JP2000176810A - レンズ芯取方法と芯取機およびこれに用いる芯出装置 - Google Patents
レンズ芯取方法と芯取機およびこれに用いる芯出装置Info
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Abstract
を確保することができるレンズ芯取方法と芯取機および
これに用いる芯出装置を提供する。 【解決手段】 被加工レンズ1を上下軸ベルホルダー
2,3により挟持した状態で上下軸ベルホルダー2,3
を回転しつつ、上下軸ベルホルダー2,3に対してその
中心軸と交差する方向に、圧電素子8が発振する機械的
振動を振動端子6により与え、上下軸ベルホルダー2,
3間に挟持した被加工レンズ1の芯出しを行う。その
後、加圧ピニオン22により上下軸ベルホルダー2,3
よる被加工レンズ1の挟持力を増加させ、被加工レンズ
1の芯取り加工を行う。
Description
学中心軸(光軸)に合わせて被加工レンズの外周部を所
定寸法に研削加工するレンズ芯取方法と芯取機およびこ
れに用いる芯出装置に関する。
て説明する。図6は特許番号第2637435号による
レンズ芯取機のレンズ芯出方法と装置に記載された芯出
方法を示している。上軸ベルホルダー62と下軸ベルホ
ルダー63は同一軸線上で相対配置されており、上下軸
ベルホルダー62,63の先端で被加工レンズ61を挟
持して被加工レンズ61の芯出しが可能となっている。
上下軸ベルホルダー62,63は、不図示の駆動源で中
心軸回りに同一方向(矢印E,F方向)へ同期回転され
るようになっており、また、その中心には流通穴64,
65がそれぞれ穿設されている。各流通穴64,65に
は不図示の送気パイプを介して同一の送気装置が接続さ
れ、被加工レンズ61の芯出し効果を改善するための流
体経路60を構成してある。なお、図6(a)は上下軸
ベルホルダー62,63で挟持した際に被加工レンズ6
1が中心軸に対して傾き量θ°倒れていて芯出しされて
いない状態を示し、図6(b)は被加工レンズ61が芯
出しされた状態を示している。
下軸ベルホルダー62,63により低圧で挟持するとと
もに、上下軸ベルホルダー62,63を同一方向へ同期
回転し、流体経路60から流体(気体)を被加工レンズ
61の方向に噴出する。このとき、流体は被加工レンズ
61のレンズ面と上下軸ベルホルダー62,63との接
点A〜Dより流出し、流体を介して被加工レンズ61は
上下軸ベルホルダー62,63間で挟持される。ここ
で、図6(a)のように被加工レンズ61が傾き量θ°
傾いた状態で挟持されていると、上軸ベルホルダー62
と被加工レンズ61のレンズ面との間に大きなスキマα
が生じて、スキマαから流体が多く流出するので、生ず
る上下の圧力差により被加工レンズ61が浮いて滑動し
やすくなり、上軸ベルホルダー62の上方から上軸加圧
方向Gの作用と相まって被加工レンズ61は軸中心側に
滑動し、図6(b)に示すように被加工レンズ61の芯
出しが完了する。このとき、流体は接点A〜Dから均等
に流出する。
上下軸ベルホルダー62,63による被加工レンズ61
の挟持力を大きくし、上下軸ベルホルダー62,63の
先端で被加工レンズ61を直接挟持して流体の送気を停
止する。そして、被加工レンズ61の外周面を研削して
芯取り加工を行う。
ンズ芯取機におけるレンズの芯出し方法とその装置に記
載されたもので、同軸上に対向して回転自在に配置され
た上下軸ベルホルダー73,75の下軸ベルホルダー7
5には、不図示の真空吸着装置が取り付けられるととも
に、その中心に流通穴75aが設けられ、被加工レンズ
72の吸着機構を構成している。また、下軸ベルホルダ
ー75の中心軸すなわち下軸ベルホルダー75上で芯出
しされた被加工レンズ72の中心と砥石軸71の中心を
結ぶ延長線上に芯測定器74(ダイヤルゲージ)の中心
(端子)が配置され、下軸ベルホルダー75上に吸着保
持された被加工レンズ72のレンズ面に芯測定器74の
端子が当接可能になっている。
の下方から吸着機構で下軸ベルホルダー75の先端に吸
着された被加工レンズ72のレンズ面に、芯測定器74
であるダイヤルゲージの端子を当て、下軸ベルホルダー
75を1回転させて得られる被加工レンズ72の偏芯量
と最大偏芯位置を求め、この偏芯がなくなるように偏芯
量の1/2だけ停止中の砥石軸71の外周面を被加工レ
ンズ72の外周に当てて芯出しするように被加工レンズ
72を移動させる。そして、被加工レンズ72の芯が出
たところ(すなわち、再度の測定で偏芯量がなくなった
ところ)で、上下軸ベルホルダー73,75により強い
力で被加工レンズ72を挟持し、芯を確保する。その
後、砥石軸1を回転させて被加工レンズ72の外周を研
削し、芯取り加工を施す。
レンズのベルクランプ方式での芯精度は、レンズを挟持
する接点における、レンズの曲率半径とレンズを挟持す
る上下軸ベルホルダーの外径の比で現すZ係数と、レン
ズと上下軸ベルホルダーの材質による摩擦係数に依存さ
れることが多くの文献その他で良く知られている。
は、単に機械的にベルクランプするだけでは芯精度を確
保できないレンズがあり、前記の例に見られるような手
段など多くの工夫が試みられている。
改善手段を試みても芯精度が確保できないレンズや最近
の電子化が進むことにより光学素子の小径化がなされた
レンズにおいては、上軸ベルホルダー62と下軸ベルホ
ルダー63,75の中心に設けた流通穴64,65,7
5aの内径は極めて小さく、場合によっては流通穴6
4,65,75aを設けることができなくて穴無しとな
り、中心から圧力流体経路60や吸着機構を設けること
が不可能であったり、あるいは芯測定器74を用いる方
法も真空吸着力の確保ができず更に芯測定器74のゲー
ジの接触が極めて困難であることから、これらの芯出し
方法は機構的に採用することができなくなり、よって芯
出し工程の能率が悪かった。このため、後工程で洗浄を
必要とし、且つ洗浄の効率の悪いヤニ貼り光学芯出しを
行うサイダ芯取方式を採用しなければならない問題があ
った。
鑑みてなされたもので、ベルクランプ方式を利用しつ
つ、高い芯精度を確保することができるレンズ芯取方法
と芯取機およびこれに用いる芯出装置を提供することを
目的とする。
に、本発明の請求項1のレンズ芯取方法は、中心軸が一
致して対向する2つのベルホルダー間に、被加工物であ
るレンズを挟持してレンズの芯出しをした後にレンズの
芯取り加工を行うレンズ芯取方法において、レンズを挟
持した状態で2つのベルホルダーを回転しつつ、振動付
与手段により前記ベルホルダーの両方または一方にその
中心軸と交差する方向に機械的振動を与え、前記ベルホ
ルダー間に挟持したレンズの芯出しを行うようにしたこ
とを特徴とする。
は、中心軸が一致して対向する2つのベルホルダー間
に、被加工物であるレンズを挟持してレンズの芯出しを
した後にレンズの芯取り加工を行うレンズ芯取方法にお
いて、レンズを挟持した状態で2つのベルホルダーを回
転しつつ、振動付与手段により前記ベルホルダーの両方
または一方にその中心軸と交差する方向に機械的振動を
与え、前記ベルホルダー間に挟持したレンズの芯出しを
した後に、挟持力調整手段により前記ベルホルダーによ
るレンズの挟持力を増加させ、その後レンズの芯取り加
工を行うようにしたことを特徴とする。
は、中心軸が一致して対向する2つのベルホルダー間
に、被加工物であるレンズを挟持してレンズの芯出しを
した後にレンズの芯取り加工を行うレンズ芯取機におい
て、レンズを挟持した状態で前記ベルホルダーの両方ま
たは一方にその中心軸と交差する方向に機械的振動を与
える振動付与手段を具備し、前記ベルホルダーを回転し
ながらベルホルダーに振動を与えてベルホルダー間に挟
持したレンズの芯出しを行うようにしたことを特徴とす
る。
軸が一致して対向する2つのベルホルダー間に、被加工
物であるレンズを挟持してレンズの芯出しをした後にレ
ンズの芯取り加工を行うレンズ芯取機において、レンズ
を挟持した状態で前記ベルホルダーの両方または一方に
その中心軸と交差する方向に機械的振動を与える振動付
与手段と、ベルホルダー間に挟持されたレンズの挟持力
を変化させる挟持力調整手段とを有し、前記振動付与手
段により前記振動を与えながらベルホルダーを回転して
レンズの芯出しをした後にベルホルダーによるレンズの
挟持力を増加させ、その後レンズの芯取り加工を行うよ
うにしたことを特徴とする。
は、請求項3または4の構成にあって、前記振動付与手
段は、機械的振動を発振する発振装置と、前記振動をベ
ルホルダーの両方または一方に伝える振動連結手段と、
前記振動の力量を調整する加圧調整バネと、前記振動を
ベルホルダーに一定の方向から与える平行バネとからな
り、前記平行バネに取付けられて前記平行バネの共振点
の減衰を検出する圧電センサーと、この減衰カーブの下
限点を出力する振動測定器に接続されていることを特徴
とする。
置は、中心軸が一致した対向する2つのベルホルダー間
で、被加工物であるレンズの芯出しを行った後に、レン
ズの芯取りを行うレンズ芯取機に配備されるレンズ芯出
装置であって、前記ベルホルダーの少なくとも一方に当
接する振動端子と、この振動端子を介してベルホルダー
に機械的振動を付与する発振装置と、前記振動の力量を
調整する加圧調整バネと、前記振動をベルホルダーの中
心軸に交差するように与える前記振動端子の保持手段
と、この保持手段に取付けられてこの保持手段に伝達さ
れる共振点の減衰を検出する圧電センサーと、前記減衰
カーブの下限点を出力する振動測定器とを具備すること
を特徴とする。
3に基づいて説明する。図3(a)、(b)は上下軸ベ
ルホルダーに挟持された被加工レンズの二様の状態を示
し、図3(c)は被加工レンズが芯出しされた状態を示
している。
に被加工レンズ1が挟持され、上軸ベルホルダー2によ
り上軸加圧方向gに被加工レンズ1は軽く押さえられて
いる。ここにZ係数や摩擦係数の悪いレンズは、例えば
図3(a)、(b)のように、上下軸ベルホルダー2,
3の中心軸に対して被加工レンズ1の光軸がθ°傾いて
挟持されていると、上軸ベルホルダー2の先端部位aあ
るいは下軸ベルホルダー3の先端部位bと被加工レンズ
1のレンズ面との間にスキマαが生じる。なお、図3
(a)および図3(b)において、符号cおよびdは被
加工レンズ1がθ°傾いた際に、被加工レンズ1のレン
ズ面に当接する上軸ベルホルダー2および下軸ベルホル
ダー3の先端部位を指している。
下軸ベルホルダー2,3の両方または片方に機械的振動
を図示の振動方向hに付加すると、被加工レンズ1はク
サビ作用で被加工レンズ移動方向iに(すなわち、振動
を付加した方向に向けて)僅かに移動する。この機械的
振動を繰り返し与えると同時に、上軸ベルホルダー2を
上軸回転方向eに、下軸ベルホルダー3を下軸回転方向
fに同期回転させ、被加工レンズ1に遠心力を与えて上
下軸ベルホルダー2,3と被加工レンズ1との間が摩擦
し易い状態を保ち続けると、前記の上軸加圧方向gの作
用も加わり、次第に被加工レンズ1は求芯方向に移動し
て行く。これが本発明の基本的な求芯作用原理である。
図4を用いて説明する。図は大工道具のカンナである。
カンナ台jとこれに設けられた止めピンmとに挟まれた
主刃kと裏刃lが挿入されている。いま、金槌nでカン
ナ台jに金槌外力作用方向oの方向に衝撃を加えると、
主刃kはクサビ作用で主刃移動方向pの方向に移動す
る。逆に金槌外力作用方向oの反対から衝撃を与えると
主刃kは主刃移動方向pの反対方向に移動する。このこ
とは大工道具に限らず農具の鍬、斧などにも極めて一般
的な方法として知られ利用されている技術である。
方法にあっては、レンズの芯取り加工を行う際、レンズ
を挟持した状態で2つのベルホルダーを回転してレンズ
に遠心力を付与するとともに、振動付与手段により機械
的振動を与えてクサビ作用を起こし、レンズを求芯方向
に移動させてレンズの芯出しを行う。その後、レンズの
芯取り加工を行う。
ては、レンズの芯取り加工を行う際、レンズを挟持した
状態で2つのベルホルダーを回転してレンズに遠心力を
付与するとともに、振動付与手段により機械的振動を与
えてクサビ作用を起こし、レンズを求芯方向に移動させ
てレンズの芯出しを行う。その後、挟持力調整手段によ
り2つのベルホルダーによるレンズの挟持力を増加して
芯出状態を確保しつつレンズの芯取り加工を行う。な
お、挟持力調整手段は、芯出しする際におけるレンズの
挟持力も調整する。
は、2つのベルホルダーを同期回転して挟持しているレ
ンズに遠心力を付与するとともに、振動付与手段でベル
ホルダーに機械的振動を与えてクサビ作用を起こし、レ
ンズを求芯方向に移動させてレンズの芯出しを行った後
に、レンズの芯取り加工を行う。
は、2つのベルホルダーを同期回転して挟持しているレ
ンズに遠心力を付与するとともに、振動付与手段でベル
ホルダーに機械的振動を与えてクサビ作用を起こし、レ
ンズを求芯方向に移動させてレンズの芯出しを行う。そ
の後、挟持力調整手段により芯取り加工する際のベルホ
ルダーによるレンズの挟持力を増加する。なお、挟持力
調整手段は、芯出しする際におけるレンズの挟持力も調
整する。
は、発振装置で発振された機械的振動は、加圧調整バネ
により前記振動の力が調整されるとともに、平行バネに
より前記振動の方向が一定にされ、振動連結手段により
ベルホルダーに伝えられる。そして、平行バネに取り付
けた圧電センサーで平行バネの共振点の減衰点の様子を
電流の変化で出力して振動測定器に現し、振動測定器に
現れる減衰カーブの下限点で求芯作用の終了点を確認す
る。
ては、レンズを挟持するベルホルダーの少なくとも一方
に振動端子を当接し、発振装置が発振する機械的振動を
前記ベルホルダーに付与する。前記機械的振動は、その
力量を加圧調整バネで調整され、振動端子の保持手段に
より機械的振動の方向を一定にしてベルホルダーの中心
軸と交差する方向に与えられる。前記保持手段に取り付
けた圧電センサーは、保持手段の共振点の減衰の様子を
検出し、振動測定器は圧電センサーで検出した減衰の様
子を現し、振動測定器に現れる減衰カーブの下限点でレ
ンズの芯出し完了が検出される。
形態1を図1および図2に示す。図1はレンズ芯取機お
よびレンズ芯出装置を示す断面図、図2は上下ベルホル
ダーおよび上下軸の周辺を詳細に示す断面図である。
取機のベース20に回転自在に取り付けられ、その先端
には下軸ベルホルダー3が下軸4の回転軸線に対して下
軸ベルホルダー3の軸線(中心軸)が一致するように取
り付けられ、下軸4の回転により下軸ベルホルダー3が
偏心して回転しないように両部材の回転の軸線を同一軸
上に有するようになっている。
されたコラム21に上下動自在に嵌合保持され、その先
端には上軸ベルホルダー2が上軸5の回転軸線に対して
上軸ベルホルダー2の軸線(中心軸)が一致するように
取り付けられ、上軸5と上軸ベルホルダー2が偏心して
回転しないように両部材の回転の軸線を同軸上に有する
ようになっている。この上軸ベルホルダー2と前記下軸
ベルホルダー3は中心軸を一致させて対向配置されてい
る。
2,3は図2に示すように構成されている。上軸5側
は、その中心に上軸軸部5aが配置され、上軸軸部5a
の下端に上軸ベルホルダー2がネジ結合されている。上
軸軸部5aの周囲は、コラム21に上下動自在に保持さ
れた上軸外筒5bでカバーされており、上軸軸部5aは
ベアリング25を介して上軸外筒5b内で回転軸線回り
に回転自在に保持されている。ベアリング25は上軸外
筒5bにネジで止着した止めカバー26で上軸軸部5a
と上軸外筒5b間に支持されており、止めカバー26の
ゆるみ止めのために、止め輪27が止めカバー26の外
側から止めカバー26に接するように上軸軸部5aにネ
ジ結合されている。
うに、上軸軸部5aと上軸ベルホルダー2を一体で回転
する軸回転モーター23に接続されている。また、前記
上軸外筒5bの外面には、上軸5を上下動する挟持力調
整手段としての移動機構を構成する加圧ピニオン22と
噛み合うラック部28が形成されている。すなわち、上
軸ベルホルダー2を取り付けた上軸軸部5aは、加圧ピ
ニオン22の回転により上軸外筒5bと共に上軸加圧方
向15に上下動され、また加圧ピニオン22とラック部
28が噛み合った状態においても軸回転モーター23に
より上軸外筒5bに対して上軸回転方向16に回転自在
となっている。
の中心に下軸軸部4aが配置され、下軸軸部4aの上端
に下軸ベルホルダー3がネジ結合されている。下軸軸部
4aの周囲は、べース20にボルト等の固定手段により
固定された下軸外筒4bでカバーされており、下軸軸部
4aはベアリング25を介して下軸外筒4b内で回転軸
線回りに回転自在に保持されている。ベアリング25は
下軸外筒4bにネジで止着した止めカバー26で下軸軸
部4aと下軸外筒4b間に支持されており、止めカバー
26のゆるみ止めのために、止め輪27が止めカバー2
6の外側から止めカバー26に接するように下軸軸部4
aにネジ結合されている。前記下軸軸部4aの下端は、
図1に示すように、下軸軸部4aと下軸ベルホルダー3
を一体で回転する軸回転モーター23に接続されてい
る。すなわち、下軸ベルホルダー3を取り付けた下軸軸
部4aは、べース20に固定した下軸外筒4bに対して
下軸回転方向17に回転自在となっている。
ー3が対向する先端側は、挟持する被加工レンズ1のベ
ル芯出しが可能なように、円柱状の端面に円錐形状に穿
設した凹部を形成して、その先端が尖ったリング状にな
っている。前記上下軸のベルホルダー2、3の先端側の
円柱状部分(細径部)は、その長さが直径の2倍以上
(例えば3倍程度)になるように設定すると、後述する
機械的振動が付与された際にその弾性限界内で共振しや
すくなる。被加工レンズ1は、加圧ピニオン22の回転
により上軸5が下降することにより上下軸ベルホルダー
2,3間に挟持され、軸回転モーター23,23により
同一方向(上下軸回転方向16,17)に同期して回転
する上下軸ベルホルダー2,3により回転されるように
なっている。
は、上下軸ベルホルダー2,3の中心軸と交差(直交)
する方向に機械的振動を与える振動付与手段としての加
振機構の一部を構成する振動端子6が当接自在となって
いる。加振機構である振動付与手段は、機械的振動を発
振する発振装置としての圧電素子8と、前記振動端子6
および振動連結棒7からなる振動連結手段と、機械的振
動の力量を調整する加圧調整バネ9と、前記振動を上下
軸ベルホルダー2,3に一定の方向から与える平行バネ
10とからなっている。
ダー2,3の中心軸と直交しており、振動端子6は、振
動装置本体13の上面に立設した固定板12を基点に、
加圧調整バネ9、圧電素子8、振動連結棒7を介して、
平行バネ10に支えられている。また、振動端子6の先
端は、コの字状に形成されて上下に二股状になってお
り、二股状の上下の両端面が上下軸ベルホルダー2,3
の外周面にそれぞれ当接するようになっている。
て、平行バネ基板11を介し2枚の板バネが平行に配備
されたものである。平行バネ10には圧電センサー18
が取り付けられており、圧電センサー18は圧電素子8
が発振する振動を検出して出力し、振動測定器19に送
られ、その結果に基づいて制御装置(不図示)によりレ
ンズ芯取機は制御される。
れた座30に回転自在に支持された振動体駆動装置の出
力ネジ24(図では出力ネジで図示しているが、このネ
ジは振動体駆動装置としてのステッピングモーター(不
図示)により回転動作するようにした出力軸である。)
で、上下軸ベルホルダー2,3に対する振動端子6の当
接、離反の方向(振動体着脱方向)14に移動自在とな
っている。なお、平行バネ基板11、固定板12および
振動装置本体13は加振機構の一部を構成している。
出装置は、上下軸ベルホルダー2,3に当接する振動端
子6と、この振動端子6を介して上下軸ベルホルダー
2,3に機械的振動を付与する発振装置としての圧電素
子8と、前記振動の力量を調整する加圧調整バネ9と、
前記振動を上下軸ベルホルダー2,3の中心軸に交差す
るように与える前記振動端子6の保持手段としての平行
バネ10と、この平行バネ10に取付けられてこの平行
バネ10に伝達される共振点の減衰を検出する圧電セン
サー18と、前記減衰カーブの下限点を出力する振動測
定器19とを具備して構成されている。
るレンズ芯取り方法を説明する。まず、被加工レンズ1
は、加圧ピニオン22を駆動操作して上軸5を下軸4の
方向に移動し、上軸5と下軸4との間に上下軸ベルホル
ダー2,3を介して保持される。このとき、上軸ベルホ
ルダー2と上軸5は、あらかじめ実験的に決められた被
加工レンズ1に合った荷重(軽荷重状態)に調整され、
上軸加圧方向15に被加工レンズ1に対し荷重が加えら
れている。今、挟持された被加工レンズ1は必ずしも芯
が出ているとは言えず、図3(a)、(b)に示す被加
工レンズ1、上軸ベルホルダー2、下軸ベルホルダー3
のような関係になっていることが多い。
にそれぞれ接続した上下2つの軸回転モーター23を同
じ方向(上下軸回転方向16,17)に同期回転し、上
下軸ベルホルダー2,3とともに被加工レンズ1に回転
を与えながら、振動装置本体13を振動体駆動装置の出
力ネジ24により振動体着脱方向14に移動し、振動端
子6の二股状先端をそれぞれ上軸ベルホルダー2と下軸
ベルホルダー3の各外周面に当て付ける。振動端子6
は、実験的に決められた所定の圧力で振動端子6の軸線
と上下軸ベルホルダー2,3の軸線(中心軸)が直交す
るように当て付けられ、次いで振動端子6に圧電素子8
により振動を付加する。するとその振動は上軸ベルホル
ダー2と下軸ベルホルダー3に移って振動を開始し、被
加工レンズ1は上下軸ベルホルダー2,3との間でクサ
ビ作用を起こし、図3(a)、(b)に示す被加工レン
ズ移動方向iに移動する。
部5a,4aを回転すると、被加工レンズ1は回転する
遠心作用による摩擦の減少と上軸5の上軸加圧方向15
の加圧作用と相まって求芯作用を続けて行く。その間、
圧電センサー18に電流を通電させておくと、図3
(a)、(b)のθ°傾いている状態から芯が出た状態
に移行する過程で、平行バネ10の共振点が減衰して行
く様子を電流の変化で出力される。その状態の減衰カー
ブは振動測定器19に現れる。その減衰点の下限が求芯
作用の終了点となり、この下限が振動測定器19で検出
された後に、不図示の制御装置に送られ、この制御装置
により芯出しの作業終了が指示される。
22の駆動動作をさせて上軸5を上軸加圧方向15に下
降し、被加工レンズ1の加圧力を高める(強圧にする)
ことが行われ、その後不図示の砥石軸(図7参照)にて
芯取加工が行われる。なお、この例では、前記制御装置
により芯出しの作業終了の後に、上下軸ベルホルダー
2,3間の被加工レンズ1の加圧力を強圧にしている
が、これに限らず、求芯作用の終了点が検出されてその
信号が制御装置に送られたときに、加圧ピニオン22よ
り被加工レンズ1を強圧に保持した後に芯出しの作業終
了を指示するようにしてもよい。
的振動を発振する発振装置に圧電素子8を用いている
が、機械的振動源となる発振装置は圧電素子8に限ら
ず、超音波振動子、電磁石による振動、モーターによる
偏芯機構ほか、機械的振動を発生可能なものであれば何
でも大体用いることができる。
プ方式だけではできない、小径レンズの芯取工程におい
て、Z係数0.15以下のレンズがヤニ貼り(サイダ)
方式でやる非能率的な芯取方法で無く、能率良くしかも
ヤニを使用しないので洗浄工程の軽減が図られる等の効
果を得ることができる。
図5に示す。図5はレンズ芯取機およびレンズ芯取り装
置を示す断面図である。
して配置された上下軸35,34に取り付けられた上下
軸ベルホルダー32,33が、上軸35の外周に形成し
たラック部46に噛み合った加圧ピニオン40によって
被加工レンズ31を挟持可能なようにするクランプ機構
が配設されている。尚、本実施の形態では、大径の被加
工レンズ31の芯出しが行えるように、実施の形態1の
上下軸ベルホルダー32、33とはその形状を変えてい
るが、実施の形態1で用いた形状の上下軸ベルホルダー
32、33を用いることができる。
ス20に一体に形成された上軸コラム49および下軸コ
ラム50に対して回転自在に支持されている。上軸35
は、実施の形態1と同様に、上軸軸部35aと上軸外筒
35bからなっており、上軸軸部35aの下端には、ベ
ルクランプ方式で被加工レンズ31を挟持可能な上軸ベ
ルホルダー32がネジ結合されている。上軸軸部35a
は、ベアリング51を介して上軸外筒35b内に回転軸
線回りに回転自在に保持されており、その上端には上軸
歯車37が取り付けられている。前記ベアリング51
は、上軸外筒35b内に螺着した止めカバー52で上軸
軸部35aと上軸外筒35b間に支持されており、止め
カバー52のゆるみ止めの止め輪53が上軸軸部35a
にネジ結合されている。
在に保持され、上軸35の回転軸線に沿って移動自在に
なっている。上軸外筒35bの外面には、上軸35を上
下動する挟持力調整手段としての移動機構を構成する加
圧ピニオン40と噛み合う前記ラック部46が形成され
ている。すなわち、上軸ベルホルダー32を取り付けた
上軸軸部35aは、加圧ピニオン40の駆動操作により
上軸外筒35bと共に上下動可能となっている。
線回りに回転自在に保持され、その上端には、ベルクラ
ンプ方式で被加工レンズ31を挟持可能な下軸ベルホル
ダー33がネジ結合されている。また、下軸34の下端
には下軸歯車36が取り付けられており、下軸34はそ
の回転軸軸線方向には摺動しないようになっている。な
お、下軸34を構成する部材は図2と同じである。
下軸歯車36には、上軸駆動歯車44および下軸駆動歯
車42がそれぞれ噛み合わされている。上下駆動歯車4
4,42は伝達軸43により連動され、同じ方向に同期
回転されるようになっている。伝達軸43の下端には、
追い越しクラッチ47を介して軸駆動モーター41が接
続され、伝達軸43および上下駆動歯車44,42を伝
達軸回転方向45に回転可能になっており、軸駆動モー
ター41により上軸ベルホルダー32および下軸ベルホ
ルダー33が上軸回転方向39および下軸回転方向38
に同期して回転するようになっている。
モーター41と対向するように配置された高速モーター
48が接続され、伝達軸43および上下軸駆動歯車4
4,42を伝達軸回転方向45に回転可能になってい
る。この高速モーター48は、軸駆動モーター41によ
り伝達軸43が回転する時は従動して空回りするが、高
速モーター48が起動されると追い越しクラッチ47の
追い越し機構の作用で軸駆動モーター41の回転よりも
伝達軸43を高速回転して、上下軸駆動歯車44,42
と上下軸歯車37,36を介し上下軸35,34および
上下軸ベルホルダー32,33を上下軸回転方向39,
38に回転し、上下軸ベルホルダー32,33間で挟持
した被加工レンズ31を高速回転するようになってい
る。前記軸駆動モーター41は、実施の形態1の軸回転
モーター23と同程度の回転に設定されている。
ルダー32,33の外周面の側方には、実施の形態1と
同様に構成した振動付与手段としての加振機構を構成す
る振動端子6、振動連結棒7、圧電素子8、加圧調整バ
ネ9、平行バネ10、平行バネ基板11、固定板12お
よび振動装置本体13が、実施の形態1と同様に配置さ
れており、振動端子6の二股状に形成した先端を上下軸
ベルホルダー32,33の外周面にそれぞれ当接し、圧
電素子8で発振された機械的振動を上下軸ベルホルダー
32,33の中心軸と直交する方向に付与可能となって
いる。
接)しないように、伝達軸43が通過可能なくり抜き部
54が設けられている。なお、これに限らず、振動端子
6と伝達軸43が干渉しなければ、伝達軸43の側方側
を振動端子6が通過するように構成しても良い。
るレンズ芯取方法を説明する。実施の形態1と同様に、
上下軸ベルホルダー32,33間に被加工レンズ31を
挟持する。そして、軸駆動モーター41を駆動して伝達
軸43により上下軸駆動歯車44,42を同期回転し、
上下軸歯車37,36および上下軸35,34を介し
て、実施の形態1と同様に、上下軸ベルホルダー32,
33および被加工レンズを回転するとともに振動端子6
により上下軸ベルホルダー32,33の中心軸と直交す
る方向に機械的振動を付与する。これにより、上下軸ベ
ルホルダー32,33間に挟持した被加工レンズ31は
遠心力および振動によるクサビ作用により、被加工レン
ズ31は芯出しがなされる。
挟持する被加工レンズ31が求芯方向に移動しにくい場
合、例えば大径の被加工レンズ31の芯出しを行うとき
は、高速モーター48を駆動して被加工レンズ31を高
速回転し、被加工レンズ31に大きな遠心力を生じさせ
る。そのため、ベルホルダー32,33の回転軸線に対
して偏芯して(あるいは傾いて)挟持された被加工レン
ズ31は、被加工レンズ31の遠心力で動かされて滑動
しやすい状態となる上に、さらに被加工レンズ31に
は、上下軸ベルホルダー32,33を介して振動付与手
段により振動が付与されているので、極めて被加工レン
ズ31の芯出し作業が早められる。
果に加え、小径化された被加工レンズ31の芯出し作業
に限らず、大径の被加工レンズ31であっても、高速に
芯出し作業ができ、レンズの芯取り加工を行うことがで
きる効果を得ることができる。
ルダー2,32と下軸ベルホルダー3,33を上下方向
に配設した場合を説明したが、これに限られず、被加工
レンズ1,31を挟持する2つのベルホルダーを水平方
向に配設して構成してもよい。この場合、被加工レンズ
1,31は、下軸ベルホルダー3,33に載置するのに
代え、例えば被加工レンズ1,31のレンズ外周面を挟
持して2つのベルホルダー間に位置させた後、少なくと
も一方のベルホルダーを移動して挟持すればよい。
可能な上軸軸部35aに相当する水平な軸部の中心に、
ベルホルダーの中心の空間と連通する孔を形成すれば、
2つのベルホルダー間に被加工レンズを吸着しつつ保持
可能な構成にすることができる。
ーに、振動端子6を当接したが、一方のみに当接するよ
うにしてもよい。
動端子6の軸線が直交するように当接させたが、これに
限られず、例えば、直交軸線から0〜60°程度のよう
に、ベルホルダーの中心軸に対して振動端子6の軸線が
斜めとなる方向から振動端子6を当接するように構成し
てもよい。
ような構成の技術的思想が導き出される。 (付記) (1)中心軸が一致して対向する2つのベルホルダー間
に、被加工物であるレンズを挟持してレンズの芯出しを
した後にレンズの芯取り加工を行うレンズ芯取方法にお
いて、レンズを挟持した状態で2つのベルホルダーを回
転しつつ、振動付与手段を前記ベルホルダーの両方また
は一方に当接し、前記振動付与手段により前記ベルホル
ダーの中心軸と交差する方向に機械的振動を与え、前記
ベルホルダー間に挟持したレンズの芯出しを行うように
したことを特徴とするレンズ芯取方法。
ルホルダー間に、被加工物であるレンズを挟持してレン
ズの芯出しをした後にレンズの芯取り加工を行うレンズ
芯取方法において、レンズを挟持した状態で2つのベル
ホルダーを回転しつつ、振動付与手段を前記ベルホルダ
ーの両方または一方に当接し、前記振動付与手段により
前記ベルホルダーの中心軸と交差する方向に機械的振動
を与え、前記ベルホルダー間に挟持したレンズの芯出し
をした後に、挟持力調整手段により前記ベルホルダーよ
るレンズの挟持力を増加させ、その後レンズの芯取り加
工を行うようにしたことを特徴とするレンズ芯取方法。
速回転に切り替え可能であることを特徴とする付記
(1)または(2)に記載のレンズ芯取方法。
ルホルダー間に、被加工物であるレンズを挟持してレン
ズの芯出しをした後にレンズの芯取り加工を行うレンズ
芯取機において、レンズを挟持した状態で前記ベルホル
ダーの両方または一方にその中心軸と交差する方向に機
械的振動を与える振動付与手段を前記ベルホルダーに対
して当接、離反自在に設け、前記ベルホルダーを回転し
ながらベルホルダーに振動を与えてベルホルダー間に挟
持したレンズの芯出しを行うようにしたことを特徴とす
るレンズ芯取機。
ルホルダー間に、被加工物であるレンズを挟持してレン
ズの芯出しをした後にレンズの芯取り加工を行うレンズ
芯取機において、レンズを挟持した状態で前記ベルホル
ダーの両方または一方にその中心軸と交差する方向に機
械的振動を与える前記ベルホルダーに対して当接、離反
自在な振動付与手段と、ベルホルダー間に挟持されたレ
ンズの挟持力を変化させる挟持力調整手段とを有し、前
記振動付与手段により前記振動を与えながらベルホルダ
ーを回転してレンズの芯出しをした後にベルホルダーよ
るレンズの挟持力を増加させ、その後レンズの芯取り加
工を行うようにしたことを特徴とするレンズ芯取機。
法および装置によれば、芯取り加工されるレンズが小径
であっても、高い精度の芯出しができ、レンズの芯取り
加工を良好に行うことができる。
法および装置によれば、芯取り加工されるレンズが小径
であっても高い精度の芯出しができるとともに、芯取り
終了にレンズの芯出し位置を確保し、レンズの芯取り加
工を良好に行うことができる。
芯取り加工されるレンズの径の大小にかかわらず、高速
に高い精度の芯出しができ、レンズの芯取り加工を良好
に行うことができる。
1,3によれば、芯取り加工されるレンズが小径であっ
ても、高い精度の芯出しができ、レンズの芯取り加工を
良好に行うことができる。
取り加工されるレンズが小径であっても、高い精度の芯
出しができるとともに、芯取り終了にレンズの芯出し位
置を確保し、レンズの芯取り加工を良好に行うことがで
きる。
ズの芯出し終了を確実に検出できる。
加工されるレンズが小径であっても高い精度の芯出しが
でき、レンズの芯取り加工を良好に行えるレンズ芯取機
を得ることができる。
および上下軸ベルホルダー周辺を示す断面図である。
は芯出し前の状態、図6(b)は芯出し後の状態であ
る。
図、図7(b)は平面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 中心軸が一致して対向する2つのベルホ
ルダー間に、被加工物であるレンズを挟持してレンズの
芯出しをした後にレンズの芯取り加工を行うレンズ芯取
方法において、 レンズを挟持した状態で2つのベルホルダーを回転しつ
つ、振動付与手段により前記ベルホルダーの両方または
一方にその中心軸と交差する方向に機械的振動を与え、
前記ベルホルダー間に挟持したレンズの芯出しを行うよ
うにしたことを特徴とするレンズ芯取方法。 - 【請求項2】 中心軸が一致して対向する2つのベルホ
ルダー間に、被加工物であるレンズを挟持してレンズの
芯出しをした後にレンズの芯取り加工を行うレンズ芯取
方法において、 レンズを挟持した状態で2つのベルホルダーを回転しつ
つ、振動付与手段により前記ベルホルダーの両方または
一方にその中心軸と交差する方向に機械的振動を与え、
前記ベルホルダー間に挟持したレンズの芯出しをした後
に、挟持力調整手段により前記ベルホルダーによるレン
ズの挟持力を増加させ、その後レンズの芯取り加工を行
うようにしたことを特徴とするレンズ芯取方法。 - 【請求項3】 中心軸が一致して対向する2つのベルホ
ルダー間に、被加工物であるレンズを挟持してレンズの
芯出しをした後にレンズの芯取り加工を行うレンズ芯取
機において、 レンズを挟持した状態で前記ベルホルダーの両方または
一方にその中心軸と交差する方向に機械的振動を与える
振動付与手段を具備し、 前記ベルホルダーを回転しながらベルホルダーに振動を
与えてベルホルダー間に挟持したレンズの芯出しを行う
ようにしたことを特徴とするレンズ芯取機。 - 【請求項4】 中心軸が一致して対向する2つのベルホ
ルダー間に、被加工物であるレンズを挟持してレンズの
芯出しをした後にレンズの芯取り加工を行うレンズ芯取
機において、 レンズを挟持した状態で前記ベルホルダーの両方または
一方にその中心軸と交差する方向に機械的振動を与える
振動付与手段と、ベルホルダー間に挟持されたレンズの
挟持力を変化させる挟持力調整手段とを有し、 前記振動付与手段により前記振動を与えながらベルホル
ダーを回転してレンズの芯出しをした後にベルホルダー
によるレンズの挟持力を増加させ、その後レンズの芯取
り加工を行うようにしたことを特徴とするレンズ芯取
機。 - 【請求項5】 前記振動付与手段は、機械的振動を発振
する発振装置と、前記振動をベルホルダーの両方または
一方に伝える振動連結手段と、前記振動の力量を調整す
る加圧調整バネと、前記振動をベルホルダーに一定の方
向から与える平行バネとからなり、 前記平行バネに取付けられて前記平行バネの共振点の減
衰を検出する圧電センサーと、この減衰カーブの下限点
を出力する振動測定器に接続されていることを特徴とす
る請求項3または4記載のレンズ芯取機。 - 【請求項6】中心軸が一致した対向する2つのベルホル
ダー間で、被加工物であるレンズの芯出しを行った後
に、レンズの芯取りを行うレンズ芯取機に配備されるレ
ンズ芯出装置であって、 前記ベルホルダーの少なくとも一方に当接する振動端子
と、この振動端子を介してベルホルダーに機械的振動を
付与する発振装置と、前記振動の力量を調整する加圧調
整バネと、前記振動をベルホルダーの中心軸に交差する
ように与える前記振動端子の保持手段と、この保持手段
に取付けられてこの保持手段に伝達される共振点の減衰
を検出する圧電センサーと、前記減衰カーブの下限点を
出力する振動測定器とを具備することを特徴とするレン
ズ芯出装置。
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