JP2000174986A - 露光装置ならびに露光装置を用いた画像形成装置 - Google Patents

露光装置ならびに露光装置を用いた画像形成装置

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JP2000174986A
JP2000174986A JP10344331A JP34433198A JP2000174986A JP 2000174986 A JP2000174986 A JP 2000174986A JP 10344331 A JP10344331 A JP 10344331A JP 34433198 A JP34433198 A JP 34433198A JP 2000174986 A JP2000174986 A JP 2000174986A
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light emitting
emitting element
light
exposure apparatus
lens
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JP10344331A
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Kenji Muto
健二 武藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で高品位な画像の出力が可能となる発光
素子をアレイ化した露光装置を提供する。 【解決手段】 複数の発光素子を並べた発光素子列を略
平面上に2段以上千鳥状に配列して発光素子列群を構成
して備え、かつ前記発光素子列群からの光束を像担持体
の上に結像する結像手段とを備えた露光装置において、
前記結像手段は各々の発光素子列に1:1に対応するレ
ンズ群からなり、かつ各発光素子列からの光束が結像さ
れる像担持体上の距離に応じて各発光素子列ごとに発光
タイミングを制御する手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモノクロ画像および
カラー画像を形成するプリンタ、ファクシミリ、複写機
その他の画像形成装置の露光系として用いられる露光装
置およびその露光装置が搭載される画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ、ファクシミリ、デジタ
ル複写機等の画像形成装置の多数は、電子写真方式が用
いられており、その中には、外部コンピュータ、あるい
は画像読み取り系から出力された画像信号に応じた潜像
を感光体上に形成する露光系として発光ダイオード等の
発光素子をアレイ化した光源を用いた露光装置が使用さ
れているものがある。露光装置は、小型であり、静粛な
画像形成装置を簡単に構成することが可能である。
【0003】ここで、発光素子は発光ダイオードなどで
構成されるが、これらは或る点、あるいは或る面から拡
散光を放射するものであり、感光体上に潜像を形成する
ためには発光素子から発せられた拡散光を各々微小なス
ポットに結像する必要がある。そこで、多くの発光素子
列を用いる露光装置には結像手段としてロッドレンズア
レイを設け、良好なスポットを形成するようにしてい
る。このために発光素子と結像素子との相対的な位置関
係を高い位置精度になるようにしている。
【0004】一方で、画像形成装置そのものに対して高
速でありかつ高精細な画像が形成できるような性能が求
められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなロッドレンズアレイを結像手段として用いる場合
は、ロッドレンズ一列での伝達光量が低く、数列アレイ
化することで像担持体に潜像を形成するための必要光量
を達成する場合が多い。このロッドレンズを数列アレイ
化した結像手段は非常に高価なものとなる。また高速な
画像形成を行う場合には未だ光量不足となりかねない。
【0006】さらに、個々のロッドレンズによる像の重
ね合わせにより必要光量を達成させる構成であるため、
像の重ね合わせを高精度に達成するよう個々の要素間に
は十分な位置精度が必要であり、高度な調整機構や要素
単体の高い精度が要求される。
【0007】そこで、本発明は簡便な手段で良好な結像
を得ることができる発光素子をアレイ化した露光装置、
およびその露光装置を用いて高精細で高速な画像形成を
行うことができる画像形成装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑みて本発明
の露光装置は、複数の発光素子を並べた発光素子列を略
平面上に2段以上千鳥状に配列して発光素子列群を構成
して備え、かつ上記発光素子列群からの光束を像担持体
の上に結像する結像手段とを備えた露光装置において、
上記結像手段は各々の発光素子列に1:1に対応するレ
ンズ群からなり、かつ各発光素子列からの光束が結像さ
れる像担持体上の距離に応じて各発光素子列ごとに発光
タイミングを制御する。
【0009】また、各々の発光素子列は発光素子チップ
に形成され、上記各発光素子チップは同一あるいは数個
に分けられた発光素子チップ実装基板上に実装されても
よい。
【0010】また、各々の発光素子チップには、発光素
子としてしきい電圧もしくはしきい電流を電気的に制御
可能な発光サイリスタを多数配列し、近傍の発光サイリ
スタを互いに、電圧もしくは電流の一方向性を持つ電気
素子で接続することによって駆動部を形成し、一つの発
光素子チップ内の各発光素子列はこの駆動部を共有し、
2相の転送クロックによって複数の発光素子列の発光を
走査させる構成としてもよい。
【0011】あるいは、各々の発光素子は有機ELもし
くは無機EL発光素子から形成されてもよい。
【0012】また、有機または無機のEL発光素子から
成る発光素子列群は同一の基材上に形成されてもよい。
【0013】また、結像素子であるレンズ群は、発光素
子列からの光束を略等倍に結像してもよい。
【0014】あるいは、結像素子であるレンズ群は、発
光素子列からの光束を縮小あるいは拡大して結像する構
成としてもよい。
【0015】また、結像素子であるレンズ群を形成する
個々のレンズは、レンズが持つ面の少なくとも一つの面
が球面あるいは非球面によって構成されてもよい。
【0016】あるいは、結像素子であるレンズ群を形成
する個々のレンズは、レンズが持つ面の少なくとも一つ
の面がフレネルレンズ状に形成されてもよい。
【0017】あるいは、結像素子であるレンズ群を形成
する個々のレンズは、レンズが持つ面の少なくとも一つ
の面が表面に複数段の階段状の凸面を備えてなるバイナ
リレンズ状に形成されていてもよい。
【0018】また、レンズ群の一部あるいは全体がガラ
スあるいはプラスティック材料により一体成型されても
よい。
【0019】また、各発光素子が形成される基材は少な
くとも発光素子の発光波長の光を透過する材料から成
り、発光素子が形成される面と反対側の非素子形成面は
略平面であって、上記非素子形成面とレンズ群を保持す
る一体あるいは別体に形成されるレンズ保持部の平面と
接着などにより固定されてもよい。
【0020】あるいは、各発光素子が形成される基材は
少なくとも各発光素子の発光波長の光を透過する材料か
ら成り、発光素子が形成される面と反対側の非素子形成
面は略平面であって、かつレンズ群はガラスあるいはプ
ラスティック材料により一体成型され、かつ少なくとも
一方の面は平面であり、このレンズ群の平面と上記基材
の非素子形成面を、少なくとも各発光素子の発光波長の
光を透過する接着剤あるいは接着テープにより接着固定
されてもよい。
【0021】あるいは各発光素子が形成される基材は少
なくとも各発光素子の発光波長の光を透過する材料から
成るとともに、レンズ群を一体成型させられてもよい。
【0022】また、本発明の画像形成装置は、光源から
射出された光束を前記結像手段により結像し、該結像さ
れた光束を像担持体上に露光することによって顕像化す
る電子写真式の画像形成装置であって、上記のいずれか
に記載の露光装置を前記光源として設け、発光素子列の
配列方向が前記像担持体の回転方向に直交する方向とな
るように当該露光装置を配置する。
【0023】本発明の露光装置では伝達光量の大きい結
像素子を用いることにより、高速な潜像形成が可能とな
り、かつ各結像素子の光学的なクロストークを防止する
構成であるため高精細な潜像形成が行える。また、本露
光装置を用いた画像形成装置においては高速な画像形成
および高精細な画像形成が行える。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施形態について説明する。
【0025】<実施形態1>以下より本発明の露光装置
および画像形成装置の第1の実施形態を図1乃至図9に
基づいて説明する。
【0026】まず初めに本発明の発光素子列の配置方法
について図1により説明する。
【0027】図1においてCH11,CH12,CH1
3,CH14はLED発光素子列が形成された発光素子
チップであり、CH21,CH22,CH23は同じく
LED発光素子列が形成された発光素子チップである。
また、CH11,CH12,CH13,CH14から成
る発光素子チップ群は、CH21,CH22,CH23
からなる発光素子チップ群に対してある距離を保ち、図
のように千鳥状に配列されて成る。また、L1は発光素
子列の長さである。また、Pは発光素子列内の発光素子
間の距離であり、CH11の端部の発光素子S11eと
CH21のCH11側の端部の発光素子S21bとの発
光素子列配列方向の距離も同一になるように発光素子チ
ップCH11とCH21は位置決めされている。同様に
他の発光素子チップもCH11とCH21と同様な位置
関係となるように位置決めされている。
【0028】なお、各発光素子チップの長さはL1+P
より長く形成されている。発光素子チップを二列ではな
く従来のように一列に並べた露光装置の場合には隣り合
うチップの端部の発光素子の間隔をPとするために、端
部の発光素子のP以下のごく近傍に発光素子チップ端面
が位置することになる。このため発光素子チップの切り
出しが難しく、さらにチップ端部の光量落ちの原因とも
なるが、本実施形態の発光素子チップは端部発光素子か
らチップ端面までP以上の十分な距離がとれるため、上
記のような問題点が無い。
【0029】DR11は発光素子チップCH11を駆動
するためのドライバーチップであり、発光素子1個1個
に対応したボンディングワイヤWで接続されている。同
様にDR12は発光素子チップCH12を駆動するため
のドライバーチップ、DR21は発光素子チップCH2
1を駆動するドライバーチップ…というように発光素子
チップ1個につきドライバーチップ1個が対応して接続
される。
【0030】またここで、露光装置30の全体について
図2、図3に基づいて説明する。
【0031】図2は露光装置30と露光装置30からの
光束が結像されて潜像を形成する像担持体である感光ド
ラム2の断面図を示す。図2において、CH11,CH
21は発光素子チップ、DR11,DR21はドライバ
ーチップである。4はCH11,CH21およびその他
の発光素子チップ、DR11,DR21およびその他の
ドライバーチップが共通に実装される共通基板である。
5は共通基板4が接着あるいはビス留めなどによって固
定される放熱機能を兼ねた部材である。また、6は少な
くとも各発光素子からの光束の波長をおおよそ透過しな
いような材料で形成されたカバー部材であり、3は発光
素子チップからの光束を像担持体である感光ドラムに結
像するレンズを一体に成型したレンズアレイであり、発
光素子チップ一つにつき一つごとに独立したレンズ部が
備えられていて、例えば、ガラスあるいはプラスティッ
ク材料により一体成型されて成る。つまり、発光素子チ
ップCH11からの光束を結像するレンズ部は3aであ
り、発光素子チップCH21からの光束を結像するレン
ズ部は3bである。そのため、レンズアレイ3の外観は
図3に示すようにレンズ部も各発光素子チップに対応し
て千鳥状に並べられている。
【0032】ここで、レンズアレイ3の結像状態につい
て図4を用いて説明する。
【0033】図4は露光装置の一部の発光素子チップ配
列方向の断面図を示すものである。ここでは、発光素子
チップCH11,CH12側の断面を示す。CH21,
CH22,…側の断面も同等のものである。
【0034】図4において、CH11,CH12は発光
素子チップ、4は共通実装基板、そして3はレンズアレ
イである。3aは発光素子チップCH11上の各発光素
子からの光束を結像するレンズ部、3cは発光素子チッ
プCH12上の各発光素子からの光束を結像するレンズ
部である。また、2aは感光ドラム2の表面である。こ
こでレンズ部3a,3cは両凸面の単レンズで構成され
ている。ここで発光素子チップCH11の発光素子列に
ついて説明すると、図1における説明でも述べたように
発光素子チップCH11上の発光素子列はL1の長さを
持つ。ここで、レンズ部3a,3bは所定の発光素子チ
ップと感光ドラム用面2aの間隔にあって発光素子チッ
プからの光束をおよそ等倍の結像を行うように設計およ
び位置決めがなされる。よって、図4中にもあるよう
に、感光ドラム表面2a上において発光素子チップCH
11の照射範囲もL1となり、同様に発光素子チップC
H21の照射範囲もL1となる。さらに、図1に示すよ
うな位置関係に発光素子チップCH11,CH12と発
光素子チップCH21を配置し、図4に示すと同様なレ
ンズ部により発光素子チップCH21上の発光素子列を
結像することにより、発光素子チップCH11による照
射範囲と、CH12による照射範囲の間はL1+2×P
となり、かつ図4中の中央のL1は発光素子チップCH
21による照射範囲となる。
【0035】同様に、他の発光素子チップについても図
1、図4に示すような構成により、感光ドラム表面2a
上に、発光素子配列方向に隙間無く各発光素子チップか
らの像を結像することができる。
【0036】また、図3、図4における各レンズ3a,
3bの発光素子配列方向のレンズ径L2は、発光素子列
長さL1よりも十分大きくなっており、レンズ径による
けられの影響が少なくなるよう構成される。これによ
り、レンズによる照度落ちを防止している。さらに発光
素子チップを千鳥状に配列して各レンズ同士にある程度
の距離を持たせることができるため、あるレンズにその
レンズが結像すべきではない発光素子チップからの光束
が入りにくい構造となっており、光学的なクロストーク
が防止できる。また、これらのレンズ群は、従来のロッ
ドレンズよりも高い光量伝達が可能であり、より高速な
潜像形成を可能とする。
【0037】ここで、図5、図6、図7を用いて、千鳥
配列の各発光素子チップからの光束をタイミング制御を
行って一列状の発光素子列のように本露光装置を用いる
方法について説明する。
【0038】図5は図1に示された発光素子チップ列が
同時に発光された場合の感光ドラム表面上の結像状態を
模式的に表すものである。ここで各円は各発光素子1つ
1つからの光束に対する結像された像を示す。また、図
6はタイミング制御を行った場合の感光ドラム表面上の
結像状態である。また、図7は図2で示された露光装置
30と感光ドラム2の断面の感光ドラム表面2a近傍の
拡大図である。図7中の円弧状の距離Dは千鳥状に配列
された発光素子チップ列の各々の列が結像される感光ド
ラム表面2a上の距離であって、図5中のDも同じであ
る。
【0039】上記タイミング制御について説明すると、
まず図7中の発光素子チップCH21に代表される列側
の発光素子チップ(CH21,CH22,CH23,
…)を発光させる。すると図7中の感光ドラム4a上の
A位置に結像点があるため、その位置Aにおいて潜像が
形成される。そして感光ドラムは図中矢印方向に回転さ
せられており、感光ドラム表面4aにおける感光ドラム
周速をvとすると、CH21による潜像形成から時刻t
=D/v後にはCH21による潜像形成位置は位置Bに
達する。そこで発光素子チップCH12に代表される列
側の発光素子チップ(CH11,CH12,CH13,
CH14,…)を発光させる。そのように各発光素子チ
ップ列で発光タイミングを制御することにより、千鳥状
に配列させられた発光素子チップによっても図6のよう
に一列の発光素子チップ列による潜像形成と同様な潜像
形成が行える。なお、図1に示すように各発光素子チッ
プの端部に注目すると、発光素子チップCH21とCH
12の近接する発光素子はそれぞれS21eとS12b
であるが、図6にあるように感光ドラム表面上、つまり
結像状態では、各レンズ部が単レンズ状に形成され、倒
立系であるためにCH21の像とCH12の像で近接す
る発光素子像はS21bの像とS12eの像である。こ
れは他の発光素子チップの実体と像の関係においても同
様である。
【0040】また、露光装置30は、図8に示すよう
に、画像形成装置に露光装置として組み込まれている。
【0041】ここでは、図8を用いて、本実施形態の露
光装置が組み込まれる画像形成装置として複写機を例に
挙げて動作を説明する。
【0042】原稿台24におかれた原稿が、読み取り系
90によって読み取られ、画像データに変換される。そ
の一方で、記録材80が本体内の給送ローラ13,14
あるいは本体外部からは給送ローラ15を介して給送さ
れ、レジストローラ16a,16bの位置に達した際に
不図示のセンサによって記録材80の先端位置が検知さ
れ、あるタイミングでレジストローラ16a,16bに
よって給送される。一方、露光装置30により前記画像
データに応じた帯電量の帯電が前もって帯電器17によ
って行われ、図中矢印方向に回転させられる像担持体で
ある感光ドラム2に露光され、静電潜像を形成する。こ
の静電潜像に応じて、現像器18から不図示の現像材が
像担持体2に付与される。そして、転写器19上の位置
までに現像材が付与された感光ドラム2が回転すると同
時に、記録材80も転写器19上に到達して、現像材が
記録材80上に転写器19によって転写される。これに
より、記録材80は、搬送路21を通り定着器22a,
22bまで到達し、転写された現像材が記録材80に定
着され、トレイ23に排出させられて画像形成を完了す
る。
【0043】また、本実施形態において用いられる発光
素子チップは、1:1にドライバーチップが対応したも
のでなくともよい。具体的には自己走査型のシフトレジ
スタ部を備えた発光サイリスタ列を1チップ上に構成し
た発光素子チップを千鳥状に配列しても前述したものと
同様の効果が得られる。
【0044】この自己走査型のシフトレジスタ部を備え
た発光サイリスタ列について図9を用いて説明する。
【0045】図9は本実施形態のサイリスタ構造からな
る自己走査型発光体チップ1つの等価回路を示すもので
ある。以下に発光素子列の動作原理および制御を説明す
る。
【0046】図9は発光素子チップ1つの内部について
示すが、他の発光素子チップも全く同様の構成である。
ここで、2001はシフトレジスタ部、2002は発光
部を示す。
【0047】この発光素子チップ内には1列の発光素子
が備えられており、発光部2002内の各発光素子列は
例示的に128個の発光サイリスタを持っている。この
発光サイリスタの数は2以上の数であればよい。ここ
で、L1001,L1002,…L1128は発光サイ
リスタである。また、R1001,R1002,…R1
128は負荷抵抗、D1001,D1002,…D11
27はダイオード、T1001,T1002,…T11
28は発光サイリスタからなるスイッチ素子を示す。ま
た、VGAは電源供給ライン、φSはスタートパルスラ
イン、DATAは発光素子列の発光サイリスタへの書き
込み信号ラインである。
【0048】ここで、例えばT1001およびT100
2のスイッチ素子のゲート端子はダイオードD1001
を介して互いに接続され、またそれぞれ負荷抵抗R10
01およびR1002を介して電源VGAに接続され
る。その一方で転送動作のための転送クロックφ1,φ
2がそれぞれT1001,T1002のそれぞれのカソ
ードに印加される。
【0049】ここで、発光素子列の発光動作について説
明する。
【0050】今、ある時刻において、スイッチ素子の一
つT1001が転送クロックφ1によってオン状態であ
るとするとそのゲート電位はほぼ零ボルトになり、この
電位はダイオードD1001を通して右方向に影響を与
える。そしてある時間が経過した後次の転送クロックφ
1とは180度位相が異なる転送クロックφ2によって
右方向の素子のみ選択的にターンオンされるため、右方
向への転送が可能となる。上記のφ1によるオン状態開
始からφ2による右方向の素子のターンオンまでの間、
T1001がアドレスされ、その間に画像情報に対応し
たDATAクロックを書き込み信号ラインDATAより
パルスを印加することにより対応する発光サイリスタL
1001が発光する。ここで与えられた画像信号によっ
ては、各発光素子をOFFにすることもできる。また次
にφ2によるターンオン後はT1002がアドレスされ
ているためL1002を発光できる。このような転送動
作と書き込み信号のON/OFFを繰り返すことにより
所定の発光サイリスタを画像データのとおりに発光させ
ることができる。
【0051】またここで、上記において一つの発光素子
チップの駆動についても説明したが、他の発光素子チッ
プについても同様である。このため、DATA以外の信
号は各発光素子チップ共通とできるため、ドライバー部
は各発光素子チップ共通とできる。このため、前述した
ような発光素子とドライバーチップが1:1の対応で接
続されなくともよい。
【0052】このような自己転送型の発光素子チップを
用いても本実施形態の効果である結像素子であるレンズ
の伝達効率の増大と、各レンズによる光学的クロストー
クが少ない状態が実現できる。
【0053】また、上述の説明においては発光素子チッ
プを千鳥配列することにより発光素子列の千鳥配列を構
成する、としたが、発光素子チップ上で発光素子列の千
鳥配列を形成してもよい。その場合には発光素子チップ
の発光素子列配列方向の長さに関わらず千鳥配列を設定
することができるため、レンズ部の幅などが自由に設定
できる利点が生じる。
【0054】以上述べたように本実施形態の露光装置に
おいては、像素子であるレンズの伝達効率の増大により
高速な潜像形成を達成した上で、各レンズによる光学的
クロストークが少ないため、高精細画像の潜像形成も行
える。よって本露光装置を画像形成装置に応用すること
で高速で高品位な画像の出力が可能となる。
【0055】<実施形態2>以下より本発明の露光装置
および画像形成装置の第2の実施形態を図10乃至図1
1に基づいて説明する。本実施形態の露光装置において
は、発光素子がEL素子によって構成される。
【0056】まず初めに本発明の発光素子列の配置方法
について図10により説明する。
【0057】図10において204はEL素子によって
構成される発光素子が共通に備えられた基板である。ま
た、SG11は千鳥配列の一列目側の第一の発光素子
列、SG12は一列目側の第二の発光素子列、SG13
は一列目側の第三の発光素子列である。また、SG21
は千鳥配列の二列目側の第一の発光素子列、SG22は
二列目側の第二の発光素子列、SG23は二列目側の第
三の発光素子列である。また、SG11,SG12,S
G13,…から成る発光素子列は、SG21,SG2
2,SG23,…からなる発光素子列に対してある距離
を保ち、図のように千鳥状に配列されて成る。Pは各発
光素子列内の発光素子間の距離であり、SG11の端部
の発光素子S211eとSG21のSG11側の端部の
発光素子S211bとの発光素子列配列方向の距離も同
一になるように発光素子チップSG11とSG21は位
置決めされている。同様に他の発光素子列もSG11,
SG12と同様な位置関係となるように位置決めされて
いる。
【0058】ここで、発光素子の構造について図11
(a),図11(b)を用いて説明する。
【0059】図11(a)はEL素子による発光素子の
構成を層積層方向から見た図であり、図11(b)は層
積層方向に垂直な断面を示す図である。この発光に必要
な層を含めた全体が上述の基板204である。この基板
204の構成は、発光波長に対して透明な透明基材20
41上にITO等で構成されるこれも発光波長に対して
透明なプラス電極が2042a,2042b,2042
c,2042d,…というように発光素子ごとに分割し
て形成されている。そのプラス電極の一部の上に有機物
のホール輸送層2043、有機物のエレクトロン輸送層
2044が積層され、有機物層2043,2044の上
になるようにMg、Al等のマイナス電極層2045が
積層されている。場合によってはこのマイナス電極層2
045の上に図示されない封止層が積層される場合もあ
る。ここで、プラス電極2042a,2042b,20
42c,2042dとマイナス電極2045との間に最
適な電圧を印加することにより良好な発光が行え、透明
基材2041方向に光量が得られる。図11(b)中で
プラス電極が並列に電源につながれているとしてあるが
これは電圧が印加されることを模式的に示す図であり、
各電極ごとにスイッチングしてもよく、時間ごとに各電
極をスイッチングしてもよい。また、図10中で発光素
子として示す部位は、図11(a)中におけるプラス電
極2042a,2042b,2042c,2042dと
マイナス電極2045の交差した各々の部分である。ま
た、ここでは、エレクトロン輸送層ならびにホール輸送
層を有機物として限定して説明したが、これらは無機物
で構成してもよい。
【0060】ここで、露光装置230の全体について図
12に基づいて説明する。
【0061】図12は露光装置230と露光装置230
からの光束が結像されて潜像を形成する像担持体である
感光ドラム202の断面図を示す。図12において、2
04は図10、図11(a)、図11(b)でも説明し
た発光素子が同一に形成される基板である。また、21
4はドライバーチップDR211が共通に実装される実
装基板である。F211は基板204上の図11
(a)、図11(b)を用いて上述したプラス電極およ
びマイナス電極とドライバーチップDR211とを電気
的に接続するフレキシブル基板である。また、205は
基板204が接着あるいはビス留めなどによって固定さ
れる放熱機能を兼ねた部材である。また、206は少な
くとも各発光素子からの光束の波長をおおよそ透過しな
いような材料で形成されたカバー部材であり、203は
発光素子チップからの光束を像担持体である感光ドラム
に結像するレンズを一体に成型したレンズアレイであ
り、発光素子列一つにつき一つごとに独立したレンズ部
が備えられている。また、レンズアレイ203は、例え
ば、ガラスまたはプラスチックより一体成型されてな
る。各発光素子列と各レンズ部の対応関係、レンズ外観
は第一の実施形態と同じであるため説明を省略する。
【0062】各レンズ部による結像は、第一の実施形態
と同様に等倍結像系であり、倒立結像であるが、第一の
実施形態と同様な発光素子列の配列をとっているために
同様な結像が行える。つまり、タイミング制御によっ
て、千鳥配列の発光素子列を一列の発光素子列と同様な
潜像形成が感光ドラム202に対して行える。ここで、
発光素子が形成されるのは図12中の基板204におけ
る部材205側であり、204の透明基材(図11
(b)中2041)を透過して光束が射出される。この
204の透明基材と接しているレンズ部までの間の空気
の界面でも屈折が生じるため、レンズ部は良好な結像を
行うために透明基材を含めた光学系として最適化がなさ
れている。
【0063】また、露光装置230は画像形成装置に露
光装置として組み込まれてもよい。
【0064】この画像形成装置は第一の実施形態におけ
る画像形成装置と同様なものであるので説明を省略す
る。
【0065】以上述べたように本実施形態の露光装置に
おいては、発光素子をEL素子によって構成しても結像
素子であるレンズの伝達効率の増大により高速な潜像形
成を達成した上で、各レンズによる光学的クロストーク
が少ないため、高精細画像の潜像形成も行える。さら
に、同一基板上で千鳥配列を行えるため、各発光素子列
内の発光素子の数などもチップの長さなどによらず変更
可能なため、よりレンズ部に自由度が生じる。例えばよ
り発光素子から感光ドラムまでの距離を小さくした場合
にはレンズ部の曲率が大きくなるが、その場合レンズ部
の発光素子列方向の長さが大きいと照度落ちが生ずる。
それを解決するために各発光素子列内の発光素子の数を
減らし、レンズ部の発光素子列方向の長さを小さくする
ことによってこの照度落ちを低減できる。
【0066】また第一の実施形態と同様に本露光装置を
画像形成装置に応用することで高速で高品位な画像の出
力が可能となる。
【0067】<実施形態3>以下より本発明の露光装置
および画像形成装置の第3の実施形態を図13乃至図1
6に基づいて説明する。本実施形態は結像素子であるレ
ンズ系を縮小系として構成した場合の実施形態である。
【0068】まず初めに本発明の発光素子列の配置方法
について図13により説明する。
【0069】図13においてCH311,CH312,
CH313,CH314はLED発光素子列が形成され
た発光素子チップであり、CH321,CH322,C
H323,CH324は同じくLED発光素子列が形成
された発光素子チップである。また、CH311,CH
312,CH313,CH314から成る発光素子チッ
プ群は、CH321,CH322,CH323からなる
発光素子チップ群に対してある距離を保ち、図のように
千鳥状に配列されて成る。また、L3は発光素子列の長
さである。CH311の端部の発光素子S311eとC
H321のCH311側の端部の発光素子S321bと
の発光素子列配列方向の距離が距離L4だけオーバーラ
ップするように位置決めされている。同様に他の発光素
子チップもCH11とCH21と同じ位置関係となるよ
うに位置決めされている。また第一の実施形態と同様、
発光素子の素子ピッチをPとする。
【0070】なお、各発光素子チップの長さはL3+P
より長く形成されている。これにより、第一の実施形態
と同様に端部発光素子からチップ端面まで十分な距離が
とれるため、端部発光素子の光量落ち等の問題点が無
い。
【0071】DR311は発光素子チップCH311を
駆動するためのドライバーチップであり、発光素子1個
1個に対応したボンディングワイヤで接続されている。
同様にDR312は発光素子チップCH312を駆動す
るためのドライバーチップ、DR321は発光素子チッ
プCH321を駆動するドライバーチップ…というよう
に発光素子チップ1個につきドライバーチップ1個が対
応して接続される。
【0072】また、露光装置全体の構成については第一
の実施形態と同様のために説明を省略する。
【0073】ここで、レンズアレイの結像状態について
図14を用いて説明する。
【0074】図14は露光装置の一部の発光素子チップ
配列方向の断面図を示すものである。ここでは、発光素
子チップCH312,CH313,…側の断面を示す。
CH321,CH322,…側の断面も同等のものであ
る。
【0075】図14において、CH312,CH313
は発光素子チップ、304は共通実装基板、そして30
3はレンズアレイであり、例えば、ガラスまたはプラス
チックより一体成型されてなる。303cは発光素子チ
ップCH312上の各発光素子からの光束を結像するレ
ンズ部、303eは発光素子チップCH313上の各発
光素子からの光束を結像するレンズ部である。また、3
02aは感光ドラム表面である。ここでレンズ部303
c,303eは両凸面の単レンズで構成されている。こ
こで発光素子チップCH311の発光素子列について説
明すると、図13における説明でも述べたように発光素
子チップCH311上の発光素子列はL3の長さを持
つ。ここで、レンズ部303c,303eは所定の発光
素子チップと感光ドラム用面302aの間隔にあって発
光素子チップからの光束を縮小結像を行うように設計お
よび位置決めがなされる。これは図14中にあるように
L3の長さの物体をL3″に縮小する。なおP″は素子
ピッチPが同様な縮小倍率で結像された場合の長さであ
る。ここで、図13のようにオーバーラップした千鳥配
列の発光素子列を第一の実施形態と同様にタイミング制
御を行って等間隔の画素ピッチの一列の発光素子列とし
て使用するためには、図14に示すように、発光素子チ
ップCH312による照射範囲L3″と発光素子チップ
CH313による照射範囲L3″に挟まれた範囲であ
る、発光素子チップCH322による照射範囲は同時に
L3″+2×P″となっていなければならない。これを
満たすための結像倍率を求めると、各発光素子チップの
端部の発光素子間も結像状態において発光素子チップ上
の発光素子間隔と同等になることを考慮すると、物体
側、つまり実体側の発光素子チップ上の発光素子間隔を
P、結像倍率をβとして、 β=L3″/L3=(L3−L4−P)/(L3−P) (β<1) となる。
【0076】このように縮小系のレンズを千鳥状配列の
発光素子列とともに用いることによって、発光素子列の
画素ピッチよりも高精細な潜像形成が可能となる。
【0077】これを感光ドラム表面上の結像位置として
示したものが図15であり、ここでは説明の便宜上、2
列の千鳥状に配列した各発光素子列が同時点灯したもの
として示してある。この図において、結像状態では各発
光素子列の像は上記倍率の設定によって各々がL3″の
長さに縮小される。これは第一の実施形態と同様なタイ
ミング制御を施すことによって一列の発光素子列として
使用できる。このタイミング制御の説明については第一
の実施形態と同様のため説明を省略する。
【0078】同様に、他の発光素子チップについても図
13、図14に示すような構成により、感光ドラム表面
302a上に、発光素子配列方向に隙間無く各発光素子
チップからの像を結像することができる。
【0079】また、図14における各レンズ303c,
303eの発光素子配列方向のレンズ径は、第一の実施
形態と同様に発光素子列長さL3よりも十分大きくなっ
ており、レンズ径によるけられの影響が少なくなるよう
構成される。これにより、レンズによる照度落ちを防止
している。
【0080】また、本実施形態の露光装置は、画像形成
装置に露光装置として組み込まれているが、第一の実施
形態と同様の構成と動作を有するため説明を省略する。
【0081】また、本実施形態において用いられる発光
素子チップは、第一の実施形態と同様に、1:1にドラ
イバーチップが対応したものでなくともよい。具体的に
は自己走査型のシフトレジスタ部を備えた発光サイリス
タ列を1チップ上に構成した発光素子チップを千鳥状に
配列しても前述したものと同様の効果が得られる。
【0082】また、図16に模式的に示すように発光素
子をEL素子を用いたものとして同一基板上に構成した
ものとしてもよい。EL素子の具体的な構造は第二の実
施形態と同様である。
【0083】以上述べたように本実施形態の露光装置に
おいては、第一の実施形態の効果に加えて縮小系のレン
ズを用いることで発光素子間隔よりも高精細な潜像形成
が行える。よって本露光装置を画像形成装置に応用する
ことで高速でさらに高品位な画像の出力が可能となる。
【0084】また、本実施形態においては結像系が縮小
系であることとしたが、これは拡大系としても効果があ
る。この場合は図13においてL4のオーバーラップ分
を逆にL4だけ発光素子列間の距離を設け、その発光素
子列を拡大結像することで、潜像範囲に対して発光素子
チップのサイズを小さくでき、ひいては発光素子チップ
のコストを低減できる。
【0085】<実施形態4>本発明の第4の実施形態の
露光装置の説明を図17を用いて説明する。
【0086】本実施形態の露光装置はレンズアレイのレ
ンズ部にフレネルレンズを使用したことを特徴としてお
り、その他発光素子チップの配列、発光素子の構成、本
露光装置が導入された画像形成装置の動作およびタイミ
ング制御については第1乃至第3の実施形態と同様のた
め、説明を省略する。
【0087】ここで、レンズアレイについて図17を用
いて説明する。
【0088】図17は露光装置の一部の発光素子チップ
配列方向の断面図を示すものである。ここでは、発光素
子チップCH412,CH413側の断面を示す。千鳥
配列の他の側の発光素子チップ列も同様である。
【0089】図17において、CH412,CH413
は発光素子チップ、404は共通実装基板、そして40
3はレンズアレイであり、例えば、ガラスまたはプラス
チックより一体成型されてなる。403cは発光素子チ
ップCH412上の各発光素子からの光束を結像するレ
ンズ部、403eは発光素子チップCH413上の各発
光素子からの光束を結像するレンズ部である。また、4
02aは感光ドラム表面である。ここでレンズ部403
c,403eは両凸面の単レンズを同心円上で分割して
フレネルレンズとしたようなフレネルレンズで構成され
ている。結像倍率は図17上では約等倍として図示して
いるが、第三の実施形態と同様に縮小系あるいは拡大系
としてもよい。
【0090】このようにフレネルレンズとしてレンズ部
を構成することにより、より曲率の大きいレンズをより
厚みの少ないレンズとして構成することができ、結果と
して露光装置、ひいては画像形成装置の小型化に寄与す
る。
【0091】<実施形態5>本発明の第5の実施形態の
露光装置の説明を図18を用いて説明する。
【0092】本実施形態の露光装置はレンズアレイのレ
ンズ部が表面に複数段の階段状の凸面を備えて成るバイ
ナリレンズを使用したことを特徴としており、その他発
光素子チップの配列、発光素子の構成、本露光装置が導
入された画像形成装置の動作およびタイミング制御につ
いては第1乃至第3の実施形態と同様のため、説明を省
略する。
【0093】ここで、レンズアレイについて図18を用
いて説明する。
【0094】図18は露光装置の一部の発光素子チップ
配列方向の断面図を示すものである。ここでは、発光素
子チップCH512,CH513側の断面を示す。千鳥
配列の他の側の発光素子チップ列も同様である。
【0095】図18において、CH512,CH513
は発光素子チップ、504は共通実装基板、そして50
3はレンズアレイであり、例えば、ガラスまたはプラス
チックにより一体成型されて成る。503cは発光素子
チップCH512上の各発光素子からの光束を結像する
レンズ部、503eは発光素子チップCH513上の各
発光素子からの光束を結像するレンズ部である。また、
502aは感光ドラム表面である。ここでレンズ部50
3c,503eは片面が凸面、片面が平面の単レンズを
同心円上で分割してバイナリレンズとしたようなバイナ
リレンズで構成されている。ここで、凸面側は物体側、
つまり発光素子側に設けられて成る。結像倍率は図18
上では約等倍として図示しているが、第三の実施形態と
同様に縮小系あるいは拡大系としてもよい。
【0096】このようにバイナリレンズとしてレンズ部
を構成することにより、より曲率の大きいレンズをより
厚みの少ないレンズとして構成することができ、結果と
して露光装置、ひいては画像形成装置の小型化に寄与す
るとともに、バイナリレンズはLSIなどの工程と同様
に製作が可能なため、大量生産が容易となる。
【0097】<実施形態6>本発明の第6の実施形態の
露光装置の説明を図19を用いて説明する。
【0098】本実施形態の露光装置は、EL素子を用い
た発光素子を同一基板に構成した発光素子列において、
その基板から光束が射出される側の透明部位面にレンズ
アレイに平面部を設けて位置合わせ後接着して構成した
ものである。その他発光素子チップの配列、発光素子の
構成、本露光装置が導入された画像形成装置の動作およ
びタイミング制御については第1乃至第5の実施形態と
同様のため、説明を省略する。
【0099】ここで、発光素子付近の構成について図1
9を用いて説明する。
【0100】図19は露光装置の一部の断面である。
【0101】図19において、603はレンズアレイ、
603a,603bはレンズ部、604はELタイプの
発光素子が形成される基板、605は基板604が接着
あるいはネジ留めなどの方法で固定される放熱板を兼ね
た部材、F611はドライバー実装基板614と基板6
04を電気的に接続するフレキシブル基板、6041は
透明基材、6042は透明部材からなるプラス電極の位
置する層、6046は有機物のホール輸送層と有機物の
エレクトロン輸送層が積層された層、6045はマイナ
ス電極が形成されている層であり、場合によっては、部
材605とマイナス電極6045の間には絶縁層あるい
は封止層が設けられる。6055はレンズアレイ603
と透明基材6041を接着する接着材、あるいは接着テ
ープからなる層である。レンズアレイ603は、例え
ば、ガラスまたはプラスチックより一体成型されて成
る。
【0102】レンズアレイ603および透明基材604
1の接着層6055が位置される部位は平面度を高くし
て形成されている。また、結像倍率は約等倍でも縮小系
あるいは拡大系としてもよい。また、図示したレンズ部
は両凸面のレンズとしたが、フレネルレンズ、あるいは
バイナリレンズとしてもよい。
【0103】このような構成とすることにより、発光素
子から射出される光束の光軸方向の位置合わせが突き当
てのみで容易とでき、より簡便な構成の露光装置とでき
る。
【0104】<実施形態7>本発明の第7の実施形態の
露光装置の説明を図20を用いて説明する。
【0105】本実施形態の露光装置は、EL素子を用い
た発光素子を同一基板に構成した発光素子列において、
その基板から光束が射出される側の透明部位面と、レン
ズアレイに設けた平面部とを位置合わせ後接着して構成
したものである。また、上記平面部をレンズの一部とし
ても用いることを特徴とする。
【0106】その他発光素子チップの配列、発光素子の
構成、本露光装置が導入された画像形成装置の動作およ
びタイミング制御については第1乃至第5の実施形態と
同様のため、説明を省略する。
【0107】ここで、発光素子付近の構成について図2
0を用いて説明する。
【0108】図20は露光装置の一部の断面である。
【0109】図20において、703は例えばガラスあ
るいはプラスティック材料により一体成型されるレンズ
アレイ、703a,703bはレンズ部、704はEL
タイプの発光素子が形成される基板、705は基板70
4が接着あるいはネジ留めなどの方法で固定される放熱
板を兼ねた部材、F711はドライバー実装基板714
と基板704を電気的に接続するフレキシブル基板、7
041は透明基材、7042は透明部材からなるプラス
電極の位置する層、7046は有機物のホール輸送層と
有機物のエレクトロン輸送層が積層された層、7045
はマイナス電極が形成されている層であり、場合によっ
ては、部材705とマイナス電極7045の間には絶縁
層あるいは封止層が設けられる。7055はレンズアレ
イ703と透明基材7041を接着する接着材、あるい
は接着テープからなる層であり、発光素子からの光束の
波長の光はおおよそ透過する部材で構成される。
【0110】レンズアレイ703のレンズ部の発光素子
に対する面は透明基材7041と接着される面と同一面
であり、その結果、各レンズ部は片面は平面、片面は凸
面構成のレンズとなる。また、この平面は平面度を高め
て接着されてなる。また、透明基材7041の接着層7
055が位置される部位は平面度を高くして形成されて
いる。また、結像倍率は約等倍でも縮小系あるいは拡大
系としてもよい。また、図示したレンズ部は片凸面のレ
ンズとしたが、この凸面をフレネルレンズ、あるいはバ
イナリレンズとしてもよい。
【0111】このような構成とすることにより、発光素
子から射出される光束の光軸方向の位置合わせが突き当
てのみで容易とできるとともにより露光装置が小型化で
きる構成である。
【0112】<実施形態8>本発明の第8の実施形態の
露光装置の説明を図21を用いて説明する。
【0113】本実施形態の露光装置は、EL素子を用い
た発光素子を同一基板に構成した発光素子列において、
その基板にレンズ部を設けたものである。
【0114】その他発光素子チップの配列、発光素子の
構成、本露光装置が導入された画像形成装置の動作およ
びタイミング制御については第1乃至第5の実施形態と
同様のため、説明を省略する。
【0115】ここで、発光素子付近の構成について図2
1を用いて説明する。
【0116】図21は露光装置の一部の断面である。
【0117】図21において、8041は後述するEL
タイプの発光素子が形成されたレンズアレイを兼ねた透
明基材、8041a,8041bはレンズ部、804は
ELタイプの発光素子が形成される基板、805は基板
804が接着あるいはネジ留めなどの方法で固定される
放熱板を兼ねた部材、F811はドライバー実装基板8
14と基板804を電気的に接続するフレキシブル基
板、8042は透明部材からなるプラス電極の位置する
層、8046は有機物のホール輸送層と有機物のエレク
トロン輸送層が積層された層、8045はマイナス電極
が形成されている層であり、場合によっては、部材80
5とマイナス電極8045の間には絶縁層あるいは封止
層が設けられる。
【0118】ここで、透明基材8041のEL発光素子
が形成される側の面は平面であるが、その発光素子と対
向する面には千鳥状に配列された発光素子列各々を結像
するための凸面が設けられレンズ部8041a,804
1bが形成される。また、結像倍率は約等倍でも縮小系
あるいは拡大系としてもよい。また、図示したレンズ部
は片凸面のレンズとしたが、この凸面をフレネルレン
ズ、あるいはバイナリレンズとしてもよい。特にバイナ
リレンズの場合は、EL素子形成と同様な工程によって
構築することができるため、発光部、結像部の同時形成
が可能となる。
【0119】このような構成とすることにより、発光素
子から射出される光束の光軸方向の位置合わせが透明基
材の製作上の誤差のみとなり、結像状態の差が非常に少
なく、結果として光量ムラの非常に小さい露光装置が提
供できる。
【0120】
【発明の効果】以上述べたように本発明の露光装置では
伝達光量の大きい結像素子を用いることにより、高速な
潜像形成が可能となり、かつ各結像素子の光学的なクロ
ストークを防止する構成であるため高精細な潜像形成が
行える。また、本露光装置を画像形成装置に用いること
で高速で高精細な画像を提供する画像形成装置とでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の発光素子チップの配
列を説明する図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の露光装置と感光ドラ
ムの断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態のレンズアレイの外観
図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の結像状態を説明する
図である。
【図5】本発明の第1の実施形態のタイミング制御前の
感光ドラム上の結像状態を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態のタイミング制御後の
感光ドラム上の結像状態を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態のタイミング制御を行
う間隔を説明する図である。
【図8】本発明の第1の実施形態の露光装置が組み込ま
れる画像形成装置の一例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態の発光素子チップ内等
価回路の一例である。
【図10】本発明の第2の実施形態の発光素子配列を示
す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態の発光素子の構造を
説明する図である。
【図12】本発明の第2の実施形態の露光装置と感光ド
ラムの断面図である。
【図13】本発明の第3の実施形態の発光素子チップの
配列を説明する図である。
【図14】本発明の第3の実施形態の結像状態を説明す
る図である。
【図15】本発明の第3の実施形態のタイミング制御前
の感光ドラム上の結像状態を示す図である。
【図16】本発明の第3の実施形態のELタイプの発光
素子配列を示す図である。
【図17】本発明の第4の実施形態の結像状態を説明す
る図である。
【図18】本発明の第5の実施形態の結像状態を説明す
る図である。
【図19】本発明の第6の実施形態の露光装置の発光素
子付近の断面図である。
【図20】本発明の第7の実施形態の露光装置の発光素
子付近の断面図である。
【図21】本発明の第8の実施形態の露光装置の発光素
子付近の断面図である。
【符号の説明】
2,202 感光ドラム 3,203,303,403,503,603,703
レンズアレイ CH11,CH12,CH13,CH14,CH21,
CH22,CH23,CH311,CH312,CH3
13,CH314,CH321,CH322,CH32
3,CH324,CH412,CH413,CH513
発光素子チップ 204,344,604,704,804 基板 β 結像倍率

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光素子を並べた発光素子列を略
    平面上に2段以上千鳥状に配列して発光素子列群を構成
    して備え、かつ前記発光素子列群からの光束を像担持体
    の上に結像する結像手段とを備えた露光装置において、
    前記結像手段は各々の発光素子列に1:1に対応するレ
    ンズ群からなり、かつ各発光素子列からの光束が結像さ
    れる像担持体上の距離に応じて各発光素子列ごとに発光
    タイミングを制御する手段を備えることを特徴とする露
    光装置。
  2. 【請求項2】 各々の発光素子列は発光素子チップに形
    成され、前記各発光素子チップは同一あるいは数個に分
    けられた発光素子チップ実装基板上に実装されることを
    特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 各々の発光素子チップには、発光素子と
    してしきい電圧もしくはしきい電流を電気的に制御可能
    な発光サイリスタを多数配列し、近傍の発光サイリスタ
    を互いに、電圧もしくは電流の一方向性を持つ電気素子
    で接続することによって駆動部を形成し、一つの発光素
    子チップ内の各発光素子列はこの駆動部を共有し、2相
    の転送クロックによって複数の発光素子列の発光を走査
    させることを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 各々の発光素子は有機ELもしくは無機
    EL発光素子から形成されることを特徴とする請求項1
    に記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 発光素子列群は同一の基材上に形成され
    ることを特徴とする請求項4に記載の露光装置。
  6. 【請求項6】 結像素子であるレンズ群は、発光素子列
    からの光束を略等倍に結像することを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか1項に記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 結像素子であるレンズ群は、発光素子列
    からの光束を縮小あるいは拡大して結像することを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の露光装
    置。
  8. 【請求項8】 結像素子であるレンズ群を形成する個々
    のレンズは、レンズが持つ面の少なくとも一つの面が球
    面あるいは非球面によって構成されることを特徴とする
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 結像素子であるレンズ群を形成する個々
    のレンズは、レンズが持つ面の少なくとも一つの面がフ
    レネルレンズ状に形成されることを特徴とする請求項1
    乃至8のいずれか1項に記載の露光装置。
  10. 【請求項10】 結像素子であるレンズ群を形成する個
    々のレンズは、レンズが持つ面の少なくとも一つの面が
    表面に複数段の階段状の凸面を備えてなるバイナリレン
    ズ状に形成されることを特徴とする請求項1乃至9のい
    ずれか1項に記載の露光装置。
  11. 【請求項11】 レンズ群の一部あるいは全体がガラス
    あるいはプラスティック材料により一体成型されること
    を特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の
    露光装置。
  12. 【請求項12】 各発光素子が形成される基材は少なく
    とも発光素子の発光波長の光を透過する材料から成り、
    発光素子が形成される面と反対側の非素子形成面は略平
    面であって、前記非素子形成面とレンズ群を保持する一
    体あるいは別体に形成されるレンズ保持部の平面と接着
    などにより固定されることを特徴とする請求項5に記載
    の露光装置。
  13. 【請求項13】 各発光素子が形成される基材は少なく
    とも各発光素子の発光波長の光を透過する材料から成
    り、発光素子が形成される面と反対側の非素子形成面は
    略平面であって、かつレンズ群はガラスあるいはプラス
    ティック材料により一体成型され、かつ少なくとも一方
    の面は平面であり、このレンズ群の平面と前記基材の非
    素子形成面を、少なくとも各発光素子の発光波長の光を
    透過する接着剤あるいは接着テープにより接着固定され
    ることを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
  14. 【請求項14】 各発光素子が形成される基材は少なく
    とも各発光素子の発光波長の光を透過する材料から成る
    とともに、レンズ群を一体成型させられたことを特徴と
    する請求項5に記載の露光装置。
  15. 【請求項15】 光源から射出された光束を前記結像手
    段により結像し、該結像された光束を像担持体上に露光
    することによって顕像化する電子写真式の画像形成装置
    であって、請求項1乃至14のいずれかに1項に記載の
    露光装置を前記光源として設け、発光素子列の配列方向
    が前記像担持体の回転方向に直交する方向となるように
    当該露光装置を配置したことを特徴とする画像形成装
    置。
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