JP2000218402A - 超音波振動体 - Google Patents

超音波振動体

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JP2000218402A
JP2000218402A JP11024199A JP2419999A JP2000218402A JP 2000218402 A JP2000218402 A JP 2000218402A JP 11024199 A JP11024199 A JP 11024199A JP 2419999 A JP2419999 A JP 2419999A JP 2000218402 A JP2000218402 A JP 2000218402A
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vibration
vibrator
cone
ultrasonic
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Hideyuki Suzuki
秀幸 鈴木
Yasuhiro Sakamoto
泰弘 坂本
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Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo KK
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Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B37/00Boring by making use of ultrasonic energy
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26DCUTTING; DETAILS COMMON TO MACHINES FOR PERFORATING, PUNCHING, CUTTING-OUT, STAMPING-OUT OR SEVERING
    • B26D7/00Details of apparatus for cutting, cutting-out, stamping-out, punching, perforating, or severing by means other than cutting
    • B26D7/08Means for treating work or cutting member to facilitate cutting
    • B26D7/086Means for treating work or cutting member to facilitate cutting by vibrating, e.g. ultrasonically
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K11/00Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/004Mounting transducers, e.g. provided with mechanical moving or orienting device

Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波振動体において、ホーンの高剛性化を
図ること。 【解決手段】 超音波振動体14において、ホーン23
を保持する保持具28を有し、コーン22上の運動の節
面に保持具28を固定するとともに、ホーン23の先端
面の中心軸上に保持具28を固定してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工装置等に用い
て好適な超音波振動体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ねじり振動子にホーンを連結して
なる超音波振動体があり、この超音波振動体を加工装置
に適用することが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来の超
音波振動体には、以下の問題点がある。 ホーンが振動子の前面体や、振動伝送用コーンの前面
から長く突出するものであるとき、ホーンの剛性不足に
より、ホーンの先端部に設けた加工具(刃物等)に作用
する外力による撓みが大きく、高精度の加工に供し得な
い。
【0004】ホーンの先端部に設けた加工具(刃物
等)に加工に起因して生ずる発熱がホーンに伝わって該
ホーンを加熱し、或いは超音波振動に起因してホーンが
発熱することにより、該ホーンの温度上昇を生ずる。こ
のホーンの温度上昇は、ホーンが構成する振動系の熱変
形により振動の節、腹の位置を変位せしめ、結果として
加工具を固定してあったホーンの先端部が振動の腹から
位置ずれすることによる加工不良、或いはホーンの熱変
形によりホーンが伸縮して該ホーンの先端部に固定して
あった加工具の位置が変位することによる加工不良を招
く。
【0005】本発明の課題は、超音波振動体において、
ホーンの高剛性化を図ることにある。
【0006】また、本発明の課題は、超音波振動体にお
いて、ホーンの温度上昇を回避することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、ねじり振動子にホーンを連結してなる超音波振動体
において、ホーンを保持する保持具を、ねじり振動子と
ホーンの間に介装されているコーンに支持してなり、コ
ーン上の振動の節面に保持具を固定するとともに、ホー
ンの先端面の中心軸上に保持具を固定してなるようにし
たものである。
【0008】請求項2に記載の本発明は、ねじり振動子
にホーンを連結してなる超音波振動体において、ホーン
の内部の中心軸上に排熱手段を内蔵してなるようにした
ものである。
【0009】
【作用】請求項1の本発明によれば下記の作用があ
る。 ねじり振動子に固定した振動伝送用コーンに支持した
保持具を用いて、ホーンを保持することにより、ホーン
の高剛性化を図る。このとき、保持具は、コーン上の振
動の節面に固定され、この節面ではねじり振動の故にコ
ーンの表面まで不動点(振動零)であり、振動体の振動
特性に悪影響を及ぼすことがなく、振動伝達効率を損な
わない。また、保持具はホーンの先端面の中心軸上に固
定され、この中心軸上はねじり振動の故に不動点(振動
零)であり、振動体の振動特性に悪影響を及ぼすことが
なく、振動伝達効率を損なわない。従って、振動体の振
動特性に悪影響を及ぼすことなく、ホーンの高剛性化を
図ることができる。これにより、ホーンの先端部に設け
られる加工具(刃物等)に作用する外力(負荷)による
撓みを抑え、加工精度を向上できる。
【0010】請求項2の本発明によれば下記の作用が
ある。 ホーンの内部の中心軸上に、排熱手段を内蔵したこと
により、ホーンの先端部に設けた加工具(刃物等)に加
工に起因して生ずる発熱や、超音波振動に起因してホー
ンに生ずる発熱を、排熱手段により排熱し、ホーンの温
度上昇を回避できる。このとき、排熱手段はホーンの中
心軸上に内蔵され、この中心軸上はねじり振動の故に不
動点(振動零)であり、振動体の振動特性に悪影響を及
ぼすことがなく、振動伝達効率を損なわない。従って、
振動体の振動特性に悪影響を及ぼすことなく、ホーンの
温度上昇を回避できる。これにより、ホーンが構成する
振動系の熱変形に起因する振動の節、腹の位置の変位に
より加工具が振動の腹から位置ずれすることを回避し、
或いはホーンの熱変形によるホーンの伸縮に起因して該
ホーンの先端部に設けてある加工具の位置が変位するこ
とを回避し、ひいては加工不良の発生を回避し、加工精
度を向上できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は超音波振動切削装置を示す
模式図、図2は超音波振動体を示す模式図、図3はねじ
り振動子を示す模式図、図4は縮退モードの直径比と共
振周波数比の関係を示す線図、図5は縮退モードの直径
比と出力パワー比の関係を示す線図、図6は超音波振動
体の他の例を示す模式図、図7は超音波振動体の他の例
を示す模式図である。
【0012】(超音波振動切削装置10)(図1) 超音波振動切削装置10は、図1に示す如く、フライス
盤類似型であり、コラム11にテーブル12を支持する
とともに、刃物台13を支持し、この刃物台13にねじ
り振動モードの超音波振動体14(後述するねじり振動
子21により駆動される)を保持し、超音波振動体14
の先端部に刃物15を着脱可能とされている。1は金
属、樹脂、ゴム等の工作物である。
【0013】超音波振動切削装置10にあっては、刃物
15を工作物1を削るために動かす切削運動付与手段
を、超音波振動体14の振動のみにより構成している。
従って、超音波振動切削装置10にあっては、従来のフ
ライス盤で必須であった、刃物15を切削運動のために
高速度(切削速度v)で回転する主軸を切削運動付与手
段として必要としない。
【0014】また、超音波振動切削装置10にあって
は、刃物15を工作物1の新切削領域に動かす送り運動
手段を、テーブル12のX軸駆動モータ16、テーブル
12のZ軸駆動モータ17、刃物台13のY軸駆動モー
タ18、刃物15のθ軸(回転角)駆動モータ19によ
り構成している。20はNC制御盤である。
【0015】従って、超音波振動切削装置10による切
削加工においては、超音波振動体14を後述するねじり
振動子21の駆動によって振動させて刃物15を工作物
1に接触させることにより切削運動して工作物1を削る
とともに、モータ16〜19の送り運動手段により刃物
15を工作物1に一定の加工形状を与えるための工作物
1との相対位置関係だけを考慮して単純に送り運動すれ
ば足りるものとなる。
【0016】尚、超音波振動切削装置10は、従来のフ
ライス盤で必須であった主軸を必要としないから、スカ
ラ型ロボットの片持式アームの先端に超音波振動体14
を具備せしめる等により簡易化することもできる。
【0017】(超音波振動体14)(図2) 前述の超音波振動体14は、図2に示す如く、ねじり振
動子21の前面に振動伝送用コーン22を介してホーン
23を結合し、ホーン23の先端外周面の刃物取付部に
前述の刃物15を着脱可能に取着してある。ねじり振動
子21とコーン22はそれらの中心軸上に設けられる締
結ボルト24により、コーン22とホーン23はそれら
の中心軸上に設けられる締結ボルト25により結合され
ている。このとき、超音波振動体14は、ねじり振動子
21の駆動により、図2(A)に例示する如くのねじり
振動の振幅分布で共振振動し、刃物15は振動の腹に対
応して設けられていて大きく振動し、振動切削加工する
ものとなる。
【0018】尚、超音波振動体14はコーン22の振動
の節となる部分にフランジ22Aを備え、このフランジ
22Aを固定ボルト26で刃物台13への取付治具27
に保持することとしている。これにより、超音波振動体
14は刃物台13への取付保持に際し、その取付けが超
音波振動体14の振動特性に悪影響を与えることのない
ようにしている。
【0019】然るに、超音波振動体14にあっては、ホ
ーン23の高剛性化のために、ホーン23を保持する保
持具28をコーン22に支持している。保持具28は焼
入れ鋼等の高剛性材料により構成される。そして、コー
ン22上の振動の節面に位置する前述のフランジ22A
に保持具28の基端取付部28Aをボルト29Aで固定
するとともに、ホーン23の先端面の振動の不動点であ
る中心軸上に保持具28の先端取付部28Bをボルト2
9Bで固定している。
【0020】(ねじり振動子21)(図3〜図5) 前述のねじり振動子21は、図3に示す如く、ボルト締
めランジュバン型ねじり振動子であり、円板形ねじり振
動モードの電歪素子31、32の両面に前面体33と背
面体34を配置し、電歪素子31、32の間に電極板3
5を、電歪素子31と電歪素子32のそれぞれの外側に
電極板36、37を配置し、それらの全体をそれらの中
心軸上に設けられる締結ボルト38で結合したものであ
る。電歪素子31、32は、電極板35に対して同一極
性となるように設定される。
【0021】ねじり振動子21にあっては、前面体33
と背面体34の直径を電歪素子31、32から遠ざかる
方向で縮径してなる縮退モードを付与してある。本実施
形態の前面体33と背面体34は、太径部(φD)と細
径部(φnD)(直径比n<1)の直径が段階的に不連
続で変化する段付き円柱であり、段の部分にはR付き
(R=D(1−n)/2)とされている。また、本実施
形態のねじり振動子21は、全長Lに対し、太径部(φ
D)の長さをmL(縮退長さ比m)とし、電歪素子3
1、32の両側を互いに左右面対称としている。
【0022】然るに、ねじり振動子21によれば、ねじ
り振動子21に一定の長さLを確保した状態で、ねじり
振動子21の共振周波数を高周波数化できる。即ち、図
4は、縮退長さ比m=0.5のときの、縮退モードの直径
比nに対するねじり振動子21のねじり共振周波数比
(f/f0)である(n=1のときのねじり共振周波数f
0)。図4によれば、ねじり振動子21の縮退モードの
直径比nを小さく(縮退)することにより、共振周波数
比を1より大きく、従って高周波数化できることが認め
られる。例えば、ねじり振動子21の全長L=80mm、太
径部の直径D=50mmとするとき、縮退長さ比m=0.5、
直径比n=0.7とすると、共振周波数はストレート状の
場合の20kHzを27kHzに高周波数化できる。
【0023】また、ねじり振動子21によれば、ねじり
振動子21に一定の長さLを確保した状態で、ねじり振
動子21の出力パワーを増大化できる。即ち、図5は、
縮退長さ比m=0.5のときの、縮退モードの直径比nに
対するねじり振動子21の出力パワー比(w/w0)で
ある(n=1の時の出力パワーw0)。図5によれば、ね
じり振動子21の縮退モードの直径比nを1より小さく
(縮退)することにより、出力パワー比を1より大き
く、従って増大化できることが認められる。例えば、ね
じり振動子21の全長L=80mm、太径部の直径50mmとす
るとき、縮退長さ比m=0.5、直径比n=0.7とすると、
出力パワーはストレート状の場合の35%増大化できる。
【0024】尚、ねじり振動子21は、電歪素子31、
32、前面体33、背面体34等の結合を必ずしも締結
ボルト38によることなく、圧入ピン、もしくは接着剤
等により行なうものであっても良い。
【0025】また、ねじり振動子21に付与する縮退モ
ードは、前面体33と背面体34を左右非対称状とする
ものであっても良く、また前面体33と背面体34の一
方にだけ与えるものであっても良く、また必ずしも直径
を2段階以上に段階的に不連続で変化せしめることに限
らず、テーパ等の直線状もしくは曲線状に連続で変化せ
しめるものであって良い。
【0026】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 (超音波振動切削装置10の作用効果) 刃物15による切削運動が、振動体14の振動のみに
よる。このため、刃物15による切削運動が、工作物1
(もしくは刃物15)の回転運動又は直線運動(切削速
度v)に依存することを必須とせず、切削装置10を簡
易、小型化できる。
【0027】刃物15による切削運動のために、工作
物1(もしくは刃物15)の回転運動又直線運動(切削
速度v)を伴なうことを必須としないから、刃物15は
一定の加工形状を工作物1に与えるために、工作物1と
の相対位置関係だけを考慮して単純に送り運動すれば足
り、複雑な加工形状にも容易に対応できる。
【0028】刃物15による切削運動が超音波振動に
よるものであるから、刃物15と工作物1との間に生ず
る振動のプラスの加速度による慣性切削作用と、これに
続く振動のマイナスの加速度によって刃物15を工作物
1から離すことによる切り屑排出抵抗の極端な低減作用
により、切削抵抗を著しく低減できる。この切削抵抗の
著しい低減により、細径工作物1でも変形させずに加工
する微細加工、切削装置10の剛性が小さくても、刃物
15の送り通りに加工できる精密加工、粘性や硬度の高
い難削材の加工、工作物1の温度上昇を抑えた加工、切
削油を必要としない加工等を実現できる。
【0029】振動子21がねじり振動からなるものと
することにより、振動体14の振動子21から刃物15
までの振動系の振動伝達効率を高くでき、刃物15に大
きな振動エネルギを付与し、切削加工効率を向上でき
る。即ち、ねじり振動の振動体14にあっては、振動の
節であれば、その表面まで振動零であり、この振動の節
の表面を支持することにより、振動の伝達に悪影響を与
えることなく、振動を刃物15まで高効率で伝達でき
る。
【0030】(超音波振動体14の作用効果) ねじり振動子21に固定した振動伝送用コーン22に
支持した保持具28を用いて、ホーン23を保持するこ
とにより、ホーン23の高剛性化を図る。このとき、保
持具28は、コーン22上の振動の節面に固定され、こ
の節面ではねじり振動の故にコーン22の表面まで不動
点(振動零)であり、振動体14の振動特性に悪影響を
及ぼすことがなく、振動伝達効率を損なわない。また、
保持具28はホーン23の先端面の中心軸上に固定さ
れ、この中心軸上はねじり振動の故に不動点(振動零)
であり、振動体14の振動特性に悪影響を及ぼすことが
なく、振動伝達効率を損なわない。従って、振動体14
の振動特性に悪影響を及ぼすことなく、ホーン23の高
剛性化を図ることができる。これにより、ホーン23の
先端部に設けられる刃物15に作用する外力(負荷)に
よる撓みを抑え、加工精度を向上できる。
【0031】(ねじり振動子21の作用効果) ねじり振動子21において、前面体33と背面体34
の少なくとも一方で、それらの直径を電歪素子31、3
2から遠ざかる方向で縮径していくと、前面体33と背
面体34がそれぞれストレート状であるものに比して、
振動子21に一定の長さを確保した状態で、振動子21
の共振周波数を高周波数化できる。これにより、振動子
21の共振周波数を可聴周波数から引き離して騒音を解
消したり、或いは振動速度を大ならしめて振動に基づく
衝撃力(加工力)を大ならしめることができる。
【0032】ねじり振動子21において、前面体33
と背面体34の少なくとも一方で、それらの直径を電歪
素子31、32から遠ざかる方向で縮径していくと、前
面体33と背面体34がそれぞれストレート状であるも
のに比して、振動子21に一定の長さを確保した状態
で、振動子21の出力パワーを増大化できる。
【0033】以下、超音波振動体14の変形例について
説明する。 (超音波振動体14の第1変形例)(図6) 図6の超音波振動体14も、図2の超音波振動体14と
同様に、ねじり振動子21の前面にコーン22を介して
ホーン23を結合し、ホーン23の先端外周面の刃物取
付部に刃物15を着脱可能に取着してある。ねじり振動
子21とコーン22はそれらの中心軸上で締結ボルト2
4により締結され、コーン22とホーン23はそれらの
中心軸上で締結ボルト25により結合されている。この
とき、振動体14は、ねじり振動子21の駆動により、
図6(A)に例示する如くのねじり振動の振幅分布で共
振振動し、刃物15は振動の腹に対応する位置に配置さ
れて大きく振動し、振動切削加工するものとなる。
【0034】尚、振動体14はコーン22の振動の節と
なる部分にフランジ22Aを備え、このフランジ22A
を固定ボルト26で刃物台13の取付部13A、13B
に保持している。また、振動体14はホーン23の振動
の節となる外周部を半割リング41A、41Bにより挟
着され、これらのリング41A、41Bを固定ボルト4
2で刃物台13の取付部13A、13Bに保持してい
る。これにより、振動体14は刃物台13への取付保持
に際し、その取付けが振動体14の振動特性に悪影響を
与えることのないようにしている。
【0035】然るに、振動体14にあっては、振動体1
4におけるホーン23の温度上昇回避のために、振動体
14(ホーン23)の中心軸上に排熱手段としての、冷
却流体排出通路43、冷却流体注入管44を内蔵してあ
る。即ち、振動子21、コーン22、ホーン23の中心
軸上に冷却流体排出通路43を穿設し、この冷却流体排
出通路43の一端から間隙を介して冷却流体注入管44
を挿入し、この冷却流体排出通路43の他端をプラグ4
5で閉止する。これにより、冷却流体注入管44から注
入される水等の冷却流体は、冷却流体注入管44の先端
側の孔44Aから冷却流体排出通路43に流出し、冷却
流体排出通路43を注入管44まわりに沿って移動して
外部へと排出される過程で、刃物15に生ずる加工発熱
や、超音波振動に起因して振動子21、コーン22、ホ
ーン23に生ずる発熱を吸収して外部へと排出する。
【0036】従って、図6の超音波振動体14によれ
ば、ホーン23の内部の中心軸上に、冷却流体排出通路
43と冷却流体注入管44からなる排熱手段を内蔵した
ことにより、ホーン23の先端部に設けた刃物15に加
工に起因して生ずる発熱や、超音波振動に起因してホー
ン23に生ずる発熱を、排熱手段により排熱し、ホーン
23の温度上昇を回避できる。このとき、排熱手段はホ
ーン23の中心軸上に内蔵され、この中心軸上はねじり
振動の故に不動点(振動零)であり、振動体14の振動
特性に悪影響を及ぼすことがなく、振動伝達効率を損な
わない。従って、振動体14の振動特性に悪影響を及ぼ
すことなく、ホーン23の温度上昇を回避できる。これ
により、ホーン23が構成する振動系の熱変形に起因す
る振動の節、腹の位置の変位により刃物15が振動の腹
から位置ずれすることを回避し、或いはホーン23の熱
変形によるホーン23の伸縮に起因して該ホーン23の
先端部に設けてある刃物15の位置が変位することを回
避し、ひいては加工不良の発生を回避し、加工精度を向
上できる。
【0037】(超音波振動体14の第2変形例)(図
7) 図7の超音波振動体14が図6の超音波振動体14と実
質的に異なる点は、振動体14におけるホーン23等の
温度上昇回避のために、振動体14(ホーン23)の中
心軸上に排熱手段として、熱伝導体51を内蔵し、この
熱伝導体51を熱移動体52を介して、コーン22のフ
ランジ22A、刃物台13の取付部13Bに接続したこ
とにある。即ち、振動子21、コーン22、ホーン23
の中心軸上に穿設した孔に熱伝導体51を挿着し、この
熱伝導体51の一端を固定ボルト53によりホーン23
に固定し、熱伝導体51の他端に固定ボルト54で熱移
動体52を接続した。熱伝導体51はアルミニウム管、
銅管、ヒートパイプ等にて構成でき、熱移動体52は銅
網組体等にて構成できる。これにより、刃物15に生ず
る加工発熱や、超音波振動に起因して振動子21、コー
ン22、ホーン23に生ずる発熱を熱伝導体51、熱移
動体52によって刃物台13の側に排熱でき、図6の超
音波振動体14において前述したと同様のホーン23等
の温度上昇の回避と、それに基づく加工精度向上の作用
がある。
【0038】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、超音波振
動体において、ホーンの高剛性化を図ることができる。
また、本発明によれば、超音波振動体において、ホーン
の温度上昇を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は超音波振動切削装置を示す模式図であ
る。
【図2】図2は超音波振動体を示す模式図である。
【図3】図3はねじり振動子を示す模式図である。
【図4】図4は縮退モードの直径比と共振周波数比の関
係を示す線図である。
【図5】図5は縮退モードの直径比と出力パワー比の関
係を示す線図である。
【図6】図6は超音波振動体の他の例を示す模式図であ
る。
【図7】図7は超音波振動体の他の例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
14 超音波振動体 21 ねじり振動子 22 コーン 23 ホーン 28 保持具 43 冷却流体排出通路(排熱手段) 44 冷却流体注入管(排熱手段) 51 熱伝導体(排熱手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月4日(1999.2.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじり振動子にホーンを連結してなる超
    音波振動体において、 ホーンを保持する保持具を、ねじり振動子とホーンの間
    に介装されているコーンに支持してなり、 コーン上の振動の節面に保持具を固定するとともに、ホ
    ーンの先端面の中心軸上に保持具を固定してなることを
    特徴とする超音波振動体。
  2. 【請求項2】 ねじり振動子にホーンを連結してなる超
    音波振動体において、 ホーンの内部の中心軸上に排熱手段を内蔵してなること
    を特徴とする超音波振動体。
JP11024199A 1999-02-01 1999-02-01 超音波振動体 Withdrawn JP2000218402A (ja)

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