプ12k
に加わる力の大きさ(X)(センサーの出力値)と、マ
ニピュレータ10がクランプ12kを動かす速度(F)
(単位時間当たりの直進量)との関係を説明する。前記
力の大きさ(X)と速度(F)との関係は、次の式で表
される。F(x)=−AX3+BX2−CX ここで、
A,B,Cは正の整数である。即ち、前記クランプ12
kに加わる力の大きさ(X)が下限値(XL)よりも小
さいときは、図7に示されるように、前記速度(F)は
ほぼ零であり、マニピュレータ10は動作しない。この
ため、ワークに加わる振動等によってマニピュレータ1
0が自然に動き始めるようなトラブルが発生しない。
【0030】前記クランプ12kに加わる力の大きさが
下限値(XL)〜上限値(XH)の間では、その力の大
きさ(X)に応じて速度(F)が増加するため、マニピ
ュレータ10は作業者等の動きに素早く追従するように
なる。しかし、力の大きさ(X)が上限値(XH)以上
になると速度はほぼ一定になるため、安全速度を超えて
マニピュレータが動作することはない。
【0031】ここで、本実施の形態では板状ワークWを
X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向と一方向づつ順番に移
動させる例を示したが、同時に二方向、あるいは三方向
に動かすことも可能である。また、同時に二方向に回動
させることも可能である。また、本実施の形態において
は作業者Mとマニピュレータ10との共同作業を例に説
明したが、これに限られずロボットとマニピュレータ1
0との共同作業も可能である。さらに、本実施の形態に
おいては、力覚センサ12sでクランプ12kに加わる
力やトルクを測定したが、センサを使用して歪みの大き
さやその方向、即ち変位量を測定しても良い。
【0032】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、この発明の実施の形態には請求の範囲に記載した
技術的事項以外に次のような技術的事項を有するもので
あることを付記しておく。 (1) 請求項3に記載されたマニピュレータにおい
て、ワーク支持手段に加わる力(X)と移動手段がワー
クを移動させる速度(F)との関係は、F=−AX3
BX2−CX (A,B,Cは正の整数)であるマニピ
ュレータ。
【0033】
【発明の効果】本発明によると、従来必要とされた操作
用ハンドルが不要となるため、ワークを交換する毎に操
作用ハンドルを取付け直す必要がない。さらに、作業者
がマニピュレータの操作を意識することなく、作業を行
う過程で自動的にマニピュレータを動かすことができる
ため、熟練者、初心者に係わらず同じようにマニピュレ
ータを扱うことができる。このため、ワーク移動作業の
作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係るマニピュレータ
の使用例を表す斜視図である。
【図2】本発明の一の実施の形態に係るマニピュレータ
の全体ブロック図である。
【図3】本発明の一の実施の形態に係るマニピュレータ
のコントローラのブロック図である。
【図4】本発明の一の実施の形態に係るマニピュレータ
の動作を表すフローチャートである。
【図5】本発明の一の実施の形態に係るマニピュレータ
の動作を表すフローチャートである。
【図6】本発明の一の実施の形態に係るマニピュレータ
の動作を表すフローチャートである。
【図7】本発明の一の実施の形態に係るマニピュレータ
のクランプに加わる力の大きさとそのマニピュレータの
動作速度との関係を表すグラフである。
【図8】力覚センサに対する板状ワークの動きを表す側
面図である。
【図9】従来のマニピュレータの全体ブロック図であ
る。
【符号の説明】
W 板状ワーク 10 マニピュレータ 12 多関節マニピュレータ本体(移動手段) 12s 6軸力覚センサ(センサ) 12k クランプ(ワーク支持手段) 13 コントローラ(移動量演算手段) 16 位置・姿勢モード切り替えスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 満田 建一 福岡県福岡市中央区大名2丁目6番36号 株式会社ビーピーエイ内 Fターム(参考) 3F059 AA01 BA08 DA07 DC05 DE03 FB13 5H303 AA10 BB03 BB09 BB15 EE03 EE09 FF03 JJ05 KK35 LL03 MM05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの一端を支えるワーク支持手段
    と、 前記ワーク支持手段に加わる力を受けてその力に応じた
    信号を出力するセンサと、 前記センサの出力値に基づいてワークの他端の移動方向
    及び移動量を求める移動量演算手段と、 移動量演算手段により求めたワークの他端の移動方向及
    び移動量に基づいてワーク支持手段に支えられたワーク
    の一端をその他端に追従して動かす移動手段と、を有す
    るマニピュレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたマニピュレータに
    おいて、 前記移動量演算手段は、前記センサで求めた重力以外の
    力及びトルクを使用してワークの他端の移動方向及び移
    動量を演算するマニピュレータ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されたマニピュレータに
    おいて、 前記センサで求めた力の大きさと前記移動手段がワーク
    を移動させる速度との関係は、前記力の大きさが下限値
    よりも小さいときには前記速度はほぼ零であり、力の大
    きさが下限値〜上限値の間では力の大きさに応じて速度
    が増加し、力の大きさが上限値以上では前記速度はほぼ
    一定であるマニピュレータ。
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